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おせん

第5話(08/05/20)

 今回は江崎がそんなにウザくなくてよかったです。失礼かも知れないけど。皿を割った
ために落ち込んでいたからか、素直でよかった。

 さてさて。朝っぱらから張り切っている江崎。準備も済ませ、おせんさんが風呂から上がったら
今日の料理をどう指示するかシミュレーション中。
 一方おせんさんは、お風呂に入っている時に自分の部屋へ入って来た女の子を見つけ、
話をしています。
 その女の子曰く、道具を大切にするとフェアリーが見える。この家にはフェアリーがいる、
けれども油断するとすぐいなくなると。
 ばかやろーめ、すぐいなくなったのはおめーだこんちきしょう。
 まあそれはともかく、調子こいた江崎、なんとおせんさんが大切にしている大皿を割って
しまいやした。アホかこいつ。あれっだけ、道具を扱う時には丁寧にって言われてるだろうに。
 その時なんと地震が。
 これは結構大きい。

 おせんさんがあわてて壺をおさえにいってて、ああ一番大事なのはこれなんだなーと
ちょっと思ったりとか、清さんはさすが、棚をきっちり支えててえらかったなとか、そんなとこ
ばっか見てました。
 ちなみに地震のエピソードは4巻、フェアリーは第2巻で読むことができます。フェアリーの
話はかるーく流されちまったんですが、とても素敵な話なのでぜひご一読を。

 で、江崎が割った皿は地震で割れたことにされちまったんですが、江崎は罪の意識が
チクチク。そして地震の前の、江崎の不自然な行動を見ていたテル子は彼の行動に
不審なものを感じます。
 この皿は先先代が焼いたもので、おせんさんのお気に入り。けれども割れちまったものは
仕方がないと。
 破片を拾い集めておりました。

 ちなみにここのCMで、ホワイトプランやってんですが、よく見たらそこに外科医として出て
くる人、医龍のいいんちょじゃありませんか!この配役はにくいですなぁ!
 
 おせんさんは皿をつごうと破片を合わせているのですがなぜかひとつ破片がたりない。
そいつは江崎がもっちゃってるんですな。
 でもって、一升庵の方も丁子さんという女大工に見てもらっていますが、なんともないという
言葉を聞いて一安心。
 っていうか別に女性の大工さんに対して偏見があるわけではないのですが、なしてここで
女大工になっちゃったの?意味がよくわからん。
 
 そこへ江崎がおせんさんに話しかけてきたのはいいが、道具をまたいじゃってる。しかも
立退いたところが敷居の上。これじゃあ殴られてもしかたねーべ。私も子供の頃ぁ、ばー
ちゃんの家で「敷居を踏むな!」とよく叱られたもんです。
 まあこりゃあ構造的に、敷居を踏むと開け閉めする戸、そして家全体に影響が出るからと
いう意味合いなんですが、昔の人は家を大切にしたんだねぇ。
 
 ともあれ、そこへ木下さんがやってまいりやして。
 なんでも、今度娘夫婦と一緒に住むことになったと。
 でもって家を丁子さんに頼んで建て直ししてもらおうとしたら、娘は、壊して新築した方が
安上がりといって聞かない。何とかならないかってことで。
 つーかさ。実の娘ならおめーがなんとかしろやい。
 大切な家を古いからって壊してたまるかいって。お母さんの思い出が詰まってる家が
なくなってもお前はいいのかって。
 古い家は確かに不便ですよ。隙間風もあるし、段差にけつまずくし、ゴキブリとかの害虫は
出やがるし、あちこち痛んでるし。
 けども、その家を壊さずに建て直せる腕を持った大工がいることがどれだけの幸せか。
 それがわかんないんですかねぇ、このコンコンチキめ。

 丁子さんは上機嫌で、江崎に建てなおしの話をしてんですな。わかるなぁ。職人魂に火が
つくっていうか、ひいじいさんが建てて小さい頃からこの目で見てきたものを自分の手で組み
直すっていうか。
 同時に、自分の腕に自信を持ってないと出来ないですよね。しっかりなおしてやるんだっていう。

 ところが、そんな木下とおせんさんのところへ、娘さんが乗り込んできました。うわっこぇぇ!
なまじ原作みたくパープリンでいてくれた方がよかった!怖い!
 業者つれてきてんですよ。帝都ホームズだったかな。
 ここでおせんさんが、「フェリーさんが」と言ってて「それ、フェアリーなんだな」と訂正されてて
笑えました。一瞬皆が「は?」ってなってたので。
 ともあれ娘さんは、坪単価が70万円で工期半年なのと、20万円で3か月、どちらがいいのかは
明白だっていうんですよ。
 …いやそれ、いいとか悪いとか以前に、異様に安すぎませんか。
 まあ、工務店だから仕事をきっちりやる、住宅メーカーだからいい加減なんていうのは一概に
決められませんが、それでも、家とか車みたいな、結構長く使うものに関しては「安いからいい」
ってのはありえないと思うんですよ。
 べらぼうな価格とればいいってもんでもないけど、きちんと話をしてみて、相手が信用できそうな
人かとか、やたら契約を急がせないかとか、見るべき点は沢山あると思う。
 きっちり付き合っていくものだからこそ、契約に至るまでの時間はもっともっと、もったいぶっていいと
思うんですよ。自分の目でじっくりしっかり見極めたものでなきゃ。

 で、ホームズがカタログ並べてるんですけどこれがすごいすごい。
 しかも丁子さんの仕事を「工務店は仕上がりにバラつきがありますからねー」だと。
 その家家に合わせて仕上げるんだからバラつきあって当たり前だろうに。仕事わかってないな。
 
 そういうわけで話し合いは決裂、娘さんらは帰っていきました。
 あと、どうも江崎が皿を割ったんじゃないかってことで、留さんが江崎に、桜の木を切ったワシントンの
話をしています。要するに、正直は良いことだと言いたいわけですな。
 つかあれは後世に、作家がでっちあげたウソの話だと分かってるんですけどね。
 ジョークとして言うならば、どうして父はワシントンを許したか?→まだワシントンは手に斧を持って
いたから、っていうのもありますが。
 つか回りくどすぎて全然伝わってないですよ…。

 で、留がダメだってんで健太がということで飲みに出かけてるんですが、健太もまたワシントンの
話をする始末。
 ところがどっこい彼らはここで重大な話を耳にします。
 飲み屋で、彼らの後ろで話していたのがあの帝都ホームズの連中。
 オプションオプションで積ませればあの娘から大金をとれるとかでほくほく。

 それをさっそくおせんさんに相談した彼ら。
 原作では、ホームズの下請けのとこで働いたことのある人が話すエピソードなんですが、
半値七掛けの話を彼らがしています。
 つまり、2000万で契約したとすると、その半分の一千万の七掛けが、下請けに入る金って
わけで。ということは、700万で家を建てなくちゃならねぇ。
 こんなバカな話があるかい。
 つかなんかテレビの現場を思い出しますね。
 アニメの現場の話を聞いたことあるけども、スポンサーから何千万というお金をもらって
いるのに、それを間に入った企業がどんどん抜いていって、アニメーターの単位になると
月給5万円とかそういう単価になると。変な話ですよねぇ本当に。

 そういうわけでおせんさん、一計を案じました。
 ただしそれは、一升庵のポリシーに反することなので、皆の同意なくしてはできないことで。

 木下らを一升庵に呼んだのはいいんですが、彼らが入るやいなや、看板をはずしてしまう
ってのが面白くていいですねぇ。
 つまり、こっから先は一升庵じゃないよ、っていう。
 で、娘さんやらホームズに出されたのは、木下も初めて見る「お品書き」でした。
 はてさて…。
 途中で木下は仕掛けに気付いたみたいですけどね。

 そういうわけで頼んだメニューを絶賛しましてこのバカどもが、ウハウハしている時におせんさんは、
勘定を、と伝票を渡します。
 そこに書かれていたのはしめて15万円なり。
 つまり、料理こそ安いが、オプションオプションでこの価格ってなわけでやんして。
 スーパーに買いにいった人足代やら、皿の代金やら、おまけに醤油の代金と。
 しかもふすま開いた時に皆でプッチンプリン皿に盛ってて笑えました。清さんお茶目!

 憤る、帝都ホームズの2人におせんさんは言います。
「まだおわかりになりませんか。きれいな品がきをつけて客の気を引き値段を吊り上げる。
そちらがやっておられることじゃありませんか」と。
 ま、二人はこれで帰って行ったわけですが、娘さんもようやっと考えなおしていただける気に
なったようで。
 本気で怒って疲れて、ふにゃーっとなってるおせんさんはかわいかったです。

 そういうわけで、江崎もちゃんと割ったことを謝りまして、見事金つぎされた大皿は、
木下と丁子さんの仲直りとして料理が盛られて出されたのでした。
 つか盛り付け見てて思ったけど、どうせなら金つぎを枝に見たてて盛る方がもっと綺麗に
なったんではと思いましたけど。(と思ってサイト見たら、枝に見立ててあった/笑)
 ともあれ、突然現れたフェアリーがどうのという子供も、木下の孫だということが分かって
万事めでたし。

 古いものを大切にする心にフェアリーさんは宿るでやんす。


<本日のお品書き>
・彩り八寸
<本日の一升庵>
「道具を大切にするとフェアリーが見える。この家にはフェアリーがいる、
けれども油断するとすぐいなくなる」
 



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