多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→コンテイジョン


コンテイジョン

11/16鑑賞

 えーと、私は面白かったけど多分、何かパニックものを期待していくと面白くないんじゃない
かなーと思います。
 話自体はかなり淡々と進むので。
 あとフリー記者が超うぜぇ。あいつがこのウィルスで死ぬというオチだったらちょっと面白い
のにと思った。
 私が面白いと思った部分はウィルスの進化っぷりだとかDNAの部分ですね。それが、よく
考えてあるなぁと思ったので。
 なので、パニックものとか期待するなら、今出ているレンタルDVDでそういうの借りてきた
方が多分面白いと思います。

 さてこの物語、実は、「感染発生2日目」から始まります。
 なんでって思うかもしれませんが、これは最後まで見ると理由がわかります。
 つーかも最初に言っちゃいますけど、1日目を明かしてしまうと、感染源が分かってしまって
つまらんからです。この映画の怖さは「どこから感染したか」がつかめないからなんですよ。
 話の前半部分は主に最初と思われる感染者がどこから感染したのかを調べる内容ですので。

 というわけでウィルス感染2日目。
 ある女性が男性と電話しているのですが、会話から、不倫関係の相手だとわかります。
 この彼女ベスは出張先で浮気をして、帰るところというわけです。
 電話の相手、ジョン・ニールが「また会えなくても会えてよかった」という死亡フラグをグサグサ
立てたところで、ベスはフライトのため喫茶店を出ます。
 その頃香港では別の感染者がいました。
 口を覆いもせずセキしてるのがすごい気になった。こういうのって結構広がるからなぁ。
 また、ロンドンでも死者が早速出てました。
 そして東京のバスでも。
 なんか、倒れこんだ人を前にして携帯で撮影している人がいる、というのは皮肉が効いて
いますなぁ。
 
 ベスはアンダーソンという会社に勤めてる人というのがこの後の映像でわかります。
 
 香港の具合悪い男性、具合が悪いなら家に居ればいいものを、フラフラフラフラ出歩いて
結局トラックに轢かれて死ぬという具合に。こういうのだと、ウィルスの死者にカウントされない
ので、感染源特定が遅れたりするからなぁ…。

 エリスという、CDC(米国疾病予防管理センター)に務める人が、掃除夫から息子の病気のことを
質問されて、自分は専門外だけどいい医者を紹介しようと言ってて、いい人だなぁと思いました。
 その一方で、アランというフリー記者が、日本のバス内で撮影された動画を新聞社かな、持ち込んで
いるのですが、うちの社の健康部の人に言ってみるとか言われ、自分のネタを横取りするなと
大慌て。
 うーん。
 まさかこの時こいつが、あんな展開になろうとは…。
 しかもこのアラン、日本の魚は世界に出回る、世界中の寿司好きに知らせてやらないととか
言ってます。
 つまり、日本で疫病が流行ったならそれが世界に回る可能性はある、と。
 言わんとすることはわかるけど遠回しに日本の現状について皮肉言われてるような気がしたのは
私だけ…ですね、うん。

 ここで、主役と言っていいのか知りませんけど、ベスの夫であり、クラークという子供の父で
ある、ミッチという人が出てきます。ミッチー!!!(そのミッチーじゃない)
 熱があるというクラークを学校まで迎えにきたのでありました。

 感染発生4日目。
 ベスがけいれんを起こしてミッチは救急車を呼び病院に収容するんだけど、あっという間に
彼女は息を引き取ってしまいます。
 あまりのことに事情が呑み込めず、医者からの話に「彼女と話は出来ますか?」とか
言っちゃうミッチ。気持ちはわかる。
 しかも肩を落として帰宅途中に、ベビーシッターから電話がかかってきて、クラークも急変して
死んだのですね。
 奥さんも子供も失って可哀想だなぁ。

 で、香港で感染してトラックに轢かれて死んだ男性には同棲相手がいたのですが、
その女性も感染してバスの中で死亡。
 感染はジワジワと広まっていきました。
 シカゴでもニールという人が感染みたいな話が確かチラッと出てきたと思うんだけど、
ベスが会っていた相手ですね。
 この後ベスは解剖に回されます。
 ちょっと生々しいので苦手な人は注意。
 脳を開けてみると、脳溝が壊滅状態、脳底がひどい状態になっているようで、エリスは
助手に離れるように言う。感染症であると気づいたからでしょうね。
 
 この頃になるとニュースでも取り上げられ始めていて、エリスはミアーズという博士を
ミネアポリスに派遣することにします。
 空港で、隣のおっさんが「その服じゃ寒いぞ」といきなり話しかけてくるので何かと思ったら
派遣先の人だった。びっくりしたー。フレンドリーすぎるだろと思って。

 ミッチの方は隔離されていて、旅行に出かけていた娘、ジョリーが戻ってきて話しています。
 ここから、ミッチは本当の奥さんとは離婚していて、ジョリーは実の連れ子であること、クラークは
ベスの方の連れ子であったことがわかります。ややこしい家庭だなおい。
 んでミッチはジョリーに本当の母の家に行けとか言うけど、ジョリーは残ります。まあどこに
いっても感染の危険あるからなぁ、今は。
 エリスらも、まだ症状を軽く考え、家で治そうと考える人がいるから、感染は広まるぞーって
感じです。
 日本と違いアメリカなどでは医療費も高額なので、一般的に薬をドラッグストアとかで
買って家で治すのが普通です。よっぽど大変な時は救急車呼びますけど、有料なので、
行き倒れてる人がいたりするような時には、その人に、救急車を呼んでもいいか尋ねてから
呼ぶことも。(お金が払えなかったりするから)
 で、皆は、二次感染の可能性を心配。
 R-0の係数が2とか出てきますがつまりこれは、感染した人がどれくらいの人に感染を
映すか、その数字であると考えればいいです。
 つまり数字が大きければ大きいほど、感染者は爆発的に広がっていくというわけです。
 今回はまだわからない、r0の係数が分かれば、感染の規模はつかめるとか言って
ますが…。
 本当はこの時点でもう、自宅待機だの最低限の外出にとどめるよう呼びかけるべき
なんですけどね。パニックが起きるとか言ってる場合でなく。
 食料に関しては配給するとかね。
 こういう危機管理はアメリカの方が日本より優れてるはずなんだけど。
 クリスマス商戦がもうすぐ始まる(から騒ぎを大きくしたくない)とか言っちゃってる見通しが
甘かったな。

 ウィルスの分析が始まりました。
 ウィルスの何が原因かわからないけど、死に至らしめるまでのスピードが速いのかな、
それが早すぎて肉体が反応できないまま死亡に至るという恐ろしいウィルスみたいです。
(普通はサーズ、エボラなどでも、体に入れば免疫機能が働く。必ず抵抗しようとした跡が
あります。それがないということは、驚異の速さで死に至る、と考えていい)
 んで、そういうのを分析しているサスマン博士というのがいるんだけど、アランがまた
付きまとっててうぜぇ。人が電話してるのに後ろからギャーギャーわめきたてんな。
発情期ですかぁ、コノヤロー。
 つまり取材したいらしいんだけど、サスマンにとってはウザいだけらしく、アランのブログも
ネットはバイオ兵器だと揶揄してます。
 
 CDCの中では、感謝祭を狙い撃ちしたテロなんじゃないか、鳥インフルエンザじゃないのか
とか言われてますが、それに対してエリスが、テロならもう鳥がやってる、と皮肉で返すのは
面白かった。鳥の方がよっぽど怖いからなぁ。(渡り鳥とかは生命力が強いので、感染しても
死なず、媒介になって、元からそこにいる鳥に感染させたりなどがある。結構怖いです)
 
 一方、ベスの会社にやってきたミアーズは社員に話を聞きます。
 ここで、出張に行く前に接触していた人たちは問題なかったんだけど、出張から帰ってきた
彼女に用事があって空港に直接会いにいった人がいる、と言われてミアーズはあわてて連絡をとる。
 でも時すでにお寿司、いや遅し。(謎時〜の風祭警部なみのダジャレだな!)
 バスに乗っていたんだけど彼は感染していて、降りたところで倒れてました。
 ただ、ミアーズらが駆けつけてきたのが間に合ったっぽいけど、この後出てこなかったところを見ると
亡くなったかもしれません。
 この後彼女はミッチに会います。
 そして、ベスがシカゴで元恋人のジョン・ニールと会った形跡があることを話す。
 で、ミッチに、あいつが移したのかと言われてあわてていたけど、調査中ですとでも言っとけばいいのに…。

 そうこうしている間にもウィルスの分析は進んでいたらしく、複雑な状況だというのが分かってくる。
 ブタとコウモリの遺伝子が変容しているらしいです。
 エリスは、ウィルスの得意技だというけど、こういうのやられるからワクチンとか特効薬見つけるのが
大変なんだよなぁ。
 今現在の致死率は20%らしいです。画面見てるとどうも数字が逆じゃないかと思いますが。
(80%くらいじゃないかと)
 というわけで、ウィルスの研究はレベル4での施設に限定、ミアーズは研究を頼んでいた、サスマンにも
電話して、ウィルスの検体を処分し、研究を中止するように伝えます。サスマンとこはレベル3
なので、ウィルスが逃げる危険性があったから。
 レベル4というのは致死率も高く非常に危険なウィルスを扱う場所と思っておくと間違いないです。
そして完全に隔離された施設です。何かの建物に付随してということは絶対にない。(ウィルスを
誤って持ち出してしまう可能性があるから)
 ちなみに日本には実質上のこのレベル4の施設がないんで、もしこういう事態が発生すると
大変ですね。
 どっか作れないものかと思うけど、狭い日本じゃ無理でしょうなぁ…。

 で、そういう話があったにも関わらず、無視して研究を進めてしまうサスマン。
 自分が感染を広げることになったらとか思わんのか。

 エリスは周囲の人から、過剰反応ではないか、と対応について言われてるけど、エリスは、
過剰反応くらいの方がいい、と涼しい顔。私はエリスの対応の方が正しいと思いますね。
 新型インフルエンザでもものすごい騒ぎになったけど、ああやって皆が危機感を持ったから
あの程度で済んだ、と考えるべきです。それより前に流行ったはしかのように、「大したことない」と
感染者が自宅待機せず出歩いたせいで感染を広めたことを考えると、非常時には過剰ともいえる
対応をすべき。そして終わった後に「過剰反応だ」とか言ってるアホは豆腐の角に頭ぶつけてろ。

 その頃WHOでは、レオノーラという博士が、香港へ派遣されていました。こちらの感染を
調べるらしい。つか、この人、レオノーラ・オランデスという名前らしいんだけど、日本にきたら
「おるのかおらんのかどっちですか」って絶対言われるな…。
 
 とりあえず、ウィルスを培養してワクチンをという話はあるんだけど、ウィルスが強すぎて
細胞を殺してしまうので、全然培養が出来ておらず、研究が進まないらしいです。
 ベスの方は行動が調べられてきていて、出張の時にカジノのATMを利用していたことがわかり、
防犯カメラ映像を洗うことになってました。
 レオノーラがやってんだけど、これ大変な作業だろうなぁと思う。
 その後ろでスンスンスーンっておっさん(スンだっつの)が、自分の母も感染して、村が大変な
ことになっている、という。
 いやどこも大変だから。
 
 そんな中、サスマンから驚きの連絡が。
 ウィルスの培養に成功したというのです。
 レベル3の施設でやっちゃったのもあれだが、成果は成果として、これを製薬会社に持ち込むことも
出来たのに、CDCに連絡してきたということは、本当に私心はなかったんだろう、とエリスはそれを
受け取ることにする。まあ、あーだこーだ言ってる場合じゃないですからな。
 ただ、これはあくまでも第一歩であり、ここから、何が効くかを見つけ出して、治験して、ワクチンを作る
のには少なく見積もっても半年くらいは軽くかかるわけで。
 それまでに何千人が死ぬやらって感じですよね。

 その頃アランは、これ誰?
 株を買ってるおっさんだかに接触してます。
 おっさんはアランのアドバイスが聞きたいらしい。
 ああ、ずっと放置されてましたが、日本のバス映像を見た時からアランは、感染症の可能性を
示唆していて、ブログ記事にしていたらしい。
 おかげで、今では1200万人のアクセスがきたらしいです。
 やったね!(アクセスを喜んでいる場合ではない)
 んで、この株主は、製薬会社の株を買ってたんで大儲け、ということで、次の株を聞きにきた
らしい。
 アランは、レンギョウという薬草を知っているか、と尋ねる。
 これが特効薬らしい。
 つまりアランにしてみれば、このレンギョウに関する株とか情報を買っておけば、さらなる
金儲けができるといいたいわけですか。
 でもそんなこと突然言われてもなぁ。
 
 ミッチの方は、感染することもなく、隔離から解除されるのですが、自分に免疫があるなら
自分の血液から血清を作ってというけど、血清は高価になってしまうから、とやんわり拒否された。
 さらに、娘のジョリーは同じ免疫を持っているかわからないということで、ミッチは彼女を
守る決意をします。
 確かにこういう免疫能力は遺伝していくとも言われるんだけど、子供ってのは親の遺伝子を
半分半分で受け継ぐので、必ずしも同じ能力あるとは限らないんですよねー。

 その頃ミアーズは、大きな体育館みたいな施設を手配してもらってました。
 ここに感染者を収容するというわけです。
 いいアイディアですね。
 ただ、彼女自身ここに収容されることになるだろうとは、思ってもみなかったでしょうが。
 つか不思議なんだけど、もっと警戒してしかるべきなのにどうしてこの人は、感染源を
調べながらも、感染対策をちゃんとしなかったのか、と。自分だけは感染しないと思ってた
のかなぁ?

 ウィルス研究の方では、各地で死亡した人のウィルスの検体が一致、やはり同一の
感染源であったことがわかります。つまり、ベスが誰かから感染をもらっていて、それを
あのカジノで出会った人にまき散らした、というわけです。

 ミッチの方は自宅にジョリーといましたが、アンドリューという、ジョリーの恋人がやって
くるけど家の中に入れない。感染が怖いからってのは仕方ないと思う。つかこいつ
アンドロイドじゃないだろうな。(昔アンドリューNDR114というタイトルの映画があった。)

 さて、レオノーラの方は、いろいろ連絡入ってると思うのですが、ベスの映像を確認中。
となりにメガネの男がいて、ベスが賭け事で勝ったので、ゲン担ぎとしてチップに息を
吹きかけてもらうんですね。(こういうのはよくある)
 このメガネ男が、日本で感染して死んだ男性ですね。
 彼女はこの後も映像を見ていきますよー。

 その頃ミアーズ、恐れていた事態が。
 彼女自身感染してしまったのです。
 つかホテルの洗面所で手を洗ってたシーン、どんだけトイレットペーパー並べてあるんだよ。
サービス過剰だよ。
 それはさておき、彼女はホテルとエリスに連絡。
 あの体育館に収容されました。
 エリスはエリスで、彼女を専用の飛行機使って連れ戻したい、とライルという海軍の人に
相談するけど、一職員を特別扱いできないと言われる。
 まあそりゃ当然かと。
 ミッチの方も、葬式したくても出せないと葬儀社の人に言われて困り果ててます。
 火葬ならできるって言われてたけど、火葬にすればいいのに。衛生上からしても土葬ってのは
やっぱり怖いですよ。

 レオノーラは監視映像を見ていて、各地で死亡した人が次々ベスに接触しているのを
確認します。香港で死んだあの男性もここでバイトしてました。ベスがカジノの前にどこにいって
いたかが問題なんだけど、それがまだわからない。
 確かに個人で動かれたらわからんだろうなぁ。
 その後ろでスンが、ネットで言われていたレンギョウを試したけど、母は死んだみたいなことを
言います。
 やっぱきかないんじゃん、あの薬。
 さらにスンは、アメリカとかフランスが実はこっそりワクチンを作っているのではないか、と疑って
いるらしい。
 多分そういうのがネット通じて広がってるんでしょうね。有事の際にはそういう噂が広まりやすい
ものだから。その根底にあるのは、わずかな望みだと思うんですけどね。
 でも無責任に広める奴が一番迷惑ですね。
 スンは仲間にこっそり連絡して、やるなら今しかないとか言ってます。
 で、レオノーラをいきなり拉致。
 自分達の村人が隠れている場所にこっそり連れていく。
 つまり、アメリカとか相手に、彼女を人質にして、ワクチンをもらおうとしたわけです。
 できてもいないのに…。

 そういうわけで、アメリカは事態は緊急を要すると判断したらしく、大統領は秘密の部屋に
避難。(ハリーポッターかてめぇは)
 アランは悠々と、自分もウィルスに感染したけどレンギョウを飲んでいる、明日も中継できたら
効いた証拠だよとか言ってます。
 こいつの余裕っぷりから見て絶対感染してないたろ。
 エリスの方は、1918年にはスペイン風邪で人口の1%が死んだと言ってます。
 あれはひどい流行でしたね。
 これの元はA型インフルエンザウィルス。r0を用いて言うなら、2〜3.5前後くらい。結構な率です。

 エリスはこの後、恋人であるオーブリーという女性に電話、シカゴを離れ自分のところに
来るように言います。そういうのは人間として仕方のない情報だと思う。
 誰にも話すな、接触するな、とか言うんですが。
 あの、このあとこの人、思い切りスーパーで優雅に買い物されてますよ…?
 で、エリスが振り向くと、掃除夫が話を聞いてました。でも、事情を理解してくれたのは
ちょっと嬉しかった。
 さてオーブリー、買い物をしているわけですが、友人からの電話につい、エリスから避難しろと
言われたことを言っちゃうんですね。
 ああこれ、「絶対秘密だけど」であっという間に広がるパターンだ…。

 というわけでアランのブログを見たらしい人々が、レンギョウを買うためにドラッグストアに
来てるんだけど、人数制限かけられて、いきなり暴動に。
 このあたりすげぇな。
 日本人だと文句言いながらも帰るパターンですね、確実に…。
 つかレンギョウという薬草、調べたら本当にあったからびっくりした。

 その暴動を眺めつつ、ミッチとジョリーはスーパーにきてたけど、店員いないどころか強奪に
なってるし。
 ここもよく考えたら、感染者が触ってるかも知れない、危険だということで二人は家に戻ります。
気持ちはわかる。
 しかも、町を出ようとしても、先に通行禁止で隔離されていて出られませんでした。
 エリスはこれがあるから恋人に電話しちゃったんですね、思わず…。
 確かに、おとなしく家の中にいて下さい、だけならともかく、野党が食料を得るためにそこらの
家を襲う可能性は十分にあるわけだし。
 その頃アランは何をしていたかというと、CDCは嘘をついている、レンギョウがこのウィルスに
きくというチラシを作っていました。
 本当に効能があるのなら、とっくに研究して実証してる人がいると思うんだけど。
 彼が帰宅すると、そこに女性が座り込んでいて、彼女はアランがネタを売り込みにいって
追い返した人だとわかる。
 レンギョウをもらいにきたというのですがアランは、盗まれてもうないという。
 本当かわからんなぁ。
 というかお前ん家の前の坂がすごすぎる。どんだけ急な坂なんだよ。アイスバーンになったら
絶対誰も登ってこれないよ。ここでドリフコントできるよ。

 で、感染していたミアーズですが、結局死にました。
 他の患者同様土葬にされてます。
 エリスの方は失意のなかでも、部下から報告受けてるんだけど、ネットではインドに特効薬
あるとか、いろんな情報が飛び交ってるな。
 テレビでエリスはアランと論争することになるんだけど、そこで、オーブリーにだけはこっそり
町を脱出するように言ったことがバレてたんですね。
 だから言っただろうが。
 それで結局、混乱を鎮めるためにテレビに出たはずが、自分が機密をバラしたということを
暴露されて終わり、みたいな。

 感染発生21日目。
 ウィルスが変化したことが発見されます。
 HIVウィルスみたくなったらしい。
 しかももうr0は2ではないということになってしまいました。つまり、感染率もっと上がるって
ことです。
 実験に使ってるサルも死んでいくばかりのようで。
 こういうのってつらいんですよねぇ。実験の成果が出ないことよりも、やはり実験に使った
動物がバタバタ死んでいくのってつらいですよ。
 まあただ、アリー博士とエリスが話をしていて、弱毒化したウィルスをサルに注入してみる、
もしかしたら強毒化するかも知れないけど、という話から、「いつぐらいから結果がわかる?」と
エリスが聞くと「サルに聞いてみるわ」とアリーが返していたのはちょっと笑いました。
 今の状態は人口の12人に一人は感染する、という状態でした。
 
 感染発生26日目。
 閉鎖されたシカゴでは食料配給が始まってたけど、今日の分は終わりとかシャレならん
事態になってました。十分な数持って来いよ。普通人口調べて持ってくるもんだろうがよ。
なんでこんないい加減な仕事なんだよ。そりゃ暴動また起きるわ!
 ミッチが、暴漢に食料持って行かれそうになった、誰とも知らない女性を助けていたのが
良かったなと思いました。
 そしてこの夜彼は、向かいの家に強盗が入ったのをたまたま目撃する。
 怖かっただろうなぁ。
 そうして、自分達も身を守る必要があると感じ、空家のとこにいって、猟銃をとってきます。
 これはある意味仕方ないと思う。
 で、家に戻るとジョリーがいない。
 彼女、この間にアンドリューと密会してました。
 ミッチがこんだけ心配してるというのに!!!
 まさに親の心、子知らずですな。
 
 エリスのとこにはいろいろ意見が来てるんだけど、水道水にワクチンを混ぜて多数の人が
接種するようにはできないか、という意見がなんかすごいなと思った。
 いやバカにするんじゃなくて、いろいろ考えるもんだなと。
 まあ実際には無理です。
 ワクチンとしての効果が出ないから。
 水道水に混ぜるんじゃなくてワクチン「だけが」流れるのなら別ですがね。

 そんな中、アリーが一つの発見をしていました。
 生き残ったサルがいたのです。
 そりゃあ笑顔にもなるだろうなぁ。
 サルは「な、なんですか!?」みたいな顔しててちょっとかわいかった。

 アリーはなんとこのワクチンを自分に打つのです。
 治験してたら間に合わないっていう気持ちがあったんだと思う。あとは医者としての
プライドっていうか。
 この人の気持ち、なんとなくわかります。
 彼女はそのまま、感染している自分の父に会いにいき、自分にワクチンを打ったこと、
ピロリ菌を発見した人は自分で飲んだでしょとか言ってます。
 研究者ってこういうのやっちゃうんですよねぇ…本当に。学者馬鹿っていうか。…いい意味で。
(どこぞの執事じゃないんだから)

 そうしてワクチンは大量生産されました。
 ここに至る過程がザックリいっちゃうのがさすがアメリカ映画だねっ☆
 
 ここから一気に時間は飛びまして、感染発生131日目。
 ワクチンは大量生産に入っており、配布は明日から、といったとこ。
 とある家に強盗入ってたので何かと思ったら、エリスの家だったらしい。
 結婚して奥さんになっていた、オーブリーは無事だったんですが、強盗は、ワクチンは
ここにあるはず!とか思ってきたようです。
 ワクチンあったらとっくに自分らに打ってるだろうし、ストックおいておかないと思うんだけど。
 
 アランの方はレンギョウの効能が証明されないとかあの投資家に言われてて。
 しかも結局こいつ捕まりました。
 まあそりゃそうだ。度が過ぎたんですねこいつ。
 あと警察かCDCか知りませんが、会話から、アランを頼ってきた女性が死んだというのも
わかります。

 ワクチンの接種が始まりました。
 抽選で、誕生日で決めるらしいです。(出た玉に書いてある誕生日の人から接種)
 エリスはアリーに、下に行って皆から、ワクチンを見つけた賞賛を受けろというけど、
彼女は皆の犠牲の上に自分の成功が成り立っているし、そもそも自分だってワクチンを
注射しただけ、エリスは情報漏えいで審議受けるなんておかしい、ってな感じらしいです。
 いかにも研究者肌でいいなぁ。

 あ。
 すっかり忘れてましたが、レオノーラ。
 本当に「オランデス」状態になってたな。(このネタの意味がわからない人はレビュー上の
方を探してみよう)
 CDCからワクチンを受け取ったスンはかわりにレオノーラを解放しますが。
 空港で彼女は、あのワクチンはニセモノだと聞かされて驚く。
 中国政府は誘拐犯と取引しない、ということを決めているからだそうです。すでに各地で、
政府要人だの研究者を拉致して、ワクチンを要求するのが起きてるらしい。
 まあ一つでも応じたら各地で起きるでしょうからなぁ。
 でもすでに村の子供達と仲良くなっていた彼女は、隠れ家に引き返す決意をするのです。
 気持ちはわからんではないですが、ここは無事帰国してこっそり持ち出した方がいいような。
だって戻ってもできることないし…。

 アランの方ですが、なんとウィルスに感染してなかったことがわかります。
 彼はそれを知っていたのか、知らなかったのかわかりませんが、ともかくレンギョウはきかない
以前の問題ですね。
 ライルが、お騒がせの張本人として、パソコンごと投獄したいという気持ちもわかるわ。
 しかし彼をまだ信じる人たちによって保釈金が払われ、アランは釈放されます。
 この後でも感染して苦しめばよろしいのに…。

 エリスは自分と奥さんの分のワクチンを受け取ってますが、自宅に戻って二人で打つ
とか言っています。
 奥さんここにこさせないと、奪われたりしたらたまらんぞ…。
 でも、彼がこういったのには理由があった。
 エリスは、掃除夫の息子に自分の分を分け与えるんですよ。
 掃除夫が電話のことを黙ってくれていたからなのか、それとも以前に相談されていたから
責任もって解決したのか、かはわかりませんが、粋なことをするなと思いました。
 ワクチン接種のためのリストバンドはさすがに渡すわけにはいかないため、これはエリスに
することになりますが、例えまだ本当の接種日まで家にいなくてはいけないにしても、掃除夫に
したらどれだけ安心できることでしょう。
 エリスは息子さんに、握手とは、武器を持ってないことを示す行為なんだよ、ウィルスにも
教えたいとか言います。
 …ウィルスは武器持ってるというか、敵意は持ってるかも知れないから、握手は無理
なんじゃないかな…。まあどうしてもと言うなら、日本にくればばい菌になりますが、代表として
バイキンマンと握手できますけど…。(それただの握手会!)

 エリスは自宅で奥さんにワクチンをつかってました。
 彼女には「職場でやったよ」とでも言ったんでしょうね。
 で、ミッチですが、リストバンドもらってたらしくて、人気のないデパートにいってたので
何かと思ったら…。
 誕生日の人がワクチン接種に選ばれるということは当然、ジョリーが外に出られるように
なる日は彼女の誕生日だということです。
 つまりミッチは彼女へのプレゼントを買いにいってたのでした。この辺なかなか面白かった。
 プレゼントは素敵なドレスでした。
 彼女は下に降りていくんだけど、ミッチは撮影しようとしてカメラを探し出し、何の気なしに
とられている画像を見る。
 そこには、ベスの姿がありました。
 カジノの時にとった写真とか。
 しかし実はここに、最後の伏線があります。
 画像が出てくるのでしっかり見ておくことをお勧めします。
 彼女はいろんな人と映ってました。メガネの男、ジョンかな?とのとこ、食事風景、コック風の
男などなど…。
 ミッチはいろいろな思いが込み上げてきたらしく、泣いてますが、なんか問題が解決して
やっと泣けたという感じかなと思った。
 まあその間にジョリーはやってきたアンドリューと下でいい雰囲気になってんですけどね。


 さて。
 この後唐突にアンドリュー社のブルドーザーが現れます。
 それはバナナの木をなぎ倒しました。
 そのバナナの実をコウモリが飛んできて食べ、ボトッと落としたのをブタが拾って食べる。
ここは養豚場でした。
 そのブタが食肉として出荷され、それをさばいていたコックが店員に呼ばれて手をぬぐい
ながら表に出て、ベスと会って握手。仕事の話ですか。
 その後文字が出ます。


「感染発生1日目」



 内容としては大パニックというわけじゃないけど、とても現実的なことが淡々と書かれていて
面白かったと思います。
 パニックというには迫力は足りませんでしたけどね。
 隣で口を覆わずセキをしている人が怖くなる、その程度にはよくできた映画だと思います。



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