多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→るろうに剣心


るろうに剣心

9/5鑑賞

 いい映画だったと思います。映画は映画、原作は原作って感じできっちり分けて作られてる
印象を受けました。あとこれ続編やると思います。意図的に明かされて無い伏線あったし。
(原作読んでればわかる伏線ですが)

 多少不満はあるんですが、それはどの映画にもあることなんで。(笑)
 キャスティングも最初どうかなと思ったけどはまってたと思います。特に高荷恵がぴったり
だと思ったですよ。

 というわけで、よくしゃべる人斬り以蔵(by龍馬伝)編、はっじまっるよー!(やめなさい)
 あと銀魂ネタ多いけどご了承ください。

 冒頭、幕末に人斬り抜刀斎と呼ばれた暗殺者がいた、みたいなナレーション出るのは
いいんですが、DVD化する時にはもっと字大きくしないと読めないぞコレ。

 物語は戊辰戦争から始まります。
 原作でも一さん(斎藤一)が言ってた鳥羽伏見の戦いのシーンですね。
 つーか。
 一さんここからタバコ吸ってる設定なのかよ。まあ多分のちの世に出てきた時に同一人物と
見てる方にわかりやすくするためのものなんだろうけど。
 沖田とかに「夷敵のものを買うんですか」と言われても「こればっかりは関係ないな」とか
言ってスパスパやってそうだな。
 よーし沖田言ってやれ!
「禁煙しろォ、土方コノヤロー!」(それ違う真選組だから!)
 山の中は新政府軍と新撰組との斬り合いになっているんだけど、一さんははなから人斬り
抜刀斎を探して歩いてる様子。
 ふらりーという感じで新政府軍の兵を切り捨ててるのかっこいいすなぁ。
(氷河さんこの映画るろうに剣心なんでそこんとこよろしく!)
 そんでいざ二人が対峙していよいよとなった時。
 唐突に戦いは終わる。
 新政府軍の勝利で。
 抜刀斎は一さんの言葉を聞きもせず、自らの刀をそこに刺して立ち去って行くんですね。
 この時すでに彼の胸中には、新しい世のために人を斬った、その新しい世が来たからには
もう人を斬りたくないという思いがあるのだというのがよくわかります。
 てか一さん、抜刀斎に話しかけるのはいいけど火がついたタバコを投げ捨てたらあかんやろが!
 沖田さん言っちゃってください!
「死ねぇ土方ァ!!!!」「だからなんで俺!?」…あっ間違えやした、銀魂の方の沖田が来ちまいやした。
 
 例え世の中が変わろうとも、剣に生き、剣に死ぬ以外俺達に道はない。
 かっこよく決めてますが一さん、刀じゃないですかね、剣じゃなくて。(シッ)
 そうして皆放置された山の中、一つの死体が動く。
 死んだと思ったら生きてたらしい。
 彼は抜刀斎が捨てていった刀を握って、これが人斬りの刀か〜とか言ってる。
 あ、これ紅桜(銀魂の)みたく、刀に飲まれるパターンですね。
 それが刃衛でした。

 さて時は過ぎ、1878年。明治11年。
 山形有朋が、新しい世になりごたごたしていた時代は終わったとか言ってますが、それは
政府レベルの話であって、庶民としてはむしろ江戸時代より生活が苦しくなっていた状態
でした。新しいものは入ってくるけど楽しむどころじゃない、的な。腐った政治家が私腹を肥やす
のに必死でしたからなぁ。
 
 んである豪華な屋敷が映ります。
 室内にはキバタン、ウサギ…ここは動物王国か!ここに住みたい!(落ち着け)

 弥太郎!弥太郎さんじゃないですか!
 龍馬亡き後こんな立派になって…。
 というわけで武田観柳です。(どういうわけだ)
 彼のところに高荷恵という女医者が、新しいアヘンが出来上がったと報告してくる。
 これを使って武田は大儲けを企んでいるわけなんですな。
 で、製造法を知ってるのは一人でいい、とばかりに彼女以外の仲間を殺害してるんだけど
この時に出てきたのが刃衛のほかに、外印とか戌亥とか、縁編のキャラ出てきてるのが面白いなと思いました。
だからこそ、続編あるのかなと思ったんだけど。
 続編でこいつらがまた新たな敵として登場する、みたいなのね。
 志々雄編は長編すぎるけど、縁編なら剣心の頬の傷、もう一つ明かされて無い方と絡めても
やれるし。てなことをちょっと思いました。
 ただ戌亥のキャラ的に武田のやり方は嫌いそうな気がしたんで、手を組んでるのはちょっと
残念というか意外だった気も。

 一人逃げた奴は武田が、抜刀斎に任せると言ってたんだけど、彼が本当の抜刀斎の顔を知ってる
とは思えないので、鵜堂刃衛が自分が人斬り抜刀斎だと言ったのを信じてるのか、ニセ者と知ってて
やらせてるのか…。
 ともあれその男の死体が発見され、そばからは人斬り抜刀斎の斬奸状が発見されたので、町の
人々はまた人斬り抜刀斎が…と噂しあっています。
 しかしタバコをくわえた警察官、つまり一さんなわけですが、彼は、この手口は人斬り抜刀斎では
ないという。
 良かったなぁおい!手口知ってる人がいて!(それも複雑ですが…)
 ちなみに人斬り抜刀斎は、神谷さんとこの出身を名乗ってるらしいです。
 薫の道場の評判を落としたいんでしょうなぁ。
 で、その手配書を剣心が読んでいると、薫がいきなり切りかかってくるわけですよ。
 このお嬢さんも確認しないやつだな!
 剣心ダンゴ食ってるだろうが今!危ないでしょ!(そういう問題ではない)
 誤解は晴れたんだけどダンゴが…。
 これ剣心だからいいけど戦国BASARAの幸村だったら「拙者の団子…」てメッチャ落ち込んでるとこ
だからね!?
 逆刃刀を見て変な刀という薫ですが、よく考えたらこいつ、剣心の着物が汚れて手ぬぐい差し出しては
いても謝ってはないぞ!
 なんてやつだ…!

 一さんは武田のとこに牽制しに言ってました。
 元は侍か、と聞かれて今もだ、という一さんかっけぇー。
 まあそういうことがあったわけですが、武田は恵が逃げ出したということを聞いてあわてて追手をかけます。
 その頃恵は警察にいってたんだけど、そこに堂々と刃衛が乗り込んでくるのですよ。
 あれ、一さんは…って武田のとこから戻ってないのか。
 肝心な時に!!!!
 恵、ギリで逃亡。
 
 そういう騒ぎが起きているとは当然知るはずもない薫が、猫みかけてわっしわっししていると、
血まみれの警察官が。その後ろに刃衛が。
 つか相手がどんな人間かもわからないのに呼び止める薫がすごすぎる。
 案の定全然歯が立たないですし。
 そのピンチを救ったのは剣心でした。
 さすが剣心、かっこい「忘れ物でござる」
 おい、今その手ぬぐい渡す必要あるか!?空気読もうよ!
 刃衛はこの目の前に立つ男こそが人斬り抜刀斎だと気づきます。
 ところが警察官が駆けつけてきたので剣心は薫を連れて逃げ出し、刃衛置き去り。
 てかよく考えたら剣心ら逃げる必要あったんかな。
 刃衛のせいで門下生がいなくなった道場を見て剣心は、危ないことをするな、命をかけて
まで流儀を守ることを亡くなった父上は望んでいないはずと言う。
 この言葉は、自分が多くの人を殺めて来たからこそ出てくる言葉なんかなともちょっと
思います。
 薫は反発するけれど、これは逆にこの子が本当に死ぬようなひどい目にあったことが
ないからではないかと。
 それがのちの甘っちょろい戯言、につながってくんだけど、この流れは嫌いじゃないです。

 さて弥彦が当たり前のように神谷道場の門下生として登場してるのはいいとして、いきなり
ならず者たちが乗り込んできて道場荒らし始めましたよ。
 武田によるものだろうなというのは何となくわかる。
 神谷道場の看板は俺達がもらう!とか。
 なんだよ、それでサーフボードでもしたいんか。(ムチャ言うな)
 薫も弥彦も全然歯がたたず、ピンチに陥った時剣心登場。
 ここはさ、剣心の強さ際立たせたかったのはわかるけど、薫もう少しやって欲しかったな。
この映画全編通して弱い立場として描かれ過ぎていたのが気になったですよ。京都編だって
十分戦力として戦ってたんだし。そこらがもったいないと思う。ただ守られるヒロインじゃない
ところがいいんだし。
 
 剣心が道場に上がる時、きちんと薫がやってたように草鞋を脱いで一礼をして上がるのは
良かったですね。
 薫どのの言う甘っちょろい戯言の方が好きでござる、も。
 その後のアクションはめっちゃかっこよかった。
 そして剣心は、「ここの流派から人斬り抜刀斎が出たんだろう」という連中に言うのです。
「人斬り抜刀斎が振るう剣は飛天御剣流。一対多を得意とする流儀。こんな刀でない限り、
確実に人を惨殺する剣だ」
 まあこれで気づかないバカはいないと思うんですけど、連中が気づいてびびるのが愉快だった。
 そこに町の皆が心配してドヤドヤやってきて、警官隊も来るんだけど、連中がいらんこと言うた
せいで剣心も一緒にしょっぴかれていくわけですよ。
 なんてことを。
 まあどうせ一さん帰ってきたら何とかなるだろうけど。
 てかあの警察の皆さん、ならず者連中を連れていくのはいいけど、一人忘れ去られて転がった
ままになってんですけど。…え、これ黒子みたく存在見えてないとか?

 牢屋に入れられた剣心ですが、なんか別の牢に左之助もいた。何してんだこいつ…。
 また食い逃げでもやらかしたんか。
 剣心のとこに一さん来たんですけど。
 あ、剣心この顔、誰だかわかってないっぽい。
 名乗って!一さん早く名乗って!カッコつけて鳥羽伏見の戦いから云々とか喋ってる場合じゃないよ!
 話があると出してもらったのはいいけど、この牢屋雨漏りするせいで一さんも濡れとるやないか!
 早く直せよ…。
 ちなみにここで左之、一さんがこっそり「人斬り抜刀斎」と呼びかけたの聞いていました。
 すごい耳だ。
 剣心が連れてこられたとこに山県がおりまして、ぶっちゃけ新政府のために働いてくれ、とか言われて
るけどまっぴらごめんよーと剣心は断りました。
 まあ新しい時代のために剣をふるったんだから、あとはお前らで何とかしろよって気持ちはよくわかる。
 やばくなったら頼りにくるのかって気持ちもあったろうし。
 で、一さんが「人を斬らずしてどうやって守るんだ」とか挑発してんだけど。
 あの、30秒ほど前に山県さんが「腕の立つ流浪人が人助けをしてまわっているという噂を聞いた」って
言ってましたけど。ちゃんと人助けできてる気がするんですけど。
 どうしたんだ一さん!原作よりツッコミどころ多いよ!?新八呼んでこようか!?(やめなさい)

 一さんが剣心を挑発しまくって斬り合いが始まるんだけど、ここはちょっと迫力足らずな気がしましたね。
やはりこのシーンは原作の方がいいなと思った。
 映画で尺限られてるんで贅沢言えませんが。
 それでも、「この逆刃刀は自らを傷つけるだけだろう」というとこのやり取りは逆に良かったと思います。
 そういうわけで剣心は帰っていく。

 一方弥彦の方は薫がいないのにビックリして、なんでそんなに驚くのかよくわかりませんが(あんなことが
あったばかりだから?)街の中を探しているうちに、逃げまくっていた恵とぶつかる。
 助けてとか言われてますがな。
 子供に助けを求めるなんてあんたショ●か…。(やめなさい)
 その薫ですが剣心を迎えにいっただけでした。一言弥彦にいってやれよ!!!!
 二人が帰宅すると当然のように恵がいるわけです。弥彦が連れてきたことに怒る薫。
 お前も剣心連れてきとるやないか!
 薫から新しい着物をもらって着替えた剣心、ここでいつものコスチュームになりました。
 やっぱ剣心はこの色でないとな!
 
 4人がその夜赤ベコですき焼きをつついておりますと、なんと武田が入ってくる。
 彼はあの連中から人斬り抜刀斎がこの街に来たということを聞いたんでしょうね。
 剣心のところにきて用心棒の話を持ち掛けるが彼は相手にしない。
 武田の挑発も無視。
 金がすべてだろうが!と武田うっさいです。この弥太郎め!龍馬伝で散々貧しかったからと
いってこの映画で調子乗りやがって!(中の人は同じだけど役は違うから!)
 そこに左之が、俺が用心棒やってもいいぜ!とか言い出して(釈放されたらしい)、剣心と戦って
勝ったら雇えよ!と無理やり剣心に戦いを仕掛けるんだけど、剣心は戦う理由がないから、と
うまいこと逃げるのが面白かったです。
 てっきり橋でも落として「拙者も付き合うから頭を冷やせ」(巻町操エピソード)とかやるかと思った
けど、まあいきなり物を壊すようなことはしませんでした(笑)。
 あ、ちなみに恵の方は武田を見つけてコソコソ逃げ出してました。はやっ。
 剣心が対岸へひらりと飛んだのに対して、左之が橋回って走っていくのは面白かったなぁ。
 で、剣心はあんな男のために剣の腕をくれてやるのかと言い、気をそがれた左之は戦いを止めました。
 そういうとこはやっぱサッパリしてますね。
 戦いを見ていた武田は、あれは本物の抜刀斎だ、うまくやってくれよ、とか部下に言ってますが…。

 その頃なんか忘れ去られてるっぽい刃衛は、絶賛人斬り中。
 殺されたのは、道場に乗り込んできたならず者と、それを連行していた警察官っぽくて、現場で
一さんは、剣心に、お前があの時道場で殺していれば警察官は巻き込まれずに済んだ、とまたまた挑発。
 ただここちょっと残念だなと思ったのは、原作の一さんは、警察官であれ新撰組であれ、一度任務を
拝命したからにはその途中で落命するのもまたやむなし、その代わり、生き残った者がその遺志をついで
いく、という考えだったと思うので、このセリフは残念だなぁと思いました。警察官としての職務で死んだの
だから、巻き添えにされてしまった、みたいなのはどうかなと。
 まあわざと挑発のために言ってると考えることもできますけど。

 警察官の死体に奥さんが取りすがって泣いているのを見て剣心は、過去を思い出します。
 このエピソードが使われてたのは頑張ったなぁと思いました。
 14年前、人斬りとして暗躍していた時抜刀斎は、自分の生き方に疑問を持つ出来事に遭遇します。
 幕府の役人をいつもの通り切れと命じられた時のこと。
 その相手は清里明良という、祝言を控えた武士でした。
 抜刀斎が何度斬っても立ちあがってくるという、ちょっとしつこすぎて「ドリフかよ」と突っ込まずには
いられない人物だったのですが(いいシーン台無し!)、彼によって抜刀斎は左ほおに一筋の傷を負う。
 翌日、その清里の死体に取りすがって泣いている女性の後ろ姿を見ながら抜刀斎は初めて、斬った
人にも大事な人がいて、自分のしていることは本当に正しいのかどうか、という疑問を持つにいたった
のではないかと思います。
 そしてその頬の傷は消えることはありませんでした。
 この後回想から戻ってくるけれど、清里に取りすがって泣いていた、まあ巴さんなんですけど、わりかし
しっかりキャラ作ってあった感じだったので、続編で登場する可能性は高いんじゃないかなと思うんですが。

 さてその頃武田はガトリングガンを購入していました。
 これのせいで勝元らは…!(10年前の「ラストサムライ」ネタ突然出してくるのやめよう!)
 彼らはアヘンを作り、神谷道場がある付近をつぶして港を作ってそっから世界中にアヘンを送り出し、
財産を築こうというわけです。それでなんでガトリングガン買う必要があるのか。(シッ)
 つーか時計がいくつもあるんだけど、これ世界各国の時間を示しているらしい。このタイプの壁時計
いくつもあったら時間差で鳴ってうるさいでしょ!
 
 さてその頃神谷道場。
 恵逃げたと思ったらいたよ。
 ここに外印がやってきて、仲間だから言ってやるけど気をつけろよという、なんでお前仮面とって
んの?喋りづらいから?みたいなこと言って去って行きました。
 …何がしたかったんだ!
 
 そんなことが外で起きているとは知らず、薫らはご飯の支度…おい、魚に何があった!消し炭に
なってんぞこれ!
「魚は薫か…」(弥彦)
 うわああああ!!!黒子のバスケのリコさん呼んできて!(ダメだから!ポイズンクッキング二倍になるから!)

 と、そこに左之らが、具合が悪くなった人を連れてきます。
 このあたりの医者がなぜかいなくなってるらしい
(昔から剣術道場というのは何かあった時に病人、けが人が来るとこだった。もちろん医者の
とこに行くのが一番)
 恵はもしかしたら武田らが水に毒を入れたかも知れないと考え、医者はここにいると名乗りを
あげて対処に当たる。
 多分これは恵への武田からの警告だったんかなとは思うんですけど、迷わずここに皆を連れてきた
っていう流れがちょっと唐突過ぎた。道場が医院みたいな役割果たしてたことが分からない人には
わからない展開じゃないかと…。同時にここに病人集めて恵を脅す演出ってのはわかるかもだけど。
 逆に左之とかが「ここに行けば医者がいるって聞いて…」とかでもいったらはっきり、恵への警告
だと分かりやすかったんだけども。その後恵が迷った挙句、医者はここにいる、と名乗りをあげて
テキパキ指示出す展開とかね。

 ともあれ何とか症状が治まって、川で一服していた恵のところに剣心がやって…おい恵さん、
さっきまで吸ってたキセル、着物のたもとにしまったら危ないよ!燃えるよ!?高杉(銀魂)でも
そんな危ない事しないのに…。
 
 薫の方は手助けに来てくれた漢方医から、恵の家が代々医者として有名なところだったと
聞いています。会津戦争で戦死したと思ったが生きていたのか、と。
 まあかなり大変な人生だったようですけどね。

 恵、剣心に正体を聞かれてお前から言え的な気の強いことを言ってます。いいけどさぁ。
 剣心は頬の傷のことを、若い侍と、その男の妻になるはずだった女がつけた傷だ、と言う。
 このセリフが「自分の妻だった」となってないところからして、剣心がまだこの時点では過去を
引きずってるというのはわかりますね。映画の剣心設定がそこまでなってるかはともかくとして。

 てか、剣心がしゃべってんのにそれ遮って話しだす恵って…。
 あなたのことから先に言いなさいよとか言ったクセに…。
 恵は、生きていくために武田と手を組んだとか言ってるけど、それならなんで逃げたんだって
話なんですが。
 
 その後恵は自ら武田のもとに戻りました。
 あんたもっと早く戻ってたらあんなに警察官死ななくて済んだのに。
 てかここ、武田の屋敷に入っていくとこで恵の足がアップになってるんですけど、門を止める金具
踏んじゃってるのモロ映ってるんですが、やり直すわけにはいかなかったのか…。ちょっとかっこわるい。
 しかし恵が戻ったのはアヘンを作るためではなかった。
 武田もろとも死ぬつもりだった。
 しかしあっけなく外印に阻止されます。
 そりゃそうだ…。

 剣心は恵を助けるため武田の屋敷に向かうことを決意。左之もやってきます。
 ちなみに薫と弥彦は待機してるように言いました。

 さてこっからはしばらく迫力のアクションが堪能できます。
 気合い入ってるだけあってすごい。
 ただ武田が剣心に向かって、恵を窓から突き出してきたので「さては人質にとって、剣心の動きを
封じるつもりか!さすが汚い手を使う!」と思ったら、雇ってる連中に「金やるからそいつら倒せ」って
言っただけだった。
 あれぇ、恵の立場は…。
 てか上から金ばらまくのはいいけどそんなことしたら、金だけ拾い集めて逃げるやつが出るとは考え
なかったのか。
 やべぇこいつ意外に頭悪いぞ!

 恵に対して刃衛は一つ頼みがある、と言ってました。
 よしわかった!ロープを解いてくれたら頼みを聞いてやろう!(待て)

 あっという間に連中をのした剣心と左之が中に入ってくると、戌亥登場。
 さあやってもらおうか、WORLD ORDERを!(それは中の人であって戌亥はやりません!!!!)
 チッ…。
 というわけで力には力、と左之が引き受ける。
 剣心は上で外印と対決。
 つーか外印、お面とかとったけど、黒髪までヅラだったのかよ!(ヅラじゃない、桂だ!)
 剣心の抜いた逆刃刀を見て、なんだその刀はと言う外印。
 説明する剣心。
 あれぇこれ、敵と対峙するたびに言わなきゃならんの!?(薫とか一さんにも言われてた)
 説明要員置いといた方がいいんじゃないのか雷電!←それ違う作品だからダメ。
 
 戌亥と戦ってた左之、いきなり待てとか言い出すから何かと思ったら、腹が減ったと飯食い始めた。
 おいぃぃぃぃ!!!!
 肉食べてんだけど、戌亥にも食べるかとかいったら菜食主義者だ、とか。
 その顔で!?…っていうか戌亥も律儀に待たなくていいから!
 酒酌み交わしてる場合か!
 もうお前らいいからまとめて沖田のバズーカの餌食になれ!(まだ真選組登場してません!←永遠にこねーよ)
 
 剣心は逆刃刀を説明し終わったらふざけるなとか言われてました。
 いやみんなふざけるなって言うけどさ、じゃふざけてない刀ってなんなのよ。普通の刀持ってたら
えらいんかい。今廃刀令出てますけどー?(言ってる事が小学生レベルの屁理屈だよオイ)

 左之らもまだ戦ってんだけど、ケンカってのは頭ですんのよとか言いながら頭突きする左之。
 頭でする、の意味が違うような。
 まあ決着ついたからいいけど。
 どうでもいいですがこの屋敷、キッチンに六芒星あるんだな。ちょっと変わってるね。
 
 剣心の方は刀を変な握り方してたから「散れ、千本桜」でもやるかと思ったら違った。
(剣心も奥さん亡くしてるけど、絵がすごいセンスの義妹はいません!義弟ならヤンデレなのがいたが…)
 ここの剣心のアクションすごかったっす。
 剣心は外印にとどめを刺さずに立ち去りました。不殺の誓いを守るとはそういうこと。
 
 で武田ですが、ガトリングガンもって待ち構えてた。
 自分で思い切り撃っておいて「人の家メチャクチャにしやがって」って。
「したのはオメーだろ」(左之)
 よーしもっと左之言ってやれ!正面切って言ってやれ!←ハチの巣になるぅぅぅぅ!
 そこに一さん登場。
 弥彦が警察に駆け込んできたらしいです。
 一さんせっかくだから、ニコチンマヨラーとサディスティック星王子とゴリも連れてきてくれれば
よかったのに。大丈夫!ジャンプ作品だから問題ない!←大有りだわ!!!!
 一さんは、ガトリングガンはある方向に向ければ反対は死角になるという、すごく当たり前の
ことをドヤ顔で言っています。
 んで左之と剣心、わざとひきつけるために「まいった」とか言うんだけど。
 作戦のため下手に出ていたら、武田がどんどんつけあがってきて、服脱いでひれ伏せ!とか
言ってきて、左之が「調子乗んな!」と生卵投げつけたの笑いました。まあそうなりますね。
(ちなみに剣心はどこまで本気なのか、袴に手をかけてた…)
 ここのシーンは、服脱げというのは香川さんのアドリブらしいです。そしてそれに答えたのが
佐藤さんの、本当に脱ごうとするアドリブ。
 だからあわてて青木さんが卵投げたのか知りませんが。
 ここはアドリブで成り立っているからこそ、奇妙な空気が流れていて面白い。いや映画館で見た
時にここだけ少し違う空気を感じたのですよ。台本で構成されてるのとは違う間というか。アドリブ
だったのを知ってだからかー!と思いました。

 で、ガトリングガンで武田が二人を追い回してる時に。
 一さんがゆっくり歩いて登場ですよ。
 ここのシーンめっちゃかっこよかった。
 一さんの出番少なかったけどここ最高でした。一つ欲を言えば、タバコをくわえていたのをピッと
投げてニヤリとしてからの牙突でもよかったかなとは思うけど。
 あとどうしても飛んでいく都合上、明らかにワイヤー的動きになってたのは残念。
 もっとこう絵面はなかったかなと思うけど、でもよく考えられてたと思います。
 かっこよかったっす。
 ただ牙突で落としたのシャンデリアかよ…ガトリングには突っ込まないのかよ…。

 まあともかくその後剣心が、ガトリングガンに飛び乗ってて、「金で買えないものがある。なんだか
わかるか。お前が今、請うているもの、命だ」って言うの良かったです。

 そんで二人は恵のところに行くのだけれど、彼女は恐るべき、刃衛からの伝言を剣心に
伝えるのです。
 薫が危ないと。
 つまり刃衛は薫をさらって、人斬り抜刀斎に立ち戻った剣心と殺りあおうと考えたわけです。
 うわぁ…うぜぇ構ってチャン…。(コラ)
 
 えー、映画の残り時間少ないので、割と早く剣心駆けつけました。
 剣心は「薫を巻き込んだお前と、阻止できなかった俺自身に怒っている」と、人斬りに戻って
いるっぽい感じ。
 この後のシーン、刃衛が薫を突き飛ばすシーンがあるんだけど、階段だったんで結構ヒヤリと
した。スタント使ってるでしょうけどあれは危ない…。
 鳥羽伏見の時には一人の兵だったクセに刃衛かなり強くなってて、剣心はついていくのがやっと
みたいな状況。
 それに不満だったのか刃衛は、薫に術をかけ、2分で窒息死するようにする。
 解くには、自力で解くか刃衛を殺すかしかない。
 ここで剣心はいよいよ人斬り抜刀斎に立ち戻るのだけれど、ここからの動きがさっきと変わったと
よくわかるのは、佐藤さんの演技力のたまものだと思うですよ。
 飛天御剣流の技の双龍閃出たけど…ちょっとしょぼい見せ方な感じがしたのは私だけですかね。
 技の内容が内容だからこうなるのはわかるんですけども。

 最後、薫を守るため刃衛を殺そうとした時薫が叫んで技が解ける。
 この後薫は、(前略)人を斬らなくても助けることが出来る、それが剣心が目指した新しい世の中でしょ、
と言うけど、これ息も絶え絶えな演出で言うから、すっごいしらけたというか、ここは下手だなぁと
思った。
 わざとらしすぎる。
 術が解けた後に剣心が思わず薫に駆け寄って、そこで息も絶え絶えながら薫が言う、というように
した方が見苦しくなくて良かったかなと思ったんだけど。
 刃衛は決着をつけるとか言って自らに剣を突き立て、どこまで流浪人とほざいていられるか、地獄の
淵で見ててやる、と息絶えます。
 鬼灯さん!罪人がこんなこと言ってるから一番重い地獄に連れてっちゃってください!

 剣心が薫を連れて戻っていると一さんが来て、思い知ったかとか言うけれど、剣心は、人を斬れば
恨みが生まれる、怨みはまた人を斬らせる。それを絶つのが逆刃刀の役目だ、と言います。
 一さんは不満げな感じだったけど、そこはもう少し理解を示した演技をして欲しかったなぁ。
 やっぱ剣心の生き方は認めてないけれど、ライバルとしては一目置いてるってのはあると思うし。

 この後武田の屋敷で大量検挙されてんだけど、武田が警察官買収しようとしていて面白い。
 このまま逃がしてくれたら金はやるとか、ポケットに金が入ってるとか。
 一番笑ったのは、脱げた靴取ってきていいか、片方じゃどうにも、みたいなセリフ。
 なんかアドリブっぽかったけどどうなんですかね。本当に片方脱げてたっぽかったし。
 ここのシーンすごい好き。香川さんらしいなと思って。

 薫が目を覚ますと剣心がいなくて、探し回ると外から剣心が帰ってくる。
 野菜だかなんだかをとりにいってただけらしい。
 そうして薫は言いました。
「お帰り剣心」
 剣心も答えてこう言いました
「ただいまでござる」
 この会話は多分絶対こだわって入れられたものだと思います。


 さて原作とはいろいろ違ってたけど、映画は映画で良かったと思いました。
 エンドロールに「東北がんばれ」って出たの良かったなぁ。動物に危害は加えていません、みたいな
のも出てたからこれ多分海外でも上映されるんだと思う。
 あと、江口さん演じる一さんがなかなか良かったです。雰囲気頑張ってた。欲を言えばもう
少し顔がほっそりしてればよかったなとも思うけど、でもそれは気にするほどのもんでもないと
思うし。伊勢谷さんが…とも思ったのですが。伊勢谷さん演じる一さんも見てみたい。
 人気があれば続編的なこと書いてあったけど、最初から続編を強く意識して作られてるって感じが
しました。
 縁編あたりで続編見てみたいですね。志々雄編はキャラ多いからなぁ。でもやるとしたら私は
志々雄さんは伊勢谷友介さんがいいです。明日のジョーくらいのげっそりした感じで。
 「俺と〜お前は〜」←その高杉無双は封印な。




多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→るろうに剣心