多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→相棒−劇場版II−警視庁占拠! 特命係の一番長い夜


相棒−劇場版II−
警視庁占拠! 特命係の一番長い夜

12/29鑑賞

 医龍の藤吉先生だったらきっとこう始めてくれることでしょう。
「まさか、あんな形でチームの一人を失うことになるとは…」
 つーか!ああなっちゃうの!?とすごいビックリしました。
 レギュラー刷新ってとこなんですかね?

 ただ、このサブタイトルは看板に偽りありっていったら失礼だけど、もうちょっと考えた方が良かった
ような気もします。全然中身違うもん。オーバーな方が客寄せになるのはわかりますが。
 タイトルの件は残念に思いました。

 さてさて。
 冒頭からいきなり水の音がしてきます。
 海面から船を見る映像が出てきます。
 これは…ジョーズでも現れるんでしょうか。
 人を襲ったジョーズの解明に特命係が駆り出される!だったらメチャクチャ苦情がくると思うので
違うと思います。

 この後この船で、殺されかけてる男と、殺そうとしてるゴロツキと、それを助けにきたっぽい警察官
とで銃撃戦になるのですが。
 刺青の男が爆弾をセットしているシーンと、警察官の一人がゴロツキを追い詰めて爆弾に気づいて
解除しようとして結局間に合わず、他のメンバーに逃げろといってる間に爆発して「相棒ご声援ありがとう
ございました」みたいな展開になってます。
 
 ここのシーンで覚えておくべきなのは、爆発てふつう室内だけでなく、ドアが開いてればそこからも
爆風が直撃するはずなのに、なぜか隣の部屋で爆発を見ていた警察官メンバーは無傷だった、という
ことでしょうか。(そこじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!)

 さて警視庁。
 ヒゲの男がじーっと見上げてます。
 医龍の朝田先生に似すぎていて一瞬、え?今度は警視庁で働くの?とか思いましたが別人の
ようです。
 警視庁内ではなんかそれなりに盛り上がってた。(ちゃんとレビューしろォ!)
 課長がいつものように「ヒマかっ!」と右京さんに声かけてきてたのがよかったなぁ。
 これがないと相棒って感じしませんもんね。
 もう一人の神戸君は大河内さんと剣道の最中でした。
 勝ったのでなんかもらう約束してます。
 米沢さんはATMでお金おろしてたんだけど、陣川クンという人がチラシ張りに来て、それが振り込め
詐欺に注意ってポスターで、米沢さんが素で「私の記憶が確かならここは警視庁内部だったと思いますが」
と突っ込んでるのが面白かったです。
 陣川も「こういう身近なところからコツコツと」と言ってる場合じゃないだろうが!振り込め詐欺にひっかかる
警察官ってどんなんだよ!マヨネーズ人質にとられて金振り込みに行きそうつーたら土方だろうけども。
(ひどい)
 あと微妙にそのチラシ斜めになってる!やり直し!

 次のシーンでは神戸と大河内がシャワーシーン披露してくれてるのですが。
 …うれしくないサービスです…。(ある意味失礼だろ)
 一緒に剣道できるような友達がいると思うかとすっぱり言い切っちゃってる大河内がいいなぁ。
 
 そんな中、あの目つきの鋭い男が、ある女性を呼び出していました。
 すまないと思っているといって男が出したものは拳銃。
 お前はすまないと言いながら拳銃を出す趣味があるのか。
 
 大河内から剣道で勝ってワインをせしめた神戸は、エレベーターに乗ってホクホクという感じですが。
 ここで、さっきの男と女性職員が乗り込んでいるのに居合わせる。
 しかし彼は男が拳銃を握っているのを見て、ワインを放り投げ女性職員を保護します。
 かっけぇぇぇ!
 ワイン割れてたのこのシーンかぁ。
 まあさすがに女性も助けて放り投げたワインもキャッチできるのは、右京さんくらいのもんでしょうな。
(いや、紅茶でなければ助けようとしないかもしれない!)
 ただ、この時男が、あわてて扉を閉める神戸に対し、発砲しようと思えばできた、さらに外から
開くのボタン押せば容易に乗り込めたということを考えても、おそらく本気で女性を連れていこうと
したわけではないような気がしました。

 そういうわけで神戸、すぐに右京へ報告。110番通報しろォ!(ここ警視庁内部!)
 男の方は、部長会議が行われていた11階の会議室に乗り込んでいって、警視総監以下を人質に。
 おいおいおい!バカな行動はするな!
 こんなムサいおっさんだらけを人質にとって楽しいのか!(そっちじゃねぇー!)

 同時に、12階から14階で火事騒ぎが起きて警視庁内プチパニック。
 右京さんはさすがに動き早くて、さくっと会議室の前にやってきてました。
 遅れてやってきた一課の連中が悔しがってるのがめっちゃおかしい。
 さらに右京さんパパッと指示出してます。かっこええですのー。
 この次のシーンで、警視庁と警察庁のシーンが出るんだけど、ご丁寧に字幕で説明出てくれるの
ありがたかったなあ。

 警察庁で登場したのはこないだ黄金の豚で不正を暴かれた、くるコメさんじゃないですか!天下り
しはったんですか!?(ここでは金子!)
 金子、ルームランナーで運動中に警視庁占拠の話を聞いて、えーって感じです。
 ええい誰か速度を最大にあげろ!
 野口もええーって感じです。(小野田、小野田!)

 人質にとられたおっさん…もとい警視庁幹部らが、いい加減にしろとか言ってます。
 交渉術で犯人をいたずらに刺激すんなとか習わなかったのかお前らは。
 変なことして撃たれたら年金もらえなくなるぞ!(もっと違う危険性を指摘してあげて!)
 金子の方は、まだ官邸には知らせないように、庁内の恥だからみたいなことを。
 最悪でも今夜中に解決をと言ってます。
 だからこの籠城事件がもうちょっと長引いて、その中で真実がわかってくるみたいな展開
かと思ったんだけどなぁ。
 さすがにそういうのはなかったです。踊る大捜査線とかぶりそうだしなぁ。

 幹部が人質ということで、参事官が筆頭指揮を執ることになるのですが、あれこれアドバイス
してくる右京には文句言うクセに、自分は及び腰っていうのがなぁ。
 こいつは上に立てるタマじゃないだろ。
 右京さんは突入は最後の手段です、人質が危険になるからというのですが。
 早くもSITと機動隊が到着。
 右京は、神戸が助けた女性の身元を一切聞かずに返したのがつくづく残念といいつつも、
なんか窓をいきなり開けてるのでどうしたんだと思ったら。
 ロープを調達してきてもらって、それを足につけていきなりぴょんっと窓に外に飛び出しましたよ。
 動作はお茶目だけどやってることあぶねーよ!
 あ、その前に陣川が神戸に、以前特命にいた先輩ですみたいな挨拶していて、神戸が
それ今じゃないとダメですか、って言ってたのが笑えます。
 確かにこんな性格だから生き残ってたのかもしれない、陣川!
 空気読めなさは天下一品やぁ〜!

 杉下、つーっとためらいなく降りていって、会議室内の様子を落ち着いて撮影。
 わらかすー。
 ここのシーンはシリアスモードが多い相棒の中でもかなり笑える部類だと思います。
 劇場でお確かめ下さい!
 途中の階で大河内が見てびひってたのも笑えました。
 で、落ち着いて犯人の顔を撮影した右京、戻ってきました。
 まあ無鉄砲なわけではなくて、あの会議室はハメ殺しの防弾ガラスだと知っていたから
こそ、あんなびよよーんって感じで降りていけたらしいですが。
 またはじまったよ!という神戸に「はい?」と返す右京。
 気づいて右京さん!それ先に説明してたらみんな心配しなかった!

 で、参事官に写真渡すのですが、私物だからカメラ早く返してねという右京に、独断で
危険なことをと怒る参事官。
 おめーみたくオロオロして何も指示してないハゲよりマシだろうが電球ハゲ!
(やめてあげて!)
 右京さん、犯人の武器も冷静に確認していて、残り弾は4発、予備持っていたらもっと
あるかもと報告。
 で、追い出されるわけですけども。
 米沢が犯人を特定。
 元警察官OBの八重樫という人物でありました。
 さぁて警察にとっては頭の痛い事件になりました。
 犯人は警察OBとなると、世間的な反響がでかいスからねぇ。
 依願退職と聞いて大河内は、懲戒退職だな、とひらめく。
 怨恨で事件を起こしたなら円満に退職してない、と。大河内の方もそれを見込んで犯人
絞り込んでたらしいですね。
 この人も頭切れますよねー。
 この後参事官、犯人に電話してるのですが、いざ相手が出ると「で、出た」とかいって
別の人に応対かわってもらってます。
 ダメだこいつ…早くなんとかしないと…。

 要求は何もない、時間が欲しいという八重樫でしたが…。
 参事官らは強行突入すべく準備を整えていて、なんだかなーって感じです。
 米沢は犯人の情報を右京に報告していますが、警視庁内は内部の人間の許可がないと
簡単に入れないということで、そのためにあの女性を使ったと考える右京。
 受付で女性の情報ゲットだぜ!です。
 さすが動きが早い。
 彼女の名は朝比奈ということがわかります。
 どうでもいいですけどこの役者さん、これで「踊る〜」と「相棒」という二大有名ドラマに
出演されたことになりますなー。
 
 会議室の中では、トントントン…って音が響いてたんですが。
 これ、モールス信号じゃないですか?
 もし観客の中で理解できる人がいたら多分、この時点でなんかヒントは得られたでしょうね。

 右京は朝比奈のところにいって話を聞いています。
 朝比奈は警察学校の同期だった八重樫が訪ねてきたので会っただけ、と言う。
 その話を聞いている時にヘリがやってきて、右京は強行突入しようとしていることを
理解したんですな。
 で、あわてて駆けつけるものの、強行突入は始まっていました。
 会議室でも、一人の男がウウッ!とかいきなり倒れて、デスノートに名前書かれたんか!?って
感じなんだけど、八重樫がびっくりした隙に一人がとびかかり、次々とみんながとびかかって取り押さえる
状況に。
 まあこのあたりは腐っても警察官ですから、逮捕術くらいは………おい…何がどうなってるか
わからんぞ!なんかみんな抑え込んでるだけじゃないか!?
 そんな中発砲音がし、皆がのいてみると犯人は胸を撃たれて死んでいました。
 つーか突入のために落とした電源をさっさと入れんか!暗いんじゃ!

 金子らも一応決着という報告を受けているのですが、小野田が「瓢箪からコマです」といって
何かを持ってきました。
 SDカードですよね?え?幻のポケモン発見!?(どう見ても必要ない!)

 簡単な聴収があって、犯人の八重樫を撃ったのは誰か、みたいな話になってて。
 犯人不詳ではダメということで、副総監の長谷川が「俺が撃ったかもしれない」と言い出して、他の
部長が「じゃあ自分が」「どうぞどうぞ」みたいなことになりまして、結局正当防衛で押し切るみたいな
形になったらしいですね。
 鈴木が撃ったことになるようです。
 確かに相手は拳銃をもっており、何度か発砲もしている。
 で、もみあいの中で撃ってしまったということになれば、「殺人」どころか「傷害致死」も無理
でしょう。
 マスコミが言ってたけど「過剰防衛」も無理だと思いますよ。
 あれは相手が抵抗できない状況下において必要以上の反撃を加えた場合には成立
するだろうけど、今回はこいつらが言い張っている、「取り押さえる中で誰かが拳銃に手があたって
発砲してしまった」を主張されればどうにもなんないし。過失致死になるか微妙なラインですよねぇ。
 これが警察官以外なら過失致死にもなったでしょうが。
 つーわけでこいつらはよかった解決と言う感じですが、右京さんにとっては、籠城の目的がわから
なければ解決したとはいえない、というわけで。

 あとここで、三宅という、ノンキャリの目標みたいな人が出てきます。
 ノンキャリながら生活安全部長になった人らしい。
 で、その人に右京は話を聞くのだけど、ワケわからんことばっかり言ってた、と言われます。
 こっちからは手がかりは無理そうだな。

 捜査一課の方は八重樫の家を家宅捜索していて、刺青の男の写真を見つけます。
 冒頭に出てきたやつですね。
 
 右京はさらに長谷川へ話を聞きに行くのだけど、アポなしできた理由が「犯人の動機に心当たりは
ありますか」と聞きたかったからのようです。そりゃアポ頼めば断られるわって長谷川に突っ込まれて
んじゃねーか!え?意外なツッコミキャラですか!?
 土門さん、あーた獣医ドリトルでは息子にツッコミくらう役だったから…。(多分そんな理由じゃないと思う!)
 ワケわからんことをいっていた、あれはおかしい人間だ、みたいなことを言う長谷部に右京は
冷静に犯人の行動を指摘、彼は正常です、というのがよかったです。
 かっこいいな。
 長谷部は右京に興味を持ったらしくて、今度来る時もアポなしでいいよと言って去りました。
 よかった、リンゴをかじって「アッポー」という必要はないのですね!?(銀さんじゃねぇよ!)

 さて八重樫のことについて、7年前左遷のきっかけとなる出来事があったことがわかってきます。
 それがあの、冒頭で起きた船大爆発の事件っぽいんですね。
 中国系テロリスト3名、警察官1名の死者が出た事件らしいです。
 その八重樫がどうして朝比奈に声をかけてきたか、それについて右京は、別の関係があった
と考えているようで。
 まず朝比奈についてですが、磯村という婚約者がいて、それが殉職した警察官だったらしいです。
 当時は公安部所属とのこと。
 で、数日後に来日するアメリカの国防長官暗殺計画の情報を入手して、それを調査していて、
テロリストが潜伏する船を突き止めた時に、八重樫クンがフラフラとその船にうかつにも乗り込んで
いったと。
 八重樫クンの方は、麻薬現場から逃げたマフィアを追っていたらしいですが、一人で乗り込んで
いくとかアホか!
 捕まった彼を見ていて、皆この機会を逃したら暗殺計画が実行されてしまうと思い強行突入。
八重樫を助けたはいいが、あんなことになってしまったらしいですね。
 朝比奈としては、磯村の死を八重樫のせいにすべきじゃないと思っていたけれども、一言謝りたいと
八重樫に言われて、自分も一言言ってやりたいと面会を許可したらあんなことになったらしいです。
 
 事情が分かったところで。
 刺青の男の正体はわからないので、角田さんに尋ねる右京さん。
 情報を仕入れて7年前、テロリストがこのあたりを隠れ蓑にしていたという場所にやってきたの
ですが…。
 怪しげな連中に囲まれてピンチになってますがな。
 この二人は格闘向きじゃないからなぁ…。
 そこに現れた女性が、八重樫と刺青の男を知っているという。
 刺青の男はソウという名前で、八重樫はこの男を追ってこのあたりをウロウロして、さっきの
男らに囲まれてケガをしたこともあるらしい。だーかーらー、一人で行動するなというのに。
 お前はアホか!アホなんか!?
 
 そういうわけでちょい手詰まりになったっぽい右京さんは、小野田とまた回転寿司です。
 カマかけて話を聞くのはさすがだなぁ右京さん。
 でも小野田も負けてない。
 自分のコマになってもいいんじゃない的な発言をかましています。
 自分も成長するんだよとか言い出してます。
 今日は皿を戻してない、と得意げな小野田。
 右京から「それは常識です」と突っ込まれてます。
 ともかく小野田は、近々大きな動きがあるから力を貸してほしい、というのですが…。
 やばい、この二人の会話だとボケとツッコミが淡々と進みすぎる!

 八重樫の携帯の発信履歴を調べた右京と神戸は隠れ家に向かいます。
 場所のヒントが、八重樫の服から検出された成分ってのはなかなかの伏線ですね。
 一方大河内の方は小野田からある情報をもたらされて驚いています。
 ケンカを売ってきたのは向こうだからと。
 なんかイヤな予感がしますねぇー。

 八重樫の隠れ家にやってきた三人はそこに死体を発見します。
 米沢が確認するに、死亡したのは一週間ほど前らしい。
 神戸があ゛ーとかなってて笑えますなぁ。
 この男こそがソウでした。
 登場したと思ったら死体役かよ!
 右京ここでドライアイス確認してますけど。
 おかしいな。
 ドライアイスってそんなに何日も持つもんじゃないですよ?
 八重樫は死んでるし、誰か別にセットしにきたやつがいますね。
 右京らはここからカルテのコピーを見つけ、以前にソウが入院していたらしい場所に向かいます。
 一人残った米沢ですが、鑑識とかの手配をしている間に暴漢にやられました。
 油断しすぎましたのー。

 ソウが前に入院していたところでは、転院許可が出たということで一年前にソウを退院させて
いると言います。
 引き取りにきたのは八重樫だったらしい。
 書類を偽造してまで彼は何をしたかったのか。
 それが気になるところです。
 ただし、ソウは、身元不明のままで入院させられていた、というのが右京さんにはひっかかった
みたいですね。
 公安なら正体は簡単に調べがつくはずだと。
 そこで、死ななかったので身元不明にするしかなかった、と言ってますが…。
 神戸は工作員だったのではといったんだけど右京は、送り込んだ側が違うのでしょう、と指摘。
 なんだか少しずつ真相が見えてきそうで見えてこない!(どっちだ)

 その二人のところに米沢から電話が入り、あわてて八重樫の隠れ家に向かうと。
 死体は消えてしまっていました。
 あっては困る人が片づけたんでしょうなぁ。
 右京は、僕たちはつけられていたんです、恐らく公安の息がかかった人間ですね、と言います。
 この事件をほじくられては困る存在がある、ということですね。

 で、右京と神戸、お偉いさんらに呼び出されています。
 右京は、八重樫が籠城した理由を、ある人物を探していたと指摘。
 ソウという名が出た時点でみんな動揺していたので、何かしら心当たりはあるということですね。
 彼はいろいろと警察の事情を知りすぎてしまっている、ソウがあの事件で生き残ってしまって、
何を口走るかわからないということで、警察病院で監視されていたわけですか。
 公安には影の管理官がいるそうですが、と話し始める右京さん。
 あー、スケバン刑事の?(それ暗闇警視じゃね?←懐かしいなぁおい)
 ソウを送り込んだのはこの影の管理官である、と右京は指摘。
 時期的にあの時期公安に所属していたのは5人というのですが。
 うん、この中の面子考えたらどう見ても副総監の長谷川だね!(いきなりネタバレすんな!)
 真実を明らかにする、という右京。
 そこに大河内が、朝比奈から上申書が出たと言ってくるんですな。
 八重樫は自分に恋愛感情を持っていて、受け入れられないとしるや激高してあのような
事件を起こした、って。
 それを聞いて神戸、何らかの取引があったことを知ったんでしょう。
 珍しく怒ります。
 少し前までは神戸もクールな人だと思ってましたが、だんだん亀山君の影響を受けてきましたねぇ。

 磯村の実家を訪ねた右京は、朝比奈の話を聞きます。
 ずっと命日に来ていたけど、お母さんがもうこないでっていったらしいんですね。
 自分の時間を生きてって。
 これ、はたから見ると追い返しているように見えるけど、お母さんとしてはいつまでも朝比奈が
止まった時間の中で生きてるのがつらかったんだと思う。
 自分の人生を生きて幸せになって欲しいと思ったんでしょうね。
 だからこそ、息子のことはもう忘れてって言ったんでしょう。

 その頃、金子、小野田、警視総監の3人が集まって何やら会議しております。
 金子らとしては、警視庁の人事を刷新したいらしい。
 それを受け入れさせるカードがあのSDカード(4GB)でした。←容量どうでもいいがな。

 そして朝比奈の方はいよいよ行動に。
 右京と神戸は何も知らず、発煙筒の検証をしています。
 八重樫が乗り込んできた時に、朝比奈を捕まえたまま、発煙筒をセットしてエレベーターに
戻ることは可能かどうか。
 やってみたけど、どうやってもセットして戻る前にエレベーターはいってしまう。
 つまり、扉を抑えている人間がいた、ということです。
 バッグおいてたとかは考えんのね。いやいいですけど。
 そういうことから右京は、朝比奈と八重樫があの時、協力体制にあった、という結論に
いたるわけです。確かに、バッグおいて一人で八重樫が行動に出たとも考えられなくも
ないけど、それだったら朝比奈がとっととドア閉めて逃げれば済むことですしね。
 そこから、ドライアイスが残っていたのも納得いく、という右京。
 つまり朝比奈がやってたってことですか。
 朝比奈のところに行くけれども彼女の姿がない。保管庫を点検してみれば拳銃がない。
 とすればわかりますね。

 この後朝比奈がある人物を撃とうとするのですが(上で思い切りネタバレしてんのに
ここで伏せる理由はなんだ)
 神戸がバッと立ちふさがって撃てないようにするのはかっこよかった。
 で、右京が朝比奈を取り押さえます。
 …体力的に役割が逆じゃないのかそれは。

 朝比奈によって、7年前の事件の真相が語られます。
 あの時、朝比奈が、捕まった八重樫を助けようと言ったらしいです。
 そのために磯村を死なせることになってしまった。それがずっと棘となって彼女の心を
刺していたんじゃないでしょうか。
 爆弾を見つけて捜査員を退避させろといった磯村。
 朝比奈は自分も残ると言ったけど、そんな彼女を磯村は強く押して去らせた。
 磯村の方は、テロリストを助けようとしていたようです。
 なんかよくわからんけど金網の向こうにいって出られなくなったのか、出てくる様子がない。
 ソウもそこにいて、扉から出ようとしていたのだけど、あかなかったらしい。
 磯村が最後まで彼らを助けようとしていたのがよくわかりますね。
 朝比奈は自分が八重樫を助けようと言ったせいで磯村が死んだ、と言います。

 でも偶然八重樫と再会して、あの事件にウラがあると知り、二人で調べ始めたようです。
 八重樫が、あの船にはもう一人男がいた、刺青の男だといってて、それでなんで隠されたウラが
あると思ったのかよくわからんのですが。
 ま、死亡者の中に入ってなかった事からして、その存在が隠さなければならないものであった
ということを考えたのかもしれないですね。
 そうして調べていった結果、ソウは警察の協力者だった、という事実に突き当たったようです。
 暗殺計画も仕組まれた自作自演でもとからそんな計画など存在しなかった。
 影の管理官がソウをマフィアに送り込んで、彼らがテロリストであるかのように仕立て上げた
ということだったようです。
 その一方で、磯村達にはテロリストの情報を流し、あの時船を急襲させたというわけですか。
 ただし、テロリストが捕まればそんな計画がないことがばれてしまう。
 だから爆発してしまえば証拠は残らない、捜査員が巻き込まれても構わない、あとは上層部が
話を作って発表するだけ、と。
 つまり捨て駒に使われたわけですね。マフィアも捜査員も。
 そりゃあ許されることじゃないよなぁ。
 で、ソウがまだ生きていることを突き止めた二人はソウを連れてきて話を聞こうとした、と。
 意識不明の患者にムチャさせんなぁぁぁぁぁ!何をしてんだお前らは!
 最後の希望以前に病院に入れんと死ぬやろが!

 で、八重樫と朝比奈は幹部12人に告発文を書いて送り付けたらしいのですが、全員がそれを
握りつぶしたらしいです。
 みんなやましいことがあんのかよ。
 強硬手段しかないと考えた八重樫はあんな事件を起こしたようですね。
 すべての線がつながりました。
 
 朝比奈はどうして私を止めたんですか、と言うけれども。
(この後いきなり映像で、影の管理官がズバッと種明かしされます。もうちょっと余韻とかないのか)

 右京は、復讐は止めないわけにいかない、と言う。
 磯村も八重樫もそんなことは望んでないからと。
 神戸も言うんですね。
 あのエレベーターの時、自分にわざと八重樫は拳銃を見せたって。
 そうしたら警察官たるもの、必然的に朝比奈が人質にとられていると解釈して助けようと
しますよね。
 それを八重樫は期待したんだろうと神戸は指摘。
 僕があなたを助けたのはアクシデントじゃない、八重樫の意志です、と言う神戸がかっこよかった
です。

 あの籠城の時にもし影の管理官が誰かわかったら、朝比奈は撃とうとしただろう、その
復讐心を八重樫は見抜いていたという右京。
 ならどうして止めたという朝比奈。あんたさっきからそのセリフしかないけど大丈夫ですか。

 右京は、磯村も八重樫も、自らの命を賭してあなたを守ろうとした、と言う。
 命を守り復讐から遠ざけたからこそあなたが今ここにいる。
 そのことを忘れてはいけません。

 かっこいいですねー。つーかそれが男ってもんだよなー、と感心しました。
 このあと朝比奈に、真実は必ず我々が明らかにしてみせます、と誓う右京。
 そのあと、米沢に頼んで会議室の盗聴器を探してます。
 ここでの内容が何らかの取引に使われたんだろうという推理は当たってましたね。
 で、右京さんが気づいた理由は、参事官にかかってきた小野田からの電話らしいのですが。
 たった一人に何手こずってる、とハッキリ言ったらしいんですな。
 それでかー。
 つまり小野田は犯人が一人だとつかんでいた、それは盗聴していたからにほかならない、と。

 右京さんらは小野田のとこに乗り込んでいくわけですが。
 7年前の真相が語られたんですか、と聞いても小野田は教えてくれませんでした。
 チッ…。

 神戸の方は大河内に、朝比奈が長谷川を殺そうとした、あなたは誰を救うため、何を守る
ために警察官になったのか、と詰め寄ります。
 まあ大河内としても、長い物にまかれる主義であったとしても、それが原因で朝比奈が行動に
出たと言われては良心が痛むんでしょうね。
 この後の行動が実にカッコよかった。

 一方部長会議では大変な事態が起きていました。
 お偉いさん全員が左遷…というか強制天下り?を宣言されます。
 一番悲惨だったのが、ノンキャリの星、三宅さん。
 懲戒解雇ですよ。
 もっとうまくやればいいものを、こんな恨み買うようなマネして。
 人の心に疎いところがあるなぁと思いました、小野田さん。
 いや、自分より下の人を人と思ってないとこがあるからなぁこいつ。

 右京のとこに、あのカメラが戻ってきました。
 が。
「重要な証拠なので直接お届けにきましたby大河内」というメモが。
 それをみてピーンときた右京、早速カードを調べてみると。
 あの会議室の盗聴内容なんですね。
 トントンという音に気付いた右京。
 モールス信号であることを突き止めます。
 さあ、真実まであと少しだ!映画残り時間もあとちょっとだ!(黙れ)

 長谷川が二人のおっさんらと船でワイワイ話をしていると、右京さんらと捜査一課の連中が
やってきました。
 八重樫の殺人容疑がかかっている、と。
 殺された証拠が見つかったというんですね。
 それがあのモールス信号でした。
 解析するとつまり、長谷川がこのメンバーに指示を出して、自分が殺すという話を送ってたんですね。
 なるほど、それを小野田は取引材料にしていたわけですか。
 
 7年前の事件含めてこんなことをした理由を長谷川は、公安存続のためだと言います。
 つまり平和な日本では予算が削られつつあると。
 確かに日本てスパイ天国と言われるほど、警戒が緩いですからなぁ。
 でもこれは映画であるからというのを置いといても、現実の公安は結構頑張ってると思うの
ですよ。事件が起きてないから公安の予算はいらないじゃなくて、公安が頑張っているからこそ
事件が起きてない、という考え方をすることも大切じゃないのかなぁと。
 それこそね、何も起きてないから大丈夫って予算削るのは、じゃあ何かが起きた時に誰が
動くんだって話になりますよ。何でもかんでも削ればいいってもんじゃない。

 国民を守るため公安の権威が失墜することがあってはならないという長谷部に右京が、
「お言葉ですが、磯村さんも八重樫さんも国民の一人であることをお忘れです」とズバッと
いうのがかっこよかった。

 録音内容が右京の手に渡ったことに関して、小野田が動き出しましたよ!
 で、その秘書っぽいのが自首してきて自分が盗聴器を仕掛けたというんですね。
 つまり、犯罪として立件されることになると、不法に録音されたものの証拠能力はないとされ、
殺人の立件が出来なくなるということです。
(裏取引に使われているからこそ意味があった)
 やられましたねー。
 
 小野田と対立している長谷川らを助けることによって、恩を売っておくという腹らしいです。
 現役警察官が殺人というのも威信にかかわるからって。
 なんですかねー。
 警察庁を省に格上げと言ってるけど、そうなるとトップには大臣がくることになる、それを長谷川は
反対してたらしいですね。
 私もそれはなんかわかる気がする。
 警察自体が政治によって動くようになったらダメでしょ。今でもかなりそういう部分あるけど…。
 何より現場の警察官が自由に動けなくなったらこの国、腐敗しますよ。

 やり方が強引だという右京にニヨニヨしている小野田。
 絶対的な正義があると思ってる?というけども、そういう正義とかではなくて。
 政治を守るか国民を守るか、じゃないのか。

 と、車に乗り込もうとする小野田ですが。
 なんとここでみんなが忘れていたであろう伏線登場。
 三宅によって刺されるんですね、小野田。
 これで助かるかと思いきや「殺されるならお前にだと思ってたんだけどねぇ」といって死にました。
 右京さんが殺しとかするわけないから!オイ!小野田!最後のツッコミ聞いてから逝けェェェェ!!!
(ムチャ言うな)

 というかこれで死んでしまったことにビックリ呆然でした。
 あのキャラ好きだったのになぁ。
 チッまさか、回転寿司の皿を戻さなくなったことが死亡フラグだったとは…!
 次回ケロッとしてドラマに登場してたりしてな!

 というわけで小野田の葬儀の後、右京は決意も新たに、別の方向から3人を立件していくと言います。
三宅が協力してくれるだろうと。
 神戸は、それは小野田の意に反するのではないですか、と言いますが。
 右京さんは言いました。
「だからといって僕は進む道を変えません。それが、僕の官房長への別れの言葉です」



 ドラマの方をあまり見てないのですが(リアルタイムで放送されてないので)、神戸さんは特に違和感
なかったし、面白かったです。
 ただ、仕方ないんでしょうが段々と内容が複雑になってきているように感じます。ただの事件から
キナ臭い政治の取引に絡む話とか。それはそれで面白いんだけども、すごくとっつきにくいイメージも
与えるので、もう少し話をわかりやすくしてほしいなぁ、と思ったりもします。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→相棒−劇場版II−警視庁占拠! 特命係の一番長い夜