多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→映画クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者


クレヨンしんちゃん
ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者

4/20鑑賞

 今回のしんちゃん、またまた方向転換しましたね。ここ数年の路線をばっさり
切り捨てた。どう違うと聞かれると困るのですが…。なんかちょっと違うなと見てて
思いました。
 悪くはないと思うけど、「物足りなかった」という人はいるだろうなと。
 そうだなー、ドラえもんで言うと、映画のジャイアンがいい奴にならなかった、みたいな。
 ところで今年、タイトルが「ちょー嵐を呼ぶ」になってるんですが。どうしたんだろ。
これでもう映画終わりとかないよねぇ。

 さて冒頭、ドンクラーイという世界の説明から始まります。これは下手に劇中でキャラに
説明させるよりは導入としてわかりやすくてよかったな。
 んで壁画には、金の矛と銀の盾を持った選ばれし勇者の姿が描かれているのですけども、
これどう見ても色合い的にしんちゃんだよね、という話。

 場面変わってポケモン…ではないな。クワガタと恐竜が戦ってるからテレビのポケモンを
しんちゃんが見ているという設定なのかと思ってみてたんだけど違うようだ。
 で、そのクワガタが持っていた金の剣をどっかに投げて恐竜にやられた。
 恐竜は変身を解くと人間?っぽい姿になります…って待てこのIMEめ。きょうりゅうと打ち込んで
真っ先に変換するのが京龍ってナニ?お前は京都に龍でも飼ってんのかマイクロソフト。どうやったら
京龍という漢字を日常で使うと思うんだコラ。あれか、京都が今度はヒーローの舞台になって龍が
登場するというゲームでも作ってんのか、Xboxで。
 まあ話がずれましたが、この左右白黒になってる人間っぽいのが今回の悪役のようですな。

 今回のOPはモノクロがテーマみたいな感じですね。このOPよく見ると映画のモチーフ
みたいなのが入ってて毎年面白いんですよねぇ。

 で、しんちゃんはアクション仮面見てるんだけど、新しく発売されたチョコビ・いちご味がちゃんと
出てきています。やっぱりこれ買いに行こうかな…。山陰だとあんま売ってるの見かけない。
 それで、アクション仮面にも新しい武器が出てきていて、それが「アクションソード」。
 …最近仮面ライダーって素手とかで戦わないよね、よく考えたら。ウルトラマンだけかも知れん、
未だにビームとかなんて言うんだっけ、スラッガーっていうの、頭についてるのを飛ばしたりで
頑張ってるヒーローって。
 …さらによく考えたら、敵の方がまともに戦ってるよね。触手びゅぃぃーんとのばしたりとか、
泡とか毒飛ばしたりとかで。うーむ。さすが大人の事情が絡むヒーローは武器を次々開発して
大変だぜ!(それ言っちゃダメですから)

 んでしんちゃんも、このおもちゃが欲しいと。真剣に選んで、買ってもらって大はしゃぎ。
 やはり子供はこういうのがいいなぁ。
 欲しいものを買って欲しくてお手伝いしたりとかお小遣いためて、がんばって買うのとかね。
 で、買ってもらった後も、買ったからお手伝いとかね。
 最近は一人っ子が多いからか、やたらあっさりものは買ってもらえるし飽きたら次のものに
うつるし、でもってものを大切にしないガキが多いから悲しいな。買い与える親がアホなんだけどな!
(もちろんそうでないお子様・親御さんもいらっしゃるでしょうが)
 
 場面変わって敵の方。ドンクラーイだっけ、あれのボスが部下二人と話してんだけど、
なんか今回幹部二人かよってそれはどうでもいいんですけど、選ばれし勇者に扉を開かせる
ことが出来れば、人間の世界でも実体化ができるらしい。それまでは「影」なんだと。
 わたしゃ影っていうからてっきり、あの地面にあるような影でないと登場できないのかと思ってた。
そうじゃなくてあくまでも実体と言う言葉の反対の「影」なんですね。

 しんちゃん。
 びっくりな出来事が。
 なんとっ!おもちゃを買って帰って急いで開けたら、その中に入っていたのは!
 あの伝説の!
 30cmものさし。(しかも昔懐かしい竹仕様)
 うわぁ…これは普通に不良品。
 ひまわりがベシベシと使って遊んでいたシーンはかわいかった。
 その夜。
 庭に影がよぎったのを、シロだけが気付いていました。

 こっからはしばらく日常の描写が続きます。
 なんで今回こんなに、開始から30分やってんの?と思ってたんですが…。
 ま、それは後でわかります。
 しんちゃんが珍しく幼稚園バスに乗れていたりとか、ひろしの通勤の様子とか見られて
結構おもしろいです。周囲に音漏れるほど大音量で音楽聞いたらいかんわな。人間として。
 
 そしてある時しんちゃんは、捨て犬クロを拾います。
 黒である以外はシロとそっくりで、かりんとうのマネもやってみせたクロをしんちゃんが
連れて帰らないはずがない。
 というかしんちゃんすごい顔だ。(かりんとうとつぶやいた時)

 でもここでちょっと思ったんだけど、幼稚園バス、家の前で降ろさないの?
 どうしたんでしょうね。
 あと、バスにシートベルトないけど、来年からは法律の事情でしてる描写が入るんです
かね?
 しんちゃんって結構、こういう法律を細かく反映させてますからね。チャイルドシート導入の
時でもちゃんとしんちゃんとひまわり、チャイルドシートに座ってたし。
 親御さんはこれを見てきちんと子供にもつけてほしいですね。5歳でもしなきゃあかんのよ。

 で。
 クロを連れて帰って来たしんちゃんに対して、「野原家家族会議中」という文字が出ました。
 無駄にこういうところのギャグにこだわっててメチャ面白い。
 あと背景もやたら細かい。
 レシートがスタンドクリップにさしてあるのとか、落書きされてる棚とか。
 しんちゃんの作画こだわりはある意味銀魂にも似ていてすごい。

 んで、その夜しんちゃんは12時に目が覚めたのですが。
 異変を感じて外に出るとそこは異世界。…だーかーらー…IMEよ。なぜ伊勢会なのだね。
伊勢会より異世界という言葉を使う方が多いと思いませんか。
 ここで敵のえー…マックラクラノスケか、そういう男が出てきます。もう無意味に長い
ネクタイの時点で不審者決定だろ。
 なんかしんちゃんに契約を迫るのですが、この契約書も、画面にちょっとしか映らないのに
やたら作りが細かいんですよ。契約書とちゃんとタイトルあって、甲乙で名前書くようになってて
なんかいろいろと書いてある。ムダにすごい。
 しんちゃんに、金さえあればなんでも買える、なんでもできるといいながら契約をせまるの
ですが、しんちゃんはことわって逃げかえります。
 まだ彼らも実体化してないから、しんちゃんを引き留めることはできない。
 はい、一回戦、負け。
 にしてもしんちゃん、夜ひとりでお外に出たらダメなのね。

 翌日の朝の風景があるのですが、朝食がすんごい豪華。
 パンが3種類。バターロール2種(と思う)とクロワッサン、それにオムレツとウィンナー、
レタスだったかな。もうこんなんばっかり見てるな。
 さぁ!ここで!テレビに小島よしおの登場だー!
 へんなダンス踊ってる。
 でもここで思ったんだけど、小島さん芸人として売れなくなったら(失礼)こういうのもあってる
かも知れない。NHK教育には出られないかも知れないけど、歌って踊れるおにいさんみたいな
感じで子供番組出るのもいいんじゃない?子供こういうおバカなの好きだから、「みんなー!
にんじん食べようぜー!」とか「夜はちゃんと歯をみがいて寝ようぜー」みたいな感じで。
 ここで、いつまでたってもごはんを食べないしんちゃんにみさえ、本気でキレるのですが。
 これはちょっと意味わかんなかったなー。
 いや、このキレるエピソードが、今後何にも関係してなかったから。あまり意図なくこういうの
入れないんだけどな、しんちゃんの製作スタッフ。(お前が何を知っているというのか)

 で。
 その夜しんちゃんの前に姿を現したのは、しんちゃんの好きそーなボインボインのおねーさん。
 名前はプリリン。クリリンのことかー!(違う)
 彼女は「レンタルビデオを返しに行くのについてきて」と、今どき誘拐犯でもつかわねーよ
という手口でしんちゃんを連れ出しました。
 …まあ、ちくわご飯で子供誘拐しようとした誘拐犯もいるからなぁ…。(実際の事件です)
 しんちゃんはシロとクロを連れてプリリンと一緒に。
 そこのレンタルビデオ屋のドアをあけると…閃光とともにプリリンの姿は消え、そこは
空き地になっていました。
 しんちゃん、これはまずい事態ですよ。どれくらいまずいかっていうと、トイレに入ったら
紙がなかった、あるのは紙やすりだけかよぉぉぉ!みたいな銀魂のノリです。
(あまり深刻ではなさそうだな…)
 ちなみにここのレンタルビデオ店のポスターが、エンピツしんちゃんとカンタムロボでした。
こまけーな、オイ。
 しんちゃんが逃げかえった空き地から何か箱のようなものが転がっていき…。

 トイレに起きたしんちゃん。
 用を足しているといきなり変な箱が入って来たのでビックリ。さらにそれが男の子の
姿になったので「トランスフォーム?」とビックリ。
 彼はまたたびと名乗りました。あ、違うマタタミか。素でまたたびだと思ってた。
 というか女の子だったのね。
 で、ここでの会話はメチャクチャ笑える。
「ボクの名前はマタタミ」
「マタ…おまた?」
「おはいらない」
「ふーん、マタかー」
「…ここに来るまで長いね。ところで君は選ばれし勇者だっているのを分かっているのかい?」
「…!大きい方が出る!」
 だまってドアを閉めるマタ。
 爆笑ものですここ。
 そして律儀にドアの外で待っていたマタ。
 しんちゃんに、開けてはならない扉を開けてしまったことを言うわけですが、そんなこと気づいて
いるわけないですから、緊迫感なし。
 アホーという魔法のようなものを使って敵が攻めてくる、しかし敵は動けるのは夜だけと
言ってマタは消えていきました。

 次の日から。
 いろいろと変なことが起き始めました。
 ひろしは、昇進できなくて、部長に「推薦していただいてありがとうございました。私のような
者はまだまだです」って言ってて、トイレで泣いてるのね。
 なんか日本のお父さんって本当に偉いなって思いましたね。
 みんな頑張ってる。
 ここのシーンはすごい好きだなぁって思いました。時間的にはほんのちょっとのシーンなん
ですけどね。
 前に「モーレツオトナ帝国」があって、あれが大人の絶大な支持を受けたけど、やっぱり懐かしい
風景があったのもそうだけど、「そうだよな、がんばって来たよな」みたいな思いがあったんじゃ
ないかなと思ったりします。(その翌年の戦国大合戦も素晴らしかったですが)

 家でも家族がケンカしたり。
 ここで、30分かけて野原家の一日が何度か繰り返された理由がわかってくるわけです。
 会社でいやなことがあっても、つかれても、家に帰れば家族団らんで笑っていた野原一家が
ギスギスしてるわけですよ。まあ毎日じゃないけど、ケンカすると激しいとか。
 向こうの闇が侵食してきていると。

 一方しんちゃんは、間違えられたものさしでも結構楽しんでいました。
 それを見てひろしとみさえは、子どもには想像力があるから、と言ってます。
 確かに子供は道具さえあれば想像力働かせて遊ぶよね。そういうのない子も増えたけど。

 ところがその夜。
 ついにやってきました。
 誰だっけ…そうだ、マックラクラノスケ。くらのすけって言われると大石の方を思い出すん
だよなぁ。
 ともあれ、絶対絶命に陥ったしんちゃんの前に現れたのはあのマタでした。
 ここで、テーブルの下と上にしんちゃんがうまく隠れるんですが、ここはちょっと面白かった。

 で、マックのアホーによって世界が変じられてしまい、マタはしんちゃんと力を合わせて
アホーを使い、飛行機戦に。
 ここはなかなかの戦闘シーンで面白かったです。
 攻撃されると穴があくんじゃなくて×印に抜ける。面白いねぇ。
 まあ激戦の中倒すわけなんですが、橋をくぐって出た時に、敵機の下にピッタリくっついて
姿を隠すというのは面白かったなぁ。
 そういうわけでマタが女の子だとここで初めて知ったしんちゃんなのでした。
 マタ、立ち去って行くけどせっかくだからずっといればいいのに。
 ちなみにマタがしんちゃんを助けるのは父との約束だからで、父はあの冒頭恐竜にやられた
クワガタだそうです。そうか…クワガタか…。(変身してただけだと思う)

 それと、夜しんちゃんを守ってるマタが歌をうたうシーンがあるのですが、素敵な声で
よかったです。これ劇中歌いくつかあるんだけど、CD出ないのかな。欲しいと思いましたよ。

 しんちゃんがいろいろな話をしながら楽しい夕食を迎えていた時のこと。っていうかやっぱ
夕食も豪華だな。みさえさんなんだかんだいっても料理上手。

 突然の訪問者が。
 それはプリリンでした。
 しかもしんちゃんが居間に戻ってくるとそこの時間が止まってしまっていた。
 プリリンはしんちゃんに、こんな風にしたのはマタだ、マタこそ本当の悪者なのだと言います。
 ここで普通のしんちゃんなら、マタは悪くないとか、なんか言うんですが今回のしんちゃんは
プリリンの色気にコロッとやられて信じてしまい、駆けつけてきたマタをなんと封印。
 この展開はマジにビックリしたけども、しんちゃんだって5歳だということを考えれば普通なの
かなぁと思いました。
 そういうわけで今回の映画の毛色はちょっと変わってる。

 その次の日からあっさりと世界は変わり始めました。
 みんながマナーを守る世界。悪いことがひとつもない世界。
 男性車両がある世界。←いやこれは現実にも導入していいと思う、私は。
 そしてひろしがいきなり重役に昇進し、しんちゃんの話を風間君達が「まだそんなこと言って
るのか」とさめた返事をする世界。
 アクション仮面が、悪い敵を全員倒したからといって微分積分の説明をする世界。
 そしてしんちゃんは窓に変なジクソーパズルのピースが欠けている部分を見つけます。
 ここ、いきなり無音になるからまた設備が壊れたのかと思ったよ。

 ともあれ、そこからいきなり世界は崩れていき、実はまだ夜だったことがわかるのです。
 つまり、ドンクラーイの連中の支配下になってしまったということ。
 ここでまた家族会議。
 無駄に劇画調!メチャ笑える。
 で、封印されて下敷きになってしまったマタをみさえが2階にしまっていたので、まずそれを
元に戻さなくてはいけません。
 ここはあっさり戻せた。
 けれどもマタは、しんちゃんがプリリンのことを信じて自分を封印したことに怒っています。
 でも、しんちゃんが本気で謝っているのがわかったから今は殴らないと。
 「謝ってすまないこともあるんだよ」と警告はしましたけどね。
 そんなマタにすりよって、しんちゃん、みさえにゲンコツされるのですが、次のシーンでは
マタのアップにひろしの絵、たんこぶだけ見えてるしんちゃんと、結構わらかしてくれます。

 そんな中プリリンがやってきたのですが、世界が変わるのはいいとして、野原一家の衣装が
変わる必要はあったのかと。
 しかもなんでひろしが猫の姿になってたかって。ずっと語尾に「ニャ」ついてるし。
 猫ひろしかぁぁぁぁぁぁ!
 スタッフー!!!!!
 あとプリリンはインリンオブジョイトイになってました。
 音楽もマッハGOGOGOでした。
 でもこういう遊び心嫌いじゃないです。

 ま、ここらはあっさりと撃退しまして。
 ボスのアセダクダークが出てきた。いやな名前だなおい。
 ここで野原一家結束してあっさりとダーク倒したのですが…まあそんな簡単にいく
はずもなく。
 生きていたダークによって、しんちゃんを除く野原一家の時間はとめられてしまい、マタも
石にされてしまいます。
 残ったのはしんちゃん一人。
 絶体絶命のピンチを救ったのは…クロでした。
 彼はなんと伝説の銀の盾だったのです!
 こうなると金の矛は大体予想つくと思いますが、それを手にとってしんちゃん戦う戦う。
 
 っていうか野原一家がダーク倒してる時のわざ。
「ひろし、通勤」とか、「みさえかくし包丁」とかかっこいいのかいくないのかわかんねーよ。

 銀の盾が現れるまでのしんちゃんはなんていうか「5歳児」だなって感じで。
 ちょっと意外でしたね。
 もっと頑張って向かっていくかと思ったんだけど。
 美化しないってスタンスなんでしょうね。

 そういうわけで最後は同志討ちさせるみたいな形でダークを倒したしんちゃん。
 マタも元に戻り、今度こそ本当の平和が。
 最後もちょっといろいろありましたけど面白かったです。

 エンディングの絵はかわいかったです。
 DJ OZMAと小島よしおも出てきたし。
 今年の映画しんちゃんは、栄光のヤキニクロードのノリでした。
 悪くない。
 だってしんちゃんは英雄じゃなくていいんだから。
 どこにでもいる幼稚園児のしんちゃんでいいんだから。




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