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名探偵コナン
戦慄の楽譜(フルスコア)

4/29鑑賞

 悪くなかったです。
 悪くなかったという言い方は失礼かも知れないけど今年のしんちゃん映画同様、本来の
コナンに戻ったようでいいかなって思いました。
 やっぱコナン一人が超人のようにあれもこれも活躍するっていうのよりは、みんながいい
ところで頑張りを見せるっていうのがいいと思うし。ただし、秋庭怜子さんの活躍はかっこ
良かったけど、良すぎてなんか主役をくっちゃった感じはしました。それくらい見事な活躍
っぷりでした。
今年はためらいなく言えます。ぜひ劇場で迫力ある音をご覧あれ、って。

 さてさて。
 とある音楽アカデミーから物語は始まります。
 なんとなくのだめを探した人いませんか。(いねぇよ)
 チェロとピアノの合奏を聞いていた女性が、ものすごい勢いでメール打ってるんですが、
送信ボタン押したとたんいきなり爆発。
 っていうかこの女の人メール打つのはぇぇぇー。高速だよこれ!
 …この楽器チェロだっけ?詳しくないからわかんないけど。
 で、最初あまりにもタイミングよかったから、この女性が犯人かと思ったら違うみたいです。
たまたまタイミングが送信ボタン押したときと合ってしまったと。
 男性二人の演奏者は死亡、女性はかろうじて命を取り留めたらしいです。

 ここでタイトル出ますけど、今回のテーマ音楽は毛色が少し変わっててとてもきれいな
音楽だったと思いました。ここ数年の中で一番好きです。かっこいいー。
 いつもこの音楽に乗って人物紹介が行われますが、今回少年探偵団が出てきたという
ことは、彼らがメインなんでしょうね。
 最近服部君見ないなぁ…(笑)。
 おっ今年は哀ちゃんが紹介を受け継ぎました。珍しい。哀ちゃん自身の紹介も少しだけ
内容が変わってました。
 哀ちゃんは組織の話をしてるんだけど、よく考えたらこの組織、酒の数しか存在できない
よね、メンバー。でもって日本酒の名前ついたメンバーとかいるんでしょうか?黄桜とか
菊正宗とか…。酒の名前に罪はないけど、組織入って「よし、お前は今日から鳩正宗だ」
とか「初孫だ」とか言われたら脱退を考えるな。
 ともあれ、覚える方も大変そうだが考える方も大変だ。
 哀ちゃんに「工藤君にはいつもヒヤヒヤさせられているけど、音楽の授業では別の
意味でヒヤヒヤね」って言われる名探偵って一体。
 今日は舞台で「真実はいつもひとつ!」とカメラ目線のコナンでした。(毎年だけど)

 舞台はとある音楽ホールお披露目コンサートの、リハーサルに関するエピソードから
始まります。
 えーっと名前は堂本一輝。有名なピアニストだったのですが、パイプオルガンの魅力に
とりつかれパイプオルガン演奏者に転向したそうです。
 で、蘭ちゃんがそれをコナンに電話で連絡していて、「新一も見に来て」と誘うわけですね。
 まあ行けるわけないですけど。
 コナンの方は爆発現場にやってきていました。
 爆発で吹き飛ばされたピアノの鍵盤が落ちているのを発見したコナンは、爆発現場の
下にたたずみ、同じように落ちていた鍵盤を拾いあげる一人の男性を見かけます。もう
ぜってーこの時点で、この男何かの形でかかわってるじゃんとか突っ込んだらいけませんか
そうですか。
 
 ともあれ、興味がないという新一に蘭ちゃん怒って電話ガチャ切り。しかしそのあと、
コナンの携帯にかかってきた蘭はメチャクチャ優しくて、コナンの方がビクビク。これは
面白かったなぁ。
 蘭がなぜ新一を誘ったかとというと、ストラティバリウスが使われるということ、ホームズも
よくバイオリンを弾いていたということから新一もまた、バイオリンをよくひいていたため。
 つかホームズって私、ヒマな時にはバイオリンをひくというより、コカインを吸ってトリップ
していたと思ってたんですが。(そのエピソード出せないから)
 
 で、蘭達はリハに参加。
 見ている中、いろんな演奏者が登場してきます。
 さきほどいわくありそうに登場した男性は譜和さんという人物。長年堂本さんの調律師を
やってきていて、今はこのホールの館長に就任してるとか。
 一方でもう一人、パイプオルガンの調律師である、ハンスとかいうおっさんがいます。
これはちょい役の方ですわ、はい。
 
 そして、事故に巻き込まれてケガを負った河辺さんからストラティバリウスを借り受けて
演奏することになったバイオリニストのしおんさん。と、アシスタントをしてる千草ららさん。
ちなみに千草さんは、歌を歌う候補だったんですが、事故にあった川辺さんの推薦で
秋庭さんに決まってしまったらしい。
 リハで、ストラティバリウスの音がうまく出ないこと、弦が切れてしまったこととか、何か
事件につながるのかと思ったんですが、単にしおんさんが緊張していただけらしい。
 でもって、ソプラノ歌手の秋庭怜子さん。ものすごく気難しくて扱いが大変そうな人
なのですが。

 ここで刑事の話をコナンがこっそり聞こうとしていてげんこつをもらってんですが、この
げんこつがまあ、見事なたんこぶになりまして。
 しんちゃんと張り合えそう。
 また、博士がどうでもいいクイズを出してきます。
 オペラ歌手がのどを痛めて手術することになっていたが、手術なしでおじいさんの
丸薬をもらってなおした。さて歌手の担当はどれでしょうか。
1.ソプラノ
2.アルト
3.テノール
4.バス
 これを、怜子さんがソプラノだと即答。
 ま、この理由は劇場で見ていただくとして、この人かなり頭の回転いいみたいですね。
 そしてこの人が、重傷をおった川辺さんからメールを受け取っていたと知り、コナンはその
内容を聞きます。
 いわく、「音の違いが分からない人とはやれない」と。
 これはどういう意味でしょうか?
 ちなみに川辺さん意識取り戻したけど事件の記憶がすっ飛んじゃってるらしいです。
 でも普通に考えると、その爆発に巻き込まれてなくなった人は、音の違いがわからない
耳を持ってるってことですよね。
 音楽の腕前がどれくらいか知らないけど、川辺さんよりは下だということになる。
 
 そしてこの爆発現場に、フルートの胴部管があったこともわかります。
 フルートはパーツが3つにばらせて、あと2つあるため、殺人はあと2回行われる
可能性がある…と。
 んー…。金田一とか読んでると、わざわざこういう予告をする犯人の場合、しかも他人を
巻きこんでいる場合(もしくは狙いが外れて殺すつもりだったのに殺せていない場合)、
明らかにそういった予告はフェイクと考えた方がいいと思うんですけどね。
 3回と限定させることによって、他の殺人は関係ありませんよとアピールしたいか、それで
終わりと見せかけて油断させるつもりか。
 頭から信じ込むのは危険だと思う。

 ちなみにやってきていた元太が、空気読まずに怜子さんに校歌の歌指導を頼んでました。
おいおいおい…。
 帝丹小学校のOGということで怜子さんはしぶしぶ引き受けた代わりに、彼らを帰しました。
 まあ…態度は悪いけど、裏を返せば緊張しているしおんさんのためにうるさい連中を
追っ払ったということで。実は優しい人なのかも知れません。

 蘭は園子とテニスやってんだけど、園子が新一の話を持ち出しちゃったから、なんかサーブが
テニスの王子様みたいになっちゃったー!こぇぇぇぇ!
 昔中2の時にも彼らは、長いケンカをしたことがあるそうです。
 その時に仲直りしたきっかけは…何だったんでしょうな。
 ここの、過去回想シーンで園子が「ストップ、ちょっと待って」と一旦止めてたのが面白かった
です。ケンカしてるのに一緒に帰るのかと突っ込みを入れたかったらしいんですが、こういう
止まり方は銀魂みたいで面白い。
 RYO-Uウィルスに町がやられた時に、桂がケガしててその回想を新八が「ちょっと待って下さい
桂さん。これなんか回想がおかしいんですけど」と突っ込んでたやつ。あれすごい好きだわー。
 ともあれ、歌が聞こえてきて、それを聞いているうちに仲直りしちゃったと。
 あーはい、なんとなくオチが読めました。

 校歌の指導をちゃんとしにきてる怜子さん。
 一応テキパキと指導した後、蘭の演奏にも文句言うから何かと思ったら、ピアノの調律が
ちゃんとされていないことを指摘。
 それを見てコナンは、彼女が絶対音感の持ち主であると気づきます。
 まあこの絶対音感って音楽系の物語にはよく出てきますが、一口に絶対音感といっても
いろいろあるため、音を聞き分けられれば絶対音感があるとは言えないらしいです。ただ
この映画に出てくる人物は確かに「絶対音感」の持ち主として設定されてるかなと思います。

 怜子が帰ろうとした時に、こっそりと彼女が持っているお茶を飲んだ元太が苦しみだします。
 っていうか食い意地汚さすぎだろ…。なんかもう何してんのっていうか、親はちゃんとしつけ
しとけよと。
 まあコナンの物語の特性上仕方がないとはいえ、いつも彼らの行動にはイライラしてしまい
ます。心がせまいといや狭いんだけども。
 ともあれ病院に行った彼らは、お茶に激しい炎症を起こす薬が入れられていたこと、それを
もしも怜子が飲んでいたならばコンサートへは出演できなかっただろうことを知ります。
 彼女が誰かに狙われていると確信するコナン。
 元太の治療が終わって怜子は「私もこの子を送って行く。人のものに手を出すなんてって
文句言う」みたいなこと言うんですね。
 ただ、そんなことをわざわざ言いに行く暇があったら練習してるだろうし。
 というわけで本当はこの人文句を言うつもりなんかじゃなくて、子どもを心配して送って
いこうとしてるんじゃないかなと思いました。
 …でもあなたが同行するということは、子どもたちも巻き込まれて狙われるということ
では…。

 あーやっぱり帰り道で襲われました。
 トラックが突っ込んできて逃げるわけです。
 ところが何を思ったか怜子一人は反対方向へ。
 トラックもそれを追いかけていきます。
 ギリギリのところで、タクシーと鉢合わせして、トラックはそのまま逃げたんですが。
 ここでそのタクシーに乗って怜子はさっさと帰ってしまうんですね。
 でもやはりこの人は意地悪な人じゃなくていい人なんだと思う。

 そんな中また一人爆弾による犠牲者が出ていました。
 驚くほどチョイ役だな…。
 でもこの現場、ガス報知機壊されてたっていうけど、ガスって臭いついてるんじゃなかった?
漏れてもすぐわかるように。確か事故防止のため、すぐわかるようにつけられてるはずですよね。
 それに気がつかないで、中に入ってマッチするなんて相当の鼻づまりかと…。
 ちなみにこの現場にもフルートの足部管が落ちていたとのこと。
 さてパーツとしては残り1つですが…。
 
 って思ったら次のシーンでパラグライダー落ちて死人が。
 車の中には頭部管があったとのこと。
 なんでこの人だけ爆発ではないの?
 変なの。
 って思ったんだけど、別に犯人は爆発で殺すことにこだわってるわけではないらしい。
なんだ紛らわしい。

 で、ここで事件の概要をまとめてるんだけど、ハッキリ言って人物関係がややこしい。
 まあ特にわかってなくても問題はないと思います。(設定全否定かよ)
 ここで、あの時譜和さんが持ち帰っていたピアノの鍵盤は、あの爆発に巻き込まれた
もので、30年来堂本さんが使ってきたピアノだそうです。
 しかしオルガンに転向してひかなくなったので、生徒の練習用においてあったと。贅沢な
話ですなぁ、うらやましい。

 怜子さんが狙われていることがはっきりし、高木刑事がガードにいったのですが…なんと
追い返されてました。
 いやっ呑気にここで報告してる場合じゃないだろ!
 そういうわけでコナンは、怜子さんのマンションに行って散歩のガードを引き受けますが、
これで普通に戻ってきたら面白くないってなもんで。
 森の中を歩いていたら襲われるんですね。しかし正面に犯人が立った時なぜか相手は
撃ってこなかった。
 怜子さんを殺すつもりはないのか?と疑問に思うコナン。
 んー、どちらかというと、脅したりケガさせたりして、コンサートに出られないようにしている
節があるように思いますが。

 ちなみに、殺された4人との怜子さんとの関係が浮かび上がってきます。
 3年前の1月、合宿していた4人がフルート奏者に酒を無理強いしたと。で、その奏者は
酔っ払って崖から落ちて死んでしまった。それが、怜子さんの婚約者だったらしいのです。
 となると…。
 考えられるのは、怜子さんはおそらく犯人でないから(自分で自分は襲えない)省くとして、
その婚約者の身内であった可能性が高いですねぇ。登場人物の中に犯人がいると考えると、
父親としての年齢に足る人か…。
 
 毛利のおっちゃんが今回愉快な推理ショーをやってくれるわけですが、乗りこんでいった
堂本家で見せてもらった写真においてコナンはあることに気付きます。
 その一方で高木刑事から、話ができるようになった川辺さんが、空調の音が音程に聞こえる
と言って眠れないとか文句を言っているという情報を得ます。
 つまり、川辺さんは絶対音感を持っているということで…。

 えーとゲネプロだっけ、つまり本番と同じように通して行うリハーサルにて、怜子さんの歌声が
披露されます。
 いやーもう贅沢な音楽ですよ。ストラティバリウスも綺麗だし。
 ここら辺はもう、ただただ聴けばいいんじゃないですかね。
 これは劇中に使われたやつだけでCD欲しいなぁっていうか歌ったの誰だろ。CD買おうかな
とかちょっと思いました。
 すばらしいわー。
 これはやっぱ劇場で大音量で聞いてこそだなと思いました。
 家のテレビじゃ全然迫力伝わらない。
 ここだけは黙って、ポップコーン食べるのもやめて静かに聞くべし。

 ところでコナンは聞いていて何かに気づいたようです。
 子供たちに会ってどうでもいいような話をしてるんですが、探偵バッジおいてきちゃったのね。
何かあった時に困るだろうがぁ!
 元太はリコーダー持ってました。
 これで会話するんだと。
 ああ、あったよね、言葉を音に置き換えるやつ。
 昔ドリフで、石焼き芋の声とか、「どうもすいません」をバイオリンで再現するというコントが
あったのですが、マジうまかったなぁー。ああいうのこそ、音がわかってないと出来ないでしょうね。
 
 怜子さんと落ち合ったコナンは、オルガンの一部の音が変であることを確認します。
 ハンスさんは来てないということで、譜和さんを探すことに。

 えと…ここで私、譜和さんがいない時点で、彼が犯人ではないのかなとか思っちゃったり
したわけなんですが。
 だって見つかれば調律することになるでしょ。
 犯人でないのなら、とっくに音がおかしいのに気付いてるだろうし、気付かなくても、ハンス
さんがいない時点で調律でき…るのかは知らないけど、できるように自分が待機しておこうと
思いますしね。それがプロってもんだし。
 だから、部屋にいない時点で彼が犯人だと。
 いささか乱暴かも知れませんが。

 で、公園に探しにきた2人は「後ろがガラあきだぜ!」みたいな感じで殴られて意識を
失いました。

 一方で。
 本番なのに怜子さんがいないということで、急きょ千草ららが歌い手として出ることに。
あーやだやだ。なんかこの人の性格好きじゃない。
 でも堂本さんの「音楽は人間から神への問いかけだ。祈るように歌え」っていうのは
ちょっとかっこよかったな。

 目を覚ましたコナンと怜子さん。船にのせられて川かどこかの真っただ中。
 てーかマジでここどこよ?どこの運河ですかぁぁぁぁコラ。
 よく人に流すところ見られなかったな。あんなに人いたのに。

 素早く状況を把握したコナンは、電話が施設に設置してあるのを見て、あの受話器を
はずせさえすれば、プッシュホン式でかけられるというわけです。
 昔所さんの目がテン!という番組でやっていました。
 プッシュホンはボタンを押すことにより、というよりもそのボタンを押して出る音で回線
つなげてかけるわけで、高音が出せるオペラ歌手などの場合、その声で電話がかけられると。
これで110の音を出せば110番通報できるわけで。
 すごいですなぁ。
 しかしあっさりと成功させる2人もすごいが、番号の、音域数字の組み合わせ覚えてる
コナンもすげーわ。

 一方ホールでは、表の柱が次々と爆発されていました。
 佐藤さんと高木刑事によって助けられた2人はヘリでホールへ直行。
 ここで、佐藤さんと高木刑事だけが乗り込もうとするのですが、怜子さんは、「屋上から
4階に下りると廊下が入り組んでいるからあなたたちだけではたどり着けない」と言い、
コナンは「僕犯人の顔見てるから」と言っております。まあ結局降りるんだろうなと思って
ましたけど。
 結局二人の言ってることはウソで。怜子さんすごいやと思いましたね。
 ここでコナン、外の爆発音を聞くために探偵バッジを落としていきます。演出こまけー。
っていうか時計とか携帯はおそらく犯人に取られただろうに、これはとられてなかったんだ…。
 
 そゆわけで。
 コナンはパイプオルガンの音がおかしいパイプに、センサーが仕掛けてあって、犯人は
それで柱を次々爆発させていってるのだという結論を出します。それを確認するために
バッジを屋上に置いてったんですね。
 でもって、このホールを爆発させられるとやばいってんで、爆破スイッチを押すのを躊躇
させるための行動に2人は出ます。
 あれですな、ブリーチで言えば「お前あと何秒持たせられる」「30秒だ。やれるか」「十分だ」
みたいな会話のやつですな。まさかコナンで聞くとは思いませんでした。
 ここの展開はよかったです。
 怜子さんマジかっちょええー!

 一方で蘭は、ケンカした時に聞いた曲が、アメージンググレースであること、この怜子さんの
声であることを思い出していました。

 えーっとですね。
 動機をまとめますと。
 まず4人はそのまんま、譜和さんの息子であった、あの怜子さんの婚約者を誤ってとは
いえ死なせる原因になったから。コナンが気付いたのは、高木刑事の手帳を見た時に、
彼の生年月日が52.8.3となってて、譜和さんの車のナンバーも52-83だったことかららしい
です。
 この車のシーンがどこにあったか思い出せないので、また見に行ったときに調べて
おきます。
 ってか最初の、鍵盤拾って立ち去ったシーンかなぁ…。

 そんで、このホールを爆発させようとしているのは、堂本さんが、調律師である自分に
このホール館長への就任を希望したことから恨んでだそうです。
 今回、事件があっさりしていて良いことはいいんだけど、犯人の動機がなんちゅーか
逆恨みっぽいというか、お前そんなことでこの観客全員を皆殺しにするか、みたいな…。
 ともかく手も足も出ないコナンに対して、哀ちゃんとか、佐藤刑事のコンビプレイが炸裂
するわけですが、ここらはめっちゃかっこいい。
 つーかガラス2枚通して弾丸の軌道それずに命中させる佐藤刑事も相当だと思います。

 さて。
 堂本がなぜ譜和を調律師からホール館長へ就任させたか。いや、なぜそもそもいきなり
オルガンに転向したか。
 大きな理由がありました。
 寄る年波には勝てないとはよく言ったもので、堂本さんは年々譜和さんの調律自体が
狂ってきていたことに気付きました。しかしそのことを指摘して彼を傷つけたくないと、自分が
オルガンに転向し、譜和さんが仕事を終わるように仕向けたわけです。30年来の付き合いなら
今更他の演奏者にはつかないだろうと見越して。
 つまり、親友の気持ちを慮れなかった、自分を思ってこそだということに気付かなかった
譜和の空回りだったようなもんです。
 ここでは園子が珍しくいいこと言ってます。
 もし私が親友に何かをされたら、それは何かのっぴきならない理由があってのこと
だと思う。その親友を信じているから。だって。
 かっこいいねぇ。

 最後はまあいろいろなエピソードがあって終わるのですが、エンドロールの後はコナンが
一生懸命バイオリンを引いていて、「変な引きグセってなんだ?」と悩んでました。笑える。

 さて。
 今回はこうして見てもわかるように、絶体絶命な状況からの脱出アクションとか、
時間との戦いの知恵比べとかはありません。
 コナンのアクションも派手じゃありません。
 怜子さんはしっかりおいしいとこ持っていきました。
 でもこれこそが、名探偵ではあるけれども超人ではないコナンの活躍ってことでいいんじゃ
ないかなと思います。
 最後らへんはまあ、踊る大捜査線スピンオフの、交渉人 真下正義の方がハデでは
ありましたが、あれをコナンでやるとギャグになっちゃいますからね。
 それとエンドロールの景色もすごい綺麗でした。
 来年の映画はなにやらきな臭いにおいが…。久しぶりに黒の組織が登場しそうです。

 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)