多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→メリダとおそろしの森


メリダとおそろしの森

7/24鑑賞

 あれ、これ別に森が悪いわけじゃなくね?
 てか短編映画2本が同時上映されるの知らなくて、見る映画を間違えたかとすごく焦りました。

 最初はトイストーリーでした。
 私トイストーリーあまり知らないんだけど、バズって言うんだっけ、あの人がオモチャ取り違えられて
店に残されて、その店のおまけ玩具のミニバズが抜け出していたために、子供はそっちを持ち帰っちゃう
って話でした。(正確には母親が、玩具忘れてるとガサガサしまったので間違いに気付かなかった)
 なかなか面白かったです。つーか捨てられた玩具会議がわびしすぎる!(笑)
 バズの代わりに家にやってきたミニバズは大はしゃぎなんだけど、ウッディらに捕まってたのは
超笑いました。ミニバズ、これからトイストーリー本編に出てきたら面白いなと思う。もう出てたら
すいません…。(見てないので)
 次の「月と少年」。これはセリフが一切ありません。祖父、父とともに初めて海へ出た少年が、
月の掃除の手伝いをやり遂げるというファンタジーな作品で、月の満ち欠けをこういう形であらわしたのか、
となかなか良かったです。てか最初見た時「おっとっとが散らばっとる!」とか思ったわ。流れ星が
落ちてきて月に落ちるから、流れ星がたまると月は満月になるという設定らしいんですが。
 祖父と父が帽子のかぶり方についてケンカしたり、掃除用具についてケンカしたり、そして少年が
どちらも選択せず自分オリジナルを選ぶ、というちょっとしたエピソードもよかったです。

 さて本編。
 小さな赤毛の女の子が誕生日に弓矢をもらってましたですよ。名はメリダ。
 その父も弓の使い手らしいんだけど、テーブルに武器を置かないで、と母親に怒られてます。
 そういう、恐らくおしとやかに育てたいという母の気持ちを無視してメリダは弓矢に夢中。
 それた矢を追って入った森の中で彼女は鬼火を見かけました。
 てかよく子供なのに鬼火って言葉知ってたな!地域的に妖精とかじゃないのかおい。
 戻って母に鬼火を見たと伝えると、母は、鬼火は運命を示してくれるのよ、と言う。
 …てかこの時点でメリダが導かれるままに進んでいたら、それはそれで森の中で迷った
ような気がしなくもないんですが。
 と、ここにクマが現れ親子を襲撃。
 父が果敢に立ち向かいます。

 それから月日がたち。
 メリダは成長していました。
 それはいいけど髪の毛くくろうや。
 そんなストパーかけようとしてあれこれ試したら爆発ヘアになりました的などっかの滋子
さん(by平清盛)みたいな髪型じゃ動き回るの不都合だろ!
 
 父親はクマと戦った時に左足を失ったようですが、えらい元気でした。
 あと三つ子のいたずら弟も生まれたらしい。
 この三つ子のキャラがなかなか面白いんだなぁ。
 それとここでメリダの両親は国を治める国王と王妃であることがわかります。
 で、当然メリダは王女ということになるので、母はそれはそれば口やかましく言う。
 まあ気持ちはわかるけれど、無理に押さえつけてもうまくいかないと思いますけどね。
 メリダも指摘していたけど、母の言う「あなたのためよ」というのは大体自分のためでしょ、
つのは大体当てはまってるような気がする。もちろん子供のためってのもあるでしょうが、
好きなことを一切させないで、すべて母親の言うとおりにしろと強制してそれでうまくいったのを
見たためしがない。

 森に出かけたメリダは、滝の近くを上ったりしてやりたい放題。だから髪の毛くくればいいのに…。
あとスカートもよくこれで駆けずり回れるな…。
 家族での食卓で、メリダは、明日自分の見合いのために3人の公爵が息子を連れてくると
聞いてビックリ。
 突然すぎるな…。
 メリダは当然怒るんだけど、この後三つ子がいたずらをしていて、父が追いかけていこうと
するとテーブルに足が括り付けられていて料理が全部落っこちて、犬が食べ始めるっていう
のは笑いました。あの三つ子やるぜ…!
 
 母はメリダに、昔の王国の話をして聞かせる。
 ある王国に賢い王がいて、4人の息子に国をおさめさせることにした。
 しかし長兄は自分一人が支配しようとした結果、争いが起き、国は荒れ果ててしまったと。
 …何の関係があるのかと思うのですが、今見合いの話とは関係なくても実は後で大きな
伏線になってくるのだよ!
 ともかくメリダが話を聞かないので、母は父に胸の内を話して聞かせています。
 まあ、結婚して国を安定させるのがメリダの役目といってもまだ早すぎるんじゃないですかね。
 一方メリダは馬相手に文句言ってました。
 何があっても結婚しないとか勝手に誓いを立てるなというに。この地域とかだとお前、下手に
誓いを立てると妖精とかがそれ聞いてて、本当にかなえないといけなくなるって伝承なかったか
おい。(だから、出来ない誓いを立ててはいけない。目標とするのはよし)

 で、公爵らがやってきたんだけど。
 寝てた門番が三つ子にヒゲ片方切り落とされてたのも笑ったけど、もう一人の門番が門を
あけようとすると、ババーン!と開いて公爵らが入ってきたの笑った。
 つーか兵士は外に待たせておけよ!全員入ってきたら危ないだろうが!
 さてそれぞれが自慢の息子を紹介するのですが、てんでダメ。
 チャラ男とブタゴリラじゃん。
 最後の息子がえらいムキムキでかっこいい!と思ったらこれは兵士で、その後ろにいた
スネ夫みたいなのが息子だった!
 これは…誰と結婚しても国が傾きそうだ…。
 メリダも当然ないわーって感じで、しかも小競り合いから連中がケンカをおっぱじめ、収まった
かと思ったら三つ子がいたずらしかけてまたケンカ。
 だから兵士は外に出しとけっつっただろうが!!
 広間の中に兵士入れたら危ないでしょ!

 話を聞かないのでメリダの母がすっくと立って、いつのまにか加わっていた父と、3人の
公爵を引きずってくるのが面白かった。一番強いのはかーちゃんかよ!
 母は、各人の最初の子だけが求婚できる、と告げ、勝負できめるようにと言います。
 あることを思いついたメリダは、弓矢がいい、と言う。
 というわけで弓矢勝負になったのですが…。
 ブタゴリラ、当たったけど中心からは大きく外れ。
 チャラ男、中心にかなり近い。
 で、スネ夫ですが、ろくに弓矢も使えないでいて、メリダ父が思わず叱咤すると、それに
ビビって矢が飛んでいってなんとこれが中心に命中。
 あれ、じゃあこいつで決まりじゃね?
 あとこのスネ夫の父が喜びまくって、目の保養だ!とかスカートの中御開帳してて
気持ち悪い!(スコットランド地方はスカートが伝統衣装。下着はつけない)
 しかしメリダはここで、自分自身で運命を勝ち取るとかいって矢を撃ちます。
 最初の子だけが求婚できるのなら、自分にも権利はある、と。
 それはすべて的の中心にあたり、最後はスネ夫の矢を真っ二つに割いてめり込みました。

 まあこれでメリダは気分良かったかも知れない。
 けど3人にとっては面子をつぶされたも同然で、結婚したくないからとこんな断り方されりゃ、
戦争が始まってもおかしくない状態ですわな。
 そこを理解してないで、私すごいフフンとかやってるのはやっぱまだメリダ、子供だと思います。

 激怒する母に対してメリダは、母はケダモノだと言い放ち、壁にかけてあったタペストリーを
切り裂いてしまいます。
 家族の絵がメチャクチャになっちゃったよオイ。いくらなんでもこれはしちゃいかんだろ。
 母は怒ってメリダの弓を燃やしてしまう。
 メリダはショックを受けて飛び出していきます。
 もうこれ両者痛み分けでいいじゃん…。

 森に行ったメリダは鬼火に導かれ、森の奥にある家を見つけます。
 そこは、木彫りを作っている老婆が暮らして…おい、何もないのにホウキが一人で掃除
してんぞババア!ただの木彫りを作って暮らしてるババアなんて嘘だろ!魔女じゃねーか!
 木彫り作ってるババアじゃよとか言いながら驚異の速さで木彫り完成させてんじゃねーよ!
 メリダはここにある木彫りを全て買うことを条件に、ある魔法を一つ手に入れたい、と言う。
 運命を変える魔法を、と。
 ここでメリダバカだなーと思ったのは、具体的にどうして欲しいかを言わなかったことですね。
 魔女のばあさんは、「昔ここに来た男が、10倍の力を手に入れたいと言ってきたことがある」
みたいなの言ってたのに。
 というわけで、母を変えてほしい、運命を変えたいと言ったメリダは、作ってもらったケーキを
貰って帰るのでありました。
 ただし魔女は何か言うべきことがあったらしいんだけど思い出せない様子。
 メリダも待ってればいいのに歩き出してしまうから、振り返った時には家は消えてしまって
いました…。
 ダメだこいつ、早く何とかしないと…。

 というわけで帰宅したメリダ、母にこれを食べさせる。
 気分が悪くなったという母は上に上がって休むことにします。
 具合が悪いという母をまったく心配せず、結婚させる気持ちなくなった?とだけ聞くひどいメリダ。
 お前、これ毒だったらどうするつもりだったんだ。
 母親を何とかして欲しいとだけしか言ってないからそういう危険性もあったのに…。
 やばい、こいつ結構頭悪いぞ!

 そして苦しんだ母は姿を変え、クマになってました。
 あのババア、いくらクマの木彫り作ってるからって魔法もクマかよ!手抜きすぎだろ!
 メリダにクマー!と言われて驚いて振り向く母のリアクション、自分がクマになっていると
気付いてビックリしまくる様子がなかなかコミカルです。
 広間ではいい感じに酔っぱらった父達が、クマがいる気配がする!とかいいつつ二階に上がって
きたのでメリダ大慌て。
 母は逃げようとして三つ子の部屋に入ってしまうんだけど、こいつらはメリダにデザートを
一年分もらう約束の代わりに、2人を城から出す手伝いをします。
 つまり、自分達のいたずらで、クマがいるように見えた、ということに仕向けるんですな。
 こいつら頭いいな!
 というわけで父親らはのこのこおびき出されて屋上に閉じ込められる形になりまして。
 その間にメリダら脱出、森へ。
 ところが…。
 三つ子、台所でメリダがすっかり忘れていたケーキを発見。
 ああ…。

 屋上から降りてきた父ら。
 いやー巻きスカートってこんな時に役に立つね!…って皆下半身丸出しやないか!
 変態祭りか!(脱出のために使ったんだっつーの!)

 さて森に向かったメリダとクマになった母。
 ここでもメリダ、口やかましく言った母のせいと文句言いまくりです。
 自分のした行為がいかに愚かなことだったか、とかはみじんも考えないのか…。
 森の奥で小屋を見つけたメリダ、行くのですが。
 中はもぬけの殻。
 まあ、在庫全部売れて大金手に入ったらしばらく出かけますわなぁ…。
 春先まで帰らないらしいです。
 壺があって、近寄って見ると、留守番電話のごとくメッセージが再生されるのは面白かった。
 用途によって小ビンの薬品を入れるようになってるんですが、メリダは自分あてのメッセージが
あることに気づき再生。
 それは、二度目の朝日でこの魔法が解けなくなること、解きたければプライドに割かれし絆を直せ
というものでした。
 あのタペストリーですなぁ。
 メリダはあわててもっと他にヒントをと言いつつ他の薬品入れまくりです。
 何やってんだこのタワケは。
 おかげで壺は爆発、家吹っ飛びました。
 …この家が残ってたら母が身を隠すこともできたのに…。
 魔法の手掛かりを探せたかもしれなかったのに。
 誰かメリダに「落ち着いて考える」という言葉を教えてあげて!

 さて翌朝。
 母がそこらにあったもので食事の支度してるのはちょっと笑いました。
 ナイフとフォークも木の枝で揃えたりとか。
 ただ食べ物が、毒のある実だったり、虫の湧いてる水だったりしたのはちょっと笑った。
 メリダは魚を弓矢でとって母に渡しています。
 いやいやいやいや!
 生まれつきのクマならともかく、魔法でクマになった人に魚生で食えとかどんな罰ゲーム!?
 焼いて食べたらおいしかったらしく、かぶりつく母が面白い。
 その後結局生で食べてたんだけど。
 あの、すいませんちょっといいですか。
 そうこうしてるうちに夕方やないか!貴重な時間を魔法の解き方探しもせずに何してんだよ
おめーらはよ!
 メリダと母は森の中を歩くのですが、母の様子がおかしい。
 声をかけるメリダに母は襲いかかってくる。だんだんクマに近づきつつあるんですな。
 自分を見失っちゃダメ、と言うメリダ。
 お前がこういう姿にしたわけですが。
 これお前、キラがこの様子見てたらお前の名前間違いなくデスノートに書かれてるよ!

 ここで鬼火が現れ二人をいざないます。
 その先には廃墟と化した城がありました。
 床が崩れて落ちた先でメリダは、引き裂かれたレリーフを目にする。
 それは3人の王子と一人の王子のところで引き裂かれていました。
 メリダは母から聞いた伝説が本当の話だったことを知る。
 つーか門をくぐった時の紋章が、魔女が言っていた、10倍の力が入る魔法をもらいにきた
王子のものじゃねーか!
 長兄だったんでしょうねぇ。
 その後ろにクマが出現。
 昔父を襲った方のクマですね。
 母が助けて命からがら逃げだす2人ですが、メリダは城に戻って自分が破いてしまった
タペストリーを戻すという。
 それはいいけど母も無理に連れて行かない方がいいんじゃ…。

 井戸をさかのぼって中に入ったのはいいのですが、広間には一同がいて、そこを通らないと
寝室に戻れない二人は困ってしまう。
 しかも中で戦争が始まってました。
 全部メリダのせいじゃねーか!
 メリダは意を決して中に入って行き、母と話し合いをしていた、昔4人の王子が争い合い
滅びた王国があったという話をし、皆助け合っていたことを思い出して、と母の助けを借りながら
説明しました。んで結婚相手も自分で見つける、と。
 どうでもいいけど母、聞き入ってるヒマがあったら上に上がった方がいいんじゃ…。
 で、メリダはワインセラーに一同を誘導、自分はタペストリーのあるところへ。
 つか糸と針がないらしいんだけど早く探せや!
 母は母でまたクマになっちゃって暴れてるし。
 それを聞きつけた父、上がってきて母の部屋が壊されていて、服もズタズタになっている
のを知り驚く。
 で、別の部屋に入ると、メリダとクマ(母)がいたわけで、父はこのクマが母を襲ったと誤解、
まあ大変な騒動になるわけですわ。
 一方メリダは危ないからと部屋に閉じ込められました。
 この後メリダはタペストリーを修復もせず、部屋から出ようと大騒ぎ。ダメだと知ると泣き崩れてました。
 バカか。馬鹿なのかお前は。
 猶予ないんだから早く直せよ…。
 しかもタペストリーは壁にかかってるんだから、上に一旦持ち上げて外せばいいのに、下から
無理やり引っ張るという荒っぽさ。
 ここからさらに割けたらどうするつもりなんだこいつは。
 本当にちゃんとオチがつくんだろうな、この物語は!

 メリダの部屋の鍵を持っているのは召使なんですが、三つ子が脅して鍵をとってたのは
かわいかった。まあ、クマになってんですけど。
 あれ、この三つ子の方がよっぽど役に立つんじゃね!?
 この三人が成長してこの国を治める物語の方が楽しそうだ!
 …ともかく、何とかタペストリーを修復して、馬に乗って森へ駆けつけるメリダ。
 鬼火の導きに従い、母の元へ急ぎます。
 で、母を救うんだけど、そこに本物のクマが現れました。
 皆がかなわない中、立ち向かう母が良かったなぁ。
 しかも石碑があるんだけど、そこの一つが折れそうなのに気づいてそこを破壊するよう
冷静に戦ってるのもさすが。
 というわけでクマは倒れてきた石碑に押しつぶされて死ぬわけですが、その魂は頭を
下げて鬼火になって消えていった。これが多分長兄だったんじゃないかと思います。
 10倍の力を欲したから、人間ではなくクマになった、と。
 あの魔女の魔法、正しく伝えないと全部クマ関連にされそうだなおい!

 この後母はタペストリーをかけられてもとに戻るのですが、三つ子はそれがなくても
戻っていたので、やっぱりメリダが早めにタペストリーを修復していたら済む問題だったん
じゃないかと…。(子供向け作品ですから!)

 そういうわけで無事決着しまして、3人の公爵らも帰って行きます。
 いつのまにか召使と、あのごつい兵士がいい仲になってたのは笑った。
 ところがその船を見送っていた父は気づく。
 三つ子がちゃっかり船に乗り込んでいました。
 ボートでおっかけてく父面白かったなぁ。
 メリダは母と馬で走ってました。
 ま、これから運命切り開いていくのは結構ですが、くれぐれも落ち着いて選択していただきたい。

 最後スタッフロールで、「スティーブ・ジョブズに捧ぐ」って出てました。
 確かピクサー買ったのがジョブズ氏でしたっけ。

 あと、このスタッフロールで帰る人がかなり多くてびっくりしたのですが。
 なぜ最後まで見ない。
 片ヒゲを落とされても相変わらず居眠りしていた兵士のところに、魔女の使いが。
 皆さんすっかり忘れてたでしょうが、大量の木彫りが届けられたのでありました。
 多分またメリダ、母親に怒られる。

 


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