多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→豆富小僧


5/8鑑賞

 あの…結局タヌキが一番気にしていた、豆腐の謎が全然解明されてないように思うの
ですが…。
 
 まあともかく、子供向けではあったけど、キャラかわいいし、何より私は死神のキャラが
一番好きでした。あれはやはり大泉洋さんがされて正解って感じですね。おいしいとこ
もってくし。

 さて、昔々、ある雨の夜。
 とある屋敷に押し込み(強盗)をやった男3人が、墓場で盗んできた小判を見て喜んで
いるわけですが、そこで妖怪の大群に囲まれる。
 ヒャー!とビビりまくる中、現れました豆富小僧。
 うん…いや…一生懸命脅かしてるのはわかる、うん。
 あれだ、君の姿どっかで見たことあると思ったら、小さいのに一生懸命両手広げて
威嚇してるフクロモモンガだわ。ギャグマンガだと真っ先に「なんだこれ」つーてベシッと
やられるポジション。
 というわけで皆は、豆富小僧のせいで怖がらせられないーと消えていきます。
 だったら最初から出さないという選択肢はないんでしょうか。
 つーか豆富小僧も人間に脅されてどうする!

 父である見越し入道に叱られる豆富小僧。
 あれか、見越し入道なだけにやっぱ叱る時は「見下げ果てたやつだ」とか言っちゃったり
なんかしちゃったりするんでしょうか。(黙れ)
 しかも説教の最中、飛んでる虫に気を取られるという、カツオかお前は!みたいなことを
してさらに叱られる豆富小僧。
 ダメだこれ、波平さん呼んでこい。
 見越し入道は、同じ小僧でもかなり違うと、鼠小僧やら弁天小僧やら名前を出していますが、
おっさんそれ人間ですから。
 豆腐なだけに一丁前ですとか言ってる豆富小僧。
 大喜利じゃないんだから。
 この後、いたずら好きな妖怪たちに豆腐を取られて消えそうになる豆富小僧。
 どうやらこの豆腐がないと消えてしまうらしい。
 おい妖怪ども!
 そんな命に係わる豆腐を玩具にして遊ぶんじゃねぇよ!

 そういうわけで叱られた豆富小僧、父上なんか嫌いですー、皆消えちゃえーとかいって
走り去りました。
 さらっと恐ろしいことを言うガキです。

 で、豆富小僧にはだるま先生という、「このバカチンがー!」と言い出しそうなセンセがいまして。
いつもは服の袖に模様としてくっついてるんだけど、豆富小僧が涙やら鼻水やらを袖でぬぐうので
たまらず出てきた。
 こいつ…結構することエグいな!師匠で顔を拭くとか。
 豆富小僧は、母親に会いに行くと言い出します。
 でも母は昔消えてしまったらしい。
 そういうだるまの言葉を聞かず、どこかにいる、探す旅に出ます、と歩き出す豆富小僧。
 人の話を聞かない以前に現実と向き合え。
 なんでも、この豆腐も母がくれたらしいですよ。
 ということはこの豆腐には不思議な力があるということですね。
 …と言いたいのはわかるけど、豆富小僧には豆腐が必要として、タヌキはなんで狙って
たんだろう。湯豆腐の豆腐でも足りなかったのか。

 と、歩いていた豆富小僧、おっかさんの姿を見つけたと猛ダッシュ。
 そんな簡単に見つかるなら「母を尋ねて三千里」も開始10分で終わるわ!
 あとだるま先生小さくてリーチ短いんだから考えてやれよ!

 そんなこんなでお堂に誘い込まれた二人は中に閉じ込められ、封印の札が貼られて
出られなくなってしまいます。
 やったのはタヌキども。
 妖怪のライバルであり、豆富小僧さえ閉じ込めてしまえば、見越し入道たちはがっかりして
消えるだろうみたいな、何とも気の長い作戦をたくらんでいたらしい。
 そういうわけで閉じ込めたことで浮かれて踊りまくるタヌキですが、たかが妖怪一匹
閉じ込めただけで浮かれすぎです。
 というかタヌキのブラブラしてるものをアップで映されてもなんのサービスにもなってないわけですが。

 この期に及んでもまだ、「どうしておっかさんは手前を閉じ込めるんですか」と呑気な豆富小僧。
 やばいこいつ気づいてない!
 だるまは、お前が見越し入道の特別な子供だから閉じ込めたのだ、と言います。
 この伏線が何かに生かされるかと思いきやサッパリわからねぇ。

 閉じ込められた二人はにらめっこしたりして暇をつぶしていたようですが、ある時突然ショベルカーが。
どうやらこのお堂、取り壊されることになったらしい。
 こうして外に出られたものの、森がすっかり消え、車が走っていることに衝撃を受ける二人。
 しかしさすがにタイムスリップした人間のような「鉄のイノシシが!」という典型的なボケはやらかし
ませんでした。君らはお約束というものをわかっていない!
 そこらの車に乗った二人ですが、高い塔ならこの周辺を見渡せる、あそこに行こう、とあるタワーに
行くことを考えます。タイムリーにスカイツリー登場ですかと思ったけど違うらしい。
 車を変えて飛び移るシーンがムダにアクションバリバリで笑える。
 で、渋滞にはまってしまって車が動かなくなってどうしようといってるところに、豆富小僧の豆腐を
狙う骨の手が…。
 返して下さいと言われて素直に返してるあたり、悪い人ではないようですが。
 あっ悪い人ではなかったが死神だったー!
 チェーンジ!!!(失礼だろ!)
 同じ死神なら朽木白哉とか京楽春水さんとかお願いします!
 …でですね、この死神の話によってだるまは、閉じ込められて200年経過していることを知ります。
何も知らずにいてむしろ良かったのでは、大変なことになってるぞ、と意味深なことを言って去っていく
死神。
 …行く方向間違えて戻ってきた。
 決め所はしっかり決めろや!
 仕事が忙しい、貧乏ヒマなしなんでねと言ってましたが、それはどちらかというと貧乏神なのでは…。

 タワーにやってきて、あっさり中に入る豆富小僧とだるま。
 彼らは、人間の目に自分たちが映ってないことを知る。
 結局、暗闇だとか、自然現象を恐れることを忘れた人間たちはもう、そこに妖怪を見ることも
なくなってしまった、ということなんでしょうね。
 豆富小僧は、自分が怖がられず笑われることはないとか安心してますが、お前それ以前に
妖怪としての死活問題起きてるから…。
 で、豆富小僧、エレベーターに乗り込もうとしてます。
 こいつ意外に行動力あるな!(何も考えず目につくとこに行ってるだけ、ともいう)

 でもエレベーターの扉が閉まって「また閉じ込められたー!」とトラウマがよみがえってるのは
笑いました。
 そういうわけで上にあがって、人が集まってるとこに入っていくと。
 女性が一人壇上に上がって説明を始めるところでした。
 つーか顔と首の肌の色が違うんだけど。ドーラン塗りすぎ?
 この女性は室田といい、旦那さんの研究をついで「SORA」という、気候を操れるシステムを
開発したそうです。それに資金提供したおっさんが播磨という、出世とか名誉欲の塊を人間に
したようなタイプの人でした。
 んでこの発表を面白くなさそうに見ている女の子、アイが、室田の子供。
 豆富小僧は発表を見ながら、天気を操れるのは自分の父だけと、○○先生の作品が読めるのは
ジャンプだけ!みたいなことを言っています。
 するといきなりタヌキのボス登場。
 なんと播磨に乗り移っていたらしい。
 そして他の人間たちも、タヌキに乗り移られていました。
 人間操り放題らしいですが、月夜の晩はやっぱり総出でポンポコリンやってんでしょうか。
 タヌキどもがだるまでバスケとかしちゃったりしてますが、だるま、弾みすぎだ。
(良い子は家にあるだるまでマネしないでね!バリーンと割れるからね!バリーンと)

 逃げ出す二人は外にでて、眼下に広がる世界を眺めます。
 妖怪の姿がどこにもなくなった世界。
 だるまは、人間が妖怪を忘れてしまったのなら、それを教えるのが豆富小僧の役目だ、と
言うのですが、そんなところにアイが、妖怪でしょ、と声をかけてきます。
 人に見えなくもない豆富小僧と、ダルマのオモチャに見えなくもないだるまを見て「妖怪」と
断定するあたり、この子は問題文を最後まで読まずに解き始めちゃうタイプだと思います。

 アイは、中にいる連中はみんな出世とか欲ばかり、と言ってて、んでそんな会話をしている
ところに室田の部下田口が、アイを家に送るよとやってきます。
 行くところもなかった豆富小僧を快く誘ってくれたアイ。いい子です。

 ボスダヌキが憑りついた播磨の方は、豆富小僧の持つ豆腐を手に入れてくるよう、3匹の
部下に命じる。だから何のために必要なのかここで言っとけよォォォ!!!
 
 アイは道すがら、最初は洪水などをなくすためのシステムだったのに、いつのまにか気候を
操るようなシステムになっている、今のママは嫌いと言います。
 驚く豆富小僧。
 と、アイのバッグにくっついて、袖引き小僧が入ってくる。
 ああ、歌舞伎町とかに立って声掛けしてるやつ?(それ客引きな)
 なんかえらい不自然なところで会うというか…。
 そういうわけで3人はアイの家へ。

 アイの家があるマンション屋上では、タヌキが乗り込もうとしてたんだけど、はるな愛さんが
声当ててるカマダヌキが、「アタシ絶対無理!」と下覗き込んで言ってるのが笑えます。
 つまり、ロープをくくりつけておろして、部屋に入って豆腐を取ってくるという、シンプルかつ
大抵は失敗する方法を選択したらしい。
 つーわけでロープをそろそろと降ろしていくはずが、摩擦熱でタヌキどもが手を離して
急激に落下するのが面白い。おい、声が大西賢治に戻ってんぞ!
 この頃豆富小僧らは、自分の母とはどんな姿かというのをアイと話していて、雪女の絵を見て、
この人です!と断定。…おいおい、お前見た目だけできめてるやろ!
 その頃カマダヌキ、まだ外でプラーンプラーンしてたんですが、豆腐を持ったまま寝ていた
豆富小僧、たまたま目を覚まして、お化けみたくなったカマダヌキを目撃、めっちゃびびってます。
 カマダヌキは豆腐よこせっていってんだけど、分厚いガラスのために何も聞こえず。
 そうしてまた、今度は仲間のタヌキごと落下していきました。
 ご愁傷様です。
 それを見て豆富小僧、「落ちたね」。
 軽く言うな!

 そこに室田が帰宅してきたんだけど、様子を見て豆富小僧は、優しいお母さんと思う
わけです。アイが嫌いとか言ってたのが気になったんですね。
 あんたも父親に対して言ってるわけですけども。
 ここで袖引き小僧がいきなり、母親の心当たりあるから一緒に今から行こう、と言い出します。
 どう考えてもこんな夜中に、しかもだるま置きっぱなしとか不自然なのですが、豆富小僧は
バカ純粋ですから、二人で出かけてしまいます。
 道がてら、「その豆腐重くない?」と自分が持とうとする袖引き小僧。
 怪しさ倍増です。こいつ絶対タヌキ側の奴だろ。
 
 一方だるま。
 おい、寿の文字が「眠」になってんぞコラ。
 起きろや。
 瞼の上から目書くぞコラ。

 やっと目を覚ましただるま、豆富小僧がいないのに気づいてあわてて探しに。
 一方豆富小僧の方は、ぶんぶく座という、タヌキの絵が描いてある建物の中へ。
 この時点でも気づかないのですから、これほど騙しやすい相手もいないかもしれません。
 というわけで豆富小僧、母親と再会を果たすわけですが、執拗に豆腐を渡せといってくる母。
 自分が消えてしまうのだから、それを渡せといってくること自体ありえない、とそろそろ気づいて
もらいたいものです。

 だるまの方はカラスに囲まれていたけど、危ないところで猫又妖怪が助けに入って
きました。
 彼女の名はミケ。かっけーおねえさんです。
 ミケはカラス集団に、今度うちの縄張りを荒らしたら焼き鳥にして食っちまうよ!と脅しました。
やっぱり猫も生で肉は食わない、と…。(話題がタイムリーすぎる!)

 だるまは豆富小僧を探しているというのですが、ミケは、豆富小僧がイケメンだったら考えて
あげるんだけどー、と割と欲望に忠実な方です。
 そんな中一匹の猫が姿を見たと知らせてくる。
 急ぎだるまはそちらに向かいます。

 アイの方は目を覚ますと思い切り置いてけぼりを食らっているわけですが、カラスの集団を
見て、何かあったんだと感じとり、自転車で外へ。
 カラスの集団がいたくらいで何かあったと思ってたら暮らしていけません。(コラ)

 豆富小僧の方はまだ渡すの渡さないのとやんややってましたが、そんなところにかっこよく
大見得切ってミケ登場。
 よっ、ネコマタ屋!!!!

 ミケは豆富小僧の母に「正体見せな!」とかっこよくだるまを投げた!
 投げちゃいかーん!!!!!
 母の正体はボスタヌキでした。
 さすが芝居者タヌキとか言うだけあるな。
 ミケ、ここは私が引き受けたといって豆富小僧らを逃がします。
 かっこいいです。
 このあとタヌキらを猫操りの術で踊らせてました。
 タヌキはネコ科!

 逃げる豆富小僧になぜか当たり前のように合流してくる袖引き小僧。
 ちょうどいいからタヌキの群れに放り込んどけ!この裏切り者が!
 ここで皆を探していたアイと合流、自転車のカゴに乗って一同逃げます。
 この後、追い詰められたアイ、チャリで板を踏切にして川を飛び越えました。
 なんだこのETみたいな絵ヅラは!

 豆富小僧はアイに、勇気あるとほめるのですが、アイは何もできない、笑われて
ばかりですという豆富小僧に、「人には人のちゃんと役割がある」と励ますので
ありました。
 で、だるまは袖引き小僧にどうしてあんなことをしたのか問い詰めるわけですが、
袖引きは平然と、今はタヌキの世だから向こうにつくことにした、みたいなことを
言います。
 お前のその服縮めてパンツにしてやろうか!
 でもそんな袖引き小僧でさえ、豆富小僧は怒らないで、と言うんですね。
 もう忘れたって。
 いい子ですねー。

 さてその頃、関東には台風がやってきていました。
 播磨は、SORAの性能を示す良いチャンスと考えます。
 ニュースで、SORAで台風を消滅させる、ということを知り驚く室田。
 播磨が勝手に発表したんですね。
 なんかまだSORAの性能では無理らしい。

 一方その頃、雲行きが怪しくなってきたにも関わらず、まだ外ほっつき歩いてる
アイ達。もうちょっと急いで帰ろうか!
 そこに、またまた死神が豆腐こっそり取ろうとして発見されてます。
 お前そのいたずらやめろ!冷奴食べたくなったとか言ってるけど、スーパーで買ってこいや!

 アイを連れていくんじゃないのか、と心配した豆富小僧に、業務上の秘密、と死神は
去っていくのだけど、その方向が室田の研究所と、アイはまさか母親が死ぬのではと
心配してそちらに向かいます。
 同じ方向に消えたところで、その先にはたくさんの人がいるわけですが、どうしてピン
ポイントで自分の母が狙われると思ったのか。
 ともあれそういうわけで一同、研究所へ。
 アイちゃん、子供はチャリで歩道を走ってもいいので、安全のために歩道走ってください!

  播磨が研究所にやってきて、台風消せよ俺の命令だし、とムチャ振り。
 ここで、田口に乗り移ったタヌキが、田口を操り、システムを発動させてしまう。
 ところが台風は消えずにますます勢力を強めてしまいます。
 何してくれんだよこのクソダヌキが。
 タヌキ汁にしちまうぞ!
 あと街中映った時にガチャピンの看板あった。

 というわけで、ますます大きくなった台風を前に、室田はシステムを立て直してなんとか
対策しようとします。
 研究所にやってきた豆富小僧、考えがあると廊下へ。
 ボスダヌキの方は、人間には任せておけない、自分が台風を吹っ飛ばしてやるてな感じですが。
 だったら最初からそうしろやボケ!

 ここで豆富小僧の秘策とは!
 なんと、父を呼ぶことでした!
 最後に活躍するのかと思いきや、解決丸投げ!

 ここで消えていたはずの見越し入道登場。
 …消えてたんでは?
 ここで見越しとボスダヌキの戦いになるのですが、台風を消すはずだったのになぜか
いきなり対決になってます。
 これ以上嵐を起こすな!
 ♪あーらしをっおーこしてっ すーべてをっこーわすのっ

 システムがダウンしたので室田は直接タワーの内部にいってSORAを動かすことに
します。アイもついていく。
 見越し入道は豆富小僧に、お前はワシらをよみがえらせた、自然を恐れる人間の心の中に
妖怪はいるとか言ってますが、まあそれは全部終わった後にいってやれよ。タヌキ今めっちゃ
合体してってんよ。イワシの群れみたく集まってきてるよ!
 ボスダヌキ、見越し入道に波動砲発射したよ!大ピンチだよ!
 で、 妖怪らの方も見越し入道を助けて「ちょっとだけみんなの元気を分けてくれー!」
みたいな展開であっさりボスダヌキ撃破。キューティクルボルトみたいだった。(byキューティクル探偵・因幡)
 
 ところがこの攻撃の余波を受けてSORAシステム爆発。
 アイをかばった室田が大けがを負ってしまいます。
 駆けつけた豆富小僧だけど何ができるはずもなく。
 そんな彼らの前に死神が現れます。
 やはり母を連れていく予定だった。豆富小僧らより先に向かったはずなのに、今
現れたのは、迷子になってたかららしい。
 つーか道間違えんなよ!

 母を連れて行かないで、と言う豆富小僧に、仕事なもんで、と言う死神。
 まあそりゃそうです。
 ここで豆富小僧は決心をします。
 前から食べたがっていたこの豆腐をあげる代わりに、アイの母を連れていかないで
欲しい、と。
 
「おっかさんごめんなさい。おっかさんに会うこと、できそうにありません」

 だるまやアイに豆富小僧は、自分できめたことです、と言います。
 アイちゃんは妖怪としての役割があると言ってくれた、きっとこれが手前の役割なんでしょう、と。
 そういうわけで死神は豆腐を受け取り、閻魔様にどう言い訳しよう、と去っていく。
 そして豆富小僧も少しずつ消えていくんですね。
 ここのシーンはめっちゃ感動しました。
 アイの母親が命を取り戻したのを見て満足そうに微笑んで、豆富小僧は消えていきました。
 だるまが涙こらえて、お前は立派な妖怪だ、偉いぞ、と言ってたのも泣けました。
 何も言わんぞ、お前が決めたことだからって。

 そうして妖怪たちの世が戻ってきました。
 みんな豆富小僧がいなくてさびしいながらも、見越し入道が「これからは妖怪の時代じゃー!」と
いい、ワイワイガヤガヤ。
 だるまもさびしそうにしてて、エンディングの音楽流れてて「ええー、救いないままこれで終わり!?」
とか思ってたんだけど。
 ここでだるまの「ん!?」という声とともにピタリと音楽が止まる。
 だるまが妖怪たちの中に見慣れた姿を見つけたからです。

 豆富小僧、戻ってきたんですね。
 顔真っ黒にして「これからはイカ墨小僧です」とか言ってる。
 だったら豆腐離せや!

 なんでも、不思議なところにいって、「今度は豆腐をなくさないでね」と新しい豆腐をくれた
人がいたらしい。それがどうもおっかさんのようだと。
 それで戻ってこれたらしいです。
 つーか!だからその豆腐が何なのかっていう説明がないだろうがぁぁぁぁ!
(多分不思議な力はあるのでしょうが)

 ともあれ豆富小僧は見越し入道に、大嫌いといったことを謝ります。
 そういうわけで皆元通り。
 タヌキらも掃除とかさせられてますが、しばらく悪さをすることはないでしょう。
 この後最後に死神が画面横切るんだけど「閻魔さまに怒られちまったー」とか言ってて
笑えます。

 エンディングにはいろいろな妖怪が出てきて面白いですが、けさらんぱさらんがまさかの
固そうな外見だったのにちょっとびっくりした(笑)。
 
 昔から親しまれてる妖怪ってのは、例えば自然現象、自然災害、その他、その当時の
人間が理解できなかった現象などを「妖怪が起こすもの」として考えた結果です。
 例えば『やなり』。これは家鳴りとも書きますが、家とか家具が揺れる現象を、妖怪が
やってるものとして例えたもの。今では、木材が鳴ってるのだとかいろいろ説明が
つきますよね。(あと、遠く離れた場所の振動で揺れが伝わるというのも)
 また、付喪神は長く使ったものや、自然のもの(石や草木)などに命が宿ったとするもの、
これは物を大切にしようという考え方から来ていますし、大切にしないと妖怪になるよと
言うことによって子供に、そういう考え方を教えるという意味もあります。
 そして河川の氾濫だとか洪水が起きるようなところにはカッパや龍の伝説などがあったり
します。
 昔の人達はこういう風に情報を伝えていったわけですね。
 ま、こんなこと知らなくてもこの作品は楽しめますが、自然に対する畏怖の念を持つということ、
それは覚えておいてもいいことなんじゃないでしょうか。



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