多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→2012


2012

12/9鑑賞

 またやってしまいました。
 窓口にて「2012(にいぜろいちにい)お願いします」「…2012(にせんじゅうに)ですね」。
 CMとかでさんざん聞いたはずなのに!
 数字のタイトルはめっぽうダメですなぁ…。

 内容ですが、ここ最近見た「地球滅亡」もののなかでは、映像、展開ともになかなか
よかったです。まあ登場人物がどんどん脱落していって、主人公は助かるっていうのは
お約束的展開で、そのあたりはご愛敬って感じですが。
 地球が制止する日、ノウイングよりはマシですわ。マシって言ったら怒られそうだけども。
 ただ個人的な要望なんですが、サイトにメインキャラのリストがなくてすごい困る。誰が誰
だったか名前思い出せんし…。

 さてさて。
 2009年インドにて。
 ある地質学者が友人に呼ばれてやってまいりました。彼の名は…なんだっけ。
 ああ、ロッキーだ。いや間違えた。エイドリアンだ。(映画「ロッキー」を知らない人には
わからないネタ…)
 そのエイドリアンの友人であるところのサトナムによると、ニュートリノが物理反応を
起こして地球の内部が沸騰しとると。
 つまりあれだ、異常現象ってことですわ。
 説明がよくわからんかったんだけど、太陽のフレアによって、地球のコアが電子レンジで
チンしたみたいな、お手軽クッキング状態になったってことらしいですわ。
 マヨネーズはかけるんだろうな!(違う)

 この事態を知ったエイドリアンは急いでアメリカにもどり、募金ぱーちーを開いてウハウハに
なっていた、大統領補佐官のカールに会います。
 鬱陶しがっていた彼も、エイドリアンの報告を読んで顔色が変わる。
 この後の会話が面白かった。「君の上司は誰だ」って聞かれてエイドリアンが
答えると「今から私が上司だ」って。スマートな会話だなーと思いました。
 2人はこのまま大統領に会うことになります。

 2010年コロンビアにて、G8だっけ、開催されてて、アメリカ大統領は通訳も出て行って
首脳のみ残ってくれって言うんですね。
 ロシア大統領が、通訳はいるよ、英語わかんねーしって言ったんだけど、あなたの英語
力なら十分わかりますって言われてました。コルコルすればいいよね!(ヘタリアじゃねぇよ)

 アメリカ大統領、少し前までの映画だったら白人だっただろうけど、オバマさんのことを
考慮してちゃんと黒人の方が採用されているのは、アメリカらしい配慮だなって思いました。

 んで大統領は、この世界は週末もとい終末を迎えるというのでした。

 2010年チベットにて。
 ダムを建設するということで沢山の人が採用されているんですね。
 その中にテンジンという人がいました。この人はすっっっっっっごい後半になって登場
してくる、そこそこ大事なポジションの人です。

 2011年ロンドン。
 多分アラブの人じゃないかと思うんだけど、パソコンだかKindleのでっかいのだか知らん
けど、文章を読みながら「10億ドルは高い」と言ってんですね。
 したら相手が「ドルではありません、ユーロです」って。…もっと高いじゃねーか!
 
 同じ年のパリ。
 ルーブル美術館から、モナリザの絵が運び出されていて、ニセモノとすり替えられているん
ですね。スイスに隠しておけば安全だとか館長言ってるが。
 あれ?この人計画を知っていてすり替えてるわけじゃないんですかね?スイスなんて
地球破滅したら何の意味もないがな。
 ここで2012のタイトルです。遅せぇ!

 ニュースでは、マヤで集団自殺が発見されたとか報道されています。
 マヤの予言を信じたからだって。
 12.21に滅びるというやつですね。
 まあ1999年にも滅びなかったんだから今回も滅びるわけがないと思ってますが、人間てのぁ
不思議なもんですなぁ。
 アメリカ国内でも各地で地震が相次いでいる…という中に、この主人公であるところの、
ジャクソンが出てきます。マイケルじゃないよ。(当たり前)
 遅刻遅刻とか叫びながら起き上ってソファ飛び越えて出かける用意してますが、スタンドを
蹴り倒して破壊したりして、地球の惨事の前にこっちが大惨事じゃねーか!
 しかもかかってきた元奥さんからの電話に「今フリーウェイ走ってる!」とか言ってます。
 アメリカにも「蕎麦屋の出前」的な言い訳ってのはあるんですね。
 ちなみに彼は、アトランティスについて文献を出したことがあるみたいです。
 
 自分の車のエンジンがかからんので、仕事用のリムジンで突っ走るジャクソン。いいのか。
 
 彼は知りませんでしたが、その住まい近くでは地割れとかが起きてんですね。
 アメリカ人は「小さい地震頻繁にあるけどまあ大丈夫」的な感じです。うーん、さすがアメリカン。

 というか話それますけど、なんか映画に登場する家族って、離婚して別々に暮らしている
ってパターンが多いんですけど。もっとこう幸せな家庭を出してあげて!

 ともかくジャクソンが迎えにいったのは、元奥さんのところにいる子供達。キャンプに
連れて行く予定だったみたいです。帽子が欠かせなくて、寝る時にはオムツが必要な
リリーと、ジャクソンをパパと呼ばない生意気なクソガキのノア。もう名前からしてオチが
見えたような気もしますがともかく。

 場面変わって、エイドリアンの父と、その相棒トニーが、豪華客船に乗り込もうとしてん
ですが。、なぜかいきなり大きく船とかがかしぐんですね。おいおい大丈夫かこれ。
ドリフじゃないんだぞ。

 その頃、美術館からモナリザの絵を運び出すのに立ち会っていたローラという女性は
館長から「騙された!明日ことの次第を発表する!」っていう電話を受けるのですが、
館長はいきなり車が爆発して死んでました。
 おお 館長よ 情けない 地球の滅亡が くるまえに 全滅してしまうとは!

 ここらへん場面がころころ変わってわかりにくいかと思いますが、ここまでに出てきた
人はいずれも大事なので頑張ってみておいてください。
 私なんか人の名前全然わからんから、「主人公」「おっさん」「じじい」「偉そうなおっさん」
「メガネ」とかメモがすごいことになってますが。

 ジャクソンらが向かったのは、イェローストーンという国立公園で、奥さんとの思い出が
ある場所らしいです。
 ところが行ってみると立ち入り禁止になっていたということで。
 普通ならここであきらめますが、ジャクソン、無視して中に入ります。
 何のための立ち入り禁止じゃー!
 ただある意味、これが彼と彼の家族の命を救ったといっても過言ではないかも知れません。

 中に入ると湖が干上がっていて何もなく、さらに動物が死んだりしている。
 うぇーってなりながら歩いていくと、たちまち駆けつけてきた軍に囲まれてしまうんですね。
当たり前だわな。
 連れて行かれた先で出会ったのが、エイドリアンなんですが、なんと偶然にも彼は、ジャクソンの
著書を読んでいてファンだって言うんですね。
 まあそれはそれで、この場は終わるんですけども。

 エイドリアンの方は、地殻の崩壊が予想より早く進んでいるということで、ある計画をもっと
早く進めなくてはいけない、ということになって焦っています。
 飛行機で避難開始だと。
 そして、地球の危機を教えてくれたサトナム家族にも連絡して、避難を勧告します。

 解放されたジャクソンですがここで、奇妙な男に出会うんですね。
 彼は何を軍に言われたかとか会話を聞きたがるんですが、変な奴だと思ったジャクソンは
早々に逃げました。

 その夜、ノアが携帯をいじってるので取り上げたジャクソンは、キャンプをしている目の前で、
あの不審な男がラジオ番組やってるのに気づくんですね。
 男の名はチャーリー。
 ハリウッドから崩壊が始まる、地球は終わるというラジオ番組をやっている人物です。
 会話をしたのですがジャクソンはあんまり信じていない様子。
 でも、暴露しようとした人物は皆殺されたという話で、その中に自分がかつて本を書く
ために取材したことがある人の姿を見つけるんですね。
 それで助かるにはどうしたらいいのか、って聞いて、乗船券がいる。と。
 高くて買えない、ビルゲイツとか金持ちばっかりだ、と言われます。
 ここで、物語冒頭の、アラブ人みたいな人が「高い」とか言ってたのを思い出していただければ。

 そんなことがあるとはつゆとも知らない、元奥さんのケイトですが、恋人であるところの
ゴードンとともにスーパーに買い物にきています。つーかお前はイチャイチャするなゴードン。
こいつ鬱陶しいタイプの人だ!(失礼な)
 んで、彼だけが楽しい買い物をしていると、突然地割れが起きてスーパー真っ二つ。
おいおい、近くにアラレちゃんがいるぞ!んちゃ!

 そういうわけですっかりびびった奥さんは、早々に子供を戻してくれるようジャクソンに
連絡。
 彼は子供らを送り届けた後、すぐに仕事へ向かいます。
 この仕事先のですね、ユーリという大金持ちがなんつーかまさに鼻もちならないって感じの
奴なんですけども。

 乗船せよ、という連絡を受けて行動を起こすわけです。
 それで息子らを飛行機に乗せろって言われてジャクソンが送っていくのですが、ここで
「僕たちは乗船券を持ってんだぞ」と言われたのにひっかかるんですね。
 チャーリーの言ってることが嘘じゃないと知ったジャクソン、素晴らしい行動力を発揮します。
 小さな飛行機を操縦士に掛け合ってかりることにし、急ぎケイトらのところに引き返すわけ
ですよ。

 こっちの方は大きな地震が起きててテーブルの下に隠れてんですが、そこにジャクソンが
飛びこんできて、家から出ろ!って叫びます。
 が、ケイトがテーブルの下が安全だとか言ってる。…いや、家が崩れるほどの地震で
テーブルの下が安全もクソもないと思いますけど。逃げ遅れて死ぬタイプだなこの人は…。
 皆が飛び出たら危機一髪家が崩れて、彼らはリムジンに乗って避難するんですね。
ゴードンの車が地割れに飲み込まれていって彼はジャクソンにらんでるけど、それは彼が
悪いんでしょうか?
 ここの映像がもうド迫力って感じですごいんですが、不謹慎だけど笑っちゃったのが、
必死で逃げてる時に前走ってる車がお婆さんで、地震に気づいてないのか何なのか
わからんのですが「卵割らないでよ」とか言いながらノロノロ運転してんですよ。これは
誰もが「うあー!」って感じでイライラすると思う。
 まあそれを避けて歩道を走ったからこそジャクソンらは助かったともいえるんですが。
 
 ちなみにゴードン君は「フリーウェイを走った方が早いぞ!」って言ってましたが、その
フリーウェイが目の前で崩れて行っていることに関してぜひコメントをいただきたいと思います。
 高速道路とかこのタイプの道路って高架になってるから地震の時に一番崩れやすい
ですよ。阪神大震災の例を見てもわかると思いますが。

 さらに車の前に立ちふさがるドーナツの看板だとか、ビルの中を走り抜けちゃったりとか、
そこらのカーアクション映画も真っ青な展開を見せてくれます。
 この映像は見て損はないです。

 えーと、エイドリアン博士らは、この地震がM10.9と分析しています。
 確か現実においてはM10までしか設定されてないっていうか想定されてなくて、それ以上
想定する必要がないのは、起きたら地球割れるからだそうです。
 1960年にチリ大地震があってこれがM9.5だったそうですから、まさにギリギリ、といった
ところでしょうか。
 ということはアラレちゃんの地球割りはM10.0以上だということに…。

 飛行機のとこにたどり着いてみれば、約束を取り付けた操縦士は死んでしまっていました。
ゴードンが何度か操縦の経験があるということで、もうそれに頼るしかないんですが。
 地割れが起きて危機が迫る中で、地図を取り出して気圧とか気温の計算から始める
ゴードン。
 すみませんが後でやってくれやがりませんか。
 そういうわけで半ば無理やりに発進させまして、飛行機は飛びます。
 崩れゆく町の中を飛んでいく飛行機の映像もなかなかすごいですよ。シュールというか
なんとかいうか。
 でも速度が足りないって言ってるゴードンに「行っちゃえ」って言ってるノア(だったと思う)は
さすがアメリカンだと思いました。
 
 助かるにはまず、政府が作っているノアの方舟に乗らんといかん、そのためにはチャーリーが、
殺された人から送られてきたという、場所を示す地図もってるからそれが必要だという
ジャクソン。あの時もらっておけばねぇ、コピーでも。
 そういうわけでそちらへ向かうことになりました一行。

 一方エイドリアンは、豪華客船に乗り込んでいる父に電話してるんですね。
 話したことがばれたら僕は殺されるって。
 そんな彼を慰めて父は、老人の心配はしなくていい、私と妻はお前が生まれてきてくれた
おかげで素晴らしい人生を送ったって言っててすごいなんかここはジーンとしました。
 父を失ったと思うのはまだ早いぞ、っていってたのもなんか、らしいなって感じで。

 イェローストーンに向かうと言われてゴードン、規則違反だとか意味不明なことを
言っています。
 地球が滅亡しかけとんのに航行法とかどうでもいいだろうが!
 お前はカーナビに従って運転しすぎて湖に飛び込むドイツ人か!

 飛行場におりてジャクソンはチャーリーのとこに向かいます。
 彼はラジオ番組やってた車の中にはいなくて、どうもどっかの山にいるらしい。ええい
どこまでも面倒な奴。
 それで彼と落ち合って地図の場所を聞いたはいいが、彼自身はここに残るって
言うんですね。見届けたいらしい。
 なんだろう、いい意味でのクレイジーだと思いますよ。
 リリーが「あの人変なの?」って聞いていたのにジャクソンが「いや、まともだよ」って
答えてたのもよかった。
 
 そうして大噴火が起きる中車で戻って飛行場へ。
 亀裂に車が飲み込まれかけたんですが危機一髪ジャクソンは、地図を探し出して
飛行機に乗り込みました。いやーほんっとに手に汗握ったー。
 そうして地図に描いてあった先は、中国でした。
 なるほど。
 中国はユーラシアプレートというかなりでかいプレートの上だから比較的安定している
って考え方なんですかね。
 ただそこまで飛ぶには大型機がいるっていうことで、彼らは別の場所に向かいます。

 大統領にも避難の話が出るのですが、彼は礼拝堂にいて、行かないとエイドリアンに
言うんですね。
 奥さん、ドロシーは亡くなる前に、乗船の権利はくじで決めたらいい、そうすれば皆に
平等にチャンスが与えられるって言ったらしいです。
 そうすべきだったって。
 確かに今の状況は、お金持ちだけが生き残り、種の存続上優秀な人とか関係ない
状態ですもんね。富を築けるということはそれだけの才能があったのだ、という解釈も
出来なくもありませんが、才能がある人が必ずしも金持ちなわけではないし。
 まあだからといって今何かしてるヒマもないしね。

 というわけでエイドリアンはそのまま、飛行機を飛ばす手配をします。
 
 えーゴードンが操縦する飛行機の件ですが。
 これだけのことが起きているにも関わらず、「ボクの実家に行こう」とかムチャなことを
言うゴードン。
 すいませんがその実家が残っているという保証はどの辺にあるんですかね。

 ラスベガスに降り立った一行ですが、ジャクソンにとって幸運だったのは、あの金持ちの
ユーリがここにいたことです。
 足止めを食っていた彼は、ロシアの飛行機を手配していたんですね。ただ、操縦士が
彼が雇っているサーシャだけしかいなくて、もう一人いると。
 ゴードンが操縦できますよってうまいこと言ってジャクソンは合流に成功。
(ユーリの愛人のタマラが、ゴードンの患者だったことも幸いした)
 強引に飛び立ちます。
 ジャクソンの運の良さはピカ一ですな。

 大統領がこないということでそのまま飛び立ったエアフォースワンですが、彼の娘、
ローラは電話で彼と話をします。
 大統領は残って会見を開くつもりらしいんですね。
 真実を話せば家族に別れを告げられるって。
 まあどんな選択が正しいとも言えませんが、自分の出来ることをしよう、というこの
大統領の姿勢は好感持てると思います。

 飛び立ってから分かったのですが。
 ユーリさん。
 載せている自動車全部捨てろや。重さが増せばその分燃料使うぅぅぅぅ!つーかこんな
もんとっておいたって何の役にも立たんわ!このボロボロになった地球のどこで走らせる
つもりだ!
 ともかく、いざ中国です。

 えーと、久しぶりにチベットでてきます。
 ニーマという子がいて、祖父母を船に乗せに行くんですね。働いてるテンジンがお兄さんで
今回の計画を知ってこっそり助けるつもりらしいです。
 この存在が最後にジャクソンを助けます。

 飛行機の中でユーリは、乗船券が10億ユーロだったという話をジャクソンにしてるん
ですね。
 ここでの会話でちょっとだけユーリを見直したんですけども。
 あと、サーシャが、燃料があまりないからハワイで給油するよって言ってたんですが。

 …ハワイ、燃えてるんですけど。
 え?どの辺で給油?
 給油の前に死ぬよ?
 
 エイドリアンの父から真実を聞いたであろうトニーは、長らく連絡していなかった息子
夫婦に連絡をするんですね。
 しかし遅すぎました。
 電話の向こうで悲鳴とともに通話は切れてしまうんですね。
 なんか可哀想だなぁと思いました。
 この映画ですごいなと思うのは、こういう、命というか人々の運命に対して非情なところも
ちゃんと描いてることです。
 この後、豪華客船も、おしよせる波に飲み込まれていくことになります。

 大統領、ケガをした人たちをお見舞いに回っていたのですが。
 そこでワシントンDCは再び起きた地震によって海に飲まれて行きます。
 大統領がここで「もうすぐ会える、ドロシー」って言ってたのがちょっときた。奥さんも
迎えたら迎えたで「ちょっと来るのが早いんじゃない?」とか言って笑いそうですね。

 イタリアの方でも、首脳が避難する中イタリア首相は家族と残って大聖堂前で祈りを
捧げてました。
 ここも崩れて飲み込まれていくんですが、書かれていた絵の、神と人間が手を伸ばして
いるそこに亀裂が入っていくのは皮肉だなーと思いましたね。
 ちなみに日本はあっさり、津波起きて沈没したって言われてました。
 もうちょっと日本のことも出してくれ!


 ジャクソンらの方は燃料が足らないので不時着するっつーことになるんですけども。
 ここで幸いだったのは、度重なる地震で大きな地殻移動が起きて、中国がもう目の前に
あったことですね。
 うーん…。まあいいですけども。
 そうなったというのは神がジャクソンを生存側に選んだということでしょう。
 不時着したのもシベリアの氷の上。
 すごいなと思ったのが、車に皆で乗り込んで、飛行機から脱出するというもの。
 えーと、進む方向と逆に飛び出すわけですから、ショックは少ないわけです。これは
考えたなぁ。
 で、サーシャは最後まで飛行機を何とかするって残るんだけど、彼らの目の前で
谷に飛行機ごと落ちていってしまいます。哀れですなぁ。
 
 ここに中国の軍隊が来るんだけど、ユーリは乗船券は自分と双子の息子の分だけ
だからといって、タマラを放置してさっさと行ってしまいます。
 タマラとサーシヤが付き合ってたの知ってたらしい。
 つーかここまでこれたのジャクソンらのおかげでもあるのに。ひでーなこいつは。
魔王の方のユーリ呼び出したろか!(それ今日からマ王の人ですよね)
 
 トボトボと歩くジャクソンらですが、ここまで生き残ってきたのですからこれで終わる
わけがありません。
 なんと、ニーマが運転していた車と巡り合い、乗せてもらえるのです。
 ニーマらも船に乗るべく、山奥を目指していたのでした。
 すごいご都合主義!

 久々でましたエイドリアンですが、案内された部屋を見て怒るんですね。
 この広さがあれば10人は助けられるって。
 しかもそこに電話がかかってきて、サトナムからなんですが、迎えの飛行機が
こなかった、今目の前に津波が迫ってきている。さよならだ、って言って死んで
行くんですよ。
 皮肉な話です。
 人類を助けるのに最も貢献した人が見捨てられ、死んでいくわけですから。
 エイドリアンから飛行機のことを指摘されたカールは、わざとじゃない、って言うん
だけども。
 この人がもう司令官気取りでめっちゃハラ立ちます。
 ただ、エイドリアンはいつまでも怒ってる余裕はなかった。
 サトナムが最後に言い残した、東の方からも津波がくる、というのを分析
しなくてはならなかったからです。

 津波がこの船に押し寄せるまで残り28分と算出。映画の残り時間はもうちょっと多い
みたいです。
 乗り込んでいる各国首脳を集めて会議っていうけどしてるヒマあるんか。

 ニーマらはテンジンの導きによって船に乗ろうとするのですが、ジャクソンらを
追い返そうとするんですね。けども祖父母が、私達はみな地球の子供って言って
全員連れて行こうとしてくれるのです。
 えらいですなぁ。
 
 えーとそれでユーリらの方ですが、ジャクソンらを見捨てた報いと言いますか、乗り込む
はずの船が地震などで損傷して出発できなくなってるんですね。それを知らされず
ただ待てと言われるんだけど、エイドリアンらが乗り込んでいる船が出発の準備をして
いるのを見て皆でどどーっとそっちに向かうわけですよ。
 なんていうか…さすが金持ちしぶといのぅ。
 ただしゲートが引き上げられてしまって乗り込めない状態になってしまうんですね。
 それで困っていたら、ジャクソンらとともに船に乗ろうとしていたタマラが、愛犬を
あの双子が抱いているのに気づいてそれを呼び寄せる。
 ユーリはそこでようやくタマラに気づくけど、タマラはそのまんま船の中へ。ここは
スカッとしましたね。見捨てたの自分だもんねぇ、ユーリ。

 ところが、乗り込んだといっても、船の倉庫みたいなとこから乗り込んでいるわけです
から、機械室みたいなところで機械に挟まれちゃったりしてピンチのジャクソン達。
 こっから先は時間との戦いになるんですけども。
 とりあえず言いたい。
 ケイトはあーだこーだ文句言うならちゃんとノアを見はっておけよと。
 ジャクソンだけがダメみたいな言い方してるけど、一番文句言うだけで役に立ってないの
あーたですよ。
 これだけはちょっとムカつきました。
 あとカールもキーキー言うだけでうざくて、誰かこいつを船から放り出せって思ったよ。

 最後見直したのが、エイドリアンが、カールの意見に逆らって皆の同意を得て、
乗せられる分だけ、取りのこされた人達を乗せようってことになります。
 けれどユーリはちょうどゲートが下りてくる下のとこに移動しちゃってて乗れなくなってしまう。
最後ゲートが上がって行く時に、自分の命を賭けて子供達だけは助けてて、それはすごい
感動しました。やっぱり最後は親だったんだなと思って。

 そういうわけで船は出発し、人々は生き残りました。
 …よく考えたらこの後どうするんでしょうか。
 いやまあこれで落ち着くのかも知れんけど。
 エネルギーを吐きだしたら落ち付くでしょうからね。

 一つ分からなかったのが、エイドリアンの父が、客船が傾く中、ひとり外に出て津波を見て
いたんですが、これはどういうことだったんでしょうか。
 死に対して立ち向かうという意味でもあったんでしょうか。

 なんか、地球が壊れる話というより、ジャクソンがバタバタする話だったようにも思え
なくもありませんが、映像がとにかくすごかったです。
 こういう映画を日本が作ったらどうなんだろうなぁと思ったのですが、そういえば日本
沈没ってのがありましたね。あれどうだったんだろう。
 ともかく、もし日本がまた作るとしたら多分皆「生き残りたい人だけ船に乗って。私は家族と
ここにとどまるわ」って人が多くて、映画30分で終わっちゃうような気がします。
 生き残れなくても、最後の瞬間を家族といられたら幸せ、そういう考え方の方が日本人と
しては多いかも知れませんね。(と勝手に言っちゃっていいものか知りませんが)
 2012年12月21日。残り3年。
 

 


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