多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→セクシーボイス アンド ロボ


セクシーボイス
アンド ロボ

最終話(07/06/19)

 んー…。
 あえて言わせていただくならば、私は前回のニコの子供エピソードを最終回に持って
きてもよかったんじゃないかなーと思います。
 見た感想としてはちょっと最終回にしては盛り上がりがなかったなって。どうせ最後だから
ってダラダラしちゃったような気がする。三日坊主の件もすぐ片付いて時間余っちゃった、
てな感じがバリバリでした。それだけは残念。

 さて。ニコ父の誕生日らしいのですが。
 父が前に逃がしてしまったインコのるみちゃん?だかが戻ってきたと大騒ぎして、ニコは
鳥かごの中にいれます。
 これ誕生日プレゼントにしよう、って安易だなコラ。
 あと鳥をそんなにギュッとしてはダメです。羽と足を痛めますから。背後からやさしく左右の
羽を包むようにして掴んでくださいな。片方翼、片方足だと暴れた時に骨折しますよ。

 一方ロボ。
 カレーうめーとか言いながら食べてるけど、何かの気配に怯えています。「誰だ!」とか
言ってる。あんたの方がこぇーよ。
 うん、カレーか。カレー。なるほどね。

 戻ってニコ家。
 父が一人でケーキ食べてます…。これは父の帰宅が早すぎるのか、夜になっても戻って
こない家族に問題があるのか。つーか一人で勝手なことすんな父。
 やっと家族が帰ってきまして、誕生日らしくなるのですが、問題発生。
 ニコが持ってきた鳥かごの中を皆はカラだという。
 ニコにはセキセイインコが見えている。
 
 ということでニコはロボに相談しに行く。
「ロボ!これ何に見える!?正直なところを言って!」
「えーっ…サイボーグのセキセイインコ?」
「よかった!見えるんだ〜」
「えっそれサイボーグなの!?」
 ロボのアホー!!!!!

 ちなみに女主人にも見えませんでした。よっちゃんには見える。
 ということで、幽霊のインコだということが決定。ロボにしては頭いい。が、結論知って怖いわけ
ですから帰ろうとする。そこを引き止める女主人。
 しかし、次の瞬間二人の姿はありませんでした。
「絶対幽霊退治とか依頼される」
 うむ、キミタチも段々わかってきたな。

 ところがどっこいそんなことで諦めるような女主人ではありません。
 夜中ロボが目を覚ますと、枕元にたつ人影が…って思ったら女主人だった。手弁当で
来てんじゃねぇよぉぉぉぉ!夜中に目の前でおにぎり食われたらおなかすくだろうがぁぁぁぁぁ!
 依頼を受けるまで毎晩来るそうです。

 というわけであまりのつらさに耐えかねたロボは、ニコを誘ってホテルへ幽霊退治に。
つーかこのホテル、第1話に出てきたホテルですよね。
 そう、あの人物が住まいに使っていた…。
 
 はいやっぱりそこに出たのは三日坊主。
 ここで簡単なあらすじが出ます。懐かしい。
 しっかし今思い返しても、殺し屋率高かったなこのドラマ。

 で。仕方なく三日坊主をロボの家に連れ帰りました。幽霊がそんなに簡単についてくるものか
とか、えらい生活感ある幽霊だなとか、オカルトの法則を全部無視してますがそれはそれ。
 一言も話さない三日坊主に対して、なんか怒らせてみてはとか意味不明なことになってます。
 このキノコ頭とかヒヨコ顔とか。いやロボ、あんたに彼をキノコ頭という資格はないと思うのですが。
 で、突然立ち上がってやってきたのでビビるわけですが、イスに三日坊主座ってるし…。いいのか、
幽霊がこんなことでいいのか。
 っていうか筆談した方が早くね?

 ゼスチャーでいろいろ伝えようと試みる三日坊主ですが、当てるほうが当てるほうですから、
「俺はヒヨコ顔じゃない?」「俺は泳げるぜ?」とかかすりもしませんがな。クイズミリオネアで
1回目敗退するタイプだな。
 ともかく、ようやく「俺は死んだのか?」ということが伝わるわけですね。
 ロボは三日坊主の死を伝える記事を見せます。
 これはショックなんでしょうか。
 いろいろ伝わる話とかで、友人の死を知らずその友人に会った人が、本人から「家に帰った
けど誰も気がついてくれない」ということを聞かされる、というような人は案外いるようです。
 自分の死を自覚していない、突然日常の中で死を迎えた人にとってはかなり残酷なこと
なのかも知れませんね。

 また、自殺もその人にとっては「死ねなかった」と思うようで、繰り返し繰り返しその場で自殺
しようとするのだそうです。それが目撃されたり、心に迷いのある人間を引きずり込んだりする
ようです。それが自殺の名所となるんだとか。
 ま、こりゃオカルト的な見解であって、心理学から説明すれば、テレビで報道されることによって
自殺しようとする人がそこで行い、次々自殺者が続出するってなわけで。不思議でもなんでも
ないと。
 実際それが顕著なのが「自殺の名所」とされている富士の樹海なわけですが。
 随分昔から自殺の名所であるかのように言われていますし、富士山の溶岩で出来た土地が
コンパスを狂わせて、迷い込んで出られなくするとかもっともらしいことがありますが、ありゃ昭和に
入ってからでっち上げられた名所みたいなもんでして。松本清張氏の「波の塔」という小説で
登場人物の自殺の場所に使われてから、ここで自殺する人が増えてしまった。仕方なく大捜索隊が
毎年出されることになった。その報道を聞いてますます「ここは自殺の名所なんだ」と広まって
しまったというわけで。
 いわばリアルタイムで都市伝説が出来てしまった格好なわけです。
 だから今言われている「自殺の名所」の殆どは、言われているようないわくってのはでっちあげ
ってのが多い。けれども中にいくつかは本物があるからバカに出来ない。そゆのがオカルトの世界
ってなもんですな。
 ちと話題がそれすぎました。

 ニコは転校生に更衣室とか案内してやれと言われます。
 そこで、「靴下のはきかた、うちではこうだから」とか「スカート丈もうちはもうちょっと短い」とか
言ってます。
 ニコ、転校生も言ってたけど、私もその指摘は余計だと思う。
 皆がしているから自分もとか、同じにしないとハブられるとかいうことほどばかばかしいものは
ないと思う。
 それと「校則を守る」というのはまた別の話であって、靴下のはき方が違うからおかしいってのは
言う方が異常。私なら「あんた頭おかしいんじゃない」で終わりですね。
 その転校生は白井さんというのですが、そんなわけで周囲では「話しにくい」と不評なようですが、
本人は気にしない。当たり前ですよ。
 どんだけガキだよ周囲は。って中学生だか高校生だから本当にガキか。しょうもな。
 常に周囲と同じで、同じドラマを見て同じオシャレをして同じ恋愛観をもってメールが来たら速攻
返すこと、ってか?
 こういう学生って実在すんでしょうかね。したらお前らは早く死ねよと思いますが。生きていても
害悪ですがな。
 ニコはヒヤヒヤしながらも、文句言われたくないからおんなじようにしてるみたいですね。ははん。

 帰宅するとインコのルミちゃんがいなくなっていた。
 ロボのとこに持っていったら「そこにいる」と言う。
 つまりニコが見えなくなってしまったと。
 ロボはロボで三日坊主がピターッとくっついてきてるからなんかかわいくて、すっげ面白いんです
けども。
 三日坊主は少し記憶が戻って話が出来るようになったみたいです。
 で、幽霊になった理由をあれこれ考えているのですが。
 生きている時からなんとなく生きていた実感がないから、何に未練があるのかもわからない
状態らしい。
 なるほどねぇ、そういうのもつまらないな。
 で、困ったロボはニコに電話するのですが、ニコも「え?三日坊主がうちに来る?…ってもう
来てるー!」と。
 そりゃ幽霊ですから。
 あっという間に移動できますわなぁ。

 あっという間に移動できるということで思い出したのですが、随分昔、多分小、中学生の頃かなぁ、
読んだ小説でこういうものがありました。
 とある武士同士がいつの季節だったか、再会を約束して別れた。けれども片方の武士はその再会の
日、幽霊となって現れた。聞けば陥れられて投獄され、このままでは約束を果たせない。それでは
武士としてあまりにも恥ずかしい行為だというので牢獄内で命を絶ち、一晩で数千里移動できるという
幽霊となって帰ってきたと。
 確かその話を聞いたもう一人の武士は、彼をこんな目に遭わせた相手を探し出し、見事仇を討つ
はずだったのですが。タイトルとか細かいとこものの見事に忘れました。
 まあつまり武士にとって約束とは、それほど重要であったものだなという話なのですが。
 なんか今回は話が大きくそれまくっていけませんねぇ。

 で。
 ニコの家にきたはいいが、父親が会社でプレゼントされたという銀玉鉄砲で無邪気にバンバンとか
やってるのを見て、自分の過去を思い出しポルターガイストを起こしてしまいます。こりゃすげぇ。
 電話で助けを求められて走ってやってくるロボがかっこいいのですよ。
 それでロボの家に戻った三日坊主は謝っています。
 けれどもニコは気にする風でもなく、「三日坊主が生きてた時に助けられなかった。だから今回は
ちゃんと助けてあげたい」と言います。えらいね。

 ロボはロボで、怒りとか恨みを止められる呪文を考案します。
 その名も
「バテレンレンコントマトMAX!」
 なるほど、こりゃ聞きそうだ…ってスーパーの特売チラシ見ながら作ってんじゃねぇよぉぉぉぉぉ!

 町をさまよっていた三日坊主は、自分に爆弾を渡し、殺害した男を見つけます。
 またも怨みが押さえきれなくなる三日坊主。
 ってか男の方もみえてるよね?なんかえらい都合いいな。
 けれどもここでニコとロボの楽しかった出来事を思い出した三日坊主。
 呪文を頑張って唱えて怒りを静めるのです。えらいなぁ。
 そしてその声を聞きつけたニコ達も駆けつけてくれるわけですよ。
 男はどっか逃げちまいましたけどね。
 ここでようやく三日坊主、ニコとロボの名前を思い出すんです。
 やっと三人で語り合える思い出が出てきました。

 ところがニコには三日坊主の姿が見えなくなってしまいます。
 ニコショック。
 原因がわからず、ロボもどうしていいか困った様子。

 思うに…。成仏が近くなるとニコには見えなくなるんじゃないかな?つまりロボの方が
霊感としては強いんじゃないかと思うのですが。
 恐らく三日坊主の心残りは、すべてを思い出すことではなかったかと思うんですよ。

 ニコ。学校にて動物募金とかなんとかいうのを白井さんが断るのを聞いて迷います。
 白井さんはバッサリでいい。
 強制される募金なんて募金じゃないと。
 それに対しクラスメイトは「無理やりじゃなかったらお金集まんないよね」
 ハァ?
 人からむしりとった金を施された側が喜ぶと思いますか?バカか貴様。
 ATMの前で募金活動するようなあこぎなマネしてんじゃねーよたわけ。

 ここでニコ、いきなりロボの呪文唱えるから何かと思ったら。
 勇気を出すためのおまじないだったようですね。
「募金なんだし、私も無理やりっていうのはどうかと思う」

 三日坊主と歩きながらニコは、「もしあの呪文知らなかったら、本当にやりたいことわかんない
ままだったよね」と言うのですね。
 確かに、怨みつらみで暴れるだけだったかも知れないし。
 で、「子供の頃よく遊んだ場所に似てる」と三日坊主が言うのをニコはロボを通じて聞く
わけです。
 そんなことまで思い出したんだ、と。
 そんな彼は少しして女主人のところに出現します。
 今度はよっちゃんには見えない。
「よく遊んだ。楽しかった」
 そう彼は言い残して消えていきました。

 こうして三日坊主は成仏し、ロボはニコの取り計らいでかずみちゃんとデートできることに
なったんですが…。
 まあそんな世の中うまくいきませんわな。
 つかナンパにあってまずいと思ったら逃げればいいのに…。
 ケンカはてんでダメ、MAXロボも壊されて落ち込むロボ。
 そんな彼に「かずみちゃんもMAXロボも同時に失ったね」と追い討ちをかけるニコ。お前は
オニか。

 女主人は恋人も亡くなったことだしということで、引退を決意します。
 寂しいねぇ。
 こうして店は閉店となり、女主人もどこかに消えていきました。

 何故ニコがいろいろと見えなくなったのかは答えはないけれど、多分これからは「皆と同じ」
で済ますことはしないでしょう。
 ロボなんかまったくそんなことするつもりないみたいですしね。
「俺は最後まで俺の味方だから」

 ロボと最後に話したのはいつもの道で。
 二人ともそれが最後になるとは思ってもみなかった。
 だってさ。
 いや別に、理由がなくても会ってもいいんじゃないの?これで最後にしてしまう方が
悲しいと思いますけどね。

 しばらくしてからニコは、一心に星空を見上げているロボを見かけます。
 けれどもあまりにも熱心に見ているもので声をかけそびれたと。
「ロボはダイヤで出来た星。どんなものでもきっと、ロボを傷つけることは出来ないだろう」
 でもダイヤってトンカチで叩いたら割れるんスよ。(お前ひでーな)
 ニコは数年後自分達が出動しているシーンを想像してますな。
「二人はスパイ!」とか言って。



 「ロボの言うとおり私はずっと自分の味方でいようと思う。

 何故なら、私を救えるのは宇宙で私だけだから。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→セクシーボイス アンド ロボ