多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→メン・イン・ブラック3


メン・イン・ブラック3

5/30鑑賞

 このシリーズはもともと上映時間が短いんだけど、だからスッキリまとまっていて面白かった
と思います。

 とある場所にて。
 女性がケーキを運んでくる。
 それは、この建物の奥深くに収容されている、最警戒囚人あてでした。
 その名はアニマルボリス。
 アニマルボリスは、ただのボリスと呼べ、と言います。
 わかったわかったアニマルボリス。(数秒前のことを忘れてんじゃねーよ!)
 まあレビューでは面倒なんでボリスにします。

 実はこのケーキを運んできた女はただのファンというか、脱獄の手助けをするために
利用されてるんだけど、それがわかってないっぽい。
 ケーキの中に仕込んであった、ボリスの武器であり相棒でもある昆虫みたいなんが
出てきて看守らはやられ、ボリスは壁をぶち破って外へ。
 ここで、月に作られた刑務所であることがわかります。
 ちなみに女は用済みだったので、看守らとともに外に吸い出されていっちゃいました。
 歴史変えようぜ、と叫ぶボリス。
 え、「その時歴史は変わった」の番宣ですかこれ。(違います)

 さてJとKは今日も頑張ってお仕事中。
 Jがニューラライザーで人々の記憶を消しています。
 実は宇宙船の落下事件があったのだけれども、それを処理して、衛星が墜落したのだ
という風に説明してるらしい。
 その説明がJらしくて面白い。
 飛行機に乗る時には携帯を切りましょう、自分一人くらいと思って切らないでいると、
影響が出て衛星が墜落しちゃうんだよーと。
 よく考えたら関連性は何もないんだけど、話の勢いでつられるな、絶対。

 彼らは最近亡くなったボスのZの追悼式に出るんだけど、Kかものすごい淡々とした
弔辞を読んでいて、逆に驚くJ。
 Zとは親しかったらしいので、もっと感情をあらわにすると思っていたらしいです。
 40年一緒に仕事をしたらしい。
 ま、なぜKがこうなのか。その理由は最後にわかります。
 つーか!40年一緒に仕事してきてついに家へ呼んでくれなかったとか、どうでもいいだろそれ!
 あとOが、別の星人の伝言を伝えてるけど、原語だから何言ってっかわかんねーよ!

 思わず不安になったのか、Jは自分が死んだらもっとましなこと言ってくれる?と聞く。
 おいおい、死亡フラグ立てんなよ!…Kの。(Kのかよ!)
 JはそんなKの様子に、過去何があったんだみたいな報告をするけれど、答えを知りたくも
ないことを質問しなかったからだ、と。
 わかるようなわからないような。

 一方ボリスは、とあるホビー店に「過去に戻りたい」と言ってやってきてました。
 戦わなきゃ、現実と!(異星人だから戻れるんだよ!)

 ウーという宇宙人が経営する中華料理店にやってきたJとK。
 なんか料理用に、鍋に生きている宇宙人の赤ちゃんみたいなのが入れられていて、
外見としては不気味だけど、こういうのを殺して食べるというのはちょっとウェーって感じ
だなぁ。
 つーか!
 ウーを尋問するのにその赤ちゃんでしばいたらあかん!それ武器じゃねえ!!!!
 しばらくここにいると言ったK、テーブルにつくけど、さすがなのは、店内の連中が全員
自分らを狙うためにいると気づいていたことです。
 かっこいいわー。
 しかも、さっきの宇宙人の赤ちゃんを食べる料理を注文するのはボリスだ、と指摘するK。
 それで銃撃戦になるのだけれど、Jは水槽にかわれていたでっかい魚の宇宙人みたい
なのに大苦戦。
 Kの方もボリスと対峙。
 撃たれそうになった直前何も知らないJが扉をガンと開けて出てきて、それにボリスの
針が突き刺さってKが助かるのは超笑いました。
 さすが空気読まない男、J!
 ボリスは「お前はもう死んでいるんだ」と捨て台詞を残して逃亡。
 どうしたんだお前、過去に戻って北斗の拳一気読みでもしてきたんか。

 処理班を呼んで、中華街住民達にニューラライザーを照射するJ。
 金魚をトイレから逃がすと下水で育って危険だからね、これがその一例だからね、と。
 無理あるだろ!あんなでかく育ったら絶対その下水、危険な物質流されてんよ!
(韓国映画の「グエムル」というやつ、冒頭、有害物質を下水に流すシーンは実話)
 
 Jは、Kがボリスを刑務所に入れたのは間違いだ、逮捕せず殺すべきだったという。
 確かにそうですね。
 しかしKは、やっつけようぜというJに、安月給のお前には無理だ、俺がやる、お前は
2週間停職だと言って去ってしまう。
 いつもKは何考えてるかわからんとこあるけど、ここまで強引なキャラではなかった。
Jも違和感を感じていたと思います。
 なぜKがこんな態度を取ったのか、それも最後にわかります。

 知らない方がいいこともある、というKに、俺をリクルートした時の言葉と違う!というJ。
 本部にやってきて、ボリスが逮捕された時のことを調べようとするのだけれども、
その逮捕時にあったことについてのデータを見ることができないんですね。
 1969年のことでした。
 Kはこの事件で変わったらしい。
 その夜、JはKからの電話を受ける。
 答えなければいけないことがあったと。
 でもJは一方的に電話を切ってしまうんですね。
 それが永遠の別れになるとも知らずに。
 電話を切った後Kは突然消えてしまい、その部屋には別の親子が出現しました。
 つまり、過去が書き換えられたということですな。
 てかこのシーンで、暖炉の後ろに隠し部屋があるのが映るんだけど、ダークシャドウと
いいこれといい、暖炉の後ろに作りたいのはわかるけど、火が飛んだら危ないでしょ!
 お前ら火事をナメたらあかん!!!!
 翌朝、Kの部屋を訪ねたJは、彼が存在してないことに驚く。
 あと、強烈にチョコミルクが飲みたくなったらしく、子供のをうばって飲んでました。
 なんてやつだ!

 本部に来るJ。
 Kはきた?と聞いて回るけど誰も知らないどころか、なんかよくしゃべる鬱陶しい奴が
すごい話しかけてきて、今の相棒だ、という。
 Jを相棒にした時のKもこんな感じだったかもしれない…!
 ということをすっかり棚にあげてJはしゃべるのをやめろと命令。
 そして、チョコミルクを持ってこい、でっかいカップで、と言う。

 でかい声で会話していたから、Oが下に降りてきて、何があったのかと聞く。
 Jはドッキリだと思ってるから、Kどこだい、とか言ってます。
 お前はともかく、ここの連中がドッキリなんかやるか!
 FBIの連中がドッキリをやるようなもんだぞ!

 OがKにあわせてくれるというけれども、それは、本部に安置されている、功労者の
像でした。
 1969年、ボリスを逮捕しようとしてKは死んだ、と。
 Jは過去が変わっているとここで初めて気づきます。
 Oも最初は信じなかったんだけど、彼がチョコミルクをがぶ飲みしていることから、
Jが時間のひずみに巻き込まれたと気づきました。ひずみに巻き込まれると、チョコミルクが
無性に飲みたくなる症状が出るらしい。このあたりはさすがですね。
 ただ、安月給のあなたには教えられないとOが言ってて、「だったら給料あげて
今すぐ教えろ」と言うJも面白かった。
 タイムトラベルは禁止されている、とOは言うけれど、Jは、ボリスがもし、タイムトラベル
できる星人のことを知っていたら歴史は変わるという。
 しかも最悪なことにその時、ボリスの星の星人が大挙して侵略してくる。
 変わる前の歴史であれば、Kがアークネットという地球全体を覆うバリアを導入していた
ため、入られることもなくまた、ボリス以外の星人は絶滅していたはずだったらしい。
 いよいよやばいと思ったJは、タイムトラベルできる星人の店を訪ねます。
 それが、ボリスが脱走した時にいってたあの店なんですな。
 ここでつながりましたね。
 Jは宇宙人が攻めてきてることを説明して、自分にもタイムジャンプさせろと言う。
 今のボリスを殺さなくても、若いボリスをぶっ殺せばすべて解決、と。
 難しいことを嫌う彼らしくて良いですなぁ。
 
 で、1969年のボリスをKが逮捕するはずだった事件に先回りするというJは、タイムトラベルを
しようとするのですが。
 トラベルのためには高層ビルから飛び降りる必要があると言われてビックリ。
 しかも、地上60cmの高さの時点で発動とか言われたら、高所平気な人でもこぇぇわ!
 この、タイムトラベルできる星人は、なぜ自分だけKのことを覚えていたのかな、というKに
(ボリス逮捕の)そこにいたってことだよと答える。
 これが実は重要な伏線になってます。

 そういうわけで、1969年にやってきたJ。
 途中飛び降りてる最中、株の暴落でビルから飛び降りたらしき人と顔をあわせてたのは
ちょっと笑った。

 ビルから降りる時エレベーター内で乗り合わせた人に、「今は何日だ?何月の?何年?」
とか聞いてるけど、うっとうしいから「今日は何年何月何日だ」と一気に聞けや!
 
 Jはホテルで車をかっぱらって、この日にボリスに殺された宇宙人のところへ向かう。
 でも途中パトカーに捕まって尋問されて、彼らが所持品検査で取り出したニューラライザーの
「ボタンを絶対押すなよ」と言って押させていたのは面白かった。
 押すなよって言われたら押しますわな、確かに。
 この時代は黒人差別がまだあったので、高級外車に載っていることで目をつけられた
らしい。
 面倒くせぇな!
 ただ、「いいか黒人がいい車に乗っていたからって、全部が全部盗んだと思うな!…俺は
盗んだけど」には笑いました。確かにお前は盗んでたな!
 遊園地にやってきたJですが、この時はタッチの差で間に合わず。
 宇宙人がボリスに殺されてしまいます。
 ここでボリスを発見するも逃げられてしまう。
 ところがこの直後現れたKにJは拘束されてしまいます。
 まあ知らないのは仕方ないか…。

 彼が目を覚ますと、40年前のMIB本部。
 K、と思わず言ってしまって、なんで名前を知っていると不審がる彼に、「俺、男は
誰でもKって呼ぶよ」とごまかすJ。
 ごまかされるか!
 しかもOもやってきて、同じことをして「女は誰でもOって呼ぶ」というJ。
 だから全然言い逃れできてませんって。

 KはJに目の検査をしよう、と言い出すけど、目の検査で全身拘束されてたまるか!
 実はこれ、でっかいニューラライザーで、何故か自分のことを知っているJの記憶を消そうと
したらしい。
 しかしKは直前で思いとどまる。
 Jの言動が嘘を言ってるとは思えなかったんでしょうね。
 
 Jは改めて、自分は未来から来た、自分のことはKがスカウトしたんだと説明。
 タイムトラベルできる星人はこの頃からいただろうし、そういわれてKも信じる気になったんじゃ
ないですかね。
 14年後、刑務所を脱走したボリスが地球侵略しようとする、と説明されてK、わかった、と。
 理解早すぎる!
 
 ともかくKはJを外に連れ出して。
 ボリスを追うためにさてどこに行くという感じですが、Jはあんたの方が知ってるだろ、と。
 いや今のKにとっては「初めて」なんですけど!?
 ファクトリーという言葉が資料にあった気がする、とJが言い出したので、ボウリング場に向かう
2人。
 ところが、ボリスに先回りされていて、ここにいた宇宙人のボスは殺されてしまっていました。
 ちなみに、KがJのことを信用してなくて、手錠で車に拘束して一人で乗り込むんだけど、
手錠の鍵の隠し場所を知ってるJが外して、ピンチに駆けつけるくだりはよかった。
 これで多少は、未来から来たというのを信じたんじゃないですかね。
 Kはファクトリーとはそのまんまの意味ではなくて、店の名だと気が付く。
 
 Jはボリスを追い詰めるのに自分から取り上げた銃を渡せ、と言います。
 K、仕方ないので渡……うん、これ普通の拳銃な!リボルバータイプのやつな!
 ほしいのは対宇宙人用だよォォォ!!!
 
 ザ・ファクトリーというお店にやってきた二人。
 そこでMIBの諜報員を一人奥に引っ張っていって話をするんだけど、グリフという人間を
ボリスは襲うはずだから、それを探してるんだとKは尋ねる。
(名前違うけど面倒なんで略称のグリフでいきます)
 その頃Jはなんもしらんとグリフと接触していた。
 彼の口ぶりからして、グリフはものすごい予知能力を持ってるみたいですね。正確には、
これからの未来が同時進行でいくつも見えているらしい。それもすごいな。
 君の友達が胃腸薬をくれるんだ、とか言ってるグリフ。
 K、持ち歩いてるんだ…。
 しかもグリフは、父親からもらった時計を見せてとJに言ってきます。
 何のことかわからないJ。
 この時点では恐らくグリフしか、その意味を理解してなかっただろうなと思いますね。
 グリフはやってきたKに、2秒後にボリスに撃たれて死ぬ…あ、こない、良かった、とか
矢継ぎ早に未来を言ってます。
 どうやらいろいろ未来が変わるので、予知していてもズレるのがあるらしい。
 面倒くさい!
 しかし今回ボリスを止められるなら永遠に止められるよ、というグリフ。
 つまりボリスが歴史を変える前の歴史が一番正しい選択だったわけですか。
 グリフはもう一度会えたら君たちに渡すものがある、といって、やってきたボリスの
襲撃のドサマギで逃げて行きました。今渡していけよ!!!!

 とりあえず落ち着いてパイでも食おうぜ、とKが飲食店にJを連れてくる。
 しかもすんなり頼めばいいものを、ずーっとメニュー見て考えてるもんだから、イラついた
Jがパッと頼むのも面白かった。
 ここで、隣の席に座った客らが、メッツが負けたーという話をしていて、未来から来たJは
そんなこと言ってるけど今年優勝するのはメッツだぜ、と言う。奇跡の大逆転が起きると。
 そんな話をしながらJは、グリフの言っていた、奇跡が起きればまた会えるという言葉を
思い出し、彼は試合で会おうといってたんだと、これ野球場ですかね、2人で向かいます。
 すると、誰もいない静まり返った球場で「いけー!やれー!」とか言ってるグリフが。
 うわぁ…これはた目から見たら寒い…。
 グリフは二人の肩を抱いて自分が見ている未来を見せてくれます。
 それはいいけどこれ、連載漫画の先が知りたいからって見ても、そうなるとは限らなかったり、
見ちゃったら実際その時来たら読んでも面白くなかったり、そんなに良いことばかりでもないですな。
 グリフも、沢山の未来が常に見えている、本物の未来になるまでは全部起きていると
言います。
 そんでどうでもいい選手の説明はさておき、グリフは、地球を守るシールドをあげる、と
出してきました。
 アークネットだと。
 これが、Kがやったやつなんですね。
 どうすればいい、と言うJに、選手の説明を始めるグリフ。
 だからそっちの話は聞いてねーよ!このネットの使い方聞いてんじゃねーかボケ!
 野球のネタだから声優がタッチの三ツ矢さんなんですかぁー!(今そこはどうでもいい)
 
 で、突然グリフが「この未来は見てなかった」と言い出す。
 なんと、バイクで乗り込んできたボリスがグリフをさらっていくのですよ。
 すげえわ!階段を地味にバイク押し上げてきたのかな!?(突っ込むとこちげぇ!)
 Kの車もつぶされて遺跡不可能かと思いきや、Kは映画「トロン」に出てきそうな、でっかい
車輪のバイクみたいなのを隠してました。
 念のため、の用意をしておくのはさすがKだと思います。
 
 で、ボリスからグリフを奪還するのがなかなかかっこよくてよかった。
 ボリスはグリフの持っていたアークネットを入手したかっただけと見えて、やられたらすぐ
逃走してました。
 どっかの納屋でワクワクしながらあけたら、胃腸薬が入ってたんですよ、箱に。
 ざまあみろって感じですね。
 そこに未来から来たボリスが現れる。
 過去のボリスは全然信じなくて、ああこれ自分だからウザさ倍増だろうなぁ…とちょっと
笑いました。
 未来ボリスですら「自分でなきゃ殺してやるとこだ」と言ってたしなぁ…。
 知恵を貸すという未来ボリスですが、もうあーだこーだ言い合いしまくりでうぜぇ…。

 グリフは隠していたアークネットを取り出し、今度こそちゃんと二人に渡してくれます。
 ただし発動させるには、地球の外に出す必要がある。
 偶然にも今夜、月へのロケットがフロリダより発射されるところでした。
 すべてはあるがままに流れてんですかね。
 で、フロリダに行くことになるのですが、Jがよく使う輸送手段はまだこの時代に発明
されてなくて、一番使いたくない輸送手段で行くことになっていたのはめっちゃ笑いました。
 Kは来るな、あんたは死ぬ、とJは言うけれど、そんなことを気にするKではありません
でした。地球を守るためなら、みたいな彼がかっこいいなぁと思いました。

 装置をつけている間、KとOがイチャイチャしていて、KはフッとJにOとの未来を聞くん
だけど、Jは『答えを知りたくないことは質問しないこと』と答える。
 自分が言った言葉か、と気づくKが面白いですな。
 グリフも加わって3人で行くんだけど、ついた時に「ロケットの爆発が現実にならなくて
よかった」とボソッと恐ろしい事を言うグリフ。
 そういう未来もあったらしいですな。
 しかも、NASAがきて皆を止めるのだけれど、グリフはニューラライザーは使わず、本当の
ことを説明しろ、それが未来につながると言い出す。
 というわけでJは説明したのですが、当然捕まりました。
 …本当にこの展開でいいんだろうな!
 大佐というお偉いさんが出てくるんだけどグリフは彼に触って何かの未来を見せる。
 そうして様子が変わって大佐はロケットのてっぺんにアークネットつけるんですね、どうぞと
案内してくれます。
 グリフは何の未来を見せたかJに言わなかったけれど。
 もしかしたら大佐は、この先40年先の未来を見たのかもしれないな、とちょっと思いました。

 グリフはこの先行かないという。
 ボリスの腕を打ち落とせば未来は確定するが、一人誰かが必ず死ぬ、というグリフ。
 気になりますね。

 えーロケットの先にとりつけました、バンザイで終わったのではつまらんですから、当然
ここに、アークネット奪還を狙うダブルボリスが出てくる。
 あーうぜぇ…。
 ロケットの上に行くエレベータで、Jが「もし成功したら俺は急いで未来に帰ることになり
挨拶ができないかも知れないから先に言っておく」と言ってて、Kも、「任務が失敗したら
俺も言えない」と言ってて、なんかこの二人らしい会話だった。
 「俺の目は確かだった」と言うKもよかったな。
 スカウトしたことを言ってるんですね。
 ただしこの時点のKは、未来のKがどんな思いでJをスカウトしたかまでは知らなかったと思う。

 ボリスの襲撃があって、Kは上へ、Jは未来ボリスと対決。
 上についたKを待っていたのはただのボリスでした。(ただのっていうか…)
 ここの対決はなかなかに面白かったです。
 しかも、未来ボリスの攻撃を確実にかわして何とかするためにJは、あえて一度攻撃を受け、その
あとボリスを巻き込んで一緒に飛び降りてタイムジャンプを発動させ、もう一度この時点に戻って
今度は攻撃を確実にかわす、というやり方するのが良かった。
 攻撃が通用しない、と驚愕する未来ボリスだけど、自分がタイムジャンプしたことには気づいて
ないのか?
 Kの方もボリスの腕を撃ってボリスは落下。
 これで少なくとも未来は確定したわけですな。

 それでロケットの先端に飛び乗ったK、取り付けるんだけど。
 発射を待つばかりの中の宇宙飛行士が、「これを報告すると打ち上げ中止だ」「見なかったことに」と
言ってたのが面白かった。
 バッチリ見られてんじゃねーよ!!!!

 というわけでロケットは飛び立ち、Kは待っていた大佐と落ち合う。てっきりJはもう未来に帰ったん
だと思ってるらしい。
 そのJ、命からがら発射現場から逃げてきたんですけどね!
 大佐の働きにKが、MIBへスカウトをしていた時でした。
 後ろの扉から現れたボリスが大佐を攻撃。
 Kは「今回は違う」と言ってボリスを射殺。
 これで、過去が書き換えられる可能性もなくなったのはいいとして。
 大佐は死亡。
 遠く離れてみていたJは、死は避けられないといってたのはこれか…と。

 しかしこれでは終わらなかった。
 小さな子供が車から降りてきました。
 ロケットの発射を父親と見るはずだったらしい子供。
 大佐の子でした。
 そして彼が見せてくれた時計。
 それは、Jがいつも大切に持っていたものでした。
 Kは初めてここで、自分が大変なことをしてしまったことに気づいたんじゃないでしょうか。
自分のミスで民間人を死なせてしまった、その人は未来の相棒の父親だった。
 だから彼は未来でJをスカウトしつつも、自分を戒めて厳しい態度取ってたんじゃないかなと
思うのですが。
 そして大佐が任務に協力してくれたのも、ボリスによって、「我が子の未来の活躍」を見せられた
からではないかと思うのです。自分の活躍なんか見せられても、ロケットを守るという任務に
優先するものではないけれど、今ここで自分が二人を通して、自分は犠牲になるけれども
そのおかげで、未来で息子が活躍しているのを見たとしたら。
 協力したくなると思うんですけどねー。
 また、JがKの記憶を持っていた理由、それもここで判明します。
 すべての伏線が明らかになる瞬間っていうのがいいですね。
 消える前KがJに電話して、後悔していることを打ち明けようとしていたのは、恐らくこれでは
なかったのかと。自分のせいで大佐が死に、それを説明できずにニューラライザーで幼い
Jの記憶を消したこととか。

 そうしてJは未来に戻ってきて。
 Kが生きていること、過去は変わってないことを確認します。
 そしてあの時計を出して、あんたにお礼を言いたい、という。
 この時代のKはJの過去を知ってるわけだから、そのことの真意はわからなくても、光栄に思う、
と答えました。
 いい相棒だな。

 そうして二人は店を出ていくのだけれど、少し離れた席にグリフが座っていた。
 しかも、「これで地球の未来は安泰。Kがチップを置くのを忘れさえしなければ」とニコニコ
言ってて、Kの席を見るとチップがない。
 その頃地球には隕石が飛来中。
 ところが、Kはいかんいかんともどってきてチップを置いていく。
 隕石は飛んでいた衛星にあたって軌道変更。地球の未来は護られました。
 ここすごい笑った。
 最後まで気が抜けねーな!

 やはりこのシリーズは面白いと思います。
 ちなみに諸事情で3Dで見たのですが、特にすごいとは思わなかったので、2Dでも十分
だと思います。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→メン・イン・ブラック3