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ディスタービア

11/27鑑賞

 ある時ふと窓から外を眺めていた住人が、恐ろしい犯罪を目撃してしまう…というと
「裏窓」が有名なところですが、私は「裏窓の目撃者」の方がなじみが深いです。
 ってか記憶が合ってるかわからないんですが(本読んだのが子供のころだったので)、
確か最後セリフが「その子を殺すな!」で終わってたはず…。
 この本かどうかも定かではないのですが、ともかく目撃した子供が殺されそうになり、
すんでのところで保護されるという終わり方だったと記憶してます。強烈な印象でしたね。
 この映画はそれを今風にアレンジしたような作品です。いやー後半の演出がかなり
こわい。これでもかというくらいのピンチの連続でした。

 ってーか流れる映画CMも全部ホラーものってどういうことだコラ。

 主人公ケール役の子はコンスタンティンとかアイロボットに出てた子ですね。あと
トランスフォーマーか。ダメダメだが最後にゃやる、という役をやらせたらピカ一の。
そうかー、もう主役をこなすまでになったのかー。すごいなぁ。あとは顔つきが少し幼くて
損してる部分があると思うので、そこを雰囲気でカバーしてもっといろんな役ができるように
なるといいですね。

 さてさて。
 父親とともに休暇を楽しんでいたケール君ですが、その帰り道自分の運転ミスから
事故を引き起こして、父親を失います。
 ここまでの会話はウィットにとんでいて楽しかったんですけどねぇ…。まああれだ、
安全運転をしましょうってことで。

 それから一年。
 すっかり笑顔をなくしたケールは授業で父親のことをからかった教師をぶん殴って
しまい、夏休みを自宅で過ごすというハメになります。
 アメリカの夏休みは3ヶ月ありますから、刑務所行きを免れるかわりに自宅から
出られない、30メートル以上離れると足についたセンサーが反応して警察に通報され、
逮捕もあるという結構シビアなものです。
 向こうはムショが満杯状態だからこういう刑もありうるっていうか確か裁判官の
裁量でいろんな刑ができたはず。
 ともかくこれは教師側にも問題あると思うけど。
 あと、担当の警察官があの教師とはいとことか言っててムダにムカつく。

 最初はゲーム三昧だったケールですが、親がゲームのアカウントを破棄したり
片付けろとか言ったりしてイライラ。
 いやさ、家にいるんだから家事してもいいんじゃない。退屈しのぎになるし。
 っていうか食べてるものが!
 ピーナッツバターを箱ごと抱えて食べるなよ!見てるだけで胸やけするよ!

 テレビでは女性の失踪事件をやっていました。
 一人暮らしの女性かな?連続失踪事件なのかな…ってママンがテレビみんな
ってコードをハサミで切ったよぉぉぉお!感電することもあるのでそんなことしちゃ
いけません!

 あー先ほど、それほどヒマなら家事をしなされと言いましたが訂正させていただきます。
 カール君、君は家事をするな。洗濯機にふれるな。
 はみ出すほど洗濯物詰め込んで上に乗っかるって何やってんだー!!!!!

 そんな中、お隣に引っ越してきた一家の中にかわいい女の子がいて、カールは
興味をひかれるんですな。
 んでチャイムが鳴ったので「うっひゃー挨拶にきたんだぜ!」とウキウキして出たら
近所のバカガキで、いたずらしかけてやがって、カールはムキになりこれをおっかけ。
 当然、センサーが反応し、警察がやってきまして手錠かけられます。
 恥ずかしい。

 そゆわけで今度は学習しまして、センサーが反応する範囲をヒモで境界線作って
いくわけですな。
 また、そんな中、隣の家をのぞくという遊びに気付いて、父親の部屋に入って覗いてんの。
…少し前までは父親の思い出でつらくて入れなかったのがウソのようにすんなり入って
いってんですが。こいつしばくぞ本気で。
 隣の家の美人な女の子の着替えガン見ですよ。
 
 そんな中、親友のロニーが遊びにきます。
 二人で覗きに夢中になってますがな。
 また、となりの美人な女の子とも、ひょんなことから知り合いになります。
 彼女の名はアシュリー。

 ある時テレビでは、連続女性失踪事件の犯人について、左側がへこんだマスタングだ
ということを言っておりました。
 それを何気なく見ていたカール。
 夜になってお向かいの家から眩しいライトが入り込むのに気付いてふと見ると、そこには
なんとそのマスタングが車庫に入って行くところだったのです。
 あわてるカール。
 そこに絶妙のタイミングで母親が後ろから声をかけてさらにあわてるカール。
 このシーンが一番怖かったよ。
 無言で肩に手をおいてんじゃねーよ母親。
 
 そんなことは忘れたのか、またカールとロニーが覗きに夢中になっていると、アシュリーが
訪ねてきました。
 浮かれるバカ二人(笑)。
 ロニー、「こっちはロニーだよ」とカールに紹介されて「やあロニー」とか言ってるし。舞い上がりすぎ。
 アシュリーはカギを持ってなくて締め出されてしまったので待たせてほしい、とやってきた
のでした。
 で、カールは自分が目撃したことを話して聞かせるのですが、ちょうど出てきた彼の車を
見ると車種が違っていたのです。
 そゆわけでヒマな3人は見張りをすることにしたのでした。

 事件を調べるとネットに記事が出てるのですが、あちらって死体でも平気でネットに掲載
されてるんですね。ちょっと画面が気持ち悪いっていうか怖いのはそれを平気で見てる
アシュリーだよ。「はきそう、おなかすいた」って…。

 その夜、その問題のお向かいさんターナーが、クラブの女を連れ帰ってくるところを
発見します。アシュリーはその腕輪から、どこのクラブの女か当ててるし…。
 いい雰囲気なターナーと女の様子を見てダレダレになってくるカールとアシュリーですが、
ともかく、アシュリーは家から電話がかかってきて帰ることに。
 で、カールはあのいたずらをしかけたガキどもがポルノ見てるの見つけたりしてたん
ですけども、そこに悲鳴が。
 あわててターナーの家を見れば、逃げ回る女と追いかけるターナーの姿が。彼は
急いでビデオ録画を。
 ってかフラッシュが光ってなんか撮影モードになったぞ。絶対気付かれたなこれ。
 恐る恐る覗いてみると、こちらを見ているターナーとモロ目が合ってしまいました。
 ピンチですな。

 ところが。
 女は何事もなかったかのように車に乗って走り去っていきました。
 が。
 えっらい足太くなってんなぁオイ。

 そして翌朝起きたカールは、ターナーが家の中にいるのを見てビックリ仰天します。
母親は、スーパーで車のタイヤがパンクしたところを助けてもらったとか言ってるけど、
明らかに警告で乗り込んできたのがバレバレですよねぇこれは。
 カールじゃなくても警戒するわさ。
 イライラしてるカールは、アシュリーが誕生日パーティをするという話についイヤミで
応酬。ま、自分はいけないわけだから気持ちはわかりますけどね。
 パーティ会場にも、大音響で音楽流してイヤガラセと、なんつーかガキだな、みたいな。

 その夜、アシュリーとカールは、ターナーが血のついた袋をガレージに運び込んでいる
ところを発見します。
 翌日ロニーを車に潜入させて、アシュリーはスーパーでターナーを尾行。彼が帰ってくる
までに侵入して調べようとしてるらしいですね。
 つーかさ。絶対これアシュリー、相手にばれてると思うんですよ。
 いちいち写真とって送ってるというのも無意味っぽいし。
 ロニーは車に忍び込んで何をしているかというと、ガレージは信号を送ってあけるタイプ
なので、その信号というかナンバーを知ることで、リモートコントロールで開けられるように
するつもりみたいなんですね。ここはちょっと見ただけでは意味がわからなくて苦労しました。
 で、アシュリー。
 ターナーの姿を見失ってあわてて車出そうとしたら前に立ちふさがられ、車に乗り込まれて
大ピンチ。脅しをかけられたわけですよ。
 この時点で怪しまれてるわけだから、いったん手を引いた方がいいと思うんですけどねぇ…。

 私ならここの時点で匿名で通報するっていうか…んーでもターナーが証拠とかかくして
たら無理かなぁ。かなり頭がいいというのは見ていてもわかりますからね。

 その夜ロニーが訪ねてきて、ターナーの車の中に携帯電話を忘れたとか言うわけですよ。
何やってんだよ…。
 首からストラップで提げて、胸ポケットに入れ、クリップで固定しておくのが一番ですね。話す
時はそのクリップを外すと。潜入するならそれくらいの対策はせんと。
 というわけでもう一度忍び込むことになったロニー。
 でもセンサーがあるからとはいえ、カールが一番安全なポジションにいるよね。
 
 カールがリモコンでガレージのシャッターをあけ、ロニーが潜入。
 ガレージの中は悪臭で、不審なビニールがあるとか言うんですね。
 携帯見つかったんだからいったん引き揚げればいいのに、その中身を持ってるビデオで
とってこいとか、カールムチャすぎ…。
 そんな中突然ガレージのシャッターがしめられてしまいます。
 ターナーが気付いたっぽい。
 悲鳴とともにビデオの映像は途切れ、ターナーの屋敷内で駆け回る音が。
 急いでカールはターナーの家へ飛び込みます。

 で。
 警察が来ましたが、この時点では状況的に、押し込み強盗をはかったカールと被害者ターナーの
図ですから当然警察はカールを取り押さえます。
 でも必死な彼の呼びかけに、ガレージを調べてもらえることになりました。
 ところがここで発見されたビニール袋には動物の死体。
 車ではねてしまって、申し訳なく思ったので持ち帰って埋めるつもりだったと。
 そこまで言われるともう警察には調べる理由がありません。
 そういうわけでカールは境界線越え二度目なのでいよいよヤバイ状態に。
 でも日本の警察ならそこの血痕が動物のものか人間のものか、採取して持ち帰りそうな
気もする。ま、法律自体違いますしね…。

 部屋で落ち込むカールのもとへ、「テレビを見ろ」というメールがロニーの携帯から送られて
きます。テレビにはビデオの映像が送られているわけですが、そこには哀れなロニーの
死体が…。
 カール衝撃を受けますが、ふとあることに気づいて、恐る恐る自分の部屋のクローゼットを
開けてみるとそこに死体が…!
 と思いきやロニーは生きていました。ちなみにカールが気付いたのはその映像の後ろに
自分がヒマにあかせて作ったお菓子のタワーが映っていたから。
 ともかくこの騒ぎの中ロニーはまんまと抜け出しここに隠れていたわけです。
 これはカールじゃなくても怒るだろ!
 ただ、ロニーの言い分もごもっとも。
「もし俺が見つかって、車の中の携帯を取りに行っていた理由をどう説明すればいいんだ?」と。

 トイレに行くからとロニーは、自分が侵入した時に撮影していたビデオをテレビに接続
再生して出ていきます。
 安心したのといろいろな気持ちでそれを眺めていたカールは、とあるシーンに気が付き
ました。
 コマ送りにしてみると…。
 そこにはビニール袋に入れられた女の死体が映っていました。

 一方で、なんとかカールを許してもらえるようにとターナーのところに行っていた母親。
モロに殴り倒されましたよ。
 連続殺人鬼、ターナーが本性を現したわけです。これは怖い。

 下に降りたロニーは侵入してきていたターナーに殴られ昏倒。うわあああ金属バットで
フルスイングって。確かに生かすつもりがないからめいっぱいなんだろうけどこりゃひでぇ。
 そんでカールも拉致されましたよ。
 カールがロニーも母親も殺したように見せかける細工をしようとしていたターナーですが、
そこにやってきたのはアシュリー。
 彼女のおかげで逃れたカールは、アシュリーに自分の家へ戻って警察を呼ぶように伝え、
自分は母を救いにターナーの家へ潜入します。
 ってか階段を転がり落ちるのではなく、なんつーの吹き抜け?よくわからんけどそこから
まっさかさまに落ちたのにピンピンしてるターナーがこぇぇよ!お前は鉄人28号か。

 一方警察。
 カールが境界線を越えたという連絡が入るのですが。
 ハンバーガー食ってから行くってさ…。
 わかったわかった、あと5秒で食えよ?

 そういうわけですったもんだいろいろありまして。
 すんごい攻防ですよ。これでもかってくらいドタバタしまして。
 ちなみに上の警察官はターナーに殺されました。これは同情できないな。
 
 で、格闘の末に母を救ってターナーをやっつけまして、何とか事件は解決したので
ありました。
 そうそう、近所のワルガキどもも、テレビ会社を装ってカールは親に電話し「アダルトの
契約がある」とかいって母親に子供の部屋を見に行かせ、ガキどもはポルノを見ている
のがばれて万事解決と。
 なんとか生きてたロニーに冷やかされつつアシュリーといい雰囲気になっておしまい、と。

 後半の20分くらいはかなり怖いです。マジで。ちょっと格闘するくらいだろうという
気持ちで見てたから怖かった。
 それと、主人公が見たものを信じてもらえないのは「モンスターハウス」という作品も
そうだったけど、どちらかというとあちらの方がうまく侵入していたような(笑)。
 ともあれ、夜になったらカーテンを閉めるかブラインドを下ろしましょう、という話でした。(違)



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