多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→i,ROBOT


i , ROBOT

10/10鑑賞

 ロボット三原則というものがあります。これは正しくはロボット工学三原則と呼ばれ、
次のように定められます。

1.ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、
 人間に危害を及ぼしてはならない。
(A robot may not harm a human being, or, through inaction, allow a human being to
 come to harm.)

2.ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、
 第一条に反する場合は、この限りでない。
(A robot must obey the orders given to it by the human beings, except where such
 orders would conflict with the First Law.)

3.ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらな
ければならない。
(A robot must protect its own existence, as long as such protection does not conflict
 the First or Second Law.)

 これはSF作家アイザック・アシモフによって初めてかかれたもので、当然実在する法律
ではありません。ただ、とてもしっかりした原則であるがために、多くの小説家がこの原則を
利用しています。(また、アイボがこの原則を取り入れて作られているのも有名です)
 しかしもしこれを現実に採用するとしたら、それはとてつもなく高精度の人工知能を搭載
させない限り難しいと言えます。なぜなら、ロボットの体を構成するものには危険なものも
含まれています。よって、危険地域(例えば工場火災など)へ赴いて人間を救出する際に、
火災によって危険な状態になりうることのあるロボットがこの三原則の範囲内で人間を
救出できるかどうか難しいからです。
 もちろん、火災に耐えうるボディーを作ることは簡単でしょうけども、ロボットとは安全を
確率ではじき出すものですから、危険の確率が大きいとなったら…人間を助けに行けと
命令されていけるのでしょうか?
 この映画はそういった、三原則の矛盾にある意味真っ向から立ち向かっている、とも
言えます。
 ようこそ、近代未来の更なる次世代へ。

 さてこの主役はスプーナー刑事。のっけから、水没した車に女の子が乗っていて窓を
叩いている夢を見るなど、目覚めは最悪です。ってーかこういう夢というのは過去のトラウマ
かおねしょするかトイレにいきたいか、に決まってんですよね。(嫌な三択だな)
 ところでピアスをしている人に質問なんですが、寝る時までしとくもんなんですかね。
なんか邪魔になりそうだし、シーツに引っ掛けてケガしそうで嫌ですけども…。
 あと食べ物をそこらにおいとくな。ちゃんと冷蔵庫にしまいなさい。
 
 このスプーナー刑事、ロボットに缶クズといってるところを見るとロボット嫌いなんですかね。
あと、なんか寄って来たガキ(少年ギャングの類?)を軽くいなしてます。まああれだ、下っ端
って感じ。バカガキっぽいなぁ。でも刑事に平気でこういうこと言うんだから、日本よりはフランク
かも知れませんね。
 で、スプーナー、お母さんの家に行ったんですけどものっけから四つんばいになって進もうと
したり、小言には寝たふりをしたりと、なかなかドリフコントを把握しています。さしずめいかりやと
シムラの関係ってとこでしょうか。っていうか何してんだ朝っぱらから。

 こんな彼ですが、仕事もちゃんとします。パイを食べ歩きして(しかも丸ごとだ)、ふと道路に目を
やると、ロボットがバッグを持って走っていくの発見。別に珍しくもなんともないと思うのですが、
流石は刑事のカンで何か怪しいことを関知し、パイは…とりあえず通行人にクソ丁寧に「持ってろ」
といった後で追いかけます。
 車の間をかいくぐり、華麗なるタックル…と思ったら、ロボは喘息の吸引器を主人に届けにきた
だけでした。すごいです。2035年にもなって未だ吸引器がアナログだとは…。この国の文化の
進み方は一体どうなってんだ。

 要するにスプーナーはロボット=存在悪だと思ってるみたいで、それは職場では有名らしい。
何か彼の過去と関係があるんでしょうか?

 そんなところに事件の一報が。これだけ文明が進化したんだから連絡方法が、画面に突然
文字が現れるとか放送が入るでもいいと思うのですが電話ですよ。
 未来では車も進化していて、スムーズに流れていきます。すごいですねぇ。型からして多分、
フェアレディとかいうスポーツカーですっけ、あれを参考にしたような流線型の車です。素敵です
ねぇ。(必死に調べたのにパンフ見たらアウディとあっさり書いてあった。チックショウ)
 しかも駐車場収容が縦置き。うーん省スペースだぁ。中に口を開けた缶入ってたら最悪ですな。
(そんな、これをすればレッカー移動されない、みたいな古典的な話を…)

 現場では被害者の立体映像がお出迎え。話は全然かみ合いませんが、自殺のようです。自分の
研究室から「I can fly!」と叫んだかどうかは知りませんが、ともあれ飛び降り自殺。問題は何故この
立体映像の出る装置をわざわざ持っていたかと、何故「殺人課」のスプーナーを呼んだかでしょう。
自動で呼ばれるようになっていたみたいです。
 ただ、このU.S.Rのシャッチョサンことロバートソン氏は、「別に自殺じゃなくても死んだら呼ぶように
してたんでしょ」と一蹴。
 この亡くなった博士、ラニング博士は、スプーナーを呼んだあたり過去に何かあったんでしょうねー。

 さて、事件をもう少し調べるために、ロバートソンは、えー…ロボット心理学?を担当している
カルヴィン博士をスプーナーにつけます。さすが博士だけあって、担当していることを専門的に説明
してくれますがまったく言ってる意味がわかりません。
 カルヴィン博士はこの企業のマザーコンピューターとも言えるヴィキを呼び出します。が、事故の
時の研究室内部の様子はファイルが壊れていて呼び出せないとのこと。これ自体おかしいですよねぇ。
 でも未来になるとこんな映像まで保存されちゃうのか。プライバシーもなにもないですが、ただ、
殺人事件とかの場合は便利ですね。刑事いらなくなっちゃうよ(バーイ踊る大捜査線)。

 研究室の中は当然ながら静まり返り、誰もいません。そして、誰かが出入りした様子もない。
ここで普通の刑事なら自殺と断定してしまうところですが、さすがはスプーナー。窓が老人の力では
容易に割れないことを見破り、「犯人がこの中にいれば、誰かが出て行った証拠はないわな」と
言いつつ拳銃を取り出します。うーん怖いですねぇ。
 と、観衆の期待を裏切らず飛び出してまいりました、人間型ロボット。ネコ型ロボットでないのが
残念ですが、彼にはこんな飛び出すようなマネは出来ないでしょう。
 このロボット、制止命令がききません。あげく、窓の穴から飛び出していきました。すごいです。
何階か知りませんが、飛び降りて地面にヒビ入る程度です。つーか普通ロボも何らかのダメージ
受けるのでは…。
 ともあれ、「ロボットは人を殺さない」、この定説に疑問が生じてきました。
 つかあんな顔つけんな、怖いから。

 スプーナーは彼を追い、ロボット工場へ。そこだと破損した部分を直せるらしいです。何故か
カルヴィンも同行することに。すっごい関係ないですが、このカルヴィン博士、よくよく考えたら
スプーナーに劇中できちんと名前を呼ばれていません。いつも「おい」とか「あんた」とか「彼女」
です。まるで日本の、昔の夫婦の会話だな…。
(昔ある子供に、母親の名前を尋ねたら「●● おい」と答えた、という小ネタがある)
 バカな話をしている間に工場到着。うっわ、1001体も並んでるとこえーよこのロボ。
 そんなこんなで紛れ込んでいたただ一体を見つけ出したものの逃走を図られそうになりますが、
そこは人間の頭脳が勝った。外は包囲されておりました。このあたり流石は人間ですな。
 
 捕まえたロボットを何故か事情聴取。人間に人間の法律があるように、ロボにはロボの
法律はないんかいとか思ったんですけども、確かにこれまでの前例がないのだから、人間に
やるのと同じようなことしないとダメでしょうなぁ。
 スプーナーは上司に「まあ任せてよ」と軽くウィンク。
 ロボ、何よりかにより先にそのウィンクの意味を聞いています。いや、キミ突っ込むところ
違うから。ここは「いかすあの子にゲッチュー」とか歌ってどつかれるとこやん。(これコント映画
違う)
 さてスプーナー、事情聴取開始ですが、ロボ君は「I did NOT murder him!」と真っ向否定。
怒りもあらわに声を荒げたところを見ると、感情を持っている様子。スプーナーは驚いた
みたいです。彼はどうやら今までのロボットとは違うタイプのようです。
 何かを彼が言いかけた時、ロバートソンがご到着。ターイムアウト。
 ところで彼は自分をサニーと名乗りました。ああ、あの殺虫剤の…それはサニックスな。
 結局サニーはロバートソンに引き取られていきました。ドナドナドーナードーナー…。

 上司と飲み屋で飲んでるスプーナー。上司は彼のことを、なぜか悪いことにばかりぶち
あたる部下、とからかいますが、逆にそれで何かひらめいた感じのスプーナー。ハジメちゃん
風に言えば「おかしいぞ、この事件」といったところでしょうか。
 上司にはぜひとも美雪ちゃんの口調で「頑張って、ハジメちゃん」と言って欲しいけど
気持ち悪いから言わなくていい。
 この上司何となくマトリックスの、グラサンかけたおっさんに似てますよねぇ。(みんなグラサン
かけてるから、な?)
 あのマトリックス第1作目に映ってるハゲのおっさんです。

 ラニング博士の家にやってきたスプーナー。何に話しかけているのかと思ったら、工業用
ロボットみたいです。なんか、取り壊す予定だとのことで、いたみたいです。ちょっとわかりにくかった
かな。初めて見た時普通に家の入り口に話しかけてるのかと思ったので。
 取り壊す予定は明日朝8時。ところが彼が入っていった途端に今夜8時になっちゃいましたよ。
うーん誰かが操っているとしか…。

 予測どおり家をぶっ壊されて命からがら生き延びたスプーナーは、誰かが意図的に自分の
捜査を邪魔しようとしていることに気づきます。何か調べられてまずいことがあるのでしょうか。
 カルヴィン博士のもとを尋ねて話をしますが、さすが頭の固い博士。ぜんっぜん信じようと
しません。ある意味ここまで頑固でないと博士というのは勤まんないもんです。
 まあどっちも石頭ってことでええやん。
 スプーナーは彼女に、内部のことを少し調べて欲しい、と言って立ち去ります。

 街中では、あの新世代ロボットが次々配布されていきます。苦々しく見つめながら母親の元を
訪れるスプーナー。がしかしここでもロボットが。
 ロボット料理してますけど、これはその味を忠実に再現できるってことで、でも微妙なさじ加減
とかできるんでしょうかね。だって今時ロボットのように正確に測って料理してんのって、料理
教室の先生くらいやぞ。(これは基礎教えるのに大事だし)
 名シェフと言われる人ほど自分のカンを大切にしてるものだから。
 ま、ともあれ、スプーナーは早めに追い出した方がいい、と言って立ち去ります。
 便利な世の中になるとしても、その便利さが100%でない限り、安心してはいけません。

 一方博士。
 サニーと名を呼びかけたら目を開けたのでビックリです。しかも夢を見ていたとか言ってます。
英語だと「I was dreaming.」なんですねー。いやなんか無意味に感動してしまった。
 博士自身も、このサニーが他のロボットとは違う…ということに気づき始めたみたいです。
いいことだ。
 学者って予想もしなかったことに出会った場合、否定してなかったことにしてしまうか、時間は
かかるけどそれを新しく取り入れるか、という極端な二択の人が多いんですね。後者であることを
願いたいものです。

 スプーナーはまだまだラニング博士のことを捜査中。ヴィキを呼び出し博士の音声ファイルを
呼び出そうとしますが、その車の前後にまるで軍艦のような、ロボを乗せたU.S.Rの車が。
 このシーンマジで怖いです。何百というロボットがくるわけですから。迫力ありますよ。つーか
私はコマのように回る車の方が怖かったですけども。あれだと何でも弾き飛ばしそう。
 なんとか脱出したものの生き残っていたロボが襲撃、それを左手で受け止めたのでビックリ
したのですが、どうも彼の左手は義手のようです。全然分かりませんでした。これと彼のロボット
嫌いは何か関係があるんでしょうか?
 物語の進展とともに、彼の過去も少しずつ明らかになってきました。なかなかいい展開です。
 ところがどっこい、上司はスプーナーから警察手帳(というかIDカード)を取り上げました。これ
以上この事件に関わるなってか。

 カルヴィン博士は、調査の結果サニーを特別であると認めます。特別って、especialとか、
specialじゃなくてユニーク、なんですね。(ユニークもちゃんとスペルつづれよ)
 調べてみました。日本では面白いとかいう意味で使われていますが、英語ではまったく違って
特異な、無類の、という意味があるみたいです。unicusで、唯一、とのこと。1つ勉強になりました。
 で、その博士がスプーナーを尋ねてきますが、音楽プレーヤーの使い方が分からなくて四苦八苦。
スプーナーのことですから今時のは使わず、リモコンタイプのを使ってるでしょうしねー。
 とめにきたスプーナーの体を見て博士は、彼の体の秘密に気づきました。
 スプーナーの左腕と肩少し、あと内臓の一部は機械でした。
 仕事上のケガみたいですね。ラニング博士が治療をしたみたいです。

 それとはどうも別だと思うのですが、スプーナーは昔のことを話し始めます。
 昔事故に巻き込まれて自分と、ある父娘の乗った車が湖に沈んだ。それを通りかかった旧タイプ
(今と比較して)ロボットが飛び込んで助けたものの、ロボット三原則に従い、助かる確率の高い彼を
先に助けた。父は即死だったが、まだ生きていた娘は車ごと水没したと。
 融通の利かない、ロボット三原則に従うことしか出来ないロボット。だからスプーナーはロボット嫌いに
なったのでしょう。
 確かに人間なら、誰が助かる確率ではなく、子供をためらいなく先に助けることが出来ます。

 スプーナーはカルヴィン博士を連れて捜査に向かいます。
 乗るのはバイク。ロボットを信用しない彼ならではって感じですが、今の時代ガソリンつげる
ところがあるんでしょうか。
 まあともあれ、ロバートソンのもとへ。
 ただカルヴィン博士は結局丸め込まれてしまってサニーを破壊することに同意。で、スプーナー
は追い出されました。きみら何のために来たの。

 ロボットを壊すには、脳の役割をしている陽電子行路?だかなんだかをナノロボットで破壊
すればいいみたいです。まあウィルスみたいなもんなんですかね。
 ただ、なんてーの、機能停止して解体工場でグッシャリいくならともかく、わざわざ人間に
対する安楽死のような手順を踏むのは嫌なものですね。
 一方でスプーナーは、サニーが見たという夢の場所を見つけ出してそこへ。
 亡くなった博士がスプーナーに残した最後の手がかりがそこにありました。

 そこは、旧タイプのロボットを、サニーと同じタイプのロボットが破壊しつくしている戦場のような
有様でした。こぇー!つーかこういうところで自分が見つかったら恐怖のあまりおかしくなりそう
です。だって人間を守ってくれないロボットですよ?
 スプーナーも見つかって逃げようとして、その旧世代ロボットが「人間を守れ」と飛び出してきて
潰されながらも助けるシーンがちょっと好きです。

 さて街中ではいよいよロボットが反逆を開始しました。
 カルヴィン博士の家のロボも、スプーナーからの電話を間違い電話だと言って切り、警察署
への電話も切断されてしまいます。
 街中では「家へ帰れ」とロボが徒党を組んでいます。
 警察署へ乱入してきたロボもあの上司のおっちゃんがショットガンで一撃。なんだかこのおっさんも
結局はロボットを信じていなかったような気がします。

 で、カルヴィン博士を助けて合流したスプーナーは街へ。
 あのバカガキがいます。ピンチです。助けようとして突っ込むスプーナー。見事です。
 そんで2人に飛び掛ろうとしたロボットにマシンガンの銃弾を浴びせたのはカルヴィン。
ただしバカガキに「あのねーちゃん目をつぶって撃ってたぞ!」と突っ込まれてます。
 それでは映像を再現してみましょう。どうですか、木村さん!
「うーんやっぱり目をつぶって撃ってますねぇ」
 はい、スタジオからは以上です!

 これをとめるにはU.S.Rへ乗り込む必要があるみたいですけども、当然ながら前はロボで
一杯。となると、作業用の誰も来ないところから入り込まないといけませんが、外からは開きません。
ところがどっこい忘れちゃいけない強力な助っ人が。
 中から扉を開けてくれたのはそう、サニー。
 これから昇るであろう階段の数を正確に教えてくれてげんなりさせてくれるのも彼です。

 ところがどっこいロバートソンは殺されていました。…誰に?
 この内部を知り、博士を監視し、ロボットを動かすことの出来た人物…。そう、博士が期待
していた「ロボット嫌い」のスプーナー。彼が疑うべきは人間ではなかった。
 これら一連の事件を起こしたのはヴィキ。ロボットがやってきて彼らを取り囲みます。
 高度な頭脳を持ったロボットが必ず最後に行き着いてしまう結論。
 人間がいることによってこの世の中の秩序が乱される。
 ヴィキもまたこの結論にたどり着き、神であるかのような統制を始めてしまったということでしょう。
 サニーもまた彼女の考えに賛同し、カルヴィンを人質に取ります。
 そして、ウィンクをひとつ。

 この状況を脱出した彼らは、ヴィキを破壊することに。
 サニーにナノロボットの調達を頼み、博士とスプーナーはヴィキ本体がある場所へ。
 まあ一筋縄ではいかないのは当然ですけど、このあたりのアクションはなかなか面白かった
です。サニー強いし、二人はこんな状況だというのに軽口叩くシーンとかあったりとか。
 2人の元にたくさんのロボットがやってきて、破壊以前に自分達が危険な状況に。そこへ
ナノロボットを持ったサニーが駆けつけます。
 スプーナーは叫びました。「彼女を助けろ!」と。
 サニーはカルヴィンを助けあげ、スプーナーはナノロボットをヴィキに注入。
 すべての事態が収束しました。
 さすが、コントロールが元に戻るとすべてのロボットが彼女とサニーを助けに手をかしました。
でも笑えたのがこの後。
「彼女は大丈夫だ。俺を助けろ」
 言ったのはもちろんスプーナーです。
 ここのやり取りがすごく好きです。
 サニーならロボット三原則をやぶれる。だからカルヴィンを助けられる。でも彼女は大したこと
なかったから今度は自分を助けろと。
 初めてスプーナーがサニーを人間扱いしたと思います。

 この映画のいいところは、全体的の流れもテンポ良く、そして前半の伏線が後半になって
どんどん違和感なく明らかになっていくということでしょうか。ウィンクだとかは、あ、これ後で
何かに使われるんだろうなとか思っていましたが、それでもやっぱりサニーのウィンクはちと
ほれたです。あと、ロボット三原則に逆らうところとかね。最大の伏線だったといってもいい
でしょう。最初は怖かったサニーの表情豊かな顔が大好きになりました。
 多分博士は、スプーナーの事故のことを聞いていたのだと思います。それでサニーを作る
ことを考えたのでしょう。そして、暴走を始めたヴィキをとめさせるためにあえて、サニーを
自分の自殺に関わらせるというややこしい方法をとったのだと。

 サニーがこの世に誕生するのは一体どれだけ先のことなのかわかりません。
 でもロボットは人間の召使ではなく、友達であってもいいな、と思った映画でした。
 


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