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おせん

第4話(08/05/13)

 さてさて毎日忙しい一升庵。
 皿洗いで文句ブツブツうるさいですなぁ江崎。
 というかそろそろ分かってきてもよさそうなものなのに、相変わらず江崎のうざさというか
値段だけでものを見るとか、流行かそうでないかで判断するのは何とかならんのでしょうか。
 今回は特にこの江崎のウザさが際立った回でした。

 商店街の集会に出掛けたおせんさん。
 板場の人たちはお客さんからご祝儀をもらったとかで、飲みにお出かけ。江崎が振り向いた
時には誰もいませんでした。
「どこ行きますかー…って早っ」というセリフはちょっと笑いました。

 商店街で出てくるのは重い溜息ばかり。
 どこもかしこも、やれ大型店舗だの複合店だのに押されて青息吐息といったところ。
 確かに今どき商店街ってのぁ「シャッター街」と揶揄されるくらいつぶれてるところが多い
ですね。
 んー中国産だのの野菜が危険だとか言われている今、商店街だからこそ、顔が見える
店主から買う、というのが見直されてもいいんじゃないかなとか思うんですがね。
 ともあれ大変みたいです。

 一方で飲みに出かけた板場連中。江崎が、「うちのメニューには鍋ものがない」と言ってます。
まあ料理店でもやってるとことやってないとこがあるから、別に変ではないと思うけど。
 つか、おせんさんと鍋食ったら?誰も手が出せないだろ、と言われて江崎まだわかんない
みたいですね。
 今回の話の答えはまさにそこにあるというのに。

 で、珍品堂が来たんですけど、何やら変な客を連れてまいりました。
 台場なる人間で、スキヤキは不細工な料理とか言ってます。
 おーい、天神の女こちらにお連れしてー。(原作ネタ)
 ステーキでないと食べた気がしないって。ステーキの肉こそ脂肪食ってるようなもんだぞ。

 ままそんな騒ぎがありまして翌日。
 おせんさんが大根を抜いてますが、重くて持ち上がらない。ここはやっぱ「おととと…」の
エピソード欲しかったな。
 で、江崎が文句言いながらその大根を運んでいる時に、台場が林とか言う人と一緒に
やってきたんですな。
 おせんさんに「女将に会いたい」と。はっはっはー、ぼんくらかてめぇ。

 一升庵の2号店の話と聞いて一気に舞い上がる江崎。俺の時代がきたーとか言ってる。
留さんは留さんで、自分が板長になれるんではとか言ってるし。あんたら2人に任せたら
一週間でつぶれるがな。
 んでお茶を江崎が持ってきたんですけどもううぜー。
 
 台場の話によると、えーっとイタリアと中華だっけ、そこの店はもう決まってて、残る和食に
一升庵を入れたいと。ラインナップに不足なし、知る人ぞ知る味をとかなんとか。
 おせんさんはまったく乗り気でない様子なのですが、台場は「経営も楽じゃないんでしょう」と。
 えっ一升庵って経営楽じゃないの?別に困ってないように見えるけど。
 そこへ清さん登場。
 いいタイミングですなぁ。
 清さんはおせんさんに代わってズバッと話を断ってくれた。
「店の味ってやつは料理人の腕だけとは限りませんので」
 そゆわけで一応出直すことに相成りました。
 ところがどっこい、何の権限もないくせに、江崎が台場らを引き留めてるんですよ。
 何なのこいつ。なんでこんなに出しゃばるの?
 もうドラマの江崎がめっちゃうざくてうざくて。

 私は原作での、江崎が彼女にフラれた同窓会で、おせんさんが留さんを従えて「おむけぇに
あがりやんしたぇ」とやってくるエピソードすごい好きなんですけど、こっちの江崎じゃあなぁ…
つけ上がるだけだよなぁ。もっと謙虚になってほしい。
 
 江崎がうざかったせいではないと思うんですが、おせんさんがばったり倒れまして。
 どうも風邪引いてたらしい。
 つーかおせんさん抱えて運んで行く時に「意外と重いんですね」って江崎どこまで無神経…。

 2号店やら経営のことやらいろいろ話が出ていますが、私は、大女将なら「半端な仕事
するくらいなら店潰れた方がまし」と言うと思いますね。
 本物の味を守ってるのが一升庵なのに、経営を続けるために2号店出していい加減な
仕事するのは、それこそ「食い物屋が食い物で不精したら終わり」だし。
 せめておせんさんが二人いたらねぇ…って江崎この期に及んでまーだ2号店2号店言ってるし。
だったら2号店を出してくれる店に雇われ直しにいったら?
 もうなんか欲丸出しで見苦しい。

 さて、台場が「今日は客として」やってまいりました。
 清さんの腕の振るいどころ。
 出てくる料理に台場は大満足だった様子です。
 で、「この味がもっと身近で手軽に味わえるとなれば大繁盛」みたいなこと言ってます。
 だからー。手軽に味わえるのならそれはもう一升庵の味ではないわけで。
 台場は結局、清さんに言われた「店の味は料理人の腕だけじゃない」という言葉の答えが
見つからなかった、と言いました。
 それを聞いた清さん。
「板長として心苦しいですが、今夜の料理は本当の一升庵の料理じゃなかったんです」と。
 うーん、台場ますます混乱しとるがな。
 んで、台場と江崎がこの後会ってるんですが、江崎は「おせんさんは乗り気なんですよー」
って勝手に言ってる。
 おいおいただの下っ端が何勝手なこと言ってんの。ここまでバカだとは思わなかった。

 さておせんさんの病気も回復致しまして。
 そんなおせんさんに江崎、何やら声をかけていますが…。
「ちょっと付き合って欲しいんですけど」というのに過剰反応してじょうろを取り落とすおせんさんは
すごくかわいかったです。
 で、内緒で見てほしいものがあるとかなんとか。どうせ江崎のことだからろくなもんじゃねーよ。

 そういうわけで「こっそり会う」約束をしていた江崎の企みは、感づいてやってきた留さんに
よって無事阻止。ざまあみなはれ。
 結局彼が何をしようとしていたかというと、こっそり台場に引き合わせて、2号店の話をまとめ
ようとしていたわけですよ。
 江崎最低ー。見下げ果てたわ。
 なんてか、留さんは板長になれればいいなーってのはあるだろうけど、江崎のそれは、
勝手にまとめようとしているわけだからすんごい余計なお世話っていうか、何様だこいつと
しか思えないんですけど。
 経営がやばいから一升庵がなくなったら困るから、とか言ってますけど、なら江崎に聞きたい
んだけど、味が変わって「どこにでもあるような料理」を出す店になってまで生き残って
欲しいと思うんですか?だからたわけなんだこいつは。
 バカの考え休むに似たりって言うんですよ。

 さて。
 おせんさんがなにやら考えています。
 台場を招くための特別メニューだとか。
 江崎は早合点して上機嫌になってますけどね。

 ともあれ台場と林がやってまいりまして。
 すき焼き鍋が出てまいりました。
 このすき焼きがメチャクチャうまそうなんですよー。土鍋さんかぁ。作ってみたいなぁ。
 
 ここに江崎が同席してんですが、清さんはなぜおせんさんが彼を追い出さなかったか、
江崎にわからせようとしたものがあるから、というのですが…分かってないっぽい。
 
 すき焼きを食べて台場はこれをべたぼめ。
「確かにこれはあなたでなければ出来ない」とおせんさんに言いますが、「どうしてこれを
いつものメニューにしないんですか?」とさらに問います。
 その答えは。
「このすき焼きはつきっきりじゃないとダメですから」
 台場はやっと理解したのです。
 店の味は料理人の腕だけじゃない、ということの答えを。

 10組の客が来たとしてそれが全部すき焼きを頼んだとしたら?
 一升庵の味はおせんさんなしでは成立しないと。
 台場は言いました。
「このすき焼きがあなたの答えなんですね」と。
 うわーかっこいいなぁ。
「一升庵の味をくれというのは、あなたを嫁にくれと言っているようなものだ。それは
無理な話ですね」
 台場は納得したんですが、むしろ林の方がムッとした顔してるのちょっとうけるー。

 そういうわけで台場は去っていきました。
 で、後日談がちょびっとありまして、彼はおせんさんを呼び出すんですね。
 何かと言うと自分がプロデュースした大きな複合店というんですか、それを見せてると。
 その上で「生き残っていくのは大変」と言うんですけど、「(一升庵は)残って行って欲しいと
僕も思ってますけどね」と付け加えました。

 誰にでも作れてどこでも気軽に食べられるのもまた料理です。
 その人にしか作れなくて、その店でしか味わえないのもまた料理です。
 経営のために2号店3号店、もしくはフランチャイズにするのも間違っているとは言えない。
 けれども、味を守るため、かたくなに2号店を出さない店だってたくさんあります。
 その味を知るために足を運ぶことを厭ってちゃあダメってなもんで。
 一升庵の味は一升庵でなければ味わえない。
 
 次回は地震と「パッケージ」ですか。珍しく怒るおせんさんが見られますかね。原作じゃ
怒ってないんだけど、そういう展開も面白そうだなと思って。



<本日のお品書き>
・すき焼き
<本日の一升庵>
「店の味ってやつは料理人の腕だけとは限りませんので」




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