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ディープブルー

10/21鑑賞

 この映画は特にストーリーがあるというわけではなく、まあ言うなれば映像で見る
水族館、といったところでしょうか。
 将来はこんな風に、普通に家庭で海底鑑賞のできる日が来るのかもしれません。

 簡単にこの映画の私的見所をば。
 まず、日本語吹替えでのナレーションが津嘉山正種さん。
 昔の映画エンジェルハートで悪魔の声役をやった人。そして聖闘士星矢映画第4弾で
ルシファーの役をやった人。でもってエンド・オブ・デイズでも悪魔を…って悪魔だらけやん。
 後は救命病棟24時で、松雪泰子さんに何かと圧力をかけるが最後いいとこをとっていく
教授の役、踊る大捜査線でも官僚の役をやってくれました。(映画1作目で、公安が他を
出し抜こうと、携帯で指示を出していた官僚に「奥様…ですかな?」と声をかけていた人の
ハズ…)
 説明が長くなりましたが、渋い声でとても素敵な方です。

 これ、公開されたのは日本語吹替え版だけなんでしょうか。まあ分かる気もしますね。
字幕出したらせっかくの画面が隠れてしまいますし。画面いっぱいに広がる海の風景は、
本当に目の前で体験しているかのような錯覚を起こさせてとても楽しかったです。
 ただちょっと気になったのが、翻訳の拙さ?
 ホットウォーターをバカ丁寧に「熱い水」とやらなくても「熱湯」とか「お湯」ではいけなかった
のですかね?
 場面では、海底の割れ目からお湯が噴出している場面だったんですけども。
 まあそれは些細なこととして。

 描かれている鳥や海の生物は実にイキイキとしていて良かったです。
 笑ったのが、とびうおのように海面を飛びつつくるくると体を回転させているイルカ。
や、そんなバレリーナみたいなことせんでも…と思っていたらやっぱり回転に失敗して
頭から落ちてた。
 どこの芸人やきみら。

 エイはエイでタクシーにされてましたし。ただ乗りされてる!シムラ、背中背中!

 映像は、マリアナ海溝も映してましたが、あれ本当にすごいですね。
 海底を撮影したとは思えないくらい綺麗な映像だったのもあるのですが、地上を見ている
ような大きな山脈に底の見えない裂け目。
 ちなみに深さ10,920(±10)mという数値が出ているようです。

 海溝というのはただ沈み込んでいる場所、ではなく、そこがプレートの消滅地点となります。
なのでそこをどんどんもぐっていくとやがて行き止まりとなり、もしそこから先に進めたと仮定
すると、海洋プレートはものすごい熱によって消滅し、マントルに戻っていると考えられて
います。
 つまりはここが地震の発生地点でもある、ということでしょうかね。
 ちなみにマリアナ海溝の水圧は7トン。ここでも生物はいます。生命の神秘とはすごいものです。

 その他としては、シロクマがかわいかったことですかねぇー。ペンギンのよちよち歩きも
良かったですが。
 それからこれは当然、自然界のありのままを映したものなので、例えば目の前で狩りが
行われたりとか、弱肉強食の場面が繰り広げられたりするので、そういうのが苦手な人は
見ない方が良いかと思います。
 あとは深海の生物は本当に見た目怖いけどすごいなぁって感じでした。
 光が入らないから、皮膚でもって内臓を守る必要はなく、そのため全身は透明。でもって
闇の中ネオン顔負けの光を放ったり、7色に輝いたり。
 人工の光が生み出せない奇跡がそこにはありました。
 深海の様子をもっとやって欲しいなと思ったのですが、全体的な時間はあまり割いてなくて
ちょっと残念でした。

 サメの捕食とかはすごかったですねぇ。確か獲物に体当たりして気を失ったものをがぶりと
いく、だったと思うのですが。
 被食者の魚のほうは群れを作り統制をなして泳ぐことによってそれ自体で大きな魚に
見せたり、襲われにくくするのですが、サメや鯨にとってはそんなことまったく関係なし。
飛び込んで行ってやりたい放題大暴れでした。
 
 あと、ペリカンもちょっとだけ映っていました。ペリカンは世界に7種類くらいしか種数が
ないのだそうです。登場してくるのはモモイロペリカンとカッショクペリカンだったかな…。
カッショクの方は空から飛び込んで魚を取りますが、モモイロはがばーっといきます。この
モモイロペリカン、画面で見ているとさほどでかくはないのですが、実際に目の前で見ると
かなり大きいです。そうですね…子牛くらいはある、といっても過言ではないでしょう。
羽根を広げると2mくらいにはなります。
 松江フォーゲルパークの水鳥池にモモイロペリカンはいますから、機会があれば見て
みてください。
 ちなみに一回り小さくていつも所在無さげにしていて、クチバシにフシのような黒い点が
あるのがフィリピンペリカン、ないのがコシベニペリカンです。
 で、このモモイロペリカンですが、体がでかく、たまにカモをクチバシにくわえていて(捕食
しようとしたのか謎ですが)、職員の方が慌ててカモを助けるといったこともあるようです。
 まさに天然のヨシモト(待て)。
 というわけでいざおいでやす、松江フォーゲルパーク。

 以上、ディープブルー感想でした。(最後思い切り違っとるやん)

 


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