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かいじゅうたちのいるところ

1/17鑑賞

 結論から申しますとですね、良い子は家出したとしてもいきなりヨットに乗って海に繰り出すのは
やめましょうってことです。
 つーか!いきなり海へ繰り出すとか!家出の規模がでかすぎてどう突っ込んだらいいかわからんわ!
 お前はワンピースでも見たんか!
 
 というわけで内容に入りますが、制作会社のロゴに落書きがされてるのは面白かった。
 
 えー。
 冒頭からわめき声が聞こえてきたので強盗にでも入られたのかと思いましたら、この家の
問題児、マックスが犬相手に大暴れしてました。
 犬超迷惑!いやほんっとケガするからやめてあげて!

 外に出て雪でなんか作って遊んでるのはいいけど、姉が構ってくれないのに不満な様子。
見た限り、結構年が離れた兄弟のようなので、一緒に遊ぶっていうのはお姉さんは無理なん
だろうなぁ。友達と遊び歩きたい年頃だもんね。
 でもそのお姉さんの友達がちょっといいやつっぽくて、マックスの雪合戦に付き合ってあげ
てたんだけど、最後雪で作った基地を壊されて泣くマックス。え?壊したらいかんのだったら
最初からそう言っておけよっていうかマジ泣きすんなよ。泣くくらいなら最初からすんな。

 つーわけでお姉さんはその友達と遊びにいってしまうわけですが、マックスは姉の部屋に
入ってもの壊したり雪を落としたりして大暴れです。
 いやだから…。
 我に返って後悔するくらいなら最初からするなと言ってるだろうがぁぁぁ!お前は数分前の
ことも覚えていられない奴ですかぁぁぁぁ!
 そこに母が帰宅して2人でお片付けです。

 マックスは、僕の雪の基地が壊されちゃったのにお姉ちゃんは何もしてくれなかったんだ
よぅメソメソと母に訴えてますけど。
 その前に自分の所業を反省しろや。

 母の方はなんか仕事でいっぱいいっぱいな感じでした。
 ここの部屋の描写ですが、二人とも靴履いておらず、マックスに至っては床に寝ころんで
います。
 アメリカというと靴で上がるのが当たり前みたいな雰囲気がありますが、きちんと靴を脱いで
スリッパに履き替えて室内を歩くってとこも多いみたいで。日本みたいに土足厳禁なとこも
多いようですよ。
 これは私も最近まで知らなかったのでびっくりしました。

 で。
 夢も希望もない吸血鬼の話を聞かせた後、マックスは自室で遊んでいましたが、夕食の
前に母が男友達といちゃついてるのを見てしまって大人の階段のぼる〜てな感じですが、
それで母親に反発しちゃうんですね。
 テーブルの上に乗ってマジで怒られて、引きずりおろされそうになって噛みついてるし。
 なんか…反抗期って言ってもこれはちょっと行きすぎてる感じが。
 怒って飛び出していったマックスですが、なんとたどり着いた岸みたいなとこに船があった
ので、迷いなくそれに飛び乗って繰り出してしまいます。
 いや…これ展開にムリないですか!?
 いいんだけどさ。
 
 そういうわけで海にボートで出たマックス。なんかもうすごいことになってます。遭難もせずに
島にたどり着いてるのがすごいです。
 てっきりここでマックスが遭難して失神してる間に見た夢でした、という話かと思ってた。

 いろいろありえない展開になりましたが、「物語ですから」で済ますことにして。
 不思議な島に上陸したマックスは、明かりを目指して進みます。
 明かりというかどう見ても燃えてるようにしか見えませんが、案の定たどり着いてみたら
いろいろ森が燃えてました。いきなり焼失の危機だよこれ!
 燃やしていたのは不気味な怪獣で、突撃しては丸い球形のものをぶっ壊しています。
 
 つーかさー…この怪獣のデザインさー…児童書でしょ、元ネタ。
 容赦ない怖さだな!
 その、壊してる怪獣つのはセリフまとめると、「俺がジャイアン様だ」らしいのですが。
(その説明わからんー!)

 どういうつもりかわかりませんが、そこに飛び込んで行くマックス。
 全然空気読めてないどころか、命の危機すら考えてません。アホです。
 食べられそうになってようやく自分がやばいことに気がついたのか、自分には不思議な
力がある、と言い逃れ。
 そういうわけでマックスは彼らの王様になりました。
 いかん、話の展開についていけない!(子供向きですから…)

 ちなみにここで、家を壊していた怪獣キャロルとマックスがにおいをかぎ合うシーンがあるの
ですが、何となく「においをかがれるかぐや姫」を思い出しました。(そういう本がある)
 つかあの顔でキャロルはないよなー…。

 かいじゅうたちは、キャロルを筆頭に、俳優の誰かに似てるけど思い出せないアイラ、アイラと
夫婦で般若面に顔が似ているジュディス、どっかのサバトで立っていそうなヤギのアレクサンダー、
KFCが見つけたらナイフ持って追っかけまわされそうな鳥のダグラス、万事屋のとなりで花屋さん
やってそうなブル、その名前は「空気 わかる」の略称ですか?のKW。

 キャロルが暴れていた理由は、KWが出て行ってしまったからだったのですが、マックスが王様に
なってすぐにKWが帰ってくるんですね。
 たまたま忘れ物をしただけらしいのですが、キャロル達は王様の力だと大喜び。
 そんなわけでいきなり怪獣踊りが始まります。
 いかん、展開に…。
 結局キャロル達は、皆でうまくやっていけるように導いてくれる存在が欲しかったわけですから、
突然現れたマックスが頼もしいことを言ったので受け入れたようなもんですね。
 化けの皮がはがれないといいですが。

 あとキャロルの家に骨があって、マックスびっくりしてんだけど、これは前々からあったもの
らしいです。笑える。
 キャロルはマックスに王冠をかぶせてくれるのですが、これが、しつらえたようにまあピッタリね
みたいなサイズでした。ほんっっとにここに人間きたの初めてなんだろうな…?

 遊んでる最中にキャロルがすごいジャンプ力を見せるんですけど、たまたま飛び上った時に
上に木の枝があって頭ぶつけてて、ドラクエでルーラ失敗した時のキャラみたいな感じになってて
面白かった。
 そういうわけで皆重なって眠ってるわけですが。
 …一番下の奴窒息するぅぅぅ!つーかマックスが押しつぶされてる!皆気づいて!王様死ぬぅぅぅ!!!
 ま、ここで死んだら映画終わるので何とかなりましたが。
 マックスはKWと話をしていましたが、この中ではKWが一番話が通じそうな気がします。
 彼はKWに、いろいろあって家族が自分を悪者扱いするから出てきた、と説明するんだけど、
それは全部自分の非を棚上げした上でのことでしょ。マックス、それは卑怯だぞ。

 んで眠ってるマックスをどう引きずりだしたのか知りませんが、気がつくとキャロルが彼を
運んでいたんですね。
 ここの世界は全部君のものとか言いながら。
 あの穴はアイラの、とかあの岩は違うとかちょくちょく違うのがあって面白い。
 そんで歩いて行くと砂漠に出ます。すごいなおい。
 犬が歩いててあれにはエサをやるなってキャロル注意を促しますが、エサをやるやらない
以前に近づいたら食べられてしまいそうなでかさだろうが!どこの定春だよこれ!散歩させる
のすら一苦労だよ!フンしたら山ができるよこれ!

 その、砂漠を進んだ先の岩の中にキャロルの秘密の場所があって、ミニチュア模型が
つくられているんですね。キャロル達の人形もあって、楽しく暮らしている風に作られて
ました。そういうところにしたいんだろうけど、どうしてもうまくいかないらしい。
 私はむしろ、あのでっかい手でこんな小さなものを器用に作ったことに驚きを隠せませんが。

 そういうわけでマックスは、大きな砦を作ることを提案しました。
 アイス屋とかプールができるかどうかはともかくとして、皆喜んで作り始めます。
 ここでダグラスがメジャー代わりにされてるのが面白かった。
「そこから7ダグラスね!」とか言って。
 いい感じの要塞ができてきていたんだけど、ある時ジュディスが、みんなへの接し方が
平等でない、お気に入りは誰、とか言い出すんですね。
 ここで大人なら当たり障りのないことを言ったかもしれませんが、マックスは困ってしまう。
 そんな彼をKWが、枝拾いに行こう、と誘いだしてくれます。

 KWは、友達だというボブとテリーに会わせてくれるらしいんですが…。
 おおいこいつ鳥を岩で撃ち落としたよ!この二人がボブとテリー以前に何してくれちゃってん
だよ!お前は友人を呼びとめる時に岩を投げるのか!
 死ぬよ友人!

 というわけでKWの両脇に抱えられて死にそうな感じのフクロウがボブとテリーでした。
 相談を受けてくれるというので質問しようとするマックス。
 フクロウの方も「7語で聞いてくれると嬉しい」とか細かいな!
 律儀に7語で質問するマックス。
 それは、みんな仲良くするにはどうしたらいいかというものでした。
 KWにはフクロウがなんていったか分かってるようだけど、マックスと見てる方には「ホーホー」
しかわかんねぇよ!全然解決してないよ!

 帰宅するとキャロルは、KWがボブとテリーを連れて来ていたことで機嫌を悪くします。
 それでこの場を収めようとしてマックスは、戦争ごっこを提案するのですが。
 泥団子ぶつけ合うゲームらしいですが、力を考えるとどう見てもリアル戦争です。
 ガキだからしゃーないか…。
 あと誰ですか動物を投げたのは。動物を投げてはいけません。人生も投げてはいけません。
(今関係ない)

 それで結局戦争ごっこ始めたものの、仲間たちの亀裂が広がっただけ、という惨憺たる
有様に。
 バカだねマックス。だるまさんが転んだにしておけばよかったのに。(外国にあるのか
そんな遊びが)←調べてみたらあるみたいです。「Red light, green light」らしい。

 再びバラバラになった仲間に、何もできないでいるマックス。
 日に日にイライラがつのるキャロル。こいつ絶対カルシウム足りてないよ。
 それでとうとう皆は、マックスは王様じゃない、皆は話を合わせていただけだとばらしてしまうん
ですね。
 激怒していきなりダグラスの腕をもぐキャロル。いいのかそんな残酷表現!
 ここはちょっとビックリしたなぁ…グロいよ。
 マックスはキャロルから逃げて、KWに助けてもらいます。
 つか体の中に隠れるて…。KWの体の中にリチャードというアライグマが住んでいたのはちょっと
笑ったけど。体の中どうなってんだよこれ。
 で、難を逃れたマックス、何の解決もせずに「家に帰る」ですよ。
 もういい、帰れホント。

 マックスはあの模型の場所に行ってみます。模型はバラバラに壊されていました。
 そこにマックスはあるメッセージを残していきます。

 そうしてあのヨットで旅立ち…ってか嵐で壊れたんじゃなかったのか?すっかり元に戻って
ますけども。
 皆が見守ってるんだけど、ブルがなんかちょっとだけ笑顔な感じになってて良かったです。
私このキャラは好きだなー。

 そしてヨットが海に出た時、マックスが残したメッセージを見たキャロルが走ってきました。
 会わないまま別れることにはならなくてよかったと思いますが、せっかくだからマックスも
一度戻ってやれよとはちょっと思いました。なんで追いかけてくるキャロルじっと見てるの!
手でちょっとこいだら一旦戻れるだろ!

 そういうわけで何事もなかったかのように戻ってきたマックス。
 母は安心したように彼を抱きしめて、夕食?を出してくれました。
 夕食がケーキとミルクって。

 というかですね、本当にマックスは成長したんでしょうか?
 どちらかというと問題を投げ出して戻ってきたような気がしなくもないのですが。
 うーん…私が大人だからわからないのかも知れませんが、子供にメッセージ性はあったん
でしょうか?そこがちょっと気になります。
 ただ、キャロルはマックスであり、そこのところはマックス自身キャロルと接していて痛感
したのではないかと思います。
 嫌なことがあればモノを破壊して、腹が立つ奴がいたら追いかけで傷つける、まさに出発
前のマックスそのものですもんね。

 そういうわけでちょっと微妙な感じかなーっていう映画ではありました。
 原作の絵本だと、マックスの想像内の出来事らしいんだけど…。ま、DVDで見れば
いいんじゃないかなーとちょっと思いました。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→かいじゅうたちのいるところ