多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→プリンセス トヨトミ


プリンセス トヨトミ

6/5鑑賞

 「黄金のブタin大阪編」、はっじまっるよー!(コラコラコラコラ)

 いきなり冒頭から「このことは誰も知らない」って出て、「いやいやいや、何のことよ」という
ツッコミをせずにいられません。
 さすがボケツッコミの大阪。
 冒頭一発目がこれか!

 誰もいない大阪の町を、鳥居という女性が走り回っています。
 難波とか黒門市場とか。
 それは、2011年7月8日金曜日のことでした。
 梅田駅とか映ってて電車止まってましたけど、よくもまあうまいこと撮影できたもんですね。すごいです。

 この日、大阪が全停止したらしい。

 誰もいない町を走り回る鳥居。
 仁先生を探しておられるのでしょうか。(中の人ネタ)

 ここから時代は戻りまして、1615年。
 あー戦国時代が終わった年(いろいろある考え方の一つ)ですっけ。
 大坂夏の陣で大坂城は炎上、三国無双と謳われた名城も、2日で落城、そして豊臣家は
断絶したらしいです。
 戦国BASARAこちらでは上映されてないから(今の時点で)合戦のシーンがBASARA見てる
ような気分にもなれて2度お得な映画!(なわけはない)
 そんな中で、女性が一人の男の子を必死に逃がそうとしています。
 おい、瓢箪落ちたぞ。どこに逃げたかばれるから拾え。
 森の中の隠し扉から女性は男の子に逃げるように言う。
 男の子の名は国松というらしい。
 つーか国松も逃げろ言われたら逃げんか!
 なんでボーッと隠し扉の通路に立って追手が来るの見てんだよ!台無しだよ!

 女性は追手に見つかって斬られ、隠し扉があることに気づいたその武者が国松がそこに
いるのに気づく。
 逃げようとした意味ねぇぇぇぇ!!!
 さあこの結末やいかに!?

 現代に戻ってきて月曜日。
 ということは7/4ですか。
 同僚が携帯忘れてましたよ、と持ってきたのは…尾形さんじゃないですか!SPの仕事に
復帰されたんですか!?(まだ捕まってます)
 彼の名は松平。
 ニコリともしない真面目な会計検査院のちょっと偉い人らしいです。
 もう二人、その部下である、鳥居とゲーンズブールとかいうのが歩いてます。
 そりゃ鳥居さんだって下の名前の旭で呼びたくなるわゲーンズブール君!
 多分私なら聞いた瞬間に名前忘れる。
 そして次に会った時に「えーっと…多串さんでしたっけ。金魚飼ってる」とか言いそう。
 で、鳥居は旭になれなれしく、緊張してるでしょーとか言ってて結構うざい。
 鳥居は鳥居でなかなかやり手の職員らしいですが、いろいろとウザそうです。

 鳥居は、行きの新幹線の中から富士山がクッキリ見えたら監査ででかいものが出ると
いうジンクスがあると話してくれます。
 でもって、旭は下の名前で呼ぶのやめてと怒るわけですが、鳥居は自分も下の名前で
呼んでいいよ、と。
 下の名前を知らないという旭。
 何言ってんですか!咲さんですよ!(それはJIN)
 つーか鳥居の性格誰かに似てると思ったら、動物のお医者さんの菱沼さんです。動きの
速い菱沼さんか…うわぁ…一緒に仕事したくねぇ…。

 新幹線に乗ってて鳥居は弁当をムシャムシャ食べながら、昔富士山を見た時に、ふもとに
白い十字架がいっぱい立っていて、後で親に言ったけど見てないと言われた、と言います。
 もう20年前のことだから今となっては妄想かもしれない、と。
 それを聞きながら松平は、自分も子供の時に見た、大阪城が真っ赤になっている光景を
思い出すわけです。
 それには何の意味があったのか。
 と、感傷に浸る間もなく、鳥居、富士山がくっきり見えた、大物が見つかるかもと騒いで
ます。
 話題の切り替えが早すぎてついていけないよ!

 大阪府かな、松平一行やってきてますが、出迎えた人がまずは冷たいコーヒーでも、とか
言いつつ名刺を出してるのだけど、それに応じず松平ら、さくっと監査開始。
 こうでないとやってられないのかもしれませんね。
 旭、監査の中で、数字が足されている不正を発見。
 松平の迫力に、職員が白状してたのが面白かったですねぇー。

 次に彼らは中学校に向かったんだけど。
 次のシーンで、全身真っ白の女の子が倒れてるので、何か事件?と思ったら、いじめの
光景でした。
 男の子がセーラー服着ていて、それに消石灰をかけていたらしい。
 おいおい消石灰といえども有害だからこんなことしたらあかんよ。
 空気読めない鳥居が、生徒が集まってるのを見て「何でしょうね、見てきます」と声かけた
のが幸いして、いじめっ子どもはどっかに行くわけですが。
 空気読めないのもたまには役に立つ!
 で、ここでその男の子を助け起こす女の子が。

 教師らが松平に、あれは大輔という子で、いきなりセーラー服を着て登校してきたから
いじめられとる、みたいなことを言うんですね。
 典型的な性同一性障害ですかね。こういうのは周囲に理解がないとすごく大変らしいですが。
 鳥居はトイレに行くと席を外します。
 鳥居のせいで10分押してると文句言う旭。
 10分くらいなら次の目的地に早めに行けばいいだろうが!

 トイレにいった鳥居、教員同士の不正データがばれたら…みたいな会話をたまたま耳に
する。
 おおっとさっきから空気読めなさでお手柄連発だ鳥居!
 というわけでお手柄立てて次の場所。
 OJOという団体らしいです。
 大阪城に関する資料とかいろいろまとめてる場所っぽい。
 ビルの前にやってきたのに、鳥居だけ正反対向いてる。
 お好み焼きの店があって、そっちを先に食べたいらしいです。
 でも松平は仕事が先と。
 ここでたこ焼き屋のおばちゃんが、たこ焼きもおいしいでー!と言ってたのが笑える。
 うむ、大阪はたこ焼きもお好み焼きもおいしいね。さすが食い倒れの街です。

 OJOのビルの前にやってきてブザーを鳴らす松平。
 今時こんなブザーが現役だとは!
 なかなか人が出てこないので鳥居がウロウロ。
 鬱陶しい!
 裏に回って出入り口がないですねーとか言ってます。
 腹減ってるから早く済ませたいのか…。

 おっさんがやっと出てきまして、長曽我部です、と名乗ります。
 ああ、あなたが瀬戸内海の頼れるアニキですか。(別の長曾我部さん!)
 会計を調べまして、それ自体は特に間違いがなかったのですが、松平は念のためと
オフィスを見せてもらいます。
 働いているのは21名。
 問題ないので松平は満足してビルを後にし、お向かいのお好み焼き屋で昼食。
 …鳥居さん、あんた何枚食べたら気が済むんだ…。
 あーでも見ていてお好み焼きが食べたくなりました。
 うまそうです。
 というわけで今夜は焼き肉だ!(待て)

 ところがここで松平、携帯電話をまた忘れたことに気づく。
 そして正面のOJOのビルに入っていくのですが…。

 いくら呼び鈴を鳴らしても応答がないため、松平は中に入ります。
 つーかこの時点で某総理(あえて伏せる)は、長曽我部に連絡入れればよかったのに…。
 受付もしまっており、携帯を忘れたと思しき部屋にいって取り戻すことはできたのですが、
オフィスにも人気がない。
 さらに、オフィスの中のデスクの引き出しはからっぽ、電話は通じないというありさま。
 彼は、もらった長曽我部の名刺に電話してみるんだけど、それは普通に応答があるん
ですね。
 では皆どこにいってしまったのか。
 ここの後ろ一瞬だったけど、ひこにゃんのポスターがあったような気がしたのは気のせい
かな。

 で、首をかしげつつ松平は出てくる。
 何も知らない二人が合流してると、その前をさっきの大輔をいじめてた奴が歩いて
行くのだけど、それへ「蜂須賀ー!」と叫んで走ってきた女の子の華麗なライダーキックが
炸裂しました。お前すげぇよ!
 
 というわけで火曜日。
 え?さっきの展開後の話は!?

 松平は大阪城を見ながらソフトクリーム食べてました。
 柔らかそうでおいしそうです。
 この映画随所に食べ物食べるシーンが出てくるから、腹へってしゃーないです。
 松平はまた、OJOを尋ねて、昨日携帯を取りに中に入ったら誰もいなかったのだけれど、
どうしたんですか、と尋ねる。
 すると長曽我部は、皆で昼食に出ていたというんですね。
 名刺に電話したというのも、留守の時には自分の携帯に転送するようにしていると
答える長曽我部。
 デスクの電話がつながっていない、というのも古いビルだから時々つながらなくなると
平然と言われてしまいます。
 さらに、今日のデスク引き出しにはちゃんとものが入ってる。
 何かおかしいのに追求しきれないというのは松平もモヤモヤするでしょうね。

 というわけで松平は、OJOと取引のある団体とかいろいろ現場を確認することに
します。
 ここでもし松平が首をひねりながらも引き下がっていたら、まあいろいろと問題は
解決しないままだったかもしれませんね。
 もしくは今までの監査はこうしてごまかしていたのかもしれません。

 大阪の資料を集めてる漆原という先生のところに来たのですが、ここは特に何も
なく、次の場所へ。
 なんかの企画を手伝ってもらったボランティア名簿をもらって、その人たちが本当に
存在しているかどうか、次々電話をかけるわけです。
 その後ろでほくそ笑む長曽我部。
 おそらくその手伝った人たちは本当にいて、何かもっと根幹のところで隠されて
いることがあるんじゃないかな…。
 私はそう思いました。
 
 その頃中学校では大輔がボコボコにされてました。
 
 結局何も出てこなかったわけですが、松平は、あの時自分はビルの正面にいて
ずっと見ていたと言う。
 あのお好み焼き屋にまた来ています。
 昼食に出かけたのなら出るところが見えるはずなのに誰も出てこなかった。
 それなのに誰もいなかった。
 つまり、OJOは何かを隠している、と考えるわけです。
 もしかしたらビルの奥の部屋にいたかもしれんやん。
 鳥居は、何か隠しているのだとしたら、大阪中が口裏合わせをしていることになり
ますよ、とあきれ顔。

 そこに大輔が戻ってきて、一行はここが大輔の家なのを知る。
 さらに女の子もやってきて、髪の毛ズタズタにされている大輔に、髪の毛は女の子の
命や、許せん、と怒る。
 つーかまあ普通に傷害罪ですけどね、髪の毛切ると。
 蜂須賀というのはヤクザの息子らしい。
 ことを大きくしたくないというけど、今時は法律厳しいですから、こんなことしたらすぐに
警察入って組解散ですよ。
 そんな女の子、チャコに大輔は、もう何もせんでくれ、と言う。
 確かに、チャコが飛び蹴りかましたのの報復が自分に来るんだからたまらんというか、
ほっといてくれ的な気分にはなりますね。
 飽きたらやめそうだし。

 さて水曜日です。
 あんたらどんだけ滞在してんのよ…。
 大輔は蜂須賀に、チャコに手を出さないよう頼むというわけですが、蜂須賀は、自分の
事務所にある代紋をとってこいと言う。
 いわゆる道場で言う看板みたいなもので、ヤクザにとっては命くらいに大事なものの
ようです。
 それを取ってこいと言う時点で、いじめをやめる気とかないよなぁ…。

 その光景を見ていた鳥居は声をかけて、ちゃんと親御さんにいじめられてること
言った?とか言います。
 うぜぇ…。
 松平が、親子だから何でもわかってくれるというのは無理だ、理解できないこともある、
と言ってて、鳥居はひどいと言うけど、大輔はそうですね、と同意。
 確かに、自分は女の子になりたかったというのをきちんと受け止める親もいれば、
否定しまくって、子供の人格まで否定する親もいますからね。
 ともあれ監査を早く済ませようとする松平ですが、学校校舎の一部に、変な扉が
あるのに気づく。
 それをどこかで見たことがある、と考える松平。
 ちなみにここの扉は立ち入り禁止なのらしいですが、大輔によると、大阪城に続く
道という話があるらしい。
 豊臣秀頼がここから逃げたという噂があるって。
 と、ここまで聞いて松平思い出しました。
 どこにこれと同じ扉があったのかを。

 松平はその足で漆原のところに向かいます。
 でも多分彼のことだから、監査はしっかりやっていったとは思うんだけど。
 んで、夏の陣の時の話を聞くのだけど、漆原は逃げたのは秀頼ではなく、秀頼の
子供の国松だと言う。
 ああ、冒頭に出てきたあのガキンチョか。
 国松も捕まってざん首され、豊臣の血は断絶したと言われているが、実はその国松は
別人だったという話があるようです。
 いつまでたっても見つからないのに業を煮やして、身代わりを立てて死んだことに
された、と。
 そして、大阪城から逃げる抜け穴はいくつかあるとされていて、そのうちの一つの場所を
聞いて松平は愕然とする。
 それは、OJOがある場所だったからです。
 さあつながりそうな感じになってきましたね!
 松平は、OJOにあの扉があったことに気づき、鳥居はホテルに返し、自分一人で向かいます。
 鳥居に「お前の言った通りだ。大阪中が口裏合わせをしているのかも」と言ってたけど、
それだけ聞かされてもワケわかりませんがな!

 長曽我部に会いに行った松平ですが、扉のことを指摘されて長曽我部は激怒。
 追い返そうとします。
 でもそこにお好み焼き屋の主人が現れて、自分が案内すると言い出しました。
 店はいいんですか?(いいんだよ!)

 よくここまでたどり着きましたね、と主人言ってましたが、別に松平何もつかんでない
わけですが…。扉の向こうに何があるか知りたいと言ってたくらいだし。

 そういうわけで、めっさ古い鍵を使って扉を開けますと。
 その向こうにはレッドカーペットが。
 は!
 もしやこの先は映画試写会などでスターが歩く道につながっているのでは!?
 …とまあそういうことはさておいてですね。
 主人とともに長い廊下を歩いていく松平。
 つーかめっさ長いんですけど、大阪なんだから動く歩道くらいないんかよ。
 二人は向こうからやってきた、車いすの男性と、それを押す男性に会います。
 そしてさらに歩いてやっとたどり着いた場所。
 主人は、ここ御存じですよねと言います。
 知ってるも何もついこないだまで松平さん、ここで要人警備やってましたから!
(またSPの尾形ネタか!)
 国会議事堂を模した建物になっていました。

 ここは大阪国議事堂であり、自分は総理大臣です、という主人、真田。
 ということはつまり、真田ユッキー(幸村って言ってあげて!)の子孫かな、この人。
 豊臣と言えばユッキーだもんね。
 
 鳥居の方は、大阪城を見る公園にきて呑気にたこ焼き食ってました。
 落とすなよと言われてお約束通り落としてんじゃねーよ!もったいない。
 つーかここの兄ちゃんが玉木宏さんなんだけどあまりにもチョイ役!いいのかよ!

 真田の方はといえば、OJOというのはそのまま王女を守る存在であると言います。
 日本なんだから王女じゃなくて姫様くらい言おうよ…。
 戦国時代にさかのぼり話し始める真田。

 夏の陣の時に国松もざん首されて豊臣の血は途絶えた、というのが表向きの話。
 しかし国松は生きていたという。
 あと、真田は大坂城を作ったのは誰だと思いますか、という定番の質問をしてきます。
 そんなの常識だろうが。大工さんだよ!(秀吉だよ!)
 ところが、夏の陣で大坂城は焼けてしまったため、今の大坂城は徳川家光が作った
ものだと言う。
 なんだったかなぁ、これ読んだことあるんですよね。
 今の大阪城は、秀吉が作った大坂城を壊し埋め立ててその上につくられたものであり、
つまり残骸やら死体やらがもろもろ埋まってるみたいなのを。

 ただ大坂商人は秀吉の方に肩入れし、家康らの所業をあまりよくは思わなかった。
 だから、国松を地域全体でかばうことにしたと、そういうわけらしいですね。
 時間をかけて国松を守る人たちを増やしていき、そうして大阪城の下、つまりここに
そういう人たちの拠点を作ったと。
 豊臣の子孫を守る使命のことは、父から息子にこの廊下を通って伝えるのです、と
言う真田。
 皆説明するの大変そうだな。
 人によっては間違えて伝えることとかないんか。
 ちなみに今豊臣の末裔は生きているけど、その人自身が豊臣の末裔であることは
知らないらしいです。
 伝えてやれよ!

 そして、明治維新が起こり、転機が訪れた。
 大坂はこれを機に国として認めて欲しいと新政府に頼んだ。
 旧幕府軍と戦うために資金が必要だった新政府は、その資金と引き換えに大坂を国と
して認めたらしいです。
 そのための条約書もある、と真田見せるのだけど、そんな大切なものだったら手袋して
扱いましょうよ!手の油ついちゃうよ!
 そこには確かに新政府の面々の名がありました。
 
 OJOが国からもらっている5億円の補助金は、大阪国を維持するための諸経費として
使われてるらしいです。
 借金ない国なんて超優良国じゃないですか!
 どっかの総理に見習ってもらいたいものです。

 正当な使い方だという真田に対して、正当かどうか判断するのは会計検査院だ、と
言う松平。
 真田は、王女の身に何かあれば男たちは立ち上がりますよ、と言う。
 そういうわけで松平、引き下がったっぽいのですが。

 まあこんな与太話を話せるはずもなく。
 松平は旭に、OJOの過去の資料など調べてほしいと言います。
 どうでもいいけど串カツおいしそうだなぁ…。
 ここで笑ったのが、松平が旭に「旭」と言ってて、鳥居が「ゲーンズブールですよ」と松平に
言うのだけど、旭が速攻「旭でいいです」と言ってたとこ。
 どんだけ松平好きなんだ。
 面白いな。
 そして松平は、明日鳥居は例のお好み焼き屋にずーっといてくれ、と頼む。
 真田の見張りってことですか。
 しかし松平さん、伝え方悪かったよ。
 翌日の木曜日になったけど、鳥居、まだ店開いてない、準備中の時からいっちゃったよ!
 鳥居は何も知らなくても、松平に話をした真田としては、バリバリ警戒しちゃうでしょうが!
 鳥居の性格を計算に入れておいて下さいよ松平さん!
 しかも準備中だっつーてんのにお好み焼き注文しちゃってるよこの人!
 ずっと鳥居のターン!

 松平はまた漆原のところにいって話を聞いているのだけど、書物の歴史は氷山の一角
だし、権力者によってしばしば事実と変えられることがあるから、真実はどこにあるか
わからない、隠されている歴史もありますよ、と言われる。
 まあそれが大阪国の存在でしょうね。

 一方鳥居の方はもくもくとお好み焼きを食ってて(どうやら本当にずーっと食べ続けの
ようだ)真田はそれを、ここにいるために無理して食べてると勘違いしたらしく、鳥居に
ゆっくりしてって下さい、と声をかける。
 鳥居、じゃあ、と言ったので「おっとさすがに満腹だったのか!?食べるのやめる!?」
と思ったのですが、普通にまた注文してました。まだ食べるんかい!

 松平の頼みを完全に勘違いしまくっている鳥居がお好み焼きを堪能している頃、
松平は旭と合流します。
 旭は、過去の資料は特におかしくないが、35年前の資料だけがない、と言う。
 それを聞いて、赤く燃え上がった大阪城を思い出す松平。
 もしかしてそれがちょうどその時期なのでは…?

 鳥居の方はさすがに食べ飽きてきた感じっぽいのですが、チャコがやってきて、
すぐ帰って行ったのにあわてて後を追います。
 ………店の見張りは?
 チャコに話しかける鳥居。
 この時点で完全に任務忘れてます。
 お前は常に一つのことしか覚えてられないんか!
 しかも鳥居チャコに、大輔、あなたのために代紋取ってこいと言われてたよ、と
ペラペラ。
 そんなこと言ったらチャコが乗り込んでしまうやろが!!!!
 ほんっとーに空気読めないなお前!!!
 チャコは、自分のことくらい自分で始末つけれる、と走っていってしまいます。
 完全に余計なことしてくれましたね、鳥居…。

 松平は真田に電話して、検査院の見解を伝える、今日午後5時に大阪府庁に
来てください、と伝えます。
 さあ、どうなることやら。
 エレベーターの中で旭と話をしようとする松平ですが、おばちゃん達がどんどん
乗り込んできて、やかましくなってて、うんざり顔なのは面白かったです。
 ここで旭はOJOの真田さんは何を言ってましたかと聞いてきて、松平は、会談を
申し込んだと答え、その時間まで自由にしてていいぞ、と自分はどこかに出かけて
いきます。
 彼はこの後、どこかへ墓参りに行くのですが。
 それを山の上から旭が見ていて、ストーカーみたいでマジキモかった。

 真田はある覚悟を決めたらしく、帰宅した大輔を連れてあの廊下へ行きます。
 驚く大輔。
 王女を守って欲しい、それがうちの家系の役目だ、とすごいことをカミングアウトする
真田ですが、あの、その王女さんですが、今一人で蜂須賀の親の事務所に殴り込みに
いってますけど…守れ以前に超ピンチなんですけど!
 その、守るのが真田の末裔の役目だ、とすごいいいことをいった真田に対して
「無理」と即答する大輔。
 お前ェェェェ!!!断るのが早すぎる!
 ちょっとは考えようや!
 真田は、王女とはお前もよく知ってる子だ、チャコちゃんや、と言います。
 
 さてそのチャコちゃん。
 事務所の前にきたところでタクシーが割り込んできた。
 なぜか目的地を知っていた鳥居でした。
 彼女はバカなことはやめなさい、とチャコをタクシーに押し込んで走り去ります。
 が。
 松平の言う通り店に居れば、こんなことには…。
 目撃していた人達が「王女がさらわれた!」と騒ぎになってました。

 この後いつのまにか戻ってきた大輔ですが、なんとこっちがノーマークだった分
代紋を奪う行為に出てました。
 やらかしおったー!
 ビルの外にブン投げるんだけど、下を歩いていた蜂須賀に命中。
 いい気味だ。
 さらに、ヤクザに追い詰められた大輔、ダイブして、蜂須賀にぶち当たった。
 ……すいません真田さん。
 お宅の息子さん、チャコちゃん守る前に死にそうです。

 その真田は長曽我部から、タクシーでチャコが連れ去られたこと、現場に鳥居の
名札が落ちていたことなどの報告を受け驚きます。
 彼にしてみれば松平が、交渉を有利にするためにチャコを部下に命じて連れ去った
みたいな勘違いをしてしまうわけで。店も見張りに来てましたしね。
 あれ、今回のことってもしかして、鳥居が一番の原因なんじゃ…。

 真田は松平に電話し、どういうことですか、王女が連れ去られました、我々は
立ち上がりますよと宣戦布告する。
 そうして大阪城が赤く染まりました。
 つまりこれ合図なんですね。
 この後見たおばちゃん達が瓢箪を出して並べ、それを見た男たちは立ち上がり、
動き始める。
 ここのシーンはマジ鳥肌立つほどかっこよかった。
 一つの合図を機に黙々と皆が行動し始めるっていうのが。
 かっこいいです。

 さらにニュースとかでもキャスターが瓢箪をサクッとだして、男性キャスターはそれを
見て席を外し、テレビを見ていた男性らも出ていく。
 いいですねーこういう演出。

 旭は城が赤くなっているのに気づき、松平に知らせます。
 それを見た松平は、35年前のことを思い出し何かが起きていることを知る。

 んで大輔ですが、警察に捕まって取り調べ受けていたのだけど、その警察官までも
出て行ってしまって、一人ぽつーんと残されます。
 おいおいおい、これはパトカー乗りたい放題やぞ!
 室内の標語の「オカン!アカン!それ破産!」にちょっと笑った。

 男たちがどこにいったかと言うと、大阪府庁に押し寄せてきていました。
 それを見下ろす旭がなんかニヤニヤしていて、こいつはこいつで何かを知っている
んじゃないかなーと思ってたんですが。
 松平は旭に何が起きたと思う、とか言い出して、お前はさっきOJOの真田さんと
エレベーターの中で言っただろと指摘する。
 ああ、気づいてたんですね。
 何かを知ってるってことを。

 鳥居の方はホテルにチャコを監禁中。
 …この人、自分がやらかした事態の大きさにまだ気づいてません!
 しかもベッドに二人して腰かけてガールズトーク中。
 気づいて!結構大変なこと起きてる!

 旭は今回の監査にわざとOJOをリスト入りさせて、携帯を忘れるように仕向けて、
大阪国のことを調べるように仕組んだらしいです。
 というのも、大阪国が表ざたになればいいと思ってたらしい。ひっそり語り継がれて
いくのが納得できない、あんな頼りない総理大臣に任せておけるか、ということの
ようです。
 頼りないって、日本国の総理大臣に比べたらずっとマシやろが!!!!
 ずいぶん回りくどいやり方するなぁ。
 しかし、鳥居の件はこいつが仕組んだことじゃないようです。
 まああいついつも動き読めないから…。

 ともあれ、5億もの補助金を松平が認めるはずはないから、これを機に大阪国の
存在が表ざたになれば知らしめることが出来る、という旭。
 知らしめたところで誰が信じるかというのを考えなかったんでしょうかこいつは。

 なんであの時松平を中に入れたんですか、という長曽我部に、真田は、本当の
敵とは、正直に生きてる人間です、と言います。松平をごまかせるとは思えなかった、と。
 その松平は、頼りない総理と言ったが俺はそうは思わない、と旭に言ってました。
 あの男は手ごわいって。

 そうなんですよね、本当に手ごわい人間って、見た目だけでやばいと思えるような
人じゃなくて、ニコニコしながら自分の主張を通してくるのが一番やっかいだと思います。
 威圧したり表だって何かするわけではなく、主張を通すのに一歩も引かないでずっと
交渉してくる、みたいなの。

 呑気にガールズトーク中の鳥居とチャコですが、ここでやっとこさ大阪城が赤く
なってるのに気づいてくれました。長かった…。
 鳥居はこんな鈍くてもさすがに何かあると思ったらしく、チャコを置いて外に確認
しにいきます。
 
 会談が始まりまして、松平はまず、大阪国を国として認めないと宣言する。
 集まった男どもがすごいブーイングしてます。
 20世紀少年のエキストラもすごいと思ってましたが今回は群を抜いてすごいですね。
 その頃鳥居さん、事情を知らないわけですから、誰もいなくなった大阪の街をキョロキョロ
しながら走ってました。
 これが冒頭の映像につながるわけですね。
 この事態を引き起こした元凶が、蚊帳の外に置かれているとは…。
 つーかここで松平とか旭に連絡入れようと思わんのでしょうか?

 真田は、話し合いの前に王女の無事を知りたいと言う。
 松平は、安全は保障すると言いました。
 まさかどこにいるかわからんとは言えないだろうし、それ言ったら暴動になるから
これはハッタリなんでしょうね。えい、忍者ハッタリくん!(黙れ)

 ちなみに松平は、35年前も監査を同じようにして追っ払ったんでしょうと指摘してくる。
 彼には確信があった。
 自分が赤く燃える大阪城を見たと。
 ここで初めて松平は、自分の父が大阪出身であることを明かします。
 ただし、もう亡くなってるらしい。
 ざわめく聴衆。
 ともあれ松平は、補助金は不適切なので、事実を公表すると言うのですが、真田は
政府から正式に承認されているのだから、公開は待って欲しいという。
 でも松平は、検査院は内閣からは独立しているから、関係ないとはねのけるんですね。
 ここまで融通聞かないからこそ、鬼の副長と恐れられたんでしょうが…。
 どっかのニコチンマヨ中毒副長とかぶるな。

 真田は、王女だけではない、もっと大切なものを守るために皆集まっていると
言います。
 ここにいる男たちは若い者が少ない、ほとんどが40代以上です、と。
 ここに集まる条件は一つは14歳以上、これは元服に当たる年の事らしい。元服だと
数えで15だったから14歳以上ってことですか。
 そうしてもう一つは、父が亡くなっていること、でした。
 あの廊下を大阪国の男性は人生で二度歩くことになる。
 一度目は子供として、父に連れてこられる。
 二度目は自分の息子を連れていく時。
 子供は初めてその時自分が大阪国の国民であることを知り、豊臣の末裔の存在を
知るらしいです。
 松平は、なぜ教えられただけで、大阪国の存在を信じられるのか、と疑問を呈するの
ですが。

 真田は、それは父の言葉だからです、と言う。
 父親は自分に死が訪れるのを確信した時に、子に教えるのだと。
 廊下を歩きながら子は大阪国の話を聞き、なぜそれが自分に知らされたのかを聞かされる。
だからこそ、父の覚悟を知り、自分に思いが託されたことを知るらしいです。
 ようするにしんちゃんの「男どおしのお約束!」ということですか。(ああなんか軽い感じに!)
 そうやって聞かされれば受け止めることになるでしょうねぇ。
 ………真田、大輔に話してましたけど、ということは死ぬってこと?
(死ぬかもしれない覚悟をしたってことでしょうか?)

 これからも王女とこの国を守る、それがすべての質問に対する私の答えです、と真田は
いいました。
 その頃やっと事情理解してない鳥居が、なんですかこれーみたいな感じでチャコとともに
やってきました。
 あんたのせいでここまで騒ぎでかくなったんだよ!
 真田は、死んだ松平の父も、何とかして国のことを伝えようとしていたのではないですか、と
言います。
 ところがこんなジーンとするいいシーンだったのに、来ていた大輔が、帰れ!と松平に
罵声を浴びせる。
 父が死んでいなければ来てはならないわけですから、当然真田はお前こそ帰れよみたいな
感じで怒る。
 そうこうしているうちになんと松平、いきなり撃たれました。
 これ結局誰が撃ったのかわからないんだけど。
 つーかSPでも撃たれこれでも撃たれ、あんたも大変だな…。

 松平が若かった頃、父から電話がかかってきて、大阪に帰ってこれないか、と言われたことが
ありました。
 でも松平は仕事を理由に断ってしまった。
 それからほどなくして父は亡くなったようです。
 つーかこのシステムもこんな風に、突然のことで父親が死んだ場合、その子供は大阪国の
こと知らないまま育ってしまうんじゃ…?

 これからどうなるのと聞いて来た大輔に真田は戦争にはならないと言ったうえで、世の中で
難しいのは正直に生きることだ、覚悟があるなら好きな道を行けと言います。
 ただし男だろうと女だろうと王女は護らないといけない、と。結局そこに戻ってくるんかい。

 松平が目覚めまして。
 真田謝るわけですが、松平は、OJOの監査は問題なかった、終わったので私は明日東京に
帰りますと言います。大阪国なんて知らないと。
 スッキリした顔してましたし、父親への罪悪感というか、そういう荷物を松平は初めて降ろす
ことが出来たんじゃないかなぁと思います。
 そして、自分もこの国を守ろう、と考えたのではないでしょうか。
 あと鳥居はちゃんと謝っとけよ?

 真田がこのことを国民に伝えたあと、皆が歓喜してたシーンはよかったです。

 松平は旭に、自分の父親はどうしようもない人間で、子供の頃離婚した、と言います。
 それで父が恥ずかしくてあれこれ適当な嘘をついていたら、いつの間にか官僚という
噂になってたらしい。
 そして、母とともに東京に出てきてからはそれきり会うことがなくて、たまに父から電話が
あるとすれば、病気と称して金の無心だったりしたので、最後の電話もまた、そういうもの
だろうと思ってたようですね。
 …父親の自業自得じゃねーか!
 父に関しては別にいいけど、大阪に戻らなかったこと、あの廊下を歩かなかったこと
だけは後悔している、と松平は言いました。
 旭もまた、大阪国のことをちゃんと受け入れられたんじゃないかなと思いますね。

 さてさて。
 そういうわけで大輔、元気に登校していくのですが。
 チャコがやってきて、スカートめくってました。
 嬉しくねぇぇぇぇ!大輔のパンチラ全然うれしくねぇぇぇぇ!
 誰だこんなシーン入れたのは!
 逆セクハラじゃねーか!
 
 でもって松平は、一人あの廊下を歩いていました。
 途中からお父さんの幽霊と合流して(幽霊言うな)歩いていったのはよかったですね。

 そうして帰るわけですけども、帰りの新幹線の中で松平は、富士山のふもとに十字架が
立っているのを見て、びっくりして鳥居に声をかけようとするんだけど、寝てました。
 写メ…はケガして片手ふさがってて、もう片手でアイス食ってるから無理か。
 肝心な時に役に立たねぇ…。

 これで終わりかと思いきや、実は続きがあるのです。
 逃げ道から逃げずに女が切り殺されるのを見ていた国松君。
 追手に見つかってしまいます。
 血が絶えるゥゥゥゥ!!!!
 しかし、国松の存在に気づいた武士は言いました。
「行け!」
 こうして「彼」の先祖もまた、大阪国を守ったのであります。
 この「先祖」が誰の先祖であったのかは、エンドロール最後まで見ればわかるはずです。
 過去も未来もそういう家系なんかなーって感じでした。


 真田の名が幸一でしたが、やっぱり「幸」の字を家系的に継いでるんでしょうか。
 大輔も改名したりするんかな?
 あと、映像のシンクロがよく使われてて面白かったです。旭が振り返るのと同時に松平が
振り返ってみたり、鳥居がたこ焼き落とした時に、ちょうど地下にいる松平が上を見上げて
いたりなど。
 それと話の雰囲気が似てると思ったら、鴨川ホルモーと同じ作者さんなんですね。
 この作品もなかなか味があって面白いですよ。




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