多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ステキな金縛り


11/26鑑賞

 いやーやっぱ面白かったですね。コメディでいて、最後ビックリ大逆転の結末であるとかは
古畑を想像させるし、ミステリーとしてもなかなかよかったです。
 2時間半も気になりませんでした。

 さて滅多にない物語の始まり〜。
(once in a blue moon=滅多にない)
 
 とある古びた洋館から物語は始まります。
 つーかよく考えたら話進めば進むほどこいつらのことすっかり忘れてたわ!
 その洋館には仲の良い男女がいるのですが、そこに乗り込んできた女が。
 男の方は…土方さん!土方さんじゃないですか!ちょうどいい、このまま死んでくだせェ!
(土方違いだボケェー!←てかこの映画じゃ土方ですらねぇよ!)
 どうも内容からして三角関係の修羅場らしいのですが、この土方…ではなくて日野が、
「やれやれまいったぜ」みたいなポーズ決めてんのがうぜぇ。
 で、乗り込んできた方が最初にいた女ともみ合ううち、階段から落ちて死んでしまうわけですよ。
これがポイントだな。
 このことを忘れなければ最後ニヤリとできます。
 
 で。主人公のエミさん。
 あーたお名前宝生とおっしゃるそうですが、どこぞの毎回執事にバカにされている刑事とは
ご親類筋か何かで?
 ともかく遅刻とあわてて支度するエミ、バナナ持って行きました。
 バナナは手ごろな栄養補給食なので問題はないですが、道路強引に横断しようとして
トラックに轢かれかけてんじゃねーか!トラックに怒ってるけどこの場合どう見ても、飛び
出したあんたが悪いよ!
 そうして向かった先は法廷。
 ………弁護士なのにあんた遅刻って…。
 しかも支度がほとんどできてなかったので、証人の、犯人を確かに見たという目撃証言を
ひっくり返すために、「これは何ですか」とバナナをチラッと出すわけですよ。
 遠く離れた場所から犯人を見たという証言は本当にアテになるのか、とやりたいらしい。
 で、これがバナナに見えるようじゃあねー…と隠して戻ろうとするんだけど、結局「見せなさい!」
と言われて、どう見てもバナナだと怒られる。
 どうでもいいけどお前ら数分間の間にどんだけバナナ連呼するんだよ。
 てかこれは古畑でもあったやつですね。「しゃべりすぎた男」の冒頭に出てくる。あの話は
私すごく好きです。古畑が唯一、今泉のことを「私の友人の人生がかかってるんです」と言う
からねぇ。かっこよかった。
 おっと、それで、被告人から弁護士を変えてくれと言われたぞ、とボスに叱られるエミ。
 そりゃそうだ!
 こんなんじゃやってなくても有罪になってしまうよ!!
「私弁護士向いてないですか」と言われて「それ以前だ」というボス。
 確かに!
 んでボスは、エミの父にはずいぶん世話になったといって、最後のチャンスの案件を
渡してくれます。
 どうやら、ものすごくややこしいものだけに回ってきたらしい。
 エミの父はずいぶん優秀な弁護士だったようですね。

 その案件が、冒頭で殺されたあの女性の話だったのです。
 女性の名は矢部鈴子。
 自宅マンションの裏庭に倒れていたのが発見されたらしいです。室内は争った形跡が
あったと。
 この時点で偽装工作を調べろやアホと思うんですけどね、警察には。争った声が聞こえたの
かどうか、みたいなの。
 最初落ちた時かなり花瓶の植物巻き込んで落ちてたから、ちゃんと調べればよそで死んだ
のを運んでこられたくらいわかるでしょうに…。でもそれズバッと古畑とかが解いちゃったり
したら、ろくべーさんの出番ないからね!

 で、警察は室内から、鈴子のものでないボタンが発見され、それが別居中の夫のものだった
ことから、行方不明だった矢部を逮捕したわけです。
 夫、矢部は犯行を否認。ボタンもわからないと。室内にスーツ放置されていてそこからボタン
なくなったのだから、誰かが持ち去ることもできなくはなかったわけですね。
 行方不明になっていたのは、仕事なくなって死ぬつもりだったという矢部。
 エミは話を聞きに行くんだけど、死ぬつもりで死ねなくてとまった旅館から、一晩中出られなかった
から、アリバイは成立してると矢部は主張。
 なんでも、落ち武者の霊にのしかかられて金縛りで動けなかったらしい。
 それを聞いて絶対やってますねというエミ。
 お前…。弁護士は弁護人を信じるのが仕事だろうが!世の中これよりもっとバカバカしい
証言するやついくらでもおるわ!
 ボスは、本当にやってないならアリバイ主張に金縛りを言うはずがない、だからこの案件が
来たんだみたいなことを。

 エミ、裁判所にきて、戦うことになる検事の小佐野と会います。
 彼はエミの父とも戦った事があるようですね。
 この時点ではすごいおとなしい人に見えますが、法廷に立つとがらっと変わるのが面白い。
 エミはこの小佐野とともに裁判長と打ち合わせみたいなものをするのですが。
(裁判の前には大体ある)
 旅館にいたというエミの主張に対して小佐野は、車を使ったら旅館から犯行現場を往復できる
と言う。
 で、彼女は、矢部が出られなかった理由として、金縛りにあっていました!とかいうわけですよ。
 いや、そんなドヤ顔で言われても。普通の人だと信じないから。
 笑う小佐野。
 よーし、源さん言ってやんなさい!(これ裁判長!もう「新撰組!」は終わりました!)

 ここで重大な証言が出てきます。
 旅館のおかみがたまたま部屋を覗きに行った時に、矢部は部屋にいなかったという。
 確かにこの証言の方が信憑性ありますね。
 金縛りを信じる根拠は、と言われ、またまたドヤ顔で「嘘つくならもっとましな嘘をつくから
です!」とボスの受け売りそのまんまの答えを言うエミ。
 えー皆さんにお知らせがあります。
 このエミさん、最初から最後までドヤァ…みたいな顔をしますが、皆さんあきらめずに
ついてきて下さい!

 というわけで小佐野、呆れながら、もう落ち武者を証人として連れてくるしかないな、と
いうのですが。
 小佐野さん。
 覚えておいて下さい。
 世の中には冗談とかジョークとか皮肉が通用しない部類の人間がいる、ということを!

 というわけで旅館がある町にやってきたエミですが。
 バス停におっさんがいて、なんかやたらとエミの言うことに「へえっ!」とか驚いてる。
それはともかくエミは、しかばね荘というところにはどういけばいいかと尋ねると、そばの
山道を行けばいい、というおっさん。
 というわけで「しかばね荘 すぐそこ」という看板を見て歩いていくエミですが…。
 お前らのすぐそこは1時間くらいさまようことを言うのか!
 つか道の上をおっさんが走ってんだけど!こいつ明らかに近道知ってるだろ!
 ああ、今分かったけどそうやって時間稼いで泊まらせる気だな、こいつ!

 というわけでエミ、やっとこさつきました。
 ボロボロの旅館で、山中にあることからしても、車で簡単に往復て無理な気が
するんですが。
 しかも中に入ると、バス停で道聞いたおっさんが。
 やっぱり先回りしてやがった!
 おかみさんが出てくるんだけど、けんもほろろな対応するんですね。
 で、たまたま覗いたことについて、ふすまが開いていたというおかみ。
 どうでもいいけどあーた、有頂天ホテルで働いておられませんでしたか?その後は
場末の街のクラブみたいな。人生たどってきてるような役だな…。
 エミは話を聞いて、隣にも今は使われていない部屋があることから、矢部は深夜トイレに
いった時に、間違えて隣の部屋に入ってしまったのではないか、だからおかみが覗いた
時にいないように見えたのではないか、と考えます。 
 確かに隣の部屋はふすまが並んでいるから間違えるかも知れない。
 ちなみにこの、隣の部屋は落ち武者の幽霊が出るとかで今は使ってないらしいです。
落ち武者の里というのを売りにしてるけど、本当に出たらシャレならんからというので。
 逆にソレを売りにしてるホテルとかも海外にはあったりするけどなあ…まあいいわ。
 
 エミはこのことをボスに報告するのだけど、もう帰りのバスがないということを知って、
あの落ち武者の霊が出る部屋に一泊することにする。
 どうでもいいけど、帰る帰る言ってた時と宿泊決めた時のおかみらの態度が違いすぎて
笑える。
 
 幽霊を信じないエミは部屋の中で資料を読んでいて眠りにつくのですが、そこにお待たせ
いたしました、ろくべーさん登場です!
 つか金縛りにあって、六兵衛がフーとか息を吹きかけた時に「くっさ!」とか言いながら
はねのけるエミが笑える。
 思い切り触れてんじゃねーかよ!
 しかもエミ、逃げようとした六兵衛捕まえた!
 2/24の夜矢部さんにまたがってましたね!とかめっちゃ尋問してるぅぅぅぅ!!!
 閻魔大王もビックリの取り調べ!
 で、やってたと六兵衛が言うと、法廷で証言して下さい!というエミ。
 誰かこいつを止めろ!
 自分が何者か分かっているのか、という六兵衛に、幽霊なんていない!と全面否定の
エミさん。いやあの…今この映画の意味全否定されましたけど。
 脈を図って本物と知り、びびるエミ。
 うん、もうちょっと前の段階でびびって欲しかった!
 つかマユにツバをつけるのは狐に化かされないようにするためのものですから、エミさん!

 というわけで立ち去った六兵衛ですが、ふすまを開けると隣にいた。
 何してんだよお前。
 気が載らない六兵衛でしたが、矢部が無実の罪で裁かれていることを知り、自分も同じ、
スパイ容疑をかけられて斬首された身の上であるから、協力すると言い出します。
 が、身の上を語り始めると興味なさそうなエミ。
 失礼だろと思ったら六兵衛に「正座!」て言われた。
 
 つまりですね、六兵衛さんは、北条家につかえる家臣だったのですが、豊臣との戦いで
逃げる途中に、敵に情報を流したと疑われて、味方に斬首されたのですか。
 斬首というのは武士にとっては最も恥な死に方です。どんな罪を犯した武士でも大体は
情けをかけられて切腹を命じられるのですが、斬首は武士を否定する死に方と言っても
いい感じ。
 ともあれその無念で彼はさまよってたらしいですが、さまよっててくれてありがとうってか、
よかったというか。
 で、その方の気持ちはよくわかるという六兵衛ですが、何と言ったかなって矢部の名前
忘れてんじゃねーよ!

 で、エミはボスに電話。
 証人を連れていくというんだけど、深夜の電話だったらしいので不機嫌なボス。
 なんでも六兵衛は日に当たると消えてしまうらしい。消滅じゃなくて姿が見えなくなるって
ことでいいのかな?
 おかみにタクシー呼んでもらい、エミは事務所の地図を描いて、2時間後にここで!と
六兵衛に言うんだけど。
 連れてってという六兵衛。瞬間移動できないらしいです。まあそれ以前に場所わからなくて
迷子になりそう。
 ちなみにおかみには六兵衛の姿は見えておらず、見える人と見えない人がいるらしいです。

 んでタクシーに乗るわけですが。
 エミは六兵衛が見えているから普通の会話をし。
 運転手は何もない空間に向かって話しかけるエミにおびえる…と思いきや。
 ここのシーンはメチャクチャ笑えます。
 六兵衛、裁判は裁判員裁判になるのかな?と割と詳しい。
 テレビつけっぱにする客もいるからそれ見て覚えたそうです。
 あと、エミは落ち武者ってどうしてそういう頭してるの?とか聞いてんだけど、運転手が
勝手に会話に割り込んでくるので何かと思ったら、自分のことを言われたと思ったらしい。
 なんでだよ!と思ったら、タクシー運転手が落ち武者みたいな頭だよ!!
 これでもセット1時間かけてると言われて笑う六兵衛。いや、あんた笑ってる場合じゃないですから。
 で、六兵衛はおなかがすいたのでファミレスによってと言い出す。
 あきれるエミ。
 しかしここでも「おなかすいてるのわかります!?」と加わってくる運転手。
 ややこしい!いろいろ偶然が重なってややこしい!
 で、ファミレスに入りました。
 エミと六兵衛座ってんですが、エミは六兵衛に見えやすいようにメニューを向けてて、注文
聞きに来たウェイトレスはエミに見やすいようにメニューの向き変えてて。
 ちょっとした争いが笑える。
 んでかなりの量を注文するわけですが。
 六兵衛食べるわけじゃなく、匂いかいで目で楽しむためだった。
 …じゃあこのメニューどうすんだよ…。
 六兵衛は証言する代わりに自分の名誉を回復して欲しいと言います。
 汚名着せられて斬首された無念を晴らして欲しいと。
 記念碑を建てれば満足するらしいのですが…。
 よく考えたら武将の霊とかさまよってる人は声が聴ける人に歴史を語れば、真実の歴史が
見えてくるのかも知れない(うん、無理!)。

 という話をしているとこに、会計しようと出てきた男が、六兵衛が見えるらしくめっちゃ
おびえて悲鳴あげてて。
 エミはとっさにごまかそうとするんだけど、この男、隣の席に座ってたタクシー運転手も
見て、落ち武者が二人!みたいな感じで超おびえてて、このシーンメチャクチャ笑いました。
すごい好き。
 ってあれ、この男逃げてったけど、食い逃げじゃ…。
 お前には高杉晋作の霊でもついてんのか!
(大河ドラマ「龍馬伝」で料亭にて薩摩藩と鉢合わせした、高杉率いる長州藩はそのまま
逃げていく。つまり金払ってない)

 エレベーターに乗ってボスのとこにきたエミ。
 六兵衛がすごい顔してるのが面白い。アドリブか!?アドリブなのか!?
 ボスはどうやら見えない人だったようで、六兵衛がここにいると言われてもいまいち信じられない。
 エミ、似顔絵描きますが無理すぎるこれは。
 私は、あることをしたら証明できるのにと思って見てたんだけど、この後彼女も同じことを考えた
ようで、一計を案じます。
 エミはわざと帰るフリをし、室内に六兵衛を残していった。
 ボスはもうエミが帰ったと思ってますから、隠していたチョコを食ったり、タップダンスの練習を
始めたりする。
 と、ここで六兵衛がエミを呼び、彼女がいない間ボスが何をしていたかを報告。
 ここのシーンも面白くていいなぁ。
 そういうわけでボスも六兵衛の存在を信じざるを得なくなります。
 いるとわかるとちゃんと敬語で「そこにいるんですか」とか聞いてくるボスがいいなぁ。
 というわけで前代未聞の裁判になるぞ、と考えるボスですが…。

 エミはそうして、六兵衛を家に連れ帰ります。
 同棲している工藤という男性がいるんだけど、工藤くんにも六兵衛は見えませんでした。
 残念だったな名探偵!(その工藤じゃない)
 工藤は売れない役者だそうですよ。
 見えなくても、初めましてとちゃんとあいさつする工藤くん、ええ人やー。
 んで法廷に証人申請として写真に撮る必要があるらしいんだけど、張り切ってる六兵衛が
面白い。
 心霊写真撮るのにポイント制とかどうでもいいから!
 つーかとれた写真がこぇぇよ!もっとにこやかに映れないのかよ!
 
 エミは六兵衛を連れて矢部に会いにいきますが、矢部は見える人だったようで、六兵衛の
ことをとても喜ぶ。
 自分を救う証人だから怖がってもいられないしな!
 街中でいろいろ見える人がいるらしく、金髪の女がエミ指さしておびえてんだけど。
 …有頂天ホテルのコールガールだ…。
 このあといろいろなシーン出てくるけど、寝室で、ロデオボーイとかいうやつだっけ?あれに
またがりながら戦の話をしてる六兵衛好きだなぁ。

 工藤、役者として合戦のシーンに出演してるのですが。
 血がはやるのか行こうとしてる六兵衛も面白い。
 いや止めなくてもだいたいの人には見えないでしょうよ、エミさん。
 と、ここに村田が出てきました。
 マジックアワーの村田さんです!相変わらず面白いなぁこの人。
 自分がアップで映るシーンがあると張り切って演技するのですが…そこに六兵衛が乗り込んで
いっちゃう。
 このオチは超笑いました。BGMもマジックアワーのがちょこっと流れるよ!
 コソコソーっとエミらはスタジオを出て行きます。
 てかOKとか言われてたけどあれでいいのかよ!脈絡なく落ち武者出てきてんだろうが!

 この後エミは、歴史研究家みたいな人に会いにいきます。
 知り合いではなくてネットで調べたらしい。ひでぇ。
 ところがここで意外な事実判明。
 彼、木戸は郷土研究家だったんだけど、六兵衛のこともよく知っていて、彼は無実だと
思っている、と言うわけですよ。
 さらに、彼の子孫であることも判明する。
 木戸は六兵衛の肖像画を出してきて、無念そうな表情をしていると言います。
 そういうわけで、フッとか息吹きかけられて、六兵衛の存在を感じる木戸。彼がいることに
大感激します。
 六兵衛も子孫に会えたことに感激して、息子よー!とか言ってる。
 いや息子じゃないからこれ。
 泣いてる木戸に、武士の子たるもの泣くな!とか。
 いや武士じゃねーし。

 その頃小佐野はというとレストランで食事しながら、超常現象信じないとか言ってるけど、
あんた店のスプーン曲げて折って…弁償しなさいよ。
 それと芸やってみせるのしつこすぎる。いつまで口の中からピンポン玉出すつもりだ。
しらけてるだろうが!
 この人空気読めないとこがあるな…。

 裁判が始まりまして。
 あの、あまり言葉ないんですけど、アリアドネの弾丸の玉村役の人が出てます。
 で、証人尋問が始まるんだけど、昼間だったので六兵衛が出てこられないらしく、
時間稼ぎしようとしてボスがタップダンス踊るの超笑える。
 しかも小佐野に「このタップ関係ない!」と言われてマジで驚く裁判長。
 あんたも騙され過ぎだ!
 ボスがエミに「あと何分だ」と言ってたの聞かれて、「時間を引き延ばそうとしている!」と
小佐野に指摘され「バレてるぞ」とボスが言ったのも面白い。
 つかどうすんだよ結局!

 で、ボスは日が暮れないとこられない証人であることを説明、一旦お開きにして、日没後に
再開してもらうよう頼みます。
 そういうわけでやっとこられました六兵衛さん!
 しかしエミ以外存在がわかる人がいないので大変…って、なんか関係ない人に手を出させて
刀をおかせるのやめなさいエミさん!
 何も見えない人から見たら、両手出して立たされてる罰ゲームだよこれ!
 エミと小佐野が見えないだの言い争ってる時に、この人が「私何してるんでしょー」と聞いて
きて、六兵衛が「刀持たされてんだよ」って言ってるの面白い。
 ともかく、どうするかということで、なんか用意してたものがあるらしい。
 白衣きた科学者が入ってきたがな。
 
 つまり磁場を発生させて砂鉄を六兵衛の体につけて、これで存在を証明させようという
ことらしいけど、ペンとかいろいろ引き寄せられて危険になったので小佐野が一喝。
 でも一瞬は六兵衛の姿見えたよ!?
 こんなものはトリックだと怒る小佐野。ごもっともです。
 エミが通訳するにしても、信憑性があるわけでなし…。
 で、たまたまボスが持っていたラムネの笛を思いつくエミ。

 六兵衛がピーとか吹いて、沸き立つ法廷。
 ここで六兵衛は、たまたま目があった小佐野がフイッと視線を逸らしたのに気づく。
 つまり、自分が見えているんじゃないかということですね。
 よーしこうなったらプレッシャー攻撃行け、六兵衛!

 笛の方ですが、イエスは1回、ノーは2回鳴らすということでともかく裁判進むことに
なるのですが。
 信じられないと小佐野が文句言ってる中、六兵衛はわざとあれやこれやどなりたてるん
ですね。
 つまり。
 小佐野は途中で「うっさい、しゃべってんだ!」と怒るわけですよ。
 これこそが、六兵衛が見えているという証拠にほかならないわけで。
 ここのシーンはちょっと感心した。面白かったです。
 で、小佐野は見えていることをまあ認めるわけですけども。
 ここで一旦休廷に。
 
 ニュースでは幽霊裁判と大騒ぎでした。
 ボスはどうして小佐野に見えて自分に見えないと言い、エミは何かルールがある
はずだと考えます。古畑のBGM流れてんぞ。
 エミは法廷画家の日村に会います。彼は六兵衛が見えてるらしくて、絵をもりもり
書いてました。
 エミ、見える人の共通点としては仕事がうまくいってない人、といきなり失礼なことを言います。
あと身近に死を感じた人とか。
 んで、街中で六兵衛が見えた人を呼んできてあれやこれや話してる時に、たまたま
飲み物が届いたら皆がシナモンティを頼んでいたのですね。
 シナモンティ頼んだ人ーとか言われて全員手をあげてるから。いや、六兵衛さんはあげなくても
いいから。

 気づいたエミは六兵衛とともに、小佐野が食事してるレストランに乗り込みます。
 ここでエミは、最近ついてない人、最近死を身近に感じた人、そしてシナモン大好きな
人が幽霊の姿を見られるようだ、と話す。
 で、小佐野は最近ペットの犬を亡くしていたことがわかります。道路に飛び出して轢かれた
らしい。
 そんな話をしている間に六兵衛がフイといなくなったので何かと思ったら、なんとこの
ペットの犬を連れてきたわけですよ、あの世から。
 ハチ公の横にいたらしいぞ。…この犬も何してんだよてめぇ。
 すごい喜ぶ小佐野。
 気づいて小佐野さん!
 何もないとこでアホみたいに床に寝転がって喜ぶあーたを、店員やら客やらがなんか
汚物見るような目で見てる!!!!
 エミもエミで「ワケわかんない」みたいなリアクションしてみせんな!
 小佐野さんを一人ぼっちにするな!

 そろそろ犬が戻る時間になり、六兵衛が連れていくのですが。
 小佐野は、犬の死に目に会えなかったからね、と遠回りにお礼を。
 この人がいいなと思うのは、たんにいがみ合ってエミの言うことを否定しているのではなくて、
あくまでも、真実を追求する者として厳しくしてるってことですね。
 小佐野は、六兵衛が証人席に立つのは認めるが、反対尋問はビシバシやる、と言います。

 さてさて。
 すっかり忘れ去られてましたけど、被害者がいれば犯人もいるわけで。
 その頃、日野夫婦はイライラ。
 日野が、六兵衛に対して手は打ってると言います。
 除霊してしまえばいい、と山伏呼んできたらしい。
 こりゃまた、恰好から入るやつだな…。
 ちなみにこの山伏、安倍晴明の友人のメイメイとかいうやつの子孫だそうで、つくつくと
言うらしいです。
 外で鳴いてろ!(ツクツクホーシじゃありませんって)

 裁判は傍聴席がすごい人気でした。
 六兵衛は張り切ってヘアスタイルを変えてるんだけど、バーコードハゲみたくなってて
ちょっと笑える。
 と、そこに黒づくめの男ならぬ、白づくめの男がきます。
 名前を段田。
 公安局の人間というから、公安が何の用だと思ったら、「あの世の」公安らしい。
 まあ仕事熱心で素晴らしいですことー。
 六兵衛がこの世にとどまってるのは違法なことらしくて、彼をすぐ連れていく、というの
ですよ。
 でもそこに小佐野が現れて、六兵衛の頭に反応しつつ(ここ面白かった)、もし六兵衛を
勝手に連れていくなら出るところに出る、事が大きくなればすべてあなたの責任ですよ、
と言った後、証言を覆してみせるから見ていて下さいよというわけです。
 興味を持った段田は少しの猶予をくれました。
 小佐野、お礼を言うエミに対して「我々は敵ではない、真実を求める味方同士」と
いうのもよかったですね。敵は真実を隠そうとする者だ、と。
 この意味をエミが取り違えてなければいいんですが。

 裁判が始まり、裁判長の前に座ってる段田。あんたもうちょっとシャキッと座りなさいよ。
なんだよその自宅でテレビ見てる時みたいなくつろぎ方は。
 六兵衛の前にはハーモニカが。今回はこれか。
 で、まさしく証言が始まろうとした時に、つくつくが乗り込んできましたが。
 彼はどうやらインチキの類だったらしく、六兵衛が場所移動しても見えてない様子。
 さらに段田が邪魔とかいって吹き飛ばすのですよ。
 いーなー。
 こうしてつくつくはふっとばされて怖い思いをして、すごすご帰って行きました。
 よーし!
 ちょっと段田かっこよかった!さすが勝先生だぜぇ!

 というわけで六兵衛の尋問が始まり、エミは、彼が朝までまたがっていた相手として、
矢部さんである、ということを立証していくわけですが。
 小佐野の番になりました。
 目があってフイッとか逸らすのちょっとかわいい。
 で、小佐野は「なんで金縛りをした、そもそもどうしてさまよっているのか」という、
イエス・ノーでは答えられない質問をしてくる。
 つまり、幽霊としている理由はないのにどうしてそんなことをしているのか、この証言に
信憑性はない、と言うわけです。
 理論立てて言ってる小佐野の方が筋が通ってるわけで。
 さらに歴史上では六兵衛は斬首されている、敵に情報を流したとして処刑されているの
だから、その証言も疑わしいというわけです。
 これはやられましたねー。

「これだけは言っておく、証人が人間だろうが幽霊だろうが、生きていようが死んでいようが
どうでもいい。その証言に信憑性があるかどうかだ。この(六兵衛)の証言において、その
答えは否だ」
 ビシィ!と決めた小佐野かっこよかった。
 あーたそのまま、逆転裁判出たらどうスか。やり手検事として。あいつ捕まるし。
(別の映画のネタバレしちゃダメ!!!!)

 というわけでエミは、木戸を呼んできます。
 今度は生きてる証人だから皆姿かたち見えますね!
 彼は、六兵衛が汚名を着せられたことを話すけれども、まだそれが裏付け取れてない
ということであっさりはねのけられてしまいます。
 六兵衛は、北条家にもらったものだとして陣羽織を証拠物件として提出します、とか
言ってるけどそれ無理だから!
 さらにそれに対しては小佐野、あの明智光秀も信長からは信頼が厚かった、信頼が厚い
からといって裏切らない証拠にはならないという。
 かっけー!
 つか明智の場合、本能寺にある堀の深さはどれくらいだろうとか、兵どれくらい本能寺に
連れていきますかとか部下に聞きすぎだろ!もうちょっと疑おうよ信長!!!!
 どう見ても反逆フラグだよこれ!

 さておき、歴史書が誤りだという証拠を見せなさい!と言う小佐野。
 これに対して六兵衛、キレました。
 こいつを斬る!とかいって迫っていって、他の人達は見えてないものだから、小佐野一人が
ウヒョー!とかやってるように見えてきょとーん。
 小佐野はそれどころじゃないから「斬られたー!」とかやってて。
 これ、六兵衛がいて演じてるとこはいいけど、見えない人の視点みたいな感じで何もない
とこ相手に演技する中井さん大変だなぁ。でも面白そう。
 で、斬られて「あれ?平気だ」とか言ってるとまた刺されたりして「あー大丈夫だコレ」とか
やってる小佐野がめっちゃ面白い。これいいなー。
 んで、見えるもんだから夢中で書いている日村。
 いやー面白い。
 翌日の新聞も日村の絵でにぎわいました。
 
 まだ負けたわけじゃない、と肩を落としている六兵衛を慰めるエミ。
 そんな彼女に工藤は、裁判と芝居は似てるよ、と声をかけます。
 つまり、勝ち負けじゃなくて弁護士はもっと気持ちを入れてしゃべらないとみている方に
伝わらないよということを言いたかったらしいのですが。
 私これすごいいい事言ってるなぁと思ったんだけど、エミは、売れない役者の工藤に何が
分かるとかなりひどい言い方をしてます。
 これはエミが悪いわ。
 オロオロする六兵衛に、迷惑かけたと謝るエミですが、今は謝る相手が違うんじゃないですか。
 こうして工藤は、少し距離を置きたいと言って出て行ってしまいました。
 そりゃそうだ。
 今のは完全にエミの八つ当たりだもんなぁ…。

 気分転換に草むらにやってきたエミ。
 六兵衛に、自分の父は10歳の時に死んだという話をします。
 なんでか、アルプス一万尺をよく歌ってたと。
 そして、自分が死後の世界を信じなかったのは、死んだ父にいろいろ語りかけても
答えてくれなかったかららしい。
 そんな無茶言うなよ。
 生きてる家族に声伝えにくる幽霊だって、もしかしたら大変な思いをして声や存在を
届けてくれているのかもしれんのだから。
 そんな簡単に交流ができるならそれこそ、当たる宝くじ売り場の場所聞いとるわ!
(御先祖様をなんだと…)

 六兵衛は、父はきっとエミを見守っていた、と言ってくれます。
 つかまあ弁護士だったお父さんなら、安易にいろいろ助言すべきではないと思ってる
かも知れないしね!
 あと、幽霊だからあまりできることはない、臭いだけ屁の方がマシとか、そういう説明
いりませんから、六兵衛さん。

 六兵衛はここで改めて、エミにお礼をいい、姫と呼んでいいですかとかいうけど
エミは拒否。
 ところがここでいきなり動き止まるので何かと思ったら、巡回中の警察官がいた。
 演技の練習とごまかすエミが面白い。
 迫力にビビッたのか、警察官は黙って走り去っていきました…お仕事お疲れ様です…。

 そんな中、忘れ去られて不満な人がもう一人。
 矢部っちです。(矢部っち言うな)
 これ僕の裁判だよね、とか言ってます。
 確かに法廷の流れが、六兵衛の汚名を晴らすだの晴らさないだのの話になってましたね。
と、ここで矢部、鈴子の霊をあの世から呼んできて証言させればいいと言う。
 本人に証言させれば、矢部が殺したのではないとわかるからって。
 …………その手がありましたね。
 誰一人気づかなかったとは…。

 そういうわけで六兵衛、あの世に行ってくるのですが。
 ダメだったとすぐ帰ってくる。
 あの世はすごい沢山人がいて、それこそネアンデルタール人も歩いてる、みたいな。
(これ確かアドリブのセリフだったはず)
 つかそれ、輪廻転生うまくいってないんじゃ…。
 鬼灯に頼むべきか(by「鬼灯の冷徹」)、六道骸に頼むべきか…(by「家庭教師ヒットマン!Reborn」)。

 そういう話をしている二人ですが…。
 あのつくつく、まだあきらめていなかったらしく、こっそりここのマンションに忍び込んできておりました。
ピンチ!
 と、さらなるピンチが。
 段田が現れるわけですよ。
 んでたまたま飾ってあった、キャプラという映画監督の「スミス都へ行く」というDVDを見て、趣味が
いいとほめる。
 それは、エミの父が好きだったものらしいです。
 で、段田がアルプス一万尺を歌うので驚くエミ。
 どうやら、このスミスといえば一万尺らしいですよ。だからエミの父もこれをよく歌っていたのでしょうね。
 それで段田の用というのは、六兵衛を連れていくことでした。
 なんか集団グラサン男きたし。
 え、これ、マトリックスのスミスにかけてんの?(グラサンかけたスミスという男が出てくる)
 まあいいわ。
 と、ここに割って入ってくるつくつく。
 ちなみにつくつくは彼らが見えていませんから、エミと、多分いるであろう六兵衛目当てだったの
ですが、運が悪かった。
 段田いましたからね。
 つか見えてたら間違いなく入ってこなかっただろうな…。
 段田がまたまたつくつくを吹き飛ばしまして。
 エミは3時間待って欲しいと言う。
 六兵衛を連れて行きたい場所があるらしいです。
 で、さっき段田がほめていた、スミス都へ行くのDVDを見てていいからと言う。
 映画が好きらしい段田は、人を吹き飛ばせてもリモコンボタンは押せないからと、この
提案を受け入れます。
 ただし待ち時間は2時間9分て。よーし、オートリピートに設定しとけ!

 エミが六兵衛を連れてきたのは、合戦があった場所で、そこで木戸と落ち合ってるから
何かと思ったら、ここに六兵衛の慰霊碑を立てる予定らしい。
 感激する六兵衛。
 泣いてるんだけど、武士は泣かないものと聞いてたエミが「六兵衛さんは泣いてません、
笑ってます」と木戸に言うのがよかったですねー。
 でもあまり泣きすぎてうるさい!と言ってたの笑った。ひどいよ!

 そういうわけで多分六兵衛は段田とあの世にいったのだと思いますが。
 困っているエミ。
 どうして鈴子を見つけることができなかったのか、ということから、鈴子は死んでなかったの
かも、と考えます。
 遺体が異例の速さで荼毘に付されたのが気になるらしい。
 さらに、日野夫婦もいろいろ怪しいらしいのですが…。
 エミは、妹である風子を鈴子が殺して成りすましたのではないかと考えます。

 つまり、矢部の奥さんである鈴子は、日野と愛人関係にあり、冒頭もそうやって会って
いた。そこに乗り込んできた風子がもみ合っているうちに死に、これを鈴子は、自分が死んだ
ことにすれば矢部が疑われて厄介払いができると考え、偽装工作したわけですか。
 なるほどねぇー。とっさに考えたこととはいえ、うまくいっちゃったわけだ。
 んでエミは日野の家に乗り込んでいくのですが。
 結構な豪邸ですな。
 探せば執事いるんじゃないか、執事。影山〜!←いたらとっくに謎解いとるわ!

 出迎えた日野は、あれから妻は姉、鈴子の死に嘆き悲しんでいるとか言ってます。
何ヶ月経ってると思ってんだ。思い切り、やってきた人と顔を合わせないための細工
じゃねーか。
 で、エミは屋敷中に観葉植物だのすごいあるのに気づくのですが、風子が好きで
よく手入れしるという日野。
 つかこれもうジャングルになってんじゃん。あと手入れしてるわりにはそこらじゅう
枯れまくってんぞ!
 んでエミは風子に会うけど、あんまり顔を合わせたがらないですね。グラサンしてるし。
それで風子は立ち去ってしまうのですが、エミは確信が持てたらしくさっさと帰ります。
 そのまま彼女は入院しているボスに報告に行く。
 あれは風子ではなく鈴子だ、殺して入れ替わったんだと言うけど。
 あれ、なんかボスの様子変だよ!?
 医者とかナース一杯来たよ!?
 蘇生措置してるぅぅぅぅ!
 つかこんな大変な時にエミ話しかけてたんかい!しかもナースコール押させてなかったし!
(ボスが押して押してとか言うのにやっと気づいて押してた)
 やばいと判断したエミ、ここでメモを書いてボスに押し付けます。
「あの世にいったら公安の段田って言う人に渡して!」
 嘘でも「死なないで下さい」くらい言おうよォォォォォォ!!!!

 で、あっさり死んだボス。
 エミの前に幽霊となって現れます。
 エミけろっとしすぎですよ。
 ボス、医者の言う事聞いとくんだったとか言ってる。こっちも軽いな!
 それでボス、段田連れてきてました。
 あんたも死んでから大変だないろいろと。
 段田に、風子を連れてきてというエミ。
 取引材料は、段田が好きなスミスシリーズを見せることらしい。
 段田もう慣れたのか乗り気です。

 そうして最後の裁判が始まりました。
 エミはまず、矢部の行動について聞きます。
 鈴子の遺体を確認した後に警察に逮捕されたのだけれど、遺体確認は、怖かったので
あんまりちゃんとしなかったらしい。
 それで、その後「風子」が遺体を確認して引き取り、荼毘に付したらしいのですが、エミは
今回どうやったものか、風子と日野を出席させていまして、彼女を証人として法廷に立たせる
わけですよ。
 風子は、鈴子とは2年前に会ったきりだという。
 仲がいいのにそんなに連絡してないなんておかしいですね、と突っ込むエミ。
 どうでもいいけど今回すごくエミが張り切りすぎてて怖いな。
 ここでエミは、鈴子は浮気をしていて、矢部と別れたがっていた、しかし自分の浮気で
別れたのでは自分が慰謝料を払うことになると考え、矢部を陥れようと考えたと話す。
 つまり、矢部には鈴子を殺す動機がないということになると言います。
 衝撃的な事実にざわめく法廷。
 古畑をほうふつとさせますねぇ。
 エミは、すべては鈴子が仕組んだことだと言い、なんで法廷に来なかったのか、なぜ
ここに入ってから一度も矢部を見ないのかと風子を質問攻めにします。
 普通遺族というのは、憎しみのあまりずっと被告人を睨みつけていたりするものですからね。

 エミはとうとう、風子が実は鈴子である、ということを宣言します。
 鈴子、もとい、風子を殺したのも鈴子であると。
 ここで小佐野も「異議なし」というのもかっこよかったなぁ。
 で、裏が取れてるんだろうなと小佐野に言われて、これから取りますというエミ。
 鈴子の前にシナモンをひと瓶開けて吹きかけました。
 飲ませるとか食わせるとかしようよ!上半身シナモンまみれってどんな嫌がらせだよ!

 と、鈴子は、目の前に立っている風子に気が付きおびえます。
 そうです、段田は見事連れてきてくれたのです。
 よくも私を殺したわねと言われておびえる鈴子ですが、はた目からは何も見えませんから、
鈴子が一人でおびえてるように見える。
 ええい誰かほかにシナモンを浴びて見えるようになったやつはおらんのか!
 エミはここぞとばかりに風子に「あなたを殺したのは誰ですか」と尋ねる。
 鈴子だと断言する風子。
 つかエミさん気づいて!
 裁判長、何も聞こえてないから!
 裁判長は小佐野に、被害者は何と言ったかを尋ねる。
 小佐野なら嘘つきませんからね。
 小佐野は言いました。
 自分を殺したのは鈴子である、とはっきり言いましたと。
 被害者が犯人を指摘する、これ以上の証言はありませんね。
 ちなみに日野、こっそり逃げようとしましたが立ちふさがれました。
 ざまー。
 日村さんは張り切って絵を描いてました。
 おいそこ、風子、ポーズとんな。
 小佐野が頭抱えてる横で風子がポーズ取ってるのは面白かったなぁ。
 まあ常識的にはちょっと信じがたいですもんね。
 そういうわけでその絵が新聞に載りまして、日村は生前の風子の服装(死んだ時の)なんか
知らんわけだし、この絵自体も信憑性があるということで、今後仕事が沢山くるといいですね。

 そういうわけで長い裁判のあと、裁判長はついに矢部に無罪を言い渡しました。
 皆が立ち上がって拍手するのよかった。
 エミはその中に落ち武者の姿を見つけるのですが、それはあのタクシー運転手でした。
 まだおったんかい!

 そうして小佐野と裁判長との雑談で、裁判長とかは、これからは死んだ人に証言して
もらうのが恒例になるのかな、とか言ってますが、エミは今回は特別だと言う。
 で、小佐野もまたまた幽霊を否定すんだけど、では今までのことは何だったのかと聞かれて
「集団催眠?」とか。
 いい加減認めましょうよ!
 一瞬BGM止まったわ!

 エミは仕事終えて帰ろうとするのですがまたバックぶちまけてます。
 何してんだよ。
 外に出ると小佐野がきて、よくやったとほめてくれます。
 あなたの父も天国で喜んでるでしょう、と。
 裁判終わったら優しい人に戻るんだな。
 こういう検事さんは頼もしいですね。
 裁判は勝ち負けではないからね、と2回言って去りかけてまた何か言いたそうにしてたけど
何がいいたかったんだ小佐野。
 エミも帰ろうとしたけど忘れ物に気づいて戻る。
 …バナナかよ。
 バナナで始まってバナナに終わるのかよ。
 それでふとエミは法廷の中に入ってみるのですが。
 ここで素敵なことがおこるんですね。
 片づけられていたハーモニカが鳴った。
 そうです。実は、六兵衛は戻ってきていたのだけど、エミの状況が変わったからか、もう
見えなくなってしまっていた。
 それで彼は思いついて、ハーモニカを鳴らしたのです。
 しかも彼は、エミの父を連れ帰っていた。
 存在を示すために、アルプス一万尺やるのがいいなぁ、父。
 ここでエミが「アルプス一万尺!?」と言ったのに対して「いやこれ「ヤンキードゥードゥル」なん
だけど」と言って六兵衛に、タイトルどうでもいいからと突っ込まれてる父笑える。
 つーか結構かるいぞこの父!
 エミはそれで、六兵衛が父を連れてきてくれたことを悟ります。
 こっからはほのぼのした会話が続いて、いいなぁと思った。
 
 そしてそのやりとりをいつのまにか戻ってきて眺めてる小佐野が、いつの間にかいるボスに
向こうの世界どうだった?と聞いてるのも面白い。教えられねーなというボスとか。
 でもってその光景を画家がまたイラストにしてました。
 あんたも帰れェェェェ!!!!
 あとボスはタップダンスしない!音が鳴らないことに文句言わない!
 
 このあと「THE END」ってのが出るんだけど、六兵衛が「何こじゃれて出てきてんだ」と
それ吹き飛ばして、「完」てのを上から落とすの面白かった。
 こういうグダグダな終わりが三谷作品らしくて良いと思う。

 さてそれからですね。
 写真でその後のことがわかるわけですが、エミが工藤と結婚したこととか、写真に全部
六兵衛が映ってるのが面白い。結婚式なんか心配だったのか父も映ってるし。
 法律事務所ではボスも映ってました。
 あと食卓では小さくなった六兵衛がいて、借り暮らしのアリエッティかお前はって感じだった。
 子供が生まれた写真もあったけど、この子は六兵衛が見えてるんじゃないですかね。
 肖像画が満足げになっててよかったです。
 …………ところがお前、成仏する気あんのか。


 いやーホントに面白かった。
 今までの作品見たことがないという方も是非どうぞ。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ステキな金縛り