多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→恋とニュースのつくり方


ニュースのつくり方

3/2鑑賞

 これ、「プラダを着た悪魔」とか「お買いもの中毒な私」が好きな人なら楽しいと思います。
 でも残念なのは、展開が全部同じなんだなぁ。
 面白くなくはないんだけど、せっかくなら、恋愛ごとに鈍いという設定をそのまま貫いてくれた
方が、恋の方はどうなるの、というハラハラ感があって面白かったと思う。
 毎回毎回、仕事と恋愛両方を手に入れていくサクセスストーリー、ではちょっとあきが来るので。

 さてさて。
 物語の主人公、ベッキーが男性と会ってんだけど、携帯を切っておけばいいのに、出ないと
いいつつ傍らに置いてるもんだから、まあ男性としては嫌になるわなーといった感じ。
 会えば仕事の話ばっかり、携帯も出ないといいつつ鳴らしまくり、じゃー愛想つかされますよ
ベッキー…。
 
 この後仕事風景映るんだけどちょっと面白かった。
 居眠りしてた女性アナをスタッフがメモを飛ばして起こすのが。
 ともあれ仕事自体はうまくいっていたのですが…。
 なんとベッキー、いきなり解雇を言い渡されます。
 働き者だったらしいんだけど、将来有望な人が入るということであっさり切られたらしいです。
 気の毒すぎますね。
 ちなみに退職金もなしとか。
 日本だったら訴えられるレベルですなぁ。(解雇は30日前通告など決まりがある)

 母親はそんなベッキーに、28にもなってもう夢を追いかけるのはやめたらって感じなんですね。
 彼女の夢は「トゥディ」という番組で働くことでした。
 つーても、解雇はされたけど今まではちゃんと働いていたわけだし、この母親も結構辛辣なこと
言うなぁとは思ったけど。
 めげないベッキーは就職活動を開始します。
 つーか同じ会社に5通同時に履歴書送ったらいかんやろベッキー!アピールしたいのはわかるけど!
 あーでもアメリカだと、これくらいPRしないとダメなのかもなぁ。
 日本人の感覚として見てるから、やりすぎって思うのかも。
 それでベッキーは、IBSというテレビ局の、ジェリーという、なんか猫に年中追いかけられてそうな
人から面接に来る?とお誘いを受けるのでした。(そのジェリーは別のジェリーです!)
 
 ジェリーは、低視聴率で万年ビリの番組の話をして、働くことになっても前のテレビ局の給与の
半分だよ、とかいうのだけど、仕事が欲しいベッキーはめげずに猛アピール。
 つかアピールすごすぎて引くわぁ…。
 見ていたジェリー、「…自分が恥ずかしくない?」。
 もっと早く止めてやれよ!
 それでしょんぼりして帰るベッキーですがこのエレベーターの中で、アダムという男性に会います。
 この時恋愛フラグが立つかと思いきや、続けて入ってきた男性にベッキー釘づけ。
 どうやらファンの人らしい。
 報道の人なのかな?
 ちなみにアダムは降りる際に、世界で3番目に嫌な奴、とその男性のことを言ってました。
 私としては1番目と2番目が気になるんですけども。

 で、どこがよかったのかわかんないんだけど、ジェリーはベッキーを採用してみようという気に
なったらしくて、採用の電話をかけてきます。
 喜ぶベッキー。
 「デイブレイク」という番組のチーフプロデューサーという役らしいんだけど、私はよくわからん
かったのですが、番組作りのメイン、と思っていいのかな?
 朝何時から始まるのか知らんけど、朝5時から会議と言われて遅くない?と不安なベッキー。
 要するにあんまり現場にやる気がない、と。
 メインキャスターのコリーン(女性)とマクヴィーに挨拶をということになるのですが。
 コリーンもあまりこの番組には期待してない様子で、予算が少ない、を連発。
 銀魂だって少ない予算で頑張ってんだぞ!文句言うな!下ネタにはピー音入れても平気でズレる
あの番組が、予算多い他の番組名出して愚痴る時には本気でピー音ズレないように被せてきたんだぞ!

 コリーンの楽屋に入ろうとしてドアノブ取れるのもめっちゃ笑える。
 壊れすぎだろ!
 マクヴィーにもあったんだけど、こっちは女癖が悪くて全然やる気なし。
 ベッキー、朝の会議に彼が出てこないと言われてたんだけど最初から呼びつけるのはさすがです。
 で、皆は番組の提案についてメチャクチャ好き勝手にしゃべるんですね。
 これは…ベッキー聖徳太子じゃないんだから!
 そこにやってきたマクヴィー、エロサイト見てんだから静かにしろとかほざきやがった。
 静まり返る一同。
 ベッキーはテキパキとみんなに指示。
 さっきの言葉を全部聞き取っていたのが、すごいなんか小気味よかったです。
 さらにベッキーが下した決断、それは、マクヴィーをクビにすることでした。
 これでみんなベッキーを気に入ったらしくて、拍手してるの、いいなぁ。
 このシーンは好きです。

 ともあれ、ジェリーは視聴率を上げろと要求してきます。
 クビにしたマクヴィーの代わりに誰を入れるか。
 ベッキーなんと、マイクに白羽の矢を立てました。
 彼女がエレベーターの中で出会った、報道の第一人者として有名な人らしいです。
 それでジェリーに契約書を確認に行く。
 アメリカは契約社会だからなぁ。(契約以外のことをちょっとでもさせると違約金請求されたり
契約破棄されたりする)
 ベッキーは驚異の粘りで契約書を見せてもらって、自分が突っ込める穴を見つけた、と
解釈していいのか…。マイクにへばりついて説得に説得を重ねて「デイブレイク」に出て
くれるよう交渉。
 なんでもベッキー曰く、契約書には、6ヶ月テレビに出ず、さらにテレビからの出演要請を
断ると契約終了ということらしい。
 つまり、ベッキーの依頼を断ると契約切られるってこと?それともだんだん出演減らされて
契約打ち切りの危機?
 マイクとしては、デイブレイクは報道ではなくて、朝の低俗なワイドショーだから、そんなのに
出るのは自分のプライドが許さないという感じらしい。
 今は閑職みたいな扱いだけど、報道の第一線で働いてきた人間としてそういうのには出られ
ない、という感じなんでしょうね。

 まあけんもほろろに断ったマイクですが、やっぱギャラは欲しいと見えて、自らスタジオに姿を
表しました。
 そういうわけで、スタッフが急いでマイクの楽屋の準備に入るのが面白かったです。
 マクヴィーの楽屋からもの撤去したりして。でかい悪趣味なポスターとかも。
 ただここで問題発生。
 コリーンは自分が古株なんだから挨拶はマイクの方がこいといい、マイクは自分は報道の
人間なんだからコリーンが挨拶に来るべきだといい。
 うんざりしたベッキーは、二人の楽屋の真ん中に二人を呼び出す。
 最初からそうすればよかったのに!
 んで打ち合わせしたのですが、二人が楽屋戻った時に、それぞれドアノブが落ちたのは
メチャクチャ面白かった。
 アダムと再会したベッキーは、一緒に飲もうよと誘われるわけですけども。
 やり取り聞いてたおっちゃんが、プロイセンみたくニヨニヨしながらデートだデートだって
言ってたの面白い。

 デイブレイクでは、新たなキャスターにマイク登場!とかいって広告を作ってるのですが、
それにマイク自身がダメ出し。
 CM映像で自分が持ってるブリーフケースの中身とか気になるらしい。
 どうでもいいじゃん!
 どうしても気になるなら白米つめとけ!どこでもケース開けたらすぐにご飯が食べられる!
わあこれは便利!…てやかましわ!
 マイクはもっと、朝の快便にマイクとかいうフレーズを使いたいらしいのですが、それは
それで何が言いたいんだマイク。トイレで見ろってことか!

 ベッキーはアダムに言われた通り、店にやってくるんだけど。
 なんか夜の8時と言われた割にはえらい明るいんですね。朝の8時と勘違いしてたかと
思った。
 ここでベッキー、アダムが別の女性から声をかけられて親しく話しているのを見て、自分は
ただの知人なんだと勘違いして、いそいそと出ていく展開はなかなかよかったです。
 ここから、二人のことがすれ違っていく展開が繰り広げられたら、今までのシリーズと違って
面白かったと思うんだけどなぁ…。

 改めてアダムのところにいったベッキーは、アダムがデートのつもりで誘ったんだということを
聞かされて、いきなりもう恋人になってるしなぁ。このあたりがやっぱアメリカと日本の感覚の
違いですね。日本の映画だったら絶対気持ちすれ違ったままで最後まとまっていく、という
展開だよコレ。
 で、アダムの部屋にきてたベッキーですが。
 明日がマイクの初日と言った途端アダムは、マイクが酒を飲んでたことから、ベロンベロンに
酔って明日は病欠ですっぽかすつもりだと指摘。ずーっと仕事やってきたからいやと言うほど
知ってるんでしょうね。
 ベッキーはあわててマイクを探しにいって、強制的に家へ連れ帰ります。

 この後ベッキー、見張るために泊まり込んで、ついつい眠ってしまうんだけど、起きたらマイクが
料理を作ってんですね。朝の時間ギリギリなのに。
 あわててマイクを局に連れて行ってなんとかセーフなんだけど。
 この時の料理が実は伏線だとは思いもしませんでした。これはしてやられました。

 さて、初のマイクキャスターの日。
 しょっぱなからマイクの挨拶がそっけなさすぎてしらけたり、元大統領に「変質者」という
テロップが出て大変なことになったりと、愉快な展開になりまくりです。
 しかも番組の終わりにコリーンとマイク双方が「グッバイ」「グッバイ」「グッバイ」「グッバイ」
「グッバイ」「グッバイ」…どんだけ言うねん君らは!

 ベッキーはアダムのとこにいってんだけど、結局ここでもテレビニュースを見て原稿まとめてたり
して全然落ち着いてない感じですね。
 ベッキーはまだ気づいてないようだけど。
 夜が明けてまた番組の打ち合わせ。
 ちらっとだけどブルーマン出てたですよ。
 うわぁこんなチョイ役もったいない…。

 新しいコーナーで女性が登場するんだけど、とちりっぷりがひどい。
 ちなみにジェリーの彼女らしい。
 番組を私物化するんじゃない!
 そのジェリーに呼ばれたベッキー、視聴率があまりにも悪いので、あと6週間で打ち切りと
告げられます。
 彼女は交渉して、視聴率を上げたら打ち切らなくてもいい、という約束を取り付ける。

 マイクがまたゴネてるのでついにブチきれたベッキー、ダメ出しに入ります。
 本番が始まってしまったのでパッと隠れるのは笑った。
 でもダメ出ししてた内容は局中に流れてて、恋人とのことも盛大にばらしてたのを、
アダムがびっくりしながら聞いてたの面白かったです。

 ジェリーのところに交渉に来たベッキー。
 番組を変えて視聴率をあげる、と言います。
 あと、「あなたの彼女に辞書渡して別の番組に出しとけ」とも言ってました。
 ただじゃ引き下がらんのはさすがです。
 実況とかをメインに担当してるアーニーというおっさんを、ジェットコースターに乗せたりして
面白おかしく中継してもらうわけですね。
 今まで、デイブレイクがテレビでやってても無反応だった、テレビ局の受付がこれ見て
爆笑してたから、いい傾向だと思いますねぇ。
 ベッキーはいろいろ提案を出していって、意外なことにコリーンが面白がって自分が
やりたいと言い出すわけです。
 それで彼女はあちこちいろんな取材を体当たりで始める。
 何もかもニュース以外はやらないと言ったマイクは一人スタジオでぼつーんとニュースを
伝えるっていう感じ。
 この状況が、一人浮いている彼の存在を見事に表してるといってもいいですね。

 視聴率は順調に上がりつつあったのですが、ジェリーはこんなものではまだまだ、打ち切り
撤回には足りないと厳しい言葉。
 コリーンはコリーンで、文句ばっかりいって何も貢献しようとしないマイクにブチ切れ。
 なんと、生放送でニコニコしながらマイクとイヤミのやり取りするんですね。 
 ただ、これが視聴者にとっては大うけだったようで視聴率につながったっぽい。
 まあ確かに見てる側からすれば、そんなことになったらチャンネル変えるの少し待ちますもんね。
 でもジェリーはまだまだダメだという。
 鬼か貴様は。
 ベッキーもベッキーで、アダムとケンカになります。そりゃそうだわ。
 
 そんな中マイクがいきなり取材をしたいと言い出しました。
 彼初の提案です。ある食べ物のコンテストを取材に行きたいということでベッキーは承諾。
 ところが、マイクの本当の目的は違っていました。
 彼は知事を取材しに行くという。
 ベッキーはあわてて、スタッフに電話で、番組差し替えを言うのだけど。
 アーニーが、いつも提案却下されていた風見鶏はなぜニワトリなのか、の企画が採用される
ことになって喜んで道具一式持ってくる途中で、派手に転んでるのがすごいほほえましかった。
 ところがベッキーは、マイクが単に自分がやりたいから勝手に取材しようとしていたわけでは
ないことに気づく。
 そして、急いで生放送をつないでもらうようスタッフに言います。

 マイクがやりたかったのは、起訴されて逮捕が秒読みに入った知事の突撃取材でした。
 出てきた知事の方は「警察呼ぶぞ」とマイクに威嚇してんだけど、そこに警察がやってきて
知事を逮捕して連れて行くんですね。
 デイブレイクだけが生で放送したリアルなニュースであるわけです。
 特ダネですね。
 マイクはこういうのが本当の報道だと見せたかったらしいです。
 他社も知事逮捕のニュースを聞いてやってきたけど、撮れるのは誰もいなくなった知事の別邸
くらいのもんですからね。マイクのスクープには誰もかなわない。

 ベンチに腰かけてマイクはベッキーに、自分みたいに仕事優先して家族を失うようなことには
なるな、と忠告してくれます。
 いい人だったんですねー。
 ジェリーも今回の結果には大変満足で、少なくとも一年、番組を延長することを約束してくれました。
 さらにベッキーは、あこがれていた番組「トゥディ」から、うちにきてほしいというスカウトを受ける。
 アダムにこのことを伝えたベッキーは、今のスタッフとはファミリーだから、トゥディにはいかないと
言います。
 あれほど憧れていた場所だけど、今のベッキーからしたらいけないでしょうね。
 で、そんな彼女にアダムは、マイクは手におえないぞみたいなことを言うわけですが。
 なんで終わり間近にそんなフラグを立ててくるんだお前は。

 マイク、まーたへそを曲げてトラブルに。
 怒ったベッキーは、トゥディに行くと宣言し、面接にいってしまいます。
 コリーンもマイクに、ベッキーが頑張っていい番組を作ったのに、あなたがぶち壊した、と伝える。
 そりゃそうでしょうね。
 それで番組が始まったんだけど。
 あれぇ。マイクさんなんか燃え尽きてますよ?
 と思ったら、いきなり壇上からマイク降りてしまいます。
 ビックリするスタッフ。いやもうビックリどころじゃなくて、始末書とかクビ、というのが頭の中
グルグルしてたと思いますが。
 彼は急いで料理の材料の手配をさせるんですね。
 それは、いつも彼が作っている朝食でした。

 トゥディの面接を受けながらテレビを見ていたベッキーは、マイクが料理を始めたことに驚く。
 マイクが自分のためにそれを作っていると知り、彼女はテレビ局に戻ってきます。
 作り終えたマイク、次はドーナツの作り方を教えます、と最後締めくくりました。

 この後、それぞれのその後が出るんだけど、ジェリーの彼女が本当に辞書持って別の
番組に出てたの笑いました。
 ま、デイブレイクが、視聴率1位とはいかなくても、そこそこのファンを持つのは間違い
ないでしょうね。

 ところでスタッフロールでas himselfっていうのがあったけど、テレビ局のスタッフさんが
本人役で出てたってことですかね。指示とかえらい滑らかで細かい人いたからあの人
かもしれないなぁ。

 つーわけでさらっとみられる映画ですが、まあDVD出たら見ればいいんじゃないですかね。
 そろそろ、このシリーズで、方向性違う内容も見てみたいなと思います。