多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ダーク・シャドウ


ダーク・シャドウ

5/23鑑賞

 ハッキリ言いますが、これはつまんない。
 最初と最後の20分ずつが面白いといった感じで、その真ん中はすごいつまらないです。
淡々と物語が進んでいくので。
 私としては主役のコリンズが、もっとこう、あれこれ奇妙な行動を見せて周りをドタバタに
巻き込んでくれるのかと思ったらそうでもなく、平然と殺人を行うキャラだったので残念でした。
 ちょっとどっちつかずの印象を受けたなぁ。

 さて物語は1760年のリバプールから。
 船が映ったので「あれ、もしかしてジャック・スパロウがチラッと出てくる!?」とか思った
だろうが!当然ですが出てこなかった。
 
 コリンズがナレーションで、「血は水より濃い」と語ります。
 彼の家族は水道会社を営み、まだ開けていなかった米国に定住して、町の名もコリンズの
名がつくほどにこの町の発展に尽力したらしい。
 ところが、コリンズはそういう金持ちのボンボンに育ったために、召使であったアンジェリークに
手を出して、愛情を求められたら捨てるという、どう考えても原因はテメーじゃねーか的なことを
していました。
 こんなことのせいでその後の一族が路頭に迷うんだからたまらんわ!
 ともかく、コリンズはアンジェリークを捨てたわけですが、相手が悪かった。
 アンジェリークは魔女であり、コリンズに呪いをかけて、好きになった女性が死ぬように仕向けた
のであります。
 魔女だったら召使なんぞやってないで、富と名声を手に入れればいいのに、とかいう
突っ込みはしたらあかんのですか、そうですか。
 ともかく、その呪いによってコリンズの両親も死に、呪いを解くために彼はいろいろな
魔術を研究したりしたらしい。
 ここで彼はMという象徴とともに現れる「メフィスト・フェレス」という悪魔の存在を知ります。
 あーその人ならアニメオタクになって日本でとある学園の理事長してますけど…。

 その後コリンズは、ジョゼットという女性と巡り合いました。
 しかし彼女はアンジェリークの呪いにより、自ら岬から身を投げるハメになったのであります。
 目の前で死なれたコリンズは絶望して自分もそこから身を投げるけど、彼は死ねなかった。
 彼は不死身のヴァンパイアにされていたのでありました。
 まさにアイキャンフライ!!!(やめなさい)
 それはそうとして、不死身だろうがなんだろうが、がけから飛び降りて岩に激突したら、痛いもんは
痛いんじゃないかと思うんですがどうなんでしょうか。

 その後アンジェリークは村人をたきつけ、コリンズをヴァンパイアだと言い、棺桶に閉じ込めて
地中深く埋めてしまったのでありました。
 一思いに殺すとかならともかく、そうやって閉じ込めるのだから非常に残酷ではありますね。
 女怒らせるとこぇぇな…。

 そうして時は過ぎて1972年。
 ある少女が列車に揺られていました。
 彼女の手には「家庭教師求む」の新聞記事が。
 なんか自己紹介を練習しているのですが、彼女の本当の名はマギーとか言うらしいのだけれど、
たまたま列車の中にあった広告から、ヴィクトリアと名乗ることにしたらしいです。
 この辺、何かありそうですね。
 ヒッピーの車にヒッチハイクさせてもらって彼女は、さびれた屋敷にたどり着きます。
 なんかもうボロボロで、ドラゴンクエスト8の呪われし城トロデーンみたいだなぁオイ。
 その片隅に暮らしている一族が今のコリンズ一族でした。
 使用人が出てきて、ヴィッキーが「ヴィクトリアです」と名乗ると「おめでとう」というのが笑えました。
別に何かに勝ったわけじゃねーよ!名前を名乗ってんだよ!
 この使用人に案内され、彼女は屋敷の中へ。
 コリンズのポートレートがあるんだけど、それを使用人は「えーと、バーナビー」とか言ってるのが
笑える。バーナビーはタイガー&バニーの方ですから、おじさん!
 そこに、バーナバス・コリンズよと言って当主のエリザベス登場。
 で、彼女は孫にあたるデヴィッドの家庭教師をして欲しいという。
 彼の母はなんか事故で死んだらしい。
 ちなみにエリザベス自身にはキャロリンとかいう娘がいるのだけれど、これが反抗期真っ最中
ですわ…。扱いづらそう。

 あと、エリザベスの弟で、デヴィッドの父であるロジャーというのもいるけど、こいつは
どうかなあ、性格的に。

 朝食でキャロリンは一人離れた席にいて、音楽かけて踊ってました。
 うーむ。すごい家族ですね。
 また、もう一人博士というのがやってきて、ヴィッキーに「あんたうそつきだね、秘密が
ある顔をしているよ」といきなり。
 彼女は精神医学だっけ、なんかそっち方面の人で、デヴィッドのためにいるんですかね。
 そうしていると、シーツをかぶったお化けが。
 うぉぉぉい!!!ホラーティストはやめろというのに!
 これ銀さんだったらテーブルの下に「ムー大陸の入り口を見つけた」とかいって潜っちゃう
レベルだからね!?全力で「家庭教師やめさせてもらいますわ。赤ん坊家庭教師でも雇って
下さい」とか言って帰ろうとするレベルだからね!?

 この正体はデヴィッドだったわけですが、驚いた?と聞かれて一応「ビックリした」と言って
あげるヴィッキーが大人だなと思いました。
 デヴィッドはヴィッキーに、自分の母は死んでいない、死ねないんだ、声が聞こえるから、
と言うけれども、デヴィッドは否定も賛同もせず、人は死んだら別の次元に行くと思う、だから
感じる人は声を聞き取ることができる、と言います。
 なかなか面白いですね。
 そうして彼女が自室にいると、まーたデヴィッドがシーツをかぶって表れる。
 ヴィッキーがまたーとか思っていると、なんと今回本物の幽霊でした。
 銀さんなら迷わず窓ぶち破って逃げてるな…。

 幽霊は「彼が来る」と言って消えて行きます。
 くーるーきっとくるー♪(別のものがきちゃうからやめなさい)
 
 その頃、工事現場である棺が発見されてました。
 お待たせしました、コリンズ登場です。
 彼は棺のふたを弾き飛ばして出てくるやいなや、そこにいた工事関係者全員の
血を吸い尽くして惨殺。
 このあたりがなぁ。
 死なない程度にもらう、というような人かと思ったら、一族以外の人間には容赦しない
という結構ひどい性格だった!
 ただこの後に、マクドナルドのMという看板を見て「メフィスト・フェレス!」とか叫んで
いたのは笑いました。
 彼はフラフラと町に出ておっかなびっくりいろんなものに驚きながら、自分が住んでいた
屋敷にやってきましたよ!
 使用人に何があったのだ、と尋ねて、自分のしもべにしようと催眠術をかけようとするの
ですが、使用人が酔っぱらっていたんで、いきなり眠りだしたのはちょっと笑いました。
 デコピンして「起きろ」とかやってたし。
 そうして彼は、今の世が1972年であること、閉じ込められて200年経過したことを知った
のでありました。
 で、衣装をきれいにして、中に招き入れられたコリンズですが。
 内装が素晴らしい!と喜んでいるんだけど、そこにヴィッキーとデヴィッドがいて、2人の
存在がまるっと無視されてるのが超笑える。
 デヴィッドは肖像画と同じ人間だ!と気づく。
 そこにエリザベスがやってきて、最初はコリンズを不審者扱いするんですね。同じように
遠く離れていた一族だとかいって金をせびりにくる連中がいたらしい。
 しかしコリンズが、屋敷内の隠し扉を開けたために信じたようです。
 まあ地下に続く隠し扉があって、そこに財宝が隠されていたら信じますわなぁ…。
 つーかこれ、隠し扉があるのが暖炉の下って、火をくべてたら通り抜けるの危ないやんか!
作ったやつももうちょっと考えろや!

 エリザベスは最初、コリンズが一族の者ではあってもヴァンパイアだと言われたのは信じて
いなかった。
 しかし、ランタンだけが窓に反射し、彼自身の姿は映ってなかったのを見て信用したらしい
です。
 コリンズ自身が、一族には決して危害を加えない、といったのもあるでしょうね。
 つーかそれ、一族以外は平気で危害を加えるって意味ですけども。
 ここのことは二人だけの秘密とし、エリザベスはコリンズを、イギリスから来た遠い親戚、と
一同に紹介します。
 ここでコリンズが食器をチョンチョンとつついていて、何かと思ったら。
 本物の銀の食器は売ったのだな、あれだったら自分の手は焼けていたところだ、と言う。
 なるほどー。
 ロジャーに怪しまれたのでエリザベスが「金属アレルギーなの!」と言ったのは面白かった。

 コリンズはこれからは事業も建て直していけると言いますが、アンジーという女性がやって
いる会社がこのあたり一帯を仕切っていて、コリンズ一族が建て直すどころではないことが
わかります。
 そういう話をしていたところに、ヴィッキーが来るのだけれど、コリンズは一目見てジョゼット
だと驚く。似てるらしいです。
 生まれ変わりかもしれませんなぁ。
 ヴィクトリア、一文字たりとも省略されてはいかん、とかほめたたえてるのも面白い。
 いやその名前、偽名なんですけどね…。

 その、アンジーの方は工事現場で死体が発見されたと聞いて驚き、現場に向かう。
 そう、彼女こそ、コリンズを閉じ込めた魔女、アンジェリークでした。姿を少しずつ変えて
生きていたらしい。
 ただコリンズにふられたからといって、一族に復讐して、彼女の心が満たされたかどうか
ってのは疑問だと思うんですけどね。
 アンジーはそのままコリンズの屋敷に乗り込んできます。
 こわっ。
 コリンズも再会してすぐにこの女性がアンジェリークだと気づいたらしい。
 この後エリザベスとコリンズが、話をしてるんだけど、コリンズが身の上を語る時に、
オルガンをビーとかバーとか鳴らしながら話してて、こいつうるさいなぁと思ったらエリザベスが
オルガンのスイッチ切ったの超笑いました。エリザベスも同じこと考えてた!
 BGMも止まったけどあのヘンテコな音楽はオルガンから流れてたのかよ!
 コリンズはまたあの魔女と戦う時がきた、と奮い立ち、まずは財宝で屋敷などをきれいにする
ことから始めます。
 まあ金があればいくらでもきれいにできますからなぁ…。
 コリンズは昼間は寝てるらしいんだけど、それが、さかさまになって寝てるらしくて、カーテンを
ポンポン触って位置調整してたり、もう一人、ばあさんが使用人で雇われてるんだけど、この
ばあさんがすごいマイペースで、コリンズがタオルとか入れてる棚で寝てても驚きもしないのは
面白かった。
 あとコリンズが歯磨きをしようとして、鏡に映らないのでウンザリ、みたいな顔をしてたのも
面白い。
 この後、棺桶を買って結局それが一番、寝るのにしっくりきたらしいです、コリンズ。

 酒場にやってきたコリンズは、ここらで一番の漁師だという男を雇おうとするけれども、
彼はアンジーに雇われていて、仁義があるから無理だと断る。
 それを催眠術使っていう事聞かせるんですな、コリンズは。
 で、いろいろ金を使ってあーだこーだしてる時に、秘密の地下室から金を持って出てくる
コリンズをロジャーが見かける。
 普通ならほっとくもんでしょうが、こいつはどうやらお金が一番好きなタイプのようですね。
 一方でコリンズに興味を持っていたホフマン博士は、催眠術にかけて彼の真実を聞き出そうと
するのですが、その過程で彼が本物のヴァンパイアだということを知ってしまい、エリザベスの
ところへ。
 まあニュース聞いてりゃ、工事現場でのどを噛み千切られて死んだ人間のこと知ってるだろうし、
こいつがやったんだ、と結びつくでしょうね。
 でもエリザベスが、興味深い患者でしょ?とけろっとして言ったのが面白かった。
 博士も、「そう、だから通報してない」と。
 結局好奇心が勝ったってことでしょうなぁ。
 その頃コリンズは、女性に対する求愛方法を真面目にキャロリンに聞いてました。
 しかし彼女が15歳だと聞いて、「いかんぞ、まだ未婚だとは」とか言い出した!
 もう時代が違うんですぅー!
 キャロリンは、彼女は音楽が好き、カーペンターズとか、と言うけれど、コリンズは当然知らない
から、「大工か」と。
 英語的に間違ってないんだけど大工が歌を歌うか!
「はーれーたーるーあーおーぞーらー」…第九か。(シャレはどうでもいい!)
 そういうわけで、なんでか知らんけど、近くの森にいたヒッピーと合流しているコリンズ。
 しかも散々話をした後血を吸って殺してるし。
 何がしたいんだかわからん!

 で、コリンズは博士に、人間の血を輸血してもらえば人間になれるかも知れない、みたいな
ことを言われて実験をしています。
 なかなか頭いいな!
 でも、人工的に吸血鬼にされたんじゃなくて、呪いによって吸血鬼になってるわけだから
これ難しいんじゃないですか?
 博士はどうして人間になりたがるのか、と聞きます。
 それは決まってるだろ!正義の心を持ちながら人間になれず、妖怪人間として生まれ落ちた
この身に苦しんでいるからだよ!…あ、これは妖怪人間ベムでしたね。

 ヴィッキーと会ったコリンズは、デヴィッドの幽霊の声が聞こえるということについて話を
しています。
 デヴィッドが母親の声を聞けて幸せそうならだれが文句を言える、というのは確かに
私も正しいかな、と思いました。

 一方アンジーの方は、重役らと会議を開いてイライラ。
 コリンズが再び工場を操業開始したことに危機感を持っているようなのですが、重役らは、
この町の95%はうちが牛耳ってるのだから問題ない、という感じらしいです。
 つーかなんか性格ゆがんでんなぁ…。
 アンジーはコリンズに、工場の買い取りを申し出るけど、当然断られます。
 ただ彼女はカードを持っていた。
 コリンズが催眠術をかけて買収した漁師の話を知っていたんですね。まあ当然か。
 で、今度は色仕掛けで、私と一緒にこの町を牛耳らない?とか言い出すアンジー。
 いとも簡単に支配できていることの何が楽しいのかサッパリわかりませんが。
 まあこの後イチャコラシーンに入るのですが、化け物二人なわけですからものすごい
ありさまで、部屋の中メチャクチャになってるの笑えた。毎回これじゃ大変やろ!
 この後コリンズは、二度と誘惑はされないという。
 しかしアンジーはコリンズに、自分のものにならなければ一族をまた破滅させると宣言。
 そうまでして強制的に手に入れて何が楽しいんでしょうねぇ。いずれむなしくなると
思うんですけども。

 ヴィッキーはある夜うなされていました。
 彼女もまた幽霊とか見えるわけだけれども、そのせいで両親は彼女を恐れ、病院
送りにし、その病院では毎日彼女に治療と称する実験行為が行われていたことが
わかります。最低だなこいつら。
 そうして成長した彼女だったけれども、意思は失われておらず、ある時脱走して、
幽霊に導かれるまま、この屋敷にきたらしいです。
 いいなあ、確実な就職先を教えてくれる幽霊!
 
 彼女の過去が明らかになったところで。
 コリンズは自分達一族の権威を見せつけるために舞踏会をしよう、と企画。
 金はまだまだあるわけですから何とでもなりそうですなぁ。
 キャロリンの提案に乗って、アリス・クーパーという歌手を呼んだのだけど、名前的に
女だと思っているコリンズが、なんとすごい女だ、と言ってるのが笑えました。
 男やっちゅーねん!
 あとここで博士の様子が少し変なのですが、のちの伏線になってきます。

 コリンズが歩いていると、デヴィッドがクロークの前に立っている。
 ロジャーがここで見張りをしていろとか言ったらしい。
 何かを感じ取ったコリンズは、彼にクーパーを見ておいで、とその場を移動させました。
 で、外から中を覗くと。(中に踏みこまないのは、一応紳士の彼らしい)
 ロジャーは商売女みたいなのといちゃついていて、さらに客の服から貴重品などを
抜き取っていた。
 最悪の男ですな。
 あれからよくデヴィッドみたいなまっすぐな男の子が育ったもんだ。これはエリザベスの
教育が良かったのかもしれませんね。

 ヴィッキーはコリンズに自分の子供時代の話をします。
 この話を聞いてコリンズが怒っていたので何かと思ったら、ヴィッキーの両親の
仕打ちを怒ったらしい。
 いい人ですねー。
 で、このパーティに、招待されていなかったアンジーが乗り込んできました。
 魔女を招待しないとろくでもないことになるからな!
 二人の逢瀬を見ているアンジー。
 てかアンジーも、もし今コリンズがヴィッキーに心を寄せていたとしても、ほんの50年も
経てばその関係は終わるとかわかりそうなもんですが。
 そういうのすら許せないんでしょうけどね。

 ある時コリンズは、博士がコリンズの血を自分に輸血している現場を見て激怒、彼女の
血を吸って殺害します。
 博士としては永遠の命が欲しかったらしいんだけど、それだったらコリンズに事情話せば
何とかなったような気もする!
 使用人とともにその死体を捨てたコリンズ。
 使用人もこの博士の態度を嫌ってたらしいので、口外はしないと言いました。
 
 ロジャーはロジャーで、以前見かけた、コリンズが出てきた財宝の眠る地下室への入り口を
探しているわけですが。
 後ろに立っていたコリンズ、彼が何をしようとしているのか理解したのだと思います。
 デヴィッドの良い父になるか、さもなくは出ていくか選べ、と脅迫。
 なんとロジャー、デヴィッドを置いて出て行ってしまうのです。
 お前、そんなに欲が強かったのかよ。最悪だな。
 デヴィッドが可哀想すぎる。
 と、ここでデヴィッドの上にミラーホールが落ちてきて、コリンズが庇って助けるの
ですが、日光が当たり背中が焼けている彼を見て、一同は本物のヴァンパイアだと
恐れ、逃げてしまいます。
 危害を加えたわけでもなかろうに、可哀想だな…と一瞬思ったのですが、よく考えたら
こいつ人殺しだから怖がられても仕方ないか。

 コリンズはアンジーのところへ呪いを解け、と乗り込んでいくけれども、逆に捕まえられて
まーた棺の中へ。
 学習しようよ!!!!
 アンジーはコリンズの工場を爆発させ、コリンズを閉じ込めた棺を、彼の一族代々の
墓場にもってきます。
 しばらく私のこと考えててとか言いながらパンツを顔にかぶせるのはやめろ。
 これ次棺開けてもらった時、コリンズが変態扱いされますやん!
 200年後に会いましょ、と言って去ったアンジー。
 コリンズがもがいていると、足音がして、何者かがやってきます。
 「今何年経った!?」と尋ねるコリンズ。
 「20分だよ」とデヴィッドは言いました。
 20分かよ!
 しかしそんなアホみたいな会話をしている場合ではなかった。
 工場が燃えてるですよー!
 あ、ちなみのコリンズのピンチは、デヴィッドの幽霊になった母親が教えてくれたらしいです。
 母親、やるな!

 あとコリンズを助けて、なんで顔にパンツかぶってたの、と質問するデヴィッドに、答えない
コリンズが笑える。
 工場が燃えていると聞いて急げ!というコリンズですが。
 彼をそのままにして走り出そうとしたデヴィッドを呼び止めて、鎖を解いてくれ、と言ったのは
笑えました。そりゃそうだ!

 アンジーは工場爆破で駆けつけた警察官に、コリンズ一族は人殺しをかくまっている、これが
証拠よ、とテープレコーダーを差し出す。
 そこには、さっきアンジーとコリンズが会話していたのがおさめられていて、コリンズが、工場の
人を殺したこととか、ヒッピーを殺したことを話している様子が入ってました。
 あと、工場から死体が見つかるはずよ、とアンジーは言ってたけど、これは単なるハッタリなのか、
それともヒッピーの死体をわざと彼女がここに隠したのか…。わかりませんが。
 彼女は民衆にも声をかけて、コリンズの屋敷に乗り込んできます。
 皆さん!
 お待たせしました!
 ここからやっと面白くなります!

 コリンズは騒ぎを聞いて姿を現し、アンジーに「私と共に滅びるべき」と言う。
 ここでアンジーはコリンズを吹っ飛ばすんだけど、多分これこそがコリンズの狙いだったと
思いますね。
 皆の前でアンジーの正体も暴く、的な。
 エリザベスもここで、彼は何もしていない、アンジーこそ魔女よ!と叫ぶ。
 警察官、なんかどうしようもなくなってきたっぽくて、皆を返してました。
 このあと全く出てこなかったのだがもしかしてテメェも帰ったのかよ…。
 で、屋敷の中ではアンジーとコリンズとの対決ですよ…って弱ぁ!コリンズよわぁ!
 でもアンジーをふっ飛ばした時に、彼女はキャロリンの部屋に吹き飛ぶんだけど、キャロリンが
天井にへばりついて「部屋に入るんじゃねーよ!」とか言ってました。
 こいつも化け物だったんかい!
 その頃コリンズは、使用人のばあさんがヘドロを拭いてくれてました。…ばあさん…。
 エリザベスの猟銃に撃たれてもものともしないアンジー怖いですなぁ。
 つか昔あった映画の「永遠に美しく…」をほうふつとさせます。

 アンジーが屋敷をこわしにかかったところで、キャロリン登場!
 なんと狼人間ですわ!
 ただこれ、たまたま生まれたのを隠してただけだったらカッコイイ設定だ!と思ったんだけど
アンジーが、子供の頃狼人間に噛ませていたらしい。
 ええー…がっかり設定じゃねーか!
 ただここで、デヴィッドの母親はアンジーが殺したのだとわかる。
 一族がより不幸になり、苦しむようにあっちゃこっちゃ手を出してたらしい。
 最低だなこの女…。
 デヴィッドが、コリンズを放せとかっこよくアンジーに言っていて、アンジーが、すっこめクソガキ
みたいなことを言うんだけど。
 相手は僕じゃない、ママだ、というの、この子かっこええー!と思った。
 シャンデリアに吹っ飛ばされましたよ、アンジー!
 幽霊つぇぇ…!
 あ、キャロリンですが、かっこつけたわりに登場からすぐアンジーにふっとばされてました。
 あんなにかっこいい登場したのに…!

 コリンズはこれがお前の最期か、とアンジーに語りかける。
 お前のは愛ではなく所有することだ、お前には誰も愛せない、と。
 それがお前の呪いだと。
 で、アンジーは心臓を取り出しコリンズに渡そうとするのだけれど彼は受け取らず、そのまま
アンジーは死にました。
 これ私呪いを解くために心臓を受け取れってことかと思ったのだけど、そんな優しい女では
なかったようですね!チッ…。
 
 デヴィッドは母親の幽霊と話していてコリンズに、ヴィッキーが岬に向かったと伝える。
 今度は身を投げる前に助けることができたコリンズだけれど、ヴィッキーは「いいえ、私は
光の中、あなたは闇の中」と言い、崖に身を投げます。
 これは…コリンズがきっとその選択肢を選んでくれると思ったからなのか…多分そうだと
思うのですが、コリンズは追いかけて落ちていく途中、ヴィッキーにかみつく。
 で、2人とも落ちましたけど最後ヴィッキーは目を覚まします。
 ここのシーンでコリンズが「ジョゼット!」と言ったのがよくわからない。
 まあ、コリンズが「私の呪いはついに解けた」と言ってたからいいですけども。
 
 ちなみに海底では博士がよみがえってましたよ!
 つかこの人海底だから直後におぼれるんじゃないの!?

 
 えーと。
 最後の、コリンズとヴィッキーのことについて推察しますに、映画「サイレント・ヒル」と
同じようなことが起きたのではないのかな、と思うのですが。
 アンジェリークの呪いによって殺されたジョゼットは幽霊となりさまよい、瓜二つの顔を持つ
ヴィッキーのところに幼いころから現れていた。もしくは自分の生まれ変わりとなる体として
付きまとっていた、でもいいですわ。
 そうしてうまく、コリンズの屋敷に就職するようにして最後、死んだヴィッキーの代わりに
ジョゼットとしてよみがえったとか?
 推測するならこんな感じですが。
 でなければコリンズが、ジョゼット、と呼びかけるはずがないんじゃないかなと思います。
 こういうところが分かりにくい分、スッキリしない映画で残念でありました。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ダーク・シャドウ