多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→相棒シリーズ X DAY


相棒シリーズ X DAY

4/2鑑賞

 うーん…相棒シリーズだから、と言ってしまえば仕方ないんだけど、もっとスカッとする
終わり方をして欲しかったです。
 伊丹さんが「ザマーミロ」と言って終われるような。
 こういうスッキリしない、見た後面白かったと言いきれないのはちょっとなあ…。せっかくの
映画なんだし…。
 まあ、現実にあり得るから気をつけなされや!(どこの芸人だ)と言いたいのはわかるん
だけども。
 つーわけでいまいちなんか、見てよかったなあって感じじゃなかったのが残念です。

 さてさて。
 とあるビルで、火のついたお札が舞っていました。
 拾えー!拾えー!銀行に灰持って行けば程度に応じてだが交換してもらえるぞ!
 そしてそこの横にあるごみ処理用のカートには男性の死体がありました。
 おい誰だよ金属ゴミとなまごみ一緒にして捨ててる奴は。
 …ってかこれ今考えたら、殺されたのは昨日の夜なのに、その時燃やされたお札が今
火がついてるって…。←演出上の問題だよ!

 なんでこんなしょっぱなから突っ込み放題のシーンが。
 
 さて、通報を受けた警視庁の皆さんがやってきましたよー。
 いつものメンバーです。
 伊丹さんもいます。
 死んでいたのは、明和銀行システム部の中山という人間。
 周りには燃やされたお札が。
 帯封がついて封筒に入っていた形跡があり、状況から被害者の所持金ではないっぽいです。
 さらに屋上にいって、ここから落ちたようですなと米沢さんの説明を聞きながら伊丹、見下ろして
んだけど、高い所が苦手らしくて、はわわわってなってたのはちょっと可愛かった。
 屋上には被害者の所持品があり、ライターがあったことから被害者がお札を燃やしたのは
間違いないみたいですね。
 と、ここでなんか下で呼んでますよと言われて。
 伊丹が下に降りてみると、サイバー犯罪対策課というとこの岩月がいました。
 何でも、中山は以前ネットの動画投稿サイトにあちこち動画を流していて、それは頻繁に
削除依頼を出されて削除されていたんだけど、その投稿したのが中山だと突き止めた矢先の
この事件で、岩月は何のデータをアップしたか中山に聞こうとしていたようでありました。
 ちなみにジャスティス11とかいう名前だったらしいです。イナズマイレブンじゃないんかい。(なんでだよ)
 岩月、じゃあ帰りますわー、なんかあったら教えてねって感じ。
 そんな彼に伊丹は、家宅捜索付き合えよーみたいな感じですが、岩月は、殺人捜査は僕の
仕事じゃないし、と。
 なんかもうここの言い合いからして会話面白いです。
 で、伊丹が何が出てきてもお前には渡さん!って感じで歩いていって、岩月が「何なんですか
あの人」とか言ってたら、伊丹の部下の芹沢が、家宅捜索付き合った方がいいと思いますよー、
的な感じでフォローしてたのはちょっと笑いました。

 そういうわけで中山の家宅捜索なんだけど、どうやら恋人がいたというのがわかる。
 てか私は部屋の中にあるクラゲの水槽に何か隠されているのでは!ビシッ!って思ってたの
ですが、よく考えたらそういうデータって水気厳禁だからこんなとこに隠すわけないですよね…。
 単なる癒しかー。
 伊丹はまだ怒ってて、この家にあるパソコンを渡すなって感じなんだけど、岩月はそれを
受け取ってさっさと帰ってしまいました。(笑)ある意味合理的ではあるけども!
 と、ここで米沢さんが、この家で誰かが家探しをしていた形跡があるといってくる。
 指紋が発見されたようです。

 岩月は戻ってパソコンの分析に入るんだけど、伊丹のことを、性格に問題があるやつが
いた、とか言ってました。
 それを感じ取ったのか、背中がかゆい!と言い出す伊丹が面白かった。
 ちなみに部屋を探っていた指紋はかばんからも出たものの、お金についていた指紋とは
また別人でした。
 つまり、中山以外にこの事件に関わっていると思われる人間が、恋人を除いて2人いる
ということになったわけです。
 
 えー。
 私ドラマ本編を見てないのでいまいちよくわかってないのですが、総理補佐官になった
片山が、同じ議員の戸張とかいうのを呼んで新しい法律がどうのと話をしている。
 要するにネットの匿名性をなくそうというものでした。ざっくり言えばそういうことだ!
 政府のサイトでもサイバーテロが仕掛けられたりしていることから、この法案を通して
やったやつがすぐ突き止められるような世の中にしましょう、ということです。 
 しかし戸張の方は何かたくらみがあるらしくて、金融庁とか興味持ってるらしいですよ、
通すための勉強会を開いてみてはと持ち掛ける。
 どうでもいいけどテーブルに腰掛けるなよ片山。行儀悪い。
 その帰り道片山は、どうしていきなり金融庁が興味を持ったのか気になる、情報漏えいなど
なかったか調べてと秘書に命じます。
 なるほど、ここにつながるわけですか。

 一方捜査一課の方は課長が「ヒマかっ!」と右京さんに…いねぇぇぇぇぇ!!!
 右京さん有休でロンドンいってるらしい。
 ホームズの街でも訪ねてるんですかね。
 手を借りたい時に限っていない、とか課長文句言ってますが、覚せい剤の一斉摘発とかは
なんか向かない気がする(笑)。

 さてそんな中、明和銀行のATMが停止して大パニックが起きます。
 てかこの映画見て思ったんだけど、これ「銀行は信用ならない、タンス預金サイコー」って
ことじゃねーかってちょっと思った。いやいいんですけどね。
 そのニュースを見ていた明和銀行法務部の女性、麻生さんはあわてて出勤していきます。
 なんて仕事熱心な人なんだ…!(違いますから)

 警視庁では芹沢が陣川に、この領収書今すぐ精算して!お金が下せなくなったから生活
していけない!とか泣きついててちょっと笑いました。お前は多少のまとまった現金くらい
家においてないんか!あと今時コンビニでもカードで支払いが出来るだろうがよ!
 なんて生活能力のないやつなんだ!
 
 伊丹は中山の仕事先に話を聞きに来たのですが、なんと岩月とバッタリ。
 中山の上司は朽木という人物でした。
 散れ、千本桜!(その人じゃない!死神じゃないから!)
 伊丹と岩月がやりあいながら話進めていくのが面白かったです。
 彼らは、中山がネットに流していたデータを見せてこれは何かを聞く。
 数字の羅列みただけで何かわかる朽木もすごいと思うのですが、これはシステム障害が
起きた時のシミュレーションマニュアルだという朽木。
 全銀システムじゃないんですね?と確認する岩月。
 伊丹は知らないので説明を求めるんだけど、岩月がズバッと切ったのは笑いました。
 要するに岩月は、流れたデータが、中山が殺されるような程の内容ではなかったという
確認をしたかったみたいです。
 そんで伊丹は、なんでそんなものを中山はネットに流したんだと聞きつつ、削除依頼は
出してたんでしょう、と言うと、朽木がえっという反応をする。
 つまり彼がネットに流していたのは知っていたが、削除依頼を朽木が出していたわけでは
なかったということ。これは不自然な状況であるわけです。
 ともあれ、流れたデータをくれということになるのですが。
 待ってる間伊丹は、岩月ら専門家でも、データを流していたのが中山と突き止めるのに
一週間かかったんだよな、と確認。
 中山が情報を流したことを朽木は知っていたが、消されていたことは知らなかった。
 なぜ隠すんだと疑ってる様子。
 つまりこれが殺害の動機ではないかと。
 さすが伊丹ですねぇ。
 岩月は、これが殺人に至る動機のデータなら、捜査二課に解析してもらった方がいい、
と言うけれど、伊丹はそんなことすれば手柄が二課にとられると怒る。
 まあこいう、刑事ならではの縄張り争いは岩月にしてみたらうざいことこの上ないんだろう
なぁ、というのは見当つきますね。
 でも岩月は岩月で、調べて欲しいことを調べさせたら後はどうでもいい、みたいな刑事側の
扱いも気に入らない様子。
 要するにお互いに直すとこ治せやって感じなんですな。
 それでもらったデータを芹沢に、捜査一課に持って行かせる伊丹。
 岩月がとりあげないよう拘束していたのは笑いました。

 そういうわけで今度はさっきニュースを見ていた麻生のところへ。
 彼女が中山の恋人だったのです。
 伊丹はこの情報を中山がネットに流していたんだけど何か知らないか、と聞く。
 でも彼女はわかんないみたいですね。
 
 その頃角田課長らはヤクザの一斉摘発ですよ。 
 ここのシーンは普段見ることができない角田さんのかっこいいとこが見られてすごかった
ですねぇ。ただの昼行燈じゃねーなって感じで。
 そうしてとっ捕まえたのですが彼らは、事務所の奥にとあるコンピュータールームがあるのを
発見して驚愕します。
 株のトレーダーでもやってたんかね。
 えーと神林だっけ、ヤクザに脅されて株取引をしていたらしいですよ。
 それでこの暴力団がもうかって、派手に覚せい剤取引していたから警察の目にとまる
ことになった、と。
 まさに天網恢恢疎にして漏らさず、ですなあ。
 ただし過去に証券会社勤めの経歴があり、その顧客の家にいった時に入ろうとしていた
空き巣を捕まえて、警視総監賞をもらっているようです。
 
 伊丹の方はちゃんと約束通り岩月のとこにもらったデータもっていってた。
 あーなんかこの二人何かに似てると思ったらタイバニの虎徹とバーナビーですよ。
 ファンには怒られるかもしれんけど。
 そういう温度差コンビってかっこよくていいですねぇ。
 伊丹の熱さに見る目変わってくる岩月がいいんですよ、マジに。
 ともあれ伊丹はこのデータが本当に中山がネットに流していたやつか照合してくれ、と
いうのだけど、岩月は今別の仕事やってるから、と断る。
 したら伊丹が周りに声掛け出して、呆れた岩月が今やりますって感じで面白かった。
 しかも、「何でも疑う刑事らしいですよね」「褒め言葉はいいから」「誉めてません」ってのが。
これ、のちに立場逆転して同じやり取りがあるのもいいです。
 んで、照合した結果これは違う、と。
 岩月が全銀データという言葉を口にするんですけど、伊丹はなんだそれと聞いてくる。
 本当に知らなかったのかと驚く岩月。
 伊丹さんはなぁ、刑事として生きていくのに必要なことしか知らないんだよ!(おい)

 まあつまり、日本中の銀行をつないでいるシステムです、と岩月が説明してて、ほう、と
納得する伊丹。逆に岩月が、これでわかったんですかと驚くのがいい。
 でもわかりやすい説明だからこそわかったんじゃないですかね。
 まあでもこれにしたって人を殺すほどのデータではない、と。
 しかし伊丹はいやこれが動機だという。刑事のカンだって。
 岩月はバカにしてましたけど、たたき上げの刑事のカンはバカにしたものではないですよ。
 伊丹は朽木の指紋を調べると言い出す。
 
 一方、片山の方ですが、神戸にネットへ上げられていた中山のデータの情報をつかんで
連絡していました。
 神戸の方はこれ右京さんだと思うけど連絡してました。時差とかサマータイムとかいう言葉
出て来たし。
 
 その頃、またジャスティス11がデータを投稿しているというのがわかる。
 中山の他にもいたわけですね。
 捜査会議でも伊丹は、朽木が出してきたデータはネットに流れていたものとは違うと
報告、再捜査が必要になってくるんだけど、ここでメンツが余ったせいで伊丹が岩月と
組むことになったのが面白かったです。
 「あー捜査一課の伊丹です」って言って顔あげたら岩月が立ってたくだりが。
 三浦らがわざと組ませたみたいですが…。
 
 明和銀行はシステムダウンから回復していたんだけど、沢山の人が押し寄せている
のを疑問に思っている伊丹に岩月が、あれは口座解約する人達ですよと説明。
 うーん。
 たびたび起きるならともかく、一度くらいですぐ解約しようとするもんですかねぇ。
 まあいいわ。
 
 一方大河内と角田課長は神林が以前勤めていた証券会社に、どうして彼が警視総監賞を
貰った直後に会社を辞めていたのかを聞きにいってました。
 ここで、なかなか話そうとしない上司に二人があうんの呼吸でうまく持ち掛けてゲロさせてる
のがさすがって感じでしたね。
 実は神林は客の金を横領してまして、それが寄りにもよってあの、泥棒が入った家の客の
ものだったらしいです。
 ただ問題はなぜそれを隠したかなのですが…。
 面子だろうって角田が片付けてた。思わせぶりだったのにあっさり。
  
 伊丹は伊丹で朽木のところにいって、本当のデータを出して下さい、と言った上に、
中山が死んだ時刻どこにいた?とわざとプレッシャーかけるようなことを言ってて面白い。
 岩月も、まーたデータがネットに流れてますよ〜と言うのは面白かったですね。
 データが何のものかは言わなくても今ネットにあるデータをこちらで調べますから
いいですよ、みたいなの。
 ただこれで結局朽木は黙秘してしまって、データの情報も指紋も取れなかったようですが、
伊丹はめげてないのがさすがです。
 んで二人の知らない間に朽木は上に相談していて、そっから金融庁に話がいってるわけですよ。
さらにそこから警察に話が。
 つまり、圧力と言う名の口封じなわけです。
 伊丹はそんなことも知らずに、行員に手当たり次第に聞いて回ると言うんだけど。
 その時岩月は、ネットにあった新たなジャスティス11のデータが消されたことに気づく。
 つまり、さっき朽木に話したからそこからどっか削除してる連中に話がいった、というのは
誰だってわかるわけで。
 一方で、ネットにデータを流した人間を追う三浦らは、ネットカフェにいって防犯カメラ映像を
入手。
 やったのは麻生だとわかります。

 さて大河内さんらですが、神林がやってたのは日本国債の空売りでした。
 よくわからんけど金にならないことらしい。
 彼がなぜこんなことをしたのか。

 んで内村刑事部長はこれ警視総監?わかんないけど要するに、「殺人事件の捜査に
銀行に聞き込みするの必要?」と言われてました。
 で、伊丹らが呼び出されて、銀行への聞き込み禁止と言われるのですよ。
 伊丹は逆らうけど内村にどうしても、と言われて困ってしまう。
 岩月は呆れたように、言うこと聞くんですかーって感じなんだけど、伊丹は内村の様子が
いつもと違ったことから異変を感じ取ってるわけですよ。
 大変だなぁ。
 伊丹の方は刑事部所属じゃないから、うちの課長に聞いてから身の振り方きめまーすって
感じなんだけど、こっちにも当然ストップかかってました。
 まあ警察のトップから直々だからそうなりますわなぁ。
 ここの二人のやり取り、携帯の番号交換してなかった、と岩月がいうのへ、伊丹が自分の
携帯を渡すんだけど「普通赤外線ですよ」というのに「難しいことはわからん」というのが
良かったです。伊丹さんいいなぁ。
 
 角田の方は神林に、なんで国債を空売りしてた、と聞いてると、別の課が入ってきて
株の取引きの方だっけ、なんかの容疑で引っ張ってこうとするわけですよ。
 角田は、誰からここに神林がいると聞いた、と尋ねるのですが…。
 この後大河内と一緒に動くんだけど、今回はこの二人のツーショットが多くてなかなか良かった。

 さてお待たせしました右京さんですよ!
 データを神戸君からもらったらしくて、これは銀行のシステムに故意に障害を起こすものだと
説明する。
 要するに、わざと経済破綻させてどうなるか金の流れを見るみたいなシステムですかね。
 国債も価値がなくなるものらしい。
 それがXDAYらしいですよ。
 で、明和とかで起きたシステム障害も来たるべきXDAYに対してデータを取るためのものだったと。
 なるほど、それを中山は流していたからこそ殺された…っていうかさ、思わせぶりに言ってる
けど、結末まで見るとそれ関係ないやんってことになるのが何とも。
 まあいいや。
 
 ただこれでは殺人犯は逮捕できないかも知れない。
 裁判になって動悸が明らかになればその日がXDAYになってしまうと。
 まあ確かにこれから先金融破たんがあると聞かされたら皆金を下しに走るだろうし、国債
なんか紙きれになるから売っぱらおうとして、日本という国の信用が地に落ちますからなあ。
 日本円が外国でも信用があるのは、日本という国がいろいろ不景気でも絶大な信用をもって
いるからに他ならないからであります。
 
 まあ片山としてはこれで金融庁の思惑が分かった、というところでしょうか。
 二度とこのデータが流されることがないように、法律を通してしまおうとした、みたいな。
 てーかこれさ、警察の現場側と政治側と別々に動いてるからちょっと話がややこしく
なるんだよなぁ。ま、それがないと圧力かからないから仕方ないんだけどさ。
 呼んだ金融庁の連中に対して、警察も応援してくれてるんですよー、とさりげなくプレッシャー
かけてました。つまり金融庁の好きなようにはさせないよってことですな。
 片山がXDAYを黙っている条件として知りたかったのは、次のシミュレーションはいつか、
ということだったんですが。
 戸張、明日だと答える。別の銀行がシステム停止させられるらしい。これ、やられる銀行は
たまったんじゃねーな。
 てかこんだけ起きたら絶対家にため込む人ばっかになる気がする。
 まあ海外に資金流れてもそれ見張れるからーとか言ってるみたいですが、海外に資金
流れるよりはタンス預金が多いと思いますよー?君らの予想通りに国民動くと思ったら
大間違いですよー?

 神林は中山がネットに流したデータを見て、XDAYが来ることを知った。
 だから国債を空売りしていた。
 しかしその具体的に日付が知りたいらしい。
 明日とか言われたらどうすんだよお前。
 
 一方伊丹らは、米沢の協力を得て中山の鞄、家から出た指紋が朽木のものだと割り出して
いました。
 そんであの小料理屋に伊丹いるんだけど。
 あれ、おかみさん変わりました?前の右京さんの奥さんは?
 wiki見てきたら奥さん旅行にいったのかぁ。まあ役者さんの契約上の都合ですかね。(コラ)
 ここに岩月が来て、サイバー犯罪対策課は捜査から手を引いたことを報告。
 伊丹は明日麻生に会いに行くと言うけど、岩月はもう自分のとこは手を引いてるからみたいな感じて
行けないと言う。
 てか伊丹の箸の置き方独特だなあ。
 ま、それはいいや。
 そういうわけで伊丹は怒って帰ってしま…食い逃げだー!刑事が食い逃げしやがった!
 岩月が払おうとするんだけど、急いで出てきたので持ち合わせがってお前も無銭飲食か!
(わざとじゃない、わざとじゃないんだ!)
 おかみさんが、伊丹のこと知ってるから大丈夫って言ってるのはよかった。
 岩月はその言葉に、お金というのは信用の上に成り立っていると気づき、飛び出していきます。

 岩月は麻生がネットカフェからデータを流したことについて、USBメモリを使ってデータを流した
際にログオフするのを忘れていたことからデータを再現していました。よーわからんけどそういう
ことが出来るらしい。
 で、捜査を続けると立場が危うくなると心配する同僚の小田切に対して、自分達は警察官だった
んですよね、と言う。
 現場の刑事が無能に見えたけど、正義感持った刑事とそれを持ってない専門捜査官、どっちが
無能だったんでしょう、と飛び出していきます。
 かっけーですねぇ。
 
 伊丹らの方は麻生をマンションの外で待ってて話を聞こうとすると、そこに岩月が駆けつけて
きました。
 違う方面から情報を割り出して、同じことを聞きにやってきたわけですね。
 データは中山から預かったもので、自分に何かあった時のために持っておいてくれと言われた
らしいです。
 そして麻生は、中山が殺された日、朽木が誰かと会っていたという。
 険悪な雰囲気だったと。
 しかしそれが誰かは知らなかった。
 映像見たら神林だとわかるのに!(ネタバレ早すぎる!)

 銀行にやってくると、朽木は休んでるとか言われてしまいます。
 伊丹は朽木が会ってた人物を探そうと中にいくと、行員が電話の応答をしてんだけど、休んで
いるはずの朽木につなぐみたいな感じで内線番号プッシュしてんですよ。
 これが伊丹、パッと番号見てた。かっけぇぇぇぇ!!!
 まあ向かう途中に朽木見つけておっかけることになるんですけどね。
 この追っかけてる途中に戸張らがお勉強会であれこれ言ってるけどハッキリいってどうでもいい。
 この国はお前らの実験場じゃねぇんだよ。

 朽木をおっかけてく伊丹。 
 さすが体力あります。
 しかもその途中、システム障害起きてる銀行に現金が運び込まれるんだけど、バイクが突っ込んで
きて(テロではなく本当に事故)、現金がバラまかれる事態に。
 ケースの口が開いただけで現金ばらまかれてたまるかよとか、そもそも帯封はどうしたみたいな
突っ込みどころはあるんですが、まあ映画だからね!
 現金を拾い集めようとやっきになる人々。
 その中を目もくれず朽木を追い詰める伊丹。
 かっこ良すぎです。
 その後やっと岩月が追いついてきた。
 てか銀行パニックになってたけどカードで買い物してしのぐとかないんですかね…。
 えらい暴動になってて、日本人こんなに騒ぐかしら、とちょっと思った。
 あとエキストラの中にニヤニヤ笑ってるのがいましたよ。もう少し本気で演技せい。
 
 朽木は誰と会っていたのか、あのデータは何なのか口を割ろうとしないんですが。
 岩月が、伊丹がいやらしいといったやり方で責めてみますって言ってたのちょっと
笑いました。
 で、中に入ろうとすると伊丹が「刑事一人での取り調べは禁止されてるぞ」「今一人で
取り調べしてましたよね」「……」ってなってたの面白かったです。お前人に言うなら
自分も守れや!
 隣のマジックミラーがある部屋に伊丹が入ろうとすると、小田切がやってきて伊丹に
状況を説明しろという。
 そうして出る時にスッと青い封筒を置くわけですよ。
 それをさりげなく出てきた岩月が受け取って朽木に突き付ける。
 これは…後から思うと、伊丹に本当のことを知らせないための気遣いだったのかなと
思いました。伊丹が知ればとことん突き詰めようとするだろう、みたいな。右京さんなら
ともかく、伊丹だとはめられて警察追われることにもなりかねないですしね。
 で、岩月なんですが。
 XDAYのデータだということは知ってますよーというのを元に朽木と話してました。
 あなたがしゃべらなくても調書にあなたが自白したと書くことできるんですよー、したら
どうなるでしょうかねー、みたいなことらしい。
 まあ当然消されるでしょうな…。
 中山が殺された日、誰と会っていたのか。

 神林の方は取り調べが済んでいたんだけど調書に捺印しようとしたとこで間一髪、
岩月が入ってきて殺人罪で逮捕するという。
 あれ、これどうやってわかったん?
 だって別に朽木が指示したわけじゃないですよね。
 まあいいけど。
 あの日神林はデータを作ったやつに会いたいと思って銀行にきたらしい。
 また随分と早くわかったもんだなぁおい。
 したら朽木と中山が言い争ってるのを聞いて、屋上にいった中山に会いにいき、
このデータは金になるのにみたいなことでもみ合いになり、中山は落ちたらしい。
 ちなみに100万は神林が渡したのだけど、中山は「じきにこんなものただの紙切れに
なる」と言って燃やしたみたいです。
 そんなん、私がもらっとくのに!←オイ。
 随分つまんねーことで人を殺したな。
 
 神林は裁判でも黙秘する、この情報は金になると言い、珍しく岩月が激昂してました。
 なんとなく、この時の岩月の気持ちはわかる。
 ただ状況的に神林、不自然な自殺を遂げそうな気がするんですけどねぇ。

 そういうわけで事件を解決したとして岩月と伊丹は表彰されているのだけど、部長から
捜査を止めるように言われた伊丹は納得してない。
 大河内に、警視総監賞は民間人でももらえるんですよね、と聞いた上で、麻生にあげて
くれといって退出しました。
 かっけーです。

 この後伊丹はATMに並んでました。
 あの料亭の金を岩月に返したいらしい。
 でも彼の番になると突然ATMが止まっちゃうんですよ。
 岩月は「自らに降りかかって初めてわかるんですよね、難しいからと逃げてると来ちゃい
ますよ、XDAY」と言う。
 その意味を伊丹は知らないからはぁ?って感じなんだけど、彼に岩月は「日本銀行券が使える
間に金返してね」といったことをいって帰って行きました。
 
 まあ結局この映画がこういう、納得しない結末で終わったのは、現実でもこういうことが
起きるかも知れない、誰かがやるだろう、誰かが文句言うだろうじゃなくて今、国民が政治に
関心を持たないといけないという、大きな皮肉がこもってるのかなぁと思いました。
 
 伊丹刑事をかなり見直しました。
 かっこいいなと思ったですよ、はい。
 亀山とはまた違う意味で熱い人ですね。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→相棒シリーズ X DAY