多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望


踊る大捜査線 THE FINAL
新たなる希望

9/26鑑賞

 話面白かったのに最後で台無しだったと思う。
 バスはありえないですよ。
 ワクワクして見てたのが一気にさめました。
 あれはさすがにやっちゃダメでしょう…。
 ここのシーンなければものすごく面白かったと思います。いつものノリだったし。
 ちなみに今回気合い入れてかいたのですごい長いです。疲れた。
 「日本よ、これが映画だ」のアベンジャーズに対抗して「ハリウッドよ、これも映画だ。」は
良かったっすねぇ。
 
 冒頭お台場が映りましたが、最初の頃と比べて随分と近代化されましたねー。

 さて、とあるアーケード街にて。
 これ映画「なくもんか」のとこですかね。なんか似てる。
 まあいいや。
 そこですみれさんが働くからあげ屋があって、あー張り込みだなとわかるんですけども。
(最初からネタ晴らし!)
 青島と夫婦の設定ですか。
 んで、和久は住み込みで働いてるって設定なのかな。
 あといつものボクシング練習してる二人が出てました。
 ともあれ青島は、喫茶店のマスターから、息子がいなくなってしばらく経つみたいな愚痴を
聞いてたわけだけど、そこにその息子がフラリ〜と登場。
 和久がカレンダーの下に隠してあった指名手配書で確認してるのが面白い。
 つーか指名手配されてるのかよ!
 青島らは、犯罪やらかして逃亡している息子が、きっとこの商店街に帰ってくると
考えて、から揚げ店を作って張り込みをしていたらしいです。
 それにしても店丸ごと借りなくてもよかったんじゃ…。
 しかも声かけて逮捕しようとして「あ!」とかいう古い手で逃げられる始末。
 青島ぁ!

 この後路地をあちこち逃げてるけど、ここの路地は「外交官・黒田康作」に出てきた
ところですかねぇ。
 それで何とか逮捕したので、店撤収ということになったのですが、閉店セールだよとか
言っておきながら、タダで商品配り始める青島が豪快すぎる。
 この後のOPはテレビシリーズからのサブタイトルだとかいろんなシーンが出てきて、
見てる間に「こんなことあったよなあ」と振り返れるようになっていて良かったです。

 警察庁では鳥飼が、証拠品の拳銃をぶらぶら持って長官に、組織改革の書類を
出してたんですがボツられてました。
 てかそれはいいけど長官、鳥飼の行動に興味なさすぎ。危険人物としてマークくらい
しとこうよ!相棒の小野田さん見習おうよ!(それだと最後刺されて殺されるだろうが!)
 これだからキャリアは…!
 この拳銃は、6年前少女誘拐殺人事件の物証らしく、被告が無罪になったので警察に
返されたらしいんですが、長官は興味なさげに、保管庫にしまっとけよというだけ。
 改革書類と拳銃という組み合わせがいろいろ暗示してますねぇ。
 しかも鳥飼が立ち去った後に「誘拐事件?何の話だ?」と長官。
 えーえー、あんたらはそんなもんでしょうとも。
 鳥飼がロッカーに拳銃をしまった時、クマのぬいぐるみが見えます。これも一種の
キーワードかな。

 2012年12月21日湾岸署。
 日産?だっけ、CMでやってた、充電できるパトカーが実際に出てるの面白かったな。
セールスマンが売り込んでるみたいなのだけど、そこに青島が通りかかると、そわそわ
してるのが面白い。
 実はこのセールスマン、映画1で副署長を誘拐した奴なんだけど、更生して今はセールス
やってるらしくて、当然青島も知ってるから、尊敬の意味からそわそわしてる。
 あと売り込まれてる警察官は次長役大和田さんの息子だそうです。権限で上に
あげてもらえよ。(父親の役が幹部なだけだよ!)
 
 その青島、久しぶりに署に戻ってくると、皆がそれぞれ違う部署の仕事をしている。
 栗山が鑑識課の指紋照合していたり、篠原は交通課の取り締まりしていたり。ワンは
機動隊らしくてもどってきて「暑いよ」と文句言ってるのが面白い。
 どうやらこれは真下がやってることらしい。
 真下ァァァァァ!!!!
 効率よく担当部署を決める、僕が指示する、みたいなこと言ってるけど、ある程度現場に
任せないと、何から何まで管理したがるのは無能上司の典型だぞ真下。
 ここで真下がピーマンとししとうとかワケわからんこと唐突に言ってたのは、テレビドラマ
2話でスリアミがしていた会話のオマージュらしいです。

 というわけで青島も交通課にいって、と言われて仕方なくいったんだけど、すみれさんは
自分も「ミニスカポリスやりたい!」と希望したら「暴力犯係」に任命され、されに青島に
「ぴったり」とか言われてて笑った。
 グーパンで殴られるぞお前。

 交通課に行くと青島温かく迎えられるんだけど、その後はサクッと無視されて仕事に回されたり
とか、運転できます?とか言われてるの笑える。
 さらに、駐禁取り締まっててミニスカポリスのスカート見てたら証拠写真取り押さえられてました。
 青島…仕事しようぜ…。
 あとすみれさんは取り調べめっちゃ怖かった。てかここのシーン笑えるけど、調べられてる
男は覚えておいた方がいいかも。

 署内では魚住課長が、すみれさんが体の具合悪そうなのを発見。
 彼女は刑事を辞めることを考えていると話します。以前から魚住とは相談を重ねていた様子。
 映画2で撃たれた時の後遺症で体にガタが来てるらしい。
 まだ若いのになあ。普通の仕事ならそうでもなかったんだろうけど、刑事はハードな仕事だから
よけいに負担になるんでしょうね。
 治療に専念とかじゃ対応できないんでしょうかね。
 すみれさんは、黙って辞める、送別会とかもいらない、弱音はくのは苦手なんです、と言う。
 彼女らしいと思います。
 んで決めたら決めたで行動する彼女らしい。
 明日の夜、実家の大分に帰るって。辞表ももう出してますし。早いなぁ。
 てか仕事の引き継ぎとかは…。

 会計課に派遣された青島、こないだのからあげ屋がもうかった事を発見してました。
 いやそんなことされましても。
 そこに、拳銃を持った男が男性をさらっていったという入電が入り、青島駆け出していきます。
 和久以下もサッと来てるのがすごい。
 ワンがよっぽどストレスたまってたと見えてものすごい勢いで反対側に駈け出していって
たのは笑いました。てか相変わらず事件なのにこのグダグダの出動っぷりがいい。
 周りに聞き込みをしていると、環境サミットみたいなのが開かれていて、そこにやってきた
沢山の人の中で堂々と男が連れ去りをやったらしい。
 機動捜査隊が来たので青島、本部が立つので急いで帰って準備ですわ。
 小池もやってきました。どうやら誘拐事件になる可能性があるらしいです。
 ところがそこに入電があり、拉致された男性が射殺死体で発見されたということがわかる。
 すごい展開だなおい。

 ホームがレスな人が見つけたらしいけど、和久さんは(いかりやさんの方)?とか言ってて、
まだ知らないのかなと思いました。情報ネットワークで広まってそうな気がしたんだけどなぁ。
 ともあれ皆が戻ってきた署内。
 ここちょっとだけワンさんに注目です。
 本部のためのお茶と水を頼んでと言われたはずなのに、電話でしきりに言ってるのは「ビール」
「500ケース」。
 おい、なんでお茶がビールになってる、ワン。

 殺人事件にかわったということで、戒名を考えようとする真下と、チャチャを入れたいスリアミ
とか対立です。
 真下がタイトル考えて、スリアミに書いてもらえば角がたたなかったのに。
 だって真下の字って…。
 あと神田元署長現指導員の考える戒名がすごすぎる。バキューンとか入れちゃだめだろ!
 真下が書いた戒名はものすごい字になってました。
 「拳?」「拳銃だよ」とか女性警察官に言われてるし…。
 と、そんなこともありましたが、青島らの方は飲み物が届いたということで見に行くと。
 届いたのはビール500ケース。
 何してくれてやがんだワン!
 
 警察庁ではあの円卓会議で、「科警研からの報告によると、使われた拳銃は証拠品として
押収されていたものだ」という衝撃の事実が。
 つまり、警察官の犯行の可能性が高いわけですが、長官はそうとは限らん、と。
 この手の不祥事の場合警察って全力でもみ消しに走りますからねぇ…。
 鳥飼が事件の本部長として派遣されることになりました。
 自由に動くから便利なんでしょうなぁ。
 ただ長官が「臭いものにふたをしようか」と言ってるあたり、鳥飼は正義(ゆがんでるけど)を
掲げる者としてはこれをどう受け止めたか…。
 この長官と次長の演技ってすごいなやまれたみたいですが、私は映画1で、青島が刺された
というのに会議が解散していて、次長(当時はまだ次長じゃなかったですけど)が呑気にゴルフ
スイングをしていたというのは印象に残ってました。
 そういう、典型的な「自己保身」がすべての上層部タイプなんだと思いますね。

 さて、青島の方は、ビール500ケースという、こちらもある意味不祥事を抱えて、隠ぺいする
ことに決定。
 まあこの程度の隠ぺいならかわいいもんですよ。
 てか返品不可なら、青島の人脈を活かしてスーパーとか小売店に売るとかできなかったものか。
 ここに真下が来て皆あわてて隠して、「何」と言われた青島が、「ところで捜査本部の指揮する
管理官って誰ですかね」と見事に話題そらすのすごかったです。
 さすが青島!
 真下のシーンやら最後の室井さんのシーンで、静まり返った時に、カタカタカタ…と機械の音
だけが響くのが良い。踊る〜てそういう、静まり返ってるのに何かの動作音が響いてるってのが
ありますが、あれは絶妙な演出ですね。

 鳥飼が到着しまして、捜査会議が始まる中、青島らは拳銃の種類が分からないことに疑問を
抱く。
 そこでワンを使って聞くのが汚いというか面白いというか。
 鳥飼は警察庁に電話して次長に伝えた後、「まだわかっていない」と言う。
 まあ保管庫の拳銃なんか絶対言えないだろうな。
 まだ交番の警察官が襲われて拳銃奪われた、の方がマシなレベルの不祥事ですわ。
 というわけで捜査は捜査一課の人間だけ、青島らは事務作業。
 何をするんだと聞いたワンさん、お茶くみとかコピーとか言われて「それは楽だな」と言ってた
のがちょっと印象的でした。腐らずポジティブでいいかもね。

 すみれがビールのケースのことを尋ねてきたんで、青島班がバッと立ち上がって隠しつつ、
押収した科学兵器です、とムチャなこと言ってました。よりこんなとこおいてたら危ないだろうが!
 真下らは捜査本部に弁当の仕入れにいったらなんと、スリアミらがケータリングしてました。
 そりゃそっちの方がおいしいだろうけど…あれ、これ予算はどっから…。
 というわけでお弁当が余りますね!とニヤリの緒方。
 ちなみに青島ここでちゃっかり会議室の資料を写メ取ってます。

 部屋に戻って高い弁当皆で食べてるのがいいなあ。これくらいのうまみはないとねぇ。
 そこに真下がやってきて、皆がババッと弁当隠してるのも面白い。
 こいつお金取るからねって言いやがったぞ。
 予算で何とかしろや。
 真下は、署長ってこんなもんかとガッカリしたあと、またあのビールケースに興味を示す。
 あわてた青島がとっさに、真下を励ましていて、皆が同調するのが良かったです。
 これ以上真下を調子のらせんな!
 あと「平和」と書かれたお茶を青島が魚住に対して「高いお茶ですよ」と言ってるシーンが
あって、青島にそれわかるのか?と思ったら彼は、平和という文字を天和というのと読み間違え
高い配役だから高いお茶と言ってるという、麻雀ネタだそうです。…わかるか!
 緒方がケース見て言ったのは「メイウェンティ(多分何とかなるという中国語。本当に何とか
ならないことも多い)」青島がLASTTVで室井さんにもいったらしいけどどこだろう…る

 警察庁では、保管庫からの証拠品持ち出し記録が、ある人間の筆跡と一致したと。
 一致したっていうかそいつは名前を隠そうともせずどうどうと本名書いていたらしい。
 ここで横山執行官というのが登場しますが、こいつは警察官の犯罪対処のために
乗り出してくる人らしいです。
 つまり、隠ぺいのプロ。
 で、その犯人ってのが捜査一課の久瀬という人間らしいです。
 共犯者がいるはずだ、とか言われてましたがひょっとして久瀬と鳥飼が共犯だったり
しないかね。
 てか犯行をやらかしてなお、堂々と仕事してるのがすごい。
 不祥事を隠す警察に捕まえられるわけがないと思っているのか、それとも自分の
正義を本気で信じているのか。

 青島のところに鳥飼がやってきて、事件の重要参考人が見つかった、所轄で捕まえて
きて欲しいという。
 今までの管理官がとにかく所轄を無視していたことから考えても、すんなり青島に
任せてること自体裏があると思いそうなもんですけどねぇ…。
 石川という男だということで、昨日の会場に向かう青島。
 目撃情報があるらしい。
 あとここの会場の警備員と青島知り合いです。テレビドラマで、保坂を逮捕する時に
いった店の店長さんらしい。
 その後のドラマSPにもちょくちょく出てきてます。
 ともかくここで聞き込みをしている一同。
 …おい、バナナすごいな。このバナナ推しは一体なに。推しメンならぬ推しバナナ。(ゴロ悪い)
 え、久瀬がバナナのCMに出てたから?(それは香取さんであって久瀬ではありません)
 しかも緒方バナナ食べてるし。
 さらに赤い服の男が!シリーズでずっと出てきてるヒゲのおっさんやないか!
 ここで客に因縁をつけていた男を篠原が発見、ご丁寧にその男が石川と名乗って
くれたので逮捕です。

 連行されてる時に「俺のバックにはなー!」と言ってる石川だけど、青島多分持つ方の
バッグだと勘違いしたんだと思うけど、「バッグは持ってますから」とか答えてるのが笑える。
 この後鳥飼らに引きずられていく石川が「俺のバックはよー!どこですか!?」みたいな
なんかちょっと混乱した感じになってたのが面白かった。
 ところが。
 ここですみれの発した言葉によって事態が大きく動きます。
 何の容疑で連行されたか知らなかったすみれは、また捕まったの?と言う。
 昨日自分が取り調べていた、と。
 ああ、怖かったあれか…。
 青島は、犯行時刻には彼はここで取り調べを受けていて、犯行不可能であることに気づき
鳥飼に伝えるんだけど相手にされず。
 その頃鳥飼は上に「青島が」逮捕して、「青島が」取り調べて自供を取ったと報告中。
 つまり彼らは最初から何かあったら青島に責任押し付ける気だったわけですか。
 身内の犯行だからどこから漏れるともわからないですしね。
 それが発覚した時に誤認逮捕を責められたら、青島を隠れ蓑にしようっていう。
 公判になったら絶対誤認逮捕主張されるでしょうしね。
 実質不起訴か軽い処分になるのは間違いないでしょう。物的証拠出せないし。
 そこまで見越しての鳥飼の行動なんでしょうが、こいつの正義はどこにいったんだか。
 それとも最初から暴露こみで計画に乗っていたのか…。

 捜査本部でも、青島が自供させたよかったねと真下から終了報告が出たんですが、小池が
なんか変な顔しています。
 何かありそうですね。

 異変を感じた彼は速攻室井に電話。この速さがいいですねぇ。
 上が何か隠している、自分にまかせろ、と室井は言います。
 電話を切った青島は、ビール隠せ隠せとか言ってるけど自分のこの言葉で、隠蔽されて
いるのではと気づく。
 ところがそこで、取り調べされてたジジイが隠されてたビール発見して飲んじゃってて
別の意味で大騒ぎに。
 隠し切れないと思った青島はやってきた真下に、「どっかの部署がビール頼んだらしくて。
発覚したら署長が責任取らないといけないですよねぇ」と言い、真下は自分の立場を守る
ために隠ぺいを決意。
 こうしてワンさんの責任はうやむやにされたのでした…。
 警察庁も隠蔽工作青島に頼んだら良かったのに!(それはさすがに無理です)
 ちなみにワンさん、LASTTVで結婚式に出ていた演奏者に「この騒ぎは何」と聞かれて
「なんか手違いがあったみたい。僕のせいじゃないけど」。オメーのせいでこんな騒ぎに
なってんだろうがぁぁぁぁ!!!!

 室井は鳥飼にどういうことだ、と聞いてたんだけど、鳥飼は湾岸署からの報告をもみ消した
という。
 つまり、このまま青島がやったという前提で事件捜査を終了するらしいです。
 悪い人間を排除することの何がおかしい、と鳥飼は言うけれど、そのために新たな
犯罪を産んでいたら意味ないですけど。

 新たな事件が起きまして、土門という人間が殺されていたらしいんですが、真下がその
名前は聞き覚えがある、と言ってくる。
 6年前少女誘拐事件の容疑者として逮捕され、無罪判決を受けて2週間前釈放された
人間でした。
 この事件といえば冒頭鳥飼が何か関わってましたね。
 ただここで真下が「もう釈放されていたんだ」と言うと小池が鼻で笑う。
 なんかあるなこれ、絶対。

 しかもこれまた同じ久瀬の犯行ということで、早々に「犯人を挙げて」しまった警察としては
どうしようもなくなるわけですけども。
 あと、久瀬には公安の監視がついてたはずらしいんですが、役に立たなかったらしい。
 まだ共犯者のことはわからず。
 とりあえず、6年前の事件を調べることになります。
 
 この捜査会議の場所が最初講義室みたく人が座ってという感じだったのがそれが取っ払わ
れて、自由に鳥飼に対して捜査員が発言するみたいな感じになっている。
 で、壁に情報がどんどん貼られているという形式になっています。
 当然情報はすべて皆が見られるわけで、鳥飼にとって都合の悪いものも…。

 すみれが苦しそうにしている様子を見た青島は、和久に話を聞くんだけど、最初机
叩いて恫喝するように言ってたのが、和久に逆に叱られて、バン!と机叩かれ返されて
るのは面白かった。
 和久は、すみれさんは前に撃たれた弾の残留物が残っていて、最近は毎日体調が
良くないことを話します。
 で、大切なものから目を離してるものは真実にはたどり着けない、と和久ノートを
見ていいことを言う和久でしたが。
 目離したら青島がいなくなってることくらいいい加減学習しようや!
 青島はすみれに声をかけあぐねたあげく、屋上に一服しようといって誘いました。
 で、体のことを言うんだけど、からあげ屋の掛け合い口調で言うのが面白かったです。 
この二人にはしんみりした空気は似合わないですもんね。
 てか寒いのに屋上に誘うなよ…古傷痛むだろうが。
 青島も、映画1で刺されたところが痛むというけれど、彼の「やめないよね?」という
問いかけにはすみれさんは答えませんでし…おい、すみれさん一人にして立ち去る
んじゃねーよ!一人でラーメン食ってるのさびしすぎるだろうが!
 こういうところが青島、気が利かないんですよねぇ…。誘っておいてさっさと戻るとか。

 さて6年前誘拐事件のことがわかってきました。
 誘拐されたのはヒロミちゃんという女の子で、真下率いる交渉課が犯人と交渉を進めて
いたのですが、小池がヒロミ母の兄として犯人と直接交渉していたらしい。
 しかし、48時間経過した時に捜査一課に事件は引き継がれることになった。
 規則らしいです。
 小池は後少しで犯人と接触できるところだからと真下に頼んだけれど上からの命令
ということで事件は一課に引き継がれ、捜査に気づいた犯人は逃走、ヒロミは射殺
死体で発見されたという、何とも後味の悪い終わり方になったようです。
 それで容疑者として土門が逮捕されたけれど、こないだ無罪で釈放され、その2週間後に
射殺された、と。
 ここで和久が、殺人事件に切り替わったのに小池が捜査本部に残ってるのはおかしい、
と言い出し、青島は小池に近づいていく。
 この動きが速攻で警察庁に連絡入るのがすごいですね。
 小池が何か情報を漏らすのを恐れた鳥飼は小池を保護。保護というかこっちで調べる
から、的な。
 室井も、所轄がなんか感づいたようですよ、と入れてくるのがいいですなぁ。
 小池は連行されていく時にマイクで「あんたらが交渉を打ち切ったからだ」と言う。
 つまり、小池は久瀬とくんでいた共犯だということでしょうかね。
 一方その久瀬くんですが、公安が見張っていたのに姿消してました。
 この使えない公安はどこの公安だー!
 てかここのシーン、パソコン画面がトランプだった奴がいたぞ!勤務中に何してんだ!
アイアンマン呼んでくるぞ!(アベンジャーズでもアイアンマンことトニーが、「ゲームしてる
やつがいる」と指摘するシーンがある)

 小池は、6年前の少女誘拐事件の時にもう少しであの子を助けられたのに、バカな
上司が邪魔したからだという。
 この人も青島のように「規則規則といってたら捕まるものも捕まらない」という人なんで
しょうね。
 そういえば映画2作目で、室井に共感してたシーンありましたね。それまでは無愛想
だったのが、だんだん感情出てきたというか。反面真下に対しては驚くほど冷ややかな
面見せてるし(映画3で)。
 こういう過去があって、幹部なんて誰も同じという気持ちでいて、室井に会って変わった
というのなら納得できる。
 で、共犯者にも罰をとか言ってたことから、つまりあの射殺されていた男が共犯者
だったということですかね。
 ちなみに6年前の事件の時久瀬は、家族のケア担当として関わっていて、事件の後も
公私にわたり家族を支えていたらしいです。
 しかし長官がやめろと言ったと。
 なんていうか、久瀬も昔は青島みたいな人だったんでしょうね。それが本当に上司に
恵まれず、変な方向にねじれてしまった気がする。
 しかも長官もかつての室井のように、いつまでも事件引きずってても仕方ない、みたいな
こと言ったらしい。青島に言ったことのある室井はどういう思いでそれ聞いてたんでしょうね。
 で、皆が久瀬を探し始めるんだけど、なんでいきなり捜査員が湾岸署に来たんだろう。
 ここに来るわけないだろう。

 その頃久瀬は、小池に出された真下の年賀状を持ってました。
 くじでも当たってたんですか!?(違う)
 裏には子供の写真が。
 あーいますよね、毎年子供の写真送ってくる人。ちょっと不用心だぞと思わずにいられない。

 鳥飼は捜査本部で、余計な情報はいらない、とかいいつつ書類をゴミ箱に捨ててるけど、
お前いらん書類でも極秘多いんだからシュレッダーしろやグラサン!お前これからグラサンって
呼ぶぞ!そこから発展してマダオになるからな!(彼は無職ではありません。ラストにはそうなりましたが)
 あとなんか鳥飼に声をかけようとしている女性警察官がいた。この人は一体…。っていうか
鳥飼って女性には表向き優しいイメージあったけどそうでもないんですかね。

 すみれは手帳とかを魚住に返していました。
 お世話になりました、というすみれに「何もしてないよ。世話になったのはこっちだから」と
珍しく魚住がシリアスパートしてて、なんか悪いものでも食ったんかと思いました。
(良いシーン台無しだなおい!)
 で、荷物を持って、あと段ボールをどうしようか考えたすみれ、何かメモしてそれを、寝ている
係長のそばに置いて去っていくのですが…。
 それは箱一杯のカップラーメン。
 …買いすぎだろ!てーかいつ呼び出しがあるかわからんのに、のびやすい麺類ばっか
食べてるな!そーいや踊る、ってラーメンやたら食べてますよね。定番のどんぶりものの
方こそ見た事ないかも。

 警察庁では、まだ久瀬が見つからないというのを受けて、長官が室井に、あと3ヶ月
なんだから無事に退官させてくれよ、とか言ってます。
 よーし全捜査員に告ぐ!全力で不祥事起こしまくるんだ!(うぉぉぉい!!!)
 鳥飼が電話をかけてきて、青島が冤罪逮捕したことにして、辞職勧告をさせる、そして
室井をここの捜査本部長にして、彼も警察官を管理する立場の人間として責任を取らせれば
一件落着、というわけですよ。
 それもどうかなと思いますけどね。本当にこいつ正義はあるのかよ…。
 もしくは、長官と次官が警察官不祥事の引責辞任すればいいとか言うわけですが、こいつらが
そんなこと乗るわけがないですから長官は、青島に辞職させよう、とさらっと言う。
 この後鳥飼がグラサン外していて、義眼が入ってるというのかはっきりわかるシーンになって
いると思います。
 正義は貫きつつ、青島もウザいから排除しちゃえって感じですかね…。ここから鳥飼の計画が
動き始めます。

 長官は、青島がやったことをマスコミにリークしろ、と指示。既成事実にしてしまおう、と。
 横山は黙ってみていますがはて…。
 つーかこの人、一人で食事したり茶飲んだりしてるんですけど!
 なんでこの空間だけ横山ゾーン!みたいな感じになってんだよ!
 よそで食べなさい、よそで!

 鳥飼が青島のところに、石川は釈放したと言ってきて、辞職勧告書を出してくる。
 当然誰も納得しないわけですが、鳥飼が上に報告しているからどうにもならないわけです。
しかも手帳も取られましたし。
 緒方がメチャクチャ怒ってるのがよかったなぁ。
 相変わらず熱い男だ。

 一方、久瀬は真下の息子が帰宅しようとしているのに声をかけてました。
 つーかこんな暗いところを子供達だけで帰っちゃいかんよ!
 久瀬、手帳を見せて名を名乗り、真下の息子、ユウキを連れ去りました。
 まあ警察官の肩書は最強だよなぁ…。

 すみれさんが一人去っていくシーン、まーた雨かよいつも雨だなとか思ってたら、
人が去るシーンって何故だか雨が降ってくるらしいです。今回もわざとじゃなくて
本当の雨らしい。すごいな。

 室井が湾岸署にやってきたのですが青島は、どうして自分が刑事を辞めなければいけない
のか、と問う。(ちなみに室井さんが乗ってた車のナンバーは6613でムロイサン)
 室井さんはしばし沈黙。
 青島が戸惑ったところへ「私もだ」と言って去っていく。
 このシーン絶妙でした。
 捜査本部にやってきた室井。
 てかここ、鳥飼もなんかいるんですけど。早く帰れよ。
 そこに、真下の息子が誘拐されたという連絡が入り、一同騒然に。
 久瀬が誘拐していったらしいとわかり緊張感が走ります。
 青島は室井のとこにやってきて、俺はあんたを信じる、あんたも俺を信じてくれ、と
言う。室井は最初からあんたのことを信じてるでしょうに。
 まあいいや。
 鳥飼がドヤァ…みたいな顔で、もう青島さん刑事じゃないでしょうとか言うけど、青島は
聞いてなかった。
「これは俺達の事件だ」
 あれ、これイジメ?鳥飼に対するイジメ?
 この後も鳥飼、結構な確率で皆から無視されています。
 ともあれ室井は、全捜査員にためらう事なく被疑者は久瀬だと伝える。
 もうクビ覚悟してるから好きにやってますね。
 捜査員もババッと動き出すのが良かったです。
 鳥飼、全力でアウェイ。

 あと青島走ってるんだけど、目的地もわからないで走ってどうすんだよ…。
 すみれさんは大分行きのバス待ってました。
 …よく考えたら大分まで深夜バスってかなりきつくないスか?飛行機で帰ろうよ。(この後の
都合があるんだよ!)

 銀座方面に逃げたと目撃情報が入り、青島は室井の指示を受けてそちらへ。
 室井も、「子供を連れた男の目撃情報が」と言ってきた捜査員に、現場の判断に任せ
ます、動いて下さい、責任は私がと言ってたのかっこいい。これが上司のあるべき姿ですよ!

 久瀬が6年前の誘拐の手口をそのままなぞっていると連絡を受けた青島は、犯人の気持ちに
なってみると言う。
 これは死んだ和久さんがやっていた手だと。
 こうすることで犯人の行動が読めるというわけです。
 ある意味これもプロファイリングの一種ですね。それを現場たたき上げの刑事は自然に
身に着けていくという。すごいですねえ。
 スリアミもここで、自分達に出来ることがあれば、とやってきました。しかし良く考えたら手伝える
ことがないじゃないか!
 青島、途中で警察官のチャリをパクって走って行きます。何気にお前ひどいな。
 ともかくそれで銀座方面に走っていくと、工事中で渋滞していて、とても逃げられるような
状況ではない。

 その頃真下が室井に、交渉を打ち切ったのは自分、と言うんですね。
 何のことかと思ったら、6年前のことでした。
 小池らに対して、上からの命令だし規則だから、と真下が打ち切った。
 だから少し前に捜査終了宣言を真下がしていた時に、小池は変な顔してたんですね。
その時のデジャブというか。
 あと、土門が釈放されたのを知らなかった!と真下が言った時にも、その程度の認識
しかないのか、みたいな感情だったんじゃないかな。
 すみれは乗り込んだバスの中で、青島(ニュースでは名前出ず)が誤認逮捕したらしい
というニュースを見ていました。
 長官やりやがった。
 あとスマホの電源入れて見たら和久からの伝言も入ってた。
 何も言わずに去ったのが仇になってしまいましたね。

 6年前の誘拐事件はちょうど今日起きていて、久瀬がそれをなぞっているなら、玩具で
今の時間は被害者と遊んでいたはずだ、ということで、周辺のおもちゃ屋を探すわけ
ですがここでスリアミの知識が役に立ちました。
 で、青島はバナナだとか言い出して何かと思ったら、あの環境シンポジウムの会場内に
バナナが沢山あったことを思い出す。
 そこで久瀬はユウキを遊ばせたのではないかということです。
 知り合いの、あの警備員に助けてもらって中に入ると、ユウキが持ってた袋が落ちていた。
 ここで騒がれたんだ、と考えた青島、さらに先へ。
 チャリ持ってくればいいのになんでまた走ってんだ…。

 その頃ユウキ君ですが、寝かされていると思いきや、寝たフリしてた。
 どうしたんだこいつ、父親より頭いいじゃないか!
 室井は捜査員から、6年前犯人がヒロミちゃんを連れていた場所も倉庫だったと聞きます。
 窓から東京タワーが見えるところだった。
 …今ならスカイツリーですかね。
 殺害は午前2時に行われた、と聞いて時計を見れば残り数分。
 どう見ても間に合わないじゃないですか!
 そこに篠原が、野添という女性警察官を連れてきます。
 何度か鳥飼に声をかけて無視されていた人ですね。
 野添は、自分も6年前の事件の時にいたというけれど、ある写真をなんかずーっと見てる。
 あと、誘拐事件捜査本部に、鳥飼が頻繁に来ていたことも話します。
 担当ではなかったらしい。
 何かありますね。
 だから、声掛けられても無視していたのかも。
 関わり合いがばれないように。
 室井は6年前の捜査員名簿を急いで探す。
 ゴミ箱を探していた人が発見するんだけど、それは鳥飼がドサクサに紛れて捨ててたやつ
ですね。
 あいつ、自然に証拠隠滅はかってやがった!
 だからシュレッダーにかけろとあれほど…。(どっちの味方なんだよ)
 ともかく室井はそれを見て、今回の捜査員の中にメンバーが誰もいないことに気づき愕然。
 つまり6年前の事件との共通点が指摘されないように、指揮に当たった鳥飼が意図的に
外したというわけですか。
 
 鳥飼はその頃一人アウェイ!満喫中だったのですが、久瀬から「2時になったら殺します」
みたいなメールを受け取っていました。
 青島はまだ走ってましたが突然こけました。
 突然すぎて撃たれたかと思っただろうが!
 てーかあのCM、詐欺にもほどがある!
 古傷が痛み出したらしいです。
 いやその前にかなり危ないコケ方したよ!?あれは腰がイッてもおかしくないコケ方だったからね!?
名古屋のシャチホコもビックリなくらいののけぞりだったからね!?

 久瀬が拳銃を手にしてんだけど、過去の回想が入るのがよかった。
 少女の遺体を前に彼もどれだけ無念な思いだったんでしょうね。

 青島、自分が犯人なら…と考え、一生懸命走り出します。
 青島だって超人ではないから、そう簡単に思いつくわけじゃない。
 まだまだアウェイというかすでに存在を忘れられてるっぽい鳥飼は告発文を打っていた。
 警察組織が腐ってる、みたいなの。
 その割に青島らに罪おっかぶせたままってのはどうなの。せめて「青島は責任を押し付け
られただけで彼は何もやってない」くらいはつけろや。

 青島、工場の看板を見ていてふとひらめく。
「バナナだ!」
 室井さんにも電話をかけます。
「室井さん!バナナだ!」
 おい、何言ってるのかわからんぞ。
 仕方ないので室井さんも言いました。
「全捜査員に告ぐ!バナナだ!」
 …和久がパトカー急ブレーキかけただろうが!そうなるわ!
 ホウ・レン・ソウは正しく!!!!!
 バナナだけ言われても場所わかんねーだろうが!
 お前らはバナナ連呼してくれとか言われてんのか!そんなバナナ!←

 久瀬が戻ってくると、ユウキの姿がない。
 彼は影に隠れて、防犯ブザーを鳴らしつつ逃げるんですよ。
 頭いいな!
 ただこれは外から気づいてもらいやすい分犯人にも気づかれやすいというデメリットも
ありますが。
 死ぬ気で鬼ごっこ逃げ切れ!

 倉庫にいた青島のところに、ライトばりばりにつけた和久がやってきて、ばれる、消せ!と
大慌ての青島。
 なんでバナナなんですか、と聞かれて好きなんだよ、という青島。
 青島さんが?と言われて子供が、と。
 なんだこの不毛なやりとりは。
 青島がちゃんと言わないからだろ…。

 ブザーの音を聞きつけた二人は倉庫の中へ。
 ユウキを助けるわけですが同時に久瀬にも見つかる。
 この久瀬ってのが、青島が説得試みようとするけれど発砲してくるような奴で全然
話を聞かない。
 二人大ピンチ!
 その時に!
 倉庫にバスが突っ込んできました………。
 これはねぇわ…。
 このシーンすごいガックリ。
 今の今まで盛り上がってただけで「これはないだろ」と。
 踊る史上最悪のオチのような気がする。
 いや最後だからアリって意見も確かにそうだとは思うんですが現実離れしすぎてて。
 
 せめて、バスの中でニュース見るすみれさん→タクシーで現場に駆けつけてくる(バスを
降りたと観客にわかる)→誰もいなくてキョロキョロしていると発砲音が→和久が止めた
パトカーに気づく→パトカーが突っ込んでくる、これくらいのオチでよかったと思うんですけど。
 シャッターが開いてて段ボールだけが積まれていたという状態ならパトカーでも十分
ブチやぶれますし。
 長距離バスジャックしてこんなことしたらそっちの方が、警察官の不祥事よりも世間的には
大問題ですよ…。これはみてて冷めました。もったいない。
 ちなみにバスのナンバーは877でした。バナナ、ね…。

 まあともかくこれで久瀬は取り押さえられ、ユウキも無事。
 本部も報告を受けてほっと一安心。雪乃さんも喜んでました。
 パトカーが大量にやってきて、久瀬は連行されていくんだけど、青島は外に出てすみれの
姿を見つけていました。
 青島は改めて「すみれさん、やめないよね」と聞く。
 その後「やめないでくれ」と言った。
 この変化が二人の関係の変化を表しているようで、いいなあと思いました。
 皆に状況説明していた和久が抱き合ってる二人の姿を見つけて、「場所は教えたけど
バスでこなくても…」と言ったことから、すみれがなんで来ることが出来たのかわかります。
 確かにバスで来る必要はねーよ。
 あと、人が来ないように人払いしてる和久も面白かった。

 さて。
 もう一波乱あります。
 室井は鳥飼に、6年前の捜査員を今回外したのは君だな、という。
 鳥飼は被害者の弟でした。
 だから心配して頻繁に顔を出していたんですね。
 そんな彼の目の前で真下は規則だからと捜査を打ち切った。
 小池、久瀬、鳥飼は真下のせいで人生ゆがめられたようなもんですね。
 鳥飼は、この国はシステムが機能してないという。
 国も、警察も。
 そのことの方が犯罪だ、というけれど、だからといって何をしてもいいわけじゃない。
 青島とか室井のようにそのシステムを正しい方法で変えようとしている人もいるのだから。
 
 真下が、ユウキがもどってきてものすごく喜んでいるのだけど、それを複雑な顔で
見ている小池が印象的でしたね。
 彼はどう思ったのでしょうか。
 勝手に考えるならば、復讐の為にこんな展開になったけれど、殺していいわけではなかった、
別の方法もあったのではないか、と考えていてくれるといいのですが。
 久瀬とか鳥飼はもう修正不可能な気がする。
 あとここのシーン真下が思わず「青島先輩!」というのも良かったですね。昔に戻ってる感じで。

 んでそんな小池のことがあるとも知らず真下と雪乃さんとユウキの能天気な会話が
交わされます。
 つか雪乃さん!
「え?ボルシチ!?作って待ってるから。作った事ないけど」
 まずい、ポイズンクッキングだこれ!

 さて警察庁では横山が、鳥飼らはまず辞表出させてそれから逮捕にし、元警察官が
やったことにすれば被害は最小限で済む、と言っています。
 胸をなでおろす長官ら。
 しかしこれではすみませんでした。
 あ、ここで横山のセリフがカットされているそうです。
「鳥飼、久瀬、小池にはいい上司がいなかった」的な。入れて欲しかったなぁ。
 室井さんの写真を見上げながら。
 まあそうするとちょっと横山がこっち寄りになってしまう印象を与えるから避けたのかも。
 この人は常に中立であり、必要であれば室井らも処分対象になるでしょうしね。

 連れられていく鳥飼に会った青島、いいこと言います。
「正義ってのは胸に秘めとくくらいがいいんだ」
 これは和久さんに昔言われた言葉でした。正義なんて言葉口に出すな、胸に秘めとけって。
コナンとかでもあったけど、やたら正義正義って連呼してる奴は正義を大義名分にして自分の
行動を正当化したいだけだと思う、鳥飼のように。
 むしろ間違っていることを自覚しながらも、ポリシー持って悪い事してる悪役キャラの方が…て
何の話だ。
 鳥飼笑ってましたが、何もできなかった鳥飼より、周りを変えていってる青島の言葉の
方が真実味があると思います。

 戻って警察庁。
 横山は、青島と室井の辞職勧告については不問(不問というか、長官と次官に決める権限は
ない、と言う)、代わりに長官と次官の辞職勧告をしてきました。
 まあこれだけ事が大きくなればなぁ。
 皮肉にも鳥飼のいった組織改革が実現されたわけですよ。
 というわけでニュースでも鳥飼の送った告発文が取りざたされ大騒ぎに。
 一気に警察のトップ総入れ替えって感じらしいです。
 次官は黄門様に「角さんちょっとここに座んなさい!」と説教されるがいい。(次官の中の人
大和田さんは水戸黄門シリーズで角さんの役をやっていた)

 このあと野添が見ていた写真が何だったのかわかります。
 ヒロミが殺された後事件現場に来ていた鳥飼の後姿を撮影したものらしい。
 彼はどういう気持ちで立っていたのか。
 室井さんはうっすらとでも理解したんじゃないでしょうか。
 えー湾岸署ではなんか解決したということであのビールが大盤振る舞いされていた
けど、いいんでしょうかね…。
 
 青島のとこに室井がやってきて久しぶりの命令しびれました、とか青島が相変わらずの
調子。
 室井は手帳を返しに来てくれたのでありました。
 青島「大事なもんはここ(胸)にもってますから」って言ってたけど、室井さんが「じゃあ
手帳はいらないな」とか言ったらどうするつもりだったんだ!(室井さんはそんなことしねぇ!)
 室井さんは「おじまげなぁ(カッコつけんな)」と。
 皆がすごい喜ぶのはいいけど。
 室井さんぽつーんとしてるから思い出してあげて!
 とか思ったら室井さんが皆に、「(青島の)あの背中みてろ。俺は教えられた」と語り出す
んですね。
「組織の中で生きる人間こそ信念が必要だと」って。
 で、「なんてな」。
 シーン………。
 すべった!室井さん渾身のギャグすべった!
 またシーンとしてカラカラカラカラ…と機械の動作音が!
 見ろ!室井さん早足で帰っちゃったじゃないか!
 さながら隠し芸で外した朽木白哉のようだ!
 でも室井さん、立ち番の警察官に「お疲れさん」って言ってました。確か今まで室井さんは
そんなことは言わなかったと思います。
 立ち番の警察官が「自分も秋田出身です」と声かけて来た時には応えてましたけど。
 だからこれが今回室井さんもまた、青島から学んだ一歩だったんじゃないかなぁと。
 このシーンは私みてて「おっ」て思いました。

 その後警察には室井を委員長とする、委員会が設置されて、情報共有とか姿勢を
見直していくことになりました。
 文句つけてる人らがいるわけですが、沖田がビシッとバズーカで決着つけてくれました。
(その沖田はよそさんのだから返してきなさい!)

 室井はそわそわしている青島をわざと呼んで「君はどう思う」って言う。
 青島は「お任せします」って言うんですね。
 現場が正しい思う事を出来るようにすると室井さんは言った、正しいってのは難しい、
一人ひとり違う。でも警察官になったら誰も思う、正しい事をしたいって。
 俺達警察は町の人々を守る最後の砦。

 こう言った後青島は現場にいかなきゃ、と去って行きました。
 新城が「委員長。…室井さん?」と話しかけてくるけど室井さん笑ってました。
 ここの新城がすごい柔らかい感じで室井さんに話しかけているのは、彼等もやっぱり
室井さん、そして青島の影響受けて変わって行ってるんだろうなというのがわかります。

 現場について青島は「警察ナメんなよ?」
 その言葉が青島らしくていいなと思いましたね。

 エンディングではいつもの定番、いろいろなシーンとエピソードが出ますが、テレビドラマの
シーンだとか、ビールの支払いして財布カラになってがっくりの青島とか、すみれがバスの
乗客を降ろしてバス出発させてるとことか最後からあげ屋に青島とすみれが出かけていって
商店街のシーンで終わります。
 いい感じにまとまってたと思いました。
 
 ラストはもう一つ別のがあって、青島とすみれが結婚式で出てくる。
 ワーッと皆が祝福してる中、裏で犯罪組織が取引していて、それを取り押さえるための
演技だったというのが分かってるようになってたらしい。つまり冒頭のような張り込み捜査に
戻って終わるシーンもあったようですね。私はこっちが見たかったなぁ。踊るだからこそ
「あっ結婚しちゃったの?」と思わせて実は違うというオチ見せて欲しかった。
 
 ファイナルだけあって細かく作り上げられてた映画だと思います。
 踊るの中の警察組織は室井さん達によって間違いなく変えられていくことでしょう。
 で、たまに収監されている鳥飼に室井さんが意見を聞きにいくことがあったら良い。
 いいんですか会いに来てと言いながらも鳥飼も真摯に意見を出す、的に。室井さんの
改革を認めてる的な。
 そういうちょっとしたエピソードがどこかで見られることがあれば面白いのですが。



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