多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム


シャーロック・ホームズ
シャドウ ゲーム

3/14鑑賞

 面白かったです。申し分ない展開で。
 まあモリアーティとか、ライヘンバッハのキーワードが出てきた時点で、ホームズ好きなら展開が
読めるのは仕方ないとしても、その後のお約束展開などもうまくアレンジされててよかったですねー。
 ギャグ成分も多かったし。
 このホームズ&ワトソンの、銀さんと土方のような、お互いに責任を押し付け合いつつ、力を合わせて
解決、的な相棒関係が好きです。

 冒頭はワトソンがタイプライター打ってるとこから始まります。
 パソコン使えよ。(ねぇよ!)
 彼はホームズの冒険譚を書きためているんですな。
 このシーンが最後最大の伏線になるとは!

 時期は1891年。
 ドイツとフランスの対立は深刻なことになってました。
 まあ100年来イザコザしてきたとこですから、フランス兄さんがちょっかい出したり、プロイセンが
叩きにいったりといろいろありまして、この後第一次世界大戦に突入していくことになるわけですが
それはさておき。
 戦争が一触即発のこの時代、連続爆破事件が起きていました。
 皆が、どちらかの国が挑発してやってるみたいなことを考えてる中、ホームズの考えは違っていた、と。
 ちなみにストラスブールという言葉が出てきますが、これは歴史の中で非常に重要な都市の
名前です。
 この町は皮肉なことに、フランス領土になったりドイツ領になったりを繰り返しており、とても
不安定な地域でもありました。
 ま、この話では取り上げられないので、あくまでも歴史上の話ということで。

 そんな街の中を、不審な包みを持って歩く男が、それをやってきた女に渡した。
 前回一度きりの登場かと思われていたアイリーンです。
 まだいたんだ!(コラ)
 それをホームズが物陰に引き込むから何かと思ったら「お前追われてるぞ」という警告と
ともにその包みを奪うわけですよ。
 ところがどっこいその尾行はアイリーンの警護の方でした。
 ホームズ囲まれてるがな!
 こんな時でも夕食にアイリーンを誘うホームズ、余裕です。
 どうでもいいけど、ホームズの変装が雑すぎる。ヅラがバレバレじゃないか!どうしたんだ。
(ヅラじゃない、桂だ!)
 で、華麗に男たちを撃退!…と思ったら華麗にやられました。(オィィィィ!!!!)
 でもその後超推理で身のこなしを考えて反撃するとこはさすがだと思いました。
 やっぱこの武闘派ホームズかっこいいですねぇ。
 男が持っていた拳銃の弾を下に落として拳銃を返して去っていくのも皮肉が効いていて
面白い。

 とある、オークションが開かれている会場に、アイリーンは包みを持っていくのだけど、
それをおっさんに渡して自分は立ち去ろうとする。
 「あの方」からの報酬と言ってたけど、アイリーンが立ち去ろうとすること自体これ絶対
爆弾じゃねーかよ!
 おっさんが何の疑問も持たずに開けると、ホームズが駆けつけてきてギリギリセーフ。
爆発を逃れました。
 つーか動かすなとホームズが言ったんだから、箱の包みを開けるな言うとろーがジジイ!
 お前は一秒前に言われたことも記憶できんのか!
 ホームズ、火事を起こして他の人を避難させ、その箱はオークションに出品されていた
エジプトの石棺に放り込みました。…歴史的に大事な品じゃないのかそれは…。

 あと、このジジイはアイリーンに「妹に届くはず」とか言いながら手紙を渡していたの
ですが、それはアイリーンからホームズが奪っていました。
 
 爆弾を処分してホームズが外に出ると、ジジイは何者かによって殺されていた。
 手口からして吹き矢ですかね。
 アイリーンの方はホームズとの待ち合わせの前にカフェにいってある方と会う。
 それが、モリアーティでした。
 彼はアイリーンの失敗を許さず、かつ、不要になったからと彼女を暗殺。
「人が沢山いるところなら安全だと思ったか?」というのはすごかったですね。
 彼の部下が合図すると客、従業員全員が出て行ったのであります。
 さすがモリアーティ。やることが抜け目ない。
 つーかアイリーンもこういうところでうかつに飲み物を口にしたら危ないがな。
 ホームズならともかく、対等と認めてない相手には平気で毒盛りそうだしね、モリアーティ。
名前も「モリ」だしね!(違う)

 ホームズの方はアイリーンが死んだとも知らずに待ちぼうけしてました。
 気の毒に…。
 つーか9時に夕食か…太るぞ。

 ワトソンがホームズのアパートを訪ねてくると。
 なんとそこにはジャングルが!(嘘ではありません)
 何やってんだよホームズ!
 ワトソンも「庭師雇え」とか普通の突っ込みすんなよ!
 しかもどっかから吹き矢が飛んできてワトソンの背中に刺さるのですが、全然同じない
ワトソン。
 おいぃぃぃ!!もうちょっとリアクションしようよ!痛くないんか!
 しかも普通に新聞読み始めるワシソン。今度は正面に吹き矢刺さったけど全然気にしてない。
 お前はアイアンマンか!
 あ、アイアンマンはホームズでしたね。(中の人が)
 そこにホームズが現れる。
 彼は、書棚と同じデザインを施したタイツを着て背景に隠れていたのでありました。
 ああ、「お前どうかしてるぜ!」じゃなくて「お前同化してるぜ!」の方か…。
 冷静に「早く着替えろ」というワトソン。
 やべぇ!割と怒りゲージたまってきてるぞホームズ!

 ワトソンは、明日俺の結婚式なんだけど、と言う。
 理解してるのかしてないのか、そりゃめでたいとかホームズ言ってますけど、ワトソンの
性格的に、ずいぶん前から言ってたと思うんだけど…。
 ホームズは今自分が関わっている最大の難事件の話をします。
 モリアーティが仕掛けている事件でした。
 さらっと流されてるけど、爆破事件だけではなくて世界各地で起きている事件が、実は裏で
つながっている、モリアーティが仕掛けたものだということらしい。
 つまりこれらの事件の陰に、自分とモリアーティとの戦いがある、影の戦いというわけでこれが
サブタイにつながってるということですか。
 そういうわけで酒を飲んでいるホームズですが。
 ワトソン、「それ、ホルムアルデヒドだぞ」と。
 なんてものを飲んでんだホームズ!
 つーか確認くらいしようよ!
 
 と、ワトソンが見れば連れてきた愛犬がいきなり死にそうになっています。
 ホームズ曰く実験で毒を飲ませたらしい。
 そんなことをさらっと言うんじゃない!
 ところが、ホームズがある薬品を注射すると途端に元気になる。
 その薬を結婚祝いだ、と言ってワトソンにくれるホームズ。
 お前は一体何をどうしたいんだ!

 さて二人は車で出かけていきます。
 ホームズはワトソン相手に、なんで結婚するのかわからない、孤独に死ぬ方がマシ、
リア充爆発しろ!とか言いたい放題です。
 お前、明日結婚する人相手になんてことを…。
 ただこれ、後からワトソンもなんでホームズがそんなことを言うのかちょっとだけ理解
したかも知れない。
 ホームズの兄、マイクロフトとどっかの酒場で落ち合った2人。
 彼は、どこの国かは言えないが、フランス語を話す国と、ドイツ語を話す国が対立
している、と言い、スイスのライヘンバッハで近く話し合いが行われると言います。
 うん、それ伏せてる意味ないからね、お兄さん!
 という話をいろいろしながら、なぜかあたりをキョロキョロ見回しているホームズ。
 お前何してんだ。
 ところでここでは、ワトソンの結婚前祝いをしようということで集まったんだけど、なぜか
ワトソンの友人がまったく集まってない。
 …ホームズが言い忘れたっぽい………。オニか!
 というわけでワトソンはカードゲーム遊びを。
 ホームズは上の階にある、女性占い師のとこに行きました。
 彼女があの!
 今話題の!
 某女性お笑い芸人と一緒にいた方ですか?(やめなさい!)
 ホームズは彼女に会うためにここにきたらしい。
 彼女の名はシムザ。
 ホームズは彼女に兄がいることを告げ、その兄、レネイの名を口にする。
 なるほど、アイリーンから掏り取った手紙はこれだったわけです。
 なんであのジジイがアイリーンに渡したのかはよくわからんけど、医者だったことからして、
レネイに何かかかわっていて、これをレネイから預かり、アイリーンを通じてモリアーティに
渡そうとしていたということですかね?で、モリアーティはジジイがもう用済みになったから
証拠隠滅のために殺した、という理解でいいのかな。
 手紙も握りつぶすつもりだったのか、どうするつもりだったのかはわかりませんが。

 その手紙には「私の顔を忘れないで」とあり、レネイの横顔スケッチがありました。
 写真を送らんか、写真を!(この時期高価なんだよ!)
 手紙には続けて、歴史を変える使命、人生の目的を見つけたとありました。
 なるほど、モリアーティからしてみれば、思わぬところから情報が漏れそうという
ことなんですかね。
 ホームズはシムザが狙われていることを話し、上に隠れていた刺客と対決。
 なんかごにょごにょ言いながら戦ってると思ったら、オムレツの作り方になぞらえて
暗殺者撃退の作戦を立ててた!
 しかし実際にはシムザが協力して撃退したので割とあっさり決着がつきました。
 ホームズの推理外れましたやん…。
 ま、そんな簡単にやられなかったのでこの後もバトルが繰り広げられるんですが、
何もしらんと勝ち続けてキャッキャしているワトソンがかわいいです。

 というわけでワトソンも結局巻き込まれてえらい目にあって、夜が明けて。
 結婚式場です。
 …二人ともボロボロやないか!
 なんとか出席したワトソン、花嫁さん相手に嬉しそうなのがいいですね。
 でもホームズはそんな二人を眺めつつ、自分は式には出席しませんでした。遠く
離れたところから眺めていました。
 原作でもそうだけど、ホームズは大変すばらしい推理力を発揮する反面、気難しくて
子供っぽいところがあったから、たった一人の友人を取られてしまうような気持ちがあったん
じゃないかなーと思いますね。
 結婚して家庭を持ったら気軽に呼んだり二人で事件解決に出かけたりできなくなる、
みたいな。
(実際はそんなことはなく、二人の冒険譚は続くのですが)
 と、ホームズが車に乗り込んでいると、おっさんがいきなり話しかけてくる。
 なんだこいつと思ったら、モリアーティの使いできたらしい。
 よーし、ひき殺せ!(ダメ、絶対)
 午後大学まで来てもらいたいということでした。
 そういうわけで割と普通に大学へやってきたホームズ。
 ま、モリアーティが変な細工しないことはわかっていたんでしょうね。
 シューベルトが室内かかってんだけど、いきなりホームズ、著書にサインくれとか
言ってます。
 本当に行動が読めない奴だな!
 モリアーティが、ワトソン結婚したんだってねとかウダウダ言ってるのを聞きつつ、
ホームズは室内を観察。
 黒板のとこに置かれた園芸の本、窓際の枯れたプランターなどなど。
 つーかモリアーティも結婚云々言うならお祝いくらい出したらどうだ。
 モリアーティは、ワトソンをこの事件に巻き込まないようにしたんだろうがもう遅いぞ
みたいなことを警告。
 でもってアイリーンの話を。
 血の付いた彼女のハンカチから、ホームズは何があったか悟ったんだと思います。
 私を破滅させようとする気なら、破滅するのは君だ、というモリアーティに。
 ホームズは言いました。
「お前を破滅させられるなら、命など惜しくはない」

 さて何も知らないワトソン君は奥さんと列車に乗り込んで新婚旅行へ。
 一等車か。
 と、通路を偶然見ると、えらく背の高い女がトイレがどうのとか言ってるのが見えました…。
 そうして列車は発車。
 ホグワーツへの旅が始まりました。(そこに行く話はもう終わりました!)
 ワトソンがイチャコラしていると、シャンパンを持って来た客車係がいたのですが。
 これが暗殺者。
 ビックリするワトソンですが応戦。
 いやー夫人が強いのなんの。
 ワトソンの拳銃を突きつけて男を取り押さえ、列車からほうり出しました。
 つぇぇ…。
 さすがにワトソンと結婚するだけあって、次のシリーズではホームズをともに助けて
頼もしい活躍をしてくれそうです!
 ところが外では変な女が銃撃戦をしていて、ワトソンのとこにやってくる。
 まあホームズなんですけどね。
 ちゃんと変装してるヒマがなかったとかいうけど、その変装はひどすぎるだろ!
 日本だったら間違いなく職質かけられとるわ!
 ホームズは、モリアーティの部下が暗殺に来ているといい、ワトソン夫人を列車から
投げ落としました。
 彼はちゃんとタイミングを見計らって川に落とし、危険じゃないようにしたのですが(この
時代の列車はゆっくり走っていたので多分問題ない)、ワトソンとしたらまあ怒り狂うのも
もっともなわけで。
 ホームズはあの時トイレに入って隣の部屋で刺客が武器を用意してるのを確認してた
ようですね。
 さらにすごいのが、すれ違うフリをして、この刺客たちの銃やら、ガトリングの弾に細工を。
この映像が面白い。
 ルージュを弾の代わりにつめてんですよ。
 
 と、二人がなぐり合ってるとこに刺客乱入。
 ホームズは、刺客が持ってる銃が自分が細工した銃と見抜く。
 というわけで刺客の方は銃が暴発して大変な目に。
 二人は外に逃げます。
 車両の外を伝って別のとこに移動するらしい。
 ちなみにワトソン夫人は、マイクロフトが無事保護。
 ワトソンはなんで自分までまきこむ、とプンプンですがホームズは、モリアーティの狙いは
君だ、と告げます。
 まあ確かに。
 別の部屋に移動した2人ですが、ホームズがいきなり床に寝転ぶ。
 何してんだと思ったら、相手にガトリングを撃たせるつもりらしい。
 それで、狙撃用の穴をあけようってことのようですね。
 頭いいけどなんか絵面が…………。
 ホームズが仕掛けておいた細工でガトリングの弾が詰まって銃撃がやんだすきに、
空いた穴から反撃するワトソン。かっこいいです。
 さらに仕込んでおいたルージュでまたまたガトリング暴発。
 いやーうまく行きましたね。
 そういうわけで列車に腰かけて、嫌がらせかと文句言ってるワトソン。
 ホームズにはそんなつもりはなかったんですけどねぇ…。
 またまた言い争いを始める二人ですが、ホームズは今回の事件を担当してくれたら、
二度と助手は頼まないから、と頼み込みます。
 死亡フラグバリバリですな。
 ともあれ、なんでモリアーティはシムザを狙うのか。
 ホームズは、答えは彼女の兄にあるという。
 で、彼らは、シムザがいるジプシーの集まりのとこに出かけていきます。

 この途中でワトソンは、ホームズの荷物に突っ込まれていた、アイリーンのハンカチを
見つけるのだけど。
 ホームズはそれを無言で海に捨てました。
 多分ワトソン、ここでホームズに何があったのか、なんで結婚を悪しざまにいったのか
ちょっと理解したんじゃないかな。と勝手に思ってます。

 その一方でモリアーティはサイン会してました。
 お前何してんだよオイ。握手もしろや!(違うだろ)
 そこに部下がオペラのチケットを持ってくる。
 部下にマインハルトを追えとか言うモリアーティ。次のターゲットはこいつですかね。

 ホームズらはシムザと会ってましたけど、彼女は、兄は危険人物とかかわっていて、
もう一年以上行方不明、何も聞いてない、と言う。
 つまり彼女は気づいていないけれど、モリアーティにとっては大変ヤバい情報を兄は
シムザに渡したということになります。それこそ、ホームズに気づかれれば犯罪を阻止
されかねないほどの。
 以前に絵を何枚かくれたということでそれを調べると。
 印刷用に使われる、少し厚めの紙であることがわかる。
 さらに、ワインがこぼれてるようなものも。
 印刷機のそばにワインセラーがある、と推理するホームズは、過激派のアジトだと
考える。
 シムザ曰く、以前自分も兄もそこの仲間だったということらしいです。
 ここが何かかかわってそうですね。
 
 えーとワトソン夫人の方ですが、マイクロフトの家にいるのはいいとして、朝起きたら
彼が裸で歩き回っているのでビックリ。 
 他人の家でやっかいになってるとはいえ、これは嫌だろうなぁ…。
 そこに電報が来るわけですが、もう君に会いたくないとか散々な事が書いてある。けど
マイクロフトは、これはホームズの暗号で、意味は反対だと説明。
 いやー新婚夫婦にヒビが入らなくて何より!
 あと、トレイを持って移動してる執事スタンリーさんがゼンマイ仕掛けの人形みたいな動き
してて怖いです。どこに行くんだお前は。

 ホームズらは、過激派のアジトに乗り込んでました。
 乗り込むつか、シムザに頼んで連れてきてもらったんだけど。
 地下で、印刷機などがあることを確認、シムザ兄はここから持ちだしたんだ、ということに
なるのですが。
 ボスはモリアーティに言われて爆発物を仕掛けた、妻子を人質に取られたといって
証拠を残さない約束をしていると、いきなり自殺してしまいます。
 シムザ曰く、自殺するような弱い心の人じゃないとか言ってるけど、だったら自殺したことの
説明つかんやろが!言いっぱなしにしないで「そんな人すら自殺に追いやるなんて…」とか
なんかオチをつけようよ!
 仕掛けられた爆発物が10分で爆発すると聞いてホームズ、場所を考えます。
 まあこっから脱出せにゃならんのですが、隠し扉をあっという間に見つけるのはさすが。
 ホームズはオペラ座に爆発物があると判断、三人で向かいます。
 ところがなんとそこじゃなかったんですな。
 モリアーティが見物してたし!
 彼は自分のミスリードでホームズが来ることを確信してたのかもしれません。
 ホームズが本当の爆破場所に気づいて向かおうとしたけれど間に合わず、爆発は起きて
しまいました。
 ここではモリアーティの勝ちか…。
 つか「間違えた」とかいうホームズが軽すぎる!

 爆破現場に乗り込んだ彼は死体を調べて、一つ狙撃された跡がある人間に気づく。
 爆破現場で銃弾の跡を調べる奴などいないというホームズ。
 それは警察の怠慢のような気が…。
 ともかく、「誰を狙ったか」を隠すために爆破が引き起こされたわけで、人を巻き込むことを
何とも思わないモリアーティならではの犯行ですね。
 狙撃場所を調べて、こんな遠くから撃てるのは数人、さらに現場にあった痕跡から、
軍にいた人間だと見抜くホームズ。
 ワトソンは、恐らくセバスチャンではないかと言います。
 悪魔で執事の方ですか?それともフラン○フルト最強の方ですか?(どっちも違います)
 不名誉除隊になった人物らしく、それがモリアーティの下で働いているらしい。
 面倒なことになりましたねー。

 狙撃されたりはマインハルト。
 銃の製造をしていたとこのボスで、殺される前に株がモリアーティによって買い占められて
いました。ちゃっかりしてやがんなぁ。

 モリアーティの方はどっか出かけようとしてんだけど、変装してホテルに潜入してるホームズが
ちょこまかと周辺ウロウロしてたのはちょっと笑った。
 そしてモリアーティは時間があるからといきなりハトのエサをやりに。
 好きなのかよそれ。
 出雲大社こいや!死ぬほどできるぞ!(こないから!)
 ともあれホームズは、それらの行動から、彼が行く目的地を突き止めるのであります。
 お見事の一言につきますな。
 しかし列車は爆破事件の影響で国境を超えることができないから、うまく自分達が先回り
することができれば先手を取れると考えたホームズ。
 シムザらに頼んで馬で国境を超えることにするのですが。
 ここのシーン超面白いんですよ。
 ホームズ、馬が苦手らしく、乗れそうなのを用意してもらったらポニーなんですよ。
 自転車用意してとかムチャ言うのも笑える。
 んで、皆が悠々と行く中当然取り残されるわけで。
 途中皆が休憩してるとこを「最後は真面目な亀が勝つ!」とかいいながら追い越して
いくんだけど、当然追いつかれてまたおいてかれるのがメッチャ笑える。

 そんなアホなことをしつつ、マインハルトの(現在モリアーティが所有)武器工場近くに
到着。
 ホームズはワトソンに電報を先に送るように言い、自分は単身で乗り込んでいきます。
 ま、あっさり敵に見つかるわけなんですけどね!
 しかもとっ捕まったし!
 ワトソン戻ってくるとホームズの姿がない。
 しかしスケッチとともに残された手紙に気づき、その場所を探し始めます。

 ホームズの方はモリアーティに痛い目に遭わされて大ピンチ。
 ここのシーンは見てて「痛い」ってなるので苦手な人は要注意です。
 ワトソンの方は敵に見つかった!と思ったら単にドイツの警察官に見つかっただけだった…。
しかしそれが幸いして、セバスチャンの狙撃から逃れるわけです。
 で、彼はホームズのスケッチに気づいてそばの塔を上り、砲台をセバスチャンに向けて
ぶっ放す。
 ここは爽快でありましたなぁ。反則だぞとか言って逃げ出すセバスチャンが面白かった。
 その塔が、ホームズとモリアーティのいるとこに倒れてくるわけですよ。
 彼はここまで計算して、ワトソンに託したんでしょうね。
 てかワトソン、耳当ての位置がなんかおかしい!ズレたんか!?

 大けがをしながらもワトソンとともに脱出したホームズ。
 武器は沢山あるからかっぱらっていくのがよかったなぁ。
 シムザらとも合流して脱出するのですが。
 騒ぎに気付いた連中が駆けつけてきて銃を乱射するもんだから、目の前の壁を乗り越える
ことができない。
 でも攻撃で壁が崩れてくれたのでラッキー!みたいな。
 ここから森の中を逃げる逃走劇が始まります。
 CMでも出てくるシーンね。
 お約束ですが、敵の弾は当たらず、ワトソンとかの反撃は当たるってのはすごいな。
 あとセバスチャンもワトソンにやられたけど、最後の力でジプシー仲間を狙撃してた。
 ホームズかワトソンどちらかがケガするかと思ったけど、まあ二人とも満身創痍だからなぁ。

 やってきた列車に乗り込んで難を逃れたホームズらだけれども、ホームズの傷は意外に
深く、呼吸停止の事態に。
 蘇生措置をしても生き返らないので絶望しかけるワトソンですがそんな時、まさかこれが
伏線になるとはだれも思っていなかったかも知れない、ある物を思い出します。
 それを打たれたホームズ、飛び上がって「食事中ポニーがフォークで襲ってくるんだ!」と。
 よーし、ちょっと寝とけ!
 ま、これでワトソンも一安心でしょう。
 しかしすごい威力だな!
 これ健康な奴が打ったら逆に死ぬだろホームズ!
 
 そういうわけでスイスにやってきたホームズら。
 ワトソンがマイクロフトに会議は中止にできないのか、モリアーティが何か仕掛けてくるぞと言う
けれども、いまさら会議は中止にできないし、すれば即開戦だと。
 さらにモリアーティも会議顧問だから黙ってはいないだろう的な。
 そこにホームズが「この酸素吸入器いいじゃん、呼吸が楽になる」とか言いながら入って
きました。
 しかもスタンリーに「何してる?」とか聞いてるし。
 ホント何してんだこのじいさんは…。生きてるのか!?

 モリアーティは何をするつもりなのか、という問いかけにホームズは、暗殺だと言う。
 シムザの兄レネイを使って暗殺するつもりだという彼は、犯行を阻止すればレネイも
救える、と。
 というわけで会場に乗り込んだホームズら。
 観察のためとはいえ、どうしてワトソンと踊るんだホームズ。
 まあ、あることを確かめたかったかららしいですけど。
 つまりホームズはモリアーティが、整形手術の実験などをしていたこと、レネイにも
それを施してここに潜入している可能性を考えていたわけです。
 暗殺者は6か国の大使の誰か。
 ホームズはワトソンとシムザに、レネイ探しを頼んで自分は室外へ。
 滝が見えるテラスみたいなとこにモリアーティを呼び出したわけです。

 ワトソンの方はシムザと組んでレネイを探しだし、何とか暗殺を阻止したのですが。
 モリアーティの部下によってレネイは殺されてしまいます。
 まあそうなりますわな。
 多分成功してもしなくても殺すつもりだっただろうし。

 一方ホームズの方はモリアーティとチェスしてんだけど。
 モリアーティは自分の勝利を確信してるから、レネイが死んだことによって、暗殺は
失敗したけれども自分の犯罪の証拠を押さえられなくなったなと立ち去ろうとする。
 ところがホームズはお前の財産は減ってる、と突然言い出します。
 モリアーティの講義を聴いてて、赤い手帳を持っているのに気づき、それを調べた
らしい。
 ホテルで変装してウロウロしてたのは、これを掏り取ろうとして失敗してたのか…。
 ただあの武器工場でつかまったのは油断させてこれを掏り取る目的があったよう
ですね。さすが。
 ハトにエサをやるのを習慣化していたのも、この手帳をチェックするため。
 資産が広大すぎて、記録の必要があったというホームズ。
 ちなみに二人はチェスを続けているけれど、もはや盤のコマを動かすことはなく
記憶の中の盤で対戦してます。凄すぎます。
 で、掏り取った手帳はワトソン夫人が、一瞬しか出てこなかった気がするのですが、
レストレード警部と協力して銀行を差し押さえ、戦争の被害者に匿名で寄付された、と。
 ちなみにモリアーティが手帳を開いてみたらパラパラ漫画が。
 わざわざ書いたのかよ!
 結構うまいのが腹立つ!
 つーか今になって確認する方も方だよ!

 怒りまくるモリアーティですが。
 ホームズはどうしたらここで彼を捕まえられるか推理する。
 相手は天才犯罪者でもあり、格闘の天才でもある。
 ケガをしている自分は不利。
 そう考えたホームズは、かつて言った言葉を実行するのです。
 すなわち、
「お前を破滅させられるなら、命など惜しくはない」

 ワトソンが報告しようとドアを開けて飛び込んできた時見たものは、モリアーティもろとも
滝に飛び込んだホームズの姿でした。
 だから言ったでしょ!
 ライヘンバッハの滝にご注意を!って!
(それコナンの映画でコナンがモリアーティに言った言葉だから!)

 そうして、この時代もっとも優秀な法の番人であり、世界一の名探偵は生涯を終え、
葬式が開かれていました。
 がっくりしたワトソンの姿が印象的でした。
 その記録を書いているワトソンのところに、奥さんが小包を持って来ます。
 それを開けると、酸素吸入器が。
 さすがワトソン、何があったのか一瞬で理解しました。
 奥さんをおいかけて、届けた郵便夫はいつもの奴だったか、変なところがなかったか?と
聞いてます。
 ところがワトソン、詰めが甘かった。
 ホームズは最初からこの部屋にいたんですな。
 どこにいたかって?
 それは初めの方にちゃーんと伏線として出てきます。

 彼はワトソンがタイプライターで何を打っていたのか確認し、彼が打った「THE END」の
文字を見て、一単語付け足しました。
「?」と。

 ワトソンが戻ってきた時きっとホームズ、いつ気づくかずっとニヤニヤしてると思います。




多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム