多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ!/BAYSIDE SHAKEDOWN


踊る大捜査線2
レインボーブリッジを封鎖せよ!

7/31鑑賞

 あれから5年。彼はこの街に帰ってきました。
 都市開発がなされ、複雑に入り組んだ街。地図に存在しない道がある街。
このあたりでなにやら「め組の大吾」という某消防士マンガが頭をよぎったりしたの
ですが、まさか地図にない道を所轄だから知っていてそこを利用するだとか、そういう
ために所轄の力が必要になる
とかベタな落ちはしないと思うのですが、ええ。
まさかね

 あるクルーザーがお台場に入港していました。クルーザーというかあれは豪華客船
ですね。まさかあのまま出港して別の映画でぶくぶく沈んだりしないと思うのですが、
その中で事件は起きていました。
 あるテロリスト達によって占拠されていたのです。
 そんな船を取り囲むSAT。リーダーは年末スペシャルでおなじみ、あの渋いリーダー
です。
 ところが外には警察のお偉方が並び、なにやら和やかな雰囲気。そう、これはSATの
成果を見せるための訓練。中のテロリストらはおなじみ、空き地署の方々。
 真面目にやれ!と叱られた青島刑事ら。当然このままですむわけがありません。
反撃に出てなんとSATを逆に捕まえる有様。訓練もなにもありませんが、実戦でSAT
が負けることだってあると思うので、なかなかいい訓練にはなったと思います。
しかし何故青島刑事だけは閃光&破裂弾が効かなかったのでしょうか…?

 お台場観光案内所として今日も湾岸署は大忙し。そんな中青島刑事は1人燃えて
います。やりがいのある仕事、刑事として全力をそそげる仕事、そんな仕事が最近
ないからです。まあSATに反撃して以来、署内の彼に対する目は冷たいようですが…。
 婦女暴行と聞いて飛んでいけば、首をかまれた少女だったり、窃盗事件と聞いて
飛んでいけばスリだったり。しかもアットホームなスリ。わけわかりません。
 そんな彼に朗報。奇怪な殺人事件が飛び込んできます。全身を赤いロープでぐるぐる
巻きにして縛られた男性の遺体が発見されます。足元には遺留品が。
 これやった犯人は検挙されたらとても恥ずかしいと思います。SMで言うプロの縛り方
に全身タイツ。逮捕された場合性癖がすべてマスコミに暴露されてあまつさえ小学校の
文集とかも晒されて「ぼくは将来、うんそうやさんになりたいと思います」とか書いてあったり
して、んで「荷物を縛らずに人を縛った」とかわけわからん解説されるに違いありません。
人を殺す時はハッキリいって放送された後のことまで考えて、せめて小学校の文集、
中学校、高校の卒業アルバムに恥ずかしい形跡を残さないことだと思います。(その前に
人を殺すな)

 ところでこの事件はあまりにも奇異であるために本店の仕事に。そこへやってきたのが
まあ、いかにも「失敗を知りませんよー」とか「趣味は経済誌を読んでの株の運営」とか
「異性として認識するのは一流大学出もしくは外国語堪能な人」とか「ずっと成績は1位でした」
というような、まるでどっかの某推理マンガに出てくるメガネをかけたエリートキャリア組の
イヤミ警視にそっくりだったりします
鼻持ちならない女性キャリア。つーかキャリアなのは
いいとして、そのハイヒールは警視庁内を歩くのに不適切なので、本当に頭いい人なら
はかないと思います。絶対この人どっかですべって転んでます。
 えー…文中暴言があったことをお詫びいたします。

 ところがこの女性キャリアこと沖田管理官。明智さんと違い「スムーズな捜査」というものが
出来ないような気がします。そうですね、明智さんはもう現場を何度も踏んでいますが、彼女は
広報のために自分から本部長を申し出た人なのです。その根底には「男女平等に仕事が
出来る」ということを見せ付けてやりたい、という気持ちがあるようです。
 ただ、残念ながらこの人が、男女平等ということと、型通りの捜査というのを履き違えている
限り、上に立つことは出来ないと思います。
 警視庁の捜査員も、所轄の捜査員も全員平等なのです。男も女もなく情報が寄せられる。
それが捜査としてあるべき姿でしょう。そして彼女は、所轄を切り捨てたために後ほど
苦しむことになります。

 そして久しぶりに室井さんと会った青島君。再会を喜ぶ暇もなく彼はすみれさんと、街中の
監視カメラを見張るよう命令されます。そこにいたのは小泉孝太郎扮する警視庁の捜査員
なのですが、ハッキリいって全然分かりませんでした。見た顔だなぁと思っていたので、
踊る本編の方の、プロファイリングチームの無口男が出世したのかと思ってたくらいです。
うーむ…。
 どうでもいいですが、この監視システム、確かに数は多いですがその分全部を監視する
ことは出来ないので、あるだけムダです。監視ってのは増やせばいいってもんではない
です。発生しそうな箇所に設置し、あとはパトカー及び警察官の巡回で十分犯罪抑止力に
なるのです。
 警視庁よ、そんな基礎の基礎を知らないで導入したのは恥ずかしいぞ…。
 で、まあとどのつまり彼らは犯罪を見落としてしまうわけです。意味不明な殺人の第二の
犠牲者が出たわけです。
 それを、彼らを選んだ室井さんのせいだと言う沖田。いやーそれを言うなら、室井さんらに
頼んだあんたの責任では?とか思ったりするのですが。トップってのぁ何かあった時の責任
をとるためにいるんであって、こういう時に責任押し付けていたら誰も言うこと聞かなくなり
ますよ。もちろん室井さんが自分の責任で選出の役を引き受けたのなら別ですが。
 あげく、沖田は室井さんに監視を頼みます。まあこの人、部下の管理の仕方に問題が
あるので、反感くらいまくっていることに気がついてないみたいです。大勢の前で叱って
恥をかかせるのはいい叱り方ではないです。ましてや同じ階級ですから、本来ならば
ああいう口の利き方は出来ません。出世街道にあろうとも、ゴシップ記事のネタを
作ってしまってはおしまいですから。

 さてなにやら話が脱線しまくってますが、その殺人現場を見た女性がおり、犯人から
電話がかかってます。いわゆる、「犯行は俺の仕業だよーん」というやつですが、これも
沖田が取り、交渉決裂。あのー…今時、娘を誘拐された父親だってもっとマシな受け答え
しますが。
「私が質問しているの」とか「きみ、答えなさい」とか言われて答える人間がいると思うので
しょうか?こいつ本当にキャリアですか?これだから頭の硬い人間は…。
 犯人にも思い切りバカにされて恥ずかしくないんですかねぇ。

 さて犯人を目撃した女性を守るために、青島君とすみれさんが借り出されます。
 一方、自分のミスで犯人に電話を切られたにも関わらずそれを認めない沖田は、
ネゴシエーターを呼びます。
 さあやっと出てきました。このままどさくさにまぎれて忘れ去られるのではないかと
いうくらい自然に誰も思い出さなかった、真下さんの登場です。彼は警視庁初の
ネゴシエーターになっていました。
 颯爽とやってきた彼。カッコよく道具を並べていきますが、雪乃さんの写真だけは
気味悪がられて雪乃さんに没収されました。ダサい。ハッキリ言ってダサいです。
しかも、「秘密にしていてすみませんでした。恋人にも言うなって言われてたんです。
寂しかったでしょ?」と雪乃さんに言ったものの、「私恋人でもありませんし、寂しくも
なかったですけど」とサラッといわれたりしています。まあそんなもんですね。

 再度、犯人からの接触。ところが。
 現場の形跡に対し彼は心当たりがないといいます。そしてさらにかかってきた
電話は先ほどの人間とはまた違い、さらに、犯行の様子も知らないようでした。
かかってきた犯人すべてが、お互いのことを把握しておらず、犯行の様子を知らない
とはどういうことでしょうか?

 一方、犯人を見たという女性のガードにつくことになった青島君とすみれさん。
パーティ会場へと繰り出します。
 この女性本当は犯人に狙われているとうことで仕事を休む予定だったのですが、
沖田が余計なことを言ったため出ることに。仕事を休んだら女としてナメられるって
どういうことでしょうか?死体を見慣れている刑事ならともかく、一般人に、しかも
狙われていることが分かっている女性に、「仕事を休んだら「これだから女は」って
言われるから出ろ」って正気の沙汰じゃないですよ。ましてや、その女性を囮に、
犯人を呼び出すつもりらしいですが…日本ではおとり捜査は禁止されています。
 こんな方法で捕まえたとしても、裁判では通らんのじゃボケ!女性が証言で
「沖田管理官に行くように言われた」ったらその場で終わりなんじゃダアホ!
 はぁはぁ、少し興奮してしまいましたゼイゼイ。
 なんつーか沖田さんがいかに現場を踏んでないか、マニュアルだけかよく分かりますね。

 そのパーティの中、すみれさんはスリを、青島君は婦女暴行の犯人を見つけます。
しかし、沖田は動くことを許しませんでした。そんな中、不審な2人組の情報が入って
きました。殺人事件の犯人のようです。
 監視カメラが音声を拾い、完全に確認できたところで現場の刑事らは沖田に犯人
確保の指示を求めます。しかし沖田はわくわくした表情で「まだ、もう少し泳がせて」
とか言ってます。自分の初手柄に舞い上がり、もったいぶっているようです。
 その上、犯人を目で確認していたにも関わらず、カジノ大当たりのクラッカー
にびびって逃げられる始末。あーほーでーすーかー?
 当然沖田が見たときは犯人の姿はなく。その瞬間青島君とすみれさんは各々の
犯人を捕まえに飛び出しましたが間に合わず。青島君は犯人の逆襲をくらって負傷。
 さて問題です。この失態の責任は誰にあるでしょう。
1.沖田
2.沖田
3.沖田


 答えは。「(捜査員全員)馬鹿!」BY沖田でした。
 あの、もしもし…?

 犯人を目の前にとらえたいたに関わらず、まだまだと引き伸ばしたあげくに、会場内の
把握をまったくしておらず、出入り口をそっと塞ぐようなこともしておらず、あげくに緊急配備も
しかずに逃げられておいて自分に責任はないと?

アホですか?ねぇ、アホ?


 そして青島君とすみれさんに「よく動かなかったわね」と的外れのことを言う沖田。
とうとう青島君はキレました。
「俺達の仕事やらなくてもいいというならこの仕事はやれない。やってられっか!」
 彼は愛用のコートを投げ捨て、立ち去りました。

 
 ともかく反発くらいまくりの沖田管理官。まあ仕事は出来ても部下はいざという時
助けてくれないでしょうね。そう、初めて室井さんが湾岸署にやってきた頃そっくりです。

 捜査に参加せず、イライラしている青島君。犯人からの手がかりも少なく、捜査本部も
いらだっています。
 密輸された拳銃が1丁税関から消えた、という情報もあったのですが、沖田はそれを
「関係ないでしょ!」と切り捨てます。所轄が手を上げるのは相当な勇気がいりまして、
それで発言したのですから少しは何とか考えてやれやって思うのですが、沖田にとっては
所轄は兵隊なのでどうでもいいんでしょうね。名将も歩兵あってのことですが。

 そんな中和久さんがある情報を持ってきます。被害者のそばに落ちていた梨。
これらから、「ヨウナシ」→「用なし」という意味がこめられているのではと。そこから
先は真下君の出番です(ずっといました)。
 あっと言う間にプロファイリングして、犯人は幾人かおり、用なしとして会社からリストラ
された人間達ではないかと判断、リストラされた人間をリストアップします。ところがこの
不景気、リストラされた人間は2000人を超えていました。
 それでも捜査員らはめげずに捜査に向かいます。
 ところで私は、ガチガチのキャリアが「ダジャレのつもりか」「笑点やってんじゃないんだよ」
(神田署長、話に加わろうと身を乗り出して2人に止められる)「(データを探し始めた真下
君に向かって一課長が)君まで乗るんじゃない」というのに驚きました。いや、あんたら
こそいきなりコントされましても…。

 一方青島君。パーティでガードしていた女性がやってきます。守ってもらった御礼にと
コートを差し出します。興味なさげな青島君に対して、古いコートはいいでしょ、と青島コート
を投げ捨てるすみれさん。
 「放るなよ!」と一言怒って彼はそのコートを手に入れた経過を語り始めます。このコート
が安く買えたのはそのお巡りさんのおかげなんだよ、と。
 ふと気がついた青島君。
「そう、すみれさん。俺たちの仕事はやらなくてもいいようなものじゃない。小さなことでも
やっていけば、きっといつか…!」
 刑事青島復活です。

 それぞれが街に繰り出しました。犯人の手がかりを求めて、公衆電話を見張ります。
犯人は公衆電話からかけてきており、それを見張れば逮捕できるというのです。まあ
携帯電話が主流になり、減ったとはいえ、IC公衆電話とかワケわからんものとか出て
きていてまだまだ公衆電話は健在です。
 そこへ犯人からの電話が。偶然背景から入った音で居場所を特定した室井さん。
全捜査員に場所を教えます。たまたま近くにいた雪乃さん、先ほどまで犯人がいた
公衆電話へ近づいていきました。あわてて電話をかける室井さん。しかし電波が弱い
のか雪乃さんには聞こえていないようです。
「え?電話が遠いんですが」
「後ろだ!」
 室井さんの言葉もむなしく、戻ってきた犯人に拳銃を突きつけられて拉致、雪乃さんは
つれていかれました。
 その拳銃こそ、捜査会議の場で所轄が持ってきた情報でした。
 それを自ら切り捨ててしまった沖田さんの迷走が始まります。
 そしてすみれさんは、駆けつけた現場でスリの一家を見つけ逮捕します。モニターで
見えた光景、そして犯人特定の背景となった声がこの一家でした。彼らは犯人から財布を
スリとっていたのです。ところが、犯人一家の娘が行方不明になっていました。

 拳銃の携帯許可を出させない沖田。何故なら自分が責任を負わなければならないから。
青島君が以前副警視総監誘拐事件で刺された時のことを室井さんは指摘しますが、彼女は
鼻で笑います。あのですね、服務規程は改定になっておりまして…ってまあそんなことも
知らないようですから指摘してもムダのようですが。
 現実社会の警察官の方がよっぽどバンバンやってますよ。

 犯人確保のために沖田は、お台場を封鎖することにします。6つある出入り口のすべてを
封鎖にかかりますが、これ夏コミの季節でなくて良かったですねぇー。夏コミにこんなことが
起きていたら沖田さん、お台場で暴動おきてましたよ、ええ。日本中から熱い魂が何十万人と
集るわけですからね。中にはご同業も…ゲフゲフンッ、ともかく、封鎖できないどころか
警察が封鎖されちゃうと思います。事件は会議室で起きてるんじゃない、ビッグサイトで
おきてるんだ!とか言われますよ。

 えー…監視モニターを見るうち、室井さんは見慣れぬ車が知らない道路を通っていくのに
気がつきます。それは地図にない場所でした。おまけに、レインボーブリッジは各管轄の
許可がいるためそうすぐには封鎖できません。
 地図にない工事中の場所があると聞き、またすみれさんから「スリのとった犯人のものらしき
財布から工事現場の地図が出てきた」と情報が入ったため、青島君はそちらに向かいました。
そこへ沖田の配備したSATが駆けつけてきます。ええ、冒頭で青島君に捕らえられていた
あの人達です。
 しかし実際は青島君が先導して侵入する有様。沖田が見たら額から角を生やし火をはいて
怒りそうですが、これはあってもいい光景だと思います。中を知らない人間より、実際の
地理がベースにあって先導できる人間が入るべきです。
 案の定侵入トラップがありました。青島君は犯人を追い詰めるためにわざとそれを破壊
しつつ進みます。
 その頃すみれさんも沖田の命令を無視して現場へ。

 工事現場の出口は公園ですかね、人の多い場所でした。湾岸署から近いのですみれさんの
方が早く現着。出てくるならここだろう、と見当をつけて向かった出入り口でとたんに犯人と
鉢合わせします。
 拳銃を振り回しつつ、雪乃さんを人質に逃げる犯人。SATは沖田の命令がないので発砲
出来ません。民間人に怪我人が出たらという理由で許可を出さないためです。
 みすみす目の前の犯人に逃げられそうになる青島君とすみれさん。

 その時すみれさんの目に、行方不明になっていたスリ一家の娘が目に入りました。
犯人のすぐ横に。

 彼女は走りました。

 拳銃がゆっくりと、火を噴きました。

 

 犯人は逃走、SATは発砲できないまま彼らを見守るだけでした。やりきれない思いの
中、SAT隊長に退避命令が下ります。何故なら、「秘密行動が前提なのに一般人に
見られたから」

 青島君は湾岸署に戻ります。
 「私の中の弾を取り出してピストルにこめて、あのバカを撃って」
 その言葉を胸に。

 捜査員が撃たれても尚、体勢を立て直すからときかない沖田。
 黙って見ていた和久さんが「もうお前の命令なんか聞けるか!」と言います。
「これ以上若い者を傷つけないでやってくれ」と。
 自分達を尚録画し続ける広報に「撮るのをやめなさい」と言い「こいつら全員首にして」
と言う沖田。そして、
「全員命令を聞きなさい!服務規程違反で飛ばされたいの!」
 非常に腹立たしいのでさらに意地悪く突っ込みますが、彼女の権限を考えるとたかが
これだけの事件で全員飛ばすことは不可能です。警視庁捜査員はともかく所轄の人事に
関しても、一つの所轄署丸ごとは無理です。命令違反だとしても減法、謹慎処分がいいところです。
怒りに任せて暴言をはかれるのは結構ですが、彼ら全員お前のコマじゃないんじゃボケ!
 いやー映画って本当にいいものですね。

 さて。
 そこへ青島君が戻ってきました。
 彼は沖田には目もくれず室井さんに呼びかけます。
 「何で現場に血が流れるんだ!」

 室井さんはモニター室を出ました。
 さらにわめき散らす沖田。新城さんに電話がかかってきました。すなわち、本部長交替を
示すものでした。
 呆然として去る沖田。しかし彼女の瞳から力が失われたわけではありません。
 彼女もまた悟ったのです。これからの警察を変えていけるのは誰であるかを。そう、
彼女だって女ながらに頑張りたかった。その方向がちょっとだけ間違っていただけなのでした。

 室井さんは部屋に入り、言いました。
 「被疑者はこの辺の地理に詳しい。何でもいい教えてくれ。捜査員に関わらず。役職、
立場も忘れてくれ」、と。
 いやあ本当に鳥肌立ちます。所轄と本庁の垣根が取り払われるシーンです。

 所轄の猛烈な反撃が始まりました。
 地図に載っていない情報を寄せ合い、自由に動き、皆外に飛び出して行きます。
階級に縛られない、行動を指示されない捜査が始まったのです。
 ところがレインボーブリッジだけが封鎖できません。犯人らが今までいた痕跡を見つけた
青島君は、脱出するならそこ、と見当をつけてレインボーブリッジに向かいます。
 果たして、目の前を犯人らが通り過ぎていくところでした。
 追いかける青島君。
 犯人らは余裕の表情で言います。
 「俺達はリーダーなんてない。個人で自由にやれる究極の組織だ」

 青島君は笑顔で言いました。
 「どうかな。リーダーが優秀なら、組織だって悪くない」

 車に乗り込んで逃走しようとした犯人らの前にSATが立ちふさがりました。
「俺たちも自分の判断できた」
 リーダーがそういいましたが、青島君、聞いていませんでした。そう、爆弾のおかげで
じぇんじぇん聞こえてません。
リーダーがっくりです。ええ、一番の見せ場だったのに台無しです。お台場で台無し。
ププッ…(SAT砲撃用意)。

 問題にはなるでしょうが臨機応変に動いた所轄、SATと、それを許可した室井さんの
作戦勝ちというところでしょうか。
 群がってくるマスコミに向かって青島さんは、「血液が足りない。献血に協力してくれ」
と呼びかけます。
 果たしてその成果は。

 そしてすみれさん。
 手術室に運ばれようとするところへ、事件解決の報告に青島君がやってきました。
そんな青島君にすみれさんは
「愛してる」
と言います。

 いい場面ですよ、ええ。すみれさんがいかに××を愛してるかということがよく
分かって。ええ!私はウソは申しておりません(笑)。

 そこへ駆けつけてきた室井さん。
 所轄のために上が駆けつけてくる。こんな上司なら恐らく、警視総監も夢ではない
でしょう。
 和久さんは2人に自分と副総監が出来なかったことを託して立ち去ります。
本店、所轄の垣根のない捜査。それが未来に現実のものとなっていることを信じて。

 それから数ヵ月後。
 彼らは相変わらず立派に仕事をやっていました。
 湾岸署はこれからもこんな調子でしょう。

 というわけで、今回は前売り券4枚買ったので全部見に行きます(笑)。
 2時間半、まったくだれずに見られたのは結構珍しいんではないかと。
 また、ここで沢山ネタバレしましたがまだまだネタバレしていない部分は沢山あります。
大体ギャグの部分かな。大笑いしたところとかあえて書いてません。劇場で見ましょう。
あと、ビデオで見るからいいよと言ってる方。絶対ソンします。今回の画面は今までの
映画よりさらに広いワイド画面なのです。なので、映画館で、あの迫力で見た方が
絶対いいです。そしてサントラ、買って損はないです!
 コナンが今年一番のオススメ映画でしたが、踊る大捜査線2を1位に変えさせて
いただきたいと思います。
 これを見ずして何を見ようって感じです。
 ただ、結構画面の動きが激しかったりするので、車酔いとかしやすい方はご注意
下さい。臨場感を出すための工夫がこらされているため、やや酔うことがあります。
 この細部までこらされた映画を味わってみて下さい。まあ最後はちょっと尻つぼみです
けども、それを補ってあまりある迫力シーンが展開します。
 「リーダーが優秀なら、組織だって悪くない」


追記
 真下君がロス研修に行って、ネゴシエーターになって帰ってきたそうですが、これって
ネゴシエーターでなく様々な研修と考えれば、まんま明智さんでは…明智さんはこんなに
情けなくはないですが。


ホーム金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ!/BAYSIDE SHAKEDOWN


踊る大捜査線2
BAYSIDE SHAKEDOWN

※踊るDVD隠しモード情報は一番下にあります

12/30鑑賞

 あらすじは同じなので見所をぱぱっと書いていこうかと。

 こちらの方は恐らく、本編では使われなかったと思われるシーンが多々利用されていて、
私のように腐るほど本編を見ている人間でも面白かったです。というか、沢山見ていれば
見ているほど、違いが明確で面白かったかもしれません。

 冒頭のSATとの戦いでも、すみれさんのシーンが長くなっていたりキーンの音が分かりやすく
なっていたりしました。
 本編で「分かりにくい」という指摘があったのを直したって感じだったかな。

 びっくりしたのは、青島君と沖田さんとの邂逅シーン。本編ではにっこり笑っていた
のが真顔になって沖田さん「事件は会議室で起きてるの」と言ってますが、こちらでは
にっこりとした笑顔のまま言ってました。両方とってどっちがいいか検討したんだろう
なぁ…とか思ったり思わなかったり。
 逆に、和久さんと吉田さんのシーンはバッサリカットです。これはいわばマッカーサの
「老兵は死なず、消え行くのみ」のシーンでもあるわけですからアメリカにも通用すると
思ったんだけどなぁ…。体制を変えていけなかった、というのが分かりづらいのかも。
アメリカはある意味下克上の社会だし。

 真下登場のシーンはまさにやってくれました!という感じです。
 本編だと普通にかっこよく登場してしまって、なんだかなぁと思ってて、脚本読んだら
カットされたシーンがあってそっちの方が面白そうで、残念だったので。
 ええ、帰ったとたん手厚い洗礼を受けてメチャクチャにされてます。これでこそユースケ
サンタマリアでしょう。
 やっぱこれを本編にも使って欲しかったなぁ。お土産とったらさっさと離れて行くのは
やっぱ「踊る」って感じ。

 それからこれは本編見て私が残念だなぁと思っていたシーン。
 1つは、血液を下さいって青島君が言うシーン。
 何で?ってのがあったのですが、ちゃんと直されていました。
「仲間が撃たれて重体です。血液が足りません。仲間のために血液を下さい。皆さんの
ご協力を」みたいなこと言ってて、よく分かりました。本編だけだと、血をくれ、とだけ
言ってて単に献血したいのかなぁと思ってたんですね。
 まあこの時点では青島君、すみれさんが命に別状はないと知らなかったわけですから、
献血を呼びかけるのもありうるかなって感じになってよかったです。
 しかし草壁さんの影が薄い薄い…。もっと目立たせてあげて…。

 もう1つは、ラストの、SAT登場のシーン。
 青島が、彼らが来ていることを分かっていて、あえて犯人に行かせたこと、でもって
青島君自体は耳が聞こえないってのがハッキリ明確に分かります。つーかこれを本編
でやって欲しかったよ…。
 
 逆に残念だったのは、手術室に運ばれていくすみれさんと青島君の会話のシーン。
すみれさんが撃たれた時に流れる曲があるのですが、それをここの夫婦漫才のような
会話シーンでも使ってしまっていて、もったいないなと思いました。雰囲気ぶち壊し。
なんでここでこれを流すんだろうって思いました。ここは本編の方が良かったなぁ。
これ以外の音楽の使い方は良かったと思いますけど。

 それからスタッフロールにつながるまでのところは、岡村さんのシーンも分かりやすく
なっていたりとか、あと最後のラストシーンも手が加えられていて本編ではカットされた
映像が流されていたりとオトクなことは間違いありません。
 また、スタッフロールの写真も本編と同じではあるものの動きが加わっていたりと、
「踊る」テレビ版を知らない外国の方でも「ああ、そういうことね」って分かるようになって
いて、これは親切だなぁと思いました。

 全体的にスッキリした感じですね。でも見所的には、本編にひけをとりません!
 これはもう、国際版のDVDもあわせて買うしか!

 ●追加情報● 04/12/31追加
 BAYSIDE SHAKEDOWNのDVDの隠しモードを見っけたので書いておきます。
2つほど。

1.ランダムに切り替わるメニュー画面。
 青島の画面にて、一番下の矢印をクリックすると、別モードの青島が見られる。

2.監視カメラのさらに監視映像
 監視カメラ選択画面に入る。左下の緑に光っているところにカーソルをあて、数回
クリック。
 監視カメラ映像編集中のスタッフの映像に切り替わる。


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ!/BAYSIDE SHAKEDOWN