多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→築城せよ!


築城せよ!

6/28鑑賞

 これをもし、見に行こうか迷っている人がおられたら、見ておいた方がいいです。
ものすごく感動したとか、最高の映画っていう、すっごい話じゃないけど、やる気が出て
くるし、人間やろうと思えばできちゃうもんだなーと思えます。
 あと、日本の職人ってやっぱすげーわ!って感じもありました。
 つーわけで映画が間に合わなくても一度はDVDで見てみてください。
 これ学生の映画って言ったら変だけど、そういう独特の雰囲気はあるけど、普通の
映画と比べて遜色ない出来栄えですよ。少なくとも某ハリウッドで何十億もかけて
某マンガのクソ実写映画作るよりは素晴らしい。

 「人は城 人は石垣 人は堀」


 物語はとある場所から始まります。
 城の模型を持ってじーっと現場を眺めてるおじいちゃんがいた。これがまた、名前が
なかなかわかんないんだ。だから学者さんとしておきますが。
 公園で何か作業してるっぽいのですが内容はまだわかりません。

 一方で役場。
 一心にハンコ押してる、うだつのあがらない男性職員がいるけど…お前、ハンコ押してる
場所それ町長の場所じゃね?下剋上かー!

 彼の名は石崎とか言うらしいけど、愛称フラボンと言うらしいのでフラボンでいきましょう。
そんで、テキパキ働いて彼を叱りつけてるやり手女性職員が二本松さん。これ見て思い出す
のは、マルサの女とかで活躍した宮本信子さんですねぇ。あの人演じる「〜の女」みたいな
キャラだと思ってもらえれば。
 このフラボン演じる片岡さんですか、すごいところは、こうしてるとほんとうにフラフラのボンボン、
略してフラボンにしか見えないとこなんですわ。後でものすごい変わるけど最初私、本人だと
気付かなかったくらいですもん。歌舞伎役者なのかぁ。さすがですなぁって思いました。

 で。町役場内をフラフラぶつかりながらフラボンと二本松が向かったのが、さっきの学者さん
以下作業員がいた現場でした。

 一方で大学が出てきます。
 女性教授の佐々木センセは建築関係かのぅ。橋の耐性みたいなのしてるのかな。それを
聞いてた学生のナツキは、親からの電話で授業抜けてます。
 いや、抜けるにしてももっと申し訳なさげに、コソコソ行こうよ!こんな堂々と出ていく奴
見たことねーわ!
 つかうちの教授とかは、出席の紙を回して名前を書いたあと抜ける学生がいたら、「はい
じゃ今から点呼とりまーす」とかやるような人達でしたね。まあもともと授業かなり難しい
からマジ聞いてないとろくにわからんかったんですが…(汗)。←おめーが頭悪いだけ。

 つかこのナツキどっかに向かうのはいいとして車持ちかよ。
 金持ち学生だなおい。

 このナツキは、オヤジさんの現場を手伝うみたいです。
 というのも、その現場がさっき城の模型を学者さんが持ってた公園なんですが、何か復元
しようとしてるらしく。
 ナツキは看板立ててるけど屋根の長さちげーし埋めてる最中にその屋根落ちるし…。建築科ァ!
そりゃオヤジも怒るわ!

 さて到着しましたフラボン以下役場連中。
 特にフラボンは、車から降り立った時に、水たまりに足を突っ込むなどお約束をそつなく
やってくれます。
 町役場の連中はここに工場を作りたいらしいです。馬場町長がそれを公約にして当選したとか。
工場を作れば雇用もあるし税収もあると。
 ただ作ったとして、それ相応の仕事が入ってこないと意味がないですからね、工場も。順調に
回り始めるまでは維持費もかかるし。何より今頃は、公害対策をしっかりやらないといけない。
出来るんですかねー。
 
 その夜、テントでオヤジさんは、発掘された鎧兜を飾っていました。
 そこにナツキがきて、よろいかぶとの組み合わせが違うんじゃない、と指摘。
 ここがちょっと残念でした。
 最初によろいかぶとが映って、ナツキの指摘、その後よろいかぶとのイラストに映像が映って
しまうので、何がどう間違っていたか確認のしようがないんですよ。その後もここの映像出て
こないし。これはもったいない。

 オヤジは頑固さで全然認めないので、ナツキは呆れて帰ることにしました。
 そんな中学者さんがおーいおーいと皆を呼ぶ。
 フラボンとオヤジさんが行ってみると、井戸跡のとこに変な人間が寝てた。
 ホームがレスな人でした。
 もみ合いになってフラボンとホームがレスな人が落ちて、あわてて追いかけてオヤジさんも
飛びおりてしまう。飛びこむ前にちょっと考えようか!下手するとオヤジ3人無理心中の形だぞ!
 学者さんは…やっぱり考えて飛ぶのを思いとどまりました。この年齢で飛んだら死んじゃう!

 皆が学者さんの呼び掛けでロープを持ってくるのですが。
 なんと誰もいなかった。
 その一方でテントでは大きな音が起きて、行ってみればかぶとがなくなってるんですね。しかも
壊されてる。
 作業員の人が乗ってた馬がテントに飛び込んできて暴れてったとかいうんですが。

 学者さんがナツキに連絡して、よく行くスナックとか探し回るんですけど手がかりなし。
 ただしそのスナックでママさんが「あら、ないわね」「ほかの店もない」って言うんですよ。
 ここは店に入る前にあったか見てなかったから残念だなー。
 何がなくなったのかはすぐにわかります。

 朝。
 町側の工場を造るという現場説明会が行われるということで、公園に沢山の人が集まって
います。
 町長もいるんですが…。
 公園にはなんか紅白の幕と、商店街からなくなったのぼりが立てられている。ちょっとー!
統一感がねぇよここ!
 そこにはいなくなった馬もいました。
 つーかここでシーンが変わる前に、馬がヒマそうに前足で地面かいてて、それがちょっと
かわいかったです。

 で。
 皆が幕の前でどよどよしていたら、中から「入られよ!」という声がする。
 学者さんさすがですね、肝が据わってて入って行った。
 町長らも入るんだけど。
 いなくなった3人が鎧兜着てるんですよ。しかもなんかとりつかれてるっぽい。
 あとうるさかった二本松が殴り倒されてました。刀が古くて抜けなかったのが不幸中の幸いか。
でもこの鞘で殴られてもかなり痛そうだ。
 えーとフラボンに入ってるのは恩大寺隼人将という、どっかのマフィアマンガ大好き少女が見たら
喜びそうな名前なんですが、おめーこれ名前長すぎて印鑑つくれねーよ。
 いやともかく、殿と呼ばれてるので今後は殿で統一していきたいと思います。
 一筆奏上!(その殿じゃない)

 オヤジさんにはかんてつさいっつー人が、ホームがレスな人には権大夫とかいう人が入ってる
らしいです。ゴンでいいなこの人は。
 で。
 この殿は町長を見て、あの馬場の血筋だと見ぬいた。
 どうも因縁浅からぬ仲のようです。どうせ裏切ったとかそんなとこだろ。

 外では、佐々木センセがハンディカムで録画中。ええいそんなことするなら三脚持ってくれば
よかったのに。
 で。
 ナツキはその映像を見てびびりまくってます。

 中では話が続いてて。
 殿は学者さんの、模型の城をものすごくホメてます。いい出来栄えだって。
 学者さん、何を思ったか三河守と名乗りやがったー!
 時代設定がいつか知らんけどものすんごい重要なポジション自称しやがったこの学者ー!
 ちなみに守の次は「介」織田信長が上総介って名乗ってたあれですわ。

 それはともかくとして、殿は、この体は借り物だけどどうしても築城に手足がいると言います。
つかお前、3人でやるつもりか。ならまず鎧兜脱いで、作業服とヘルメットォー!
 町長はここにペットボトル工場を造ると言いますが、犬畜生の言葉はわからんとあっさり
言いやがった。
 まあいいけど、幕をおろして皆と顔合わせして。
 なんか城造りがスタートすることになりましたよ。
 皆の方はなんていうか、霊が乗り移ったとかいうくだりを聞いてませんから、オヤジさんらが
工場づくりを阻止するために城を作ろうとしているとか思っちゃってる。
 この誤解が後々響いてくるんですね。

 そしてナツキは気づきます。
 それぞれが着ている鎧兜が昨日、オヤジさんが飾ってた組み合わせと違うことに。
 ここでもじっくりと、昨日の飾ってあるところの映像を、別どりでもよかったからしっかりと映して
欲しかったなぁ。そうすれば違いがよくわかったのに。
 ともかく、学者さんはウハウハで危機感まったくなし。
 波乱万丈なことになりそうです。

 殿が命じたのはまず石垣を組み直すことでした。これだと崩れちゃうんだって。
 つーか今残ってる城とか考えても、あの時代、手作業で、しかも長年耐える構造を作り上げた
ってのはすごいですよね。ピラミッドとかもそうだけど、今は技術が進化した代わりに、人の
考える力は退化したのかも知れん…。
 つーかパワーショベルきましたけど。それで石垣壊したら石が壊れてしまいそうな気が…。
 まあいいけどさ。
 
 …よく考えたら当時の城も、別に殿が指揮とってたわけじゃないんじゃない?

 で、材料が足らないということになって殿、目の前の森林をさして「あれを使う」って言うん
ですよ。
 人んちの山らしいけど、殿だから知ったこっちゃねぇ。
 皆は環境破壊も豪快だなとか言ってるけどそんなこと言ってる場合かー!
 殿は雨が降らぬうちに急げ、と言ってます。

 作業員、石垣をセメントで固めてるんですよ。
 いやそれはどうかなぁ。
 最初から水がしみこまない構造で作ってるならともかく、内部にも上にも沢山隙間が
あって、横だけセメントで固めようってなら絶対これ壊れますよ。どうですかね、建築業界の
人達!
 雨が降ってきまして。
 ゴンがセメントを見て「何だこれは」と文句を言っている。昔ながらの、隙間にジャリつめる
方法の方がいいと言うんですよ。
 で、作業員が怒って水をぶっかけると、何か苦しんで倒れてしまった。
 はい、今から「誰が彼を殺したか」のミステリー映画になりまーす。(ならねぇよ)

 役所では会議中です。
 あれからいろんな家の所有物を、建築材料に持っていこうとして苦情殺到してるらしいです。
けれども、町側に建築を止めることはできないらしいです。
 何故なら、公園に作られたものを勝手に撤去できないからだそうです。裁判とかでなんとか
出来るらしいけど、かなりの時間がかかるとか。

 一方でゴン。
 殿が見に来てます。
 なんでも、森の中だかにある、霊水の流れる滝があるんだけど(皆が飲料水にしてる)それの
水を知らず浴びせてしまったらしいです。
 で、ゴンはホームがレスな人に戻っちゃった。ゴンでいいわもう。
 ごんだゆーは去ってしまったらしいです。
 3人は築城のさなか無念の死を遂げ、その魂が井戸の中でさ迷っていたらしいんですね。
 それで今回のチャンスを得てどうしても築城したいらしい。
 ところがどっこい、セメントで固めたところから水がどばーっと吹き出ました。ほらみろ、
いわんこっちゃない。
 一方で作業員らは、オヤジさんが公園守ろうとしてやっていたのではなくて、本当に霊が
乗り移っていたことを知り、「やめたやめた」と立ち去ってしまう。
 なんだかなぁ。大人げない。

 殿、次に何を考えたかというと。
 馬場の城をいただくって。
 馬にオヤジさんと飛び乗って、商店街を闊歩して走って行っちゃったよ。
 ほらみろ、馬もなんかめっちゃ迷惑そうな顔してるだろうが!
 町役場に乗り込んでいって、会議中の馬場らをわりとあっさり追い出して、町役場乗っ取り
ましたよこの人たち。
 しかものっとっておきながら「この城は無粋だ」とか言ってる。
 お前が何をプロデュースしたいのかわかんないよ、殿!
 シンケンジャーの殿ももうちょっと聞きわけがいいぞコラ。
 つーかあいつら呼んでこい。殿の扱い慣れてそうだから!
 あと鳩時計の鳩をむやみに切り捨てない!
 
 外に追い出された馬場、職員が「このままじゃ次の選挙あぶねーな」とか言うのを聞いて
一念発起、中に戻りましたよー。
 説得しようとしてたら、外に学者さんがやってきた。
 この学者さんもなかなかの役者でして。
 腹に万年筆あてて切腹するマネをして殿を説得するんですよ。
 かようなもの、城ではない、ご自身の城を立てて下されって。

 そんで皆商店街を帰っていくわけですが。
 殿が万年筆を面白そうに振ってたのがかわいかったですよ。
 つーかインク飛んだよ!

 殿は学者さんに聞きます。
 馬場にあって自分にないものはなにかと。

 現代の領主は民が選ぶのだ、と聞かされて驚く殿とオヤジさん。
 そして、私は選ばるるに足らぬ男か、とショックを受けた様子。
 まあ確かに上から目線で命令する時代ってのは終わりましたからなぁ。

 んでナツキは、霊水を汲んでオヤジさんにぶっかけようとしてました。
 すんでのところで殿がそれを阻止するのですが。
 殿は、ここにとどまっていられるのは次の満月までだと言います。あと4日後
らしいですよ。時間なさすぎ!
 それまでに築城ってちょっとハードルたけぇよ。

 その夜殿は、ゴンが段ボールハウス作って住み着いていたのを発見します。
頑丈な作りに感心する殿。
 つーかこれ入口に「セールスお断り」って書いてあるけど誰もこねーよ!
 殿は段ボールに輪廻転生見出しちゃったー!

 で。
 殿、段ボール集めてご満悦。
 ナツキもそれを見てできるかもしれないと設計書きはじめるんですよ。
 専門だもんね。
 …おい、キャッキャ飛び跳ねてた殿が段ボールに埋もれたぞ。誰か救出してこい。

 ナツキ、ゴンと話してて、土台に合うサイズ計算とか、すごいんですよ。
 ゴンもすごいわこれ。
 で、計算した結果、必要な段ボールは9000個と判明しました。
 ナツキ、どこに行けば拾える?と結構本気。
 つーかこういうのはだな、ネットで全国に呼び掛けて寄付してもらうとか…って
間に合わないか。
 ナツキ車で拾い集めにいきました。いい子だなぁ。
 スナックでも、作業員らに声かけて説得してました。
 で、やる気なさげな彼らにゴンが言うのですよ。
 俺のことはたらかねぇクズ呼ばわりしといて、金にならねぇ仕事はできねぇってか。
あの人は教えを乞うたよ。俺みたいな人間にって。
 ま、そゆわけで皆が少しずつ、協力し始めるわけですよ。

 ゴンに「結局ヒマ人なんじゃねーか」って言われて皆が椅子をガタガタってさせて
立ちあがってたのは笑えました。

 ちなみに殿、城の設計図じゃって持ってきたのが。
 正面から描いた城の絵1枚。
 お前…今どき小学生だって設計図っつーたら中書くぞコラ。現代人ナメてんのかコラ。
 つーわけでナツキ、自ら設計図を引き始めましたよー。こっちも手作業!
 なんかパソコンとかないんかー!

 で。
 町長の方なんですが、二本松が調べてきたことにゃ、昔、殿の家来が馬場で、この町長は
そのご先祖に当たるらしいです。
 それでその馬場は殿を裏切ったとかなんとか。
 波乱の予感ですのー。

 ナツキのところには佐々木先生がいろいろ差し入れを持ってきてくれました。
 この先生もなんていうか、面白い先生だなぁ。設計図見てテキパキ指示してるし。
 
 二本松は役場の屋上から公園を見て、段ボールで築城が始まってることを知るんですね。
それで、いい案があると。
 なんか今回の話、ある意味こいつが一番の黒幕ですよ。
 名古屋に武者行列祭りがあるらしいのですが、それをうまく誘導して、「皆で城を攻めおとして
みませんか」みたいな企画をやるらしい。ピンチですぞー!

 殿は皆にナツキを紹介し、「今からおなつが築城の指揮をとるぞー」とか。いやだから
ナツキだっつってんだろうがこら。現代の呼び方に合わせんか。
 これがヤツキとかいう名前だったらおやつになっちまうだろうが!

 学者さんはナツキにできるかなーと心配してるけど、殿は安心してます。
 むしろ頼りなさそうなくらいが、周囲が進んで助けようとするからって。
 殿もだんだん人の心が分かってきた感じだよなぁ。
 
 殿は学者さんと町のはずれっつか、高速道路を見にやってきました。
 あれで交通は便利になったけどこの町、猿投町はすたれてしまったと。
 そして学者さんは殿に、会ってもらいたい人がいると連れて行きます。

 これがすごいんだ。
 機織り現役ですよ。あの手でギッコンバッタンやるやつ。途中で糸が切れると全部
やり直しになるやつ。
 そんで猿投玉というのもじいさんばあさんが作ってる。
 中に小豆が入ってるお手玉みたいなもんですよ。
 殿は「これで昔飢饉の時助けられた。まだあったとは」と感慨深げに見てる。
 そんな殿におっちゃん一人が近寄ってきて、ずいぶん漆がはがれてる、鎧兜
鍛え直せば綺麗になるよと声かけるんですよ。
 すげえなこの町は。職人ばっかりじゃねーか!
 こんな町を埋もれさせちゃいけねーな、いけねーよ町長。

 で。
 殿、段ボールに気づきます。
 たっっっくさんあったんですよ倉庫に。数的には2、3千個じゃないかな。でもまだまだ
足りない。
 1枚や2枚なら、どこの家にもあるよと言われて殿、町中を見渡してますよ。
 うむ、うちの部屋にもイベントする関係上10枚くらいは段ボールあるぞ。ダンボーさん。
 
 一方で役場には問い合わせが殺到してました。
 企画が大当たりした形ですね。
 それを聞いていたご老人が一人ー!さぁ殿のもとに報告を急ぐのじゃぁー!

 いやー、作業員が本気の顔になってきて築城の準備してますよ。
 そこにやってきたのがなんか偉い人で、誰かと思った。
「ありゃあ、棟梁の棟梁だ。つまりだいとうりょーだな」
 誰がそんなシャレ言えっていった。

 彼らはナツキに段ボールのしくみというか構造を説明してましたよ。こう置くと強くなるとか。
 ナツキの大学の同級生も来ました。なんでも、佐々木先生がこれ手伝ったら単位くれる
とか言ったらしいよ。すげぇ。
 これも人のつながりですよねー。

 そこに段ボールがどんどん届き始めます。
 殿が各世帯に声をかけて回ってたらしいです。さすが殿!
 鎧兜を修理に出したらしくて着物姿で来るけど、かっこいいわー。
 なんていうか、こんな殿だったら慕われてただろうにねー。
 どうも織田信長とかぶっていけんわ。
 
 瓦はどうするかって話になったんですが、ゴンがロール紙の芯を切って作ると提案。これ
アイディア出した人すごいなぁ。

 一方で学者さんは、城攻め祭りが企画されていることを知ります。
 城を潰させるつもりだと。
 どうするんでしょうかねぇ。
 話を聞いた殿は、40畳の広間を作ってくれと言います。
 馬場を呼んで話をするらしい。
 それもありですね。

 えー役場。
 城攻め企画はあくまでも目くらましで、別働隊が城を後ろから壊すらしいです。
 どこまでも卑怯だな馬場は…。
 なんかなぁ。
 この人もなんだかんだいって、町民の心をつかめてないような気がするんですけど。

 城では宴の準備が着々と進む。
 何から何まで段ボールで作ってるんだけど、これがほんっとすごい。
 あと、殿にナツキが設計図見せてたんだけど、皆が冷やかしたように、これがほんっと
しっくりくるんだわ。殿と姫みたいな感じで。
 かわいいなぁ。
 そういうわけで広間が作りあがって。
 
 皆疲れて眠ってる中、殿は静かに歩いてました。
 合戦前夜みたいな静けさだって。
 まあ彼が生きてた頃から比べれば平和っちゃー平和なんでしょうけどね。人の心が
豊かかと言われれば、即答はできないと思います。
 
 その昔、やっともらえた城を守るために戦になっても籠城していた。それで馬場は裏切って
敵方についてしまったらしいです。
 この公園の奥には、もはやこれまでと知り、自らの手にかけた殿の奥さんと子供の墓が
あって、臣下の墓もあった。誰かはわからないけどきちんと花が、いつも添えられている。

 これ、誰かは明らかにされませんでしたけど、たとえば終わり間際にちらっとでも、町長が
こっそり花を生けにくるシーンがあると、なおよかったと思いました。物語が引きしまるよ。

 ともかく、彼らのためにも城を完成させねばと決意を新たにする殿。
 朝になって、段ボールで立派なシャチホコができてました。これはすごい。
 宴の料理も作られてんだけどそこの大学生ー!煮物の水に、霊水使うんじゃねーよ!
せめて水道水使おうよ!

 で、殿は殿で宴の間のふすまにペンキでカラス書いてた。いや書くのはいいけどあんた
ボトボトペンキ落ちてるがな!
 宴始まって、なんか結局町長来たのはいいんだけど。
 ナツキの衣装が。
 なんでウェディングドレスー!?誰だこれ用意したの!ベール長すぎてひっかかりまくり
じゃねーか!
 
 町長ね、和解のために来たんじゃないんですよ。
 バカにしに来たんですよ。
 なんかもうこの町長ダメじゃん…。
 そんな中、煮魚を食べたオヤジさんが苦しみはじめ、段ボールの壁突き破って落ちたー!
おぃぃぃー!死者だけは出すなよー!?
 しかも追い打ちをかけるかのごとく、城攻め企画の連中が来てしまうんですよ。
 大騒ぎだよ。

 我に帰ったオヤジさん。
 この城はなっちゃんが作ったんだよと言われて、「俺も手伝いたかったー!」とか言ってます。
お前キャラマジに変わってんじゃねーか!オヤジさんはもっとガンコだっただろ。別にいいけど。

 で。皆は城を町長らが壊そうとしていると知って一致団結、阻止すべく外へ。
 兜を装着した殿を見て町長、今頃本物だったのかと気づいてる。

 殿は言うんですね。
 この世によみがえったのは、天が、小さき器を試したのだって。
 いかなる城を手に入れるより、価値があるものを知ったと。

 そうして殿とナツキはしゃちほこをセットしに天守閣へ向かい…っていうかナツキ、そのベールは
とろうよ!すんごい邪魔になってるよ!あとひっかかって危ない!
 つーか町長も危ないとこに2人上ってんだから別働隊止めろや。これで落下して死者でたら
おめー、選挙に再当選どころじゃねーぞ。
 
 下の方ではオヤジさんが騎馬戦みたくして、リアルに攻め込んでて面白かったです。
 んで皆、屋根に2人がいることをしって攻撃止めるんですね。別働隊は空気読まずに攻撃
しやがったけど。

 殿は、「皆の衆!大儀であったわ!さらばじゃ!」って声かけて、そんで同時にダンボールの
城は崩れていくんですよ。
 
 翌朝。
 段ボールを皆で片付けてました。フラボンもすっかり戻っちゃって。
 つか城に使ってた柱の段ボールとかそのあたりがどっかいっちゃったよ。
 まあいいけど。

 学者さんは馬場町長に話しかけてるんですね。
 悪役お疲れ様、来年もやりましょうと。
 町長がどこまで本気でどこまで演じてたのかはわからんけど、まー殿の生きざまに何かを
見出しててくれてるとは思いたいですね。

 後片付け、これが肝心ですと町長は言って、フラボンに「そこのバカ殿」って言ってました。
やるねえ、町長。
 フラボンも「みなのものー!回収せよ!」って言ってるけど掛け声が「よっ、トウフ屋!」だし…。

 そしてナツキは、カラスが三羽飛んでいるのを見つけます。
 それに従うように無数のカラスがつき従って、集団はどこかに飛び去っていきました。
 彼らは満足してあの世に行けたでしょうか。
 
 力づくでは人は動かない。人の上に立つということは、民を思いやる心あってこそ。殿は
それを理解したから、臣下の魂も一緒に成仏できたのかもしれないですね。


 「人は城 人は石垣 人は堀」





多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→築城せよ!