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少年マイロの火星冒険記

4/27鑑賞

 …これ別に3Dでなくてもよかったような…。3Dでみたけど、特に「すっげぇぇぇぇ!」てのは
なかったなぁ…。あんまり立体感なかったというか。
 月泥棒は「すっげぇ!」だったんですけどね。
 こういうのこそ2Dとの選択肢欲しかった…。
 あ、冒頭のディズニー城が立体的だったのは感動しました、うん。(そこォ!?)

 この物語を要約すると「愛が生まれた日ver.火星」だと思います。
(藤谷美和子・大内義昭かよ)

 火星の地下にはでっかい要塞があって、地面からなんかサルみたいなんがボコボコ
生まれてきたと思ったら、これ火星人らしい。
 え?地面から生まれるの?
 これ親必要ねーじゃん!どうやって繁殖してんのこれ!
 …という大人の疑問をサクッと無視しまして、どうやらこの星のお偉いさんらしいババアが
なんかワケわからん言葉で、この子供たちを見ながら、地球で何か探している様子。
 言葉はわかりませんが、何をしているのかは見ていればわかります。
 ババアらが見ているのは、地球の親子であり、どうやら、育児に適性のある親を探している
ようです。
 そして見つかったターゲットが、主人公マイロの母親でした。

 なんも知らずにマイロは文句を言いながらゴミを家の外のゴミ捨て場に持っていって
ました。
 おい、たかだか数メートルの距離で「毎日やらされてる」って文句言ってんじゃねぇよクソガキ!
 お前が大人になったら、「これくらいあなたがやってよね!」つーて奥さんに言われて、毎朝
ゴミを持ってマンション下のゴミ集積場に出して出勤、が当たり前になるんだぞ!(コラコラコラ)

 そこに電話がかかってきて、マイロの父は今日早く帰ってきて映画を見に行く予定だったのが
天気が悪くなり、その計画がパーになったことがわかります。
 母親はせめてもと、マイロが夕食を全部食べたらホラー映画見させてもいいわよねって感じ
なんですけども。
 いやあの、あなたの子供さん、ブロッコリーをネコに食わせて「全部食べた」とか言ってます
けど。
 どんだけ悪知恵働くガキなんだよ!
 テレビ見たかったらちょっとくらい根性出して食えよ!
 つーかおたくの台所、なんで壁に浮世絵が一面貼ってあるんだよ!なんかこの家自体
突っ込みどころ満載すぎるよ!

 母親は猫がブロッコリーを吐いているのを見て、マイロが約束守ってないことを見抜き
叱るわけですが。
 猫にこんな毒を食べさせるなんて、という母親に、それだったら僕に対しても毒だ、どうして
そんなものを食べさせるの、と口の減らないマイロ。
 猫には毒、と言われても、自分にも何かあるかも知れないと、まさにああいえばこういう
状態です。
 うん、マイロクンな、それな、5歳の幼稚園児がな、「みさえ〜」とか言いながら言うならまだ
可愛げあるが、どう見てもお前みたいな「ろくに何もできないけど口だけは達者です」的な
いい年のガキがやると腹立たしいだけだから。な?

 ベッドに行かされたマイロは、やってきた母親に「いない方がいい」とまで言ってしまいます。
 何か言い返してくるかと思った母が黙ってドアを閉め、その直前に泣いているのを見たマイロ。
さすがに「悪いことをした」と思ったようです。
 まあ子供には反抗期があるし、親の存在がうざいと思うことだってあるでしょう。けどな、
「いなければいいのに」だけは言ってはいけないことなんだよ。
 コナンでもやってたけど、一度口に出した言葉は取り返しがつかない、言葉は刃物の
ようなもの、なんだよ。

 そうしてマイロが謝りに行こうと母親の部屋に行くとなんと、母親は火星人によってさらわれて
いくところでした。
 ほらーそういうこと言ってるから、卍解のチャンスなくなった!(卍解じゃなくて挽回。
ここで死神代行になってどうする!)

 何とか宇宙船に乗り込んだマイロですが。
 気を失ってる間にとっ捕まってました。
 うん、そりゃそうだ!
 この後、ガンガン叩いてたら偶然あいたのですが。これは…この直後にマイロを助ける
声の主が開けたってことなのかな?
 火星のシステム、どんだけ乗っ取られてんのよ…。
 閉じ込められていたところから外に出たマイロですが、所詮はバカガキですから、ダストシュートに
飛び込め!という声が聞こえても、なんでなんでばっかりでうるさいです。
 火星人に見つかって撃たれまくってようやく飛び込むありさま。
 ま、9歳のガキが大人顔負けの判断力発揮されても困るわけですが。
 声に導かれて落下した先は、ゴミ集積場?みたいなとこでした。
 ここでマイロは毛むくじゃら族という、ここに住んでいる火星人と遭遇するんだけど、「僕のママ
見なかった?」とすごいムチャ振りしてます。
 お前のママ以前に、もっと説明が足りないところがあるだろうが!

 そんなこんなしてる間にマイロは空から現れたロボットによって上空へ。
 ここでたどり着いた先にいたのが、これからの冒険を共にすることになるグリブルでした。
 やたらハイテンションのデブですわ。(コラ)
 さっきのメカはツーキャットというらしい。
 グリブルが作ったとしたらすごい才能ですね。
 このハイテンションのグリブルは、ウイングナットという、毛むくじゃら族の一人と暮らしていて、
翻訳機まで作ってました。すげぇな!話すことはうぜぇがやってることは一流だ!
 彼はマイロにここで暮らそうぜ!とか言ってますが、はっきり言ってそんな場合じゃないマイロ。
 いいじゃねーか、お互い、話を聞かない者同士で話は合うだろうよ!
(それ会話できてるんでしょうか?)
 マイロはモニターに母親が映ったのを見て「助けにいかなきゃ!」とか言ってますが、グリブルは
どうしようもねぇからここにいようぜって感じ。
 戦わなきゃ!現実と!

 無理やりグリブルから話を聞いたところによりますと、要するに火星人は25年ごとに土から
生まれるという、割とエコな生まれ方をするらしい。
 でも子育てが下手で、ロボづくりが得意なのを生かして、子育てロボに赤ちゃんを育てさせて
いる。しかしこのロボは一人育てると壊れてしまうため、子供のしつけがうまい人間を探して
これをプログラムとして活用しようと思い立ったと。
 どうしてそこに飛躍するのかはまあ映画だから!ってことで。
 それで理想の母親としてマイロの母が選ばれたってことですか。
 ちなみにプログラムとして使われると、ありていに言えば「死ぬ」ってことらしい。
 朝太陽が出たらそれで装置が動いて作動するので、救出リミットは日の出まで。
 あと6時間と少しらしい。
 どうしても母親を助けに行くというマイロに、グリブルは変装させてやるよって感じなのですが。
 
 さっきまでほっとこうぜと言ってたグリブルがいやに調子いいこと言い出すなと思ったら
こいつには計画があったのです。
 簡単な変装をさせただけだから、チェックがあればすぐばれる。
 ピンチに陥ったマイロをサクッと助けて一緒に暮らそうぜみたいな。
 …いや、母親救出は?
 
 グリブルの予想通り、変装ばれて見つかったマイロ、ピンチに陥るわけですが、ここでグリブル
システムを操ってさっそうと、マイロが立つ床に穴を…うん、間違って隣の列のやつが落ちたね!
いきなり救出計画失敗したね!
 というわけでマイロ、連行されました。
 …アホすぎる…。
 途中で何とか逃げ出したものの、システムを逆探知されてグリブルがとっ捕まったことを知らない
マイロ、マイクに向かってでかい声で「どっちに逃げればいいの」とうるさいです。
 人に頼りすぎなんじゃ。(9歳の子供に何をしろと)
 
 一つの部屋に逃げ込んだはいいが、追手がやってきて外に逃れるマイロ。
 えー最初の方で省きましたが実はババアによって厳密に統制されているこの火星で、花を
ペイントしている火星人がいたようで。
 あれだ、体制に反対する勢力、みたいな感じ。
 それが、たまたまやってきてビルに花の絵をパーッとかいていくわけなんだけども、隠れていた
マイロにもたまたまそのペイントがついちゃうわけなんですね。
 それに気づいたその火星人、キイは落下したマイロを助けて絵の具をふき取ってあげようと
するわけなんだけど、マイロのテンパリっぷりがひどくて、その上こいつは生来話を聞かない
奴ですから、ふいて上げようとしているキイの手を振り払って逃げていってしまいます。
 この後マイロの降りたエレベーターを追っていくキイがかっこいいです。
 彼女はマイロに、地球のことを聞きたかったんですね。
 彼女が花を描いていたのもそういう理由があった。

 以前彼女がババアの下で働いていた時に、極秘資料としてババアと誰かが見ていたものを
見たら、それは地球のホームドラマで、そこに「フラワーパワー」とかいう、プリキュアに出てきそうな
言葉があったらしい。
 それから彼女はそのドラマに夢中になり、花を描いているというわけですか。
 ヒッピーは苦手とか引いてるマイロ。
 で、母親を助けに行くというのですが、キイにはその「母親」というものが理解できない。
 愛してくれる存在、と言われてもその「愛」がわからない。
 しかもマイロ、キイに協力を求めるかと思いきや、そのままダストシュートに飛び込んで、グリブルの
隠れ家に戻ろうとしたのでありました。
 …いやいやいや!せっかく協力してくれる人の存在は!?

 マイロは戻ってきて、グリブルの隠れ家が燃やされていることにショックを受けます。
 あ、そういえばこいつ、捕まったこと知りませんでしたね。
 マイロは落ちていたガラクタから、ツーキャットを助けて、さらに、グリブルの私物を見つける。
 そこで彼はグリブルも自分と同じように母がさらわれたこと、本当はジョージと言うこと、
母の名とつなげてグリブルと名乗っていることを知ります。

 ちなみにそのグリブルの方は、ババアの命令によって処刑されかけていました。
 キイは警備の火星人みたいですね。
 ここでマイロが駆けつけてきて、グリブルを助けるわけですけども、銃を渡されたキイが
パッとマイロに投げ渡してるのがよかったですね。
 この後マイロ、自分らの足元を撃って床を落下させることで脱出。
 かっこいいですが、これ下が空洞だったからよかったものの、下まで床があったら、単に
撃っただけに終わっちゃいますね、うん。
 ゴミ集積場まで落下した二人。
 ほこりがつもってグリブルがアフロ、マイロがヒゲじいさんになっててメチャクチャ笑った。
 でもここまで追手が来て、二人はあわてて逃げることに。
 ここでグリブルの、埃のアフロに火がついてるのも笑える。
 今度は海に落下して、なんだかすごい開けた洞窟みたいなとこに出てくるんだけど。
 そこはヒカリゴケやらいろいろ輝くものがいっぱいありました。
 ここがなんだったのかは説明一切なかったな。

 グリブルの手かせが外れないので、銃で撃って外すマイロですが、めっちゃびびった
らしいグリブル、銃を取り上げて怒る。
 でも燃料があと少ししかないので結局捨てました。それを拾うマイロ。
 君らはもっと、やることに意味を持てよ!なんか見ててイライラしてくるよ!

 グリブルはここに住もうぜって感じですがそんな彼にマイロは、ジョージと呼びかけ
グリブルの宝物のシャツを見せます。
 つーかそのでかいシャツが入ってたマイロのポケットってどんだけ高性能なんだよ!

 グリブルはここで、自分も同じように母親をさらわれたこと、助けようとして宇宙船に
一緒に乗り込んだけれど、助ける間際で母は死んでしまったことを話します。ボカされて
いたけど、映像で、母親が一瞬にして消滅するのはきついですねーこれ。
 「もう愛してると言えない」というグリブルに、意味を聞くマイロ。
 まあわかんないだろうな。
 グリブルは、マイロにはそんな思いをさせたくないと言って、一緒にマイロの母親を
助けよう、と言ってくれます。
 そこにキイがやってきて、さっきまでの決意もどこへやら、たちまちパニックになるグリブル。
 さっき一瞬だけいいデブになったのに!(デブ言うな)
 彼女はツーキャットを連れてきてくれたというか、一緒に追ってきたようですね。

 というわけで奇妙な一行の救出作戦開始です。
 仲間とわかったら、キイにデレデレになるグリブル。
 君の人生、楽しそうだな…。
 マイロは脱出する途中で、火星人の家族が描かれた絵を見つけます。
 昔はそうだったんでしょう。
 それがなぜか、女の赤ちゃんはロボットに育てられ、男の赤ちゃんはゴミ集積場に
落とされて毛むくじゃら族に育てられるという、変なシステムになってしまった。
 だからこそ、育て方が下手なんじゃないかなぁ。
 
 で、地表に出るには要塞を上がって行かなければならないけど、刑務所から簡単に
出ることが出来ると気づいたマイロ、一計を案じてそちらへ。
 キイが二人を捕まえたということにして連行していくわけですね。
 監視員を倒して、グリブルは監視カメラを遮断。
 んで地表に向かう途中、マイロはウイングナットらが捕まえられているのを発見、
グリブルがカギを解除するんだけど、そこの部屋全部開錠しちゃって、毛むくじゃら族が
全部解き放たれちゃったのは笑いました。収集つかなくなっとるやんけ!
 ここで、もうすぐ男の赤ちゃんは地下に落とされるが、今ここに全員がいたら、地下に落とされた
赤ちゃんは放置状態になってしまう、と気づいたグリブル、全員にダストシュートから降りろ
というけども、まったく理解できてない様子。
 ウイングナットに下りてもらってそこら数人放り込めば、皆続くような気もするけど…。
 必死に説明しているグリブルに対して「もうわかってるだろうから行こうよ」とひどい態度を
見せるマイロ。お前、焦るのはわかるけど、もうちょっと思いやりを…。

 宇宙船の場所について、マイロは地表に出て母親を助けに行き、グリブルは宇宙船を
操作して発射の準備をしています。
 ここでキイとグリブルがいい雰囲気になっている横で、ツーキャットが大量のネジを
吐いていたので何かと思ったんだけど。
 ようするに「やってらんねー」ということでしょうな。

 マイロの方はえらい苦労してまして、穴に落ちかけるんだけど、気づいたグリブルが
助けに来てくれた。
 つーか飛べる宇宙服あるなら、最初からマイロに貸してやれよ…。
 グリブルはこの後、ババアが差し向けようとした追手を止めに要塞の方へ。
 マイロは母親を助けようとしてるんだけど、ベッドのベルトが外れなくて焦ってますが、
その発射装置のアンテナをへし折ればかなり時間稼げるような気がしなくもないんですけど。
 結局持ってた銃で撃って逃れました。持っててよかった!
 
 ギリで逃がして、パニックになってる母親に呼吸ができるメットをかぶせ、脱出するマイロ。
 要塞の方はなんやかんやで毛むくじゃら族とか出てきて大変なパニック状態になってた。
 宇宙船の方はなんとキイがうっかり作動させてしまって、後1分で発射というとんでもない
状態に。
 ラスト近くで収集つかなくなってどうすんだこれ!
 ババアがやってきて銃で撃とうとしたのに気づいたマイロ、とっさに母親を突き飛ばして
逃れるのだけど、転んだ拍子にメットが割れてしまう。
 おいおいこんな高性能の科学持ってるのにどんだけもろいメットなんだよ!

 この後のシーン、すごくよかったです。
 マイロの母親の視線で進むんですよ。
 自分のメットをマイロにつけてやる母親。
 それに気づいたマイロが外せないように、レバーを折り取るんですね。
 自分は呼吸できなくなって倒れる。
 そりゃ、母親だったら何をおいても子供を助けようとしますよね。
 ここのシーンは子供向け映画なんだけど、胸を突かれるものがあります。

 火星人らはモニターに映されるこの行動が何かわからず、黙って見守っていました。
 目を覚ましたグリブルが、ウイングナットの合図に気づいて、外に埋もれてたメットを
取り出して母親に装着、間一髪マイロの母は息を吹き返しました。
 ここちょっと意味がわからなかったんだけど、予備がかくしてあるということなのか、
あちこちに散らばってたのか…。
 まあともかく、助かってよかったです。
 
 そこにキイが宇宙船を操作できるようになったと呑気なこと言いながら戻って
きまして。
 乗り込もうとするんだけどババアがやってきて、皆を捕まえようとする。
 ここでキイは、火星人の家族の絵を撮影したものを見せ、ババアは嘘をついていた、
と言うんですね。
 火星人は子育てができないんじゃなくて昔はちゃんとやれてた、みたいなの。
 そうしてババアは地位失墜。連れていかれました。
 この後火星人が、覚えた「ハグ」をしていて面白かったです。

 んで地球に戻ってきた一行。
 グリブルはマイロに、自分は火星に戻ってキイ、ツーキャットと暮らすと告げます。
 何とか連絡はとる、と。
 え?文通とか?(郵便屋さんは宇宙船持ってません!)

 そういうわけで戻った時には夜があけていたのですが、何も知らずに戻ってきた
パパ。
 空気を読んで自分でゴミを捨てに行くマイロ。
 うん、捨てに行くのはいいけど、外で銃使って燃やすのやめろよ!危ないよ!

 ま、ちょっとだけマイロは大人になったと思います。
 少なくとも、「ママなんていない方がいい」なんて言葉は絶対に言わないでしょう。

 この後火星は賑やかになって、あちこちに花の絵が描かれてました。
 あの家族のペイントも。
 ロボットは片づけられ、燃やされ、毛むくじゃら族によるイクメンが。おいぃぃぃ!
 しかもあのババアも加わってるし!

 グリブルは地上からの火星探査機に、何もない火星の地表の写真を写させておいて
その裏で花をキイとともにペイントしていて、その映像をバッと地球に送るんですね。
 ここのシーン面白かった。
 それに気づくマイロ。
 なるほど、連絡は取れましたね。

 エンディングでは撮影の様子が描かれます。
 いやー大変ですねぇ。
 
 全体的に子供向けであるのと、映像の楽しさ優先なので、話全体はありきたりだと
思います。
 ただ、母親の愛情とか、グリブルの過去とか、結構シリアスな部分もあり、大人が
見ても鑑賞に堪えうる内容ではないかと(by土方十四郎)。
 クレヨンしんちゃんとは別の意味で、家族を描いた作品だと思います。



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