多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10000mの頭脳戦


交渉人 THE MOVIE
タイムリミット 高度10000mの頭脳戦

2/25鑑賞

 …交渉人、交渉してねぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 えーこの映画、テレビドラマが映画化したものということですが、再放送を全部見逃しました。
ええ、きれいに。
 そんでまあ、テレビ見てない人でも楽しめる映画かどうか、というのを目的にしようと思って
見に行きました。人物関係とかはどうしてもわかりづらい部分はあったけど、テレビシリーズ見て
なくても十分楽しめます。
 でも余裕あったらドラマをレンタルDVDとかで見ておけば、エピソードとかより楽しめるんじゃ
ないかなと思いました。城田さんが出ていたとは知らなかったなぁ。殿!とか言ってた演技とは
全然違って最初マジでわかりませんでした。

 さて物語はパトカーが逃走車両をおっかけているところから始まります。
 こういうカーチェイスでいつも思うのは、日本は道路を全面封鎖して行うため、他の車両が
いないというものすごい不自然な状況になりますけど、アメリカはエキストラとかでバンバン
出してきますよね。その結果ものすごい緊迫したカーチェイスになるわけで。迫力の違いは
それかなぁ、とここのシーン見てちょっと思いました。ま、カーチェイスものじゃないからどうでも
いいんですけど。
 んで検問もやすやす突破される警察。
 …今どき逃走車両の通行妨害するのに柵だけとか…。
 止まれといって止まるならとっくに捕まっとるわ!
 強制的にタイヤに絡まって走行不能にさせるやつがあっただろ!
 しかも逃走車両、逃げる途中に警察官一人をはねてます。
 こういうことすると警察、俄然本気になるのに。

 んで、その次のシーンで、ショッピングモールの店舗に車両が突っ込んでいたので、
なんだよ自爆か、あっけないもんだなと思ったら、その突っ込んだ先のショッピングモールで
人質を取って立てこもったらしいです。
 なんだと…!
 あんな車がグシャグシャになるくらいの勢いで突っ込んでおいて犯人全員無傷だと…!?
 気をつけろ、こいつら全員サイヤ人だぜ!
 
 ここで、人質になったとある兄弟が会話してます。
 弟の方は昨日ここをクビになってたはずなんだけど、なんか事情があって今日も働いて
いたらこの通りだと。
 つーか人質にとられてるのによく会話できるな。
 …今思えばこの兄弟の、決定的なまでのツキのなさはここから始まっていた気がしなくも
ありません。

 それで、犯人は、はげおっさん(はげ言うな)、反町(それ役者名ですやん)、怒りすぎて血管
切れそうなおっさんの三人であることがわかります。
 反町さん…あんた「BOSS」からこっちこんな役ばっかりだな…。まあこの人の場合、演技に
幅がないっていうか言ったら失礼ですが、すごい淡々とやるので、こういう非情なテロリスト
などはある意味はまり役かもしれません。

 えーと気が短いおっさんは谷村というのですが。
 すごい冷静になってるはげおっさんと比べたら危険なファクターですねぇ。犯罪が失敗すると
したら絶対こいつからって感じ。

 外の方では主役であるところの、うさぎさんがきました。ええ、亀じゃありません、うさぎさんです。
 うさぎさんって書くとあれっぽいから玲子さんでいいか。
 玲子は人質を取って出てきた谷村に「あなたと話す気ないから」と言って、はげおっさんと交渉を
開始します。なるほど、確かに下っ端と話してても時間ないことですしね。

 はげおっさんは、50人を乗せるパスを要求してたらしいんですが、それの手配が難しい、
20人乗りのバスならすぐ手配できると玲子は返事。その代わりに残った人質は解放して
欲しいと。
 警察の方では人質のリストアップが進んでいました。あと、出動してない待機班のほうで
昇進試験近いから行きません、みたいな奴がいたんだけど周囲から「こういう事件が試験に
出るのよねぇ」って言われて慌ててるのが笑える。
 王子隼人って言う名前か。おしいな、なんで苗字が獄寺じゃないんだ。(別の作品になっちゃう
からだろ!)
 つーかこの王子クン肩書きからしてキャリアですかね。まあどうでもいいけど。
 墨田も現場出てないし。じいさんだからそれはいいけども。

 玲子は人質に名乗らせて、警察側はそれを人質リストと照会。こういう確認もするんですねぇ。
 谷村ははげおっさんの指示で中に戻ったのですが、玲子もはげおっさんが谷村を持て余して
いるというのを見抜いたようです。
 あと、木崎って人が玲子の同僚で出てますが…新城さん!何やってんですか!早く現場に
戻って下さい!事件は現場で起きてるんだ!つーか警察官多いな筧さん。
 
 はげおっさんは、我々のたくらみは典型的な立てこもりだ、ここまでは、と何か意味深なことを
言っています。
 ということは彼らにとってこの立て籠りは何か別の犯罪のための布石であるということですよね。
 あのすいませんが、この計画考えたの、犯罪プランナーを自称する、夢人とかいう人じゃ
なかったですか?(それはテレビ局が違うドラマです)
 
 はげおっさんは谷村に、「君は感情的になりすぎた。誰も殺す予定はない。拳銃は預かる」と
言うのですが、預かった拳銃で谷村を殺してしまうんですね。
 結局邪魔者始末するんじゃん。
 外では発砲音が聞こえたと大騒ぎに。
 と、そんな時に指揮権がSATに移ったということで、玲子さんは役目から引きずりおろされて
しまいます。こういうのは警察のタテ社会のつらいところですね。

 はげおっさんは人質あいてに、マーク・チャップマンの話をします。
 要するに、ジョンレノを殺した人なんだけど、釈放するとファンに殺される可能性があるって
ことで、死ぬまで刑務所から出られないって人ですわ。
 それをさして、殺人犯がその命を国家に守られている、皮肉なものだ、というわけですよ。

 でも私はそれは詭弁じゃないかなと思いますよ。
 確かに国家に守られてはいますが同時に、多くの人が復讐のための殺人という罪を
犯す危険から国民を守ってるとも言えるわけで。だからマークとかいう人が死ぬまで出して
もらえないってのも、新たな犯罪を防ぐということから考えれば別に守られているわけでは
なく、閉じ込められているにふさわしいんじゃないかと。
 結局「ものはいいよう」ってことです。
 命の重さは確かに差はあるけど、持ちだすのにいい例だとは思わない。
 はげおっさんの洗脳みたいなもんです。

 んでこの話に、さっき人質にされてて名前を名乗った木元とかいうのが同調しちゃってる
わけですよ。感化されやすいと言えばいいかな。
 ダメだこいつ…の典型例です。

 玲子の方は、今まで交渉におうじていたはげおっさんがどうしていきなりラインを切って
しまったのか、を一生懸命考えていました。
 そんな中、SATの強行突入が始まります。
 でもってはげおっさん、世の中を変えて見たいと思わないか、今からご覧に入れようとか
言って、爆発を起こすわけですよ。
 直前で玲子もこれが罠だと気づいたけど間に合いませんでした。
 爆発いうてもロビーがふっ飛ばされたので、人質は無事、SATにけが人多数って感じ
なのですが。

 んで中からわらわらと人質が出てくるわけですよ。
 普通こういった時は犯人がまぎれて逃げようとするので人質確保が最優先なんだけど、
もう現場大混乱してそれどころじゃねぇし。
 悠々と反町も逃げていきました。つーかニヤニヤしてるからばれるだろ。
 この反町の役調べたら中川って言うらしいです。

 そんな中、はげおっさんだけが一人投降してきて逮捕されるのですが…。
 木元がかけよっていって、どうやって世の中変えるんですか、とか聞いてます。
 うん…ちょっとだけ空気読もうか!
 はげおっさんは私をよーく見てろって言いました。
 あれですか、おはようからお休みまで暮らしを見つめるライオンですか?
 というか警察も木元を取り押さえるとかくらいしろよ。明らかに怪しすぎるだろこいつ。

 木元とその兄はアパートでなんかくだまいてますけど、木元も首になってどうすんだよ
とか言ってるが兄よ、お前は働いてんのか?見た限り立場同じように見えるけど。
 つーか逃げたとかいう中川がアパートはってるように見えますが…。

 警察の方では、はげおっさんの身元がつかめない、と言ってます。
 逃げようと思えば人質にまぎれて逃げられたはず、現金も残っている、目的が
わからない、と。つーか人質にまぎれてって、あんなスーツだと目立つような気がしなくも
ないですが。

 そんで、玲子がどこかに電話で話をしているのを見かけた木崎、行き先を聞いてます。
 玲子が北海道ですって答えたので安心してるから何かと思ったら、たまたま同じ日に
休暇をとっていて、自分は福岡に行くらしいんだけど、そこでまで会いたくないと。
 まあそりゃそうだ。
 結婚披露宴に出ると聞いて、そこで結婚相手見つけて結婚して帰ってくるなとか言う木崎。
お前玲子にグーでぶっ飛ばされるぞ。

 はい出ました城田ー!
 なんか同じ夢を見る、玲子が死ぬ夢とかなんとか言ってる。
 玲子さんは彼に週一で会いに来ているらしいです。こないと死ぬって言ってるらしい。
あれだ、「玲子がいつもの時間にこない!死んでやる!」とか言ってるのを影から
こっそり見てればいいんじゃないでしょうか。(鬼か)
 なんか君が先に死ぬなんてとか言ってるけど死ぬ前提で話を進めないように。
 ただ玲子は「つくづくすごいね、あなたは」って含みのある言い方をしていたから、何か
心当たりはあったんじゃないかと思います。いや、この後の事件以外に。

 そして帰って行く玲子を見て真里谷は思うのです。
「今日の玲子は永遠の別れを告げにきた」
 言ってねぇぇぇぇぇぇ!!!!

 空港にやってきた玲子さん。
 いきなりあの木元を見つけてしまいます。
 見なかったふりが出来ればよかったのでしょうがそうもいかない。
 気になった玲子は彼の搭乗予定の便を聞き出します。
 偽名を使って搭乗しようとしていることに、さらに不安になる玲子。

 つーかすいませんリアルに飛行機乗ったことなかったので知らなかったんだけど、
名前とかいるんですね。やっぱ事故とかで死亡した時のためですか?まあいいんですが。
どうせ飛行機絶対乗らないし…。

 飛行機に乗り込んで早速止められる玲子。
 警察手帳見せたのはいいけど思い切り飛行機離陸してんじゃねーかよ!
 大問題だぞこれ。
 木元に声をかけようとしたら、離陸するから座って下さいと言われてしまいました。
 いやCAさんよ…その前にパイロットに報告しなくていいんですか?一人増えたら
重量も微妙に変わるので再計算とか必要になると聞いたことあるんだけど。

 で、適当に座る玲子。
 その隣には…木崎がいました。
 何やってんだお前とか言ってるのがすごい笑える。
 玲子は先に木元の写メをとって警察に送るんですね。
 でも警察側では「恋人のイケメン自慢?」とか。
 すいません、ここの警察、相棒の特命係と変えてもらえませんでしょうか?

 ちなみに機長は柳葉さんでした。「踊る〜」かこれは!

 玲子は木崎に「彼が何となく気になってた」と言うんだけど、木崎は「お前の
何となくはただですむことがないからなー」と困ってる感じ。
 というのも彼は婚約者とともに旅行中だったからです。
 説明を求められて「何となく、で逆方向の飛行機に乗る同僚です」とか紹介
する木崎。合ってるけどなんか違う! 
 婚約者はもう「誰この女」みたいな感じで嫉妬丸出しで怖い。
「一緒だなんて聞いてない」という彼女に「俺も聞いてない」という木崎。
 ですよねー。

 CA達の間では、なんで玲子が乗り込んできたことを離陸前に言わなかったのか、って
問題になってるけど、飛び立ってしまったものは仕方ありませんから、キャプテンに報告。
キャプテンも「青島確保だぁ〜」とばかりに、羽田に引き返すことを決断しました。
 警察であっても、名簿に載ってない人間を乗せるわけにはいかないから、だそうです。
 名簿に載ってなくて飛行機に乗ってる…。(いや別に面白いことを言おうとして言った
わけじゃないと思うよ!)

 警察の方では玲子は何やってんだー!とチーフがめっちゃ怒ってました。
 で、やっと玲子が送ってきた写真の身元が木元だと気づく。おっせー!

 んで上空にやってきて、木元とその兄、何やらゴソゴソし始めました。
 化粧室から貨物室に入って荷物を探し、拳銃を組み立てるというアイディアはすごい
ですね。飛行機のザルな警備システムにもびっくりだわ。普通はひっかかるはずなんです
けどね。
 まあそれはともかく出てきた木元兄が人とすれ違う時に玲子の席に手をつく形に
なって、木崎はガンオイルの匂いがした、と気づくんですね。「間違いない、俺あのにおい
大嫌いだから」って。
 ありますよねー、嫌いなものに限ってすぐ見つけちゃうやつ。
 部屋の隅のゴ●ブリにいち早く気づいちゃうーみたいな。(多分違う)

 そんで入れ替わりにトイレに入り拳銃を手にした木元。
 CAを人質にしてハイジャックですよ。
 思わず立ち上がろうとした玲子を木崎は止めてました。
 当たり前だ。状況もつかめてないのにどうするつもりなんだこの人。
 交渉人としてあるまじき行動だなっていうか、ここのシーン見ていて思ったんだけど、
この作品は「交渉人」のことをあまり勉強してないですね。
 ただ感情のままに動く人間が交渉人役とかありえんもん。どちらかというとここは、反射的に
立ちあがりかけた、腕に覚えありな人を玲子が止める、くらいの冷静さが必要でしょう。
 話は面白いんだけど逆にリアリティがなさすぎる。
 インパクトあるタイトルにしようとして交渉人ってしたんだと思うけど。

 ともかくまあ、玲子を止めている木崎を、目を覚ました婚約者が見て誤解するわけ
ですよ。
 いやあの、あなたは早くハイジャック犯に気づいて下さい。

 んで他の乗客が、「犯人は今あいつ一人なら何とかできるんじゃね?」みたいに誤解して
(木元兄はコクピットに押し入ってた)飛びかかろうとしてるわけですよ。
 いやだから、君達はあれだ、テレビの見過ぎだ。
 犯人を取り押さえるには必ず、乗客のふりをして後ろから見はってる人間がいないか
どうか確認すべきだ。
 
 つーわけでやっぱり案の定、取り押さえようとした乗客、後ろから撃たれました。
 中川が乗ってやがった。
 なにぃ…!こんな大物芸能人なのに存在感がなかっただと…!(待てよ)

 木崎の婚約者、やっとことの事情を理解してくれました。
 いやあよかったよかった。このままじゃ機内で犯人ほっといて大騒ぎするとこ
だったですからね。

 コクピットに入ってた兄の方は、富士山が逆方向に見えることに気づいてどういう
ことだ!とか言うんだけど、キャプテンは冷静に、事情があって羽田に引き返す途中
だった、と言います。
 つーかこの兄はダメだ。全然冷静に行動出来てないし。
 絶対こいつ何かあれば撃ってくるぞ。
 中川がやってきて理由を尋ねるのですが。
 このキャプテン頭いいですねー。
 計器の故障が疑われたんだが、問題はなかったと言うわけですよ。
 というわけで正規のコースに戻ることになります。

 この時副パイロットがこっそり何かのボタンを押したんだけど、兄が「今何押したー!」
みたいな感じで発砲。副パイロットは撃たれてしまいます。
 あのぅ…君は自分から計画をメチャクチャにしていっているわけですが自覚はありますか?
中川もこいつは役に立たないと判断したようで、機内に戻るように言ってます。
 そりゃそうだ。

 ちなみに副パイロットが押したのはハイジャックされたことを知らせるボタンでした。
 それによって管制塔でもハイジャックされたことを知ります。

 追いだされた木元兄は乗客名簿を確認しにいきます。
 んで、前の席から移動させられた人達が来るんだけど、その中に成宮さん扮する、いけ好かない
金持ち風の男が女といるんですね。
 どう思ったか知らないけど、そりゃ世の中格差があるわけですから、うらやましく思ったって
仕方ないですよ。

 そいでハイジャックの通報を受けて、桐沢チーフらがやってくるわけですが。
 あれ、桜庭さん…「キイナ」に続いてこちらでも似たようなお仕事されてんですね。
 それはともかく、犯人の声を録音して分析するのがテープって!機材古くないですか!?

 副パイロットが撃たれたので、「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんかー」と探す
CAたち。客が「そんなに都合よくいかねぇよ」とか言っててむかつく。そりゃそうだけど探すのが
普通でしょうに。
 玲子もまた木崎に止められてました。
 看護師のふりをする気か、って木崎読みきってますね。さすが。
 婚約者の方は半泣きでメールしようとしてんだけど、高度が高くて携帯電話は使えないらしい。
衛星電話とかいうのがいいらしいんだけど、そんなものを持ち歩いている乗客はいない、いると
したら、地上とのラインが必要なパイロットだけだ、と言われます。
 でも今はコクピット制圧されてるって。

 チーフの方は、交渉を中川としてるんだけど、名前を名乗らないから「お前のことはクソヤローと
呼ぶことにする」とか言ってます。
 おいおい、クソヤローってどんだけネーミングセンスないんだよ!シットとかタードとかプートとか
って言えよ!(全部英語で「クソヤローだよ!」)

 で、本当にクソヤロークンと呼びかけたチーフ。
 中川も流石に嫌だったようで、マーク・チャップマンとか言ってます。
 んでチャップマン君とか呼びかけるチーフ。言いにくいだろ!マークって言えよ!
 多分マーク君だとマークンに聞こえるからだと思いますが。

 玲子は、乗客名簿のことといい、木元らは誰かを探しているということに気付きます。
 なんでしょうね。
 でも名簿と照らし合わせられると自分が載ってないことがばれてしまう。
 一方で木崎はこっそり、「衛星携帯を持っている人は近くのCAまで」というメモを乗客に
回してもらってました。

 で、名簿確認で木崎名を名乗ったんだけど、名簿にないって言われるんですね。
 あわてていたら婚約者が、私の名前で書いたって。
 婿養子決定かよー!っていうか何こんな時に余計なことしてくれとんじゃー!
 木元らもアホらしくなって解放してくれたのはいいけど、興奮状態の兄だったら撃ってても
おかしくないぞ!

 中川は解放する条件として、御堂の釈放を要求してきます。
 …グランマニエ?←それ美童。
 あのはげおっさんかぁぁぁ!最初誰かわかんなかった。
 待つ時間は1時間、それを1分すぎるごとに一人ずつ殺していく、という中川。
 …えーと、519人いるから、約8時間半は粘れるということだね!(全員殺される前提!)

 木元の方はなんか目的の人間を見つけたらしいのですが。
 兄貴、次どうするんだっけとかいってマニュアルみたいなものを見ています。
 ええい、アホかお前は!
 シミュレーションくらいしとけボケ。
 
 政府ではあいつは御堂というのかみたいなことやってますが、用意された写真が、白の
背景に白いスーツだから、空間に生首浮いてるみたいで気持ち悪いよ!もっとマシな
写真なかったのかよこれ。銀さんみたらまたムー大陸探しにいっちゃうよ!
 あとその会議内でPC立ちあげてるやついたけど、どう見ても画面が起動初期の画面です。
…使えよパソコンを!

 飛行機の中には木崎と玲子がいるんだろ、そいつらは対応できないのか、という政府に
対してチーフは、状況が分からない上にコンタクト不能だからどうしようもない的なことを
答えてます。
 この政府もどっかの政権に似て無能そうだな…。

 んで、いったん隠れていた玲子は、CAの制服を着て堂々とコクピットに乗り込みましたよ。
何と言う無謀な行動というか…。
 でもキャプテンがあの通り、機転の利く人だったからねぇ。
 何も言わずに入れてくれて、副パイロットを座席に移動させる提案も受け入れてくれました。

 残った玲子はキャプテンに「ダクトの風通しが悪い」とか言ってますが…。
 ここはどういう意味があって言ったのかわかりづらかったです。もうちょっとフォローが欲しかった
なあ。
 上下がどうたらと言ってたし、「専用ダクトを開けて」と言ってたから、「地上とここ、連絡を
取る手段がない。専用の通信回線、つまり衛星携帯を貸してくれ」と言ったのだとは思うのですが。

 それに気づいた機長は中川に話しかけるフリをして玲子に、いったん羽田に引き返そうと
した時に燃料をかなり捨てたから、飛び続けたとしても残り1時間も燃料はのこってない、と
説明します。
 驚く玲子。

 一方で乗客の方ですが、空気読めてない乗客が「こんなメモが回ってきたんだけど」と木元に
メモを渡してしまう。
 …この乗客は助かった後で袋叩きにされればいい!
 っていうかこの犯行がテレビで語られる時に絶対言うやついるだろうな。「あの時空気読めない
人がー犯人にいっちゃってー」みたいな。
 ともかく、このメモは誰だ!ということで木崎ピンチに陥るんだけど、トイレに行きたいって立ちあがった
客のおかげで話題がそれて助かるんですね。
 木崎はその客に「ありがとう、助かりました」って言うんですが。
 私はここのシーンを見ていて、中川みたいに、しばらく客の様子を観察してた奴もいるんだから、
そう簡単に自分がやったことばらさない方がいいけど、とはちょっと思いました。
 この客のほうも、ヒーローになろうとするのは命取りですよ、と冷静に判断してましたね。

 えーキャプテンの方ですが。
 ちょっとマニュアル確認したいから、フライトバッグあけて出してくれる?と玲子に言う
わけですよ。
 玲子があけるとそこに衛星携帯があった。
 んで「A4の書類なんだが」って言って紙を渡されるキャプテン。
 …そうだこれこれって言ってるけど盆踊り大会とか書いてあるぅー!
 つかよく中川にばれなかったな。

 そういうわけで衛星携帯を手に入れた玲子は、トイレに引きこもって連絡中。
 政府は御堂を釈放するかどうかみたいな話をしてますが、もう紛糾状態ですよ。
 そんな中、経済産業大臣だけが、(万年筆回して遊んでましたが)人の命は重いと
主張します。
 
 で、片山って人が出てきたんだけど、なんか同僚らしい人に出会ってて、その人は
外務大臣のお供で海外だかに行くはずだったんだけど、今回の事件で飛行機が全部
止められてて予定がおじゃんになって、今このあたりをブラブラしてたらしい。
 そんでその人は片山に、非公式にだけど、米軍の領域内にあの飛行機を行かせろ、
そうしたら米軍が撃墜する理由ができるとかいう恐ろしいことを言うわけですよ。
 つまりブラッディ・マンディ2第一話でもやってた、「最終的には撃ち落とせばいいんじゃね?」
みたいな話なわけですよ。君らはおおざっぱすぎる!
 片山は、それが政府のプライドかと大いに怒るわけですが。
 まあそんな必要はないだろうなって言うのですよ。
 玲子と木崎が乗ってるって。
 同僚の人が「それを早く言え」って言って去っていったのがかっこ良かった。この人もまた
この二人の優秀さを知ってるってことですもんね。

 工藤という記者が、御堂の顔に見覚えがあることに気づいて調べ始めたようです。
んで「悲しいねぇー」とか言ってるけどお前はドラクエのドルマゲスか。

 中川の方は、差出人がJOKERになってる相手から何かメールを受け取ったようですが…。
気になるなぁ。

 木元兄は、もし交渉が遅れて、最初に殺す人間は決めてるというんですね。
 あの成宮さんか。
 若いのに金持ちは許せねーとか言ってますよ。
 若くして成功することがそんなにいけないことですか?お前の世界観はなんて狭いんだ。
 木元は、御堂も誰も殺さないと言ってたから殺さないよ、とか言うんだけど、兄はもうダメな
感じだな…。

 チーフは玲子に、もう一度中川と交渉するから、その時に木崎と2人で制圧してくれ、
合図としてコールを一度鳴らす、と約束するわけですね。
 中川はあの、携帯を探すメモを兄から受け取っていてなんか気づいた感じだし。
 どんどん嫌な方向に進んでいくなって感じでした。
 それで中川は携帯電話を持ってるはずだよなとかいってキャプテンの荷物を探し始めるけど、
携帯は玲子が持ってるから見当たらない。くそっ、ダミーでも用意しておけば!ってそんな
事態そのものを想定してないですしね…。
 チーフからの電話にも出ない。だからチーフは作戦を開始できない。
 いよいよ追い詰められてきました。
 そして中川、メールを見せます。
 客の中にネズミが2匹っていう連絡だったんですね。
 やっぱりあの男が仲間じゃねーか!

 木元は急いでトイレに向かうけど中から鍵かかってて開かないんですね。
 かっこよく銃を構えた!
 それで鍵穴を撃つのかと思いきや!
 グリップでドアノブガンガン叩いたー!銃はそうやって使うもんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!

 中を開けてみると玲子いないんですね。貨物室に逃げてた。
 んで木元が追いかけていくんだけど。
 玲子さん…全然交渉成功してないんですけど。
 思い切り拳銃突きつけられて、中川の前に出ることになりました。

 私はここのシーン、木元が説得に応じて玲子を捕まえたフリをする芝居かと思ってたのですが。
本当に玲子捕まってました。
 なんだったんですか、あの逃走劇は…!

 ネズミかお前がとか言う中川に木崎がこっそり「ネズミじゃなくてうさぎだよ」って言ってたけど
別に今それはどうでもいい。
 あと、玲子はこの状況下で、中川と交渉を試みますがめっちゃ殴られました。
 …キミは本当に交渉人なのかね、玲子君…。今回の映画において交渉が成立するシーンを
全然見てないんだが。

 交渉決裂だ、といって中川、客の一人を撃ちます。あれ?こいつあんたの仲間じゃなかった
ですっけ?

 ここでチーフは駆けつけてきた玲子の妹という人から、彼女が重大な病気を心臓に抱えて
いるということを知らされます。
 その割には上空でえらい平気でドタバタしてましたけど。確かにさっき苦しそうな感じは
してましたが。一刻も早い手術が必要という割にはえらい元気だな。それで木元を取り押さえ
ようとして失敗したのはわかるけど、すんごいかっこ悪い…。

 えーと、政府の方は結局御堂を釈放することになりました。
 中川はその様子を生中継しろと要求。それを見るために飛行機の高度を落とさせた。
 このあたりも後になって思えばなるほどなって感じですね。

 木元兄は中川に、約束は守ってくれるんだろうな、金があれば弟は大学にも行けるし
いいところに就職もできるとか言ってます。
 いや…ハイジャックやらかしてる時点でどれだけ金があっても大学に行けないし就職も
出来ませんけど。君はアレですか、おバカと言われるたぐいの人ですか?

 釈放される御堂を見ながら工藤は昔はルポライターだったはず、以前ある大物議員が
税金を企業に横流ししていたが、それを御堂がやっていた、ということを話します。
 つまり世の中を変えるとかなんとか木元には言っておいて、自分自身はかなりえげつない
ことをやってたわけですね、御堂は。
 んで釈放された御堂は、カメラなどが見守る前で何者かによって射殺されます。
 衝撃を受ける木元。
 玲子は、あんたたちの関係ないところで何か大きな力が動いてるのよ、とか言いますけど
今度はこっちが聞く耳持たずになっちゃったよ。
 めんどくせー兄弟だなおい。まとめて窓から放り出せよ。

 中川は混乱してる木元兄に、仲間にしたのは失敗だったな、冷静さに欠ける、といって
拳銃を取り上げようとするのですが。
 木元ここで思い出した。
 御堂が同じ手で谷村を射殺したことを。

 でも結局兄撃たれました。なんのこっちゃ。
 この機に生じて制圧しようとした木崎でしたが、やっぱりあのJOKERは撃たれたと見せかけて
生きてました。まーた油断させる手か。
 あんたオバケ?とか木崎、この状況でその質問はないわー…。
 木元にも玲子が「だからいったでしょ」みたいなこと言ってたのはちょっとスッとした。
 結局あーだこーだ綺麗事いっても、真実を見抜く目がなければかわらんですよ。

 中川はキャプテンも撃って自分だけどっかにいきます。
 で、玲子はJOKERの隙を見て取り押さえました。つーか窓に穴開いただろうがおい。ちゃんと
ふさげよ。上空だと結構命取りだぞ。

 貨物室に向かった玲子ですが、中川やっぱり爆弾をしかけてました。こいつ御堂の指示で
動いてたわけじゃなさそうですね。今さらですけども。

 ここに木元がやってきたんですけど。いいからお前は役に立たないから出てくんな!
 案の定中川に撃たれそうになって、木元をかばった玲子が撃たれてます。
 すいませんが木元君。黙って機内へ戻ってくれませんかね…。
 そしてそこにかっこよく今度は木崎が登場!
 爆弾と聞いてびっくりして後ずさるんだけど。
 あれ…?お前が背中で押したの、爆弾のスイッチじゃね…?
 もうさ、二人ともさ、ポケットに入ってたアメやるから帰ってくれる?

 中川、自分が地上に降り立ったらその爆弾のスイッチ入れてやるよといってパラシュートで
一人脱出しました。
 こいつこそ米軍に撃墜されればいいのに。
 あと、とっ組み合った玲子さんが落ちかけて大変なことになってます。
 ええい面倒臭い!

 木元は玲子を助けるんだけど、なんといきなりここで卑屈モードに入ります。
 あと機内では「誰か電子工学に詳しい方はー」とCAが言っててまた客が「そんなに都合
よくは出来てねーんだよ」って言ってました。
 誰かーお客様の中でハリセンを持っておられる方はいらっしゃいませんかー!一斗缶でも
構いませんよー!

 ここで成宮さんが下りてくるわけですよ。
 単なるチャラチャラしてる人間かと思ったら、電子工学を学んでて、そんでいろいろあって
IT始めたら大成功しちゃったと軽く語ってるけど多分並大抵の苦労じゃなかったと思う。
木元兄は彼を見てむかつくみたいなこと言ってたけどこれ聞いたらどう思うでしょうね。
人は見た目じゃわからん、ってこと。

 んでここで成宮さんが配線引っこ抜く時の表情とかが絶妙でおもしろい。
 あ、忘れてた。
 気をつけろ!こいつ爆弾を解除するふりをして新たな爆弾を作動させるかも知れん!
元テロリストだぞ!それにしてもいつ病院から退院してきたんですか、J君!
 …忘れてたからってわざわざ思い出してやるネタだったかなぁこれ。
 
 ともかく、彼らは知りませんでしたが、中川が持っているスイッチの遠隔操作を遮断する
配線を切ったのは皮肉にも中川がスイッチを入れるほんの少し前でした。

 ちなみにこの中川の方、なんとあの産業大臣に雇われて動いていたということがわかるの
ですが。
 地上に降り立ち、用意してあった車に乗り込んでニヤニヤしながら爆弾のスイッチをいれたら。
 車の方が吹っ飛びました。
 自分だけは勝ったつもりでいただろうにねーバカですねー。

 つまり要するにこれは最初から大臣によって仕組まれていたものだったということです。
 中川は御堂を助けるフリをして解放を要求する。
 大臣は人命が大事と主張して、御堂解放の方向に持っていく。
 御堂は釈放されたが何者かによって釈放、怒ったハイジャック犯は人質を道連れに飛行機を
爆破した、というシナリオだったんでしょう。しかもこの飛行機には大臣のもと秘書も乗っており、
それを殺すためだけにいともたやすく他の人間の命を道連れにしようとした、と。何が「人の命は
重い」だ。ふざけんなクソ大臣が。
 彼らの誤算はこの機に玲子と成宮さんが乗っていたことでしょう。
 成宮さんは「俺どこまで勝ち続けるんだろう」って言ってたけど多分この先ずっとだと思う。
チャレンジ精神がある限りこの人は勝てるんじゃないかなあ。

 やれやれと思っていたらこれで終わりではありませんでした。
 飛行機を操縦する人が誰もいなくなったので玲子がやるしくなくなったわけです。
 もうピンチてんこもりで疲れたよ!っていうか流石に鬱陶しいと思ったのか「お客様の中に
パイロットの方は…」というのはなかったです。
 よし、コナンと蘭ちゃんを呼べ!(無理だって)

 あとすいません。
 オートパイロットがあるはずなのですが、まったく出てきませんでしたけど、それ使わないんで
しょうか…?いいけどさぁ…。

 ま、いろいろありましたが何とか無事に降り立ちまして、心臓の病気のため意識を失った
玲子は病院に運ばれました。一番の功労者なのに一番最後まで放置されているという
鬼のような展開!
 ちなみに降り立つまでに木崎は婚約者と「昔のコントかお前は!」みたいなことしてました。

 この後真里谷が「玲子の命と引き換えに悪い奴は捕まった」とか。あの助かった秘書が悪事を
全部ばらしたからです…ってだから殺すなというのに!
 
 そんな「彼女はもう死んじゃったんだ」という彼のところに玲子はまたやってきました。
 この終わり方はよかったなー。

 
 全体的に、どこらへんで交渉してるのかいまいちわかりませんでしたが、アクションは
面白かったです。ケガをしていたはずなのにらくらく操縦かんを操る玲子はすごいと思い
ました。(イヤミか!)
 テレビドラマも面白そうな感じですね。



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