多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→鍵泥棒のメソッド


鍵泥棒のメソッド

10/17鑑賞

 これはぜひ劇場で見て皆とゲラゲラ笑って下さい。
 途中シリアスパートがあってややダレそうになる場面もあるけど、やっぱギャグ要素の
方が多くて最後まで楽しめますんで。
 この役は堺さんと香川さんでないとできなかっただろうなぁ、と思った。
 作中のキャラがさらに別のキャラを演じる、というシーンがこの作品は多々出てくるん
だけど、それがやっぱうまかったので。

 さてさて。
 冒頭はいきなりヒロイン、カナエから始まります。
 この淡々としたキャラ、うまいこと広末さんにはまってたなぁ。
 このカナエは雑誌編集長なんですけど、アルバイト募集の条件をどうしましょうかと聞かれて、
健康で努力家の人、と言っている。
 そのカナエ仕事を終えていきなり、「結婚することにしました」と。
 まあ皆は驚くわけで。
 ところが話を聞いてみたら「結婚する予定を立てた」ということであって、結婚相手はこれから
探すというとんでもない状態。
 いい相手がいたら紹介して下さい、というのへ、部下の男性が「社内からの立候補もありでしょうか」
みたいなこと聴くんだけど、「検討しましたが無理でした」と。ひでぇぇぇぇぇ!
 秘書っぽい人が、「どういう人がいいですか」みたいなこと聞いてて「健康で努力家な方です」
 うん、それアルバイトの募集条件と同じ!
 アルバイト募集感覚で結婚相手探しちゃダメだから!
 一ヶ月以内でお願いします、というのへ、皆が手帳にそれぞれ書き込んでるのが笑えた。
 こういうのを真顔でやるから面白いんですわ。

 次に出てきたのは殺し屋コンドウ。
 車内でクラシックを聴きつつ、ある家から出てきた男を車の後ろに回ってナイフで刺し、トランクへ。
 その間わずか10秒。
 この、車の後ろに回ったというのがポイントですな。(後の伏線として)
 それを離れた公園から見てた男がいて、すげぇぇぇとか言ってました。

 てかコンドウ、カッパきて返り血あびないように用意周到にするのはいいけど、それだったら
手首の部分も汚れないようにしたらいいのに。手袋とカッパの袖の間がおもきし汚れてんじゃん。
 まあ、これがあったからこそ出会いもあったんですが…る
 
 次は桜井。
 ……おもきしコケたようだが大丈夫かお前…。
 どうやら首をつろうとしてぼろアパートだったために失敗した様子。
 君には大奥という居場所があるじゃないか!(それは有功さんの方です!)

 彼は財布の中に銭湯の無料券があったのを発見し、あるだけのお金を財布に突っ込んで銭湯へ。
 この時ボロアパートの外見が出ますが、これ現役のアパートなんかな。それとも廃屋をセットにした
感じなのかしらん。なかなかすごいと思いました。言葉なくても映像でわかるっていうのが最近出来て
ない作品多いからなぁ。(だからグダグダ説明するハメになったりとか)
 ポストに納税の督促状来てるの見て捨てようとするんだけど、住人に見られていたので、仕方なく
拾う桜井。
 これがのちのち役に立とうとは!
 コンドウの方は車が撮影のために止められててイライラ。
 その時彼は手首が血で汚れてるのを発見、銭湯が近くにあるのを見てそこに向かいます。
 この流れを見ても、彼が几帳面で清潔好きというのはよくわかります。
 んで、桜井は銭湯で着替えてる時に、コンドウがすごい金持ってるのをチラと見てた。
 中に入っても石鹸すら買えない桜井は人のを取ろうとして、スパーンとはたかれてたの笑いました。
 その石鹸がいろいろあって転がって、入ってきたコンドウがモロふんずけて、彼は気持ちいいくらい綺麗な
滑りを見せて後頭部を強打するわけですわ。
 あーこりゃ目が覚めた時古代ローマにいってるな。(いかねぇよ)
 桜井は飛んできた鍵を返しかけたんだけど、思いついて自分の鍵とすり替える。
 そうして彼はまんまと、人の人生を手に入れることに成功したのでした。

 この後コンドウが運ばれていくんだけど、救急隊員がすごい個性的で面白かった。
 あればわざとやらせてるんだと思うけどこの映画にはあってて面白い。
 
 桜井は手に入れたコンドウの荷物の中に鍵があるのを発見するけど、その車がどこにあるかが
わからない。
 ものすごい挙動不審っぷりで探してて笑えた。
 んで、道端のチャリ倒して車止めてるわけですよ。
 お前…。
 しかもよく考えたら家まではわからないから車の中で寝たっぽい。
 桜井はこの後、コンドウの財布の金で次々、友達に借りてた金を返しに行くんだけど、その中に
元カノがいたんですね。
 かっこつけて返しにいったらなんと、彼女は結婚のため引越しするところだったという。
 内心ものすごいショックだったと思うけど面白いですわー。
 最後まであわてないようにして帰っていくも、洋服にタグついてるとか言われるし。
 しかも、元カノに、写真だけでも返しとくよみたいなこと言われて、手に持ってたゴミ袋の中ゴソゴソ
されて「あ、そこにあるんだ」って言うのも良かった。
 で、終始カッコつけてた彼は、車の中で元カノとの写真を泣きながら見て、窓からバッと放り投げて
車を走らせていくのでありました。
 その後さすがに良心がとがめたのか(つかあれだけ金使っておいて良心もなにもないけど)こっそり
コンドウが入院している病院に行くのですが、何とコンドウは記憶をなくしていた。
 もう少し成りすませそうだと考えた彼はそのまま帰って行きますがなんと、病院入り口でたまたま
大家さんに会って、この大家さんが病院からの連絡を受けてきてたってことで、彼は成りすましが
バレずに済んだのですよ。
 すごい偶然ですわ。

 コンドウは、自分には身内がいないこと(桜井の話)、ほぼフリーターみたいな状況だったことを知り
持っているお金の中から売店でノートとペンを買い、状況をまとめ始めます。
 すごい几帳面だ!

 この後はカナエの父が出てきます。
 入院してるんだけど、個室でしかも豪華なことから、かなりの金持ちだということがわかる。
 この監督さんあまり知らないけどこういう、見てわかる設定を示すことが出来る人はすごいと思いますね。
 ともあれ父は、カナエに「交際してる人にはいつ会えるんだい?」とか言ってる。
 早く会いたいな、死なないうちにな、と。
 家族は、「だから死ぬような病気じゃないでしょ」とあきれ顔。
 退院したら会わせる、というカナエ。
 この後皆は外でタクシー待ってんだけど、父以外の家族は、結婚するとは言っててもその恋人が
いないのを知ってる様子。ああ、スケジュール帳にあった、何月何日に交際して、いつに結婚みたい
なのは、父親にあわせてのことだったのかな、とここらで合点がいくわけです。
 カナエは、今まで自分がやるといってできなかったことある?と言ってるけど、結婚ばかしは相手が
いるものだからなぁ。
 でもこの人の場合、条件さえあえばとりあえず結婚、みたいなことしそうですね。
 母と姉はタクシーで帰っていくんだけど、カナエは仕事でもあるのか残ってたら、病院から出てきた
コンドウが、自分の住所の町名を告げて、どっちの方向かと聞くわけですよ。
 彼にしてみたら帰りたいけど場所が分からない、タクシーを使うわけにはいかないから歩いていこう、
と考えたらしい。
 カナエは道を教えるけど思い直して自分が車で送っていく、と言う。
 こうして二人は出会ったのでありました。
 コンドウはここで、自分は35歳だそうです、老けてみえますよねとか言ってるけど、それ桜井の年
なんだから老けて見えるのは当たり前だ!
 
 一方桜井は、コンドウの免許証を発見して住まいのマンションへ。
 セキュリティすげぇー!
 一流だな。
 中はきれいに片付いてるし。

 コンドウはアパートに戻ってきたんだけど、中がものすごい汚い。
 あとカナエがついてきていきなり上がってるし。
 つかなんで後ろで塩なめてんだよカナエ。お前の行動が読めねーよ。
 ここでいろいろ手がかりを探していたコンドウは、カレンダーになんか予定が記入してあるのを
発見しました。
 役者桜井としての予定っぽいです。
 またカナエも、棚から台本を見つけて、もしかして役者だったんじゃないでしょうか、と。
 うちの会社は演劇関係の本も出してるから、担当に聞けば何か手がかりがあるかもしれない
というわけです。
 
 帰っていったカナエは合コンに出てるのですが、すごい空気読まない発言が…なんていうか…。
 まあこういう人なんでしょうね。
 やっぱ天然には天然でないと太刀打ちできないのかも知れない!
 その間もコンドウはアパートの隣人とか訪ねたりしてんだけど、交流がなかったらしく手がかりは
えられず。
 あ、階下の、こっそりネコ飼ってるおねえちゃんは覚えておくといいかも。
 てーかこの猫がだっこされてる間すごい降りたがってたけど、もっと慣れてる猫連れてこようよ…。

 桜井の方はマンション内でくつろいでいたんだけど、コンドウに謝るためのビデオ用意してて
超笑えた。
 記憶が戻った時に叱られないようにするためっぽい感じですかね。
 つーか!
 お前はどこでも自宅のように散らかしてんじゃねーよ!
 ある意味才能だな!
 責任とって死にますんで!みたいな感じで、丈夫なヒモみたいなのを借りようと、勝手にクローゼットを
あさる桜井。
 てーか。
 衣裳部屋すげーな!
 衣装さんの仕事みたいだよ!
 変装用なんだろうけどすごい沢山ある。
 こういう部屋も楽しそうだな。
 で、桜井があちこちゴソゴソしてて、拳銃を発見したので、それで自分を撃とうとしていると、コンドウの
携帯あてに電話が。ここ超ビビってたのが笑える。
 てかお前、迷惑かけないためにここでは死なないっつったのになんでそんなことやらかしてんだよ!
 電話は、殺しの件についてフジモトという奴がかけてきたもので、いつもは留守電でつながらなかったから
初めてつながりました、とか言ってました。
 ここでも、いつもの声と違いますね、とバレなくてすんだわけだ。
 フジモトは自分のボスである工藤から、コンドウの指示通りにギャラを渡せと言われている、と電話
してきたわけです。
 それで桜井は自分のアパートの郵便受けを指定する。
 なるほど、考えましたね。
 ただこれコンドウだったら、ずっと潜んで監視してて、相手が金を入れて離れたと確認できるまで
受け取りにいかなかっただろうなぁ。
 桜井は素人ですもんね。

 コンドウの方は何も知らず、桜井としてエキストラ参加していたのですが、チンピラ役にあいそう
ということでいきなりの大抜擢ですよ。
 顔がきちんと映る役ですよ。
 カナエの方は合コンの相手を「アリです」「アリです」と見せてもらってて、秘書さんがたまたま
出してたスマホの画面見て「ギリギリアリです」って言ってるけど「これはうちのダンナです」って
言われててめっちゃ面白かった。
 ただ、桜井の情報に関しては、彼が所属していた劇団の情報はわかったけれど、資金難で
数年前に解散していた上、桜井自身のことはわからない、と。
 その頃桜井は金をとりにいってたんだけど、ポストには入ってない。
 ゴソゴソしてたらコンドウが帰ってきて、顔を突き合わせるハメになり、心配してたんですよー
と言いながら自分の部屋へ上り込むハメに。
 しかも中入ったらきれーに片付いてて笑いました。
 コンドウはタバコを吸いはじめるんだけどむせてて、記憶を失う前には吸ってたから、みたいな
感じなんだけど、思い出せないなら吸わなければいいのに。てか元から吸ってなかったんだから
そりゃきついだろ。
 と、ここにカナエが。
 この時桜井、ドサクサに紛れてライターをぎってます。ああこのライターは使い捨てじゃなくて
愛用してたもんだったのか。
 コンドウは簡単に、桜井は風呂場に居合わせた人と紹介してんだけど、石鹸を踏んで転んだ
こと、死のうと思ってやったに違いないとか言ってて。
 遺書も見せてんだけど、ほら、思いつめてたからこんなに字が汚いとか言ってて、いたたまれ
ない桜井が面白すぎる。全部グサグサ刺さってる形になるのが。
 カナエも遺書読もうとメガネかけるんですが、気付いてないコンドウが桜井に見せちゃってて
肩透かしになるのが面白いです。
 で、桜井、恥ずかしくて耐えられなかったらしく、遺書を掴み取る。
 この後もコンドウは、35にもなって定職につかないとか、こんなとこ一人で住んでたら死にたくも
なりますよ、と。
 うん、それ全部目の前の人にグサグサ刺さっちゃってる!
 桜井、いたたまれなくなっってたんですけど、表に郵便のバイクがくる音を聴きつけて、急いで
遺書を持って帰りました。
 で、何も知らないコンドウとカナエはいい人だなー、みたいな感じで、カナエはこの後コンドウを
取材に同行させてご飯おごってくれました。
 
 桜井の方はまたポストをゴソゴソしていると。
 コンドウさんですか、と声をかけてきたヤクザどもが。
 工藤が直接金を渡したいといってるので来て欲しい、ということらしいです。
 ほらああああ!

 どっかのアパートの一室で工藤と対面してんですが、この人うぬぼれ刑事に出てた人やー!
 この人のアンバランスな演技すごい好き。外面と性格があってない役やらせたらすごいと思う。
 ともかく、この工藤、小銭をいきなり財布から出してるから何かと思ったら、粗相をした部下に
腹パンするためだった。…いやそれ自分が痛くないですか。握りしめてる分。
 わかんないことする人だなぁ。
 ともあれ工藤は、こないだの死体をもう処理したかと聞いてくる。
 部下がこないだ仕事ぶりを目撃していたが見事だった、と。
 ああ公園で見てたのはこいつの部下か。
 ただ、この死体が横領してたはずの金が見つからんというんですね。
 工藤と組んで裏の仕事をやっていた社長がいて、こいつが鐘を横領して逃げたため始末を
頼んだんだけど、その金のありかが知れない。
 だから、愛人に金のありかを聞き出して欲しい、その後この女も始末して欲しいというわけです。
 行方不明ということで、と。
 コンドウの仕事はいつも丁寧だそうですよ!
 断ってもらうわけにはいかない、ということで強制的に受けさせられた桜井ですが…。

 コンドウの方はカナエとレストランで食事。
 カナエが塩のことどうこう言ってて、今度雑誌で塩の特集をするから、ついなめてしまうんだそうです。
 それで桜井の部屋でもなめてたんですね。
 あと、この雑誌は毎回テーマを決めてその分野を深く掘り下げているらしいです。この伏線は覚えて
おくといいかも。
 てかコンドウも、カナエが塩をなめていたのは覚えてて、すごい記憶力だと思いました。
 カナエは記憶を取り戻すのに関して、警察に相談してはと言うのだけど、コンドウはこれ以上
知らない方が幸せのような気がする、みたいなこと言ってました。
 まあ…警察に行かなくてよかったね!
 カナエはノートを見せてくれたコンドウに対して自分も手帳を見せているのですが。
 結婚するんですか、と言われて、相手がいない、と伝えます。
 相手がコンドウだからいいようなものの、普通の人に言ったらまず間違いなく変人だと思われ
ますよ…。

 桜井の方は恐る恐るトランクを確認してて、死体がないことにホッとしたものの、血の付いたナイフ
とか発見してビビりまくる。
 ああ君にもう少し観察眼があればよかったのに…。
 そこにコンドウが帰宅してきて、カナエとうまくやってるようで、「私の知り合いになってくれませんか」
「もうなってますよ」という、リア充爆発しろ!みたいな会話がなされるわけですよ。(桜井の胸の内を
代弁してみた!)
 
 カナエは自宅に帰って姉とどーたらこーたら言ってますが、覚えておけばいいのは、「恋をしたら胸が
キューンとなる」というセリフですね。絶対後で「いやそれ、キューンじゃねぇ!」とツッコミポイントあるんで。

 さて、桜井はマンションで、岩城社長をネット検索してました。
 コンドウが殺した、表向き行方不明となっている社長の話ですね。
 そこには、コンドウという便利屋のことにも触れられていました。
 んで桜井は、コンドウの変装用具を使って、コンドウなる存在のことを記事にしていた雑誌社に
警察として話を聞きにいくわけですよ。てーか服のチョイスがベタすぎる!こんな姿の刑事、ドラマ
でしか見た事ねぇわ!お前はもうちょっと相棒とか見て研究しろ桜井!そんなだから役者として
売れないんだよ!

 桜井は編集長から、昔は腕のいい便利屋だったのだが、ある時店を閉めて裏専門になったという
話を聞きます。その方がもうかるかららしい。
 確かに一件1万円の仕事より、一件500万の仕事の方がなぁ…。
 誰も会ったことはなく、依頼人も直接会えないらしいです。
 …コンドウとして会ってしまった桜井って…。
 岩城社長の失踪もコンドウが関わっていたとしたら、死体は出てこない、コンドウは証拠を残した
ことはない、もしコンドウに狙われたら事件にはならない、そいつが消えるだけだ、と。
 桜井は何を考えたか知りませんが、この後社長の愛人に会いにいきました。
 さっきもらった雑誌編集長の名刺を渡して桜井、うまいこと話を聞いています。
 愛人綾子は、結婚の約束をしていた、と言う。
 失踪の前には何も預かってないようです。
 
 その頃コンドウは役者としての道まい進中で熱心に勉強したり、カナエとデートしたりして
ました。こっちの生活の方が充実しとるやないか!
 そんでアルバイトを探さないとと言ってたら、カナエが自分とこで募集してると言ってくる
わけですよ。
 しかも飯食っててカナエ、結婚して下さいとか言っちゃったよ!
 すごいな!
 まあ、この二人ならうまくいきそうな気がする。

 桜井の方は財布の金が尽きてきて、焦ってるわけですが、ふと台所のクッキー缶をあけて
みると、そこには大金が。
 うわぁ…。
 これまた調子こいてこの馬鹿使っちゃいそうだ!
 桜井はこの中に、コンドウが入れていた写真を見つけます。
 多分普通に便利屋として働いていた時のやつと、あと奥さんっぽい人です。
(後で、この奥さんには逃げられたことがわかります)
 捨てられなかったんでしょうね。

 桜井は一大決心をしてある準備をし、綾子のところへ。
 つーかピザ屋の恰好していくなよ!
 彼は綾子に、逃げる手助けをしてやる、アパートもすでに用意した、というのですが、
綾子としては桜井の正体を疑い、信用しないわけです。確かになぁ。
 
 コンドウとカナエは少しずつうまくいってたんだけど、カナエのところに、父が亡くなったという
知らせが。
 ああやっぱり治る病気とかじゃなくて家族は告知受けてたんですかね。
 スリアミの袴田副署長がぁぁぁ!(その役で出ているわけじゃないから!)
 この葬式で、生前録画した映像が流れるわけですよ。
 どうやら余命いくばくもないことを知っていたらしく、いそいそとりに出かけていたらしい。
 こういうのもいいですねぇ。
 その中で父は、金に困らない生活は出来たけど、そんなものには価値はない、自分の人生で
一番素晴らしい出来事は妻に出会え、2人の娘を授かったことである、というんですね。
 いいなぁ。
 で、ここで「カナエ、結婚おめでとう!」とかいきなり言われて奥さん、映像を間違えている
ことに気付く。
 葬式用、一周忌用、三回忌用とかいろいろ用意されてて(多いな!)その中の、結婚式用を
流しちゃったっぽい。
 これは…。
 でもカナエが止めないでって言って映像はそのまま流れ続けます。
「新郎の、あっ、どなたか知りませんけど」というのはめっちゃ受けました。
 でもその後、「新郎となるあなた、カナエを不幸せにしたらあの世から呪い殺します。これは
本気です」って言うのは良かった。父としては子の幸せを願うでしょうからね。
 カナエはじっとそれを見ていました。

 この後自宅でカナエ、コンドウに、最初は父のために結婚式の日取りを決めていたけど
今は違うと言いました。
 恋をして好きな人と生きていきたいと思った、と。
 てかまだ好きじゃないってことかよ、コンドウのことが。
 ううーん…。
 ところがそこでカナエは、父の遺品であるレコードをかけるのですが、その曲を聞いた
コンドウの様子が変わる。
 彼もよくこの曲聞いてましたね。
 殺し屋コンドウとして。
 カナエが振り返った時コンドウの姿はありませんでした。

 さて桜井の方は一応変装して、車の中で綾子を待ってるんだけど、そこに工藤が
乗り込んできた。
 彼は盗聴器を綾子の部屋にしかけていたので、桜井が逃がそうとしている話も聞いちゃった
らしいです。あーあ。
 パニくった桜井は、拳銃を突きつけて降りろ!って車を急発進させるんだけど、フジモトの車に
ぶつけてドア壊したあげく、逃げる時にどっかぶつかったらしく、警告音響かせながら逃げてった。
 何してんだよお前。てーかこのシーン、この後でまた繰り返されるのが面白い。
 マンションにあわてて戻ってきた桜井ですが。
 そこに記憶を取り戻したコンドウがいた。
 彼は設置した防犯カメラで工藤らがやってきたのを見て、「お前尾行されたな」とあきれ顔。
 ベランダから脱出した彼は隣の部屋に移動。
 用心深いですね。隣の部屋も所有していたらしい。
 てか桜井、帰ってきた時玄関の鍵閉めなかったみたいで、容易に乗り込まれてるし。
 アホだこいつ。
 コンドウは正座させた桜井から今回の計画を聞いて、メモ帳見ながらアホか、とあきれています。
 桜井は「うるせー!」とか言って拳銃を取り出してんだけど、コンドウにもぎ取られていて、
「あれ?」とかなってるの超笑える。あれ?じゃねぇよ!!!
 しかもつまってたのはBB弾?かゴム弾か知らんけどそういうのでした。
 痛さに転げまわる桜井が面白い。
 で、また正座ですよ。
 コンドウは、綾子は自分が助ける代わりに、これからの桜井の人生は自分がもらう、と言う。
 つまり、桜井をそのままコンドウということにして、工藤の目の前で殺してしまって、それぞれ
別の人生を送るという計画のようですね。
 コンドウはまず工藤に、コンドウの部下として電話をかけて、コンドウを殺すから工藤の部下に
してくれと持ち掛ける。
 うまいですね。
 この電話をしている間に桜井がウロウロしてて、コンドウに引っ張られてて、仕方なく壁に向かって
立ってる桜井が面白い。堺さん本当にこういう演技うめーわ!
 
 コンドウはここで、工藤とのでかい仕事を岩城はやっていたけど、金を横領していた、綾子は
もともと工藤の女で、それを岩城が奪った形、つまり女も金もとられて面子が立たないからコンドウを
雇って始末させようと考えたんだ、と説明。
 そういうわけで、「コンドウを殺す」という演技の練習が始まるわけですけども。
 ナイフで刺す演技しても桜井がヘタクソすぎて話にならない。
 てかここ、香川さんがバラしてたけど、倒れる演技のとこで堺さん、素で笑ってたらしいスよ。
 んで、何度繰り返しても下手でコンドウブチ切れるんだけど、桜井もなんとかのメソッドが
どうのと反論してくる。
 しかしコンドウ、「お前本最初の8ページしか読んでないだろ」と指摘。
 何でもかんでもそんな感じで全然ダメらしい。

 そういうわけでかなりの不安を残しつつ待ち合わせ現場に向かうわけですが。
 コンドウを先に待たせておいて、工藤が来たら目の前で刺す演技をしようと打ち合わせる2人。
 死ぬ気で演じろ、岩城はうまくやったぞというコンドウ。
 ここで初めて桜井は、岩城が生きていることを知る。
 沖縄で名を変えて優雅に暮らしてるらしいです。
 コンドウは殺し屋ではなく便利屋を続けていた。
 だから死体が発見されないわけですね。
 愛人に計画を知らせたいと岩城は言ったらしいんだけど、教えたら逆に身が危険になる
から黙っての実行だったらしい。
 また、あの雑誌記事もコンドウがわざと流した情報のようです。
 うまいことやってますね。
 殺しの依頼が入ったら、ターゲットにその話を教えてやり、うまく逃がして双方から
金をとっていたようです。
 なるほど。
 でも、儲かったが金はもう十分だというコンドウ。
 それでこれからカナエとの人生を望んだとしたなら納得いきますね。

 で。
 待っていると車が来たので急いで演技に入ろうとするのですが。
 なんとカナエでした。
 お前空気読めよ…。
 尾行してきたらしいです。
 そこに工藤の車が来たのであわてて逃げる三人。
 まーたフジモトの車壊してなんか鳴らしてった!
 あ、車の警報か。
 桜井がバン!と叩いたら鳴りやむわけですがカナエのせいで計画台無しだよ!
 彼らはあるアパートに逃げ込みます。
 てか表に車止めてたらバレバレの気が…。
 このアパートは昔桜井が住んでいたところで、合いかぎを返しそこねていたらしい。

 ともあれコンドウは、カナエの車を置いてきたので身元がばれる可能性がある、と
一旦戻るという。
 それでもし自分からの連絡がなかったら警察にいってすべてを話せと。
 二人で残された桜井とカナエなんですが、桜井がえらいカナエのことをからかってて
ウザい。お前はそんなこと言える身分なのかよ。
 と、ここにコンドウから連絡が。
 工藤に金を渡して何とかとりなそうとしていたら、その金は全部桜井が使っちゃってた
んですね。…数千万以上あったような気がするんですが…。
 どうやったら短時間でそんなに使えるんだよ!
 と、そうしていたところへ工藤らがやってきて電話していたコンドウを捕まえる。
 不幸中の幸いだったのは、コンドウが皮肉をこめて「使っちゃったのかよコンドウさん!」
と桜井に言ってたから、自分がコンドウだとバレなくて済んだことですね。
 工藤は桜井に、女も一緒だろとか言ってくる。
 カナエのことを綾子だと勘違いしているみたいです。
 金と女を連れてこい、といって電話は切れました。
 桜井はカナエに帰れという。
 でもカナエ、ついてくると言いました。
 うぜぇぇぇ…。

 一方コンドウの方はうまいこと話を作ってて、コンドウとケンカ別れしたとか、自分がコンドウを
始末するとか言ってました。女も消す、と。
 
 桜井の方は綾子のアパートにやってきまして。
 盗聴器を探してました。
 てかなんでカナエも入ってくるんだよ…。まあこれが後で役に立つけど…。
 盗聴器を見つけて回収しているとそこに綾子が。
 隠れていて、戻ってきたらしいです。
 たまたま桜井の服から、隠していた血のりが落ちて、そこで彼は一計を案じる。
 
 綾子のアパートを盗聴器で見張っていた工藤の部下が、コンドウ(桜井)に殺される綾子の
様子を見たと電話で知らせてくるんですね。
 工藤らが乗り込んでくるとそこに桜井がいて、女を始末したと言ってくる。
 そんで工藤に、邪魔してくれたおかげで計画が台無しだ、信用させていろいろ聞き出そうと
思ってた、みたいなことを説明。
 おかげで子も殺すことになった、みたいなこと言われて工藤が覗くと、確かに子供部屋にも
死体が。まあ服着てるカナエなんですけどね。
 桜井は、金はないようだ、命をかけてまで嘘はつかないだろうと言い、死体はうちの者が
始末するから、と工藤をつれて出ようとするんですが。
 工藤、死んでるはずの綾子を蹴りあげる。
 彼には嘘がバレバレでした。
 恥ずかしい!そして恥ずかしい!
 本当の殺害現場は血の臭いがすごいらしいです。だから、血のり用意するなら本物を用意
するんだったな、と。
 なるほど!←感心してる場合か!

 金はないという綾子に、息子に聞く、という工藤ですが。
 子供部屋に行くとカナエが立ってる。
 そりゃ、ビックリしますわな…。
 カナエは、この部屋に2億くらいあるんですけどって言うんですね。
 ギターとかオモチヤとか絵とか、ものすごい価値があるものばっかりらしい。
 なるほど、そういう隠し方でしたか。
 綾子のあわてぶりと、カナエがいろいろなものを取り上げる雑誌の編集長であること
から目は確かと考え、工藤は一応信用することにしたらしい。
 そんでコンドウですが、「まだコンドウは俺を信用してるからこっそり始末する」と工藤に
囁いて外へ。
 綾子を縛ってトランクに乗せ、桜井とカナエも載せてコンドウは車を出そうとするわけですよ。
したら工藤が「綾子…女は楽に殺してやってくれ」とか言ってて、あ、信用しちゃったなとちょっと
笑えた。
 そんで工藤らがお宝を運び出しにアパートへ戻るのを見送って、コンドウ、警察に電話。
 空き巣が入ってます!みたいな。
 桜井、みててビックリ。
 てか笑えるわコンドウ。
 
 コンドウは、綾子はこのまま岩城のとこに届ける、今回もろもろの金は岩城に請求することに
したという。
 まあそれが一番いいでしょうな。

 この後警察がやってきて工藤らは逮捕されるんだけど、フジモトがギターもってるのへ「何やってんの」
と言われて「これからライブなんです」というごまかし方めっちゃ笑いました。

 そういうわけでカナエをまず戻してあげて、コンドウは桜井の演技を褒める。
 てか綾子ずっとトランクにいるけどいいのか。
 で、桜井に「金がないくらいで死ぬことないぞ」って言うんだけど、実は桜井はそうじゃなくて、女関係で
死のうとしていたっぽい。うわっ…。
 そういうわけで桜井とも別れるコンドウですが、人生をもらうと言ってたことに関しては何も言わず
去って行きました。
 新しく別人としてやっていくんですかね。
 と、またまた工事の渋滞に捕まっているコンドウ。
 後ろで綾子がタバコを吸おうとしてるのにもイライラしていると、ふと助手席に、桜井が捨てそこねた
写真があるのを発見する。
 
 一方カナエですが、バックから預かったままだったコンドウのノートを発見するんですね。
 いろいろメモがされていて。
 好きなもの、の欄に書かれてたいくつかの言葉が×で消されてて、下にぽつんと書いてあるんですよ。
 カナエの名前が。
 そこにいきなりキューンと鳴って。
 そうか!これが胸の高な…おい後ろ車事故ってんぞ!キューンて警報音のこれや!
 コンドウでした。
 急いで走ってきて電柱にぶつけてた。
 てかこのシーンめっちゃ笑いました。マジ見て笑ってほしいです。

 この後車内の綾子にカメラが移って、後ろで二人が抱き合ってるのが分かると同時に、
アホクサみたいな感じで綾子がバン!とやると鳴りやむのがよかった。
 そんでエンドロール出ますが、すぐ帰らないように。
 アパートに戻った桜井がきれいになった部屋を見渡していると、猫が入ってくるわけですよ。
 そうです、階下でこっそり猫かってたあれです。
 そんで拾い上げて可愛がっていると、入ってきたねーちゃんが桜井を見てキューンと。
 あれこっちは警報音じゃないぞ!?


 終始ゲラゲラ笑えて、気持ちが明るくなる作品だったので、笑いたいなーという人には
お勧めの作品。
 いろいろ計算し尽くされているのも本当に面白かったです。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→鍵泥棒のメソッド