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ハムナプトラ3
呪われた皇帝の秘宝

9/7鑑賞

 とにかくCMが長かった。今まで見た中でも長い部類に入るなーと。CM見るだけで
疲れましたわ。

 物語は昔の中国から始まります。
 でっかい国を作り上げた皇帝が、さらなる強さを求めて不老不死の術を探させて
おるんですな。
 っていうかそれはいいとして、皇帝が寝ているところに暗殺者入ってきてそれ返り討ちに
してるんだけど、その前に警備薄すぎだろ!どんだけ簡単に入れてんのよ。
 この皇帝、結構ツメが甘そうだな…。

 この皇帝が万里の長城を作ったという設定らしいです。
 万里の長城は犯罪者だとか敵国の兵士の死体を埋めて築かれたらしいです。
 こういう大きなシンボル的なものを作る時人柱を使うのはどこの国でも似たようなもん
ですね。
 どうしてそれがあるとうまくいくのか知りませんが、確かにそれまでうまくいかなかった
ものが人柱をささげるとスイスイ進行するというのはあるみたいで。
 科学者なんかには否定されそうですけども、そういう話は各地にゴロゴロしています。

 こうして支配を極めた皇帝は、陰陽道を学んで自然の力をも操るわけですね。あの安倍晴明が
身につけたようなそういう力です。
 うーん…。
 で、町のはずれの妖術師であるツイが不老不死の術の手がかりを持っているということで、
ミン将軍とともにそれを手に入れるため旅立つのですね。
 そうして無事に手に入れて帰って来たので、皇帝は不老不死の術をツイに行ってもらいます。

 ところが彼が愚帝だったのは、ツイを手に入れるために、旅の中で恋仲になっていたミン
将軍を処刑させたこと。しかもツイを騙して。
 そういうわけで嘆き悲しんだツイは、皇帝や軍団をすべて人形に変える呪いをかけてその地を
去っていったのでした。

 この皇帝はそれまでの器だったということでしょうな。
 いかな力のある人間であっても、協力してくれた人間との約束だけは破ってはいけないと
思う。
 つか不老不死の秘術を使える力を持った人間を裏切ったら、どうなるかわからん時点でかなり
頭悪い。
 
 さてそれから時は巡りまして1946年。
 えー川で釣りのようなことをしているリック。
 なんかもう見ていて痛々しいくらい下手です。しまいにゃ魚相手に銃をぶっ放す始末。
 すごいぞイギリス人。紅茶にはこだわるが食い物にはこだわらないからな!

 まあそういうわけで帰宅。
 執事がギョッとしてました。
 奥さんのエヴリンは、自らの体験を出版してました。一応体験とは関係なしということに
なってるらしいです。
 まあ毎日が退屈なセレブの奥様達にとってはわくわくのお話なんでしょうね。
 しかしこの生活にどことなく嫌気がさしてきている2人のようですが…。

 リックが情熱的にエヴリンを誘うシーンがあるんだけど、断られて、盛りあがっていたBGMが
急にスローになるのはちょっと笑いました。
 ちなみにアメリカでは、その時の年収がどうというよりかは、いかに働いてお金を貯めて
どれだけ早く隠居するかというのが目指すゴールらしいです。日本だと老後の心配があるから
定年退職してもまだできれば働きたいという人が多いですが、アメリカでは「ここまで働いて
金をためたからあとは悠々自適に過ごす」というのらしいんです。面白いですね。


 一方、中国は寧夏。
 すっかり大人になった2人の息子アレックスが、2000年も前の皇帝の墓を発掘中。
 まああれだ。
 埋めてしまえそんなもん。
 つーか中に入ってあれこれ見に行ったはいいがお前らが仕掛けを次から次へと
踏むから入った連中ほとんどが死んだやん!何してくれとんじゃ。
 というわけで生き残ったアレックスと博物館館長ウィルソンですが、さらに、謎の女忍者に
襲われます。
 あのさぁ、この脚本書いた人、中国と日本の歴史ごっちゃになってませんか?中国の
遺跡の中でいきなり忍者って。

 で、リックとエヴリンのもとに外務省から偉い人がやってきて、「シャングリラの眼」と
いうダイヤを中国に運んでね、という仕事を依頼するわけです。
 冒険はしないという誓いを立てていた2人ですが、中国におじさんがいたのを思い出し
それを口実にいざ冒険へ。
 いいんじゃない、たまにはそういう生活に戻っても。
 ただちょっと気になったのが、おじさんがやってるナイトクラブの名前が「イムホテップ」。
 前回でてきたキャラの名前を使ってるだけといえばそうなんだけど、もとはエジプト由来の
名前っていうかこれ確か、クトゥルー神話に由来の深いものじゃなかったですっけ。
 なんつーか、まあ…気軽に使わない方がいい名前じゃないですか?

 で。
 1947年、中国はお正月の祭り真っ盛り。
 確か日本とは期日が違っていて、こちらのお正月は国民あげての大きな祭りなん
ですよね。楽しそうです。
 おじさんであるジョナサンのクラブにいたのはアレックス。皇帝の墓発掘のお祝いを
しているのですが…実は彼、大学をとっくの昔に中退して発掘作業をしてたとのこと。
まあ両親がこんなとこまで来るわけないしーとか安心中。
 うんキミ、たまには実家に電話をかけてどうしてるか聞いた方がいいと思うよ。多分
今なんて執事が出て「留守です」って言うだろうけどね。
 つーわけで、バイトの女の子に声をかけて彼氏にぶっとばされたアレックスを、やって
きた夫妻が発見して仰天。
 ちなみにぶっ飛ばした相手はリックの友達マッド・ドッグだったので丸くおさまりました。

 そういうわけでいろいろありましたが、アレックスの業績を一応褒めてやることにした
彼らは、持ちだされた皇帝とその馬車を見に来ました。
 ところがどっこい。
 アレックスと組んで発掘していたウィルソンは、この皇帝の復活を狙う軍人ヤン将軍と
組んでおりまして、まんまと皇帝を復活させ逃げていきます。あーダイヤも一緒に。

 ここで、皇帝操る馬車&ヤンVS夫妻&アレックス&女忍者改めリンとの壮絶な
上海市内のバトル開始。
 ここはかなり迫力があってかっこいい。かっこいいが、皇帝自ら馬車を操っている
のがちょっと泣ける。お前不思議な力で馬車操っておいて、自分は戦いに専念する
とかいう頭脳はないのか。それだから封印もされるわ。

 つーかここまで見て思ったけど、ブラックなナイトミュージアムですよね、これ。
 まああっちは人形が動きだしてこっちは、人間が人形にされていただけですけども。
 というわけで皇帝は封印された後はナイトミュージアムに行くといいよ!
 
 上海のバトルは皇帝の逃げ切り勝ち。
 ボロボロになってナイトクラブに戻ってくる一行がちょっとおもしろかったです。
 ここでアレックスはリンをすっかり信用してしまっているのですが、いろいろな経験を
しているリックらはいまいち信用しきれない様子。
 つかリンの話を信用するならば、ヘラヘラしてろくに話を聞いていないアレックスなら
ともかく、とてつもない時間を生きているというのがわかりますからねぇ。
 で、不死の泉というところがあるのですが、そこの水を皇帝が飲んでしまったら軍団が
蘇ってしまう、大変なことになるというわけで彼らはヒマラヤを目指します。
 シャングリラの入口へ。

 シャングリラ出てきましたねー。
 桃源郷、理想郷、いわゆるパラダイスです。ハライソーハライソー。
 ここでマッドドッグに協力を頼んで飛行機で向かいましたが。
 うん、とりあえずシートベルトけちるとかそういうのはともかくとして、まともに着地してくれ。

 シャングリラの入口についてあーだこーだやってて、皇帝もやってきてここでまた激戦に
なるのですが、ここの戦いではなんと、リンが呼んだイエティが参戦します。
 もうね、迫力がすごいね!
 ジョナサンが敵と間違われて襲われそうになるのもいいね。
 そんな中、アレックスをかばったリックがひん死の重傷を負ってしまいます。
 でも父親だもん。息子が危険な目にあっていたら誰だって助けるね。

 絶体絶命のピンチの中なんと雪崩が巻き起こり、全員埋まりました。
 さしもの皇帝もこれは操りきれなかったか…。埋まりましたよこいつ。
 アホですやん。

 なんとかイエティに助けられた一行はリンの導きによってシャングリラへ入ります。
そこにはリンの母、ツイがいました。
 つまり親子で長い時を生きていたわけですな。
 ツイは皇帝に殺されそうになった後ここまでたどり着いて不死の泉の水を飲んだ
おかげでこうして生きながらえていたのだとか。
 リックも無事助かりました。
 
 ところがそこに皇帝がばばーんとやってきてぼぼーんと泉に使ってさくっと復活。
 いやいやいや!入口閉じとけよ誰か!なんで入れる状態にしてあんのこれ。
 皇帝は三頭の竜になってぶっ壊しながら飛び立っていきました。
 これ、どういう技術なのか知らんけど、動きはすごいなめらかだし迫力もあるし
すごかったですよ。
 動きが早すぎて何してるかわかんないなんてこともなかったしね。
 今まで見たモンスターというか竜の中では一番迫力あって良かったと思います。
 あと、ついでにリンもさらわれました。大変だー。
 
 さてここからは、よみがえった軍団と、ツイが不老不死を捨ててよみがえらせた、
皇帝に殺された死者たちとの壮絶な戦いになります。
 その前にですね。
 よみがえった死者たちがですね。
 ディオ様の言葉を借りて言うとですね。
 貧弱! 貧弱ゥ!
 みたいな。
 全員武具も防具もろくになくて腕もげたんとか持ってるのがクワとかふざけてんのか。
 相手は武装して武具防具完璧ですやん。
 もうちょっと考えろや…。
 ともかく、彼らを率いるのはツイの恋人ミン将軍。狙うは皇帝。

 とここで、死者たちがリックらを囲んで不審そうな顔をしていて、ツイの知り合いだから!
みたいな銀魂的なセリフを吐いて何とか逃れる彼らが面白かった。
 あと戦いはいいがいきなり頭が転げ落ちて「死んだー!」な死者とか。お前らは戦う気が
あんのか。
 まあそういうわけでなんとか戦闘ですよ。
 
 この中で皇帝がリンの持っていた剣を奪ったことに気づいたツイは戦いの中で自分が
刺されるかわりにその剣を抜きとり、アレックスとともに敵地から戻ってきたリンに剣を
託すんですね。(この剣で皇帝の心臓を刺せば皇帝は死ぬ)
 リンは泣いてるけども、でもツイは2000年の生からやっと解き放たれたんだと思えば、
そう不幸でもないよ。確かに志半ばではあるけどね。
 そのツイの志を汲んだリックとアレックスが皇帝に立ち向かいます。
 ここらはまあコンビプレイというやつで。

 皇帝が死んだら軍団が一斉に倒れて消え去ったのは見てて爽快でした。
 そしてそれを見届けたミン将軍らも砂となって消えていきました。
 最後リンを見ていたように思うけど…ほんの一瞬だったけど親子として対面できて
いたならいいですね。
 んでその砂に乗って、幸せそうな顔をしたミンとツイが去っていくのはよかったです。

 不死から解き放たれたリンはアレックスと幸せそうにしていました。
 リックとエヴリンも幸せそうです。ってかエヴリンは次回作のネタができてよかったですね。
 

 で、見てて思ったのはインディと何となく似てるなってことです。
 親子二世代で活躍し、おそらく親世代はこれが最後の活躍になるだろう、みたいなところが。
 悪くはないんだけど、もうこれ以上は続編を作らないでほしいな。
 親世代の冒険だったから楽しかったんであって、彼らが老いていくのを見ていても楽しく
ないからねぇ。
 アーサー王だっけ、確かあれも、若いころの冒険談があって、それから平和な時間が続いた
のちまた敵が現れて、それを倒すとともに息を引き取る的なものでしたが、そういう時の移り変わりは
いらないなぁ。
 ま、彼らも二度とミイラが生き返るのはごめんだと思っているでしょうが。



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