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ダレン・シャン

3/30鑑賞

 うーん…この手の作品にありがちな、肝心の戦闘はラスト10分で終わる、を地でいって
しまった感じがします。
 もちろんハリポタなんかもそうですが、あれはもっと内容にメリハリがあったように思うの
ですよ。なんていうかこれは後半が少しだれたなーと思いました。…ダレンなだけにか(違)。
 あと失礼だけど、吹き替えで見たのですが(字幕やってなかったんよ)ちょっと年齢と
合わないような気が…。山本さん自身の演技はうまいし好きなんですけどね。アタシん家の
男子で頑張ってたし。
 うーん…これはまあDVDで見てもいいんじゃないかと思いますよ…。映像の面白さの他に
特筆すべきところがあまりないというか。期待しすぎた。
 小学館のサンデーで連載していたダレン・シャンは好きだったのですが。
 
 
 えー物語は、主人公ダレン・シャンが死んだところから始まります。幽遊白書かっ!と
突っ込んだ人も多いでしょうが、違う点は、こちらの主人公は成績優秀だったという
ところでしょうか。
 つーかバンパイアの説明冒頭からいきなりされましても。なにそのネタばらし先にしちゃった
みたいな展開。
 ともあれ、世の中の吸血鬼には二種類ありまして、バンパイアと、道を踏み外したバンパイアの
集まりパンパニーズが存在すると思います。
 多分人間から見れば、ゲーム機を見ればなんでもファミコンというお母ちゃんと同じで、どっちも
同じ吸血鬼だと思うのですが。

 で、そのダレンのお葬式というか棺を埋める作業の時に、墓石に腰かけてポップコーン食ってる
おっさんがいます。
 おいおいおいおっさん!墓場でポップコーンってなんだ!コーラもないと喉詰まるだろうが!
(そっち…?)
 んで花を添えた少年がいて「彼はボクじゃない」のナレーション。
 そんなもん見たらわかりますから、
 ポスターと主人公違ってたら「お前誰やねん!」と突っ込まれるだろうが!

 彼はダレンの親友、スティーブ。
 そしてダレンは棺の中。
 おいっ!中でゲームをするんじゃない!音が外に漏れるだろうが!ちゃんとイヤホンせんかい!
(何度も言いますが、突っ込むのそっちー!?)
 …これ外国だからいいけど日本だと「最後にあの子の顔を見てやって」とかになるからあわてて
死んだふり再開になりますね。…ドリフか!

 この後OPが始まるんだけど、最初は面白かったけどムダに長くて退屈してきます。こういうのは
エンディングでやれよ…。
 こういう、なんていうのかな、早く本編が見たいと思っている客に対してもったいぶりすぎるとこも
残念な作り方だなーと思いました。
 バラエティでいえば「このあとすぐ!」とかいって4時間後に競技が始まるようなもんだ。
(それどこの世界陸上ですか…)

 ダレンにはいろいろな友達がいたのですが。
 去年友達だったなんとかはオタクになったからもう交流をやめたとか言ってるけど、お前は
趣味で人を差別すんのかコラ。まあ子供のたわごとということにしておきますが。
 その友達の中でもスティーブは悪ガキで、授業サボるのもなんのその。
 ダレンも誘いに乗ってるけど、いさめるどころか友達だろって言われてついていってる時点で
こいつどうしようもない人間だなぁという雰囲気がプンプンするのですが。
 あのねぇ、本当に親友と言うのなら悪いことは悪いってちゃんと言えよ。

 んで、さぼって電球を割って遊んでいるところをあれ…誰だっけ。メモするの忘れた。ともかく、
担任のメガネ先生に見つかって、家に報告されるわけですよ。
 家では両親が泣くわわめくわ飲むわ吐くわ…あっいかん後半は酒飲みの話だった。
 
 ただ、両親の言い方もよくない。頭ごなしにあんな子とは付き合っちゃダメとか、お前はレールの
上を走ってればいいんだって言うんじゃなくて、例えばスティーブを招待して話を聞くっていうのも
大人の義務なんじゃないかな。
 大人に存在を否定されたらその子はどうすればいいのよって思うし。

 確かにスティーブが度を越してタチ悪いのは見ててわかりますけども。
 
 んで、ダレンとスティーブがほてほて歩いているところに、へんなおっさんが車でやってきて
チラシを飛ばすんですね。
 そのチラシには、シルク・ド・フリークと書いてありました。
 いわゆる、奇人変人ショーです。
 昔はテレビでビックリ人間大賞などといって放映していましたが、差別的な意味合いがあるという
ことで(見世物にして)今では、ギネスに乗っている一番背の高い人とか、その手の、無難な人
くらいしか見られなくなってしまいました。別にそれはそれでいいんですけども。
 あと、フリークというと「〜が好き」くらいのニュアンスととらえている人もいますが、〜して欲しいの
最上級のWANTと同じくらい、強烈に好き、の意味も持つので気軽に「私は〜フリークよ」と使わない
方がいいかと思います。(それがないと死んでしまう、何々クレイジーみたいな雰囲気になる)
 
 で。
 そのチラシをよせばいいのに授業中見ていたダレンは、メガネ先生に見つかってまたまた
こっぴどく怒られます。お前はどうしてそんなに学習能力がないんだ。
 こういった見世物はこの町では禁止と先生は言うのですが、そんなことを言われれば
見に行きたくなるのが子供。
 というわけでダレンとスティーブは案の定見に出かけてしまうのです。

 ダレンはのちのち、これが僕の運命を変えたといってますが、この先おこるちょっとした事件で
おめーがバカなことしなけりゃー誰の運命も狂わなかったんだよ、と思わなくもありません。

 入口で彼らは、姿が見えない受付とやりとりをしてチケット買うんだけど、スティーブが「早く
チケット寄こせ」って手を突っ込んで噛まれたとかいってて、その前にお前は少し待つことも
できんのかよと思いました。
 中に入ると渡辺謙がいました。(役名で呼んでやれよ!)
 彼はミスタートール。このフリーク達をまとめている人です。背が高いっていうか額が広…
ゲフゲフッ。

 そうして彼らが中に入って行くと、ロビーは静まり返っていたのですが、ステージの周囲には
人が結構いたんですね。
 なんだかんだいってみたい人はいたってことですよね。

 まあタネも仕掛けもなく本物の、不思議な人達を集めているわけですから迫力は本物。
 ウルフマンが客席にいた女性の腕をかじりとって大騒ぎになるんだけど、実はその女性もまた、
再生が自由自在というフリークだったというのはすごかったなぁ。
 あとスティーブが、あんだけ大口叩いて「おめーが一番びびってんじゃねーよ」みたいなことに
なってたのはちょっと笑いました。
 蛇男のコントみたいなバンドも面白かった。開き直ってスネークマンショーすればいいじゃん。

 で、次にマダムという人が出てくるんだけど、これが予知ができる人でした。ダレンにあれこれ
話してるんですが…ヒゲが…?現れたな関羽!(これは三国志でも彼女は関羽でもありません)
 なんかそういう性質の人らしい。
 引っ込んだ後彼女は、次に控えていたクレプスリーに「嫌な予感がするから早く町を出たい」と
いうのですが、ショーの最中なので却下されました。

 クレイプスリーが操るのは毒グモなんですが。
 これがマダム・オクタ。ハリポタでいう、ヘドウィグみたいなかわいい(?)相棒です。
 笛を吹くとおとなしくなるらしい。
 ダレンはオクタが一目ですっかり気に入ってしまいました。
 しかしスティーブの方はそうではありませんでした。
 吸血鬼の本に載っていたバンパイヤそっくりだ、と言いだすのです。
 普通こんなことを友達が言いだしたら「似てるだけだろ」と言うとか、どついておとなしくさせる
とか方法があると思うのですが、ダレンの方は話を聞いていません。
 ダメだこいつら…。
 と、そこにメガネ先生らが乗り込んできてショーをお開きにさせようとしたのですが、見つかると
まずいと思ったダレン達は逃げだすのです。

 普通逃げるといったらこっそり外に出るとかだと思うのですが、彼らはこの通り普通ではあり
ませんから、一目散に楽屋の方へ逃げ、ダレンに至ってはクレイプスリーの部屋に入ったあげく
そこにいたオクタをなんと盗んでしまうのです。
 え…?優等生とかいう話でしたよね…?
 クレイプスリーが戻ってきたのであわててクローゼットに隠れるダレン。

 クレイプスリーとともに入ってきたのは彼の友人のガブナー。
 彼はビンセントなる人物が死んだと伝えにきたのです。
 要するにだ、パンパニーズが動き始めて、バンパイヤの側であるビンセントが殺されたと。
 
 この後の会話がちょっとわかりづらかったです。
 タイニーが戻ったとか、魂の本に小細工したとかいうのが。
 だから何?って感じだった。
 もうちょっとわかりやすく説明して欲しかったなぁ。

 ともかくガブナーはクレイプスリーに、一緒に戦おうというのですが、クレイプスリーは、この
質素な暮らしが気に言ってるからいやだぽーんと断るわけです。
 そこにかっこ良く飛び込んできたのは!
 おおっと、ダレンを放置してまっ先に逃げたスティーブだー!
 彼はクレイプスリーが吸血鬼であることを確信していて、俺を仲間にしろやみたいなことを
言うわけですよ。お前は一人楽しスギるのプロイセンじゃないのか。
 クレイプスリーはスティーブの血を味見して、まずい、悪意がこもってるからダメ、と断るん
ですね。
 したらスティーブ、仲間にしてくれないならお前を殺すとかもう言ってることがガキ丸出し。
お前はなんもかんも中途半端だな…。
 そういうわけでおんだしたのはまあいいとして。
 ガブナーも帰った後。
 クレイプスリーはオクタがいないのに気付きます。
 やっとこさダレンは(こいつ間抜けなことにずーっと見てました。早く逃げろよ…)、逃げなきゃと
思い、クローゼットの後ろにあった通路から抜け出すのですが。

 通りかかった車から「のりたまえ」とか言われて乗るダレン。
 お前はドアホか。
 知らん人の車に乗って何してんだ。これ人さらいだったら「ダレン・シャンご声援ありがとうござい
ました」って終わってるぞ!
 彼はタイニーなわけですが、ともかく家に送り届けてまた会おうと言い残し消えていくのでした。
あ、ダレンが乗ってきたチャリはちゃんと返してくれましたが、トランクからスポーン!と飛び出して
不時着よろしく落ちたので、多分二度と乗れないと思われます。
 おい何してくれてんだこのポップコーンハゲ。
 ちなみにこの車には、ダレンはその正体を知りませんでしたが、マーロックというパンパニーズも
のっていました。
 ガタイのいい男が3人後部座席に乗ると狭いだろうがぁぁぁぁ!
 
 さて目を覚まして怖い夢だったーとかたわけたことを言っているダレン。
 ロッカーに隠したオクタを見ているとこをスティーブに見つかります。お前は何をやってんだ。
あとスティーブもうざいわー。
 結局ゴチャゴチャ言い合いしたあげくオクタ逃がしてますし。
 これがもとでスティーブはオクタに噛まれてしまいます。
 いっそこのまま死んでくれた方がダレンのためだったかも知れん…。

 そういうわけでダレンは、クレイプスリーのところに行き、解毒剤をもらう代わりに半分だけ
バンパイヤになることを承諾します。
 …ところでよくハーフなんたらって出てきますが、やっぱりこういうのは上半身吸血鬼で下半身
人間とか、右半身吸血鬼で左半身人間とかそんな感じなんでしょうか?
(多分違うと思う)

 ここのシーン、まずクレイプスリーがダレンの血を味見するのですが、スティーブにやった
時見てただろうに、ダレンが首すじを出そうとして「…おい、頸動脈に噛みついたら死んじまうぞ」と
クレイプスリーにまともなツッコミくらってたのが笑えました。

 そういうわけで2人はその後病院にすっとんでスティーブを助けます。
 でもこの後ダレン、クレイプスリーに助けてもらったくせにナースコール押して、クレイプスリーに
出てけって言うんですよ。
 十字架は効きませんでしたが、なんていうか…ダレンよ、それは恩をあだで返すっていう、
一番やっちゃならんことだろ…。何よりバンパイヤになった上でこれからどうやって暮らしていく
つもりなのか。
 こういうところが主人公なのにアホというか。
 同じアレな主人公でもハリーはちゃんと受けた恩は返したぞダレン。(アレってなにさ)

 退院してきたスティーブを囲んで皆がワイワイやってる時に、ダレンはメガネ先生のマネを
して黒板をキーッとやろうとしてキーどころかガリガリガリって感じで黒板を刻んでしまったり、
生肉を食ったりと、「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」的に生きて行こうとしたのですが
余裕で無理でした。
 しかも部屋に戻ったらクレイプスリーが勝手にエロ雑誌を読んでいます。
 そりゃ泣きたくもなります。

 で、自分の身の上を思い知ったダレンに、「クモを盗む前に考えろ」とまともなことを言う
クレイプスリー。
 そういうわけでダレンはいよいよ、家族と離れて暮らすことを決意します。

 んでクレイプスリーがいろいろと細工してくれて冒頭の葬儀になるわけですが。
 花を持ってきたスティーブがダレンの指先に触れた時、吸血鬼特有の(血を交換した)傷跡が
あるのに気づいて「生きてるんだろうおい!」とかやるわけですよ。
 残念スティーブ、それを確認したければ夜ダレンの墓を見張るべきでしたね。
 アホの子かお前は。

 んでクレイプスリーが掘り出してくれたのですが。
 不審な気配に気づいて墓の中に戻れというクレイプスリー。
 何もしらんと嫌だというダレン。
 いいからお前は言うことを聞けよ。ハーフバンパイヤ通り越して本物の死人になりたいのか。
 これはマーロックですかね。
 戦いが始まったのはいいけど、セルと悟空の戦いみたいに早すぎてわかんねーよ。見てる方は
ミスターサタンかおい。
 この後クレイプスリーはダレンを背負って瞬歩で移動。(クレイプスリーは死神か!)
 車の前にわざと立って、やってきたマーロックをトレーラーで撥ねさせ、その間に逃げました。
なるほど、伊達に長く生きてるわけじゃないな、クレイプスリー!
 
 彼らがやってきたのはシルク・ド・フリークでした。
 ここなら安全だと。
 ダレンはクレイプスリーに待っているよう言われるんだけど、その時にたまたま通りかかった
レベッカという女の子とともに立ち聞き(いや、座っていたから座り聞きか…)されているのを
ミスタートールに見つかって怒られました。小学生かあんたらは。

 トールは、置いてもいいけれども、働かざる者食うべからずだから働いてもらうというん
ですね。
 それに対してダレンは、夏休みの間父の会社でバイトしたこともあるから大丈夫っていう
わけですよ。「コピーとったりしてた」って。
 おい…。ここの集まりにコピー取りの必要がどれだけあると思ってんだ。

 テントに案内してもらう時に、リトル・ピープルが案内するんですが、ダレンが、あのチケット
買って入る時にスティーブの手にかみついたのはこいつだ、と気づいてて、鋭いなとちょっと
感心しました。
 手をつながないよってダレンが断ると、泣きそうな顔をして、ダレンがわかったわかったと
手を出すと噛みつこうとしてくるのがムカつくなぁ(笑)。
 その後叱られておとなしくなってましたけどね。根は悪いやつじゃないのかな。

 テントでダレンは、エブラという蛇少年と知りあいます。
 こっちも気さくで気が合いそうですね。

 えースティーブの方ですが。
 こっちはタイニーにうまいことそそのかされてるんですね。
 ダレンがうまいことやってバンパイヤになったかのようなことを言う。

 ここでどういったらいいか、本当にダレンのことを友達だと思ってたなら、スティーブは
「そんなことはない、何か事情があったんだ」と言っていたと思います。
 けれどもスティーブはこんな見も知らないおっさんの言うことを信じて、ダレンめ、自分を
騙してうまいことやりやがってと思うわけですよ。
 その時点でダレンには俺ら親友だよなって言っておきながら、自分はまったくダレンを
信用してなかったってことだと思います。
 どうしようもない子だと思う。ダレンは親友のために自分の人間としての人生をあきらめたのに。
 こんな卑屈な奴が親友でなかったら、この後の展開も大きく変わっていったでしょうね。

 ダレンの方は、スティーブがまんまとタイニーの罠にはまったとも知らず、集団生活をそこそこ
楽しんでいました。
 でも、フリットの練習してて見事標識に激突したのは「やるよね〜」とは思いました。
 そういえばブリーチの瞬歩も、あれやってる方はちゃんと周囲を認識してんでしょうかね?
実はひそかに電柱にぶつかって涙目になっている朽木隊長とかだったりしたらちょっと笑うん
ですが。

 んで生活もそろそろ慣れてきたのか、ダレン、スティーブに電話をしようとしてクレイプスリーに
携帯取り上げて壊されていました。
 会うのは禁止されてるけど電話は言われてなかったからとか思ってんですかー。ゆとりですかー
コノヤロー。
 
 そんな中タイニーがやってきます。
 なにしにきたんだおっさん。
 トールに、ダレンを渡せと言いにきたらしいんだけど、彼は考えさせてくれ、と言います。
 でもってタイニーは、リトル・ピープルに、ダレンを見はれって言って帰って行きました。
 え?この人たち向こう側の人間なの?マジで?

 それはそうと、ダレンは呑気にレベッカと楽しくお話し中。
 ここでレベッカはモンキーガールだというのがわかります。しっぽがあるんだと。
 まああれですね、どうだろうと、「可愛いから許す!」の典型例ですね。

 そんな緊張感のまったくないダレンにクレイプスリーは改めて、キャンプから出るのは
危険だ、というのですが、ゆとり様はまったくわかっちゃいないのでありました。
 クレイプスリーがお手本として爪で木を削ってみせるんだけど、ダレンは血を飲んでいない
ので「頭がぬれて力が出ないよ〜」のアンパンマン状態で、木を削ろうとして爪が削れると
いう、お約束な展開を見せてくれました。

 バンパニーズになっていたスティーブはメガネ先生を襲ってました。
 先生は何も悪いことしてないのに、力を持った途端ウサを晴らしに行っている時点で
スティーブは単なるヒネたガキじゃんって思うんですが。
 こういうのが力持つとほんっとどうしようもない。

 クレイプスリーはダレンに言います。
 遠い昔にバンパイヤは、人間達を殺さなければ追われることもない、ということに気づいた。
だから血を少しもらって生きて行くことにした。それを拒否した連中がパンパニーズと名乗る
ようになったと。…バンパニートだったら良かったのに。(吸血鬼に無職も何もないだろ)
 んで、ダレンは「僕は血を飲まない」とアホな宣言します。
 こういうこと言うと大抵終わり頃に、追い込まれて「新しい顔よアンパンマン!」とやってくる
バタ子さんよろしく、助けてくれる人から血をもらう展開になると相場が決まっています。

 マダムはクレイプスリーの様子を見て、あなたは一人で生きるのがさびしくなった、孤独に
さいなまれてダレンをバンパイヤにしたのよ、と言ってますが。
 そんなところにパンパニーズが乗り込んできます。彼らの狙いはダレンっぽい。
 マダムとクレイプスリーの意味深な会話はもういいんでしょうか。

 フリークとバンパニーズの戦いになったところでトールがやってきて止めるのですが。
 ダレンの方はクレイプスリーとともに地下へ逃げてたんですね。
 んで彼が戻るとエブラが、「パンパニーズが、家へ戻れといっていた。レベッカを人質に
さらって行った」とか言うわけですよ。
 やっと面白くなってまいりました。

 一方スティーブの方は、ダレンの家に行って家族をさらってました。
 無意味だとは思うけども、この家ちゃんと施錠してありますよね…?

 えーダレンの方は。
 家に帰るのにフリット使うかと思いきやなんとヒッチハイク。お前は何を呑気に旅行気分
なんだよ。家族に命の危機があるとか考えようよ!
 しかもこいつ、家に入って懐かしいのはわかるけど、家族がちゃんといるか確認しよう
ともせず、呑気におもちゃかまってます。
 このゆとりバンパイヤが!!!! 

 で、階下に降りるとあのチラシが残されていました。
 劇場に向かうダレン。
 クレイプスリーの方も準備してるのだけど、マダムが危険が迫っていると予言。我に
返るとどうも彼女は言った内容を覚えてないらしいのですが、心配させないためかクレイプスリーは
「明日の天気のことを言っていたよ。雷雨になるとか」ってごまかしてました。かっこいいのー!

 ダレンがステージに向かうと、スティーブが出てきたんですけど。
 おいなんかこいつ「はい拍手ー」とかなんか寒いことやってるぞ。
 え?前座の芸人さんですか?
 しかもスティーブ、俺に才能はあるか、ない?お前に何がわかるって、ダレン何も
言ってないのに一人で怒ってます。
 …大丈夫かこいつ…。何か皆には見えてないものが見えてるんじゃないのか…。

 そこに、人質となったレベッカと、ダレン一家がつりさげられているわけですが。
 一方でタイニーが、スティーブはパンパニーズの偉大なる指導者になる身だとか言ってます。
 指導者っていうか…かぶきもののような気がしますがまあいい。

 スティーブはダレンに「取引だ。家族を殺したらフリークを助けてやる」と言ったあと、
「逆だった。フリークを殺せば家族を助けてやる」と言います。
 うんそれ飲みの席で聞くオヤジギャグくらい笑えないから。
 スティーブにはお笑いの才能がないのはよくわかった。(彼には特に必要ない才能!)

 そういうわけでクレイプスリーも加わってすごいバトルになるのですが。
 クレイプスリーとマーロックが歩み寄りながらお互いにナイフ投げ合っててアホかと
思った。ダメージないのに同じことをしてどうする!もっと芸を磨いて!(別に芸ではない)

 大人たちがアホな戦いを繰り広げている間にレベッカは、サルのしっぽで縄をほどきまして
自分だけ脱出。(この後家族を助けてくれるのかと思いきや、一目散にダレンのところへ
向かう)
 そしてダレンに血を飲んで!と言います。
 思い切りお約束の展開じゃねーか。
 そういうわけで血を飲んだダレンは「元気百倍!」とばかりに復活、スティーブをぼっこぼこに
してました。
 マーロックも死にはしたのですが、タイニーがリトル・ピープルにしてた。なるほど、だから
彼の味方なわけか、連中は…。

 そういうわけで戦いが始まるとかタイニーは言うけれどダレンは皆が黙ってれば問題ないと
ムチャ振りをします。このシリーズ続けて映画化させる気ないんか。

 そういうわけでスティーブを連れて引き下がったタイニー。
 ダレンの方も、クレイプスリーに頼んで家族の記憶を消してもらうのですが、クレイプスリーは
感情は残る、彼らはお前が生きているような気がするだろう、と言います。
 ダレンは「それ、いいことでしょ」と言ってるけど…。
 そうとも言い切れんでしょ。死んだ息子がどこかで生きてるような気がするっていうのは
時間が経てば経つほど苦しいものだと思うよ。
 残酷でも、死んだってことでどこかで心の中でどうしようもない、ってラインが引かれるのも
あるわけだしね。
 
 ということをダレンはまったく気にしてないみたいなのでともかく。
 レベッカとダレンはいい雰囲気になって、んでもってキャンプに帰った後ダレンは、このフリークの
人達から暖かく受け入れられることが決まりました。
 クレイプスリーもダレンに棺おけ(スピーカー付き)をプレゼントしてました。
 …よく考えたらこいつらどうやって金稼いでんだ?

 ダークファンタジーなので暗めなのは気にしていなかったですが、気になるのは、設定が
分かりづらすぎる部分があること。
 原作を読んでなくてもハリポタはわかるようにしてあったけど、タイニーが何をしたのかという
部分がさらっと説明で流されていて、それがわかりにくくてちょっと残念でした。
 次回作るつもりがあるかわかりませんが、もうちょっと映画だけでも楽しめる作品、に重点を
置いて欲しいと思います。



 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ダレン・シャン