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クロサギ

第8話(06/06/02)

 今回のお話は白石さん再びです。私この原作の話すごい好きなんですよ。白石の過去が
明らかになって、彼もただのシラサギじゃなかったことがわかる話です。

 早瀬秘書は、氷柱のことを危ぶみますが、多分彼女は何もできないと思うけど。原作の
氷柱はそれでもなんかうまいことやりそうだけど、このドラマの氷柱はもうなんかどうしようも
ないって感じで…。今度はかしなに泣きつきそうな気がしますけどね。
 つーか生活に困ってるならまずそちらをちゃんとしなさいな、氷柱さん。
 今度ばかりはゆかりの言ってるセリフが正しいと思う。
「正論ばっかり振り回してる人がいなくなってせいせいすると思うよ、黒崎さんも」

 今回は、協創住宅というところが、欠陥住宅であることを知りながら客に売りつけている
というもので、それを食って欲しいという依頼。依頼者は星谷澄子。彼女は積極的にここを
潰したいみたいなのですが、決定的な証拠が手に入らないので苦労しているのだとか。
 なんかまさにタイムリーなお話ですね。
 
 ただし、協創住宅は一週間前にも詐欺にあっており、用心深くなっているので仕事は
やりにくそうです。騙された部署と今回のターゲット部署が違うっていってもねぇ。
 その詐欺師は半年前から取引をしていて協創住宅を信用させたとのこと。
 どこかで見たような手口ですねぇ。ね、白石さん。
 白石の名前を聞いた澄子の顔色が変わったようですが?

 えっと、まず協創住宅に黒崎は「神崎」と名乗って乗り込み、ここが今売り出している
「西東京タウンヒルズ」着工予定の土地を更地で欲しいと言うわけです。
 その代わりに別の土地を買えと。この土地に仕掛けがしてあるんですかね。今は仕組みは
分かりませんが。

 桂木!饅頭食うのやめろよ…。

 澄子は昔の話を。
 彼女の父親もいろいろあって欠陥住宅を設計し、高校時代親しかった男友達の一家が
そこに住んでいたと。ただそこが地震で崩壊して男の子の父親は亡くなり、男友達も去って
いってしまいましたと。ああ、ここらは原作とちょっと違うんですね。
 そういう風に、欠陥住宅を作らせて平然と社名を変えて生き延びている今の「協創住宅」を
許さないために澄子は今戦っているのです。
 黒崎君も過去の白石のセリフから、澄子の男友達が誰だったのかというのが分かった
んでしょうね。
 このドラマ、某ヒューザーのシャッチョサンに見ていただきたいものですねぇ。姉歯さんも
悪かったとはいえ立場的にこの澄子さんの父親と同じだと思うから…。
 白石も黒崎が動いているのに気がつきました。
 さて、どうなりますことやら。
 
 ゆかりちゃん、氷柱へのイジメすげぇ!
 っていうかさ、ワイン頭からかけるのはいいけどもうちょっとさぁ、豪快にせんと。完璧
顔よけてるやん(笑)。まあかけた後会話するシーンがあるから顔にワインだらだらだと
ちょっと見栄え悪くなりそうだけど。
 まー、タワシを油であげて出されたどっかの旦那さんよりはいいんじゃないですかね。

 黒崎始動。
 クライアントが売りたがっている土地に買い手がついたと話を切り出します。
 で、協創住宅には例の土地を売ってもらうだけでいいと。
 協創住宅にしてみれば4億のお金が必ず入ってくるわけで、危険なところはありません
から乗りたいところです。
 ところがどっこいここでもう一つ。
 クライアントが帳簿に載らないお金を欲しがっているのでそれを作りたいということで、
まずクライアントが6億で持っている土地を売ったとする。
 次に協創住宅の土地をクライアントが4億のところを6億で買ったことにする。それで差額の
2億が出ますからそれをゲットと。
 数字上はいいように見えるけど、これだと協創住宅は実際には収入がない2億の税金を
余分にはらわんといけなくなりませんかねぇ。いや他人事ですが。
 で、黒崎が持ちかけたのはその差額の2億を先に協創住宅に払って欲しいということで。
 当然協創住宅は突っぱねます。
 少なくとも買い手にあわせてもらわないと信用できないと。黒崎は買い手側である大学の
理事にはもう話を通している、と切り抜けようとしますが…。


 ここで原作にない展開が!
 協創住宅側が、買い手ことなんとか大学の理事を知っていると言い出しました。
 黒崎のことを引っ掛けたつもりだったんでしょうね。
 ところがどっこいそこは黒崎が上手。ちゃあんと白石と話をあわせてありました。ここは
原作よりちょっとうまいな。かっこいいよ二人!
 つかここは白石が着々と準備を進めていたのが功を奏しましたね。
 すっかり協創住宅は黒崎を信用しましたよ!やった!まいどありぃ(早い早い)。

 黒崎と白石の取引内容は、協創住宅の欠陥住宅を作っているという証拠だったみたいですね。
これは白石もうなるほどの証拠。つまり、白石と澄子が集めていた証拠、二人分が揃って
完全な証拠になったと。皮肉なものですね。
 また、黒崎は澄子のことも白石に伝えます。ここはなんていうか原作みたいにやって
欲しかったなぁ。や、ズバリ言わないと分からないからだと思いますけど。
 ここの原作のやりとりすごい好き。
 黒崎のセリフを引用しますと「自分には連中のやっていることを告発する義務がある。
連中を葬ってけじめをつけることが、高校時代に失ってしまった大切な友人に対する、
せめてもの贖罪だ」と。これで白石は黒崎に依頼した人間が誰かを悟るわけですよ。
 そんで、後はドラマと同じなんですがその相手に伝えてくれと言うんです。「責任を
感じる必要はない。最後の幕引きはこちらでやる」と。
 すごい関係だなぁ。カッコイイ。

 黒崎と白石は似たものどうしだけど、なんていうか…白石はちょっとでも救われて良かった
んじゃないかな。ずっと心残りだったことを解決できたんだから。それで彼の罪が帳消しになる
わけではないけれど、でもやっぱり普通の悪人というのは違うような気がします。

 でもなんていうか、白石が救われたのは、変に澄子さんが白石を助けようとしたりやめさせ
ようとしたりするのではなく、共に戦おうとする道を選んでいたからだと思うんですよ。
 澄子さんは表から、白石は裏からという感じで。
 氷柱に対して腹が立つのはなんていうか、黒崎の過去を心から理解した上でなんとか
しようとしてるんじゃない感じがするから。無理やり表に引きずり出そうとしてる感じしか
しないから。
 もちろん共に生きるやり方、別々に生きるやり方とかあるとは思うけれども、氷柱の場合は
相手をまず否定するところから始まってるからダメなんだと思う。
 さてこの決着どうなるんでしょうね。




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