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ワールド・ウォー Z

8/21鑑賞

 この映画で面白いなと思ったのは、主人公はめちゃくちゃ運がいいわけでもなく、
ソルジャーというわけでもなく、超能力者というわけでもなく、戦争の経験はあるだろう
けど、その注意深い観察力でもって事態を解決に導いた、というところです。
 映画を見ていくと、ところどころで主人公ジェリーが混乱のさなかでも状況を観察している
ポイントがあり、それが彼にヒントをもたらしていくというのがよくわかります。
 主人公をものすごい超人として描いてなかったのが良いと思う。

 さてさて。
 冒頭から始まるのは、いろいろな世界情勢の話なんだけど、生物の異変とかが報道
されていて、音楽がだんだん大きくなってくる演出は面白かったです。
 この中にちらっと、世界に広まりつつある「ウィルス」の話がされているんですが…。
 また、変な行動をする人間が現れ、21人の感染者から世界中に爆発的に広まったと。
 奇行種か!
 ところでタイトルのZってもう終わりの意味かな、ドラゴンボールZのZと同じなのかと
思ってたら単にゾンビのZだった。
 タイトルでネタバレはよくないと思います!(黙れ)
 
 とある一家の普通の朝。
 ジェリーの家庭は奥さんとかわいい娘二人のいる家庭。
 トムって猫はいませんか?(ジェリーはネズミじゃないから!)
 一家そろってこれどっか出かけようとしてるのかな。
 ものすごい渋滞の中にいるんだけど、白バイが隙間を通って行く時にジェリーの車のサイド
ミラーにぶつけていった。
 文句を言おうと車から降りると、後ろからやってきた別の白バイが「車にのってろ!」と注意。
 と、その白バイがトラックに轢かれたぁぁぁぁぁ!!
 ここでジェリーが車を発進させて、そのトラックがどんどん車を薙ぎ払っていく後ろを走ってる
のはちょっと頭いいと思った。
 ところが、子供達に座ってろと後ろ振り向きながら運転したもんだから、横から飛び出してきた
別の車にぶつけられてるわけですよ。
 前を向いて運転しろよボケェェェェ!!!
 後ろ見て運転してもぶつけないのはギャグマンガとドリフだけ!
 
 ここで車から降りて避難する一家ですが、ジェリーだけは皆が逃げ惑う中、ある車に乗っていた
男が襲われて行動がおかしくなるまでの間を見てて、ちょうどラジオで流れてたカウントダウンとともに
大体11秒でおかしくなる、と情報を得たんですな。さすがです。
 これがのちのち重要になってくる。
 それで、彼等はたまたま止まっていたキャンピングカーにのって脱出。
 途中ゾンビに絡まれたりしたけども私は元気です。
 …っていうか奥さんがすごい形相で蹴り飛ばしてた。
 上の娘、レイチェルは喘息があって、その吸入器を置いてきてしまったのでスーパーによろうという
ことになります。
 向かう途中で国連のお偉いさんティエリーが連絡してきて、ジェリーを助ける代わりに協力してくれ
みたいなこと言ってきた。つまりジェリーに、国連の仕事に復帰してくれつーわけですな。
 ヘリをむけるので1時間何とか持ちこたえてくれ、と。
 
 それでスーパーマーケットにつくと、強奪が始まってました。
 よくある光景ですな。
 日本ではこういうのはないけど、「感染列島」って作品が唯一描いてたと思う。
 で。
 薬品あさってたら青年が出てきて薬を探してくれたのは面白かったけど、ちょっと唐突過ぎて
もうちょっとちゃんとキャラを描写しろよとは思ったな。
 自分も喘息になったことがある、とか、バイトでいた、とでもいいから。
 その後、下の娘コニーがカートに乗ったまま騒いでたから何かと思ったら、今度は奥さんが襲われて
もの強奪されてた。
 目の前に沢山の商品があるのにわざわざ奥さんから取るのもわからんなぁ…。
 んでさらに警察官がやってきたのですが何かと思ったら品物をもってった。
 まあその描写はわかるんだけども、この後思わせぶりに、奥さん襲ってた犯人が撃った弾が
燃料にあたってドボドボ出てたのは何の意味があったのか…。
 てかココ脱出してアパートにたどり着く直前に爆発が起きてたけどあれの意味なんでしょうか。
 ちょっと伏線と伏線回収のテンポ悪すぎるなと思った。

 そうして表に出てくると車がない。
 誰かが乗っていってしまったらしい。
 キー抜いてなかったんかよこの人らは…。
 そういうわけで急きょ近くのアパートメントに移動するジェリーら。
 ティエリーに連絡したらあちこち大変みたいで、一晩頑張ってって言われたぞおい。
 しょうがないんだろうけどさぁ。
 屋上で発煙筒をたく、ということでひとまずアパートの中に入るのですがここで、酒を飲んでいる
おじさんがいます。
 その後ろからゾンビもきた。
 しかしこのおじさんはなぜか襲われなかった。

 アパートの一室に立てこもろうとするジェリーだけど、コニーは地道に住人に対して「あけて」って
言ってた。まあその方が早いわな!
 親切な人達が中に入れてくれて、皆まずはほっと一安心。
 ジェリーは親切な一家に一緒に逃げよう、というけれど、この人たちは逃げることをせず、代わりに
何でももってっていいよと言ってくれたのでありました。
 そういうわけでジェリーは咬まれないように雑誌を腕につけてたんだけど、それ自分だけじゃ
なくて子供達にもしてやれよ…とはちょっと思った。
 夜明け前に一家は屋上へこっそり移動するんだけど、まあこれで普通に移動できたら面白く
ないわけで、ゾンビがだーっと襲ってくるのを潜り抜けて屋上へ。
 あと、親切な一家の息子、トーマスもやってきました。彼だけを逃そうとしたんですかね。
(親の方はどうなったかというと、ドアをふさぎながら話していたらドンッ!とされたシーンで
終わってたので恐らく襲われたと思われる)
 彼らはゾンビを撃退して屋上に出ます。ここのシーンでロッカーにつぶされたゾンビはスーパーに
いた警察官かな?チラッとしか見えなかったからわからなかったけど。

 ただジェリーはゾンビを倒す過程で血を浴びてしまったので、念のため屋上に立って11秒
カウントしてるのがすごかった。もしゾンビになったら飛び降りるつもりだったのだろうと。
 ヘリがやってきて皆乗り込んでいきます。
 そういうわけで彼らは大西洋沖にある空母に合流。
 ティエリーから、感染は世界規模で広がっており、大統領は死亡し、その他のメンツも何が
どうなったかわからない、実質上の壊滅状態みたいなことを聞かされています。
 うーん。
 ホワイトハウスは襲われるわ(エンドオブホワイトハウス/ホワイトハウスダウン)、大統領は
死亡するわ、アメリカはどこにいこうとしてるんだ。
 
 お偉いさんの会議では、人口の5%が感染してないことが確認されているようです。
 そこにヒントがあるんだろうけど調べてる余裕がないんだろうなぁ。
 感染源が分かり特定できたらワクチンも作れる、と主張するのはファスバック博士。
 で、在韓の米軍基地から「奴らはゾンビだ」というメモが届いたという。
 それで博士は韓国に向かい情報を得ようとする。
 ジェリーはもちろん行く気はなかったんだけども、協力しないのなら家族ともども降りて
もらうしかないと言われていくことに。
 まあそらそうでしょうなぁ。
 今のような非常事態ならギブアンドテイクになるのは当然。
 何もしないで乗ってるなら民間人扱いだから、島に寄ったら他の人達と同じように降りてって
言われるだろうし…。
 ジェリーは衛星電話を奥さんに渡して、博士とともに韓国の米軍基地へ向かうことになります。
 
 軍機の中で博士はジェリーに、自然は殺人鬼だ、こういうことをするし、でも手がかりを残す
はず、ウィルスの最凶の部分が弱点になることもあり得るんだ、と。
 まあそうなんですよね。
 この時点で言っちゃいますけどウィルスってのは強すぎて宿主を殺してしまったら増えられない
から自らも死ぬしかないわけで。つまりウィルスが増殖するに堪えうる体が必要というわけです。
 そういうわけで韓国についたのですが。
 あたりは真っ暗。
 …なぜ朝視界の良い時に着くようにできないんだ…。
 慎重に降りていく一同ですが、ゾンビが現れて動転した博士、転んだ拍子に銃を自分に向けて
撃って死亡しました。
 おい、画面に登場してたの5分くらいだったんだけど!もったいぶって出て来たわりにこいつ、
何の役にも立たなかったんだけど!
 ここにわざわざ来た意味が到着1分で消失したぞ!
 ともかく皆、基地にいた兵士に守られて基地の中へ移動しました。
 
 ジェリーはここで、ゾンビは音に反応するという貴重な情報を得る。
 この基地にこもっていた兵士が見つけたらしい。
 あとここの基地では、近くの村に診察にいった医師がいて、それが突然ここの患者に襲い掛かり
ゾンビになったので火炎放射で燃やしたっぽいです。
 一つの部屋に焼死体がいくつもある。体のほとんどが燃えて動けなくなったのか手だけ残ってるのが
動いてたりとか…。
 ただ、兵士長だけはゾンビに襲われなかったということです。彼は昔の古傷で足を引きずっていた。
 あと10分ほどかかってゾンビになったのがいるとか。
 ここらは貴重だなぁ。
 この後なんかとっ捕まってたおっさんからジェリーは、イスラエルは高い壁を作ってゾンビの侵入を
防いでいるという情報を得、そちらに向かうことにします。
 ただし飛行機は給油しないといけないらしい。ああ面倒くさい…。
 なんか空中で給油とかできないのですか…。
 しかもジェリーよせばいいのに奥さんに電話して、電波が悪いから切ったんだけど、この行動が
のちのちやっかいなことに。

 音を立てないようにしということで彼らは自転車で飛行機まで向かいます。
 走った方がいいんじゃないのかと思ったけどまあいいわ。
 で、兵士らが後援に回ってくれる中、ジェリーの電話が鳴り響く。
 てめぇぇぇぇぇ!!!電源きっとけよォォォォ!!!
 銃撃戦になっただろうが!
 一同何とか乗り込んだものの、あの足引きずってて大丈夫だった兵士長も結局咬まれてて
自ら撃って死んでたけど、ゾンビはそういうのを避けるって設定結局ここではどうなったん?
 
 ともあれ、ジェリーは一人のパイロットとともにイスラエルへ。
 とっ捕まってたおっさんからユルゲンという人間を訪ねろと言われて会いにいきます。
 なるほど、イスラエルには高い壁が。
 これもどうせ巨人とか怪獣とかが現れたらぶっこわされるんだぜ!(進撃の巨人もこねーし
パシフィックリムの世界でもねーよ!)
 なんでもこのユルゲンというのは、インドでゾンビと戦ってるとかいう文書を手に入れたと
いうのだけど、それで壁を作ったとか言ってますがなんか時系列的におかしいな。
 それはいいとして。
 ジェリーは、ではインドに行けばいいのかというけど、もう最初の発生源を特定することは
無理だとユルゲンは言う。
 それで彼はユルゲンに連れられて広場に来るんですが、ここで調子こいたお馬鹿さん達が
マイクで大音量で歌うたってるわけですよ。
 したら壁の外にいるゾンビ集まってきますわな。
 あっという間に群がって壁乗り越えてきましたよ。
 そうなったらもう壁がある以上絶好の狩場みたいなもんで。
 こいつらアホだなあ…。
 たちまち大混乱に陥りました。
 そんな中ジェリーは自分の警護についていたセガンとともに逃げるのだけど、ひょろっとした
子供がゾンビに襲われず、うずくまっていてもゾンビらがまるで相手にしていないのを見た。
 そして戦いの途中でセガンがゾンビに襲われて左手を咬まれていたのへ、とっさに手首を
切り落として感染を防いだのはすごいと思った。
 (なぜ切断すれは大丈夫と思ったのと聞かれて)何となくと答えてたけど、ウィルスなら血液に
のって感染するのもあるからある意味正解だったというわけですな。
 で、乗ってきた飛行機はパイロットが飛び立ってしまったのだけど、たまたまちょうど空港に入って
きた飛行機に乗り込んで何とか危機を逃れました。
 ってか他の兵士とか全員置き去りだけど良かったのか…。
 そういうわけでジェリーとセガン、飛行機に乗り込み、この飛行機も混乱を感じ取って再び
離陸しました。
 これ完全に停止してたらやばかったよなぁ。
 そしてジェリーはたまたまセガンがいった「こんなケガして私って足手まといでしょ?」と
言った言葉からゾンビの弱点に思い当たるんですな。
 それが何かはこの先わかります。
 ジェリーはティエリーに電話して、今の位置から近い疾病対策センターとかWHOを教えてくれ
といい、パイロットに電話を渡し話してくれるように言う。
 それでWHOがあるとこに近い空港に向かうことになったのですが。
 パイロットが「我々は幸運です。これから何々空港に向かいます」ってでっかい死亡フラグたてやがった!
幸運かどうかは無事降り立ってから言えやぁぁぁぁ!!!
 はいそういうわけで皆さんご想像の通り、ゾンビ一体が乗り込んでいて飛行機のエコノミークラスかな?
後ろの方が襲われています。
 その音に気付いたジェリー、見に行ってゾンビを確認。
 客と無言でスーツケースやらで通路をふさぎ始める。
 私ここのシーンすごい好きなんですよ。
 何がどうした、の説明を誰も求めるわけでもなく、目で会話してどんどんスーツケースとかで
ふさいでいくっていうのが。
 テロ以降だからこそこういう行動が出てくるのだろうなと思って。
 ただこれもスーツケースを客の一人が落としてしまったことでゾンビに気付かれ襲われることに
なるんですけどね。
 どうにもならないと思ったジェリー、手りゅう弾で機体を爆破、ゾンビどんどん落ちていきます。
 これ生き残ってた人もやられたんじゃ…。
 パイロットが私たちは幸運といったばかりにこんな展開に…。

 ジェリーが意識を取り戻すと大けがを負っていたもののなんとか無事で、セガンとともに彼は
WHOを目指します。
 一方空母の方ではジェリーが行方不明になったことから、家族らは空母を下されてカナダに
輸送されることに。仕方ないとはいえ…。
 ジェリーが次に目覚めた時、WHOの中で手当てもされていたんだけど恐らく、ゾンビ化しないか
心配だったのでしょう、拘束されてた。
 そこで彼はティエリーに連絡をとってもらい自分の身分証明を。
 ってか飛行機でパイロットに電話渡した時は充電切れてたのに。
 WHOの人が充電してくれたんかな?まあいいや。
 まあジェリーはここには確信をもってやってきたので行動としては迷いはなかったんだけども、
家族のことでイライラしていてWHOの人にあたるのはよくないと思った。
 家族はいないというあなたには自分の気持ちはわからない、的な。
 言われたおっさん、ヒバエルもゾンビ騒動で家族を亡くしてたんですけどね。
 しかもゾンビ化した奥さんが息子を襲ったらしい。
 可哀想に。
 
 そんでジェリーは、自分の考えを話します。
 ゾンビが感染を広げていくには、生きた健康な宿主が必要であり、致死性の病気にかかって
いる人間を避ける傾向があると。
 だから、健康な人間に致死性の細菌を注射してカモフラージュする、やつらから見えない「透明な
存在」にすれば襲われなくなると。
 ただそれを確認しようにも必要な細菌は研究所の人間がゾンビ化している棟にあるらしいです。
 …一体ここに実験用のゾンビがいるんだけど、それにいろいろ投与してみたと言ってたがその
サンプル残ってないんかよ。(それだと映画がめでたしめでたしで終わってしまいます。)
 というわけでジェリー、セガンやヒバエルとともに決死の潜入を決意。

 ここでの見所は、音を立てるなと言われてるのに不用意にドアをあけて音を響かせるヒバエルと、
無事ゾンビから逃げ切ったことに安心して後ろ見ながら走ってて武器のバールをスチール棚に
ぶつけてでかい音を出すヒバエルです。
 …全部このおっさんのせいやないか!!!!!
 そんな中でもジェリーは一人ゾンビを引き付けて逃げて、さらに細菌が保管してある貯蔵庫に
たどり着くのですよ。(ヒバエルとセガンは戻ってきた)
 ただ、2人が戻ってきたことによりゾンビが通路に集中してしまったのでこのままではジェリーは
戻って来れないことになる。
 
 貯蔵庫にたどり着いたものの、開けるには暗証番号が必要なんだけど、モニターを見ていた女性
研究員が素早く電話かけて番号を知らせるのはよかったなぁ。
 で、中に入ってどれを選べばいいかなとかやってたら、ゾンビが一体ドアの前に立ちふさがってしまった。
 まあ破壊して入ってこないだけマシというか。
 ここでジェリーは意を決して一つのサンプルを注射。
 そしてしばらく待つと。
 ゾンビは興味をなくしており、彼が出て行っても何の行動も示さなかった。
 ジェリーは悠々と細菌を入れた缶をもって通路を歩き、途中ペプシのコーラを飲んで、音を立ててゾンビを
通路からひかせ、普通に戻ってきました。
 ここのシーンはなかなか良かったなぁ。
 
 そうしてワクチンが開発され、人類はゾンビから見えない存在になり、ジェリーは家族のもとへ
帰っていったのでした。
 ただ、戦いは終わりではなく、俺達の戦いはここからだ!、ということになるみたいですね。
 ジェリー先生の次回作にご期待ください!



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