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おせん

第6話(08/05/27)

 おせんは全部で10回の放送、どうやら恋愛路線でいくような雰囲気になってきましたね。
私としてはやっぱ原作のように、きっぷのいい女将おせんが大暴れ、ってなのがいいん
ですけども…。
 ともあれあと残り4回です。

 江崎とおせんさんが買い物で帰宅途中、ハンバーグのチラシをもらってました。ハンバーグ、
あれは店によってマジ味が違いますねえ。家で作ると火力の関係でどうしてもでかいのは
作れないし。
 あと、ソースによっても違うしね!暑い夏はポン酢と大根おろしでいくのもサッパリ和風で
いいですよ。

 さてさて。
 冬子ちゃんがデートしている様子を見て江崎、おせんさんに「うらやましいですか?」とか
聞いてんですね。何を失礼なことを。
 おせんさんは、「昔ならともかく、今はわっちは女将でやんすから、思いません」とキッパリ。
 女将だから恋愛しないってのはもったいない話ですがねえ…でも相手が江崎とかになるのは
むかつく。

 でもって帰宅すると、ひろみつさんという人が来ておりやんして、急須を育ててほしいと。
 仲本工事さんじゃございやせんか!
 茶を入れているうちに急須がいい色になっていくというんですな。
 ちょうど革製品が使い込めば使いこむほどきれいな飴色といいますか、そのようになっていく
のと同じことで。
 もっとも、ブランド物を買いあさってため込んで、まったく使わない方には縁のない話で
ございますが。元よりシャネルだとかルイ・ヴィトンだとかの鞄はそういう使い方をするものでして。
傷がついたり壊れたりしても、直し直し大切に使っていく、子供や孫はその様子を見て、ものを
大切に長く使うということを知る。そうやってヨーロッパの人は「革製品を育てる」ことを知ってたん
ですがねぇ。
 ともあれ、このエピソードは9巻に載っています。私はこちらよりは、本筋の贅沢な茶漬け
エピソードがすごい好きです。お茶はうまく入れると本当にうま味が出ますよ、ってなもんで。
 あっちっちな茶なんてすっとこどっこいですよ。

 話がずれましたが、江崎が育てたいと申し出て、一升庵で預かって育てることに。
 大丈夫かぁーとか思ってましたが、どうやらこの話はあまり今回のエピソードに関係
なかったようです。残念。

 一方で、大河原というおばさんが訪ねてまいりました。
 この人は町内でも有名な仲人おばさんで、自分がまとめる100組目のお見合いについて
おせんさんに相談がある様子。
 てなことで、おせんさん、「気張らせてもらいやす」と二つ返事。
 部屋は狭い方がええでやんすなとか、いつでやんすか、とか。
 そばで江崎が合図してるのも気づかぬ様子。
 というわけで大河原さんは「じゃ、今度の日曜日に」と言って去っていきました。
 おせんさん「へ?うちは定休でやんすが…」と言いますが。
 つまり自分の見合いだというのに気付いてなかったみたいなんですね。
 さあ笠置小町の大騒動です。
 ちなみにこのエピソードは7巻。私はこの原作そのままのノリでやってほしかったなぁ…。

 板場でも、おせんさんが見合いすることになったと聞いて大慌て。
 ああ残念だなぁ。
 このエピソードで、清さんが、憤る留たちに対して「2人とも」と声をかけるシーンが
あるんですよ。
 シズさん達が、清さんがいさめるのかと思いきや。
「そんときゃ包丁だ」と。
 これ欲しかったぁぁぁぁ(笑)。

 ともかく、見合い相手は千堂という准教授さんでやして、まさに文武両道。玉に瑕なとこは
物事をはっきり言い過ぎること。
 シズに見合いを断わろうかと相談するおせんさんですが、シズさんに「まだ23歳なんだから、
普通の女の子みたいなことを楽しんでもいいんじゃないの」みたいなことを言われて、見合いに
前向きになります。
 っておせんさん23歳かよぉぉお!いやもうちょっと落ち着いたイメージがあったので…。いい
けどさぁ。
 そういうわけで千堂と会うことになったおせんさん。

 でもって、小泉孝太郎さんの演技はどうかなと思ったけど、そんなに悪くなかったです。
原作のキャラよりややわかめの設定ですけども、それをうまいことさわやか青年として
演じきってたなぁと。ただ一つ残念な点を挙げるとすれば、好青年になりすぎて、教授と
しての知性、重みが少し足りなかったなと。声を低めにする、少しゆっくりしゃべるということで
カバーできたと思いますよ。もしくは動作をもちっと区切ってきびきびとするとかね。早くするん
じゃなくて、たとえば鞄を持って歩き出すという動作なら、鞄はサッととる、一呼吸置いてゆっくり
歩き出す、というようにね。
 そういうところがもちっとあってもよかったかと。まあドラマの演技ですんであれこれ言うても
仕方ないのはわかってますが。

 そゆわけで、会った当初からおせんさんをベタぼめの千堂。
 仕事をやめられないということにも理解を示すしこれはもう好感触ですなぁ。
 まあ今の時代、共働きでないとやっていけないという現実もあるわけですが(笑)。
 ともかく、はしがすすんでないのを見てとった千堂は、店の店長を呼んで来るように、店員に
言います。
 つまりこの店の料理はまったくなってないと。心がこもってないと。
 この千堂という男、舌は確かなようですね。
 ドラマでは出てこなかったけど、実家は名古屋でも一、二を争う名料理旅館の息子ってな
設定があります。
 ともかく、店を変えるということでおせんさんの手を取って歩き出す千堂。
 今どきの人にしては珍しく、はきはきとものを言うし積極的でもあるので、ものごとをハッキリ
いい過ぎるところさえ直せばいいのに。
 しいて言えばナルト疾風伝のサイがやたら行動派になったような感じ。
 ええあの、女性に対して満面の笑顔で「ブス♪」と言っちゃうようなキャラですよ。

 変えた店はおせんさんも気に入ったようで、生ビールをごくごく。さすがいい飲みっぷりです。
 千堂は言います。
「最近は本物の店がどんどん姿を消し、見てくればかりの店が増えました」と。
 ともかく、千堂は目を磨きたいので己を磨いていると。
 いいけど…まさにあなたは釈迦に説法の状態ですぜ。
 でも出てきたしゅうまいはうまそうだった。そういえば久しくしゅうまい食べてないなぁ。
これも店によって大きく分かれるんですよねぇ、味が。
 久しぶりに餃子も食べたくなったことですし、ひとつこさえますかねえ。

 ここで千堂、店の割りばしが苦手だと話します。
 手のサイズに合わないってさ。
 ともかく、二人は意気投合したみたいで楽しそうでした。こういうのもいいんじゃないですかねぇ。
 デートの締めくくりは、パンのおいしい店で千堂がパンをおせんさんにプレゼント。
 いいなぁ。焼きたてのパンとかもうまいですよねぇ…。
 このドラマ見てると腹が減りますなぁ。
 そゆわけで、上機嫌で帰って来たおせんさんを見て一気に不安になる留さん達。
 ヒヤヒヤしてます(笑)。

 翌日の朝ご飯はなんと洋食。
 あー…これはハンバーグの方のエピソードですねえ…あんましこういう風に、コマ切れにして
使って欲しくないんですが…(話を)。
 ともあれデートがうまくいったっぽいことを知って安心してるシズさんらとは反対に、もう
ハラハラしまくってる留。
 江崎は比較的冷静です。
 おせんさんだって結婚したっていいだろって。幸せになってほしくないんですかって。
 珍しくまともなこと言ってますね。

 そういうわけで次のデートのレストランに尾行していった三人組。
 金がなくて中に入れないとか言ってると、走ってきた千堂とぶつかって江崎、お金を
ばらまいてしまうんですね。
 それを拾ってくれる千堂。なんていい人なんだ。
 500円玉がないってので探すと、池の中に。
 それを拾うし…。中から出てきたおせんさんもそんな千堂の様子に好感触なんですな。
 ただ、今回のデートは千堂が仕事入ったとかでお流れ。
 残念そうな顔をするおせんさんを見て、三人は複雑。いや、江崎はそうでもないか。
 
 おせんさんのことを何も知らないということで、珍品堂さんに聞きに行ったのですが、
明らかに動揺してる珍品堂は面白かったなぁ。
 なんでも、高校の頃外交官の息子と付き合っていたんだけども、その息子も外交官に
なるのが夢だったから、海外を渡り歩く以上、店を守る女将としてはやっていけないから
別れたと。
 うーん、高校で付きあったから結婚てなもんでもないだろうに、気が早いですなぁ。
 
 一方おせんさんは。
 千堂から、「一升庵で一度食事をしてみたい」と言われて、喜んで予約を受けていたの
でした。
 心底うれしそうな顔をしていたから、うまくいけばいいと思ったんですけどねえ…。
 
 で、おせんさんのクラスメイトというのに会ってみた留たち。
 なんつーかまあ…すごいの持ってきたなというか…。
 ちゃらい。ちゃらいといってわかるか知らんが今どきのギャルって感じ。うざい。
 まあおせんさんのことは「あんなに若くて料亭継がないといけないなんて可哀想」
とは思ってるみたい。
 でもって、江崎はおせんさんのことを等身大の女性ととらえているんだけど、留さんは
とにかくあがめちゃってるからねぇ。そこがなんつーか温度差というか。
 
 そゆわけで千堂がやってまいりまして。
 おせんさん、気合を入れて支度&おもてなし。
 その数々に感心する千堂。
 そして箸が、おせんさんの手作りであることさえも見抜いたのですね。
 会話の中でほんの少し、店の割りばしが持ちにくいといったことや、一度手を握られた
だけで手のサイズをはかって、ちゃんと箸を作ってしまったことを。
 ちなみに、人差し指と親指を直角に開いた長さを一咫といい、その長さの5割増しが
その人にぴったしな箸の長さだそうです。(原作より)
 
 千堂はおせんさんに、きっぱりと、このたびの話はなかったことにして欲しいと言います。
 私はあなたの境地にはまだ及ばない。見合う時が来たら結婚を申し込みますと。
 んー…こういうのも失礼な話といや失礼でさぁね。どっちが勝った負けたの話ではないん
ですから。
 女心がわからんから仕方ないといやそうですが。
 
 おせんさん、からっとして大河原さんにお詫びの電話を入れてるのですが…。
 この演技すごかったですよ。
 ちゃんと相手が切るの確認してから受話器を置く、というのをやってるから。
 すごい人ですなぁ。蒼井優さん。

 明るくふるまっているけれども実は傷ついているおせんさんを見て、江崎は奮起します。
 そういうわけで翌日は、おせんさんも巻き込みまして、ハンバーグづくり。
 出来上がりましたハンバーグはふっくらとしてジューシーで、和風で、お茶にも合う
一品でした。
 清さんが江崎を褒めていたことからも、出来栄えのほどがわかるかと思います。
 
 その夜清さんは帰り道シズさんに、「おせんさんがあのバカ雇ったのも、あながち間違い
ではなかったかも知れませんね」と言います。未だにあのバカ扱いか…(笑)。

 そゆわけで江崎、ハンバーグ食べに行きませんかとおせんさんを誘いました。
 でも今回作った方が絶対うまいと思うけどな…。
 ともかく、心のこもった料理にまさる味付けはなし、というところでしょうな。
 ハンバーグのエピソードは、原作はまったく違いますが8巻に収録。
 読めばハンバーグを食べたくなること請け合いです。
 来週は…あーあの話か。本来なら健太の話のはずなんですがねぇ。

 ちょうど船場吉兆が廃業を発表しておりまして、何ともタイムリーだなと思って見て
おりました。
 高級な食材を使って料理するなんてのは、言ってしまえば誰にでもできることです。
けれどもそこに魂がこもっているから一流になるわけで。
 偽装だの食べ残しを使い回しだの、どれだけ高い食材を使ったところで、それを
活かすつもりがなければ単なる「高い飯」に終わります。

 
<本日のお品書き>
・ハンバーグ
<本日の一升庵>
「最近は本物の店がどんどん姿を消し、見てくればかりの店が増えました」
 
 


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