多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→SPACE BATTLESHIP ヤマト


SPACE BATTLESHIP ヤマト

12/19鑑賞

 いやー…失礼ですが全然期待しないで見に行った分、すっげぇ面白かった!
 なんで期待しないで見に行ったかというと、キムタクが主演だと全部そこにもってかれる
感のある作品が多かったので…。キムタクしか印象に残らないって感じだったんですよ。
 でも今回の映画見て、キムタク、演技が変わったなと思いました。大きくではないけども
周囲とうまくなじんだなって気がしたんで。相変わらずのキムタク節はありましたけどね。
 というわけで映像も迫力あったし、145分の長丁場、気にならない面白さでした。
 久しぶりに楽しかったです。
 ただ、多分アニメの方を見てた人たちはスッキリしないかもです。物語のスケール感が
違うだろうし…。

 タイトルが宇宙戦艦ヤマトじゃなくて、SPACE BATTLESHIPになってるのは、多分
海外公開のためでしょうね。私は宇宙戦艦使って欲しかったけどなぁ。

 さて。
 ハリポタにつづいてこっちもいきなり目のドアップから。
 はやってんのか!?はやってんのかそれは!
 
 宇宙での激しい戦いのさなかのようですが、だからと言って目のドアップはいらなかった
ように思う!
 時は2199年、今現在から約200年経過しても人間の衣服にほとんど進化がないのは
驚きですが(コラ)、人間側が劣勢の戦いのようです。
 と、古代守が通信してきて、自分が盾になるから逃げて下さい、と髭のおっさんに言うんですな。
(おっさん言うな)
 彼は一方的に通信を切って、それでまあ母船つーの、そっちは逃げおおせるわけなんですけども。
 ここまでまったく歯が立たないつーのもアレですな、残念ですな。

 この後ナレーション入るんだけど、渋くてよかったすなぁ。
 
 えーとここで、今の地球の状況が説明されます。
 いきなりガミラスだかボケナスだか知らんけど、宇宙人が爆弾ボカスカ打ち込んできて、
地球は青々とした星から放射能に汚染され、人類は絶滅寸前になっていたらしいです。
 つーかその前によく地球割れなかったな、と…。
 アラレちゃんのパンチでは割れるのにミサイルでは破壊されない地球…。
 ともあれ今は破滅を待つばかりの状態らしいです。
 んで、多くの地球人は地下に逃れていたらしい。

 そんな中にある若者が、レアメタルを探す仕事を細々とやっていて、これがまあ主役の
古代なわけですけども。
 名前は明かされずとも、周囲の会話から軍に兄がいるということがわかるので、自然
古代とわかるですねっていうか君らはあれか、グッドラック以来の共演か。つーても
共演シーン写真だけですけども。堤さんとキムタクのかけあい見たかったなぁ。
 
 彼が汚染された地上に出て物質を探しているところに、飛行物体がやってきて地表に
激突。
 吹っ飛ばされる古代。
 ヤマト、ご声援ありがとうございました。(終わらねぇぇぇぇぇ!!!!!)

 目を覚ました古代は、ヘルメットが吹っ飛んでいるのに気づいてあわてる。
 同時に、目の前にカプセルが落ちているのにも気づきます。
 その古代とカプセルを回収したのが、のちに大きくかかわりあうことになる、ヒゲ艦長withゆかいな
仲間たちなのでありますが。

 この後「おきた」ってすごい連呼されてたから、ああ、古代が起きたのかと思ったら、
艦長の名前、「沖田」を呼ばれてたんだった。
 ややこしい!起きた古代が沖田を呼んでたから余計にややこしい!
 せめてサディスティック星王子って呼んでくれよ!(それ別の沖田!)

 古代は、沖田艦長に対して、自分の兄が乗っていた「ゆきかぜ」を盾にして逃げたことを
責めてるみたいなんですね。
 情報が間違って伝わってるというか…。
 でも沖田のことだから多分そういう風にわざと周囲に言ってるんじゃないですかね。
 自分が悪者になることで責めを負うみたいなの。
 恥ずかしくないのかよ、と怒る古代をユキが右ストレートでノックアウト。
 つぇぇぇぇ!さすがダイワマンレディー!つぇぇぇ!!!!
 必然性があれけば殺りますってか!←やりますの字が違げぇ!

 引きずられていく古代に、沖田が「生きて帰る仕事もある」と言ってたけど、それは
その通りだと思います。
 あそこで全滅していたら何のために古代兄が盾になったかわからん。
 まあ別の沖田だったら「土方しねぇー」つーて土方を盾にするくらいはしたでしょうが…。
 つかこの沖田館長のフルネームが、沖田十三と知って、土方十四郎が出演してたら笑えるなーと
思ったのですが、思っただけです。
 
 で、このひと騒動の後にみなさん重大なことに気づきます。
 致死量の放射能を浴びたのにどうして生きている、と。
 そんなのわかりきってるだろうが!
 主役だからだよ!(チゲェ)
 彼らは、このカプセルのせいではないか?という考えを持ちます。
 多分沖田もある仮説を立てたのではないかと思うんですけどね、この時に。

 沖田と司令官のおっさんの会話で、宇宙人ガミラスは学習能力が高く、人間の攻撃に対して
どんどん強くなっていっていることがわかります。
 学習型は非常にやっかいですもんねえ。
 で、沖田は、選ばれた人間が脱出する用の宇宙戦艦を自分にくれと言い出す。
 何か秘策があるんでしょうね。

 カプセルの方は、遠い星イスカンダルというところからのメッセージで、「放射能除去装置を
あげるから取りにきなよ」というものでした。
 …くれるなら持ってきてくれればいいのに…。(コラ)
 というわけで、無謀なかけではあるけれども、人間にもう手がないのも事実、ということで
最後の希望としてイスカンダルに向かう、と。
 5年前の、緑の地球を取り戻すために。

 これで私やっとあのヤマトの歌の謎がわかりました。
 歌有名だから知ってても、ヤマトの話を知らなかったから、イスカンダルへ何しにいくん
だろうとずっと思ってて。
 なるほど、こういう目的でしたか…。←今頃!?

 沖田が乗る宇宙船、ヤマトへの志願兵募集が始まるわけですが。
 受付してるのが佐渡先生っていうんですね。
 みんなが「サド先生、サド先生」って言ってるから、いくら性格きつくても「サド」はねぇよなー
沖田(総悟)じゃあるまいし、と思ってたら名前だった!(汗)
 右手にはねーこー、左手には一升瓶!(旗振ってパレードのテーマで)

 この佐渡先生、古代が応募してきたのを見て、どうして放射能を浴びたのに生きてるのかと
大変に驚きます。
 それはともあれ、彼も志願してきたつーことなんだけど、古代は「復員します」と。
 このことから彼は以前、戦闘班で戦っていたことがわかります。
 なるほど、何か理由があって除隊になってたんですかね。
 彼は戦闘班の班長として復帰します。

 んで制服を着て艦内を歩いている古代にユキがよってきて、何たくらんでるんですかとか
言ってきます。
 何このデレのないツンツンな態度は!
 と、なんか襲撃があったらしくて古代はテキパキ指示を出してるんだけど、ユキはなんで
命令すんのとか言ってる。
 いやあの、上司に向かって「なんで命令するの」ってお前それは猫に向かって「なんで
猫なの」って言うくらい愚問だろ!
 つかそれどころじゃない!襲撃されてるっつーに!

 ヤマトの存在が知られたようで、攻撃をしかけてきたガミラスに対し地下から姿を現す
ヤマト。
 もっとこう、ぐおーんと山が二つに割れてそっからかっこよく出るかと思ってたのですが、
いろいろと壊しつつヤマト姿を現しました。
 これ修復大変そうだな…ヤマト出た後…。

 沖田は丁度いいから波動砲を実験するつーて、発射を命じます。
 なんか試験段階だから成功するかどうかわからんらしいんだけど、失敗したら死ぬまでだと
沖田がケロッと言ってたのかっこよかったな。
 それに古代がイーッてやってたのは面白かった。

 そういうわけでまあ普通に成功するんですけどね。
 ここで失敗したら映画終わるし…(シッ)。
 映像めっちゃかっこよかった。
 ヤマトも無事でした。
 そういうわけで彼らはこのままイスカンダルへ旅立っていくのです。
 あれぇ?
 「手を振る人に 笑顔でこたえ」は?

 そのあとはワープテストがあるのですが。
 島という隊員が古代に、自分の家族の話をしているので「ここで死亡フラグを立てるとは…」と
思ってたのですが、この人は死にませんでした。
 これだけ劇中でサクサクフラグ立てておいて、バッキリ折った人は初めてだ!
 効かぬ!効かぬなぁー!てセリフが頭の中駆け巡りました。

 ブラックタイガーという、なんかエビを連想させる戦闘隊員は以前古代の下で働いていた
人たちのようで、古代の帰還をとても喜んでいます。
 古代は、「まだチーム古代とか使ってんの。ロゴも。恥ずかしい」とか言ってるけど、自分も
手で隠していた制服の下にそのロゴあってちょっと笑いました。
 こういうとこはキムタクらしい演技かなーって気がしなくもないですが。
 で、皆がワイワイ楽しくやってる中で、一人酒飲んでいたユキが「うるさい」みたいな感じで
怒るんですよ。
 どう考えてもあーたの方が感じ悪いんですけども。
 ユキとしては、肝心な時にいなかったクセに今頃戻ってきて、という気持ちがあるんで
しょうけども、古代にだっていろいろ事情はあるのだから、一方的に悪者にするのは
どうかと思うよ、うん。
 ここでまたユキに怒った隊員の一人がノックアウト。
 …ああ、すぐ真っ赤になって切れるからエビのブラックタイガー?←多分違う。

 そういうわけで最初のワープテストは見事成功です。
 ところがその移動した先でヤマトはガミラスに襲われる。
 たまたまガミラスがいたところにヤマトが飛び込んでしまったのか、待ち伏せていたのかは
知りませんが、波動砲もワープした直後で、ワープと同じエネルギー源使ってるから今は
撃てないらしいです。
 で、沖田はもう一度ワープしろと。
 いやだからそのワープにしても時間かかるつってんだろうがヒゲ。(ヒゲ言うな)
 沖田の作戦としては、そのワープするためのエネルギー充填にかかる20分ほどを、
戦闘機出撃させて時間稼ぐつもりらしい。

 準備をしていたユキがさくっと出撃していきまして。
 古代としてはお手並み拝見、といったところ。
 つかどうでもいいんですが、これだけ科学が進化しているのに自動バリアとか、相手の
攻撃を避けるシステムみたいなんはないんか…。

 ヤマトの方は準備ができたのですがここで、ユキの戦闘機が帰還不能になるという
お約束の展開発生。
 古代は沖田の命令を無視して自分が飛び出していきます。
 でも沖田だって望んで見捨ててるわけではなし。
 何とか待てるまでは待とうというつもりがあったみたいです。

 この後ヤマトはガミラスの大編隊に襲われます。
 ヘンタイ!ヘンタイ!!!(へんたいの意味が違う!)
 この、ガミラスの攻撃を避けるのに、ギリギリまでひきつけて横回転でかわすっていうのが
面白かったです。
 そのあとユキを拾ってきた古代を回収して一気にワープ。
 映像かっこよかったです。

 ユキは心肺停止状態でしたが、古代によって回復。
 つーかまだこの時代でもAED!?
 なんかもっとこう、高度な医療はないのか!

 この後古代は当然といや当然ですが、ヤマトを危険にさらした罪は重い、ということで
営倉にぶち込まれました。
 営倉って言葉懐かしいすなぁっていうかここでも使われてるのかよ。
 昔、のらくろって漫画があったんだけど、あれ読んでた時には「営倉」って言葉の意味が
わからなかったんだけど、絵でなんとなく意味はわかりましたね。
 懲罰房のことらしいです。

 この後佐渡先生と、徳川っていう、エンジン扱ってる人が古代のとこに来るんだけど、
「正しいと思ったことをする」っていう古代の言い方が久利生検事みたいと思った。
 この後古代は佐渡から、沖田は二人が帰還するのを待っていた、と聞かされ、ちょっと
反省。何も見捨てようとしていたわけではないことを知ります。
 そのまま許したのでは示しがつかんからこその判断でしょうね。
 そして佐渡は、大切な人を失ったのは古代だけではないと言う。
 古代兄が死んだ戦いでは、沖田の息子も亡くなったのだと。

 当たり前といえば当たり前なんでしょうが、古代みたいに、自分だけがかわいそうみたいな
考え方は当てはまらないですよね。
 みんながみんな戦っているこの状況では、大切な人を失った人はほかにもたくさんいるし、
ユキにもいえることなんだけど、「あんたなんかに何がわかる」っていうのは、そのまま自分にも
返ってくる言葉なんじゃないかな。

 ヤマトは人類未踏の地に差し掛かり、特別に最後の地球への通信が許可されることに
なりました。
 ただし1分で強制的に切れるらしい。
 この後島が息子と通信してるシーンとか、のちに大活躍する斉藤がぶっきらぼうにお母さんと
通信してるシーンとかあってなかなか良かったです。
 つーかキーボード、まんまパソコンのキーボード…いやいいんですけども…。

 んで古代も最後に順番回ってきて。
 出てきたのがたまたまユキだったのですが、助けられたこと感謝しませんからとかすっげぇ
うざい。
 なんでちゃんとお礼くらい言えないんだと。
 この後ユキは島に「古代も家族と通信してんじゃないですかー」と軽い調子で言うんだけど。
 島が真面目な顔で「誰と」って言ってるのがよかったなぁ。
 なんていうか、ハッとさせる雰囲気がすごくよかった。
 ここのシーン、個人的にすごい好きです。たったこれだけのセリフ・演技でユキだけでなく、見てる
方にもハッとさせるのが。

 島は、以前自分と古代が迎撃部隊に入っていた時のことを話します。
 ガミラスのミサイルの軌道を変えてやったやったと思っていたら、その進路を変えた爆弾は
宇宙ステーションを直撃した。
 そこには古代の両親と、島の奥さんがいた。
 奥さんは妊娠していて、子供はかろうじて助かったものの、口がきけなくなってしまい、古代も
両親を失ったことで失意のまま軍を辞めた。
 
 この後、通信室で何もしないで、通信時間終了となる古代の姿があるのですが、すごく
さびしいなと思いました。
 いつも連れている人工知能っていうの、あれに「お前が家族だよな」とは言ってるんですけどね。

 イスカンダルへ向けて進行中、ガミラスの戦闘機を見つけて回収するヤマト。
 生体反応はないからって言ってるけど、でもそれは地球レベルでってことでしょ。
 絶対なんかありそうだよなぁと思っていたら、やっぱりエイリアン的展開になってました。
 こぇぇぇぇ!!!
 その頃沖田は体調を崩して倒れます。
 どうやらかなり具合が悪いらしい。

 えーヤマト船内では、出てきたガミラス星人によって大パニック。
 だから言ったでしょぉぉぉぉ!!!
 なんか撃たれて倒れた星人の体から出た輝くものが斉藤の体内に取り込まれまして。
 で、ヤマトの諸君、地球は我々のものだとか言い出すわけです。
 今やってる攻撃は、住みやすくするためのものだと。
 なんかガミラスというものは、個であり全体であるとか言ってるけどめんどくせぇよ!
 あれでしょ、インターネットのクラウドみたいなもんでしょ?
(氷河さん、最近覚えたからって無理にそういう単語使わないでください)

 で、斉藤はまあ助かったわけですけども。
 古代がとっさに、衝撃を与える銃で撃ったかららしいんだけど、これが、レベルをクマレベルに
設定してたとかで、それが笑い話になってて面白かった。
 これは貸しな、という古代に、じゃあビールおごりますという斉藤。
 ちょっと待て、ヤマト艦内の飲食基本的にタダだろうがコラ。
 
 そのあと古代は沖田に呼ばれて、艦長代理を任されます。
 そんなことできないという古代に、命令にするつーて、艦内放送かける沖田。
 やられたぁぁぁぁ!!
 沖田という名前のやつにはサドしかいないのか!(誤解を招くような言い方をするな!)

 この後「以上だ」と沖田言うんだけど、びっくりしてる古代にも「以上だ」って言うの面白かったなぁ。
 
 ところが悠長にしてられない事態発生。
 さっき回収してた戦闘機が通信を開始。どうやらヤマトの位置をガミラスに知らせ始めた
ようなのです。
 わあ、なんて便利なGPS!
 やばいのでとりあえずその戦闘機はポイすることにするのですが(ポイ捨て禁止!)、体当たりして
きた戦闘機に、第三艦橋という場所にいた何人かが閉じ込められてしまいます。
 そこに、古代とは親しい安藤って人もいたので心配するのですが。
 波動砲でたくさんの敵を殲滅させてホッとするも、真下に一機張り付いていたんですな。
 ステルスつーの、レーダーに映らないやつだからわからなかったらしい。

 ここで古代は、第三艦橋ごと戦闘機を切り離すという選択を迫られることになります。
 数名を助けるか、ヤマトごと爆発するか、選択以前に答えが一つなのは明白なわけで。
 古代は出撃していたユキに攻撃して切り離せと命じます。
 
 古代はここで初めてわかったんじゃないでしょうか。
 沖田が古代兄を見捨てたわけではなかったこと、今までも誰一人わざと見捨てようとしてきた
わけではなかったこと。
 こういう苦渋の選択を乗り越えてきて、それを自分が背負っていたことを。

 沖田に報告する古代は沖田から、話さなければならないことがある、と言われます。
 …まさか…「地球にイスカンダルへの地図おいてきちゃった」とか?(使い古されたジョークか!)

 この後古代はユキにフォロー入れに行くんですが、そっからなんで恋愛フラグになるか
よくわからんけどまあいいわ。
 二人がいい雰囲気になったところでワープです!

 いよいよイスカンダルが見えたということで喜ぶ一同ですが。
 なんとそのイスカンダルからミサイルが発射されたと驚くことになります。
 さらに、ガミラスは波動砲に対して防げなければふさげばいいと禅問答かよてめーらはって
感じで、波動砲の発射口をふさいでしまうんですな。
 どうでもいいけどさ、これ一同がイスカンダルへ潜入した後、待ってる間に誰かなんとか
しようとする人はいなかったのか…みたいな…。

 ピンチになるヤマト。
 古代はここで無理にワープを選択します。
 本来は計算して、ワープ先に物がないかなど確認しないといけないけど、そんな暇はなく
まさに一か八か。
 幸いにしてうまくいったのですが、室井さんこと真田が怒るのも無理はない。
「たるんどる!」
 あ、これ違う真田だ。
「お館さむぁぁぁぁぁ!」
 …これも違うな。(もういいって!)

 しかしそんな言い合いをしてる場合じゃありませんでした。
 場所的にはイスカンダルの裏っかわに出たらしいのですが、一同はイスカンダルのあまりの
変わりように驚きます。
 表から見た時には、5年前の地球のような青々とした星だったのですが、裏側は放射能汚染
された地球のような焼けただれた星でした。
 これ全然説明なかったんだけど、表はつまりそういう星だと思ってだまされてやってくる宇宙船を
倒すため?ここはちょっとわかんなかったです。
 一同は、自分たちはガミラスにきてしまったのか!?あのカプセルの内容は罠だったんだ!と
あわてるわけですけども。
 さらに、真田も、カプセルの中にあった情報は、イスカンダルの位置情報と、波動砲の設計図
だけで、放射能除去装置の話はなかった、誰かが付け足したんだと言い出します。
 そういうことはもっと早く言えやハゲ。
 まあ波動砲に関しては、地球の発明でないならば、ガミラスが歯が立たないとみてふさぎに
きた理由がわかりましたね。

 古代はそんな中、着陸すると言います。
 何かがわかるかもしれないと。
 本当にワナだったらこのタイミングで攻撃せず、たどり着かせてから一斉に攻撃する
はずだ、何かあるというわけです。
 確かにそうですなぁ。

 というわけでメンバーを募って出撃です。
 帰れる可能性は限りなく低い。
 でも誰一人選出に異を唱える人はいなくて、かっこいいなと思いました。

 古代が館内放送するわけですが、家族のために思いをかなえよう、沖田のためにと
言ってて、皆が敬礼するのへ、恥ずかしそうにベッドから敬礼を返す沖田がなんかちょっと
可愛かった。

 出撃の準備してる古代のとこにユキが来て、「お手並み拝見」とあの時のセリフを
返すわけですが。
 誰に言ってんだという古代。お前は医龍の朝田か。
 ユキは戦闘機のガラス部分にチューするのですがこれ面白かったです。
 え?ガラス越しのキスOKな人?(STAR DRIVER 輝きのタクトかよ)
 このあと飛び立つ古代に「イーッ」ってしてるの可愛かったですなぁ。
 つかこのキスマークなんかちょっと伏線で出ればもっと面白かったなぁ。
 帰る飛行機に生かすとかさぁ。

 そういうわけでいざガミラスの中のイスカンダルへ。
 つーか中に侵入できたからって安心しとらんとちゃんと確認せんか!
 ほれ古代に向けて敬礼してるから後ろから撃墜されただろうが!
 車でも飛行機でもよそ見して運転しちゃいけません!

 この後もう一人、古代の飛行機をミサイルから守って盾になって死んでいった人がいて、
最後古代に向かって敬礼してたのかっこよかった。
 というかこの後地面に下りるのですが、進むのが車という、割とオーソドックスな展開に
なるとは思わなんだ。
 もうちょっと…装甲車っていうか、外から運転手が突き殺されないようなシステムは
なかったんですかね…。意外にアナログだ!
 ここで活躍したのは、古代が家族と言っていた人工知能っぽいアナライザーですか。
 ロボットとして活動することもできるんだけど、襲ってきたガミラス星人を前に攻撃を
引き受けて、古代に地球を頼むっていってたのがちょっとグッときました。

 そういうわけでここで一気に脱落者を出しつつも、真田、斉藤、ユキ、古代のメンバーは
先に進みます。ええ、あっちゅーまにこんだけになりました…。
 彼らはやっと「イスカンダル」へたどり着きます。
 そこには結晶のようなものがあり、ユキが触ると意識が中に入り込むんですね。
 これユキでよかったなぁ。
 俺が確認する!とかいって斉藤が乗り移られてたら、女の声でしゃべられてもキモい
だけだし…。
 イスカンダルという名は沖田がつけたらしいです。
 
 古代は沖田から言われたことを思い出していました。
 放射能除去装置というものは存在しなかった。
 けれども、古代があの汚染された地表から生還したことを見た沖田は、もしかしたら
イスカンダルにはその可能性があるのではないか、と思い当った。
 だから古代に賭けてみようと、そんな話をしたらしいんですね。
 まあ沖田のやったことは許されないことかもしれませんけど、何もしないままよりは
マシだったと思います。
 
 イスカンダルは、コインの裏と表のような存在だという、えー…意識の集合体とでも
言えばいいのかな?
 この星が滅びるにあたりガミラスは生き残ろうと地球を襲撃し、星と運命を共にしようと
する意識集合体をここに閉じ込めた。
 その時にかけらを地球に送って、ヤマトを導いたわけですか。
 放射能除去装置はないけれども、私自身がその役目を果たせる、という集合体。
 で、この一帯の放射能を除去してみせるわけです。
 これでやっと人類の望みはかなうわけですね。

 そういうわけで一同、引き上げるわけですけども。
 真田はガミラスの中枢ともいうべき部分を見つけ、あの場所をたたけば攻撃がやむ
はずだと、斉藤とともに突っ込んでいきます。
 まずは生還しろよてめぇら。
 つーかメットもかぶれ!放射能なくなったっつーても攻撃まで防げるわけじゃなかろ!

 ともあれ熱い二人は爆弾仕掛けて最後の見せ場なわけですが。
 ここかっこよかったなぁ。
 斉藤が正直つれぇよなー!とか言いながら、母がくれたお守りを出して頑張ってるのも
よかったし、真田がニヤリとしながら爆弾スイッチ入れるのもよかったです。

 ただ私がちょっと気になった点を。
 この後、ユキがめちゃくちゃ弱くなってんですよ。
 前半部分では、男相手に一歩も引かない、戦闘と言えば真っ先に飛び出していくような
人だったのが、ずーっとメソメソ泣いてる。
 銃片手に古代とともに帰路を切り開く、くらいの展開見せて欲しかったです。
 それが失礼だけど、すごい情けなくて、ユキというキャラクターこんなんじゃないだろ、と
思いました。
 ハリウッド映画だと、最初キャーキャー言ってた人が、主人公のピンチに銃をぶっ放すなんて
ことよくありますが、やっぱりああいうののほうが好感もてるっていうか。
 強かった人が何もできなくなって助けられるばかりになっていくと、すっごい残念です。
 ヒロインは最初から最後まで強いか(途中だけ弱くなってもいいから)、守られてても強く
なれるか、のどっちかであって欲しい。

 で、ユキと古代は脱出。
 なんかユキの飛行機だけ無事だったらしいですよ。なんだこの展開!

 割とあっさり彼らはヤマトに帰還しまして。あ、攻撃がやんだからってことか。
 ヤマトはワープに入ります。
 沖田の方は死期が迫っていて、佐渡先生に「これから死神と一勝負だ」と言ってたのが
かっこよかったですよ。なるほど、ここから「BLEACH 地獄篇」と…。

 ワープで地球が見えて皆が地球と交信し、司令官も放射能除去装置が手に入った
ことを喜びます。
 沖田が「地球か…何もかも懐かしい」って言ってたのもよかった。
 これアニメでもあるセリフなんですっけ?なんか覚えがある。
 そうして沖田は静かに息を引き取りました。

 地球が見えてきたことで、すっかり油断しているヤマト連中。
 家に帰るまでが遠足って言われたでしょぉぉぉぉぉ!!!!!
 と、攻撃が来てガミラス出現でございますよ!
 だから気を抜くなつっただろうが!
 しかもすごい攻撃受けてるし!

 ここでガミラスの意識がヤマトの中にやってくるわけです。
 えーと、デスラーって名乗ったっけ。
 あのアニメで顔色が悪い人?(そういう色の人!)

 彼らが言いたいのは、おまんら許さんぜよということらしいです。
(どこのスケバン刑事 鉄仮面伝説だ)
 自分らは地球手に入れられないけど、お前らにも渡さんよということらしい。
 で、地球に向かって核を落とすつもりのようです。
 我々は屈辱を忘れない種族だとか言ってるけど、その割に、あんたらの中のイスカンダルが
地球人を助けたつーことは忘れてんだな。
 
 もうヤマトには対抗手段が残っていない。
 波動砲はふさがれて撃てないまま。
 古代は最後の決断をします。
 それは、爆破覚悟で波動砲を撃つことでした。
 だから早めに直しとけつっただろうがよ!

 島も残るつーたんだけど、脱出用の飛行機が不安定だから操縦する人がいるということで、
古代は彼に操縦を頼みます。
 死亡フラグを立てて生き残った男、島。
 君の名は忘れないよ!

 ユキは残るってダダこねてます。
 いやあの…すいませんが、あなたが地球に帰っていただかないと、皆なんのためにこんな
旅をしてきたのかわからないんですが。
 ここにきてヤマトの戦い全否定な発言バリバリのユキ。
 おーい誰か、この人に麻酔薬って書いてある棍棒お持ちしてー!
 あ、古代がユキを気絶させました。
 斉藤に使ってた銃の威力を落としたやつで。
 ユキさん、マジに勘弁してください…気持ちはわかるけども!
 ここのシーン、恋人同士の別れとしていいシーンだと思うけど、古代がまったく、放射能除去装置の
話をしなかったのが気になる。
 バシッと、君が帰らなければ地球は救われない、俺達の戦いが、命が無駄になってしまうくらいは
言って欲しかったんですが。

 で、島にユキを託して古代は最後の戦いに臨みます。
 ここで死んだ人たちが古代の周りにずらっと立つわけですが。
 …あの…位置的にそこに立たれると、前見えないんですけども…。(いいシーン台無し!)

 
 最期あっけなかった気もしますが、それはそれでいいのかもしれません。
 変に余韻を持たせるよりは。

 青々とした草原にユキが子供とたわむれるシーンでこの映画は終わります。
 地球は再び、平和と美しさを取り戻したのでした。
 
「美しく最後を飾りつける暇があるなら、最後まで、美しく生きようじゃねーか。」
「惚れた女にゃ幸せになってほしいだけだ」
 これは銀魂の銀さんが言った名セリフですが、見ていてなんだかこのセリフが浮かびました。
 ファンの方には怒られるかも知んないですけど、戦う男には美しい散り際は無用、最後まで
あがくのが男ってもんだみたいなのは昔も今も変わらないんだろうなぁ、と思った。
 まあ銀さん達だったら最後は絶対「俺は逃げるからお前が波動砲撃て!」「銀時!話が
違うぞ!」「俺の中の獣が…」「あっはっはー!じゃあワシが操縦するぜよ!」「どうぞどうぞ」
みたいな感じになったんだろうなぁ。

 ともあれ、最後すごい感動!とかじゃないんだけど、全体を通して「かっこぇぇ!」と思ったのは
事実で。
 映像が迫力満点で面白かったです。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→SPACE BATTLESHIP ヤマト