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手塚治虫のブッダ
赤い砂漠よ!美しく

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6/1鑑賞

 ファンの方には申し訳ありませんと前置きして。
 チャプラとチャプラ母の名演技以外、メインキャストの声があまりにも残念すぎる。
 ちゃんと声優使おうよっていう…。
 映像は原作知らない分逆にきれいだなぁと私は思いました。完成度めっちゃ高いと思う。
 それと、ヤフーレビューみたら三部作とか書いてあったんですがマジですか?
 あれで終わりでいいじゃんという気がしなくもないのですがむしろここから?
 うーん…。

 あと私結構、物語勘違いしてました。
 いやさ、もっとこう救いがあるのかと思ってて、だからバッタバッタ人が死んでいったり不幸に
なってたりするのを見て「あれ?これこのまま?」とか思って。諸行無常のなんたるかって話
だったのを理解したのは観終わった後でした…(汗)。
 確かに、シッダールタが「危ないところだったな!」とか助けに来たらそれはそれでかなり
怒られる話になりそうだ…。

 さてさて。
 東映の波久しぶりに見たけどなんかパワーアップしてた。
 いつの間にあんなナルニア国から帰る時みたいな波の渦になってたんだ…。

 2500年前。ヒマラヤにて。
 吹雪の中、半裸状態のお年寄りが遭難してます。
 そんな恰好でなぜ吹雪の中を歩いてるのか、そもそもそれ以前に凍死してるだろうとか
どこに行きたかったのかとか突っ込みたいところは山ほどあるんですけども、そんなお年寄りに、
「お年寄りを大切にしよう!」とばかりに動物たちがよってきて、食べ物をくれます。
 クマよ、お前は冬眠しなくていいのか。
 ウサギは何も持ってこなかったのですが、お年寄りに火を起こさせ、自らその中に飛び込んで
供物となった。
 お年寄りは驚き、ウサギの自己精神の姿にいたく感動した、と。

 この話各地にありますね。
 このあとウサギは天にあげられて月に住むようになったとかも。
 お年寄りは神として伝えられているとこもありますし。

 んでこの話をアシタ仙人という人が自分の師匠の話としてお弟子さんたちに語っておりまして、
ナラダッタという人に、これから貴き方が誕生するので行って来いつーわけですよ。
 世界の王になるかも知れない人だそうです。
 海賊王にはならんでいいのか?(なりません)

 その頃シャカ国の王様が狩りをしているわけですが、その時に動物がわらわらいっぱい集まって
くる。カツアゲか?とか思ったけど祝福にきたようだ。
 王は急ぎ戻って、王妃が妊娠していることを知ります。
 王妃も、自分の中に六本の牙をもつ象が入った夢を見ましたと喜ぶ。
 どちらかというと踏まれているように見えましたが。
 そういうわけで棒読み王は、天から偉大な命を授かったのかも知れない、とちっとも喜んで
いない声色で喜ぶのでありました。この棒読み何とかならんのか…。見てる方も感情そがれるわ!
冷血(クルエル)にでも罹ってんじゃないのか。
(やってる人は真面目に頑張られたんですよね。すみません)
 
 えーとそれで、シャカ国は、コーサラ国という戦争大好き領地拡大大好きな民族に攻めてこられて
いて、まあ結構大変な状況なわけですよ。
 小さな国だけれど緑豊かな国なので目をつけられたらしい。
 そのシャカ国に、チャプラという奴隷がいた。
 反物を通りがかりのガキに盗まれてしまって、それを取り戻してこないと母親を売り飛ばしてしまうぞ、
と主に言われるわけですね。
 んーと、「ブッダ」を見に行く人は結構それなりの年齢していると思うのですが(失礼)、インドには
4つの身分がありまして、のちにブッダも聞いていますが、この身分は日本の「士農工商」とは大きく
事なり、身分を超えての結婚は絶対に許されませんし、奴隷が子供を産んでもその子もずっと奴隷の
ままでした。
 カースト制度と言います。
 宗教とより強く根付いておりまた、古くからある慣習のため、人種差別であるとしてもう50年以上も
前に禁止されていますが、未だにインドやその他各地で根強く残っています。

 さてチャプラは反物を取り返そうとするけれども、奪ったガキの仲間に囲まれてどえらい目に。
 得意の石投げで応戦したのですが多勢に無勢でした。
 んで目を覚ますと、そのガキの家族のとこにいました。
 ガキの名はチョッパー(違います。タッタです)。
 というか手当してやるくらいなら最初からボコボコにすんなよって話なんですが。
 母とお姉さんがいたけど、お姉さんが確か声朴さんじゃなかったっけ。チョイ役にしては豪華なメンバーだ…。
 タッタとかお姉さんはここでは物を奪われるのが悪い、そうしないと生きていけないから、と言うわけ
ですけれども、反物を取り返さなければチャプラの母が売られてしまうということに関してはさすがに
良心の呵責を覚えたらしく、助けてやろうかと言い出します。

 そんなチャプラの母が奴隷市に売られていくわけですけども、その一行を偶然見かけたナラダッタは
可哀想にと同情します。
 まさかこれから深くかかわりあうことになろうとはお釈迦様でも思うめぇ。(まだお釈迦様誕生してないし)
 んで奴隷一行にいきなり虎が突っ込んできて、皆てんでバラバラ。
 そのドサマギでチャプラは母を取り戻すことが出来た。
 実はこの虎はタッタが乗り移って助けたものでした。
 あの…この後ずーっと待ってたんですが、どうしてタッタがこんなことできるかの説明がまったく
なかったのですが…。まさかの全面スルー!

 ところが安心したのもつかの間、シャカ国にコーサラ国の兵士らが突っ込んできた。
 国の前にはタッタらの貧しい村があり、それが蹴散らされてしまって、タッタは母と姉を殺されて
しまう。
 なんか救いも何もないですなぁ。
 それでタッタとチャプラはタッグを組んで、コーサラ国が野営しているとこに突っ込んでこれまた兵士らを
蹴散らします。
 ところがここでチャプラは、ワニのいる川でおぼれたコーサラ国の将軍、ブダイを助けることにする。
 生きている限り奴隷の身分が変わることはない。
 けれども、ここでこいつを助けてやれば命の恩人として取り立ててもらえて、上に行ける、堂々と
暮らせる、と思ったわけですね。
 まあそれは悪いことではないんじゃないかな。
 チャンスなわけですし。
 こうしてチャプラはタッタに母を頼み、自分は単身ブダイを抱えてコーサラの陣営に行くのであります。
 ブダイも、ワニに手と足を食われてすでに最前線には立てないことを悟り、チャプラを自分の部下と
して取り立てることにしました。のちに養子みたいにしてる。

 シャカ国の方では、戦闘準備してたら勝手にコーサラ軍が引き上げてくれたのでやれやれって
感じです。
 というわけで王妃も里帰りして子供を産みますってな感じなんですが、帰省途中の森で
生まれましたがな。…もっと早く帰ろうよ!なんでそんな臨月ギリギリまで待っちゃうの!
 子供の誕生を森が光って祝福したことに驚く一行。
 動物たちも集まって…うん、ワニとか肉食獣とかちょっと帰ってくれる?

 王は子供の誕生を喜び、奥さんはこの子にシッダールタという名をつけます。
 目的を遂げる者という意味らしいです。
 ところが王妃はそのまま力尽きてします。
 え…そんなに体弱い人だったの!?びっくりしたよ。
 ともかくシッダールタを祝福しにアシタ仙人がやってきたのですが、シッダールタの寝相にビックリ
します。(寝相て!)
 右手は天をさし、左手は地をさす、これが「天上天下唯我独尊」でした。
 意味は、「この世に俺より尊いやつはいねぇよ」っていう、どちらかというとシッダールタより、金髪の
何かと言うとキレて銃ぶっ放す不良法師が言ってそうな気がする言葉です。
 アシダは、この方は世界の王になるでしょう、と予言します。
 ただこの言葉を王が違う意味にとらえちゃったのはちょっと残念だなぁと思いましたね。

 そうして10年があっという間に経過。
 シッダールタは、周囲の期待通り王子らしく…はならず、なんだかもやしっ子に育っていました。
 ここで4つの身分についてのシッダールタの疑問が明かされます。
 王族として育ちながら、人間はみな平等であるべきではないのかという考えを持つのは素晴らしいと
思いますね。だからこそ世界の王になりえたのかも知れない。
 王が10歳になったシッダールタにそろそろ武芸を覚えさせねばと、一人の将軍、バンダカを連れて
きました。
 おいおいおい、王族に挨拶するんだから膝折るくらいしろよ。
 なんでお前上から目線でシッダールタに挨拶してんだよ。
 早く野原家に帰れよ。(中の人ネタ!)

 その頃チャプラの方は順調に出世への階段上ってました。
 君はまだ〜シンデレラさ〜(それは大人の階段)

 シッダールタは他の子供たちに交じって勉強しているわけですが、ある時、悪がき二人に連れられて
森の中へ冒険に。
 ところがここで悪がきの一人が沼にはまって死んでしまいます。
 …これは…自業自得じゃないのか…。
 ショックを受けるシッダールタ。
 いきなり母親が出てきたのでびっくりしましたが、あの王様、後妻もらったようです。

 シッダールタがそんなショックから立ち直って蝶と遊んでいたら、バンダカがその蝶を射落としてしまった
わけですが、残酷より何よりお前、王子に向かって矢を射たらいかんやろが!誰も突っ込まねーのかよ!

 剣を教えるにしても、シッダールタを殺す気か!てくらいガンガンやってるし。
 というかですね、弓はですね、大人のものをどうやっても子供はひけませんから、普通は子供用の
サイズからやりますよ。ムチャクチャだなこれ。

 さらに5年が経ちました。
 10歳のエピソード特にいらんかったような気が…。
 チャプラはブダイの子としてメキメキ頭角を現しており、大臣の娘というマリッカという人からも
惚れられてまさに出世街道まっしぐらです。
 ゴツイおっさんにも勝利して、勇者の称号を手に入れました。これでチャプラは貴族の仲間入りです。
カースト制度の上から二番目。
 奴隷だったころからすればまさに夢のような話でしょうね。
 彼はこれで母を迎えに行ける、と喜ぶのです。
 …その母は今どこにいるんだよ…。
 マリッカに手当されてるチャプラのシーンはここはほほえましくてよかったです。
 ただ、親同士の話し合いはほほえましいとは言えなかったようで。
 その夜改めてブダイはチャプラに、奴隷であったことは絶対に秘密、と念を押すのでありました。

 シッダールタの方もどういう心境の変化があったのか、武人としての力をつけていて、なかなかの
腕になっていました。
 でも放浪癖はあったようで、今日もまたカンタカに乗って城の外へ。
 部下が振り切られてていい気味です。
 
 しばらく走った先でシッダールタは、病気か何かで亡くなってしまったであろう子を泣きながら
火葬にしている夫婦の姿を見る。 
 周囲には施しを求める人ばかりで、シッダールタは身に着けていた装飾品をあげるのだけれども
そこでミゲーラという女性が、これっぽっちしても無駄な施しだし、未練を持たせるのは残酷だと
ピシャリと言うんですね。
 何不自由なく暮らしてるあなたにはわからないでしょうと。
 シッダールタはミゲーラに頼んで自分の知らない世界を見て回ることにします。

 人間の食べ物とは思えないようなものだとか、病気で死にかけて放置されている人とか、
食べ物を盗んだ子が殴られたりしているとことか、シッダールタにはショックだったでしょう。
 皆同じ人間なのにという気持ちを強くしたと思います。
 こうして楽しくミゲーラと過ごしていたシッダールタでありましたが、それをバンダカがこっそり
見ていた。
 王は、いやしい女と会っていたと怒り、ミゲーラを処刑しろと言う。
 そんな王にシッダールタが初めて激怒するわけですが、代わりにヤショーダラー姫と結婚する
なら許してやんよと言われて、それを受けるハメになる。
 バカだなぁシッダールタ。
「ミゲーラを放さないなら私はこの国を出ます」という取引でないと立場五分五分じゃないぞ。
 …まあそんなことしてたら多分ブッダは生まれなかったわけですけども…。
 しかも結婚を承諾して、ミゲーラ放してもらえると思ったら、バンダカが、二度とシッダールタを
見られないようにとミゲーラの両目をつぶしているという、残酷な展開が。
 ここまで奴隷というものは下の身分なわけだけれども、なんていうか無常ですねぇ。
 ミゲーラが、あんたの姿は目に焼き付いてるし、あんたが苦しむことはない、立派な王になって、と
去っていくのが胸をうたれました。なかなかこんなこと言えないですよ…。

 というわけで結婚したシッダールタですが、嬉しいはずがない。
 王はお前は世界の王になるのだとか言ってるけど、やっぱり意味をとり違えてんなぁ…。

 さて。
 久しぶりにタッタとチャプラの母とナラダッタが出てきました。
 …タッタが5年前と姿が変わってないのはなぜなんだぜ?(プロイセン風)
 あとナラダッタは髪の毛生えてきてるわけですが、それは坊さんとしてはいいんでしょうか?
 一同はコーサラ国にやってきて、チャプラの姿を見ようとしているらしいのですが、すでにブダラ将軍の
かわりにそれなりの地位に上り詰めたらしいチャプラは神輿にかつがれて、彼らに気づくこともなく
いってしまいました。
 チャプラの母が、姿を見られただけで満足、私は帰りますって言ってて、母親としては会えなくても
見られただけでいいのかなぁって思いました。
 奴隷である自分が出て行ったら迷惑になるかもと思ったのかもしれません。
 チャプラは今こそシャカ国に攻め入るべきと熱弁してまして、それは現実のものとなるのです。

 つーかタッタの村をコーサラ軍が蹴散らしたのを忘れたのかっていうくらい、シャカ国の手前に
あった村をまた蹴散らして入ってんですが。
 チャプラそういうのもう気にしない風になっちゃったんですかね。
 シャカ国の兵士らも蹴散らしとるし…。
 戦いに供えてバンダカは矢じりに毒をつけて用意。
 お前、パイレーツオブカリビアン見たんか。(どこの民族もそうしてます!)
 シッダールタも王子として前線行かされているのですが、装飾品がすごくて悪目立ちする気が…。
 戦いの場に馬を走らせていったので周囲は、王子が乗り込んだぞ我も続けー!ってなってるけど、
シッダールタは「戦いをやめてください!」と言いにいっただけでした。紛らわしい!
 というか最前線行っちゃったよこの人!
 無防備すぎるよ!

 チャプラがシッダールタの姿に気づき、あれを討ち取れば自分がコーサラの国のトップになれると
ばかりに向かっていくのですが、バンタカとの戦いで腹に矢を受けてしまう。
 でも根性でシッダールタの元に。
 シッダールタは自らはあらがおうとせずに、運命に身を任せるという感じなのだけど、チャプラは
シッダールタの目を見て、何もかも見透かされてそうだとかいって勝手に怖気づいて落馬してました。
 ああ、毒が回ったのか…。
 なんかグダグダな気も…。

 というわけで戦いは終わりまして。
 ブダイの屋敷では、チャプラがもう明日までもつかどうかみたいなことを言われていました。
 それを知ったタッタらは悩むわけですが、ナラダッタがアシタ仙人なら解毒薬をご存じかも
知れないということで、タッタが動物に乗り移ってナラダッタの手紙を届けに行くのです。
 最初馬に乗り移ってたけど、鳥とかを用意した方がよかったような…。
 インドガンなんかはヒマラヤより高く飛ぶんだぜ!
 馬でどうやっていくのと思ってたら、馬を乗り捨てて次はチーター?ヒョウ?わからんけど
そうやって次は鳥という風に次々乗り換えてタッタは、仙人のところを目指してました。
 やっぱり最初から鳥の方が早かったんじゃ…空には障害物ないし…。
 ところがアシタ仙人はたった一人の命を救うためにどれだけの命を犠牲にした、と怒る。
 あ、あれ死んでたんだ…。体力尽きたところで交代してたと思ったのに。
 解毒薬は教えてくれましたが、この罰としてナラダッタは、獣のように荒野をさまよう運命に
されてしまうのでありました。
 まあ坊さんが命を無駄にするようなことしたから怒られたんでしょうね。

 チャプラの母は解毒薬を作って届けるわけですが、そこはほれ、奴隷でありますから
なかなか通してもらえず。
 つーか「さる方のお使いでまいりました。名前は明かせませぬ」とかうまい嘘は言えないもんか。
 ブダイは顔が似ていることから、彼女がチャプラの母と気づく。
 やばいと思ったでしょうねぇ。
 こうして薬を飲んだチャプラはなんとか死の淵から戻ってこられました。

 シッダールタの方は、学んでも満たされない気持ちを持ってました。
 まあ王族が読む文献とかって所詮、下々のことは書いてないだろうしなぁ。

 目を覚ましたチャプラは、自分の母が解毒薬を持ってきてくれて、それが今口封じのために
殺されそうになっていることを知る。
 そうして助け出そうとするのですが、体もままならず、捕まってしまいます。
 バカだなぁここで「自分を助けてくれた恩人だ。せめて自分の奴隷としたい」とでも言って
おけば何とかなったものを…。
 それで会議にかけられて、ブダイはチャプラが奴隷だとは知らずに養子にしたと嘘言います。
 チャプラもそれはそれで仕方ないって感じなんだけど、自分は追放、母は処刑と言う言葉を
聞いて、せめて自分も一緒に死なせて欲しいという。
 彼は最後の最後で地位よりも母を選んだのでした。
 転落人生という人もいるかもしれんけど、それでも母を見捨てて平然としてるやつよりは
よっぽどいいと思う。
 チャプラを戦場で拾った子です、奴隷ではないとかばう母に対して、ちゃんと自分は奴隷で
あったことを認め、母とともにあることを選んだのですから。

 この後、どうして身分を偽ったというおっさんに対してチャプラが、どうして貴族になりたいと
願ってはいけないのですか、(身分など)誰が決めたんです!と言ってました。
 生まれながらにして地位が決められている、いやしい人間であると決められているというのは
到底理解できないことですが、宗教の教えとして、輪廻転生の果てにそういう身分があるって
いうのもわかんないです。

 この後二人は崖へ行かされるのだけど、あれだけチャプラに声援を送っていた人たちが、
手のひらかえしたように罵ってるのは、人としてどうかなと思いましたね。
 この人たちのしていることこそ卑しいことだと思います。
 チャプラがどういう思いであれ、コーサラ国のために業績積み上げてきたのは事実なのに
それが奴隷だというだけで見下されるのは納得いかない。

 崖に追い詰められた二人を見つけてタッタが助けようとするのだけど、何ができるわけでも
なく、二人は槍に貫かれて崖に落ち、死んでいきます。
 無常ですねぇ。
 っていうかシッダールタの話にこの人たちが出ていた意味がわからんというか…。
 
 シャカ国ではシッダールタに子が生まれていました。
 つーかまた時間経過したのこれ!?
 シッダールタがヒゲ生やしてむさいおっさんになってんですけど!
 この頃シッダールタは迷いの中におりました。
 人は常に苦しみの中にある、それは苦痛ではなく、思うがままにならないことを思うままに
しようとして苦しむのである、と。
 シッダールタはその克服のために道を求めようとしていたようです。
 うーん…。
 結局思うがままにならないことを思うままにしようとするというのは「欲」であり、人間に欲が
あるから苦しむのだ、ということですね。それを乗り越えようとするのはどの宗教でも大体
似たようなもんじゃないかと思うのですが、私は、欲があるからこそ人間は人間なのではない
かなとも思ったりします。

 大きな木の下で瞑想するシッダールタ。
 家出!家出!(ネタバレやめてください)
 
 そうしてシッダールタはある夜決意します。
 すべてを捨てて出ていくことを。
 これが29の夜ですね!(by聖☆おにいさん)
 カンタカに乗って出て行ったシッダールタに、お付の人が追いついてきて(走って追いつくって
どんだけ…)、戻ってくださいといいますが、シッダールタは、カンタカを連れて戻って欲しい、と
頼みます。
 装飾品もすべて取り去り、一枚の腰布だけを身に着けたシッダールタはその後、ナイフで
髪の毛をジョリジョリ切り落とします。
 それでどうやったら坊主にできるのか理解に悩むところですが、ともかく装飾品は母へ、
髪の毛はヤショーダラーにと彼は託したのでありました。
 …羅髪になったのはもっと後…?

 で、それらのものを受け取って王らがショックを受けている間もなく、またコーサラ国がせめて
まいりましたよ!
 バンダカが、自分が指揮をとってやってもいいが、王にしろと脅しをかけてくる。
 最初からこいつはこれを狙ってたんですね。
 チャプラより始末悪いな。
 わかったわかった、海賊王にならなっていいから。

 そういうわけで無理やり王になったバンダカ。
 装飾品身に着けてます。
 だから…そういうことをすると悪目立ちするというのをお前はシッダールタから何も
学んでないのか。
 調子こいてるからやっぱやられたじゃねーか!
 死亡フラグ立てまくってたもんねぇ。

 兵士の死体が転がる戦場に現れたのはシッダールタでした。
 死んでいるバンダカの目を閉じてやります。
 この時初めてシッダールタは合掌を覚えたらしいです。
 そんなドラクエの特技みたいに言われましても…。
 この後またシッダールタは流浪の旅に出ました。
 そうしてシッダールタはのちにブッダ、目覚めた人となったようです。
 そして今は、立川のアパートにイエスと二人で有休を満喫しています。(コラコラコラコラ)

 ところでどこら辺が赤い砂漠なんですか?





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