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名探偵コナン 迷宮のクロスロード

4/25鑑賞

 まずこの映画を見に行く前に(またこのパターンかよ…)、京都への往復切符を
とりましょう。JRでもバスでも。もう京都に行きたくなること間違いなしですが、多分
ガイドブックを買うだけでも楽しめます(どっちなんだ)。

 そうですね、今回はもう見に行って間違いなし!初期コナン映画のような、最初から
最後まで楽しめる内容と言っておきましょう。ここ数年のコナン映画が、アクションに
視点を置きすぎていたのに対し、今回は人物の心情、関係などにきちんと重点を
おいたいい内容になっています。西の探偵服部平次も今回は引き立て役ではなく、
ちゃんとコナンとダブルで主役はってますよ!

 さてさて、物語はある手まりをついている女の子の場面から始まります。これが
某ヒロインと最後まで気づかないのは平次だけですが(いきなりネタばらしするなよ)、
心の優しい人は平次と一緒に「誰やろこの人…」と思っておいてあげましょう。ちなみに
私は優しくないので、「和葉ちゃんやん。かわええのぅ。ウハウハ」と思っておりました。
(お前は帰れ)
 それはひとまずおいておき、東京、京都、大阪で殺人事件が起こります。もう人殺し
まくりです。しょっぱなから大盤振る舞いです。犯人大暴れ。
 ちなみにこの太刀筋を見ていると、刀を抜きざまに1度、振り下ろしざまに1度切って
いるので、流れとしては江戸時代に派生した剣の流派ではないかなとか思うのですが、
このあたりは事件の内容に関わってこないので、太刀筋はどうでもよかったみたい
です。ちなみにこの斬り方が出来る人は相当の達人です。
 でもってこの登場人物の名前、怪しいですねー、名前に数が入ってますねー。
覚えておきましょう。ははははははは。

 その殺人事件の京都での担当は綾小路文麿という警部。別に「タバコより体に悪い
妻のグチ」と漫談を始めたりするわけではありません。京都だからとこんな名前をつける
のは京都なめてんのか。
 それはさておき、殺された人達は源氏蛍という窃盗団のメンバーであり、義経記に
ちなんで登場人物の名前で呼び合っていたとのこと。よく子供たちがヒーローごっこ
して、「お前ガオイエローな、俺ガオレッド」「ずるいよー!ボクだってレッドやりたいよ!」
というやつですね。恥ずかしい窃盗団ですね。こんな人達に盗まれたら恥ずかしくて
夜逃げしてしまうかも知れません。
 えー…んで、リーダーにあたる義経とか弁慶とは伊勢三郎というメンバーはまだ
殺されていなくて、警視庁などでは殺される前に見つけて逮捕しようとします。

 さてここでやっと主役が出てくるのですが、コナン君。蘭ちゃんに電話をかけている
途中で、きれいなおねいさんに目移りするのはどうかと思います。
 そんで、京都の山能寺という寺から、秘伝の仏像が盗まれたという依頼を受けて
毛利のおっちゃんとやってきたわけですが、その仏像のありかとして残されていた
のが謎の暗号。というかですね、ホンマ暗号て作ってる本人は楽しくていいかも
しれんけど、出された方にしてみれば、作成者をグーで殴りたいくらい腹立たしいと
思います。もちろん私はそれ以前にもっと気が短いので出された瞬間に殴って
おわりですが。
 おっちゃんが謎に頭を悩ませている間、コナンは謎を解く手がかりを求めて五条
大橋へ。そこへコナンに斬りかかるは平次扮する弁慶。当然コナンはひらりとかわし
ます。牛若丸のように…とパンフレットにはあったのですが、無理やりヒントを出す
ために、ちびっこにはよくない場面を作るのはやめて下さい。映画を見た翌日から
五条大橋の欄干に登ろうとするお子様が…(出んって)。
 つか最近のお子様は牛若丸知ってるのか…?

 平次はそこで初恋の思い出を語ります。あるお寺の境内で、桜が舞い散る中
手まり唄を歌いながらまりをついていた少女。それが初恋の相手だと。そしてその
子が立ち去った場所に落ちていた水晶を今でも大切にしていると。
 和葉も和葉で、蘭と園子に雑誌に載っていたというインタビューを見せます。その雑誌の
タイトルが「週刊ダウト」だったりしたら面白い(新しいウィンドウが開きます)
のですが、
これは自サイトの話なので忘れてもらって結構です。
 そこに載っていたのは初恋の話と、その水晶玉の写真。なんていうかかなりお互い
鈍いと思うのですがやはり周囲は生暖かく見守るべきなのでしょうか?

 コナンと平次は義経が幼い頃修行をしたという鞍馬山に来ていました。天狗相手に
修行をしたといわれており、鞍馬天狗という名前はここから発祥しています。
 そこで何者かに襲われる平次。弓矢です。お前それは何か?ロビンフッドのつもり
なんか?って感じですが、大体高低差があるところで狙いをつけるのはかなり難しい
です。上から下へ射おろすのはまだ簡単なのですが、弓矢にこだわるあたり、ロビンフッド
への並々ならぬ愛を感じます(違うだろ)。

 逃走した何者かを追う平次。世紀末の魔術師の頃とはまるで別人のようなバイクテク
ニックです。クィデッチでデットヒートを繰り広げたハリーとドラコでさえも道をあけるで
しょう。それはもう、一発免停間違いナシの走りっぷりでした(ダメだろ)。絶対いないと
思いますが、マネをするのはやめましょう。多分森の中を走る時点ですっ転ぶと思います。
しんちゃんならあるいは自転車で追いつくかと思われますが…。
 しかし何故平次が狙われたのでしょうか?

 その頃おっちゃんは舞妓さん遊びをしていました。こいつ後ろから絶対殴っといた
方がいいと思う。
 それはともかく、京都で芸者さん遊びをしたい方のためにどうでもいい知識を。
芸者さんというとすぐ、吉原のように遊んだ後はムフフーと考える人がいますが、
お茶屋さんとそういうのは違います。京都での吉原は「島原」と言い、はっきり区別
されています。遊女というのが総称ですが、花魁とか太夫というと分かりますかね。
ともあれ、舞妓さん、芸妓さんを呼んで変なマネをすると、京都の町からたたき出され
ますのでご注意下さい。ちなみに女性でも呼べます。とはいっても突然電話をかけても
来てくれるわけはありません。茶屋で呼んでもらえるかどうか確認しましょう。
 
 えーそんで、その御茶屋で平次は千賀鈴という舞妓さんを見て驚きます。先日
ひったくりにあったところを助けた人だったからです。その2人を見て不機嫌な和葉。
初恋の人なんじゃないかとかんぐっています。
 そんなさなかに殺人事件発生。桜というおっさんが殺されていました。まあ義経記を
持っていると話していた時点から大体展開は読めていましたが…。大勢いるところから
個人行動をとった人間はどの映画でも死体で発見されると相場が決まってます。
その逆になるのが「エイリアン」シリーズですが、この映画にエイリアンが出てきたら
いくら何でも収拾つかなくなるので多分出てこないでしょう(当たり前)。
 居合わせた人間達からは凶器は見つからず、そして桜の店からは当然のごとく
彼の正体をしめす手がかりが。本に名前書いとくこの人はきっと、持ち物全部に名前
を書いていたに違いありません。たまに何にでも名前を書きすぎてクレジットカードの
裏に名前と暗証番号まで書いている人がいますが、大変危険ですから消しましょう。
財布に入れておくと財布に字が移ってしまいます。(そこじゃないだろ)

 おっちゃんは自分に「五」の文字が入ることから、自分が殺されるのではと心配
していますが、それは確か劇場第2作目でやってるネタになのでいくら何でも出ない
かと…って思っていたらコナンにも突っ込まれました。
 そして平次は和葉との帰宅途中、またも犯人に絡まれます。絡まれるといっても
「おーおーおー、にいちゃんよぉー、いい女連れてんじゃーん」ではなく、挑発された
ということです。というか500円玉でアクセル固定して矢を射るなんてどこの流鏑馬
人間ですか。(それも違うだろ) ここまで来るとそんな平次挑発する前に、サーカス
に出て小金かせげやとか思うんですが。
 犯人との格闘の最中、平次が落とした思い出の水晶を拾おうとする犯人。何故
そんなものが必要なのでしょうか?ドラクエだったらこれが実はある封印された呪文
の球で、女神の像にはめこむと光が出てマダンテだのギガデインだの使えるかと
思うのですが…。まさかドラクエやってるわけでもないでしょう。
 結局、和葉の機転によって危険なところを救われたものの、平次のケガは以外に
重傷でした。犯人が落としていった短刀が唯一の手がかりになりそうではありますが、
ではどうしてそれをわざわざ落としていったのでしょうか。

 ところがどっこい、おとなしくしているような平次ではありません。抜け出して事件を
調べに。関係者一堂に会いに行き、帰宅途中で千賀鈴さんの手まり唄を聞き、彼女が
初恋の人と確信します。ここで映画を見ていた人はおそらく全員心の中で突っ込み
いれまくったと思います。もうこれは特大のハリセン用意して「ぅアホかー!!!!」と
やるしか。

 そして途中コナンらは少年探偵団と合流します。元太君がいきなり迷子になった
とのこと。なんであいつはあんなにアホですか。勝手に動いて迷子になるあたり
わざとやってるとしか思えないのですが。
 六角堂で元太を見つけ出したコナンと平次は、何らかのヒントをそこに見つけ出します。
すなわち、凶器は何らかの発信機と一緒に捨てられ、後で拾われたのではないかと。
ちょっとこの発信機入手のあたりかなり無理を感じますが、最近は通販で何でも
手に入るので、わくわく奥様ショッピングで手に入れたことにしておきましょう(わくわく…?)。

 ところで、白鳥警部がいきなり千賀鈴さんの素性を話し始めるのですが、なんか唐突
すぎてえらい不自然なんですが…。千賀鈴さんの母は未婚の母で、父親から送金
されていたのが、突然三ヶ月前からそれが途絶えたとのこと。おっちゃんはそこに
今回の事件のカラクリを見つけ出しますが、てんで見当ハズレ。
 ちなみに、千賀鈴さんが、お父さんつまり義経が窃盗団のメンバーに殺されたのを
怨んで復讐した、共犯はおじゃる警部というものでした。…とりあえず誰かこいつ
眠らせとけ。
 しまりすが凶器を運んだだの言ってますが、多分短刀を背負って川に飛び込んだら
それきり浮かんでこないと思います。重量→しまりす<短刀
 千賀鈴さんの左手つけねには傷があり、弓矢を使う証拠だというのですが、ここは
矢枕といい、初心者がする場所だそうです。つまりそんなわけはない、と。ところで
形見分け形見分けと言っていますが、遺留品形見分けの意味はちょっとわからなかった
です。
 さてこの矢枕。記憶力のいい方なら平次君のように「ん?」と思い出したことと思います。
つまり、犯人はもう特定されたということです。
 ついでにあの暗号の謎も解けたコナン。平次とともに仏像の場所を探しに出かけますが、
途中で平次が体調不良を訴えて一時休憩。
 そこでコナンは平次の持っている水晶玉が「びゃくごう」であると話します。仏の額に
ある玉、と簡単に説明されていますが、もともとは仏の眉間にあるという白い巻き毛を
示したものらしいです。
 そしてそのびゃくごうは、盗まれた仏像の額から落ちたものであり、犯人は拾った
のが平次だと気づくわけです。この推理の飛躍はどうなのよって感じですが…。
 で、ボス義経は病気で死に、死に際に「この暗号を解いたものが次のボス」と託された
暗号を解くために毛利小五郎が呼ばれた、と。うーむ…。

 新たなヒントを手に入れ、目的地に向かおうとした彼らのもとに、和葉をさらったという
電話がかかってきます。犯人確定のヒントを得ようと、証拠を探しに行っていた和葉が
犯人の手に落ちてしまったのです。
 ところが服部はついにダウン。どうなってしまうのでしょうか。

 そのころ灰原さんは戻り橋の解説を眺めていました。ここでの解説に、父親の死に
戻ってきた息子がこの橋を渡る一行を見た。すると父が一時的に蘇生し、親子は対面
を果たしたと出ます。が、戻り橋には、かの陰陽師安倍晴明が式神を隠していたという
言い伝えもありまた、芦屋道満に殺害された父親を蘇生させたのがこの橋の上という
言い伝えもあり、はっきりとしてはいません。が、嫁に行くのにここは通ってはならないと
されています。
 そこにかかってきた電話。その相手とは?

 犯人らの下にやってきた平次。えー大体このあたりで騙しとおせているのは犯人と
和葉ちゃんだけで、見ている方は「ヤットデタマン」を待っていたような心情だと思うの
ですが(古…)、まあとりあえず、「ええっ!?平次どうやって駆けつけたん!?」と
驚いてあげましょう。
 何故彼は犯人が分かったか。それは、弓矢に詳しくないと言っていたにも関わらず、
ある言葉を不自然に口にした人物。
 ちなみに犯人は窃盗団の中でも義経になりたかったのに弁慶になったのが悔しかった
そうです。義経が好きだったからと。…………えー…………あのー………もしかして、
「ボクだって義経の役やりたい!ボスだけずるいよ!」ですか?

 殴っていいですかこいつ。


 ちなみに犯人は義経流という剣術を習っているといいます。確かにこの剣術は
あるのですが、鬼一法眼という、いたかいなかったのか分からないような陰陽師から
派生した剣術であり、かなりうさんくさいです。そんなもの身につけるより普通の剣術
を習ったほうがいいと思うのですが。ちなみに、義経流は忍術にもあるようです。
天狗が実は忍者だったという説にでも基づいているのか知らんのですが、このあたりは
様々な説があって全然分からんので、好きな説を信じるといいと思います。あと、
冒頭にいかにもという感じで出ていた被害者らの名前に数字が入っていた件は、
結局何にも関係がなく覚えるだけ無駄なので、この辺で「ふざけるな!」といって
ザケルを発動させてもいと思われます。(金色のガッシュ知らないと分からないネタを…)

 仏像のありかを知っているという平次に犯人は切りかかります。和葉をかばい、
戦う平次。
 その帽子が落ち、正体を現した顔は…怪盗キッド…なわけはなく工藤新一でした。
何故彼は元の姿に戻れたのでしょうか。

 ともあれ、彼も万全の体調ではなく、追い詰められて絶体絶命の危機。そこに現れた
のは!?
 毛利のおっちゃんなはずがもちろんなく、服部平次その人!
 ここの見事なアクションは瞬きせずにご覧下さい。見逃したらソンしますで。そして、
幸せな再会も絶対見逃したらいけませんで。
 お堂の奥に逃げ込んだ平次と和葉。武器がなくピンチのさなか、和葉はとらわれて
いた時の会話を思い出し、すんでのところで平次は武器を手に。その名も妖刀村正。
伊勢国桑名に住む千子村正が作ったと言われますが、徳川清康が殺害され、長男・
信康の切腹の介錯刀、さらに関が原の戦いで家康自身も手に傷を負ったことから
妖刀として知られるようになり、様々な物語に登場します。真田雪村も使用したのですが、
そこらは知らないので皆さん調べて下さい。
 ちなみに平次は独特の刃紋とゆーてますが、村正も一振りだけではなく、様々な
村正があり、刃紋は一つではありません。つーそこで村正もって来るのはかなり強引
だなと思うのですが。せめて兼定とか虎徹にしとけよ…。
 ところで犯人、二刀流だとかゆーてますが、アホですかこいつ。二刀流というのは
攻めやすいように見えて実は脇ががら空きになるため、まさに突然やろうと思っても
武蔵のように奇策でもない限り無理な戦法です。
 まあ突っ込みもここまでにして。下から弓矢で狙われる平次。そこにコナンが助けに
入ります。
 矢を踏み台に空へと飛び上がるコナンの姿はまさしく五条大橋を自在に駆けた
牛若丸と言えるでしょう。違うのは戦う相手がホンモノの悪党だということ。
 義経になりたかった弁慶か…。あんたが弁慶やったら安宅の関所で義経は
切り殺されとるわ…。
 平次はそうつぶやきました。

 勧進帳、という名前で能などに登場しますが、物語の中でも簡単に紹介していた
通り、義経が都から兄の追っ手を避けて逃れている際、関所で止められてしまいます。
その時に弁慶は白紙の「勧進帳」を読み上げ、さらに「お前のせいで疑われてしまった
ではないか!」と義経を殴ります。泣きながら主人を棒で殴るその姿に強く心を動かされた
関守は、彼らの正体に気づきながらも武士の情けで通してやった、とも言われて
います。

 静御前という舞があります。冒頭おっちゃんが口にしていた「吉野山 みねの白雪
踏み分けて 入りにし人のあとぞ恋しき」という歌は、パンフレットに載っている通り、
義経と別れなければならなかった静御前が詠んだ歌です。その後は「静や静しずの
おだ巻きくり返し 昔を今になすよしもがな」と続きます。激怒したものの、政子に
なだめられた頼朝は、彼女にそっと卯の花襲の衣を差し出した、と吾妻鏡には
書かれています。彼女の消息は不明ですが、一説には尼となって一生涯孤独に
暮らしたとも言われています。
 悲しい、実際にあったお話でした。

 山能寺にも仏が戻り、住職は「あの2人、牛若丸と義経のようにいいコンビだった」と
つぶやきます。ただ、多分それが2人の耳に入ったらどっちが牛若丸かでえらい
もめると思うので内緒にしておいた方がよさそうです。
 そして平次もやっと初恋の人の正体に気づき、そして蘭ちゃんもコナンがわざと
こぼしたジュースのおかげで夢でないと気がつきました。
 どうやら彼らは、義経と静御前のようにはならないで済みそうですね。


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→名探偵コナン 迷宮のクロスロード