多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→セクシーボイス アンド ロボ


セクシーボイス
アンド ロボ

第3話(07/04/24)

 今回のお話は、前半がギャグ、後半はややシリアスと、メリハリがきいていて面白い
内容になっていました。この脚本作った人なかなかやるな。

 今回最初はややホラーテイストに始まります。お歯黒女のお話ですもんね。

 ニコお部屋で考え中だったのですが、何か変な声が聞こえるといいます。親父さんは
聞こえてないみたいですが、「それはお歯黒女の泣き声だろ」とか言ってるし。
 と、ここまでは呑気でよかったのですが一方お母さんはとんでもない事態になっていた(笑)。
 お歯黒女に追いかけられていたんですな。…黒と黄色のシマシマスカートってお前は鬼太郎か。
一瞬鬼太郎が助けに来たかと思ったわ。
 お母さん反撃に出たはいいけど買い物した肉を持ち去られた!これは手痛い!投げるなら
やはり破壊力のあるものでないと!
 ってかお前も持って逃げるなお歯黒女。

 一方ロボ。
 いやいやいや!あんたどういう金の使い方すれば会社員なのに残金23円とかいう有様に
なるんだよ!
 でも彼の持ってた財布、がま口でいい味出してるなぁ。今時の財布使ってないところがなんか
いいですね。
 ま、それで道端の草を食ったりしてますが。やめなさい。排気ガスとかかかってて汚いぞ。
 ワタリに頼みなさい。(作品違いますから)
 で、道端に座り込んでいる人を見つけて声をかけるのですが、肉落として逃げていくわけですよ。
 お歯黒女だったんですね。
 それで途方にくれつつ肉をゲットしてしまうあたり、ロボのひもじさが出ておりますな(笑)。
 ロボって基本的にいい人ですね。ロボットオタクで女好きでだまされやすいけど、いい人だし
涙もろいし、優しい人だぁー。
 肉がうまーい!って部屋の中で転げまわってて超かわいいですよ。

 ニコはある時あの怪しいお店の女主人に呼ばれます。
 仕事なんて出来ませんっていうんだけど、簡単な人探しよって押し切られるんですね。
 この女主人ってなんつーか…常識通じないというか、友人知人にいたらイヤなタイプだなぁ
とか思ってしまうんですけど。頼りにはなるけどその代わり、同じ数だけ迷惑被る、みたいなの。
 500万円を積んで依頼した仕事は、お歯黒女を探すこと。

 ロボはその頃お仲間さんとロボットの鑑賞。
 このよさはわからないんですが、ロボット好きな人が見たら垂涎もののやつなんでしょうね。
 ニコがやってきたけど聞いちゃいねぇし。
 で、その集会の帰りにある女性が「その車ちょっと待って!」と。
 自分のことだと思ったロボは手を広げて待つのですが、当然そんなわけはなく、女性は
出発してしまったライトバンっていうのかな、その車に乗りたかったみたいなんですね。
 ドサクサにまぎれてロボは自分の車に乗せて追いかけてあげるのですが、なんか
「マックスッセブンッオーバーターン!」とかなんとか言って車線変更繰り返してたため
不審がられてその女性は降りてしまいました。いやあの車線変更するのならウィンカー
出しなされって。ワタリー!ワタリー!

 少ししてロボは偶然、その女性が追いかけていたバンが、集団自殺の現場にあったことを
知ります。あの練炭自殺ってやつか。
 あれいつも思うのですが、80年生きてきて「人生何も良いことがなかった」と言うのなら
ともかく、たかだか20年とちょっと(場合によってはそれ以下)しか生きてない若造が、何を
知ったつもりになっているかと思いますね。
 野球でも勝負は9回裏ツーアウトツーストライクからというように(言葉正しいか知りませんが)、
何があるかわからないからこその人生。いきがって勝手に結論出してんなとは思います。
 話ずれましたが。

 一方ニコはたまたま父親の給与明細を見てしまい、心中複雑な感じ。そーゆーのは
見てはいかんでしょ。
 でまあ複雑な気持ちのまま、翌日女主人の部下に出会って手付金としてもらった100万を
返そうとするのですが、鞄に入ってない。
 で、なりゆき上引き受けるハメになってしまいます。
 100万という大金を持ち歩くなバカめ。

 ロボはロボで金欠なので、パンの耳をあげたものに砂糖まぶして食ってます。パン屋さんに
よっては耳とかを10円で売ってたり無料でくれたりするらしいですねってお前それ結構豪華な
食いもんですやん。
 したらメイドカフェみたいなとこで、こないだの女性と遭遇。食事おごってもらって「パンに具が
入ってるー!」と感動してるし。しっかしLは名探偵で結構な金持ちでしたが今回は極貧の
ような役回り。すげぇ極端ですな…(笑)。
 女が死ぬつもりであると知り、ロボは結構真面目な顔で「どうしたら死ぬのやめてくれますか」
と聞きます。おー、ええ男やのぅ。
 でもその後の「俺が愛と勇気と正義の使者だから!」は余計だ(笑)。お前の友達は愛と
勇気だけか(それアンパンマン)。
 でも女の、愛と勇気と正義だけじゃ生きていけないってのも真理ですね。つかわざわざちゃんと
全部の言葉使ってるあたり、律儀だなとは思いますけど。
 そしてもう一度同じ質問を繰り返すロボに対し女は「じゃあ100万円頂戴」って言うんですね。
このアマ。

 悩むロボの家にニコがやってきて、100万円なくしたー!って大騒ぎ。
 それを受けてロボ「えっこの部屋に100万円あるの!?」って大騒ぎ。かわいいですー(笑)。
 でまぁ、結局二人とも金がいるということになりまして(ニコは返せないからですが)、お歯黒女の
情報を集めることに。
 しいたけが弱点なんだって。

 ちなみに「お歯黒」という風習は昔日本にありました。
 江戸時代までと記憶していたのですが、調べてみたら一応明治時代末期まではあったよう
ですね。それから法律で正式に禁止されたと。
 ものすごい簡単に言うと、既婚女性が歯を黒く染めることで、平安時代だと男が主にやって
いたようですね。なるほど面白い。更に面白いのは海外にもこの習慣はあるということ。もしかしたら
海外から伝わったのかな?
 ちなみに妖怪にも「おはぐろべったり」というものが存在し、道端に花嫁衣裳を着て立って
おり、通り行く人に振り向いてニッタリと黒い歯で笑ってみせるというものです。悪さはしません。
 あー確か顔はなかったはず。口だけなんですよ。
 昔読んだ本の知識もたまにゃあ役に立つもんですな。

 さてさて。
 ニコは家から干ししいたけを持ってきたり、学校からネットを借りてきたりと大忙し。
 そして出動と同時に干ししいたけを無駄にこぼしながら走るロボ。お前はアホかぁぁぁぁ!
遭遇する前からそんなに消費してどうすんじゃー!

 まあ時間もおしていますからあっさりとお歯黒は現れ、小学生を襲っているところを、
声を聞きつけたニコらがやってきます。
 ところがどっこいおはぐろが逃げるのが早い早い。追いつけません。
 そこへ現れたのはあの女主人の部下。先週からケガしていて車椅子なんですな。それで
追いついてロボ特製の通信機取り付けるのですが…。そのまま取り押さえた方が早くね?
 まあいいけど…そのまま川原に突っ込んでいった(笑)。

 さてさて探知機でお歯黒女を追いかける二人。
 ある家へやってきます。
 しかも作戦はなし。
 っていうかドア、ケンシロウの物真似して開けんじゃねーよロボ。お前は強いのか弱いのか
どっちなんだ!
 しかもそこにいたお歯黒女に攻撃するのはいいけど「マックスッバズーカ発射!マックスッ
バズーカ発射!」って連発してるし。…しいたけ効いてないし、網は重いから置いてきたというし。
 ええいこの役たたずめ!

 そうしてお歯黒女の正体があの女だと判明するんですね。

 動機は、世の中に自分のしたことを覚えておいて欲しかったからだって。
 生きてきた証が欲しかったんだねー。あははーなるほどーそうかそうかー。
 死ねやボケ。
 何が価値ある人間になりたかっただ。
 こんなことするくらいなら死ぬ気で人生生き抜けやドアホ。
 しかも子供をさらったとか言うてるし。

 その頃ニコのお母さんは道端から「助けて」という声が聞こえるのにびびって飛んで戻り、
旦那さんに話してんですが、てんで信じてない。
 が、すんげぇ顔したんで、旦那さんもただ事ではないと思ったんでしょう(笑)。
 二人で掘り返しにいくんですね。
 いやそれこそ警察に通報すればいいのに…。
 結局まあ出てきたのはカセットテープ?か何かに録音された「助けて」という声なんですけども。
これは最後まで誰がどういう意図でやったのかわからなかったな。もしくはお歯黒女がもう
一つの話を作るつもりでやったのかも知れないけど。
 冒頭、ニコが聞こえたという声も多分これでしょう。すごい伏線のロングパスだこと。

 結局子供をさらったのはウソだということが分かり、ロボは本気で「よかったー!」と安心
してるんですが。
 女はひねくれてるから「私が平凡でよかったと言ってる訳?(子供もさらう勇気がない)」と。
 
 ロボがどんな気持ちでこの言葉を言ってるか、ひねくれちゃってるからわかんねーかねぇ。
あんたのことを本気で心配してるから出てきてる言葉なんだけども。

 そうしてロボは「奇跡を見るために生きてるんだ」と言うんですね。
 ロボが話した奇跡は多分、他の人から見ればとても取るに足りないことで笑ってしまうような
ことだけれども、ロボ本人が奇跡だと満足していればそれでいいのでしょう。
 私もそう思うし。
 安っぽい奇跡でも生きる原動力になればいいんだと。

 ニコが女の部屋で見つけたのは人生ゲーム。
 開けてみたら女が子供時代に自分へ宛てた手紙が入っていました。
 元気が出る魔法の電池をあげるって。
 なんだ、子供の頃はちゃんとまっつぐに前を見てたんじゃないか。
 笑顔の戻った女こと月子に「脱皮しちゃえばいいんだよ!」ってロボがなんか奇妙な
動きしてんですが、これがほんとに笑える。だっっっぴ!って。かわいい。

 ところがお歯黒女の衣装を放置して帰る途中月子は消えてしまったのです。
 ものすごいショックを受けて探すロボ。けれども彼女はどこへ行ったか、見つかりませんでした。

 ニコはとりあえず女主人の元へ報告に。
 でもあの消えた100万円は主人が腕のいいスリを使って盗ませたということがわかる
んですね。
 いやぁ…。
 それが仕事だもんとか、気の進まないこと、押し付けられたこと、それを自分のやり方で
やり返す、それが人生とかどういい繕ったところで。
 あなたのしたことは最低だと思いますよ、主。
 そうやって恨みを買うような依頼をしていれば信頼関係なんて築けない。今後一切
関わらないというのならいいけれども、あんたがやってるのは単なる屁理屈だ。
 好きなように生きるのが人生ですよ。それができなければ出来るようにあがけば
いいんだよ。少なくとも必要のないことを騙してやらせるのは違う。やって欲しいからって
陥れるのは違う。
 んなかこれまで好感持ってみてたけど、嫌いになりそうです、この女主人。

 ともあれお金はもらいまして。ありがとうとお金が両方もらえるのが仕事ってもうそれは
いいから。
 ニコとロボは豪遊するのですがそれでもあまったと。
 ええのう、お金たんまりもらえて。

 この後のエピソードもなかなか面白かったです。
 ニコのおねえさんがお歯黒女の格好して試供品配布してたりとか。
 それを月子が受け取って見たら電池の試供品だったとか。
 月子さんは清掃のボランティアだかしてて、間違って捨ててしまったという書類を一緒に
探してあげて感謝されて。
 ロボがまた、それ聞いて感動して「いなくなってなかった!良かった!」とか泣いてるから
やっぱいい人だなぁーと。
 ありがとうという言葉は魔法の言葉。


 次回は、MAX爆弾!


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