多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)


名探偵コナン
漆黒の追跡者(チェイサー)

4/24鑑賞

 えーっとね、話のトリックは面白かった。
 けど、黒の組織との本当のバトルじゃないし、ちょっと誇大広告すぎるなと思いましたね。
 CMで使われている、コナンがジンに追い詰められてたシーンは前に言ってた通り夢オチ
だったし。
 コナンはそういう、せこい宣伝の仕方はしないと思ってたんだけどなぁ…。
 その点ではちょっと残念でした。
「14番目の標的(ターゲット)」みたいにもっと、関係者が次々狙われてしっかりと組織が絡んで
くる、もしくは今回の殺人に組織が絡んでいるとしか思えないようなやり方だったら盛り上がった
かなぁと思うんですけどね。
 最後ちょっとピンチになって終わり、だもんなぁ。それもあっという間に片がつくし。
 ちょっと苦しかったかな、という感じでした。
 何度も言いますが、核となる話自体はとても良かったですよ。
 組織が絡んでくる点では「天国へのカウントダウン」の方がよりリアルだったなと思いました。

 今回、マナーを呼びかけるCMがごくせんで、あの教頭が携帯鳴らしてたってのはおもしろかった
です。
 ごくせん映画かぁ…。うーむ。

 さてコナンはどこかに電話しながら旅行品準備中。博士の家に集まって旅行とか。
 事務所にて懐中電灯を探していると変な音がしたのでドアをあけるが誰もいない。
 振りかえったとたん忍び込んでいたジンにとっ捕まって、彼を探しにやってきた蘭ちゃんも
ピンチに…。

 というところでコナン、夢が覚めました。
 以上をもちまして「劇場版名探偵コナン 漆黒の追跡者」を終了いたします。ありがとうございました。

 とかなったら大変なことだったと思うんですが、まあ夢だろうってのは見てれば大体わかり
ますけども、残念だったのはCMのメインがこれで終わっちゃったということでしょうか(笑)。
 本編がこんなノリだったら盛り上がったんでしょうけどねぇ、顔を見られたら終わりなのは
確かだからなぁ。
 私はてっきりコナンが変装していて、ジンに別の人間の顔として確認させて本気で対決だと
思っていたのに。チッ。

 ともかく、オープニングは途中でぶったぎられて黒の組織の新しいカットが入っていたので
ちょっと嬉しかったです。
 シェリーも新しいシーン追加になってました。
 ここで皆もすっかり忘れていたであろう、「あの方」のメールアドレスの件が出てきます。
七つの子のメロディだからそれを高木刑事に調べてもらえばいい、と言ったコナンに対して
灰原さんは、調べようとした時点で消されるわよ、と忠告。
 そのメールアドレスは決して調べてはならないパンドラの箱なんだから、と。
 …スパムメール出してやれ、おうさ、いろんな業者に知らせて1日1000通くらいスパムメール
送りつけてやれ。調べたら消されるというのなら大量メール送付作戦じゃぁぁぁぁ!(だから送った
奴が消されるというに)

 さて皆は米花の森にやってきましてクワガタをとっております。
 博士が発明したサスペンダーで元太も木登りというか上がったのはいいけど、まあ当然
木の枝にサスペンダーがくくりつけられている以上、上まで行きゃ頭をぶつけるわな。
 コナンが知っててやったようにしか見えない。
 まあこのサスペンダーが後々活躍するのは間違いないでしょう(笑)。

 円谷君がカブトムシを発見!
 気をつけろ!
「カブト狩りじゃぁぁぁぁ!」と叫びながらあの連中がやってくるぞ!
 …まあ出版社違うけどな!
 で、そのカブトムシの羽根に変なシールが貼ってあるんですね。
「OPEN」と書いてある。
 私はてっきりこのシールを外したらカブトムシが爆発するというテロかと思いましたが、
さすがに黒の組織もそこまで大人げなくはなかったようです。
 誰かのいたずらか?とあやしんでいる時に博士が「ワシが昨日買った、からあげ弁当
にも同じようなシールが貼ってあった」と言って灰原さん「からあげ?」と反応。
 博士、買い食いばれてます。
 あと円谷君、カブトムシの持ち方変です。それだと木からとる時などに頭がもげてしまいます。
昆虫は胴体をもつようにしましょう。ゆっくりはがすのが基本です。

 ………飛べないカブトムシはどうやってここにきたの?
 むしろそっちの方がミステリーじゃぁぁぁぁぁ!

 で。
 いきなり博士がまたクイズを出題。
 なんと今年は4択ですよ!
 えっと、織姫と彦星が大雨で七夕に会えなくなってしまったので、恋共の日を作った。
 それはいつか。
 1/1、2/2、3/3、5/5
 正解は5/5、子供の日の字をばらすと、子 イ 共 の日なので、恋共の日。
 それIQサプリなみのモヤットじゃねーか!

 ともかく、彼らはこの時、このカブトムシがどんな意味をもつかなんて当然気づいては
いませんでした。

 シーン変わって車を飛ばしてる奴がいますが、ブレーキが利かないとかで焦ってます。
料金所に突っ込んでしまったけど、あんたギア落とすことくらいしなさいよ。バコバコ
ブレーキ踏みこんでないでさ。
 ギア落としてサイド引けばそんな、「空も飛べるはず」みたいな雰囲気で突っ込まんで
すむだろうがよ。
 というわけでシートベルトをしていたはずなんですが、ドア開けて転がり落ちて死んで
ました。どうやったらそんな曲芸ができるんだ!
 まあいいや、彼は「七夕、きょう」という言葉を残して死にます。
 つーか手に麻雀の牌を握ってたんだけどさ。
 あんた結構余裕あるな。片手運転かよ。(突っ込むとこはそこではありません)

 毛利のおっちゃんは警視庁にきています。
 会議に出席するらしいですが、コナンがそっとポケットに盗聴器を入れた。相変わらず
悪知恵働くのう。
 事件は広域連続殺人であり、東京、神奈川、静岡、長野にまたがっているとか。
 そりゃあまた、面倒な事件ですなぁ。
 あとここで警視庁部外者のメンバーが胸につけているマークの意味がわかりませんでした。
力こぶみたいな感じのマーク。
 警視庁はMPDですね。
 なんだろう、他県の警察と見分けるためだけのものですかね。どこにも説明がなかったのが
ちょっくら残念ではありますが。
 ちなみに毛利のおっちゃんは特別顧問で呼ばれたらしいです。
 ここは警察勢ぞろいって感じで懐かしかったですね。
 個人的には大和さんが好きです。
 あと、あのヘッポコ山村が警部に昇進してました。パンフにすら「恐ろしいことに警部に昇進」
と書かれているこいつって一体。どこでも山村はヘッポコなのか…(ドラマ「BOSS」参照)

 あと横溝兄弟も出てきましたが、名前がさんごじゅうご、か…なるほどね(笑)。
 で、ここにコナンはいないのかと言われてて、毛利のおっちゃんよりコナンが当てにされて
いる様が笑えます。
 そういうわけで目暮警部が来て会議始まるのですが、ヘッポコ山村が松本警視を「誰ですか
あの怖い人」とか聞いてるし。こいつ…!

 えー5件の殺人事件はナイフで刺殺、右手を大きく振りかぶって刺したものと思われて
います。
 最初にスタンガンを使い、被害者を失神させたらしい。
 そして別の場所に運んで殺害している。
 被害者全員はマージャン牌を握っており、その表面にはヘンテコな文字に縦線が入っていると。

 今回の事件は情報量もとても多く、整理しきれるものではないという点からして、どちらかと
いうと最初から見ている方にも犯人当てをさせるというよりは、話の流れをそのまま見ていて
欲しいという印象を受けましたね。
 子供には難しいトリックだと思うし。ギリシャ文字なんかわからんしなぁ。
 あと使われている文字が一部おかしいような気がするんですが…。
 英語とギリシャ文字入り混じってます。ネタバレになりますが、犯人の性格からして
こんな混ぜた書き方しないと思いますけど。
 それなら最初から全部ギリシャ文字で書いてしまった方がよかったように思います。
 北斗七星にたどり着かせないためのものだとは思うんですけど、ギリシャ語の名前の頭文字を
わざわざ英語に置き換えてるのがあるかと思えば、ギリシャ語そのままのものもあるし…。
 このあたりは中途半端だなぁと思いました。
 ええい、調べるの大変だったわ!(星座の本があるんだけどどっかいったので←持ってる意味なし)

 まあともかくですね、もう疲れたよパトラッシュ…みたいな感じなんですが、別の場所に運んで
殺害しているということはその場所にも意味があるはずです。
 
 それと犯人は、被害者が身につけていたものを1つずつ持ち去っていた。
 それには何の意味が?
 こういうのは結構「記念品」だったりするわけですが、七夕がどーたら言うて死んだ人の
場合手口が違う死に方なので、そういうシリアルキラーとはちょっと違う臭いがしますね。
 
 さて毛利探偵が登場。
 皆難しく考えすぎだ!とか言ってます。
 このマージャン牌の位置は、どちらかが犯人を示し、もう一つは最後の犠牲者を示して
いると。
 …お前は軽く考えすぎだろ!

 で、荻野刑事が、それならマージャン牌の8のやつを使って表せばいいのでは、と
指摘したのに対して毛利のおっちゃんは、麻雀の手のあがりかけで、この牌で邪魔された
からわざとこれを使ってんだと指摘。
 10円やるから帰れよ。
 結局そういうのは却下されまして、6人の共通点を探すこと、で会議は終了しました。
 おっちゃんがなんか期待されとるのが納得いかん!
 荻野は、中に入ってきたコナンを「これがあの少年…」とチェックしてます。
 まあ刑事らが頼りにしてるなんてことになれば興味も持つでしょうね。
 
 そんでもってへっぽこ山村が、かーらーすぅーとか歌いながら歩いてたもんだから
コナン反応。
 その歌はどこで聞いた!?と問い詰めています。
 山村は、トイレの外から聞こえてきた、と言ってますが…。
 ああ、そういやさっきわざとらしくメガネの男が出て行ったよね。
 コナンもそれに気づいてあわてて追いかけるのですが…。
 一歩早くその男は、外に止まっていたポルシェに乗り込みました。
 ジンの車に。

 つーかさ。
 コナンこのまま追いついたとしてどうするつもりだったんだろう。
 その方がよっぽど危険だと思いますが。
 博士の車の中で、おそらく変装したベルモットがボスにメールしていただろうこと、
それをたまたま山村が聞いていたんだろう、と言ってます。

 ベルモットさんに質問なんですが、あんた携帯のプッシュ音消してないんか。
 秘密の組織としてそれはどうかと思うぞ。

 ともかく、変装したベルモットが捜査会議にまぎれていた以上、この事件が何らかの形で
組織にかかわっているというコナンですが…。
 灰原さんは慎重にしろと忠告。
 そりゃそうだわなぁ。
 刑事の話題に上る時点で明らかにコナンはもう注目されてきているわけで。組織の
人間が警察の中にいればそろそろ目をつけられてもおかしくないもんねぇ。
 というか、あとで出てくるけど、一般人になり済ました組織の人間、がいることからしても、
警察の、それも上の方あたりに絶対組織の人間がいるはずだ。
 あと、誰か変装したスパイが紛れ込んでいると思わせるためか、「いつもならしないこと」
のエピソードがわざとらしすぎる。痩せた太った、いつもは飲まないものを飲んでいるとか。
これらをやった人は全部変装対象として除外していいな。

 そういうわけで誰かが、江戸川コナンについて警察のデータベースで調べていますが…。
 警察のデータベースにあること自体びっくりだよ。

 博士とコナンは遺体が発見された現場を見て回っています。
 そして警察の方でも、6人はマージャンに関係ないということがわかっていました。
 警察としては手詰まりだとか。
 目暮警部は、こんな時工藤君がいてくれたら…とか言ってます。
 高木刑事も「そういえばこないだ、学校の事件を解決してましたよね!」と、それ何年
前の話だっけ?みたいなことを言ってます。
 ただ、それは新一は内緒にしてくれと固く口止めしていた事件であり、明らかに口が
すべった感じなのですが…。

 学校ではねんどのお時間ですよ。
 灰原さんうまいなこれ。
 コナンはイルカ作ってました。
 
 捜査会議中に誰かの携帯がなります。
 へっぽこ山村、「まずいなー、会議中は電源切らなきゃね」みたいなことを言ってますが
皆相手にせず(笑)。
 電話が鳴ったのは大和さんで、いい知らせがある、米花市に犯人が来るかもと言っています。
えーっと深瀬とかいう男で、今回殺された被害者の一人、陣野さんを一年前刺して大けがさせた
人物だそうです。逃走中で手配中の身だった。
 刺した動機は、トロピカルランドで列に並んでいたら喫煙を注意されたと。
 それで、「この被害者は同じ列に並んでいたのでは?その形がこの牌の形では」と言って
ますけど、…そういう列の並び方ってあるか!?
 まあいいけどさ。
 で、その恋人をずっと見はっていたところ、上京してきたので、犯人が現れるかも知れないと。

 大和さんは次の「映画館では携帯を切ろうね」CMに出て下さい(笑)。

 パトカーでその恋人が向かったデパートだか駅だかに向かうんですが、へっぽこ山村は
首都高を走ってるってんでワクワクしてるし。そんな場合じゃないだろう。
 そうして建物にパトカーが入って行くのをたまたま目撃したコナンは追いかけます。
 で。
 犯人が現れて皆は取り押さえようとするんですが。
 はい、へっぽこ山村のへっぽこぶり発揮。
 取り押さえる前に警察と気づかれて、深瀬と恋人はたまたま通りがかった女性を人質に
とり、逃走を試みます。
 山村ァァァァァァ!

 ま、たまたまコナンがいたから、ナイフを吹っ飛ばして見事彼らは深瀬を取り押さえたんですが。
おいおい警察のクセになんで凶器の確保をしないんだよ。
 それだから恋人が手にナイフ持ってなんか深瀬を離してとか言ってるじゃねーか。
 刺されそうになった荻野をとっさに目暮警部がかばってて、よその刑事傷つけるわけにいかない
とか言ってたのはかっこいいんだけど、どちらかというと部下のミスっスよ…。
 まあいいけど。
 そうして高木刑事は、さっきまで人質だった女性が消えていることに気付きます。

 一方でコナンの方は、人質にとられた時からとっくに気づいていた。
 この女性がベルモットであることに。
 ひとつは、足に隠していた拳銃のふくらみ、もう一つはナイフが当たっても顔から血が出な
かったこと。
 ベルモットは、次からは血の出るマスクを用意しておくとか言ってるけど、そもそも顔に傷を
つけられるというシチュエーションがあまりないような気もしますが。

 ともかくベルモットがわざわざこんなことをしたのは、深瀬が本当の犯人であるかどうか、
確認するためだったらしいです。
 右肩があれ以上あがらないのに気づいて、ナイフを振るえないから犯人じゃない、と確信
したのでさっさと切り上げてきたらしいですが。
 どうしてこの事件をベルモットらが追っているかというと、nocだと。
 つまり「Non Official Cover」、一般人を装った組織のメンバーが、今回の被害者の中にいた。
そのメンバーは自分が組織に殺されないための保険ですかね、何の保険かはよくわから
なかったんですが、ともかく、nocのメンバーリストをメモリーカードに入れて持ち歩いていた。
 それで、危険だということで組織が消そうと狙っていたのに、今回の犯人に先に消されて
しまい、さらにそのメモリーカードが持ち去られていることが明らかになった。
 そのため、捜査官の誰かに変装させてメンバーを会議に潜入させていたと。

 ここはちょっくら流れが速くて、子供にはわかりにくいような気もします。
 まあ仕方ないかなぁ…。
 ともかくベルモットは自分が変装したわけではなくて、信用できるメンバーを潜入はさせたけど
その確認のために、変装して会議に入り込んでいたと。
 コードネームはアイリッシュ。え?ダイゴウイッシュ?(違う)
 コナンが次々と質問してくるもんだから、これ以上は答えられないといった感じで(半分は
面倒なんだと思うんですが)、通りかかった警備員にコナンを引き渡してベルモットはさっさと
車で引き揚げていきました。
 グッドラックとか…高遠さんがいるよ!

 目暮のもとに、松本管理官から連絡が入ります。
 しんどうすみれとかいう画家から、連続殺人事件の犯人について心当たりがあるという
連絡が入ったとか。
 そういやこのエピソード結局最後まで放置されてましたがなんでだろう。

 一方でジンのところにも、しんどうすみれについての情報が入りました。
 つまり、捜査官にスパイがいるというのはここでわかりますね。でなければ組織が、しんどう
すみれのことを突き止められるはずがない。
 ともかくこのままでは警察が先についてしまうということで、キャンティとコルンが、道路の上
から高木刑事の運転する車のタイヤを撃ちぬいて足止めですよ。
 ここですごいと思ったのは佐藤刑事が「これはおかしい」と感づいて、陸橋の上の走り去る
車にちゃんと気づいてることですね。

 ところが、ジン達がついたころにはもう遅くて、荒らされた跡が残っているだけだった。
 この時にウォッカが絵の具を踏んでいきましたよ!
 でもこの絵の具出てるってことは誰かが容器の方を踏んだな。
 お前らそろってアホばっかりだ。

 んで佐藤刑事らもやっと到着ですが、結局目的の人物はおらず。
 誰かが連れ去ったと考えられます。
 そして佐藤刑事はやっぱすごい。
 絵の具の跡を見て、誰かがまず絵の具の容器を踏み、自分達より先にきた別の誰かが
でてかたまっていた絵の具を踏んだと気づきます。
 鑑識呼んだから、これでウォッカのデータは残るな。バカめ。

 一方でコナン。
 アイリッシュの情報を手に入れたー、捜査官の誰かに化けてるはずだーとか言ってるけど、
灰原さんに会議の後に飛び出したあなたに気づいているはず、と声を荒げてます。
 灰原さんの気持ちわかりますよ。
 怖いもんね。
 なんていうか日に日にコナンの行動が大胆になっていってるし。
 事件を解かずにはおられないというコナンの気持ちはわかるけども、なんかだんだんと
警戒心も薄くなっていってるような気がします。
 それが結果的に蘭ちゃんを危険に近づけているということに、いい加減気づけこのオタンコナスが。

 そんな彼の知らない間に、帝丹高校に忍び込んで、新一が演じた衣装を漁っている人物の
姿が…そして小学校にも。
 二つのものから採取された指紋は一致。
 つまりこの人物は、江戸川コナンが工藤新一だということに気づいてしまったのです。
 
 つーかここで気づいたんですけど、工藤新一って、捜査上で警察に指紋のデータベースが
あるんじゃないですかね。いろんな事件を解決するにあたって、時には殺人が起きたばかりの
現場に乗り込んだ可能性もあるだろうから、そう考えれば間違いなく指紋は採取されてるはず。
 で、コナンなんかはまっ先に現場へ駆けつけてることが多いから、こちらも捜査上犯人の
指紋と分けるために指紋採取されたことがあると思います。 
 となるとむしろ今までデータベースでヒットしなかったことの方が奇跡というか。工藤新一の
方のデータが奇跡的になかったのだとしても、指紋の件は確かに危険な綱渡り状態ですね。
 まあコナン君は今後、指紋の件を何とかしたほうがいいと思うよ…。

 さて、指紋が一致してニマニマしている人物のところへ、ジンから電話がかかってきます。
声でこいつは男だとわかりましたから、ということはベルモットが変装できない体型の人間
だということですね。
 それでいてあの捜査現場で余計なエピソードを入れなかった人…。
 まあ大体このあたりで誰に変装しているか、見当はつきますね。
 この男は、工藤新一のことを蒸し返していますが、ジンは昨日食べたものも忘れる主義の
人ですから(殺した人間の名前を忘れる主義の人です)、そんなことまったく興味がない。
 そんなわけでコナンのことはばれずに済みました。

 んで、しんどうすみれの遺体が発見されました。
 えーっと、麻雀牌の四角の部分の右上が赤く塗りつぶされており、書かれていた文字は
△。つーかだからこれなら英語でDだろうが。結局英語とギリシャ文字入り混じってるのは
最後までかわんなかったなぁ。
 
 一方登校してきたコナンは、粘土でつくったイルカの背びれがないのに気付き、誰かが
故意に盗んだことを理解します。

 佐藤刑事も、タイヤがパンクした現場にいって狙撃されたのだと確信、今度の事件は
犯人とは別に動いている人間がいると気づきます。
 人質が消えたこととか、警察の中にもスパイがいるはずとか。
 つーか能天気に気のせいではとか言ってる高木刑事がむかつくなぁ。
 アンパン買ってこいよ。(何故)

 そしてコナン、蘭から、新一のかぶっていたかぶとが壊されていたという連絡を受けるに
あたってようやく、自分の指紋が採取されたのだということに気づく。
 ほんとうに無頓着な奴だな…。灰原さんが心配するわけだわ。
 んで、組織が探しているメモリーカードを先に手に入れれば優位に立てるとか。
 いや、メモリーカードを手に入れたところで、取引材料にならないと思う。すでに組織へ
コナンのことが報告されていれば、身を守るなんて不可能だし、相手は周囲の人間達をも
狙ってくるだろうし。
 なんか今回のコナン、考えがすごい甘すぎる気がしてならなかったです。
 相手はイタリアマフィアも多分真っ青だろうってくらい、簡単に人を殺すような連中でしょう。
そんな相手にこんなもんで取引できるわけがない。
 なんかなー…。

 コナンは、被害者が言い残した言葉、「きょう」というのが、京都のことではないかと
考え、服部に連絡。
 ちなみに彼、和葉にびっくりして窓から落ちかけてます。落ちてたらこの映画打ち切りだぞ!
 京都で七夕の晩に大きな火事があった、という服部。
 客が1人焼け死んだとか。
 それを調べてくれと言われて、そそくさと帰宅する服部。
 お前、結構出席日数やばそうだな、服部…。
 
 さっそく調べてきまして、本上ななこ、という女性が死んだということがわかります。それで、
一緒に住んでいたという水谷さんという人をコナンは訪ねて行く。
 けれどもずっと留守で隣の沢村さんというところでいろいろ話を聞いてます。
 あの夜、水谷だけ京都の友人に会いにいき、そのためにななこさんだけが焼け死んで
しまった。この事件のあと水谷は仕事をやめてフラフラしていると。
 今日は丁度三回忌だから千葉のななこさんの実家にいるかも知れない、以前にななこの兄から
名刺をもらっていたからここに連絡してみては、と沢村さん、おいおいサブキャラにしてはいい働き
するなといった感じでコナンに情報をくれます。

 そんな折またも服部から連絡があり、今回の犠牲者は全員、その火事の時に6階に宿泊
していた人間だということがわかります。
 そして、水谷も一年前に同じことを調べに来ていたことも。
 エレベーターは一基、何人のりかと確認してもらえば7人乗りだった。
 つまり、ななこはこのエレベーターにのっていたはずだったのを後から来た陣野に下ろされ、
他の人間は見てみぬふりをしたのではないか、アルファベットに引かれていた真ん中の黒い
線はエレベーターのドアを意味していたのではないか、と。
 すごい推理じゃの。
 気になるのはこのアルファベットが何を意味するか…。

 その前に、火事の時にエレベーターで避難してはいけません。
 非常階段使えなかったとかも大概ですが。

 ここでコナンが珍しく、「ありがとな、服部。…マジで」とか言ってます。
 えっコナンでもマジでとか言うんだ!マジで!?
 とか思ってたら服部、それになにか気づいたらしくて、「また遊びにこいよ、絶対やぞ」って
言ってて、切った後も絶対やぞって言ってた。
 ここは2人の絆が見えるシーンで、良かったなぁと思いました。

 捜査会議で毛利が、この殺された場所は動物を示しているとかほざいてるから、これは
まあほっときましょう。
 円谷君達はまたカブト狩りに出かけてるんですが(狩りじゃねぇよ)、また同じようなシールを
貼ってあるカブトムシを見つけます。
 一方でコナンは、本上家に向かってて、お兄さんと話をしていました。
 なんでも、花が毎年届いていたようで、ただし今年は1つだけだったと。
 あー、ひとりしか直前まで生き残ってなかったからねぇ。
 その花の送り主をお兄さんちゃんと控えてました。几帳面!

 あと水谷がやってきて、許せない者が8人、あと一人残ってますと言ってたとか。
 うんそれどう見ても水谷自身のことだよね。
 コナン気づいてねーし…。

 で、シールを取ってあげた博士は、これはヘルプというメッセージでは、と言ってます。
ビートルズがどうのとか。
 ビートルズの曲のアルバムが出るのはいいとして、なんでジャケットが円谷君達に
なってんだ。
 いいけどさぁ。
 
 んで久々出ました、京都の綾小路刑事。調べたことを教えていますが、先に服部が
調べていったことも報告。
 で、服部とコナン電話で連絡しあってますが…。
 コナン、このマージャンの牌が、北斗七星と北極星を示していることに気づいたぁぁぁ!
 そして最後に残っているメラクの位置が芝公園であり、ここで水谷が何か起こすはずだと
推理しましたよー!
 決戦は芝公園!
 で、どこ?

 えー、博士が冗談でいった「これはヘルプというメッセージじゃぁぁぁぁ」というのをまに受けた
円谷君達はまた森にやってきています。
 もう日も暮れようかという時間に来ている時点でどうかって感じですが、その公園にバイクが
止まってるなぁ。嫌な予感がするなぁ…。
 子供達が遅くなっても戻らないと連絡を受けて博士と灰原さんは森に向かいましたよ!

 コナンも沢村さんに電話して、ななこと水谷の趣味が星を見ることだったのを確認、芝公園で
一番星に近い場所は東都タワーだ!ということでやってきます。
 園子がテレビを見ていた時に、たまたま東都タワーが映ってて、たまたまコナンが入って
いくのを目にして蘭に連絡。
 つーかコナンも連絡くらいいれとけよ…なんでこいつはこう、心配させるというか下手に
巻きこむことばっかするかなぁ。
 やっぱりこういうのを見ても、以前の新一からは考えられないくらい、警戒心薄れている
気はしますね。

 入口でスケボーを預けてるんですが、何かを訴える子供のまなざしを使っていて笑えました。
しんちゃん、新一にパクられたぞ!(笑)
 
 円谷君達は、最初にシールを張られたカブトムシが止まっていた木を探すのですが、なかなか
見つかりません。
 で、カブトムシが飛んで行けばわかるかも!と放してますが。
 おいおい、蛍光塗料塗るくらいしろよ。暗闇に褐色の昆虫飛んで行ったら見失うだろうがぁ!
 まあこれで見失ったら物語終わってしまいますから何とか見つけまして、また新たにシールを
貼られたカブトがいるのを見つける。
 同時に、すぐそばの廃屋に明かりがついていて、人影が映っているのを発見。博士と合流。
 さあいよいよ核心に近づいてまいりました!
 元太の空腹も限界になってまいりました!

 刑事らもこれらの示すものに気付きまして東都タワーにやってまいりました。
 ところが佐藤刑事は博士から連絡を受けて、そちらに向かうことを決心する。佐藤さんから
してみれば、警察の中にスパイがいるということが気になっているわけだから多分、何らかの
確信があって向かったんじゃないかと思うのですが。

 んで蘭も園子から連絡を受けて東都タワーに向かうとか…いやその必要ありますか?
 携帯の電源切ってるとか言われても…まあいいけどさぁ…。
 どうも今回の蘭の行動は、「とってつけたような」感がなくもないと思いました。

 タワーの上でワインを飲んでいる水谷にコナンが声をかける。
 つーかワイン持ち込んでいいんか?
 いやその前にお前は髭男爵か!(一応突っ込んでおかないと)

 コナンは水谷が今回の犯人ではないと断定。真犯人はななこのお兄さんだった。
 まあトリックの部分はいいとして、だから几帳面なくせになんで英語とギリシャ文字
混ぜて残してんだよ。
 結局、ななこは殺されたのではなくて、自ら譲っていたことが判明するのですが、お兄さんに
とっては「殺されたも同然」だったみたいですね。
 なんでそんな考え方しかできんのだ。
 亡くなったのはとても不幸なことだけど、妹が助けた命を自分が奪ってどうするよ。
そんなこと望んじゃいないだろうに。
 このお兄さんはほんっと自分勝手だと思う。

 ななこは身代わりとなって死んだけれども、ここで水谷さんがすべての罪を引き受けて死ぬのは
天と地ほど、それこそ星と石ころほどの違いがあるとコナンに諭され、水谷は自殺を思いとどまる
んですね。犯人であることを示すために被害者からうばっておいた持ち物も兄に返してる。
 けども納得いかないのはお兄さんだ。
 復讐する勇気もないのかと言ったけどこれはコナンが「そんなのは勇気じゃない、自己満足だ」
と一蹴。
 私もそう思います。
 前になんかの事件で犯人が「勇気を出して仇を…」と言ってて蘭ちゃんが、勇気という
言葉を軽々しく使わないでと言ってたけど、まさにそんな感じで。
(灰原さんと蘭ちゃんが仲良くなる事件ですね)
 なんていうのかな、兄にしてみれば復讐とかそう言う気持ちがあったにしても、勇気だとか正義
という言葉で自分を正当化しちゃいけないと思いました。

 そこになんと松本警視がやってくる。
 …おかしいだろ。なんで一人で来る?
 やっぱりあんたがダイゴウイッシュ!(アイリッシュです)

 一方で、廃屋の方も佐藤刑事らが入って松本管理官と確認。
 管理官はビートルズ世代だからあのヘルプを出してたとか。
 うーんと、弁当がとっちらかってたってことは、食べる時だけは自由にしていたってことですかね。
それで隙を見てシールをはがしておいたと。
 で、たとえばトイレにいった時なんかにカブトムシに張り付けたかな。
 光に集まってくるから、隙間からいくらでも入ってくるだろうしね。
 食事の時も縛られてて誰かが食べさせていた、なんて考えるとカブトムシにシール貼れない
だろうしなぁ。

 ともかく、ベルモットはジンに連絡。
 ばれたわよ、と。
 そうです、森の駐車場にとまっていたバイクはベルモットのものだったー!
 灰原さん車に乗って隠れてて正解ですね!
 
 んで東都タワーにやってきた蘭ちゃんは心配で中へ入ってしまう。
 なんだかなー。

 こっから先はまあアクションとかいろいろあるわけですが、組織との対決っておまえ、
単にヘリの射撃から逃げてるだけじゃんみたいな感は否めませんでした。
 アイリッシュとコナンがなんかちょっと意思疎通してたのは良かったけど。
「あのベルモットがほれるわけだ」みたいなの。
 あとアイリッシュが、コナンの正体に気づいても上に報告しなかったのは、ジンが殺したと
思っているツメの甘さを、「あの方」の前で暴露してやりたかったから、コナンを連れて行く
つもりだったからだそうです。
 つーか君はメモリーカードを取り返した時点で自分自身も用済みになるかも、とか考え
なかったのかね?

 あと蘭ちゃんが拳銃なら(見切って)よけれる!とか言ってたけど、こんな近距離ならちょっと
難しいですが、それなりの距離があれば避けられるみたいですよ。
 前にアメリカで狙撃された弁護士が弾よけきったっつー事件もありましたからね…。あれは
犯人がへっぽこだったというべきか。

 ともかく、この後はジンの出番が多かったのでちょっと嬉しかった。
 アイリッシュを撃った時にもう一人いる、と気づくのは流石!
 …っていうかさぁ、秘密裏に行動してる組織ですよね、あんたら。
 そんだけ派手にヘリから銃撃したら間違いなくテロリストとして政府が動き出すぞ。
 ホンマもんのバカですかあんたらは!
 どっかのんまい棒爆発させてるヅラとはレベル違うんだぞ!(ヅラじゃない、桂だ)
 多分警察の中にいるメンバーによってもみ消させるんだろうなぁ。そういうエピソードも
最後チラッと出てくればよりおもしろかったのに。
 不自然に報道から消えてるとか、警察が捜査打ち切ったと灰原さんがコナンに告げる
とかね。

 最後のシーンは見ものでした。
 何と言ってもあのジンが!
「何者なんだ」と驚愕して去っていくんですよ。
 …直後ヘリ落下しましたけど。
 ジンンンンン!!!!
 どう見ても全員無事では済まなさそうな速さで墜落していきましたけど。
 炎上の前に全員脱出してたとかありえんだろ。あと巻き添えで絶対死人出てる。
 なんかもう黒の組織以前にグダグダな組織だろお前ら。

 そういうわけで今回のED後の話は珍しくまじめっぽい終わり方でした。
 でもなー、もうちょっと絡んできてほしかったな黒の組織。
 このままじゃ芸人に「絡みづらい!」とか言われるぞ!

 ちなみに次回作は飛行船が落ちるらしいです。
 落ちるの好きだなお前ら。

 DAIGOさん結構いけてたと思いますよ。
 収録風景みた時はどうなることかと思ったけど、ななこの写真を見ているシーンなんか
最初この人だと気づかなくて、「あ、この人はうまいからDAIGOが声あててる人は別の
人か」って思ったくらいだし。
 ただやっぱり、プロの声優さんと並ぶと(兄が登場するシーン)レベルの違いはわかって
しまうので、その辺はご愛敬って感じですかね。


 話としては面白かったけど、組織の絡みっぷりが足りなかったなーということで、ちょっと
物足りない感がありました。
 もっとアクション欲しかったですねー。それと、無理やり蘭を危機に引っ張りこむ展開よりは
別のアプローチが欲しかったです。
 例えばアイリッシュが組織にデータを送信していて、コナン=新一のデータも入っている
からそれを止めないといけないんだけどヘリの銃撃に遭うとかね。
 毎回蘭ちゃんをピンチにするのはちょっとワンパターンすぎるかなという気がしなくもありません。
来年は新しい切り口があるといいな、とちょっと思いました。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)