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犬夜叉 天下覇道の剣

12/23鑑賞

 今回は今までの3作の中で一番面白かったと思います。話もだれないし、最後まで
どうなるかっていうのがあってよかったです。

 物語は、殺生丸とその父親の会話から始まります。
 父親が行く前に刀をくれという殺生丸。彼に父は、何故力を求めるのか、守るものは
あるのかと尋ねます。
 殺生丸は、「守るものなど必要ない」と答えました。
 その答えに何を見たのか、父親はどこかへ走り去ります。
 大体ですね、遺産相続というものがあり、黙っていても刀は自分のものになるんです
からくれとか言わなければいいのにとか思うんですが。ただし兄弟がいた場合は均等に
分配される上奥さんがいれば奥さんにも遺産を受け取る権利があるので、賢い殺生丸は
生前分与を受けようとしたのかも知れませんね。
 さあ弁護士の皆さんの見解はどっち!?(番組違うがな)

 ある屋敷では、ものものしい警戒の中、奥である女性が産気づいていました。昔は
お産は汚いもの、けがれであると考えられていたので、男性立ち入り禁止でした。
 立ち入り禁止以前に、お産に立ち会った男性の過半数が失神するといいますから
見ない方がいいということもあるでしょう。
 で、その女性の名は十六夜。なんだかどっかで聞いたような気もしますが、この時代には
1000人くらい同名の人はいたと思いますのでまあいいでしょう。
 そしてその十六夜を手にかけようとするのは猛丸。あれですね、完全な横恋慕ってやつ
ですね。十六夜が殺生丸の父と通じて子供を身ごもったからといって、物の怪だから殺す
っていうのはいかにも、真珠夫人でタワシコロッケを出されそうな夫の考えそうなことです。
(すごい関係ない)
 そこへ駆けつけたは殺生丸の父。黙って入ればわからんものを、「十六夜!どこだ十六夜!」
とか叫びながら入るから攻撃されるわけで。いやー殺生丸もある意味頭悪いがやっぱこの子に
してこの親あり、みたいな…。
 でもって猛丸が得意げに父に向かって「十六夜様はお前の手の届かないところにお連れした」とか
得意げなこと言ってますが聞いちゃいません。猛丸、左腕を切り落とされたあげく、十六夜のもとへ
駆けつけられ、その上天生牙で生き返らせられちゃったりして、立つ瀬がないからしゃがんでる、
みたいなー♪
 父親は生まれた赤子を犬夜叉と名づけます。まさかいくらなんでも今この場で思いついたの
ではなく、ちゃんと以前から赤ちゃんの名前の本とか姓名判断見て考えていたのだと思いますが、
殺生丸には殺生丸とつけたクセに犬夜叉というような似ても似つかない名前なのはなんで
なんでしょうか。まあ母親が違うからかも知れませんが…。
 ちなみに殺生丸を姓名判断で占ってみると
「行動力に富み、積極的によく動く。他人の意見をいれれば大きな成功を得られる。行動が思考より
先という点で、恋愛などに失敗する危険があるから慎重に。 」

 犬夜叉では
「根がお人よしで、さびしがりやです。頼まれたら断りきれず、損をすることがあります。ナイーブな面を
持っているので、人の細かな心を理解してあげるという良いところがあります。」

 かなり微妙ですが当たっているようないないような。
 
 ともあれそうして、犬夜叉の父親は、猛丸と火の中に消えてゆきました。

 そして現代。
 バレーボールをしているかごめちゃんを、攻撃されていると思って助けたりしているところは
相変わらずの犬夜叉ですが、殺気がないことくらい見たらわかりそうなものなのに、とり
あえず見た目で判断してしまうあたり殺生丸に「甘い」といわれてしまうゆえんでしょう。
 一方日暮神社の方では、剣の虫干しをしていました。その名もアメノムラクモノツルギ。
あれです、スサノオがオロチ退治をした時にその尾から出てきたという…。つーかそれは
陰陽師のパクリじゃ(以下略)。
 がしかしその剣には「叢雲牙」と書いてあり、アメノムラクモノツルギではないことが判明。
大体それは三種の神器として天皇家にあるはずなので、こんなところにあったら大問題
です。
 その叢雲牙のさやからじーさんが出てきました。叢雲牙は神社から飛び立ち、犬夜叉の
もとへ。いやー今この剣に飛び乗れば余裕でハリーポッターのマネとかできるでしょう。

 犬夜叉の元へたどり着いたものの、剣はさやからスッポリ抜け、地面に突き刺さります。
それによって広がったのはまるで大地震が来たかのような崩れ去った大地でした。あれ
ですかね、世紀末救世主伝説みたいな。というかなんか今の世相を見ているとささろうが
ささるまいがそうなりそうな…。
 地面に刺さった剣を抜こうとした犬夜叉は、逆に剣の力に飲み込まれそうになります。
ちゅーか。
 そんなに危険な剣なら、さやを予め持って行っておいて、地面から柄をついて倒して、
そこではめればこれからの騒ぎはなかったのでは…。あと、犬夜叉が押さえている間に
さっさと鞘をはめればよかったのでは…。
 剣に右腕からめとられたまま、「これを捨ててくる」と言って立ち去る犬夜叉も相当
頭悪いです。あの絡みつきっぷりを見ていると、最早捨てるとか捨てないとかそういう
レベルの問題ではないです。

 犬夜叉はそのまま戦国時代に戻りました。そこで刀振り回して大暴れです。そりゃもう
暴れん坊将軍もアバレンジャーも真っ青という暴れっぷりです。獄龍破とかいうのを撃っ
ちゃったりしてお前それはそんなものを撃ったりしたら普通衝撃で撃った方は後ろに吹っ飛ぶ
はずだが、と空想科学読本に検証されてしまいそうな勢いであります。
 ただ、一心不乱に暴れていたわけではなく(←一心不乱の使い方を間違えている)、
子供の泣き声に斬るのをためらうなど、どこか犬夜叉の心を保ってはいたようです。
 ちなみに最初私は黒龍破と聞き間違えまして、「えっ飛影?」とか思ってました。
(出版社自体違うしそもそも年代が…)
 そして犬夜叉は静かになった叢雲牙を引きずってどこかへ消えました。

 その頃ガタガタなっている天生牙と、叢雲牙の気配を感じた殺生丸。そうです、この
人も叢雲牙を欲しがっていたわけですから当然動かないわけがありません。つーか
あんなもの持っててどうするつもりなんでしょうか。剣が獄龍破を撃てるとして、この人
自身の力ではないわけですから、プライドの高い殺生丸はそういうの好きじゃないと
思うんですが。
 使いこなせるのは自分だけ…フッとか思ってるにしても。

 犬夜叉の後を追うかごめちゃん達。いつも思うのですが、戦国時代を自転車で走る
のなら、かごめちゃん、ママチャリではなくマウンテンバイクを買ったほうがいいと思う
んですが。パンクする率も高いし何より整備されてない道ですから、マウンテンの方が
圧倒的に走り安いはずです。カゴもオプションでつけられますし。中古ならそんな高く
ないですからねぇ。
 と、自転車談義をしている間に一行は、犬夜叉が倒したと思われる鬼の死体に行き当たり
ます。それを放置して進めばいいものを様子を見ているから、蘇った鬼に襲われて
大変なことに。それは叢雲牙に斬られると魂のないまま蘇ってくるというものらしく、
火によってしか殺せないようです。
 いやー怖いですねー。でもかごめちゃんが多分持っているであろうスプレーとかは
可燃性であるので、ライターさえもっていれば、七宝に頼らなくても簡単な火炎放射器
くらいできますが。

 さて犬夜叉と邂逅した殺生丸。早速ドンパチ始まります。
 邪見は、「殺生丸様には役に立たない天生牙を残された」と父親のことを言っていますが
果たして本当にそうでしょうか?
 何故天生牙が与えられたのか、殺生丸はまだ気がついていないようですが…。
子供のことを思わない父はいません。ましてや実力のある殺生丸です。そんな彼に
とって力になる剣を残さなかったとすれば、それは意図的なものでしょう。それに
気づけば殺生丸はもっと強くなれると思います。

 流石に叢雲牙を持っている犬夜叉は強く、殺生丸も苦戦気味。いつもはポーカーフェイス
の彼の、いろんな表情が見られてなかなかいい感じです。一瞬ですが、鉄砕牙を持った
殺生丸も見ることが出来てウハウハの上、犬夜叉に襲われかけたりんと邪見を守ろう
とする殺生丸も見られて、殺生丸ファンには嬉しい限りです。
 そう、この自分にとっては不可解であるとする行動の意味がわかれば、殺生丸も
もうちょっと力がねぇ…。ただ、りん達を守るために実の兄弟である犬夜叉を平気で
殺そうとする(傷つけるだけだったかも知れませんが)ので、なんか優しいんだか非情
なんだか微妙なところですが。

 暴走しかけたところをあやうく、かごめちゃんによって助けられた犬夜叉。叢雲牙も
どっかへ飛んでいきます。いやーこれでめでたしめでたし。
 にしとけばいいのに…。

 まあ叢雲牙は新しい妖怪を見つけて取り付いてどっかいっちゃいましたから、これで
終わりにならないのは明白ですが。
 叢雲牙は途中でなんかの腕を拾ってさらにどっかへ向かいます。そうです、以前
犬夜叉が切り落とした殺生丸の左腕です。あんた、切り落とされた腕の始末くらい
しとけよ…。現代にこんな腕が落ちていようものならすわバラバラ殺人かと、大変な
ことになると思うんですが。
 捜査本部とか出来ちゃったりして、明智さんとかが記者発表で「鋭利な刃物で切断
されたと思われますが、生きているうちに切断された形跡があり、怨恨目的での犯行と
思われます」とか言ったりなんかしちゃったりして。
 なんか空気が冷ややかになってきましたので次に行きます。

 結局気絶している間に置いてけぼりくらった邪見とりんちゃんは、かごめ達と行動を
ともにすることになります。一緒にいては危ないと思い意図的に置いていったのか、
それとも単にどうでも良かったのか、殺生丸の行動はわかりませんが(でも恐らく
十中八九後者であると思われる)、犬夜叉は犬夜叉でとっとと先に行ってしまいましたし、
もうどうにもならんですね。
 そこでさやは、父親が殺生丸と犬夜叉に剣を託した時のことを話し始めます。
 鉄砕牙は犬夜叉に、殺生丸には天生牙を。叢雲牙については何も言われていなかった
ようです。
 恐らく犬夜叉が半妖であること、それゆえに人間の優しい心を持ち合わせている
ことから父親は鉄砕牙を託し、殺生丸にはその逆の思いで天生牙を託したと思う
のですが、大体殺生丸に天生牙をあげるのに、木に「殺生丸へ(はーと)」とだけ書いて
天生牙をかけておいて事情をちゃんと説明しないからこんなややこしいことになるんだと
思うんですけども。もしくはそれに「鉄砕牙」と書いておけば、納得したかも知れません。
 いずれはばれるウソですが…。

 さてその叢雲牙。結局なんとか始末しないといけませんが、それには犬夜叉と殺生丸
が力をあわせて封印する必要があるようです。いやーすごいですね。

 その頃叢雲牙は刹那猛丸を生き返らせていました。…叢雲牙って亡者を魂のない
状態で生き返らせるのであって、魂はかえらないのでは…?なんか思い切り変ですが
猛丸が成仏してなかったということかも知れませんということで無理やりこじつけましょう。
その左腕に殺生丸の腕をつけて、猛丸は蘇ります。どうでもいいですが妖怪になっても
かなり中途半端な外見はどんにかならんのでしょうか。背中にハリネズミのように角が
生えているあたり、夜寝るとき寝返りがうちにくそうです。しかし背中に何かあると仰向け
になって寝ることが出来ないので、いびきをかかなくていいそうです。あるある大辞典
で言ってました。ひょっとして猛丸はあるある大辞典を毎回欠かさず見ているのでしょうか?

 猛丸の墓の前で再び会った殺生丸と犬夜叉。殺生丸は、何も知らずのうのうと生きて
いる犬夜叉にかなりご立腹のようです。まあ腹を立てるだけで父親の気持ちを考えない
あたり殺生丸もまだまだ未熟者よのう、といった感じです。
 犬夜叉とその母、十六夜を守るために死んだ父親。つまり殺生丸は自分が強くなった
証しとして父親を倒したかったのに、その父親は二人を庇ってつまらない犬死をしたと、
そういいたいわけですな、殺生丸は。
 でも多分あの時点で戦いを挑んだとしても「はっはっはっはっはー、まだまだだな殺生丸」
とか言われて頭抑えられて、手は届かないでジタバタ、みたいな吉本のコントになるのは
明らかだと思うんですが。
 あ、もしかしてもっと強くなってからという意味だったんでしょうか。
 でもそうなると今度は戦いで少なくともその辺り一帯が住めなくなりそうな気がするん
ですが。

 父親を乗り越えること、これが男の子にとっての目標だそうですが、往々にして男の子が
成長する頃には親は年老いているものです。いつ乗り越えていくかは個人個人により
違うでしょうが、殺生丸にはこの言葉を贈りたいと思います。
「…ファザコン?」(脱兎)
 いや、何かというと父上父上ゆーてる殺生丸の方が犬夜叉より拘ってると思いますし。

 さて叢雲牙の方は猛丸と一緒にどっかの城をのっとったようです。いやーハデに獄龍破
で壊してますが、あんなに侵入しやすくしたら今後守る意味でも大変だと思うんですけど。
そりゃ獄龍破で倒せばいいかも知れませんが、いちいち寝ている時でも起きていって
うたなければならないというのは面倒だと思います。
 ここは思い切って「んーセコムしてますかぁー?」を入れるべきでしょう。

 さて最終決戦が始まります。かなり兵隊が多いです。いやーすごいですねぇ。かごめちゃん
時間あったんだから一旦現代に戻って、大量にスプレーとライターと燃えるもの持ってくれば
多少は楽になったのに…。
 つーか犬夜叉も律儀にその兵隊の大群に突っ込んでいくあたりすごいです。飛び越すとか
そういう頭はないのか。殺生丸も頭はいいはずなのに突っ込んでます。いやはや、「あん
ちゃーん」「なんでい」のバカ兄弟を見ているようです。いやーもうマトリックスのようにエー
ジェント…ではなく兵士が吹っ飛んでいきます。
 戦いのさなか天生牙を吹っ飛ばされた殺生丸。大した未練はないといいながら追いかけて
ます。
 その、飛んできた天生牙を目にしたのはりんちゃん。それを守ろうとしますが、鬼にかごめ
ちゃんもろとも連れ去られてしまいます。こんなときこそかごめちゃんの矢が…。
 つーか異様にすばやいこの鬼、ひとっとびで猛丸のもとへ2人をつれていきます。んでもって
叢雲牙は、この2人は十六夜と同じだとかわけわからんこと言ってます。要するに妖怪側の
人間といいたいらしいですが、それなら叢雲牙自体人間の側についてるのはどうなんだとか
突っ込みの一つもかませ猛丸。
 その頃殺生丸と犬夜叉は2人がさらわれたのを見て急いで後を追っています。お互い背中を
預けて戦ったのはおおっ!とか思ったのですがそれも一瞬、殺生丸はさっさと行ってしまい
ました。この辺りは年の功。

 さあ絶体絶命のりんとかごめのところへ現れたは殺生丸。いやーかっこいー!いよっおとわや!
(それは歌舞伎だ)
 猛丸は父親から受けた屈辱を殺生丸に返すとかほざいていますが、もともと十六夜を殺す
など卑怯なのは自分のほうです。その上、父親は本来の姿に戻るでもなく、一対一の戦いを
受けたわけですから、屈辱もくそもありません。それを屈辱と感じているのだとしたら猛丸は
武士でもなんでもありません。たんなるおっさんです(身も蓋もない)。
 殺生丸かて元の姿になってないんですから、対等に戦っているとなして気がつかないんで
しょうかね。

 さてまだたどり着けていない犬夜叉。なんとか弥勒達の助けによってピンチを切り抜け、
かごめの元へ向かいます。主人公がこんなことでいいのか。
 かごめのピンチを救うべく、鬼を叩き斬った犬夜叉。華々しく登場したのはいいのですが、
斬られた鬼を股間から大映しにする必要性があったのか、激しく疑問です。せっかくの
いいシーンも台無しです。制作側の、犬夜叉に対する嫌がらせとしか思えません。きっと
殺生丸に脅されたのだと思います。

 さあやっと殺生丸と犬夜叉がそろいました。まあそろったからといってこの2人が協力
するハズなんてなくどつき合いしながら戦ってます。いやー戦いの最中にどつき漫才が
できるとは随分余裕ですな。
 「俺は半妖。人間の血を引いているから諦めが悪い。守るものがあると人間というのは
その力が何倍にもなるんだよ!」
 その言葉に反応する殺生丸。
 猛丸もまた、十六夜の言葉を思い出します。
 十六夜が、自分を殺そうとしている彼にかけた言葉は命乞いでもなんでもなく、猛丸
の身を案じたものであったということに。
 というかどう考えてもそれ以外には聞こえなかったと思うんですが、こいつは一体何を
聞いていたんでしょうか。
 ともあれ猛丸は地に帰り、叢雲牙はなんか適当な死体を操って外へ飛び出します。
お前人間が握らないと意味なかったんちゃうんかいみたいな、最初のお約束ごとから
どんどん離れていってるのですが、まあともかく最終決戦です。
 叢雲牙は冥界への門を開いてしまいました。
 さやの張った結界で一行はなんとか無事ですが、叢雲牙を何とかしなくては。

 相変わらずバラバラでどつき合いをしながら叢雲牙を攻撃する2人。どつきあっていて
これだけやってるんですから力をあわせたらとか考えないのか。
 かごめちゃんの言葉にも耳を貸さない殺生丸ですが、とっさに犬夜叉を突き飛ばし
自らは天生牙の結界で叢雲牙から身を守ります。いやーなかなかいいシーンです。
 何度攻撃を受けても立ち上がってくる犬夜叉に畏怖を覚える叢雲牙。
 「守るものがある限り自分は絶対あきらめない」
 殺生丸の脳裏に、父親の言葉が蘇りました。
 「お前には守るものはあるか」
 殺生丸はつぶやきます。「守るものなどない」と。
 犬夜叉の爆流破、殺生丸の蒼龍破が叢雲牙にぶつかりました。

 殺生丸はやっと父親の言葉の意味がわかったのかも知れません。
 守るものがあったから父親は強かったのだと。そしてそんなもののない自分に、
いつか現れたときのために天生牙を託したのだと。
 あえて守るものなどないと言い切ったのは、それを認めてしまうとりんが狙われて
しまうからという彼なりの優しさだったのかも知れませんね。

 こうして叢雲牙と、「この腕をつければ何もかも思いのままに!だけどちょっと
人殺ししちゃうかもね!テヘv」の殺生丸の腕は冥界へ飲み込まれていきました。
 そして2人の前に父親が現れます。いっやー殺生丸と瓜二つなんですが。渋いです
ねぇ。
 父親は、犬夜叉と殺生丸が答えを見つけたことに満足して消えていきます。
 犬夜叉が抱えていた問題って…?
 まあともあれ良かったですね、と。

 つーか確かに犬夜叉、父親のおもかげもクソもないので、殺生丸が兄弟と認め
たがらないのもよくわかりますが、猛丸が犬夜叉に向かって「十六夜にそっくり」と
言っていたことについては、猛丸は早いとこ目の検査にいった方が良かったと
思います。
 で、結局この話のコンセプトとしては、「父親がとんでもない遺言を残すと子供
は苦労する」ということで宜しいでしょうか。
 多分父親としては兄弟仲良くとか言いたかったんでしょうが、殺生丸の性格を
考えるべきだったと思います。
 でもそんな彼も、りんとであったことによって変わっていくのでしょうね。
犬夜叉とかごめがそうであるように。


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→犬夜叉 天下覇道の剣