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おせん

第2話(08/04/29)

 今回は、第2巻と6巻のエピソードですね。里芋の話とミソの話。っても里芋の方は
本当にちょっと出てただけですが。

 それと前回、かまどがおかしいって書いてましたけど、原作読んだら確かにテレビの
あの形でした。
 ただ…これタイルじゃなくてレンガなんじゃないですか?

 で。
 おせんさんに「茶を入れられるか」と聞いて江崎のよっちゃんさんは、俺板前ですけど
とか文句言ってんですが。はぁ、おいまわし(雑用)さんですよね?それに仕事のえり好み
してたって腕は上達しないと思うけど。
 どうもこのドラマの江崎ってのぁ、楽な方へ楽な方へ行く傾向があって好きじゃないです。
もちろんそういう性格付けをしてるからこそ、おせんさんの良さが目立つんですけど。
 でもおせんさんなら自分で入れると思いますけどねえ…。

 ともかくこのお茶の入れ方がひどい。
 さすがに葉の量をはからないとか、沸かしたての湯を一気とか、普通にありえない。
 社会人として働いていたことがあるなら知ってると思ったのに、こんな基本的なことも
知らないとは…。
 で、茶を飲んでおせんさん、「葉がかわいそう…」とつぶやきます。

 そこへ帰ってきたのは大女将ことおせんさんのお母さん。
 で、出迎えた江崎はさっそく給料の話。
 手取り5万じゃ少ないってさ。
 おいおい、前回おせんさんの手腕にいたく感動して戻ったんじゃないんかい。
 なにこの思いあがり男。

 調理場は大忙し。
 あの大女将ですから食事に一切の油断は許されない。
 そんな中空気読めてない江崎だけが「たかがばーさん一人じゃないですか」とかとんでもない
こと言ってる。あんた、大女将だからってさっき頭下げて給料の件頼んだんじゃないのか。
つくづくダメな男だなこいつ。

 食事をとって大女将は良かったところ悪かったところをビシッと指摘。さすが。
 でもってその席でおせんさんに、「彼、給料5万だっていうじゃないか。ひどい話じゃないか」と
切り出します。
 で、「払い過ぎだよ」と。
 よくいった大女将。メチャ笑いました。
 ま、そこに清さんが助け舟を出して、帰って来たわけを聞くにゃ、今週末味噌を仕込みたいと。
一同ウゲーッて顔してますけど。
 おいおい、原作じゃあんなに皆楽しそうにしてたのに、なんでこの反応?
 仕込みが大変だからってのはわかるけど、それでも作った味噌が美味しいから苦にならないって
話でしょ?なんで原作と変えちゃった?

 そんな折、一升庵にやってきた、昔の先輩と江崎は再会します。
 岡崎というこの人、江崎から事情を聞いてますが、彼はどうやら味噌づくりの経験があるとの
こと。だから5万でもとかまあまんざらでもない様子なんですよ。
 岡崎さんの、この味噌づくり経験があるというの、原作にはないエピソードなんだけど、こういうのも
ありだなぁと思って、いいなと思いました。
 まあ彼も帰宅すれば、奥さんと口げんか状態みたいなんですけどね。
 田舎から送られてくる野菜とか手作り味噌にうんざりらしい。
 あんた…この時勢によく文句言えるな…。国内産野菜とか味噌とかどれだけの価値があると
思ってんだか。

 一方で大女将は清さんと話してて、なんであんな人間を雇ったのかわからない、と言ってました。
うむ、大女将さんの目でも見抜けませんか。確かに私もそう思う。

 江崎が戻ってくると、おせんさんが味噌づくりのために仕入れた大豆を1粒1粒より分けて
いるところに出くわしました。
 ちょっとくらい出来の悪いのが混じってても…という江崎に対しておせんさんは言います。
「食い物屋が食い物で不精しはじめたらおしめぇじゃないですか」
 それに感激した江崎、より分けを手伝うんですね。こういうところは素直でいいんだけどなぁ…。
 悪く言えば単純というか。
 ここで、おせんさんに彼氏のことポロッと聞いたんですが、調べてた枡をおせんさんはひっくり
返しました。動揺してるらしい。
 っていうかドラマじゃ彼氏いた設定になってんだ、過去に。
 いやぁ、笠置のマドンナ的存在って設定のが好きだったんですけど。ま、これはこれで
どう発展するかですなぁ。でも失礼だけどマジにドラマの江崎とはくっつくの勘弁してほしい。
原作のグリコさんならまだしも。

 ちなみにドラマのおせんさんは、過去彼氏がいて、けれども、くいもんのことばかり言ってた
からフラれちゃったみたいですな。
 おいおい日吉組の純さんに殺されるぞその彼氏(笑)。
 ともあれ、苦労してより分けた大豆なんですが…なんとっ夜中にやってきた珍品堂がひっくり
かえしちゃったんだけど!ありえない。
 いやありえないっていうのは、珍品堂がちゃんと謝らずに黙って、適当に袋につめて立ち去った
ことですよ。そんな曇った根性でいいもんがみられるかい。
 ここはちょっとなぁ…。

 そういうわけでまた夜明けまでかかって選別をやり直して、井戸水で大豆さんを洗う作業に。
最初は意気揚々と洗ってた江崎ですが、おせんさんが「きっちりしてやらないと大豆さんがかわいそう」
とか言うので「俺はかわいそうじゃないのかよ」とかいきなりブチ切れてる。
 は?やるって言いだしたのあなたですよね?
 それを「俺はもう3日寝てないんだ!」とか「食い物には優しいけど人には思いやりのかけらもない」
とか、「そんなんだから彼氏にふられるんだ」とか最低なこと言ってるんですけど。
 お前おせんさんが言った、食い物屋が食い物のことで不精し始めたらおしめぇってのは聞いて
なかったんですか?アホですか?
 それでもおせんさんは、江崎に「教えてくれてありがとさんでした」って言ってる。
 かわいそうー。
 だれかー日吉組の純さん呼んでこいやぁ!

 そんなわけでまーた一升庵を辞めた江崎。
 …え?これもしかして毎回このパターンとか?ないよね?
 ともあれ、岡崎から電話がかかってきて、「今週末一升庵での味噌づくり、自分も見学させて
欲しい」というわけです。
 ただ自分、やめちまってて、今夜の宿にも事欠く有様。
 というわけで江崎は理由をつけて岡崎のマンションへ転がりこみます。
 こういうところだけは頭回るのな。
 奥さんが帰って来たけどその会話から江崎は、この二人がうまくいってないということを
知ります。

 翌朝江崎は、冷蔵庫にあった味噌で味噌汁を作ったのですが、かたや岡崎はうまいといい、
かたや江崎はまずいと言い。
 その反応で岡崎は、いかに江崎の舌が肥えているかを知るんですな。
 なるほど。
 私はこういう食い物の味はとんとわかりませんが(いわゆる、食べられれば何でもいい系)、
昔飼ってたとあるペットがですね、っていうか動物はえてしてそういうものらしいのですが、
いただきものの高級リンゴとかイチゴとか、桃とか豆腐その他をやるとですね、次にスーパーの
安売りしてるようなのをやると、いったん手に持つんですが投げ捨てやがるんですよ。まずい
から食えないらしい。
 あいつら脳の容量少ないクセに、食い物に関してはやたらこだわるんですよ。
 あの舌は確かにすごいわ。
 薬を餌に混ぜて食べさせようとしても、気づいて食べない方が多いらしいですしね。
大変ですなぁ。
 話がずれましたが、味の違いがわかる舌ってのはすごいと思います。
 で、うらやましがる岡崎に、別に一升庵だからといって特別なものは食べてない、贅沢なんか
してないといって味噌汁の作り方を言いますが、それを聞いた岡崎は「十分贅沢だよ」と
言うんですね。
 昔はどこの家庭もこの「贅沢な」味噌汁を作ってたんでしょうなぁ。

 で、味噌汁を作る日のこと。
 さすがに後ろめたく思ったのか、珍品堂が差し入れ携えてやってきました。
 大女将はちゃーんと何かあったらしいとわかってる。
 岡崎は江崎の知り合いと名乗り出て、味噌づくりを手伝わせてもらうのですが、影に隠れて
コソコソしてた江崎も、大女将に見つかって、ヤケで復帰しました(笑)。

 大女将が言ったのはこうでした。
 大豆の寄り分けをやり直すことになった時、大女将はおせんさんに、みんなに頼めば
いいと言った。けれどもおせんさんは、よっちゃんさんに他の毛と。
 いいものが出来れば褒められてうれしい。嬉しければもっと人のためにもてなそうと思える
ようになるからと。
 まま道理はわかりますが、はたして影響されやすい江崎がそううまくいくかな(笑)。
 あと江崎、「俺の幸せはおせんさんの味噌汁を飲むことっス。あんなうまい味噌汁を飲む
ことができる俺は世界一幸せな月給5万っス」とか言ってる。お前はネロ(BLEACH)か。
 
 そうして岡崎は、おせんに自分のような素人でもできる味噌を使った料理を聞くのですね。
 で、この後、その日の夜に奥さんが帰ってきて、岡崎が味噌汁を作ってみせるのですが、
ここはおせんさんに教えてもらってるシーンと、実際に奥さんに作ってるシーンが交互に
出てきて、うまい編集だなぁと思いました。
 現在と過去の話やるならこうでなくちゃ。
 …別に仮面ライダーキバの、現代と過去の話同時進行がわかりにくいとか、そんなことを
いうつもりはありませんよ、はい。

 そういうわけで岡崎夫婦も無事に仲直り。江崎とたまたま出会えてよかったですなぁ。

 あとラスト近くでおせんさんがまたビール飲んでるシーンが出てきます。
 先週と同じ、切子グラスで飲んでる。青色のこざっぱりとした素敵なグラスですなぁ。
でもおせんさんだとこの容量なら一気レベルですね(笑)。
 そしてシズさんがお茶を入れる様子を盗み見してる江崎。堂々と教えてもらえよ。
その方がいいから。
 大女将は帰って行きましたが、おせんがなぜ江崎を置いとくのか、多少は納得したん
でしょうなぁ。

 ちなみに給料5万のエピソード(第2巻)にてこんな言葉が出てまいります。
 古美術の世界に入って40年になる安藤さんという方のセリフです。
「(グリコさんに年を聞いて)24ですかァ ワシがこの世界入った年と同じですわァ
 羨ましくてたまらんですわァ わしゃあんたが
 それから40年かけてわしが見てきた以上のモノがここ(一升庵)にゃあぜーんぶそろってる
 幸せな人ですわァあんた
 毎日毎日本当に本物のけっこうなモノが好きなだけみられて」

(グリコさんのモノローグ)
「不思議な話です。手取り5万のボクをつかまえて
 三百万の浮世絵をポンと買える60過ぎの人がそういいます」
 知識とかものの名前とかを知らなくても、本物に囲まれていることで鍛えられる目、
鍛えられる舌があると、そういうことでしょう。

 ともあれ、江崎はそろそろ脱走癖を直しなさい。
 次回はとろろごはんですかー。楽しみ楽しみ。


<本日のお品書き>
・鍋焼き味噌汁
<本日の一升庵>
「食い物屋が食い物で不精しはじめたらおしめぇじゃないですか」



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