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シャッター アイランド

4/14鑑賞

 結論から申し上げますと、「駄作」の一言に尽きるかと。
 原因は2つあると思います。
 1つは、「シックスセンス」方式は1度しか通用しないということ。
 もう1つは前ふりがでかすぎたということ。
 もしこれ何も言われずに見ていたなら「なかなかよかったんじゃない」という結論に
なったと思います。あんだけ「あなたはこの謎が見破れるか」とか大風呂敷広げておいて
開始30分くらいでオチがわかるってどうしようもないぞこれ…。

 えー。
 というわけなのでこの映画は以下の人にお勧めしたいと思います。
・「シックス・センス」を見たことがない
・ミステリーものをほとんど読んだことがない
・ディカプリオ様が出てれば後はどうでもいい
・銀魂ではむしろ新八を応援している(新八関係ねぇぇぇぇ!!!)

 さて1954年のこと。
 船で盛大に吐いている人がいます。
 のっけから視聴者にケツを向ける形で登場した大スターは初めてではないでしょうか。
 これが主役のテディです。
 船酔いかよおい。
 んで相棒のチャックとかいうのがいるんですが。

 あの…突っ込んでもいいですか。
 ここの背景明らかに合成ですよね。
 時間がなかったのか何なのかわからないんですけど、海で撮影してないっていうのが
丸わかりです。海はタイタニックでこりたということでしょうか、ディカプリオ氏。
 これ何か本編に関係あるかなと思ったけど別に関係ありませんでした。単なる撮影上の
事情でしょう。
 つーかこれフェリーって言ってたけど中に手錠がつり下がったりしてて明らかにおかしいん
ですけども。

 ともあれ、彼らの会話から、彼らは連邦保安官だということがわかります。
 そしてテディの奥さんは、アパートが火事になり、それに巻き込まれて死んでしまった
らしいです。
 これは覚えておいた方がいいかも。
 
 彼らが到着した島は、外界から隔離された、犯罪者が収容されている施設のあるところ
でした。
 厳正な管理の中テディとチャックは入って行くのですが、鉄条網には電流が通っていると
見抜くテディ。脱走防止用でしょうね。
 ここにはA棟、B棟、C棟があり、C棟は特に危険な患者がいるので、院長の立ち会いが
ないと入れないと。
 ここで銃を預かると言われて仕方なく出すテディとチャック。
 規則に従ってもらうって言ってたけど、警官なんだしまずここがなぁ…変といや変です。
 つーかね。
 ぶっちゃけ言っていいですか。
 私が変に思ったのはここです。
 なんでスッと拳銃を取り出したテディに対してチャックは「ケースごと」拳銃を渡したのか。


 彼らが呼ばれたのは、ある女囚人が脱走して、煙のように消えてしまった事件を調べる
ためでした。
 カギがかかった室内から消え失せ、監視の目をくぐりぬけてどこかにいってしまったと。
 彼女の名はレイチェル。
 夜10時〜0時の間に消えた。
 子供を3人殺した罪で服役しているっぽいんだけど、彼女の中では子供はまだ生きて
いて、ここは自分の家だと思いこんでいるようです。だから治療もかねてここにいたと
いうことらしい。
 島中探したけれどレイチェルは発見できなかった。

 ここから考えられることは、体そのままで出て行く状況が不可能なのであれば、
もともとその女性が存在していなくてなんらかの嘘をついているか、中で殺され、バラバラに
して形を変えて出て行ったということです。つまりどちらにせよ生きていないということですな。

 テディは素早くレイチェルがいた室内を調べて、靴はそのまま残っているから、彼女は
裸足で出て行ったことになると指摘。裸足では歩くことはできません。
 また、紙きれを見つけました。
 そこには、「4の法則 67番目は誰」と書いてありました。
 
 島の捜索にテディも付き合うけど、逃げられそうな場所はありません。洞窟も降りていくのは
ムリだし、灯台も孤立してるっていうか、あるにはあるけど、中は誰もいなかったと。

 レイチェルがいなくなるその前は、グループ治療をしていたらしいのですが。
 ここでテディが看護師に、「普通じゃないことが起きませんでしたか」と聞いていて、看護師が
「普通じゃない」ということの定義は?と聞き返していて、なんか医療従事者らしい聞き返し
方だなぁとちょっと思いました。

 レイチェルは、雨が心配だわっていったり、メシがまずいって言ってたりしたらしいです。
 ヘタリアのイタリアか!
 レイチェルの主治医であるシーハンという医者は、フェリーで休暇に出かけてしまった、と
院長は言うのですが、テディは、こんな時に休暇にいったのか!?とひっかかる感じ。
 嵐で電話が不通になっているので今は連絡が取れない状況です。

 院長の屋敷に招かれたテディは、流れていた音楽がマーラーだと言ってます。
 この後の映像は多分ドイツのナチスですね。
 テディは戦争に兵士として出てでナチスを制圧したらしい。
 それはともかくとしてテディはそこにいたジェレマイアーとかいう医者がドイツの人間で
あることを見抜きます。
 はっきりいってこの辺のやりとりはブラフなのでどうでもいいです。
 
 んでレイチェル失踪の手がかりがなかなか得られないと思ったテディは、明日帰って
FBIに捜査の報告書を出す、と言うのですが…。
 テディは、レイチェル一人での脱走が無理なら、誰かが手を貸したはずだと睨んで
います。
 つまり明日帰るというのはハッタリだった様子。
 
 この後テディは夢を見ます。
 死んだ奥さんが出て来て私はここにいるとか、彼女はここにいる、彼もここにいるとか。
 奥さんすごいヒントっぷりだー!
 奥さんは「レディス」という名前を口にします。
 あれですか、レディス&ジェントルメーン!(それレディースですやん)

 で、奥さんは燃え上がって消えてしまうのですがこの時に、火事で死んだはずなのに
全身が血まみれになっています。これはものすごいヒントです。
 カンのいい人なら「火事で死んだのではないのでは?」という疑問を持つんじゃないで
しょうか。

 バッと目が覚めるテディ。目覚め方がこぇぇよこの映画。
 しかも目が覚めると雨漏りで体がすごい濡れてた。なーるほど、夢の中で見た血の感触は
これですかー…って直せやコラァ!寝室水浸しやないか!寝るもクソもねぇわこれ!

 テディは嵐でフェリーが出ないので聞き込みを続行。
 この治療施設では保守派と改革派がいて、保守派は暴れる患者はとっととロボトミー手術
してしまえばいい、と思ってるらしい。
 改革派は、投薬で治療して行こうという方針らしい。
 院長は話し合えば通じるとかいう、戦争で皆仲良くとかいってまっ先に撃たれそうな考えの
持ち主らしいです。

 レイチェルは投薬を行ったが改善されなかった、という院長。
 テディはどうして過去形なんだ、と聞き咎めます。
 院長はこの嵐だから脱走したとしても助かってないだろ、と思ってるようです。
 んー…なんか違うような気がするなぁ。院長の性格的にこんな早く見放すだろうか
って気もする。話し合えばわかり合えるって言ってる人が。

 んでテディは、グループ治療にレイチェルと参加していた患者達に話を聞きますが、なんか
それ以前に会話成立してねぇし。
 女性の顔を切り裂いたというピーターが話をしてるんだけど、テディはわざとイライラさせる
ために、メモ帳を鉛筆でグリグリやってんですね。
 でも…そのメモ帳が映るたびに、グリグリやってるとこの形が変わるのはなぜだろう。
(何度かテイクをやり直したと思われる)
 つーか今思ったんだけどどうしてテディは、テニプリの菊丸みたいに、額にずーっと絆創膏
張っているのですか?流行?(違う)

 そして次の患者は、水が飲みたいといってチャックが目を離した隙に、テディのメモ帳に
何やら書いていました。
 で、テディがレディスを知っているか?と聞くとガタガタと震えはじめ、帰ってしまいました。

 このレディスという男が何か重要な鍵を握っているようですね。
 
 テディはチャックと話します。
 レイチェルが失踪したという話を聞いた時、まっ先に担当を願い出たと。
 というのもレディスというのは、前に住んでいたアパートの管理人であり、奥さんを焼き殺した
放火魔でもあったからです。
 放火してから行方をくらましていたものの、一年前また放火をして捕まり、ここに送られて
きた後記録がなくなっていると。
 だから、もしいるとすればC棟のはずだとテディ。
 それならそうで最初から行ってみればいいのに…。

 んでテディとチャックは、ここなら死体が隠せるはずだ、と墓場にやってきました。
 なるほど!
 何かあってもここに秘密裏に処理してしまえばわからない。
 おおっと、テディ、意外に利口だったー!(失礼だろ)

 チャックはテディに、さっきの女手帳に何か書いただろ、と言うんですね。
 それは「RUN(逃げて)」という言葉でした。
 と、その意味を考えるより先に竜巻に襲われた2人はそこの納骨堂かな、逃げこみます。
つーか天気くらいチェックしてこいやー!

 テディはここでチャックに、ナチスに踏み込んだ時の話をしています。
 ユダヤ人収容所で監視兵を並ばせていたらしいんだけど、別に撃つつもりはなかったのに、
ふとした拍子で誰かが発砲し、それをきっかけに皆が監視兵を撃ってしまったらしいです。
 ここのシーン最後ナチスが崩れ落ちるところ、弾着つけてなかったのか知らんけどおっさんが
一人、皆と倒れる時に不自然に肘をついて頭ぐったりやってんですけど。お前はもうちょっとマシな
演技ができなかったのか。

 ともかくテディは、誰もがレディスのことを知っているはずなのに話さない、何かある、と
言います。
 ここは共産主義の人間達から支援を受けて、人間の精神を操る実験を行っているはずだ、
とも。
 なぜそれがわかったかというと、ジョージ・ノイスという学生が以前、実験のアルバイトに
誘われたが、変な幻覚を見て教授を殺す寸前で逮捕されたらしいです。
 C棟に入れられていたけれど一年後に退院、しかしすぐにまた殺人をやらかし、本人は
もうあんな施設に戻りたくない、死刑を希望するといったが結局終身刑になった。
 それをテディは聞いたから、ここで人体実験をしている、とわかったらしいです。
 つーかなんでそれをテディが聞いたかってことですね。事件にかかわっていたからなのか、
それだったらもっとここのことが公になっているはずですけれども。囚人の発言は記録に
とられるわけだし。

 テディはだからここのことを調べて、暴露してつぶしてやるつもりだ、と言うのですが
チャックは、目をつけられている可能性がある、お前ははめられたんだ、とか言ってます。
 レイチェルが存在していた理由は彼らの証言だけだ、本当にいるかはわからないって。
 なかなかいい指摘をしますね、チャック。
 
 んで彼らは嵐の中迎えにきた警備の人の車に乗り込むのですが。
 びしょぬれで職員の服に着替えたテディでしたが、院長らの会議にいきなり入って
いってます。…なんつか…なんでそんな自然に話割り込んでんのこいつ。

 テディは、メモの2行目の意味がわかったと言います。
 ここには66人の患者がいる、つまりレイチェルのこのメモは67人目の患者がいるはずだ
と言いたいのだと。
 …問題はどうしてレイチェルがそれを知っているか、だと思いますが…。
 そんな中、レイチェルが見つかったという知らせが入ります。
 
 彼らが行ってみると確かにレイチェルいるんですね。
 んでテディは話を聞くのですがなんか錯乱しててだめだっていうか、これ本当に
レイチェルですか?
 テディらにしてみれば院長が示し合わせて嘘を言っていれば見抜けないですよね。

 その後院長の部屋にいったテディとチャックですが、テディの様子がおかしくなります。
 つーかここの稲妻、光が凄過ぎてみてる方もなんかおかしくなりそうですよ。
 効果やりすぎじゃないですかね…。

 ここでまたテディは夢を見ます。
 ユダヤ人収容所の死体が起き上がって親子になり、どうして私達を助けてくれ
なかったのとか言われます。
 次にどっかの屋敷になって、暖炉の前に座っていた「レディス」が俺じゃないとか
なんとかわけわからんこと言ってます。
 んで次。
 悲鳴でテディが行ってみると子供が血まみれで倒れてて、テディが抱き上げると
「私死んだの?」とか言ってくる。
 「どうして助けてくれなかったの」とか言われてもですな。
 うーんと…この夢はやっぱり夢だからいろんな情報が錯綜してるって感じですね。
あまりヒントにならない気もする。

 で、起きるテディ。その起き方見てる方も怖いからホントやめてくれ。
 つーかまた夢かよ!
 テディのところにずぶぬれになった奥さんがやってきて、「ズブ濡れだよベイビー」と
声をかけると、奥さんは「レディスはまだ生きている。ここにいる、探し出して殺すのよ」
と結構怖いこと言います。

 今度こそ本当にテディが目を覚ますと、停電していて、ロックはずれたので患者が脱走
してなかなか面倒なことになっていました。
 で、テディとチャックは散歩を装ってC棟に潜入。
 
 ここはなんかサイレントヒル見てるような感覚でしたねー。
 めっちゃ怖い、雰囲気が。
 ここの見回りが真選組の土方と沖田ペアだったならば土方さんは絶対「たたたたたまには
おおめー1人でみみみ見回りにいってこい。いいいいつもサボってるからな。おお俺は
ここで待っててやるよ。ばばばばバカ野郎、こここ怖くなんかねぇよ!」とか言いそうです。
(その後沖田が「へぇー…おっと土方さん後ろに幽霊が」とか言いそう)

 一人脱走した男を見かけてテディはぼっこぼこに殴ってんだけど、駆け付けてきた警備の
人に「殴らなくていい、取り押さえればいいんだ」と結構叱られて、チャックが医務室に連れて
いくので、そこに一人残されてしまいます。アホだこいつ。

 んでおとなしく待ってればいいものをこいつまたどこかへサクサク出かけてしまいます。
 彼はレディスを探していたのですが、そこにいたのはなんとノイス。
 何となくそうだろなと思っていたのですが、彼はここに連れ戻されていたのでした。
 彼の顔がぼっこぼこにされているのに、誰がやったと尋ねるテディ。
 ノイスは、お前だ、と答えます。
 ここの秘密をしゃべったから連れ戻された、というノイス。
 テディは、必ずお前を助けだしてやる、と言うのですがノイスは、無理だ、これはお前の
ために仕組まれたゲームだ、ここにきて一人の時があったか?と声をかけます。
 チャックと一緒だった、というテディに、「奴らの勝ちだな」と不気味なことを言うノイス。
俄然疑心暗鬼になるテディ。お前は自分の考えというものがないのか!

 ※映画を見た方はここで思い出してみましょう。
 テディとの会話の中で院長が「2週間前にも、ある患者が別の患者を殴って問題になった」
というセリフを言っているはずです。
 ノイスの会話がとても重要なヒントです。

 ノイスは、自分は灯台に連れていかれて脳を切り裂かれる、お前のせいでな、と言います。
テディは、絶対に助ける、レディスも殺さない、というけれどもノイスは、「彼女は死んだ、
もう忘れろ」と。
 ここでまたテディ、奥さんの幻覚を見てます。
 ノイスがしゃべってるから聞いてあげて!無視しないで!
 ノイスは、レディスは別の場所に移された、ここにいなければ残りは1つだ、と言います。
それが灯台のことだとわかったテディは外に出ます。

 つかですね。
 ここでなんでノイスが、テディの奥さんのことまで知っているか、ですよ。

 チャックはレディスのカルテを探し出してきた、というんですね。見ろっていうけど、後で
見るとテディは譲らない。
 灯台が気になっているようです。
 そんで一人で灯台に向かう道を探し始めるのだけど、道が続いてなくて仕方なく引き返す
ハメに。
 戻ってくるとチャックの姿が消えていた。
 恐る恐る崖下を覗き込むと、そこにチャックが倒れていたんですね。
 え?そこ寝るとこじゃないですよ?(落ちたんだよ!)
 あわてて下に降りるテディ。

 えー。
 個人的にはここのシーンが一番怖かった。
 切り立った崖を降りていくんですよ。それを上から映すもんだからヒィィィ!って感じになった。
高所恐怖症にはこれが一番こぇぇわ!

 で、降りてみるとチャックの姿はなく。
 チャックが持っていたレディスのカルテが飛んできたのでポッケに入れて、また上がっていく
途中に彼は洞窟を見つけ、その中に入ります。
 すると、女性がいたんですね。

 あなたが本当のレイチェル?と声をかけるテディ。
 彼女は私には子はおらず、結婚もしていない、ここの職員だったと答えます。
 名はクラークソン。
 彼女は一度異常と判断されると何を言ってもおかしいせいだと受け止められてしまう、みたいな
ことを言います。
 そしてテディにも、島でとった食事や、吸ったタバコに幻覚剤が入っていたとかなんとか
言い始めます。
 でもってあなたは島から出られない、と意味深なことを言います。
 そりゃまぁ、フェリーがこなければ出られませんけど…。
 あとここの会話、たき火を挟んでの会話なんだけど、稲妻と同じようにチラチラチラチラと
すっごいうざいです。のけて欲しいんですが。
 
 んでクラークソンは、あなたを探している連中に見つかるから出て行ってくれ、と
テディにいってきます。んで毎日隠れ場所変えてるからあなたが迎えに来ても見つからない
でしょう、とも。
 要するに、一度脱走しても、島を抜ける手段はフェリーだけだから逃げ続けるしかないと
いうことですかね。
 でも隠れられる場所自体限られているのだから見つかるような気もしますけどね、
いつかは。
 そういうわけでまた崖を上がったテディ。それだけでなんかもうすげぇって感じですが、
崖をのぼってきたわりには真白で綺麗な服のままテディはまた戻ります。
 
 テディが戻るとなんか皆の様子がおかしい。ジーッと彼を見てる感じ。
 院長はノイスと話をしたか、と聞いてくるけどテディは、彼は幻覚を見てますねとか
なんとかごまかしています。要するに何も気づかないふりをして一旦島を出ようという
魂胆なんですかね、テディは。
 んでチャックはどこだと尋ねるテディに院長は、君は一人できた、と変なことを
言い始めます。

 このあとテディは外に出て、そこにある車を爆破して注意をひきつけた隙に、
灯台へ行こうとします。チャックがそこにさらわれたのではとか思ったんか知りませんが。
この時にテディは、奥さんと子供の幻覚を見ます。私死んだのとかいってた子供だね。



 えー。
 一応念のために書いておきます。
 こっから結末ネタばれします。


 
 注意をひきつけて灯台に向かったテディですが中には特に何もありませんでした。
 つーか普通に考えたらわかりますが、灯台は中はそんなに広くありません。もともと、
上から海を見はったりするように作られているので、頂上と中間以外は階段しかない、なんて
のがほとんどです。
 だから、灯台でどーたら言いだした時点でおかしいんです。
 手術だのなんだのできるわけがないんだから。

 
 テディが一番上にあがると院長がいました。
 テディが見はりから奪った銃は弾がこめられていませんでした。
 また、院長がシーハンをこさせろといったけど。来たのはチャックでした。

 院長はこの2年間テディことレディスにずっと投薬してきたのですが、残念ながら
その成果はあげられず、レディスは自分をテディという連邦保安官だと思いこみ、
ずーっと自分の物語のなかにいたわけです。
 名前はアナグラムになっていたらしい。4の法則がいまいちわからんけどまあ
どうでもいいわ。

 ノイスを殴ったのはやはりレディスでした。だから「お前(に殴られた)」とノイスは
言った。
 皆はテディがレディスとして正気に戻らねばロボトミー手術をすべきだと言って
いたけれど院長だけは、治ると信じて接していたっぽいです。

 そこにチャックことシーハンが来るのですが。
 彼は相棒チャックとしてずっと付き添っていたらしいです。
 なるほどね。
 …崖から落ちたのはテディの幻覚としてお前あの時どこ行ってたんだよ…。

 レディスの奥さんであるドロレスは、うつ病で自殺に失敗してからおかしくなり、
アパートに放火したため、湖畔の家に引っ越してきた。
 しかしある時子供達を水に沈めて殺してしまう。その3人の子供の一人が「レイチェル」
だった。
 それを発見したレディスは(この時は本当に連邦保安官だった)ドロレスを撃ち殺した。
 
 だから「火事で死んだ」はずなのに、夢に見るドロレスは血まみれだったわけです。

 その後レディスはここに収容されたけれども、自分のしたことを受け入れずに、
テディとしての記憶を作り上げてしまったらしいです。
 それをずっと繰り返していたわけですね。

 なんか…じゃあテディとしてレディスが島に戻ってきた時、警備員とかが捜索して
いたのは何だったのかって話なんですけども。それも幻覚なんですかね。
 おい…有幻覚見せる霧の守護者の骸呼んでこい!

 一旦レディスに戻ったように見えたのですが、またレディスはテディとしてチャックに
島を出ようとか話し始めてしまいます。
 シーハンは「だめだこいつ…早く何とかしないと…」みたいな顔で院長に合図。
 院長はレディスのロボトミー手術を決めました。

 ただこの時レディスが院長達のところにいって警備員に囲まれながら歩いていくの
ですが。
 ふっと見せた表情はテディではなくレディスだったような気がします。そう思った
理由としては、チャックが最後「テディ!」と呼んでもまったく無反応だったことから。
 もしかしたら彼はもうレディスとしての自我を取り戻していて、繰り返すことに疲れて
自らロボトミーを選んだのではないかと。
 そうとも思えるラストでした。ここはなかなかよかったと思います。
 ただ最後のセリフから考えるとまだテディから抜け出せてなくて、俺にロボトミー
することでこの病院がしてる悪事は暴かれるだろうよ、という気持ちもあったのか…。
(でもそれを誰が世間に公表するのかってことですよね)
 ここはいろいろな解釈の余地があるのでしょう。


 うーん…。途中で「レイチェル」が戻ってきたところでもう確信してしまったので
面白くなくなっちゃったなぁ。それより前から「あれ…?これおかしくないか?」と
思って疑いの目で見てたのですが、一気にあの展開からわざとらしくなったというか。
 これが例えば、洞窟で脱走した「レイチェル」に会っていて、何くわぬ顔をして戻った
ところで「レイチェル」が戻ったよ、というので会いに行ったら別人だった、の方が
どちらが本物か、というハラハラ度が増して面白かったと思うし、真の結末から
目をそらすこともできたような気がします。
 ただし、途中途中で映像不自然なところがあって、それはなかなか面白い
伏線だったと思います。シーンの前後でコップの中の水が不意に消えている
とか、「テディ」と警備員の会話が突然飛んだりとか。でもなんかそれももう
どうでもいいって気はする。

 思わせぶりに前ふりをすると大失敗する、という作品でした…。
 普通に宣伝してればなかなか面白かったのに。




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