多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→L change the WorLd


L change the WorLd

※3/11、MKについて聞き取れた単語を掲載。その他またちょこちょこ手直し。
※3/3、死ぬ間際の二階堂教授のセリフと、記憶違いだったところなどをメインに補完・訂正。
あとは確認できた場所のお菓子など。

2/21鑑賞

 ファイル名に大文字使いたかったんだけどサーバー側に聞いてみたら大文字はやめて
おいた方がいいとのことでしたので、小文字にしました。「l」になると間抜けだなぁ…。

 さてさて作品の方ですが…。少し厳しいこと言っていいですか。映画デスノートを5とする
ならば、私的にはこの映画の評価は3.5〜3.8くらいのとこ。どこが不満かと言われるとちょっと
申し訳ないんですけど、危機感が足りなかった。
 リミットを切られた命ということに対してL自身は多分焦りはしないと思うんですよ。それは
書いた時点で納得していたことだから。
 ただそこに大きな事件が割り込んでくると話は別になるわけで、さしものLといえども焦りが
見えると思うんですね。本人は焦ってはいけないと思いつつも、目の前の命を何とかして助け
たいみたいな。
 なのにそれが描かれる部分がまったくなかった。もう解決せずに死んでも仕方ないか、みたいな
印象すら受けました。日数だけどんどんカウントされてってたし。
 これが不満です。
 もう少し、二人が寝ている中熱心にパソコンで情報を集め続けるL(ワンシーンありましたけど…)
とか、書類を散らかして途方に暮れるLなどの演出はあってしかるべき。
 デスノートで力尽きたか?ってくらいヒネリが足らんですな。
 話の内容は不満ですが、出演陣の演技はさすがってとこでしょうか。工藤さんマジこぇぇぇぇぇー。
高嶋兄もいい味出してました。

 さて本編突っ込みの前に応援CMを書いておきましょう。
「超天才の僕をギリギリまで追いつめたキミがまさか、こんな事件に苦労なんてしてないですよね。
エッしてんの!?…頑張ってください、月より」
 はじけたなぁ、月…。自分で超天才とか言っちゃってるし。

 
 場面は外国の風景から始まります。
 車の中で会話してんのはナオミとレイですね。…この二人スピンオフ映画にも出られてよかった
なぁ。まあ悲惨な死に方したからねぇ…。ナオミは自分達が結婚するということをLはとっくに
気づいてるよ、みたいなことをちゃかしてレイに言ってます。
 店の名前の「SiKE」、これはスラングで「Just kidding」つまり「なんちゃって」みたいな意味
だそうです。ある意味スラムにふさわしいというかなんと言うか。
 ナオミは連続殺人犯を追っているのですが、その計画を指揮しているのは「L」であるため、
レイが「危ないのでは…」と言っても安心してるわけですね。上司の命令を全面的に信頼できる
部下。いいねぇ。誰か、オー人事に連絡を!(ムチャ言うな)
 そんでお店の中に入っていきました。店は「FOR RENT」が出てたから貸家ですな。
 銃を構えて入って行ったナオミに反比例して、寒々とした部屋の中でパソコンのモニターを
見ているL。彼は「高みの見物」と言われて「そんなつもりはないのですが…」とか言ってますね。
現場してない時点で高みの見物だろ…。まあこの辺の口調はLが日本に来る前なので、なんて
いうか、そういうLだなと思いました。この演じ分けはすごいわ。
 ともあれ、そこへワタリが入ってきて会話してんですけど、Lが「私はワタリがいれば幸せ
です」とか言っててなんかもうメッチャかわいいなぁって感じですね。
 そこへ銃声。あっという間に事件解決、キャハッてな具合です。Lによると予想より12秒
早いそうです。おおっ、10秒チャージのウィダーinゼリーが1つ摂取できるな!
 というかこの部屋、パソコンとおかししかないんだけど、メッチャ寒そうなんだけど…。
 マウスも動かしにくそうだし。

 ともあれLは立ち上がりこう言います。
「日本へ行きます。97%の確率でキラは日本にいます」と。
 そして外を見てふと感慨深げに言いました。
「ここにはもう、戻れないかも知れませんねぇ…なぜか今そう、感じました」
 彼には予感があったのでしょうか。

 ここでタイトルバックなんですが、BGMがマジかっこいい!サントラ買ってて良かった!
ってくらいかっこいい。
 そしてデスノートのメッチャ簡単なあらすじ説明が行われます。はい、月君の出番終わりました。
短っ。
 ここのロゴに、L、Wと続いてKというものが出ます。これが今回のキーワードとなりそうですね。
 で、Kですが一瞬赤い×が映りました。

 それから12日後だったかな。タイ、パンナム村。
 住民たちが倒れて苦しんでいます。
 症状だけ見てるとエボラとか劇症溶連菌感染症とかそのあたりっぽいですねぇ。出血を
伴うこの手のウィルス症状はそれだけに感染が怖いですからなぁ。(ただし確か空気感染は
しなかったはず)今ウィルス関連の文献がないんで詳しいことわかりかねますが。かわりに
フクロウの本ならある。うむ、まったく役に立たないな!
 あ、発見しましたので詳細をば。
 エボラウィルス…フィロウィルス科。ウィルス性出血熱。経口や飛沫で感染。主な侵入ルートは口、
上気道。患者の血液や体液による接触感染も起こる。潜伏期間は4〜10日。エボラ出血熱の致死率は
50〜80%、治療は補助的対病療法のみ、ワクチンなし。ウイルス分離、血清学的診断はP4レベルの
設備を有した検査室でのみ許可。
 ちなみにこの後インフルエンザウィルスも出てきますのでついでに記載。
 インフルエンザウィルス…オルソミクソウィルス科。空気伝播、手についた呼吸器分泌物。
 うわ、こりゃ確かにかけ合わせられるとやっかいですな。しかもインフルエンザの方はいろんな型が
あって進化しやすいし。

 長くなりましたが先。
 ここに防護服着たチームが入ってきてデータを取っているのですが、別に助けにきたわけ
ではなくてほんっとにデータ取りにきただけらしい。で、爆弾落として終わっちゃったし。
 そんな村の惨状を見た男が、町はずれの遺跡にいた男の子を連れて逃げました。この男の子は
まったく感染している様子がない。男の子じゃ言いにくいから少年にすっか。
 この男の子壁にロジックパズルって言うんですか、あれ書いて解いてた。9つのます目を
足して同じ数になるように数字あてはめるやつね。あれやるのはいいんだけどものすごく疲れる
から私はあまり好きなパズルじゃないです。どうでもいいけど。
 そんで、連れて逃げている男の方はみるみるうちにウィルス感染の症状が出てきて大変そうなん
ですな。追手に見つかったとわかった男は、Fという文字の入ったペンダントを少年に託し、
「010-5928-1472-18に電話して、F1225と言え」と伝えました。
 この少年は天才っぽいから一度で覚えましたね。素晴らしいわ。
 そうして男は少年を途中で下ろし、追手の囮になって死にました。

 その一方で。
 Lはビデオを見てました。
 これはデスノートの話のどこらへんだろうと思ったんですが、ちゃんとわかるようになってました。
よかった。
 というかキミその茶色と白の砂糖好きだねぇ。
 そこへ「Fがタイで死んだ」という連絡が入ります。
 Lはデスノートをとりあげて(最初月が持っていてそのあとミサにわたった方)、何か書きました。
ワタリが心配そうな目で見ます。
 彼は自分の名前を書いていたんですな。
 キラと決着をつけると。…字、きたねぇー!
 自分の命さえ「小さな犠牲です」と言い捨てるLを見てワタリはどう思ったでしょうか。
「キラという大きな悪を止めるための小さな犠牲です」

 ここでもう一人の主人公となるべき女の子が出てきます。
 お父さんに何か処置してもらってる。4時間おきに体温チェックとか大変そうだな…寝てる
時とかどうすんでしょうね。つか体温チェックする意味は?ウィルス感染したらすぐわかるように
ですかね?
 この女の子の名前は真希。田中麗奈さんに目もとが似てるなぁと見てて思いました。
 で、そこへ現れたのは九條という人物。真希はこの女性にえらいなついてるようで、抱きついて
今度の休みに云々とか言うておりますよ。
 あんまりはしゃぐから真希のノートが落ちましたが。
 「希望とともにあるものは?」という問いとともにこれはいくつの数字だ、4×4マス?なんか
数字書いてあった。暗号でしょうね。

 そんで九條と真希の父はP4生体感染予防棟へ。セキュリティ厳重ですな。まあここからウィルス
持ち出されたらバイオハザード起きるからなぁ。(6桁のパスワード+指紋+虹彩認証)
 こういう施設のドアって大体ハンドルレバーなんですよ。ガチャッと下げて押しあけないとあかない。
戻す時もしっかり閉めて上にレバー上げるタイプ。大学でも理系の施設は大体これなんですが、
急いでいる時ドアが開くのがおっつかなくて、よくドアに衝突してました。閉める時もちゃんとしないと
ブザーとか鳴るし。
 ともあれその中で彼らはタイの村を襲ったウィルスを解析してます。こりゃこぇぇぇ。
 ここでこのウィルスが、インフルエンザとエボラを掛け合わせて作られたもの、エボラの100倍の
感染率があることが判明します。いわば死神だと。
 ウィルスの掛け合わせって実際にはどうなんでしょうね。何となく自分の感覚としては、ウィルスは
個々の個性が強すぎて、かけ合わせても互いの主張が強くてうまくいかない、みたいなイメージが
あるのですが。まあでも中には変化するのもあるだろうなぁ。
 今度調べておこう…。
 あーちょっと待って。映像の中で犬もウィルスにやられてたけど。人間も殺して犬にも同時感染する
ウィルスなんかあってたまるか。

 父は九條に言います。「このウィルスは失敗作だ」と。
 どうしてかというと、兵器として使うには、抗ウィルス薬がセットになっていないと意味がないから。
撒く側が感染してしまっては意味がないのと、たとえば国を脅すにしても治療薬がないというので
あれば交渉の場に立つことすら無意味ですもんね。
 ただしそれは、ウィルスが元の状態であったならという話。
 このウィルスはたった20時間ですでに進化している…ということです。ああ、インフルエンザ
っぽい性格が…。

 一方L。
 デスノートの最後近くの重要なシーンです。
 ミサがエレベーターの中でワタリに「お父さんなんですか?」と尋ね、ワタリが笑って答え
ようとした瞬間…。
 はい、ミサさん、出番お疲れ様でした!

 眠るように目を閉じているワタリを眺めて、布を元に戻すL。
 本編では確かこう言ってましたね。
「残念なのはワタリ。私の最後の失敗です」
 なんか、いろいろな思いがあったんでしょうね。

 静かな部屋でろうそくに火をつけるL。おおっマッチ使えたんだ!とかちょっと思って
しまった…。
 そこにあるデスノートは2冊。
 「チェックメイト」とつぶやいて燃やそうとしたらリュークがあわててやってきた。あ、そうか。
一応所有者になるんですっけ?
 燃やしても寿命はかわらないと忠告してるけど、Lはそんなこと分かってるでしょうよ。
 そしてリュークはなおも言います。
「お前は興味ないのか?新世界の神とかに」
 L、珍しく厳しい顔で言いました。
「月君のあの死に方が神の死に方ですか」
 そうして今度こそデスノートは燃えました。
 殺された人たちの悲鳴がすごかったなぁ。うなされるぞ。

 そうしてリュークの姿も見えなくなったところでLはパソコンを打ち始めました。
 …両手の人差し指だけ使ってポチポチ押してるのに私よりはぇぇぇ!
 「Watari has passed away.I will mourn his death. L」
(ここ、hasがついていますがいらないんじゃないですか?He passed awayで死んだという
意味になるし。)
 メールを一斉送信して膝を抱えていたら、すぐに返信が。Kからでした。というか返信
はやっ。ただしここでL、結構Kをメール送信リストに入れるかどうか迷ってるんですね。
これはもしかして、ワタリ一番のお気に入りだったから躊躇したのか、それとも…。

 えーここで物語は悪い人たちの方に切り替わります。
 高嶋兄!…役名なんだっけ。あ、的場さんでしたね。
 その的場が、環境保護団体のブルーシップとかいうのの偉い人と話しているのですが、
その偉い人は、「人間は自然のまねごとすら出来ない」とか言ってるんですな。確かに、
人間が手を入れて作った森は管理が欠かせないし、そこに動物を住まわせても、人間の
手を離れて自立していけるようになるには何百年もかかるでしょうしね。

 前に宇宙戦争という映画がありましたが(三流映画という扱いですが…)、あれも結局、
人間にはどうすることもできなかった侵略者を撃退したのは人間よりはるか昔からこの星に
住む微生物でしたしね。
 人間の兵器がまったく通用しなかったのをあっさりと退けてしまった。
 
 で。そういうわけで彼はウィルスによる地球浄化を狙ってるわけです。人口が減れば
その分住みやすくなるみたいな。
 うーん…そういう、人が減れば地球は安泰というような、安っぽい考え方と言ったら失礼
ですが、単純な式は私は好きではないですね。どう言ったらいいのかな。
 そうだなぁ…。例えば農作物が食い荒らされるからそれを食べている虫を駆除すれば、
農作物は安泰と。これがこの人たちの考え方であるわけですよね。ところが、それを減らした
場合、虫を餌とする鳥もまた激減することになる。そうなればもう一つ高次の捕食者も減り、
結果的にめぐりめぐって農作物の不出来にもつながったりするわけです。もちろん人間の手が
入るから不出来では終わらないでしょうが、自然界ならそうなるでしょう。
 人間は食物連鎖の一番上に位置します。だからそれを減らしたところで誰が困るか、という
考えかも知れませんが、おそらく経済も生産もストップし、波及効果でウィルスにより死滅した
人間の数倍の人間もまた死ぬことになるでしょう。そうなると食物が手に入らなくなり、そこらの
自然がさらに採取されることになる。
 だから単純に人間が減れば温暖化がストップするとは言えない。難しい問題だと思います。

 話が長くなってしまったけど、とりあえず、ウィルスを「兵器」としてあちこちの国に売り付け
ようとしていたのがばれた的場はこのリーダーを殺し自分がブルーシップを乗っ取ります。
 いやさ、いいんだけどさ、その後各機関への説明をどうするつもりだ。
 結局人を減らすという目的は同じなんだけど、的場の場合はそこに大金が絡んでくる
わけですな。

 L。
 リミットまで残り19日。一心不乱に様々な事件を解決してます。不眠不休といったところで
しょうかね。
 大変だなぁ。
 ワタリの写真がデスクに置いてありました。
 残りあと14日。
 椅子の上で寝ていたりします。写真集にも椅子の上で寝るエピソードがあったのですが、
椅子ごと横になって寝てたよこの人。
 えーナビゲーションDVD見て知ったんですが、松田さんがやってくるシーン、まるまる
カットなんですか…松田のバカ…。
 それでここは各国の言葉をしゃべってるとは思うのですが…。
 多分最初がイタリア語。次フランス語、最後英語。イタリア語とフランス語はうまい発音
じゃないのかなーとか思ったんですがいかがでしょうか。
 っていうかワタリの写真飾ってあるけどさ。こういうもの残さないんじゃなかったの…?
 
 一方タイ。
 生き延びた少年が、そこのお店のおばさんの助けを借りて電話かけてました。
 っていうか小銭入れてくれたおばさんにちゃんとお礼言え!
 寝ていたLは電話の音に飛び起きてパソコンへ。
 ワタリへかかって来た電話ですがいませんから自分が受けます。
 チェンマイからか。
 電話に出るとF1225と繰り返してます。これは暗号でFからの贈り物、みたいな意味らしいです。
 てかもうチェンマイ語とか関係ないな…。モーペニァンチャーオ!

 ヘリで運ばれてきたのはあの少年。ウィルス感染の可能性を含めて厳重な搬送体制なのか。
いろいろな検査受けるんですね。
 ってかこの時点で残り12日か…。
 ここのシーン、ヘリから降ろされる少年を見つつLはポケットから何かを取り出して食べ、
そのあと指をなめています。
 …ポケットにむき出しでチョコ入れてないかこいつ…。

 この少年はウィルスに感染しておらず、なぜ感染しなかったかは不明。
 ただ検査でパニックになったかどうか、悲鳴をあげてLの腕を握りしめに行ってんですけど、
ここはLがびっくりしてて可愛かったなぁ。ビクッとなってんの。
 ともあれ残りあと10日。
 ってか次のシーンでもう残り8日って!すごい勢いでカウントダウンされていくぅぅぅぅ!私の
財布の中身かよ!(あんた1日でカウント終了すんだろうが)

 仕方がないのでビルへ連れて行くのですが、ずーっといろいろ見てるのがかわいい。
 ピピッとパスワード入れて部屋をあける時も、入力してから少年見てる。
(ちなみにここのパスワードは7桁+指紋認証。建物の中だからこの程度のパスなんでしょうね)
 夢中で部屋の中を見て回る少年をどうしたらいいのかわからない、みたいな顔でL見てるし。
 で、奥の奥の部屋へ入ってうずくまる少年。
 Lは、ワタリと私しかこの部屋には入ったことがないのですが、みたいなこと言いながら
何か作ってる…。
 えー。
 ワッフル、マシュマロかな?、ドーナツ、バウムクーヘンを串刺しにして渡しています。
「そのペンダント渡してもらえませんか?」って。
 いやいやいや!子供にとがった方向けちゃダメ!ちゃんと持ち手を出しなさい、L。
 少年は受け取ってくれないので自分が食べてました。
 そんで少年はというと走り出して、お菓子を散らかして奥のボテトチップスコンソメを
とろうとしてました。Lが取ってあげると夢中で食べてます。
 口の周りの食べかすを払ってあげると少年やっと人心地ついたのか、ペンダントをくれ
ました。このペンダントの中にはマイクロチップが入ってました。ペンダントを受け取った時
でさえ串を指にひっかけて離さないL。
 いろいろ突っ込みたいところはあるのですが。
 二人揃ってちゃんとご飯を食べなさい。

 一方真希。
 なんだっけこの人形。なんか名称あるんだよね、知らんけど。テディベアの毛がなくなった
ようなやつ。(氷河さんその説明わかりません)
 それに母親の声が録音されていて再生して聞きいってますね。
 そこへ父親がやってきました。
 珍しく思いつめた表情で、「これをあの人へ届けてくれ」と言います。
 聞き返すと、マイクロチップに住所は入っているからと。
 行きなさいと送り出されたのはいいんだけど…。まああの人というのは結局ワタリなわけ
ですが、どこで知り合ったんだろうと思いますね。つかお父さんじゃなかったのか、Kは。
 一方で父は九條をP4棟へ呼びました。で、九條はどこかへ連絡を…。

 Lはマイクロチップを見ていました。Fが、国際テロ組織とつながっている的場という男が
やばいとしゃべってんですな。
 そこでLはウィルスの情報を調べるべく本を手にとりました。どんな情報を調べるつもり
なんでしょうね?

 的場が真希の父のいる施設にいきなり乗り込んできましたよ。もうなんつか、強硬手段
というか、こんなん翌朝になって捜査が入れば誰の仕業かとかわかるのにずさんなやり方
だなぁ。このあたりはちょっとなぁー。
(ちなみに刺された守衛さんは、夜食であろうカップラーメンのフタを開けていたところでした)
 なんとっ。ウィルスによるテロ発案者は九條でした。目的は的場と同じ。ただ九條の場合は
もっと崇高なところにあるというか、それこそブルーシップのリーダーと同じですね。
 父かなぜ九條の計画に気づいたかというと、自分が作ったというか研究していたウィルスと
このテロに使われたウィルスが同じものだとわかったかららしいんですな。解析したらDNAでも
一緒だったんかいな。
 で。
 九條の目的は、この抗ウィルス薬を父に作ってもらうことだったのですが…。
 彼の表情から頭の良い彼女は、もうそれが既に出来上がっていることに気づくんですな。
「さすがです教授」って。
 ただし父はそれをそのまま渡すような人間ではなかった。
 九條の目的に気づいた時点でデータを破棄し、作った抗ウィルス薬も目の前で処分するとか
言うし。
 ここで九條が半狂乱でとめてましたね。まあねぇー。
 父の意志が固いとみるや、真希を人質にとって言うこと聞かせようとするのですが。
 父はウィルスを自分に注射して自分の口をふさぐことで、データが漏れないようにしたわけです。
確かにそうなれば、真希を人質に取る意味すらなくなる。
 すごいわー。
 ただここの父親が死ぬシーンはめちゃくちゃ怖かった。ホラー映画かよっていうくらい
怖かったです。迫力を出そうという気持ちは十分わかるんだけど、もうちょっとなんとかでき
なかったのかなぁ…。
 あとここで父親が言ってるセリフがまったく聞き取れなかった。ちょっとやりすぎですよ。
 多分こうじゃないかという聞き取れたセリフを残しておきます。
「九條君。君はウィルスの弱点を克服した。ウィルスはすぐに発症しない。ゆえに兵器には
ならないとされていた。しかし君は…!」
(ここで九條が新世界には教授のような選ばれた方が必要ですと発言)
「君のような人間には選ばれたくない…!P4をプラズマ焼却しろ!このウィルスは防疫
フィルターを食い破るぞ…!」
 多分これで合ってるとは思うのですが…。

 この一部始終を、ヌイグルミを取りに戻った真希が物陰から全部目撃してしまうんですな。
で、泣きながらタクシーに乗ってワタリへ託されたものを届けに行くと。
 まあなぁ…壮絶な最期見せられたらショックなんてもんじゃないでしょうね。
 つか物陰から見て声あげてよく見つからなかったな。
 マイクロチップを携帯に入れて「ここの住所全部回って下さい!」って…。
 おいぃぃぃ!住所だけで30件くらいあるぞ!隠し過ぎ、父親!
 
 研究室のどこからもデータが出ないと知って焦る的場ら。
 九條は静かに考えていますが、はっと閃くとメモに数字を書き始めました。
 えーっと
「23080115201601051809」かな?
 映画ではこれを「WHAOTPAERI」とし、そこから「HOPE」という文字を消して「WATARI」
という言葉を導き出しています。
 この暗号のすごいところは、数字が一つずつ後ろにずらしてあること。
例えば「23」をそのまま変換すると実は「X」になるんですね。だから知らないで解けば答えには
たどり着けない。うーん、やるなぁ…。
 にしてもこの数字書きとめるの大変だった。九條は頭いいからパッパと解いていくけど
こっちゃ画面にチラッとしか映らない数字をものすごい勢いで書かないといけないから
間に合わないかと思った。
 えーとノートに書かれていた数字として再現するならば、下記の通り。 

「下の数表のうち、希望とともにあるものは何か?」

2 3 0 8 0
1 1 5 2 0
1 6 0 1 0
5 1 8 0 9


 ともあれ九條は周囲から人をどかしてパソコンで通信を始めました。
 相手はなんとL。
 感染症の研究をしていたのだが大変な事態になってしまってウィルスのワクチンが
ないと。データを探してほしいと依頼。
 つか「はいはーい」って出るLって緊張感ないなぁ。

 そう、Kは九條でした。
 っていうか、捜査員なのにLを裏切ってんのかよぉぉぉぉ!
 なんてかこういう人が入ってていいのかなぁ。
 Lはちょっと考えて「明日の正午にご足労いただけますか」と言い地図を送りました。
 いやまあ裏切ったというか、この人は「ワタリの言った言葉を守りたい。自分ができることは
したいと思うあまり、それが突き抜けてしまった人なのでしょう。」

 通信を切ってお面をはずしたLは、画像を巻き戻して再生。わたしゃてっきりこのKの
後ろの壁(アルミだか鉄製みたいなの)に人影が写ってると思ってたのですが、もっと手前の
パソコンの横の銀色の球体?みたいなのにバッチリ写ってた。ホホホ、アホよのぅ、的場ども。
 というか多分最初からLはKを信用してないのかもね。だからこそ後で侵入されてもあわて
なかったのかなぁ。妙に落ち着きはらってたし。
 ここでKこと九條は「はじめましてKです」って言ってるので、初めて音声通信したんで
しょうね。安易に顔を出すKをLなら疑うだろうに、まあワタリの方を信奉してたわけだから、
Kはそこまで見抜けなかったんでしょうね。

 えーなんと驚くべきことにこの時点で物語半分も進んでなかったりするのですが、的場は
Lという存在を知らないのか何か知りませんが、Kの行動をすごくいぶかしがってました。
 ここでLが食べていたのはマーブルチョコだと思われます。

 さて残りあと6日。
 ここでようやく俺参上!…じゃなくて真希参上。
 タクシーの運転手がLのいる場所にたどり着いたのです。
「これを見せればいいと言われたのですが」
 …って運転手のおっちゃん、「あるよ」のマスター!…いやその前にあんたバス運転手
してませんでしたか?一年前。クビになったのか?系列会社へシフトしたのかな。
 モニターごしにペロペロキャンディをなめつつLは「そんなもの知りません」と断るのですが…。
 事情を聴いてウィルスに関係があると気づき真希を中へ入れました。
 つーかL、「クマと話してばかりで」「クマ…?」「いえね、ヌイグルミなんですが」と、クマに
反応してる。なんでそこ?
 しかし真希が持ってきたのは抗ウィルス薬ではなく、ウィルスでした。その意味をはかり
かねて戸惑う2人。
 
 えー…まあやるだろうなと思っていましたが、真希にもお菓子串刺しを出しました。
 後に隠してそーっと近づくのがなんかLらしい配慮が垣間見えてかわいかったです。
 しかも今度は組み合わせが違うのです!
 マシュマロ、ドーナツ、パイ、ワッフル、バウムクーヘン!
 一番上はなんだろ、一口サイズのおまんじゅうかな?
 まあここでも断られたのでまた自分が食べています。
 そんでもって、Lのロゴ入り水筒に紅茶を入れて砂糖を入れてがっしがし振ってます。
いや、その水筒さ、わざわざ作らせたの…?お前はアホか。
 父の死を思い出して泣く真希にどうしたらいいか分からないL。少年が他の部屋から
やってきて真希と一緒に泣きだしたのでますます困るL。いやこれは誰だって困るだろう。
 視線を交互にやりながら、また紅茶シェイク作業に戻るのですがまた視線をやって、
「ええっなんで?」みたいな顔がかわいいです。すんごくかわいい。
 
 そこへ侵入者を知らせる警告音が鳴り響きました。
 L、いい加減に水筒かまうのやめなさい。

 ここで登場する九條は黒の服になっています。(テレビ出演の時は白衣に戻るが、アンダーは黒)
 このあたりの演出はデスノートと同じですね。記憶を失った月が白の服を着ていたのに
対し、記憶を取り戻したり、キラとして活躍してる時は黒い服だった。
 九條も前半は白衣とかだったのもありますけど、白い系統だったのにこっからは黒一辺倒です。

 真希は一人さっさと廊下に出てます。何するつもりだ。
 っていきなり九條と対峙してるぅぅぅぅ!おまえもうちょっと空気読めやぁ!
 そこに冷静にLの「約束は正午のはずですが」という声が響きますが…。
 Lの慎重さからして、ここの地図を送るはずはないと思っていたんですが、九條があっさりやって
きたことから考えると、ここの住所教えちゃったんでしょうか?それとも九條が優秀で、タクシー
運転手をつきとめ割り出したのか。

 ここで九條、助けを求めるかのような真希の視線に気が付き「彼にも苦手分野があるの。
ここ(頭)で解決できないことはとっても苦手」と助けがこないことを言います。
 というかさ、敵が来てるのに何も武器持たずにのこのこ立ちはだかって、何がしたいんだか
わからん、真希。子供特有の、「父親の敵をとってやる!」みたいな気持ちで行動してるのは
わかるけどさすがに無謀すぎ。言っちゃ悪いけどこの子が無茶な行動さえしなければのちのち
大迷惑かかることもなかったと思うんですがね。

 ともあれ真希は九條らの目の前で自らにもウィルスを注射します。これには一同びびった。
触りたくないから取り押さえることもできない。
 ちょっとここで。
 ウィルスは、針、注射器本体、ウィルスのアンプルという風に分けて入っていました。
それを持ち出すヒマこそあれ、注射器をセットしてウィルスを吸い上げておくというのがあの
一瞬にLの目を盗んでできたかどうか…。これはLが、真希がやるのをわざと見逃したという
考え方になるのでしょうか?
 あと注射器をそこに投げ捨てるな真希。インフルエンザの能力も持ってるのなら空気感染
すんだぞそれ。


 そこへさっそうと何か投げて登場したのがL。投げたのは…白い折り畳み傘かなぁ?
大きさ、形状、質量からしてそう判断したんだけど、ちょっと一瞬すぎてわからなかった。要チェック。
 落下音がしなかったので柔らかいような、それでいて多少の重量はあるとは思うのですが。
 ※何度も見ましたが、全身が映っていませんのでわかりません。ただ、ストックのロウソクを
投げたという可能性もあるかも知れません。ただし記憶よりは結構大きな音がしていたのと、
肩にあたって男が吹っ飛んだところから考えてロウソクだと質量が足りないかな、という気は
します。鉄の白いパールのようなものとか?
 何を投げたんだ、L!(次のシーンではまったく映ってないので確認できず)
 ※何度も見に行って確認しました。ありゃロウソク+燭台ですわ。これならあの男が吹っ飛んで
痛がったのもよくわかります。

 Lは「確かに苦手分野です」と言いながら堂々と真希を抱えて歩き去りました。ある意味すげぇよ!
 ここの真希のあばれっぷりが尋常ではありません。気持ちはわかるけど暴れれば暴れるほど
Lを感染させる可能性があるということ気づいてないというか。私なら殴るぞマジに。
 真希と少年を隠し通路に放り込んでLは脱出。
(通路挟んで隠し扉に左から右へ入るシーンは、アニメ金田一の明智警視が剣持さんらの
噂話に対して「何がですか」と言いながら右から左へ移動するシーン思い出しましたby
明智少年の事件簿のやつ)
 倒れかけた真希を支えて現れたのは…FBIと名乗る駿河という人物。
 彼は自分は味方だと名乗ります。
 えーっと、その前にお前どこから入って来た。
 
 しかも「こっちだ」とかっこよく行こうとしますが「いいえ」とLに反対方向へ。
 駿河の属性は松田か…。
 エンジェルクレープって書いてある移動クレープ屋の車で逃げるみたいです。ちなみに
壁にあるメニューは8つ。
 いやこれすんごい意外でいいと思うんだけどさ。
 敵にあっさり見つかった時点で隠れ蓑とかカモフラージュとかまったく意味なさなくなるよね?
むしろ目立つよね。
 アホですかあんたら。

 さてLは車の中にセットされているボタンを押しました。するとあちらこちらから機器が!
すごいこれ。いいなぁー。でもって遠隔操作で本部の情報をすべてデリート。さすがはL。
 Lは真希の首の後ろを触って体温をはかってました。というか黙ってそういうことすると誤解
されるからやめなさい。
 あとここで真希に「私はL」とあっさり名乗ったのがなんだかなーと。まあもうすぐ死ぬから
支障は出ないとか思ったのかな?
 そしてLは駿河に「30メートル先左に曲がって下さい」と指示。
 いやいやいや!それ時速40kmでも2秒後だからね?もっと早く言わないとダメだからね?
 しかも「ここです」って。
 駿河ギリギリで左折。あぶねぇー!
 2時間後にここでって言ってLらはさっさと降りていった…。
 つまり。
 駿河はおとり。
 かわいそう…(笑)。
 つかもう敵がこの車つきとめてるところがすごいというか。だからこの車で逃げてる意味
あまりないような気が。

 ここはどこだろ…やっぱ秋葉原の設定なのかな。
 いろいろとLは見てます。
 そんで何か買いこんで組み立ててたんだけど。
 これは最後まで何に使うのかわからなかった。最後にちょろっと出てくるんだけど、実際
使わなかったので。
 あとメイドカフェって…いやカモフラージュにはなるけどさ、あんたそういうとこのパフェって
高いよ。普通の喫茶店の方がボリュームあるのに。
 まあいいけど。
 ここでパフェからイチゴ落ちたけどひろって食べてた。

 しかも砂糖で何か図形作ってた少年が真希に「この子ヘン」って言われたよ!
 おめぇにだきゃ言われたくねーよ。
 L、ちらっとそれ見てフィボナッチ数列です、というんですね。
 真希はここでやっと、発病しない自分に対してあのウィルスは偽物だったのかという
疑問を口にしますが、Lはそうではないと言います。
 何らかの理由があって体の中でウィルスの活動が抑え込まれているらしい。
 残りあと6日。
 駿河と落ち合ったLはいろいろ話をしています。
 発症したら真っ先にLに移ると心配する駿河。
 でもデスノートに書いちゃってるわけだから基本死なないですよね多分。
 どうなんだろ…。
 ※デスノートで死なないだけで、他のことでは死ぬみたいですね。だから「眠るように
とはいかないかも知れませんね」と言ったのか…。

 ここのシーン、船から伸ばしたロープまいておくやつがあるじゃないですか。石原
裕次郎が足かけてポーズとってたやつ(古い)。
 あそこに座ってたLのシャツが風でめくれあがるんですが…黒い腹巻?みたいなのが
写っててビックリしたよ。
 
 そんでLはある場所を求めて移動します。
 電車に乗りました。
 えー…。
 少年、真希がきちんと姿勢正して乗ってるのに吊革にぶら下がって遊んでるんですけど、L。
ちゃんとエキストラがこっちをジロッとにらんでた。
 もうね、ぶらーんぶらーんしててかわいいんですけど、他の人の迷惑になるからやめなさい。
 ここで真希、ノートを見ています。父の最期の宿題。線分の比率を求めなさいってやつね。
 Lは真希に「まつどこういち」という人物に会いに行くといいます。
 ウィルスの本の、真希の父親との共同著者であり彼なら抗ワクチン薬が作れるかもという
わけですな。
 ところが敵もおとなしく待っているわけではなかった。
 テレビで「ウィルス感染した少女が逃げた」という報道を流すわけです。
 最近はまあなんですか、ワンセグ携帯ですか、そういうのがありますから、電車内でそれを
見ていた人は真希の存在に気づき、駅があっという間にパニックに。
 ※ここでテレビを見て一番最初に騒ぎだした人。この人確かゲキレンジャーのロン役されて
いた方ですよね?声と演技の特徴からそう思ったんですけど。
 オフィシャル見てきたらそのとおりでした。合ってた。ヨシ。

 …Lはここで公共の乗り物はもう使えませんと言ってました。
 えっとね、自転車でえっちらおっちら走ってるとこ申し訳ないんですが。
 タクシーなら聞いてるのはラジオだけなので使えると思うんですけど。しかも流しのタクシー。
 まあいいけどね…。
 そういうわけで、真希は赤い服に着替えて、3人で自転車の旅に。
 Lほどの人なら自転車も難なく乗りこなしそう。でも倒れてそのまま「起こして下さい」とか
言ってそうだなぁ。
 あと、松戸さんに連絡して迎えに来てもらうというわけには…無理だろうなぁ。

 途中ネットカフェで疲れた体を休めている間も、Lはメインコンピューターへのアクセスを
試みてますが、これは九條によってアクセスブロックされてました。
 残りあと5日。
 ここでまた河原で休憩してんだけど、真希にもたれかかられて、ものっそい挙動不審に
なってるLがかわいいです。いいなぁー。わたしもLにもたれてみたいです。多分その前に
ものすごい勢いで逃げられるだろうが…。

 やっと松戸さんのところにたどり着いたのですが、Lすんげぇ叱られてます。
 しかしこんなことがこたえるLではないので、部屋の中を勝手にあさってお菓子食べて
ます。
 多分最初に食べたのは最中。次にもみじまんじゅうとうなぎパイをあさってポケットへ
突っ込んだりしてるし。ちょっとー!誰かこいつ止めて!

 そんで、お風呂から真希が上がって来たんですけど、ウィルスの症状が出てきた…と
聞いてどら焼き?かな、食べてたLはものもいわずに少年を隣の部屋に放り込みました。
対処は正しいと思うが容赦ないな。
 皮膚を見て松戸は「これは虫さされ。大丈夫」と言います。

 二人を残して(少年放り込まれたままなんですが)Lと松戸は今後のことについて話を
します。
 松戸は過去ワクチンで人を死なせてしまった経緯があるからやりたくないと言います。
 Lも、自分も似たようなものだといい、「私も犠牲にしてきた命があります。ですから今は
目の前の命をあきらめたくないんです」と説得。
 その決意を見て、松戸は抗ウィルス薬の生成を引き受けることにしました。
 大学の施設でいろいろやっているのですが…残りはあと4日。
 少年は黒板に真希のノートの宿題の図を書いて問題解いてました。すげぇ。
(大学へ松戸さんとやってくる時、少年が柿の種の缶抱えていてかわいいです)

 残りあと3日。紙袋からミニドーナツを取り出して食べながらLは真希の体だから
たまたまウィルスが抑えられただけで、何かしら有効な抗体が体内にあるわけではない、
ということを知ります。
 えーっと。
 ウィルスのエネルギー源が糖質だということがわかった。果糖は嫌いであると。真希は
低血糖だからたまたま発症しなかった。ウィルスを死滅させるには糖質を壊せばいいが、
そうすれば人間も死ぬと。

 ところがここで少年が問題を解き終わったー!
 13:11って連呼してる。
 13と11はアルファベットに置き換えればMK。今どきの言葉なら間違いなく「マジでキレそう」
とか言われそうですが、ここに何かヒントがあるのではと、Lは思いつく限りの単語を言っていき
ます。ボキュブラリーが豊富にある人はこういう時便利だねー。
 メイレンクレーベス、メロキナーズ、ミケラケフィート、メゾケリアウト、マラーキーリン、
メイトキングラン、マラキュラナイフ、メゾキャリアサイト、モアズキーン、ミッドカイン。
 これが聞き取れた内容です。松山さんとか製作者の方にしてみれば「聞き間違えてる(笑)」
みたいな部分もあるかも知れませんがご容赦を。ここ聞き取るためだけに何度も映画館
行ったので許して下さい。

 で、松戸さんが思い当ったのは「ミッドカイン」。
 ちなみにLの説明は。
「細胞の生成、増殖を促し、壊れた細胞の修復にも使われる。アルツハイマーの特効薬で
ある。ガン治療にも使われている」というような感じでしたでしょうか。
 まあ簡単に言うと使い方次第で薬にも毒にもなりうるタンパク質という理解でいいんでしょう
かね。どう抑制に働きかけられるのかがわかりませんが、そんなこと言っててもしょうがないから
この映画ではワクチンとして使えるということでしょう。
 ところがこのMKは胎児には豊富にあるけれども、成人にはあまりないと。そこでLはこの
少年のことを思い出します。彼にはMKタンパクが豊富なのでは…と。
 さあ解決の兆しが見えてきました。

 ここでちょっとブレイク、ということで、屋上で3人はランチタイムです。
 フルーツポンチ、タイヤキ、ポップコーン、ボテトチップス、パンケーキ、カステラ、バナナ、おはぎ、
ビーカーに多分パフェみたいなの…確認出来たのはこれくらいかな。ソースが多分サルサソース、
ビーフシチュー?、ミートソース、クリームシチューなどいろいろありました。L用にピーナッツバターか
チョコソースか知りませんがそういうのがあって、Lはタイヤキをそれにつけて食べてました。うぇぇぇ…。
 巻き寿司、サンドイッチなどもありました。これは真希が食べるものかな。
 サラダ、パンなども。試験管を立てるやつにペロペロキャンディ、あとLの横にかき氷用の
みつが3種類。ポップコーン、タバスコは…少年の横だったかな。横というか真ん中あたりに
あった。

 で、手づかみで食べようとして真希に止められるLと少年。いただきます、をちゃんと言って
食べることに。えらいなぁ。
 問題はこれらを誰が用意したかという話だと思いますが…。
 
 でもってLに、「背筋まっすぐ伸ばしたら」とか言ってるんだけど。
 歩いてだんだん背筋伸ばしていくんだけど、すんごい骨鳴る音がしてるぅぅぅ!あと、姿が
サル→原人みたいなあのよく博物館においてあるモデルみたいな進化をたどってるんですけど。
大丈夫か、L…って思ったらやっぱ大変だったみたいですぐ戻った。
 この食事を終えて真希は、こっそり施設を抜け出しました。
 うーん…余計なことしなきゃいいのに…。

 柿の種と砂糖をボリボリ食いながら少年の相手をしていたLはやっと、真希がいないことに
気づきます。
 一方真希は九條を呼び出してカッターナイフで血を浴びせるかどうかして感染させてやろうと
してたわけですね。
 いやさーあのさー…。ひとりで来いって言ってくるわけないじゃん?
 この物語全体を通して実は一番困った存在って真希だと思う…。気持ちはわかるんだけどさ。
 ネウロでいうところの石垣みたいな存在。悪意があってやっているわけではないだけに、
余計に扱いに困ってしまうというか。
 でもこういう存在がないと物語に緊迫感でないしね。全員がおとなしくLの言うこと聞かない
から計算外のことばかり起きるわけで。
 というわけで気がついたLが駆けつけた時には真希の姿はありませんでした。
 リュックサックとその中のぬいぐるみが残されておりました。
 CMで出てた、走ってたLのシーンはここですね。これだけの疾走でも結構きいたらしい。
しんどそうでした。

 Lは真希を取り戻しに行くことにします。
 松戸は九條の目的を見抜いていたんですな。
 今の真希はウィルスを運ぶ絶好の容器であると。
 そんで、松戸からあるものを託されます。
 抗ウィルス薬。ギリギリのところで完成していたわけですな。

 忘れ去られていた駿河がやってきまして。
 車で空港にGo。
 どこの行き先かというのは多分Lが推理で導き出したんだとは思うのですが。
 大金と引き換えにワクチンを買ってくれそうな国といえば…みたいな感じで。あとは、
「重病人」を運ぶ機はどれかがわかればそれでLならたどり着ける。

 「子供が命がけで復讐しようとするなんて誤算でした」
「当たり前だ!父親を目の前で殺されたんだぞ!復讐しようとするにきまってる」
「…かも知れませんね」
 あんた本当に分かってなかったのか…。
 まあいいけど。
 ただここは少し考えてから「かもしれませんね」と言ってたから、ワタリのことを思い出した
のかも知れないね。
 ちなみにこの車、フロント部分にリンゴの置物が置いてあってなかなか意味深です。

 この時点で残りあと2日。
 飛行機に乗り込んでいざ出発しようとしたら、Lの乗った車がやってきて、焦った
九條は真希を人質にとってハイジャックを試みるのですが…。
 この時傷ついた真希の血液から感染が機内へ広がっていきます。九條にだまされて
抗ウィルス薬を打ったと思っていた的場らも。
 お前ら全員アホだな。
 
 そんでギリでLは飛び移って機内へ乗り込むんですけど、ここで予告では、銃をつきつけ
られてましたね。あそこからどう展開するのかなと思ってたら。
 あっさり中へ乗り込んできました。えっとこれは…。なにこの意外な展開。
 九條と対峙するL。
 ここで九條の本当の目的が判明します。
 つまりはブルーシップのリーダーとほぼおんなじ。お金とか考えずに、純粋に地球の
未来を考えて人間を減らそうと。

 気持ちはわかるけど、悪い言い方すれば、この機内の人間が死んだところで何一つ
かわりゃせんよ。ハッキリ言って的場もツメが甘いが九條も甘い。
 みんな死ぬのよとか言っても、自分のメッセージが伝わらない限り意味はない。
 計画甘すぎというか、こんなんが動機だったら後ろからハリセンではったおすぞ。
 つーか九條さん、あーた映画「アース」見ましたね?

「ワタリは世界を良くしろと言った。それにはもう人類を滅亡させるしかない!あなたが
この計画を引き継ぎなさい!」
 ともかく皆が倒れていく中Lは九條に言います。
「断ります。我々人間には未来を変える力があるはずです」
「この発信器のデンジャーだけでも飛行機を止めることができます。そしてウィルスは海に
飲みこまれ自然の力で浄化される。チェックメイトです」
 ジャマーだかデンジャーだかよく聞き取れなかったんだけど、とにかくこれが
あのLが作ってたやつ。電波妨害するようなもんなんですかね?
 というかあなた、チェックメイト言いたかっただけでは。

「どんな人間にも生きていればやりなおすチャンスが残ります。それを奪う権利は私にもあなた
にもありません」
 ワクチンを注射しようとするLを九條は最後の力で止めます。
 けれどもLは続けて言いました。
「私は死神との契約で2日後死にます。あなたは生きてください。それがワタリの願いです」
 こんなこと言われたら、なお死を選ぶことはできないでしょうね。
 多分LはKも死なせたくなかったのだと思います。月を救えなかっただけに。
やり直すチャンスはあるというのは、Kに向けても言われていた言葉だったのでは
ないかと。

 さて九條はいいんですけど、飛行機が暴走を始めてました。
 この機内でLが感染しなかったのはやっぱワクチンを打っていたからでしょうねぇ。
 というわけで飛行機のブレーキをめいっぱい踏み込んで止めてます。これはコナンの
「銀翼の奇術師」思い出したなぁ。いえ洋画とかでもあるんでしょうが、私が知ってるのって
これくらいしかない。
 飛行機は空港の窓ガラスをわずかに損傷して止まりました。
 その前のシーンから考えるとどう見てもその距離では止まらないと思うんですけどね。
 ともかくここの、心からホッとしたLの顔は一番人間くさくて良かった。

 ワクチンでなんとか意識を取り戻した真希はナイフが落ちているのを見て九條を刺そうか
迷います。
 けれども刺さなかった。
 これはネウロのシーン思い出しました。
 お爺ちゃんを殺された孫に対して笹塚が「復讐なんて子供のうちからやるもんじゃないぜ。
とりあえずは大人に任せな。(中略)大人になった君がそれでもなお復讐することでしか幸せに
なれない哀れな人間なら、その時は迷わず殺ればいい」と言うシーン。
 難しいですねぇー。
 ともかく、そんな真希を抱きしめて「よく頑張りました」と言ってるLかわぇぇー。
(ここの真希が刺そうとしてためらうシーン、後ろに、ハイヒールとスニーカーが見えます。が、
人が前のめりになっているのか、上半身が映り込んでいません。場面変わって歩み寄る
Lの後ろでは、不自然なほどに両足の感覚が開いた足で人が座ってます。多分女性。もうちょっと
何とかならんのか…画面への写り込みを…)

 で、出迎えた松戸らと顔を合わせたL。少年にあと2日ありますね、と。
 それと的場さんらは復活早すぎです。そんなにすぐ症状消えるワクチンあったらノーベル
賞じゃ!

 この後はまあだらだら(良い意味で)流れていきますね。
 真希のぬいぐるみにLが「明日もいい一日にして下さい」と入れてたりとか。
 あなたもね、Lって言ったけど…皮肉なことに、明日しかもうないですね、Lには。

 一方Lは少年を連れて多分ワイミーズハウスへ。
 この子を預けますと。
 そして彼にいいます。
「ひとつだけ忘れないで欲しいことがあります。どんな天才でも一人では世界を変えられ
ません。しかしそれこそが素晴らしいことなんですね」と。
 原作ではニアが言ってましたね、月に。
「一人ではLを越せない。しかし二人ならLを超えられる」って。
 まあ天才が二人集まればっていう意味じゃないのはわかってるけど、Lもニアも、
一人でできることなんてそうないのだ、ということがわかったんでしょうね。

 そして彼は少年に言いました。
「あなたの名前はニアです。幸せを、ニア。救うべき人の近くにいられるように」
(Near is good name. You're allways been near has saver the save. Find hapiness Near.
英文ヒアリングだけなので間違ってたらすいません…)
 メロの存在丸無視なところがいっそすがすがしいです。

 Lは去っていきました。途中思い出して背筋伸ばしたけどまた戻ってる。
 まあいいけどさ。
 そして彼は微笑みながらこうつぶやきました。
「ワタリ…この世界でもう少しだけ生きてみたくなりました」

 エンドロールの後もほんのちょっとだけシーンがあります。
「L=Lawliet 安らかに眠る」と。

 エンディングの日本語訳、がんばって書きとめてきたので書いておきます。
 i'll be waitingの日本語訳(劇場で流れていたもの)

 ※うろ覚えなので間違いが多々あると思います。ご容赦を。
 ※この訳掲載はあくまでも映画イメージ等を考察するものであり、著作権侵害を目的と
する引用はしていません。
 
 彼は去っていった
 君の心を奪って
 傷ついた君は少しだけ一人でいた方がいい

 君はきづいてくれるだろうか?
 僕こそが君を想い続けてきたと
 君の胸のドアを叩き続けてきたと

 僕が生きているかぎり
 君を待ち続ける
 僕の命が続く限り
 君のそばにいる

 君が僕と話したいなら
 いつだって待っている
 君が僕を頼りたいなら
 いつだってそばにいる

 あれからずっと泣き続けている君
 君の痛みを感じている
 僕はいやしてあげられる?
 出口を見つけられない君
 君が光を探り当てるまで
 僕こそが君を想い続けてきたと

 僕が生きているかぎり
 君を待ち続ける
 僕の命が続く限り
 君のそばにいる 

 君が僕と話したいなら
 いつだって待っている
 君が僕を頼りたいなら
 いつだってそばにいる

 ほかの誰でもない
 君は僕のもの
 いつまでも一緒にいたい
 君を想い続けて 僕はすぐそばにいる

 僕が生きているかぎり
 君を待ち続ける
 僕の命が続く限り
 君のそばにいる 

 君が僕と話したいなら
 いつだって待っている
 君が僕を頼りたいなら
 いつだってそばにいる(以下繰り返し)

(対訳 Hideo "boy" Nakata)

 さてこの内容なんですけど、訳をざっと見てみるとこれは恋する相手に対する内容
じゃないですか?これはLの世界には合わないような…。それともLを思う真希を見ている
ニアの気持ちってことなんでしょうか。
 snowはよかったけどこれは内容にあってないような気がする。歌はすんごく良かった
ですよ。
 というか、snowみたく意訳っていうんですか、やってもよかったかなとかも思います
けどね。
 これは歌詞そのまんまって感じだなぁ。

 さてさて。ラストの、少年をニアと名付けるくだりは、図らずも「こうだったりしてー」とか
言うのが当たってたというかサントラで思い切りネタバレしてたというか。
 それと全体を通して思ったのが、バイオテロという割に驚くほど被害が少ないということ。
私アウトブレイクという映画見てないのでちょっとわからんのですが、ウィルスの被害は
ほとんどない、ウィルスがばらまかれるかもという脅威だけ、最後は機内感染だけで終わり
ってなどんな小規模のテロだって思いますね。村の壊滅はあったけどさ…。
 真希の父親の死に方が壮絶だっただけに、ああいうような恐ろしい光景になるのかな
と思ったんですが。いやこうなるとR-15指定くらい受けそうなんでそれはなくて正解か…。

 もっとこう、ウィルスを搭載されたロケットが発射されてしまってそれをどうするかとか
もしくは最後にパソコンを駆使してロケットの発射を止めるとか、安全な場所に落下させる
(例えば海へ落下させるとか。このウィルスは水で死滅する、みたいな)とかなかったんです
かねぇ…。
 厳しいことを言うと「えっこれどうするの、ばらまかれちゃうよ」という危機感がまーったく
なかった。
 総合的に、映像とか、個々の演技はすんごく気に入ってるんですけど、バイオハザード
もしくはアウトブレイクとしてのエピソードがまったく足りない。リアリティがない。
 もし本当に殺人ウィルスを開発したとしたらこんなものじゃすまないし、九條だって平気な
顔してられないですよ。だって、真希自身は発病してなくても、体液から空気感染していく
わけですから、すれ違った人が次々発病してもおかしくないんですよ。ましてや舞台は夏
くらいの設定でしょ。ここらの設定が甘すぎる。(夏は汗をかきやすいのと肌の露出が多い
ので感染確率が冬より高まるでしょう)
ウィルスはキャリアが自覚しないで、発病までに次々感染を広げていくから隔離されるし、
怖いんですよ?
 インフルエンザウィルスとエボラを掛け合わせたという設定にするのならその感染も
忘れてはダメです。
 ちなみに私がもしウィルステロを行うと仮定して、組み合わせで作ることができるのなら
正常細菌叢のどれかとRSウィルスとパラインフルエンザウィルスあたりでしょうか…。3つも
かけ合わせるのは卑怯か。(出来る出来ないはおいといて。)
 それから、ウィルスの描写なんですけど。顔に出て手足にまったく出ないウィルスなんて
ないです。大体粘膜とか皮膚の薄いところに発疹が出やすいので、パンナム村なんか
そうなんですけど、顔には念入りにウィルスのメイクがされているのに、手足がきれい
みたいなエキストラが多くて「これはダメじゃん」と思いました。

 確かにLの様々な一面は見られたのだけれども、それを見せることにこだわりすぎて、
演出に手を抜いてほしくなかったな。あ、それと松山さん、途中あたりからLのクセでも
ある独特な話し方すっかり忘れてしまってますよ。そこは大きなマイナスだぁ。

 そういうわけで私は、このスピンオフは話としては物足りないと思いました。
 でも一応またお菓子とか見落としてるシーンをチェックするために見に行こうとは思います。
 ただ、南原さんがFBI捜査官としてでてきたところはどうかなと思ったんですけど、あれは
逆に良かったと思う。
 ともすれば重くなりがちで終わってしまいそうなこの映画のスパイスになってるし、松田的
ボジションで、松田とは違った「利用のされ方」をしててよかったなーと。あと、南原さんがバラして
ましたが、松山さんは体が固い!

 キャスティングは良かったと思いますよ。確かに最高の演技だった。
 でも何度も言うけど、あの少年がニアになるのは納得いかない。
 警視庁の面々が出てこなかったのもなんだかなーと。もう協力できないのかも知れないけど、
一切、ワンカットも出てこないのはちょっとなと思いました。(松田はカットされましたが)
 演出的にありえない。

 ともあれ厳しく書きましたが、ちょっと期待し過ぎちゃったなぁー。なんかこのページも無駄に
長くなったし。
 DVDとして出る時はどのような映像特典が付くのがが楽しみです。
 少なくともCMは全部収録してほしいし、特番とかも入れてほしい。こっちほとんど放映
されないんですもん。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→L change the WorLd