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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
The Lightning Thief

3/3鑑賞

 この話の教訓は、遊び男(女)ふざけんなてめぇ、ってことだと思います。(違う)

 2時間でこのでっかい設定の話をどうまとめるかと思ったけど、さすがハリポタの監督だけ
あって、長い話をうまくまとめるのはお手の物のようで、過不足なく本当にいいまとまりだった
と思います。
 この手の壮大な話ってとかく、主人公が使命に目覚めるまでをやたら時間多く取り過ぎて
肝心の決戦のシーンがほんの少しで終わってしまったりする傾向があるのですが、それが
まったくなくて、旅立ちはちょっと性急かなって印象あったけど、あとはもう文句なしに面白かった
です。どっかの、三部作とか言いながら一部で打ち切りになった某ファンタジー映画に聞かせて
やりたい話ですな…。(敵を倒すために旅立った途中の話に時間を割きすぎて「俺達の
戦いはこれからだ」的終了をしてしまった)
 そういうわけですんで、大迫力の映像はスクリーンで見て間違いなし、だと思います。
 でもタイトルでネタばれされたのは久々でした。(盗まれた雷とか…)

 あ、それと、エンドロールで始めたら半分くらいの人が帰っちゃってましたが、そのエンドロール
出た少し後、話が続くので残ってた方がいいですよ。せっかくのオチがもったいないですから。

 
 冒頭からすごい雷が響いてます。
 雷が…あれ?音消えましたよ?音途切れましたよ?とか思ってたら映画館の音響故障
じゃなかったのか。(失礼)
 というかよく考えたらどうやってこれ盗んだんだ…。

 そのあと誰かが海から上がってきたんですけど。あれですか、海外版タイムスリップした
仁先生ですか。(そろそろ懐かしいネタになってきた!)
 つーかでけぇよ!橋をバックにしてたらわからなかったけど釣り人とでかさ全然違う!そりゃ
釣り人もビックリだよ!
 その後体が人間サイズになったのですが、最初からそうやって上がってくればいいと思います。
 気をつけろ、この神結構アホだぞ!

 その神様ことポセイドンはエンパイアテスートビルにやってきました。
 ここに住んでるのはゼウスらしいです。
 …結構俗物だなこいつら。
 あと服のセンスが微妙なのはやっぱどちらも世間ずれしているからでしょうか?

 ともかくゼウスはいきなりポセイドンを、私の雷を盗んだなと盗人扱いです。
 これでもし別の人が犯人だったらどうするのかというか実際そうなのですが、全知全能の
神にしてはものをしらなさすぎだと思います。
 まあギリシャの神々はひどく人間臭くて、作った人達の民族性にもよると思うんだけど、
日本の神様とはかなり違うような気がします。日本の神様はやっぱ日本っぽい。
 ともかく、ゼウスは「あ?てめーが盗んでねーんならてめーの息子だろうが?調子こいてっと
戦争すっぞ?早く息子に雷を返させろや」と最初からケンカ腰です。威厳もなにもあったもんじゃ
ありません。すいませんがこの神様、ちょっとうちの国のイザナギ・イザナミと取り替えてもらえません
かね?(よその国の神様にケンカ売らないように)

 ゼウスは「返さなかったらこうだぞ!」と扉を破壊して部屋へ引き揚げていったんですが、
その壊された扉どうするんだろうと思っていたら自働修復機能つきでした。
 あれ…?この人ちゃんと住んでる家賃払ってんのこれ。勝手にここ出入り口にしてんじゃ
ないだろうな?

 一方場面変わって主人公のパーシー…。
 いきなり水の中にいます。
 目を見開いています。
 どう見ても死んでます。
 パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々、ご声援ありが…ああ、もぐってただけで死んで
なかったのか。いやーここでいきなり死んで冥界にいって活躍でもしてくるのかと。
 水から上がると彼の友達であるグローバーが、7分もぐってたよ!すげぇな!とか声を
かけてくるわけですよ。
 このグローバーの方は足が悪いのかいつも松葉杖をついています。
 つーか彼らがいる学校めっちゃガラ悪いんだけど。
 こっからクローズ・ゼロとか始まったりしねーよな?
 
 授業中のパーシーはめっちゃやる気なさげ。
 ドッズとかいう先生があてても、黒板の文字がフラフラして読めなくて、わかりませーんって
感じらしいです。ドッズの料理ショー!…言ってみたかっただけです。

 パーシーが家に帰るとお母さんが迎えてくれるんですが、パーシーは「また難読症がひどく
なった」と言ってます。病院行ったらどうよ。
 したらなんかむっさいおっさんがやってきて、なんだこいつ?って思ってたら、これがなんと
父親にあたるらしい。(パーシーは納得してない様子)
 血はつながってないらしいんですが、そりゃあパーシーも気に知らんわなぁ。どうして母親が
こんな飲んだくれのクズと結婚したかなんて。
 母は私達のためになってる、と言いますが…。
 これはきちんと説明したほうがいいんじゃないのかなぁ。息子さん家に帰ってこなくなりますよ。

 パーシーらは学校の授業で、ギリシャ・ローマ博物館にやってきています。外観が某自然史博物館
そっくりな気もしますが気のせいでしょう。
 入ろうとするパーシーに「ここからすべてがかわる」という誰かの声が。
 振り向けばヒゲのおっさんが立っていたのですが、パーシーにはとんと心当たりなかったので
そのままスルーです。気づいて!君のお父さん!
 
 授業では、ブルナーという、一文字変えると昔の女子体操服の名前になりそうな先生が
ギリシャの神々について教えてくれます。
 ゼウス、ポセイドン、ハデス三兄弟はクロノスの息子であり、クロノスは自分が父にしたと
同様、自分も息子に殺されるという予言を受けたため生まれた息子たちを次々飲み込んでいって
しまうのですが、ゼウスだけは母の機転で助かり、でもって他の息子たちを吐き出させ、力を
会わせてクロノスを倒す、という話があります。まあこれがよく知られるギリシャの神々の、ひとつ
前の世代を倒したということにもつながるんですがそれはどうでもいいわ。
 覚えておけばいいのはゼウス、ポセイドン、ハデスは、遺産相続についてもめる兄弟の
ように仲が悪いということです。

 あと神々は時々に地上に降りて人間との間に子供をつくると言うはた迷惑なことをしている
わけですが、半分人間で半分神のことをデミゴットというらしいです。半神でいいじゃん。(それだと
どっかのマンガのタイトルになる上に読み方だけだと野球チームだ)
 ヘラクレス、アキレスのほかに誰でしょうと急にふられたパーシーですが、展示物に書かれて
あった文字が急に読めるように変化して、ペルセウスとなりました。それを答えて正解。…便利な
能力だなこれ!
 それはともかく、パーシーの横でドッズ先生がパーシーをガン見してる!こぇぇ!研ナオ子みてぇ!
(失礼だろ)
 
 話があると別室に連れてこられたパーシー。いきなりドッズが化け物になって襲われてます。
イナヅマをどこにかくしたーとか言われてます。
 単刀直入なのはいいですが、当り前のことながらパーシーには話が見えてません。
 戸惑っていたらブルナー先生とグローバーがやってきて助けてくれたのはいいんですが、
この二人全然驚いてねぇ…。
 つーかパーシーのパニックぶりがすごいです。
 
 突然ですが人間は不思議なもので、皆がパニックに陥っているとなかなかパニックは
おさまらないのですが、ひとりがパニックになっていても、あとの人が平然としていると、
かなり早くその人もパニック状態から抜け出すらしいです。
 今のパーシーがまさにそれ。
 え?え?みたいな感じで話が見えないながらもかなり早く戻ってきました。
 
 パーシーが、自分が雷を盗んだとか言われたんだけど、という話を書いて2人は、訓練所に
連れて行かないとまずい、と言います。
 で、ブルナー先生は武器だ、と言ってペンを渡してくれました。
 本当に危機が迫った時に使えと。
 「これはペンです」とものすごく当たり前のことを言うパーシー。
 中学一年の時に英語を習ったかと思いますが、その時に出てきた「これはペンです」という
文を、教科書以外で初めて見たように思います。
 
 ともかくまだ話題についていけてないパーシーをよそに、グローバーはお母さんと一緒に
逃げないとって言うんですね。
 帰宅するとあのロクデナシの友人がいてお母さん給仕させられてんだけど、これはグローバーが
あっという間にのして、お母さんは事情を知っているらしくサッと移動開始。
 こういう早い展開嫌いじゃありません。

 母の車で移動しながらパーシーは、自分は雷なんて盗んでない、と言います。
 母は事情を知っているらしく、父に関係あることよっていうんだけど、お願いだから前を見て
運転して下さい。

 パーシーの父は生まれた直後に出て行ったらしいですが、今はそれを問い詰めている場合
ではなくて、牧場っぽいとこにきたはいいけどどう見ても怪物が先回りしてます。
 あとお母さんよそ見してて道路に転がってきた牛をひきそうになって車横転。こんなところで
カーアクションしとる場合かぁぁぁぁ!
 で、訓練所に入る前にミノタウロスに襲われて大変なことに。あわてて訓練所に入るのですが、
母は人間なので入れなかったんですね。そうこうしているうちにミノタウロスに母は襲われ、
パーシーは勇敢にも戦おうと…うん、むっちゃやられた!
 ミノタウロスは倒したけど母はいきなり消え失せ、パーシーはダウンしました。
 
 車から脱出した時に、グローバーが正体を現すのですが、下半身がヤギなんだけど、パーシーと
「下半身がロバ!」「違う、ヤギだ」って会話をしてて、お前ら結構余裕あるなって思いました。

 目覚めたパーシー、グローバーに「変な夢見たー。お前も下半身ヤギになっててさー」と
こういった話では定番のボケをかましてくれます。
 それを軽く受け流したグローバー、訓練所を案内します。このあたりは時間もないので
サクサク進みます。
 
 つーか君らは歩くのに、矢を放とうとしている人達の前を歩くなよ。危ない!って怒ってる
けどどっちかというとそこを歩こうとするお前の方が危ないよグローバー!

 ここでパーシーの、文字が読めなかった難読症とかいうのは、古代ギリシャの文字が記憶に
あるかららしいです。
 まあそういう設定はさておき、ここで鍛えることが一番の使命らしいです。
 あと、やたら剣が強い、きれいなおねえちゃんが出てきます。彼女の名前はアナベス。
アナの方が親しみやすいので、今後はアナと明記しますです。

 彼女はアテナの娘らしいです。
 あと、ブルナー先生も出てきますがその正体はケンタウロスでした。
 グローバーもブルナーも、パーシーを守るために正体を隠してずっとそばにいてくれた
らしいです。すごいですねー。

 そしてパーシーは、父ポセイドンが作ったという、自分専用の家に案内されます。
 すごい家だけどちょっとセンスが…。いやなんていうか…壁は作ろうよ!みたいな。
 ここの訓練所にはデミゴットは沢山いるけども、いわゆるビッグ3の子供は珍しいそうです。
 ビッグ3というとそうだね、ビートたけし、明石家さんま、タモリだね!(違う)
 ビッグ3の子供達は他の兄弟に脅威となるため、母はひどい男と結婚してそのにおいで
パーシーの居所を突き止められないようにしてたらしいです。
 すごいお母さんですね。

 いなずまを盗まれたことは自分には関係ないというけれども、ブルナーは、全世界の
問題、ゼウスと他の兄弟との戦争が始まる、そうしたらこの地球はメチャクチャになる
と言います。
 …迷惑だから宇宙で戦争しろよお前らは…。
 ともかく何をするにもまず鍛えないとっつーことで特訓することになったパーシー。

 ルークという人のチームに入れてもらって、旗取り合戦みたいなことになるのですが、
剣は本物だし、割とマジに戦争っぽいというか。死人が出てもおかしくないあたり、
ハリポタのクィディッチと雰囲気似てますな…。

 まあここで案の定パーシーは絶対絶命のピンチから、水によって力を得て才能を発揮し、
見事アナに勝って旗を手にするんですね。
 そっからパーシーは一躍人気者ですわ。
 夜のパーティみたいな集まりでも声をかけられまくりです。
 あと、アナの母親アテナと、パーシーの父ポセイドンは仲が悪いというのがわかります。

 そこにいきなり炎の中からなんかモンスターみたいなのが現れました。
 皆訓練されてるだけあってサッと剣を構えるとこはかっこよかったな。
 このモンスターひとしきり暴れて料理をことごとく台無しにした後、パーシーってのは
どこのどいつだとか言い出します。てめぇ用件先にいえやコラァ。ブタの丸焼きがけし飛んだ
だろうが!ここに歌舞伎町の女王こと神楽ちゃんいたらお前無事じゃすまんぞ!
 ようするにこいつは、冥界のハデスで、お前のかーちゃん俺んとこにいるもんね、返して
ほしくばいなずまと交換だもんねという、え?いなずま持ってるの前提?というかなり頭の
悪い提案でした。
 いやほんと…なんでこう、パーシーが持ってる前提で皆話が進んじゃってるのか…。

 で、パーシーは冥界に母を助けに行くというのですが当然止められます。
 ブルナーは、まずゼウスに会いに行き、いなずまを盗んでいないことを話して、ゼウスに
頼んで母を取り戻してもらうしかない、というのですが、パーシーどう見ても納得してません。
 案の定夜こっそり抜け出しやがりました。
 当然守護者であるというグローバーもついてきて、しかもアナも合流しました。
 まるでどっかのハリポタです。
 つかパーシーも、守ってもらったくせにグローバーのことを「下級守護者のくせに」とか言ってて
かなり失礼です。グローバーは「危ない!頭に蚊が!」とかいって杖でこいつの後頭部はたく
くらいしてもいいんじゃないでしょうか。
 
 それで、勇んで出てきたいいけども冥界に行く方法は考えてなかったという、どうしようも
ないパーシーのためにアナは、ルークに聞いてみることを提案。
 ルークのとこに行くと。
 ものすごい最先端の機器がそろってます。ルークゲームしてます。さすがアメリカン。
どんな設定でもゲームは不可欠のようです。
 ルークの父は神のパシリ(パシリ言うな)であるヘルメスだそうで、いろんなものを持って
んですが、いろいろアイテムを貸してくれます。
 空を飛べる靴と、楯と、冥界から生きて戻るための真珠を探す地図。
 この真珠は世界各国にあるんだけど、アメリカにちょうど3つあるからそれを集めて持って
いって冥界において、踏み付けて行きたい場所を念じれば戻ってこれるらしいです。
 
 それはともかくとして、ここで皆親で苦労してるとか、誰も親には会ったことがないという
話が出て来て、神々は地上を納める前にその貞操観念のなさを何とかせいやって感じでした。
 特にゼウス、てめーだよ。
 ルークは旅立つパーシーに、ハイウェイでオヤジに会ったらぶっ飛ばしてくれって言ってました。
これはちょっと面白かったな。
 でも最後パーシーはどうも忘れてたっぽくて、ヘルメスに対してリアクションは特におこして
ませんでした。お前…。(ルークが怒ってたというのは言ってましたが)

 そういうわけで最初の真珠がある場所にやってきた彼ら。
 石像のお店らしいのですが、肝心のMおばさんの姿が見えません。
 なんか噴水の中にドラクマ金貨があったとかいってグローバーがとってました。ウィザードリィか!

 皆で別れて探していたら、アナは、「うちの主人が石にぃぃぃぃ!」とかいうおばちゃんに
いきなり引っ張られて走って移動することに。
 …石像、Mおばさん、石ということで浮かぶのはどう考えてもCMで出てきたアレな人です。
 一方アナがやばそうなことになってるとは知らないグローバーは、石像の中に、死んだ
フェルディナンデおじさんとかいうのにそっくりなのがいるとかいって面白がっていましたが、
ようやくそれが、石にされたっぽいということに気付きます。
 …まあ、知らないというのはそんなもんだと思います。
 つーわけでやべぇぇぇ!みたいな感じで仲間を見つけるべく走ってたグローバー。パーシーと
激突しました。こっちの方がやべぇぇえ!なんか天に召されそうな勢いだったが大丈夫なのか!?
いやここでいっそ天に召された方が手っ取り早くゼウスのとこに行けるかもしれん…とか思ったん
だけど、今度は地上に戻れなくなりそうなので、ひとまず2人ともケガなくてよかったです。

 アナの方はメドゥーサに見つかって大ピンチです。ちなみにおばさんの方は石になってしまい
ました。
 まあこのあとパーシーが、携帯にメドゥーサを映しながらなんとかしようとするんですが、
ペルセウスのようにはいきませんねぇ。ピンチになっていたところにアナが車で突っ込んで
きました。突っ込んできたのはいいんですが、石にならないため目を閉じていたので、メドゥーサ
どころかパーシーもひいたような気がします。キミらはこの映画を終わらせる気か!

 このメドゥーサというのは自分の美しさを自慢したためアテナによってこの姿に変えられて
しまった、というのは作中で彼女自身言ってた通りですが、ポセイドンの愛人でもあります。
まあだからパーシーのことはびみょーな感じでしょうねぇ。つーかポセイドン助けないのかよ。
愛人だから言いにくかったのか。だんまりかおい。

 んでまあメドゥーサがパーシーを見失って、落ちてた携帯を拾い上げて自分の背後に
パーシーがいるのを確認した直後、後ろにいたパーシーに剣で首を切り落とされました。
 携帯でメドゥーサが見た時に石にならないのか?って思ったんだけどここは多分、自分を
見たんじゃなくてたまたま、これ何?みたいな感じで拾い上げて、パーシーが映りこむという
映像上の効果だったんでしょうね。

 このはねた首を使えるかもってことで、グローバーのパーカー使って持っていくのが
笑えました。パーシーも自分の服使えよ!かわいそうだろ!

 アナは、どうしてここでメドゥーサの巣だったのかルークは言わなかったって言ってたけど、
私はここを見てむしろルークが雷を盗んだ犯人だなと確信しました。それ以前に、冥界に
行くといっていた彼らに対して準備が良すぎたのもだけど、これだけ詳しくてメドゥーサの
こと知らないなんてありえないもんなぁ。

 そして次はパルテノンとかいう神殿レプリカ。
 あれだよほら、万事屋直してもらう時にさ、茂作の話してすごい神殿建ててもらったやつ
ですよね。←それはパプペポン神殿です。
 つーかあの、グローバーさん。運転しながら寝ないでもらえますか。
 だから君らは冥界に行くはずなのにどうして天に召されそうな方をえらんじゃうんだ!

 危ないのでどっかで休もうということになりまして。
 出来れば居眠り運転する前に気づいて欲しかったところですが。
 ホテルに入ってテレビをつけると、パーシーのことをあのクソオヤジがテレビに出て
話してるわけですよ。
 パーシーとその友達グローバーが失踪して騒ぎになってるっていうんだけど、クソオヤジが
いきなり自分を殴って母親を連れ出していった、ふだんから酒と薬をやってるとんでもない
奴だったとか。
 まあ周囲に聞けばどっちが正しいかはわかるでしょうから、このクソオヤジには2人を
殺したという嫌疑がかかるしも知れませんけどねぇ。腹立つなぁ。

 グローバーの方は、洗面所にメドゥーサの首がつけてあると怖くてしかたねーよ!って
言ってんだけど、持ってたところを外通りかかった従業員に見られて、慌てて飛び出すことに
なります。お前ももうちょっと考えろや!

 あ。忘れてましたが1個目の真珠はメドゥーサが持ってました。
 そんで2個目は、神殿の中にあるアテナ像の額におさまってまして。
 これを取るべく閉館まで待って、掃除してた人達を眠らせ、ヘルメスの靴でパーシーが
真珠ゲットだぜ!になるわけですが。
 掃除してた人達の正体はヒドラだったわけですよ。
 9つの首を持ちうち一つは不死身、切り落とせば2つの首になって生えてくるという、
プラナリアかてめーは!というものです。
 これもヘラクレスが退治し、1つ切り落とすごとにその首を焼いて生えてこないようにして
退治したとか。不死身の首だけは岩に封じたらしいです。ヒドラはうみへび座の元となった
怪物で、この時ヘラクレスに全然気づかず踏みつぶされた、彼を倒すべくヘラが送り込んだ蟹が
蟹座です。多分新八がこの場にいたら「おぃぃぃ!」と突っ込んでたと思う。蟹のスルーされっぷりに。

 ここの戦いは迫力があって面白かったです。
 せっかくとった真珠を落としてしまってピンチになるパーシーですが、水を操って壁を作りそれで
脱出。最後にグローバーがメドゥーサの首を使ってヒドラを石にしてました。…明日やってきた
人はビックリするだろうなぁ…。展示物が増えとるぅぅぅ!って。(もっとそれより前に驚く箇所が
あると思う)

 さて最後の真珠はラスベガスにあるのですが…。
 ここで彼らはうっかりそこの食べ物を食べてトリップみたいな感じになって、「ここ楽しいから
しばらくいようよー」みたいになっちゃうわけですね。
 その日もまた食べようとしたパーシーの耳に「それを食べてはならない」という父の警告が
聞こえて来て、パーシーは我に帰ります。つーか父ももうちょっと早く警告してやれよ。この
クソ大事な時にさー。
 でもって三人はこっから脱出するんだけど、脱出の仕方がさすがド派手でおもしろかった。
そして彼らは明日がゼウスの示した期限になってしまっていることを知ります。
 つーわけで急いで冥界へ。

 冥界にきたはいいが、橋渡しが船を出してくれないので、グローバーが紙幣を渡すん
だけど、それ燃やされてしまいまして。
 まさかと思いつつ出したドラクマ金貨ならよかったみたいで。
 ここで通用すんのぉぉぉ!っていうかグローバーが、紙幣出す前に言えよって
言ってたのは笑った。

 船は地獄の上を飛んで行きます。どっかその辺に知った顔はいないか?と思いましたが
特にいませんでした。チッ(何を期待してるんだ)
 で。
 ハデスに会うわけですが。
 雷持ってない・いやお前が盗んだとすったもんだしてる時に、彼らはルークが貸してくれた
盾にいなずまが隠されているのに気づくのですよ。
 つーか今まで使ってて気づかないパーシーって…相当のアホじゃないですかこれ。
 いなずまを手に入れたハデスは用済みとばかりに、パーシーらを地獄に突き落とそうと
するのですが、ペルセポネが隙を見てハデスをいなずまで吹っ飛ばしたー!
 ああ、こっちの設定じゃペルセポネはハデスにむかついてるってことになってんですね。
本心から嫌いってわけじゃないけど「ここはまっぴら」ってことですか。

 ギリシャ神話でも確かにペルセポネは望んで冥界にきたわけではなかったんですが、
それでもハデスが地の底で暮らしている孤独を理解し、いい夫婦になってます。ただ、
誘拐されて冥界にきた時に(ハデスの略奪婚みたいなもの)、冥界の食べ物を食べてしまった
ためにずっと地上にいることはできず、冥界に戻らなければならない期間ができた。ペル
セポネの母であり豊穣の神でもあるデメテルは、娘が冥界にいる間は嘆き悲しんで暮らすため
その時期が冬にあたる、とされています。
 冥界の食べ物を食べたため地上に戻れないというのは、イザナミの黄泉戸喫(よもつへぐい)に
あたります。どこの国でもこういう考え方は同じなんでしょうかね。

 ともかくペルセポネは、吹っ飛ばしたハデスに「こいつ目がさめたら全部忘れてると思うから
あんたら今の間に戻りや」と、極妻みたいなことを言ってパーシーらを返そうとしてくれるの
ですが…。
 真珠は3つ、帰る人は母を入れて4人で1つ足りないんですね。したらグローバーが、自分は
守護者だから残るって言ってくれるわけですよ。

 必ず迎えに戻ると急いでオリンポスを目指したパーシーらは、エンパイアステートビルに
たどり着きます。
 いなずまをゼウスに返すため急いで向かおうとすると、今まで存在をすっかり忘れ去られて
いたルークがやってきました。
 ここで否応なしにパーシーとルークの戦いになるのですが、長すぎず短すぎず、パーシーの
力も発揮されてて迫力あってよかったと思います。
 そういうわけでラスボスのはずなのにザコ扱いで倒されたルークをおいて、パーシーは
オリンポスに向かいます。
 オリンポスに行く道がエレベーターです。わりと人間的です。

 オリンポスの方では戦争だーとかワイワイみんないっててゼウスに「静かにせいっ!」って
怒られてました。
 お前らは授業中騒いで先生に叱られる生徒か!

 で、オリンポスにいったパーシー。
 12神が控える場に入って行って稲妻を返します。
 あと盗人扱いしたのも訂正し、ルークの父ヘルメスに「おめーの息子超怒ってたからよー、
だから神々を仲違させようとしてこんなことしたっぺ」と説明しました。
 おい、ぶん殴るって約束はよ。(でかさが違います)
 あとパーシーはゼウスにグローバーを助けてほしいとも頼みます。

 その後パーシーはポセイドンと話をしました。
 まあいろいろ確執はあったけど、それも消えたんじゃないですかね。
 ポセイドンが会いに来なかった理由として、一緒にいると神であることを忘れてしまう、それは
あまりいいことではない、というものらしいです。
 それでもずっと見守っているとポセイドンはパーシーに言いました。

 そういうわけでパーシーは訓練所に戻り。
 戻ってきたグローバーはつのも生えたし上級守護者になったし、成長しました。
 でも相変わらず矢の前を通ろうとしているあたりは、こいつらは精神面の方を鍛えた方が
いいような気がします。危ないから!ラストあたりで死ぬ気か!

 パーシーとアナ、いい雰囲気になると見せかけて剣の練習で終わるところはなかなか
いいと思いました。

 でもってエンドロールの後。
 メドゥーサの首がこんな形で生かされるとはって感じでおもしろかったです。
 がめんが暗くなって音だけで終わるっていうのもいい。
 ぜひぜひここまで見てほしいと思います。

 久しぶりに面白いファンタジーを見た!と思いました。
 シリーズもののようですから、出来れば続編を期待したいところです。
 あとポセイドンはパーシーだけでなくお母さんにも会いにいってあげてください。




多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々