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ゲゲゲの鬼太郎
千年呪い歌

7/24鑑賞

 うーん…話の内容的には失礼だけど、前作の方が面白かったです。今回はあれこれ
エピソードを入れようとしすぎて、めまぐるしく展開してしまって、そんなに面白いという
展開ではありませんでした。
 ひとつひとつのエピソードに力入れすぎちゃったね、という感じです。
 キャッチフレーズが「それでも、人間を守るのか」ですが、ネタバレしてしまうと鬼太郎、
ほとんど悩まずあっさり「守るのに理由なんていらない」と割り切ってしまいますから。
 せっかくストーリー的にアダルト路線目指してるんだからもっと、人間を守ろうか悩んだ
挙句に目の前でヒロインなりその家族なりが大けがをするとか、それをかばった妖怪が
大けがをするというような展開にして、後悔とともに決意して立ち上がる、というものでも
よかったんじゃないかなぁー。
 敵がね、強くないんですよ。絶対的、じゃない。いや絶対的に強いの一人いましたけど
生かし切れてなくて残念。
 ブリーチの劇場第1作目と似たような雰囲気だったというと分かりやすいかなぁ。
 エピソードを作りすぎましたね。

 まああれこれ言ってても仕方がないので内容の方へ。
 
 話は、ある海辺の村から始まります。
 人間と妖怪のいさかいは一千年前にさかのぼると。
 展開的に、ヴァン・ヘルシングのフランケンシュタインの時に似ています。あの、冒頭に
モノクロで始まって「映写機ぶっ壊れたか!?」と思ったやつですな。でもってこういう
展開の時は大抵ろくなことにならない。(ならないからこそ映画の根底にかかわるテーマと
して最初にやるんでしょうが…)

 わびしい家に住んでいた女の人が、「魚が取れなくなったのはこの化け物のせいだ」とか
言って殺されるわけですね。
 ただこれは映画の話だけど昔はよくこう言うことがあって、失礼だけど、奇形の子供が生まれたり、
顔にひどいあざがあるような女性とかだと、日照りや災害があったりした時に「こいつのせいで
神が怒っている」として殺されるようなことはあったそうです。
 人間というものは本当に醜い。自分と違うものの存在を許しませんからね。まあ野生の動物
でも絶対ないとは言わないけど…。
 昔神話の時代までさかのぼりますと、イザナギ・イザナミの最初の子は蛭子と言い、手足も
顔もない奇形であったために、これはよくないとして川に流されたといいます。これが今の
恵比寿天のもとになっているのですが。
 そういうものですから、やはり文化的なものがあるのかも知れません。

 さてこんな話がありまして現代。
 女の子が一人夜道を帰宅していると、木にミミズクがとまっている。
 …あれぇ。これ日本のじゃないよね。どう見ても日本に生息してないケープワシミミズクか
ベンガルワシミミズクだよねこれ。どこの事務所から連れてきたのこれ。(どうでもいいから)

 んで後ろからかごめかごめの歌が聞こえてきたかと思ったら襲われた。犯人は白いパックを
した女です!(顔が白いだけです)
 今女子高校生の間で噂が流れている、かごめ女らしいです。
 まああの歌自体がいろいろ怖い話あるらしいですからねぇ。童謡はあまり詳しくないので
よくは知りませんが、あんまり好きな歌じゃありませんなぁ。
 そんでもってこの映画のヒロインである、かえでという女の子が出てきます。
 ブラスバンド所属らしいですが、うまく吹けないみたいですね。
 …っていうか夜道よく一人で帰れるな、そういう噂だけでなく最近物騒なのに。
 つーか予想通りかごめ女に襲われたんですが、「誰!?」とか確認してるヒマがあったら
さっさと逃げたらいいと思う。
 ホラー映画とかでも不思議なんですけどよく、不審な音がしたら確かめに行きますよね。
行くのはともかくとして、何かがそこにいるとハッキリしたのに、逃げずにさらに確認して
襲われる心理がわからない。私はゴキブリを見ただけでも逃げますよ。それはもう早い
ですよ逃げ足だけは!

 ともあれ命からがら逃げたかえでですが、ネズミ男とバッタリ。そしてその後から鬼太郎が
出てきました。
 ここでオープニング。この始まり方はかっこよくて良い。
 あと今回のOPは、鬼太郎出生のあらすじでした。どうしてこれを劇場第1作目でやらんのだ。

 かえでは左手の甲にうろこのようなものがついているのに気付きます。
 友達が来てあわててごまかしてるんだけど、友達はTシャツの夏服仕様なのに、かえでは
マフラーにぶ厚そうな服。季節感バラバラなんですけど。統一しろや。
 それはいいけど、鬼太郎の家に連れてこられて話を聞くに、オヤジさんでもこの妖怪の
正体がわからないらしい。っていうか鬼太郎やる気ねぇー。あと前回で左目があることを
指摘されたのか、義眼を入れているシーンが。失礼だけどどうでもいいなぁー…。
 で、閻魔大王から鬼太郎が頑張っているご褒美として、鬼太郎の母岩子さんの魂と
会えるらしいです。鬼太郎、密かにうれしいっぽい。そりゃあなあ…顔見たことないだろうし。
原作では出てきたかな…まあ水木絵だからそんな美人ってほどじゃなかったと思うんだけど。

 そこへネズミ男が、お宝を発見したといって持ち込んできました。
 鞨鼓というものらしいんですが、鼓じゃないの?と思ったら、バチで叩くらしいです。ふーん。
 ともかく、何やら封印も一緒に壊したんじゃないかと調べてみると、それはなんと千年に
渡って封じられていたものであり、何やら事件の予感です。姉さん、事件です!(それ違う)

 妖怪図書館でいろいろ調べてるのはいいんだけど、ここの設定もあれこれ懲りすぎて、
こんなところに時間使わなくてもいいんじゃないかなぁ、とはちょっと思いました。さくっと
調べるシーンだけ描く、というわけにいかなかったのかね。
 そういうわけでそこのパソコンで、「迷いミミズクの鳴き声とともに丑三つ時に魂を奪いに
やってくる」という、ぬれ女の話が出てきます。
 まあここでのかごめかごめの歌が、昔からあり、「護人囃子」というものが元になっている
とかなんとか。
 ひな人形の五人囃子モチーフですかね?
 まあそれで、あれだ、ぬれ女が封印されていたというのがわかります。
 つまりこの楽器を集めれば自動的にぬれ女は封印されて、かえでの呪いも解けると。
 そういうわけで手分けして楽器を探すことに。

 一方で、階段を上がっていくヘビの姿がありました。あれ?これハリーポッター?ナギニ
さんですよね?(違います)
 うっわ、こっちのヘビ→妖怪は醜いわー。(ナギニは人に変身できません)
 蛇骨婆ですか。んで現れたのはぬらりひょん。あなたのお孫さん、今ジャンプで活躍中
ですよ!俺だよ俺!じいちゃん俺だよ!鬼太郎に退治されそうだから一千万振り込んでよ!
(こんな孫ではありません。念のため)

 ぬらりはともかく、楽器を探しに出かけた鬼太郎たちですが、通信機として三つ子の妖怪?
みたいなんがこけしになってそれが携帯の役割になります。このエピソードもなぁ…いや
いいんだけどあまりいかされなかったなぁ…。
 
 猫娘はネズミ男とともに鳳笙という、吹く楽器を探しにいきます。
 ここで散々ネズミ男に、鬼太郎とのことを冷やかされているんですけど、その割には
この映画内で、恋愛エピソードみたいなのないんだよなぁ。入れるつもりがないならこういう
フリは、バッサリ切った方がいいと思うんですけど。
 ともかくそうしていると、狸の妖怪どもに囲まれまして、ダンスを見せたら鳳笙を貸して
くれるとか言うてたんですが。あれこれ屁理屈言って貸してくれない。そうこうしている
うちに、ボスの奥さんがやってきて、ボスを蹴りつつ、鳳笙を貸してくれました。きっぷのいい
姐さんって感じでした。

 その一方で、砂かけ婆と子なき爺は海にちっちゃなボートで乗り出してて、嵐に巻き込まれて
大変な目に遭っていました。あんたら海なめてんのか。

 かえではかえでで、鬼太郎に対して疑いの言葉を投げかけてるんですね。そんな風に
言うくらいなら最初から付いてこなきゃいいのに。引き返せないところまで来ておいて、
信用できないとか何とかムカつくというか、何なのこの子は。
 一人ですたすた歩いとるから、さとりなんぞに付け込まれるんだ。
 私は、さとりというのはそんなに悪い妖怪じゃなくて、どちらかというといたずら好きの
イメージがあったんですけどね。

 昔話で、山で遭難した村人が、小屋を見つけて入るとそこにさとりがおり、心中を当てられて
段々怖くなってきたところへ、火にくべていた栗がはじけてさとりを直撃、「人間とは恐ろしや」と
言って立ち去るというものがありました。あんな風なイメージがあったんですけどね。さすが
上地雄輔が演じるとどこかユーモラスなんだけどムカツクわー。(それ上地さん関係ないですやん)
 
 まあこのさとりも鬼太郎にめったくたにされて逃げるわけですが。
 それで鬼太郎あっさりと、人間を助けるのに理由なんていらない、感謝されなくてもいい、したいから
やるんだと悟りを開いてしまいます。うむ、さとりだけにな。
 一方でさとりは、大陸から来た妖怪に倒されていました。
 この妖怪が、めっちゃかっこいいんですよ。私はもうここでこの妖怪が登場した時点から
彼にしか注目してなかったと言ってもいいくらいかっこいい。調べてみたら本当にご本人様も
大陸から(韓国から)いらっしゃってるようです。うーん、まあ俳優さん自体は別にいいや。
 この妖怪、夜叉というんだけど、この俳優さんが演じる、この夜叉がかっこいい。

 あ、忘れてましたが鬼太郎とかえでは、無事琵琶牧々という妖怪のところにたどり着き、
琵琶を手に入れました。っていうか鬼太郎の呼び出し方が荒っぽかったけど、そのあと冷静に
「琵琶牧々さんですよね?」って聞いてたのはちょっと笑った。

 でもって、何とか助かった砂かけと子なきは、井戸仙人のところにたどり着き、実はぬれ女が
悪い妖怪ではないということを知るのです。
 昔々、ぬれ女はとある漁村で、いたずらをしてはそれを楽しんでいるような、他愛のない妖怪
でした。
 ある時、海人という、どう見てもそのまんま名付けられたとしか思えない漁師と出会い、恋に
落ち、井戸仙人に頼んで人間となり、ナミという名で平和に暮らしていたのです。
 しかし、魚がとれなくなったのはナミのせいだということで、村人たちはナミを引きずり出し、
鬼道衆とかいう連中に頼んでナミを強制的に封じてしまった。
 つまり悪いのは人間だったわけですね。
 ただここで衝撃の事実が。
 よみがえったぬれ女が襲っているのは、鬼道衆の子孫なんですが、かえでの家紋もそれで
あり、つまりはかえでも血を引く人間だったんですな。

 そのころぬらりひょん。
 夜叉きました。うわもう座る姿もかっこいいです。みとれます。美形妖怪って得だなー。
しかも武器がギターですよ。ぎゃんぎゃん弾いてんですよ。お前ちょっとクラウザー様と
勝負してこい。

 あと、探していた楽器の一つ篳篥はあっさり見つかりました。
 鬼道衆の子孫であるかえでのばーちゃんが漬物樽に隠してたらしいです。いや…ずっと
それ、ばーちゃん死んでから放置されてたの?漬物といえども腐るぞ?
 ともあれ、5つの楽器が揃ったということで封印作業始まるのですが、かえではぬれ女の境遇に
同情し、篳篥を奪ってしまいます。
 それからここで、楽器が自動演奏が始まりまして、この歌が「逆鳴らしの技法」と言って、
妖怪には生まれつき持っている音があり、それを逆さに鳴らされると霊力が衰えてしまう。
これを使ったのがこの護人囃子の封印法だ、というエピソードが出てきます。
 はい、たったこれだけ。
 私こんなに御大層なエピソードだから、てっきり夜叉が、この攻撃を使えるんじゃないかと
思って、彼が演奏するたびドキドキしてたのですが、特にそんなことはありませんでした。
 エピソードの無駄遣い!

 んで、かえでが篳篥をとってモメているところに乗り込んできたのが夜叉。
 いやもう攻撃する姿もサマになるといいますか。
 あ。ぬらりひょんも出てきました。っていうか夜叉、ぬらり登場のテーマとか演奏しなくて
いいから別に。
 ぬらりひょんは、いつまで人間の肩を持つのか鬼太郎といいます。ここで、鬼太郎の子孫の
エピソードが暴露されます。
 いわゆる、鬼太郎が最後の一人である「幽霊族」は人間によって滅ぼされたと。それなのに
まだ人間を守ろうとするのか、と。
 その事実を知らなかった鬼太郎は衝撃を受けます。
 その隙を狙って夜叉が攻撃してくるのですが、鬼太郎をかばった猫娘が刺されて、んでその
猫娘は夜叉にさらわれました。
 猫娘が刺された時に鬼太郎がマジ切れしたのはかっこよかったなー。でも夜叉にあっさり
反撃されて、ちゃんちゃんこに包まれた塊みたいになってしまいますが。…かっこ悪い。

 砂かけ婆によってあっさりよみがえった鬼太郎は、目玉のオヤジにぬらりひょんが言った
ことを問い詰めています。
 人間を恨み、憎むことが怖かったからなかなか告げられなかったというオヤジさん。
 でも、鬼太郎が一応ひねくれながらも、芯はまっつぐに育っているのはやっぱりオヤジさんの
教育の賜物なんじゃないかなぁ。事実を知らせないことの方が残酷なんじゃないかなと思い
ますよ。
 自分の祖先が人間に受けた仕打ちを知って涙を流す鬼太郎。
 っていうかこの状況でぬれ女を助けたいから力を貸してっていうかえでは、間違いなく
空気読めてないと思う。
 
 そういうわけで夜叉の妖気を追って、富士の樹海にあるぬらりひょんの基地に乗り込むことに
なりました。
 鬼太郎だけは先に地獄へ行って閻魔大王に会ってくるとのことでした。

 で。
 入るのはいいんだけどさ…。いきなり入口ぶっ壊したら大抵気付かれると思うんだ。
こういうのは気付かれないようにこっそり侵入するからこそ、相手のウラをかけるんじゃないのか
とかそういう考えはないわけですかそうですか。
 蛇骨婆と砂かけ婆の対決は、予想した通り醜い争いで結構笑えました。
 あと、かえでが子なきを「きのこのおじさん」とかわけわからん呼び方してた。

 夜叉の攻撃に苦戦する子なきですが、そこにかけつけたのはぬりかべ。いやー頼りになるわー。
 ニヤリとした夜叉もかっこよかったです。

 そういえばネズミ男なんですが、ぬらりひょんに、目的を達成した後報酬もらえないことが
分かって、宝物庫から勝手に物を持っていくことにするんですけど、鍵を開けて待っていたら
あく扉が反対側だったという、どうでもいいエピソードが入っていて、確かにどうでもいいんだけど
このミニエピソードはちょっと好きでした。面白かった。
 ちなみに宝物庫には、黄金のぬらりひょん像がたくさんありました。うわー…ほしくねぇ…。

 婆同士の対決も、砂かけ不利になってたんですが、宝物庫の奥に閉じ込められていた猫娘を
助けたネズミ男が珍しく活躍、助けてました。すごいわー。
 でも助けてウィンクと屁を同時にするな。

 あと、鬼太郎がやっと急いで駆けつけてきたのはいいんですけど、いったんもめんの上に
サーファー立ちしても危ないだけなので、素直に座っていたらいいと思います。
 その鬼太郎は、夜叉においつめられていたぬりかべと子なきを助けにきたのでした。
 夜叉との一騎打ちですがやっぱりかっこいいわー。
 いやーもうここのアクションシーンはひたすら夜叉見てました。改心はしなくても実は
生きててリベンジを胸に大陸へ帰って行くとかあったら面白かったのになぁ。いいキャラだから
1回で終わらせるにはもったいない。
 つか、いきなり大陸から妖怪が来てる意味がわからなかったので、ひょっとして海人が
ナミの後を追って妖怪になって現在まで待ち続けているのかなと思いましたが、まったく
かすりもしませんでした。チッ。

 一方で、ひとりでぬれ女を探しながらウロウロしていたかえでは、当然といえば当然なんですが、
ぬらりひょんに追い詰められていました。お前はアホだろ。
 ぬらりひょんは緒形さんが演じているとのことですが、さすがすげぇわー。砂利の、坂になった
ような足場の悪いとこ歩くのでもまったく視線を足元にやらないし、ススーッと動く。やっぱり
すごい役者さんですなぁ。

 ぬらりひょんの本当の目的は、ぬれ女に魂を集めさせて、人間の怨念の塊である、がしゃどくろを
よみがえらせること。
 ああ、怨念がそこにおんねん。(山田くーん!)

 駆けつけてきた鬼太郎にもせっきょうたれてるぬらりひょんですが。
 鬼太郎が言う、がしゃどくろだとか妖怪に襲われて自らの愚かさに気づくのではなくて、人間自ら
気がつかなくては意味がないというのは一理ある。
 あきるほど生きてきたぬらりひょんは人間を信じられないけど、鬼太郎はまだ信じられるから。
 ともあれかえでは、なんか私やってみるとかいって自らぬれ女にとらわれました。
 あとぬれ女は、約束を果たしたから、封じ込められる時に焼きただれた皮膚を戻してくれと
ぬらりひょんに言ってますが。
 そんな契約こいつが守るわけないじゃんよ…。契約書ちゃんと作っとけよ。
 ばーんって、お前はクロサギの桂木(映画版)か、ぬらりひょん。
 怒り狂ったぬれ女をがしゃどくろの心臓に封じて、ぬらりひょんは「思う存分人間に復讐しろ」
とけしかけるのですが。
 なんかこのぬらりひょんも大概アホですな。中にいるのぬれ女ですよ?まっ先に自分が
襲われるとか考えないんでしょうかね。
 あ…ぬらりひょんが、がしゃどくろに吹っ飛ばされて一つの星になりました。キラーン。

 でさー、鬼太郎、がしゃどくろの動きを止めるのに足を狙うのはいいとしてもさー。
 髪の毛針なんて何の意味もないと思うんだ。
 骨叩き折らんとダメなんじゃないの?
 それと、中ではかえでが、ぬれ女に対して一生懸命篳篥を吹いてました。
 っていうか逆効果で怒り狂っとるがなぬれ女。
 だから空気読めよかえで…。

 そんな折に、雲が手の形になってがしゃどくろを包み込みます。
 閻魔大王登場。声はあの津嘉山さん!サイコーだ!

 ここで海人にナミ、会うんですね。
 鬼太郎が地獄に行っていたのは、母親に会えない代わりに、海人の魂を連れて来て
欲しいとお願いしていたみたいです。いい子だ。ほんっと鬼太郎はいい子だ。
 でも、母親に会うのはもうダメというあたり本当に役人仕事だな、地獄も…。会わせて
あげなさいよ。

 ここでぬれ女は海人に会い、自分が連れ出された時には既に海人は殺されていた
こと、彼の気持ちは千年経った今でも変わっていないことを知り、ようやく元の、美しい
姿に戻れたのです。ここはいい展開だったなぁー。
 で、がしゃどくろから魂抜けたのはいいんだけど、がしゃどくろの動きが止まらんとか
大騒ぎ。
 子なき爺「怨念はまだ滅びとらんぞー」ネズミ男「まだおんねん」(山田くーん!!!)

 っていうかさ、滅びてないっていうか雪の斜面をすべってるだけみたいにも見えるん
ですけど。
 ともかくこれをかえでと鬼太郎が何とかとめまして、今度こそがしゃどくろは消えていきます。

 そういうわけでめでたしめでたし。
 かえでとも別れて鬼太郎は帰っていきますが。
 EDの後に、オヤジさんと会話しているシーンがあります。
 母親に会えなくてよかったのか、と問うオヤジさんに対して、時間はいくらでもある。
また母親に会えるかもしれないからって。
 …いやそこは、「まだこの先長いけど、地獄か天国かで母さんに会えるのを楽しみに
待つことにします」って言うべきじゃないの?
 閻魔大王が会わせてくれるかもとか、偶然会えるかもみたいなそういうのを期待して
言うのはちょっとしまりがつかないというか…。
 まあいいけどさ。

 つーわけで全体通して見た感じ、話の筋自体は悪くないですが、細かいエピソードが
まったくつながってなくてもったいないなーと思いました。
 猫娘の恋心も宙ぶらりんのままというか、かえでとのこともハッキリしないまま、みたいな
感じになっちゃったし。
 もうちょっとエピソードを削るか、思い切り恋愛路線で行くかとか、しぼってほしかった
ですねぇ…。
 にしても夜叉はかっこよかったですわー。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌