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おせん

第8話(08/06/10)

 今回は結構オリジナル色が濃くて見ていてちょっと戸惑いました。けれども、おせんと
いう作品の芯はきっちりと押さえてあって、そんなに悪くなかったと思います。

 千成さんのお祭りの話をして歩いているおせんさんと愉快な下僕どもですが、200人分の
仕出し料理を作ると聞いて江崎はびっくり。
 メインはおむすびであるらしいんですが。
 てなわけで買出し。
 お米屋さんに米を買いに。
 …高木ブーさんですね。前に仲本工事さん出てはったけど次は加藤茶でも出てきますか?
 ともかく米屋のおやっさんは、俺も歳でそろそろ引退かねぇとか言ってます。
 
 そんな会話をぼつぼつとしながら帰って行くと、何やら目つきの悪いごろつきが絡んで
くるんですよ。
 何かと思ったら、祭りを盛り上げるために外部から呼んだ連中だとか。
 最近は神輿の担ぎ手がいねぇってんで外部からこのように呼ぶのは珍しくないそうです。
けれども、その地域でのマナーを知らないためにかえってトラブルのもとになることもあるそうで、
こういうのは良し悪しですなぁ。

 しかもおせんさんに、神輿にのってくれとか言ってるし。
 アホ、神輿に人が乗ったらあかんわ。
 山車と違うぞ。
 珍品堂が呼んだらしいんだけど、ほんっっとうにこの人は…。

 一方で飯炊き名人のテル子ちゃん、同窓会のハガキがきていて、意気揚々と出かけていった
のですが、珍品堂を締め上げている一升庵メンバーのところにやってきました。
 同窓会が早めに終わったので来たと言ってるのですが何やら様子がおかしい。それに気づいた
のはおせんさんだけでした。
 というのも、わらでメシを炊いていると言われたら時代に置いて行かれてるって
笑われたんだってさ。
 わらでメシを炊いていることを笑えるのは相当の味音痴だと思いますよ。
 ファストフードで舌おかしくなってんでしょ。
 気にすることはないと思いますけどねぇ。

 そんなことがあった翌日、シズさんがあわててやってきて、何かと思ったら表で勝手に写真
とってる怪しい男がいると。
 見てみれば、同窓会でテル子ちゃんがあこがれの人とか言ってた藤木なる人物とのこと。
 私は藤木ってーとあのちびまるこの、顔色悪い小学生が連想されて仕方ないんですがね。
 今は藤木は食の探求という雑誌の編集をしているのですが、おせんさんは取材はちょっとと
断ります。
 ま、そうじゃなくて個人的な趣味からテル子ちゃんにおいしい米の炊き方を教わりたいと。
 そういうことならってんでテル子ちゃんも張り切ってご飯作ってくれるわけですよ。

 でもっておせんさんが用意してくれたのは「ことこと飯」。
 もうこれが画面見てるだけでうまそうなんだぁー。
 っていうかほんとうに炊き立てのご飯ってそれだけでもおいしいよね。濃厚な味だしね。
 いいなぁ…。
 ともあれ藤木は大満足して帰っていきます。
 テル子ちゃんはもちろん、雑誌に絶対載せるなと念を押すことも忘れなかったのですが…。
 私はこういうタイプは結構無責任にやっちゃうタイプだと思ってるんですがどうでしょうかね。

 さてさて予約を受けているおせんさんですが、お客さんの妙な注文に首をひねります。
 次々と別の客もそろってごはんを注文。それも、相当の常連でないと知らないはずの
「ことこと飯」。あーこりゃー絶対どっかに書かれてるよ。
 おせんさん、お客さんに聞いたんですが「どぶろくがにごってる」とか聞いて首ひねってます。
 …ブログかぁぁぁぁぁ!
 と最初に気付いたのは健太。健太さすがだ!
 というか一升庵にパソコンがあるのがすごいよ。しかもネットにつながってる。
 
 で、ブログを確認してみたら案の定バッチリ紹介されていて、コメントにも「ごはんだけの
注文もOKでした」とか。いやそれは客としてどうかと思うんだけど。
 一升庵はお客さん一人当たり8000円の単価でないと売上にならないのでこのままだと
大ピンチだそうです。
 そんなに細かい数字出しちゃうと夢がないっていうかさぁ…。ドラマはとことん現実的ですね。
 あと、最初は珍しさで来ててもそのうち他の食材も試そうとか思わないかな…ま、ひとつ
紹介されてるものを食べたら満足してもう来なくなるってパターンも多いらしいですから、確かに
あんのんとしちゃおれませんわな。

 怒ったテル子、藤木の携帯に連絡を入れてもまったく通じなくて困っています。
 しかもわらのストックはほとんどなくなっており、あさっての祭りの炊き出しが出来ない有様。
わらを仕入れようと思っても、来月まで待たないといけないのです。
 おせんさんは米屋に行くんですけど、オヤジさんは寝込んでいて、息子が対応するのですが。
 これがもう最低な対応。お前それでも客商売やってんのかってくらい愛想悪いしけんもほろろな
対応。
 この米屋、お前の代でつぶれるな…。

 おせんさんが帰ってみれば、例のガラの悪い連中がやってきてて、しかもご飯食ってました。
もう何こいつらー。鬱陶しいんですけどー。
 珍品堂に頼んで神輿に乗る話は断ったはずなのにまったく通じてないし。
 あいつ信用しちゃダメじゃん。
 というわけでわらは本当に無くなってしまいました。
 
 自分の責任であると痛感したテル子は出版社に乗り込んでいきますが、藤木忙しいとまったく
相手にせず。
 えーっと…こいつの責任ですよね?
 店側としては損害賠償請求してもいいくらいだと思う。いくらプログとはいえ無責任な掲載
してるわけだし。
 でもね、記者ってホントこういう人多いですよ…。自分の必要がある時にはしつこく連絡
してくるけど、終わったらろくに礼も言わずに知らんふりですから。で、また連絡してきて
ああしろこうしろばっかり。あげくに嘘ばっかりの記事平気で書くし。だから私は記者って仕事が
好きじゃありません。真実書かないなら意見も取材も必要ねーじゃん。
 ちょい私事が長くなりましたが、ほんっと藤木はいい加減なもんですねー。呆れたわ。
 あげくの果てに「まきで炊けばいいじゃん」とか言い出す始末。お前それ、ラーメン店に
向かって「出せるラーメンがなくなったならインスタントラーメン出しとけばいいじゃん」って
言ってるのと同じだぞ。食い物屋にとってひどい侮辱ですよ。
 何が大事か分かってないなら食い物の記事なんか書くな。
 
 困っている一升庵に珍品堂がたまたまやってきまして、清さんが、こいつがトラック持って
いたことを思い出し、健太が同乗する形でテル子の実家にわらを取りに向かいます。
 ところがどっこい。
 エンストの電話が。
 いよいよやばいことになっております。

 打つ手がもうないと知ったおせんさんは、仕出し弁当を出すのを諦める、と宣言します。
 それに対して江崎が、「わらに限らずこういうことはこれからも起こりうるのでは?おせんさんが
言うのは、職人がいなくなったら店を閉めるってのと同じですよ」みたいなこと言うんですね。
 しかしおせんさんの決意は固い。
「まきで炊くのは簡単です。でもそれは一升庵がずっと守ってきたことを失ってしまうということです」

 テル子ちゃん、そんなおせんさんに対して一言。
「でもそれはやっぱり時代おくれなんじゃないかなぁ」
 えっ…あんたが言ったらおしまいだろ。プライドないんかい。
 ここの展開はちぃとおかしくないですか。

 その夜、おせんさんの姿がないことに気づいてあわてる一同。ずっと探しましたが見当たり
ません。
 朝になってシズさんと清さんがやってきてビックリするのですが…。
 なんとそこに現れたるはおせんさん。
 神輿を担ぐ連中が、トラック運転手をしていたというのを思い出して、頼みこみにいったらしいん
ですね。
 でもって快く承諾してくれて、わらを積んで戻ってきたと。
 なんだ、最初は怖い連中かと思ってたけどいい人たちだなぁ。
 あとどうでもいい藤木が来た。
 今頃〜?とか思ったんだけど、こっちも罪悪感はあったみたいで、近くの農家からわらをわけて
もらって、積めるだけ積んできたらしい。ほほぉー、一応プライドはあったか。
(やったことがやったことだけに、素直に評価できないのですが)

 ともあれこれでおむすびをこさえることが出来ます。
 一気に活気づく一升庵。こうでなくっちゃ!
 …あれ、マッチで火をつけてるけど、火打ち石じゃないんだ…。いやいいけど…。
 ともかく、生き生きとテル子が米を炊くのを見守る藤木。やっと彼は、まきで炊いたのは
意味がないということを知ります。
 あと後ろでニヤニヤしながら(作業もしながら)見守ってるおせんさんがいい味出してると
思いました。
 テル子ちゃんは言います。
「わらにも一つだけ欠点があってなー、かまどの前からぜってー離れられねぇんだー」
 でもそれだけに昔はちゃんと「飯炊き」って専門係の人がいたんですけどね。

 そういうわけで祭りが始まりまして、神輿が一升庵の中に入ってまいります。
 ここで昼食。
 やあやあうまそうなおむすびとおかずが並んでます。いいなぁー。エキストラでいいので
あそこで食べてみたかった(笑)。
 んで、おせんさんを助けてくれた連中なんですが、そのかわり神輿に乗るって約束を
しちまってたらしいのですが。
 飲み比べでおせんさんが勝ったためその話はチャラ。
 潔い連中だなとは思いましたね。
 ってかおせんさんどんだけ飲むんやー!

 そしておせんさん、テル子ちゃんにお使いを頼みます。
 あの米屋さんに今年もおいしい祭りのおむすびを届けるわけですな。
 息子も一つ食べてみてうまいと感動した様子。
 おめーこれからは心入れ替えて働けよ?
 ここでテル子ちゃん、「ずーっと作り続けますっけ」と言ってます。
 確か語尾に「〜っけ」とつくのは岩手の方言でしたね。(だから知らない人にとっては
〜だっけ?みたいな、聞かれているように感じる)
 岩手は米どころですもんなぁ。
 
 というわけで飲みすぎたおせんさんは、お茶漬けを作っております。これまたうまそう。
かいたばかりの鰹節にちゃちゃっと醤油を入れまして、おろして椀をし、少し落ち着けた
わさびを用意し、少し硬くなったごはんに鰹節を入れその上にわさびを。
 周囲に、わさびに当てないようにお茶を入れて簡単なお茶漬けの出来上がり。
 うまそーーーーー!

 さてさて今回使われたエピソード。
 ことこと飯は7巻、最後のお茶づけは2巻でございます。
 神輿のエピソードはあんまし原作とは関係ないので省略。
 お米さんはえらいっ!

 わらとかまきで作るのは難しいでしょうが、ガス炊飯器が残ってるとこは使って
みられることをお勧めします。かまどがあれば重畳。
 なければ土鍋でも結構。
 テル子ちゃんも言ってますが最初と最後の水が肝心なのはもちろん、米もそれなりに
いいものを使った方がいいです。混ぜられてるようなものだとかはダメ。ブランド米に
こだわる必要はありませんが、地元の米があるならそれを買うのも一つの手。親しみ慣れた
水で作ってるわけですから遠くの名産より舌に合う。
 やっぱりお米さんはえらい!

 次回は…鰹節の話ですか。
 今ちょうど原作最新刊でやってるやつですね。
 嫌いじゃないけどちょいと小難しい話なんだよなぁ。
 でも鰹節がもっと親しまれるようになったらいいですね。


<本日のお品書き>
・ことこと飯
<本日の一升庵>
「まきで炊くのは簡単です。でもそれは一升庵がずっと守ってきたことを失ってしまうということです」



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