多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→カラフル


カラフル

9/1鑑賞

 ごめん、こんなこと言ったらいかんのですが、出てくる、佐野って女の子がメチャクチャ
うざくて本気で殴りたいと思った。
 話は面白かったです。
 生きることの意味とか苦しみとかを主人公が知って行く過程が面白かった。
 見ていてイライラさせられたり、もっと頑張れよって思ったり、何してんだよって思ったり
しながらも、でも自分だったらどうか、ということを考えながら見てました。
 でも死んだ後に関西弁のガキに話しかけられたらイラッとするかも知れん。(ひどい)

 物語は、死んだ「僕」がフラフラと歩いてるところから始まります。
 その向こうにイズコが…いたらスカイハイになってしまうのでいませんでしたが、あの世に
逝く場所を表現してるんだけどなんかやたらリアルで怖いです。
 怖いつーか若い死者しかいないんだがここ!
 それとも若い死者だけが来るんだろうか…。

 その「僕」にかけよってきたのが少年。
 抽選にあたりました、おめでとうとかほざいてます。
「あなたは大きな過ちを犯しましたが、再挑戦のチャンスが与えられました」って。
 ラッキーソウルとか。
 明るすぎです。
 「僕」は辞退するというんですね。めんどくさいから。
 死んでからも面倒臭がりか!
 そういうわけで、プラプラと名乗った少年は「僕」を無理やりエレベーターに乗せて下界へ。
 選択肢も何もあったもんじゃねーな!
 ま、プラプラもボスが決めたことだからつーてるけど。
 責任者出せェー!

 「僕」は小林真という少年の体に入るらしいです。
 ここで下界に落ちていく時に景色映るけどすごい綺麗でした。
 この映画実写の風景を積極的に取り入れていて、その分アニメパートが浮いてる部分も
あったけど、全体的にはよかったです。
 
 小林真は3日前自殺を図っていてもうすぐ死ぬ、その時に「僕」が入れ替わりに入るの
だとプラプラは言います。
 お前、いつもプラプラしてるからそんな名前なの?

 つか、自殺図ってと言ってたけど、どういう自殺か知らんけど死ぬようなものであれば
意識戻っても一生寝たきりのような気が…。そういう後遺症とかは大丈夫なのかなぁ。
(嫌だな、再挑戦してもずーっと病院の中で話が展開していく映画…)

 その「真」が目を開けると、悲しんでいた家族や医者は大層に驚いて喜びます。
 この後、真は鏡を見て自分の顔に大いにショック受けてるの笑いました。
 いいじゃんまともなんだからさー!
 母は何も知らずに喜んでいるけど、ここで死んでいるのと、まったくの別人が入っている
のを知るのとではどちらが残酷なんでしょうね。
 で、無事退院して家に帰るのですが。
 しょぼーとか言ってる真。
 生前住んでいた家の記憶があるわけでもないのに失礼です。
 むしろ日本家屋としては広い方だよ!
 つーか野原一家の家に似てる。

 家族団らんでご飯を食べているわけですが、真はこの小林真自身どういう人間か
しらないわけですから、こんなにいろいろしてくれてありがとう、とお礼を。
 固まる家族。
 キャラ違ったー!?と心の中で慌ててる真が面白かった。
 多分、すべった中では最大級のすべりでしょうね。

 まあこの反応からして恐らく、家族分裂してたんじゃないかなと思うんですけどね。

 母が、自分の部屋で休んだら、と言ってくるので出ようとして固まる真。
 ああ、部屋わからんよね…。
 と思ったらえーとゲロゲロさんでしたっけ?プラプラか、登場しました。
 真の部屋を教えてくれます。
 なんかプラプラ、キャラ違っててやたら偉そうです。

 彼は真の設定(設定て)について教えてくれます。
 中3で美術部所属のようです。体つきちっちゃいけどこれもコンプレだった模様。

 真は自分がどうしてこんな環境で再挑戦することになったか聞くんだけど、何を生前
やったか思い出すのもチャレンジの一つ、とプラプラは言います。
 どうでもいいけどプラプラって打ちにくい。
 幸せな奴が自殺するか、とプラプラが突っ込んでてそれはもっともだと思いましたね。
 多分今の家族の団らんは表面的なものでしかないんでしょう。

 で、プラプラは家族のことについて教えてくれる。
 彼の手帳覗いた真が頭突きされてるのが笑えました。
 プラプラの技は頭突きらしい!
 父親は頼まれごとを断れなくて残業ばかりしているダメリーマン。真は呆れて口をきかなく
なっていた。
 母は、フラメンコだかフラダンスだかの教室のセンセと不倫していた。でも、真の自殺未遂が
あってきっぱり別れた。
 兄の満は成績優秀、弟をバカにしていて会話がなかった。
 祖母は去年亡くなり、真とは仲が良かったが、母とはソリが合わなかった。
 …絵に描いたような崩壊家族!
 まあ思春期だからいろいろあるだろうなぁ。

 自殺をしたのは10/11なんだけど、その前日にどうやらきっかけがあったらしい。
 
 つーかさ、それ聞かされてショックなのはわかるけど、だからって母親への態度を変える
真もどうしようもないと思う。
 他人なんだからって割りきっておくことくらい出来ないのかって。
 自分だって何か大罪を犯してこんなことになってるのに、人の罪は許せないってどんだけ
自分の立場勘違いしてるんだって思いますよ。
 
 朝食の時、母がトーストを差し出したのを受け取りもしないで自室に引き上げてるし。
 まあ私は自分でバター塗りたい派ですけど。(そうじゃなくて)
 彼は引き出しの奥に携帯電話を見つける。
 アドレス、メール履歴は一切なし。
 ただ一つ、桑原という女の子の写真だけはありました。
 
 プラプラによると、真は10日に、桑原が中年の男とラブホテルに入るのを見かけ、ショックを
受けた。ショックを受けていたら今度は母親がそこからフラメンコの講師と出てきたのを
見ちゃった、と。
 なるほどねー。思春期の子にゃ、そりゃー「汚い!」って感じなんでしょうなぁ。
 変な意味で潔癖症な部分ってあるからなぁ、思春期。

 プラプラに、パラパラって言って怒られてる真も笑ったけど、「パラパラじゃない、ペラペラ
でもプリプリでもない」とプラプラが言ってて、今までにいろいろ間違えられたんだろうなぁ…と。
 それで、部屋にずーっと閉じこもっている真。
 おいおい、こんな調子でこの映画続いていくんじゃないだろうな!
 たまにフラリーと出たかと思えばファストフードとかいってるし。
 その向かいの歩道で、犬と遊んでるプラプラがいたのは面白かった。
 たまに見える犬とか人がいるらしい。

 暮らしは最低だ、と文句言う真。
 不倫してたのに今さら母らしいことをしてムカつくそうですが、だからー。それ言える
権利がお前にはあんのか。
 後悔したからこそきれいさっぱり別れたとかわからんのか。ま、今のこいつじゃわかんない
よなぁ。
 そんな真に「ぐらすのハートやな」と言うプラプラ。
 ガラスだろ。
 まあ真の場合チキンハート言うても正解だと思いますが。

 つかプラプラとケンカすんなよ真。
 はたから見たら何もいない空間に怒鳴ってる変な人だぞ。
 というわけでまたブッスーとして戻った真、母の心配を無視して明日から学校に行く、と
言います。
 別に前向きになったわけじゃない。
 家にいると気がめいるからだって。
 
 それで、プラプラの案内で学校に来た真。
 当然学校で真がどんな風に過ごしていたかなんか知りませんから、堂々としたものです。
 周囲がめっちゃ引いてんだけど、この様子からして、小林真がどんな人間だったか
何となく想像つきますね。
 ここで、皆が目をそらす中、じーっとみてる男の子が。 
 あれだ、テニプリの樺地みたいな人。
 担任の沢田も、真が別人みたく明るくなったのに驚いている様子です。
 まあ実際別人28号なんですけども…。

 美術室にやってきた真、自分の書きかけの絵を出して眺めるわけですが。
 そこに桑原登場。かるーい感じで声かけてきます。
 ああ、昔流行った不思議ちゃん系の子だなぁ…。
 真は、こんな子が本当に売りやってんのかーって感じ。
 桑原は真の絵を見て、これ、空に飛んでいく馬?と言ってるけど、挙動不審のメガネ(佐野)は
水面を目指して上昇中の馬でしょ、と
 まあどっちでもいいんだけど、佐野の言い方がムカツク。
 てか鬱陶しい。
 このあと佐野はしつこく付きまとってきて、真の様子が違うけどセミナーとかいった?って
メチャクチャ聞いてきて、はったおしたいくらいイライラした。
 この人、自覚してないかも知れないけど、人をイライラさせることに対しては天才的だな…。

 夕食の席で両親は、沢田が真が明るくなってたと報告してきたことをとても喜びます。
 まあ自殺まではかるような子がこんだけ回復したら嬉しいでしょうね。
 あと半年だから卒業したらこっちのもんだぞ、といまいちワケわかんないことを言う父。
 励ましたい気持ちはよくわかります。

 ただ、翌日真は職員室に呼ばれて、沢田から、高校への進学がちょっくらやばいと聞かされます。
最下位と聞かされて、他人ごとのように「ひどいですね」と言う真。
 いや実際他人事なんだけど、もうちょっとリアクションしようよ!
 もちろん「ええーっ!なんてことだ!オーマイガッ!」とか言われても困るんだけど。
 コレが原因か、という担任に、一瞬意味わからなかったっぽい真、ちょっと考えて「ああ、自殺?」と。
 あまりの軽さっぷりに沢田の方がオドオドしてて笑いました。
 つーか沢田なら!死ぬ気でなんとかしてくれる!(それマフィアの方の沢田さん!)

 私立の最低ランクの高校がある、と言われて、あっさり「そこにします」と言う真。
 決定はやっ!
 沢田は両親と相談しろ、と言うのですが…。
 その日もまた美術部で真が自分の絵に向かっていると。
 まーた来ました佐野。
 なんなのこの女。
 臨死体験とかしたの?とか言われてあまりのうざさにそうだよと言う真。
 肯定したらしたで引く佐野。
 だったら聞くなよ!
 桑原がいることもあり、佐野のことを除けば、美術部は真にとって安らげる場所になって
きたらしいです。
 それはいいことだと思う。

 夜、父と兄がいないので母との食事になった真ですが。
 口をきかず食事も途中で切り上げて、結局ハンバーグには手をつけず。
 さらに「あんたと食事してるとはきそうだよね!」と言って席を立ちました。
 むかつくわー!
 アツアツのおでん口に突っ込んでやりたいくらいむかつくわー!(コンビニDMZより)
 プラプラもやってきて、真に「母親いじめて楽しいか」とチクリ。
 修行に来てる意味わかってんのかと叱ります。

 前世思い出そうとしたか、と聞かれて真は、誰か人を殺したのかも知れない、何かもっと
大罪犯したのかもしれないと考えて楽しいか、と。
 お前なー、それ考えて反省するための再挑戦だろ。
 嫌ならさっさと切り上げてあの世戻って輪廻の輪から外れて消滅しとけ。
 プラプラは、生きてれば楽しいことあるんだから、楽しんでみたら、と言うのですが…。

 真アホだからこれを別の意味に受け止めるわけです。
 ヘアスタイルを変えたり、新しいスニーカーを買ったりして登校してきた真。桑原もほめて
ます。
 で、うまい棒をくれるんだけど、なんか「秘密」ってお店でしか買えないらしいです。
 さりげない会話だけどここにちょっと伏線があったり。

 佐野がまたまたきて、髪型似合わないとかなんとか。
 ほっとけよ。お前は真のかーちゃんなのかよ。
 鬱陶しいなー。
 
 家では、満が医学部を受けることにしたらしいです。
 満の成績ならいけるかもってことらしいですが。
 どういう心境の変化があったんでしょうね。
 
 真は街をプラプラ歩いていた時に(プラプラはいませんが。←わかってる)、桑原が歩いて
いるのを見つけ、追います。
 この時に、あの樺地みたいな子に見つかって声をかけられて見失ってしまうんだけど。
 適当に歩いていたら偶然、「秘密」という駄菓子屋を発見。
 ちなみに店名を教えてくれた子供2人はしんちゃんと風間君です。(声が)

 真は、桑原はここにきてかえっていっただけ、あの日だって父親と歩いていてたまたま
ホテルの前を通っただけと無理やり納得してます。
 まあそれで済むんならいいですけどね。
 そう思うならなんで母親のこともそう思ってやらないのかと。
 どうして一方的に汚いもの扱いするのかと思いますよ。

 ところがどっこい、通りかかった喫茶店で真は、男性と話をしている桑原を見かけてしまう。
 尾行してんだけど、やる気あんのかってくらい発見されそうな尾行ですよ。
 アホじゃないですかこいつ。
 それで、ラブホに入ろうとした桑原を真、連れて逃げてしまいます。
 ここはかっこいいと思ったけど、結局その後真は桑原に対して何かリアクション起こせるわけ
じゃないんですね。
 欲しいものはお金がかかる、大人のサポートで買えるんだよっていう桑原に言葉なくしてるし。
 だからー。
 何かできるわけじゃなくて単に自分のわがままで人引っ張り回すのはやめろって真。
 その人の行動に自分が責任持てるわけじゃないなら下手に首突っ込むな。
 
 ぐしょぐしょで帰った真は、自室の床に濡れたジャケット放り投げてるわけですが、そういうことを
するとじゅうたんからもれなく色とりどりのカビが生えるのでやめた方がいいと思う。
 お前、母親に怒る前にちゃんと掃除しとけよ!
 そういうこと何一つ出来ないクセに怒るのだけは一人前だな。
 ここで母親の不倫のことを責める真に、プラプラが「やめろ!」と声で制止してたのちょっと
かっこよかったです。

 この後神社で寝てた真、ヤンキーどもに絡まれて暴行受けてスニーカー取られます。
 天罰じゃん、思い切り。
 ちょっとは痛い目見た方がいいと思う。
 そんな彼を見つけてくれたのは兄でした。
 このシーン見てて思ったけど多分、この家族はちゃんと真を中心につながっているんだと
思う。このバカが気づいてないだけで。
 
 で。
 えー…佐野が見舞いに来ました。
 何してんの。こいつ何しちゃってんの。
 桑原のこと好き?とか何があったのとか聞いてくる佐野。
 こないだ、桑原と真が一緒にいるのを見た人がいる、とか佐野は言ってきて、なんつーか、
佐野は真を神聖視してるっぽい発言をするんですね。
 このあたりがよくわからんけど。
 で、真は人並みの性欲はあるんですよとどっかのエロマンガに出てきそうなことをほざいて、
佐野をベッドに押し倒したところで、母がやってきて、佐野はバッと出て行くわけですが。
 真もガキっぽいけど、佐野もなんだかなーって思う。

 そういうことがありまして。
 真はあの樺地みたいなんとたまたま駅で遭遇。
 彼は早乙女って言うらしいんだけど、どこでだったかプラプラがサッと出て来て、名前を真に
教えるシーンは笑ったなぁ。しかも「この顔で早乙女」とか言ってる。失礼だろプラプラ!世の中、
いかつい顔なのに静香っていう名前の人とか、細くてヒョロヒョロなのに太って人とかいるんだぞ!

 ともあれ早乙女と真は、早乙女の趣味だという、玉電の廃線を巡るミニ旅行みたいなのに出かけ
ます。
 この時は真も楽しそうでなんかよかったなって感じだった。
 真が今の時代自分に向いてない気がする、というシーンがあるのだけど、早乙女は今がいい
って言うんですね。嫌なこといろいろあっても今がいい、って。
 でも玉電には乗りたかったなぁっていうのは面白かったな。
 で、彼は、ごめんそうろうっていう、安い靴屋があるから今度行こうと真を誘います。
 彼にとって初めてできた友達ですね。

 早乙女は、その靴屋に入るにはルールがある、と言う。
 それは、入る時に「ごめんそうろう」って言わないといけないというものでした。
 まあ大体ウソだろうなと思ってたけど。
 店員さんとかの顔見てると、友達に連れてこられる人なんかは大抵これやられてん
だろうなぁと。
 こういう雰囲気のお店って好きだなぁ。

 いい靴買えたと喜んでる2人は、進路のことについて話をします。
 早乙女は、都立高が、卓球が強いから行きたいという。かなり勉強しないといけない
みたいだけど。
 で、肉まんくれたんだけど、真にあげる方、大きく割っていて、いい子だなと思いました。
 真も、早乙女と一緒にそこを受けようかな、と考えるわけです。
 2人なら頑張れるからいいんじゃないかなぁ。

 受験勉強頑張り始めた真を、突然父が釣りにさそってきます。
 真のために母がジャケット買ってきてくれたんだけど、それは着ていかなかったっぽい。
こいつはいつまでくだらない意地を張り続けたら気が済むんだろう。
 父は釣りをして、真はスケッチしてるんだけど。
 その絵がすごくうまいんですね。
 どう考えても体の記憶だけじゃないよなあこれ…。
 それで、母の作ったお弁当に手を付けないでスナック菓子食べてる真に父は、母も
限界だ、と話をするのです。
 真は母の薬を飲んで自殺を図っていて、父はその時になるまで、母が病院にいって
薬をもらわなければならないほどの不眠症になっていたことを知らなかったと。
 祖母とうまくいってなかったけど、入院してからはこまめに世話を焼いていたのに、祖母は
とうとうお礼を言うこともなく死に、母はそのことで相当まいっていたようです。
 真も、もしかしてこの父は、母の不倫のことを知っていたのではないか?と疑問を持ちます。
 真が生きていることを父も母も嬉しく思っている、これだけは信じてほしい、という父ですが…。
 とりあえずスナック菓子食ってる真は一度川に放り込んだらいいと思う。

 三者面談があるというシーンでは、窓から外を見ていた真が、早乙女の母が来た、と言って
るんだけど、顔がそっくりだからすぐわかったらしい。
 ここのシーンはちょっと和みました。
 この後真が美術室に行くと、真の絵を前に、黒色の絵具を持っている桑原がいたんですね。
 お前…。
 真はその絵を好きにしていいよって言うんですが。
 桑原は、私おかしいの、って言う。綺麗なものが好きなのに壊したくなるって。
 大丈夫!キミがおかしいのは皆わかってた!
 
 真はとてもあっさりと、そういうことはあるし、誰も皆そう、と肯定します。
 桑原だけじゃないって。
 人はいろいろな色を持ってると。
 お前はストップ!ひばりくんか!(古いな…。←アニメOPの歌詞に「男と女にしたって
色はいろいろあるのよ」ってのがある)
 そういうわけで真は「いろいろあるけど死ぬのだけはやめた方がいい」というのでありました。
 こればっかりは実感こもってますからね。

 その夜家族会議がありまして。
 兄は受験を辞めるといいます。
 びっくりする真。
 つーても、念には念を入れて、一年勉強して医学部受験するってことらしい。今回受けたら
いいのに、一応。最初から受けないのは一度チャンスを逃すってことで、逆にもったいないと
思うけども。
 そして真には、芸術学校のパンフを家族が出してきます。
 真のために家族みーんながいろいろ調べてて、母は実際に行ってみて通学できるか確認
したりしてみたらしい。
 いい家族じゃないですかー。

 母はそれまでにもいろいろな高校を探していて、実際に足を運んでいたそうです。
 けれど満がここの学校を探してきたら自分の苦労は何一つ言わず、ここがいいと言ってくれて。
 満は、いきなり話しかけると気味が悪いだろうからって一緒にご飯食べるようにして気を
つかってて、神社で真が襲われた時にもすぐ見つけたりして。
 真のことで皆まとまってきてたらしいんですね。あんなことがあって何が大事かわかったって。
 満は生き返った真に人体の神秘みたいなものを感じて医学部目指すとか言ってるらしい。
まあそれはそれでいいけども。

 真は、自分は都立校を受ける、と言います。
 激怒する満。
 え…なんでそこで怒るのかわからんのだけど。
 両親は、真の意志を尊重する、というけど満は、「皆の気持ちを踏みにじって嬉しがってるだけだ」と。
 あんたもひねくれた受け取り方するなー。
 真は今までこんなに皆が調べてくれていることを知らなかったわけだし、自分で行きたい高校が
あると言ってるのが何がそんな不満なんだよ。

 真は、早乙女とここにいくことを約束したんだって言うけど、満「そんなことで進学校を決めるのか」と
譲らず。
 いやあの、だからなんでそんなに怒るのか。
 友達が行くからワンランク落とす、なら気持ちもわかりますが、友達が行くからワンランク上目指す、
ならいいことだと思うんだけど。

 高校でしたいのは普通のことなんだ。

 これでまあ皆納得いったようです。
 で、真は今回はちゃんと、母がよそった鍋を食べてました。
 …っていうかもう中学生なんだからちゃんと自分でとろうよ!
 ま、母のものを食べるっていう描写が必要だったんだとは思うんだけどね。
 あと満さん。メガネ思いっきり曇ってますけど。
 拭けぇぇぇぇ!!!

 真はプラプラから、明日の放課後屋上に来い、と言われます。
 いよいよじゃないでしょうか。
 映画の残り時間も少ないしな!

 真は早乙女にある意味別れとも思える挨拶をしたりだとか、美術室の佐野にあの時の
ことを謝ったりとかして屋上に向かいます。
 つーか佐野にすぐ戻るから待っててとか言ってたけど、状況的に戻れるかどうか…。

 プラプラに真は、自分の過ちは殺人をしたことだ、と告げます。
 お前誰を殺したんだー!とか思ったら、自分を殺したこと、つまり、自殺をしたということ
でした。
 彼は最初から「小林真」だった。

 この後プラプラが前の、敬語に戻ってて面白かった。
 これは体に戻れるかどうかのテストだったと言うプラプラ。
 確かに、記憶があって戻ろうとしたのなら、真は問題を解決しようとはしなかったでしょうね。

 人間はカラフルでいいんですよ、と今更タイトルのこじつけのようなことを言い出すプラプラ。
 生きて、沢山の人があなたを支えていること、あなたの存在が誰かの支えになっているのを
忘れないでください、というプラプラ。
 彼は、自分はこの世界にいなければならない人間だと気づけなかった魂だ、と言う。
 だからあんなに真に対していろいろつっけんどんな態度だったんですね。
 でもこの後、しつこく引き留めようとする真に頭突きかましてたから、半分は地の気もする…。

 プラプラは、人生残りたかだか数十年、ちょっと長めのステイだと思えばいい、といいこと
言ってくれます。
 あと、何度も再挑戦できると思われると困るから自分に関する記憶は消していく、と。
 ここで「うるさい、だまっとけ」と頭突きしたのがめっちゃ笑いました。
 プラプラ、敬語、敬語!

 時々見に来たる。でも二度と手は貸さんけどな。


 そうして真は日常に戻り。
 早乙女とまたお出かけしてます。
 今度はちゃんと母のジャケットはおってました。
 と、差出人Pというアドレスから「生きてる?」とメールが。
 メールで来るのかよ!
 
 誰かさんへ。
 僕は生きてます。

 
 挿入歌がどっかで聞いたことあると思ったら、郵便局が募集していた、手紙の歌の奴
でした。あれいい曲なので好きです。

 まあ、どちらかというとシリアス色濃い内容なので、ふらっとみる分にはあまり向かない
ですが、人生ってなんだろうとか、なんかちょっと疲れたなとか、このまま万事屋続けてて
いいのかなと迷った時にはいいんじゃないでしょうか。(なんか変なの混じってた!)

 嫌な自分も好きな自分もすべてひっくるめて、人生はカラフル。




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