多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→エンダーのゲーム


エンダーのゲーム

1/20鑑賞

 ヒャッハー!今年一発目の映画がこれだったなっしー!1000円で見て良かったなっしー!
 …なのでですね、あの、興味ある方はDVDレンタル始まって旧作100円デーになった時に
でも見ればいいと思います。
 戦いがどうのこうのって言っておきながらほぼ全部シュミレーションバトルです。
 まあタイトルがタイトルだからそういう狙いなんだけどね。
 私は主人公の彼がどう戦闘を避けるのかが見たかったので非常に残念でした。

 「敵を打ち負かせるほど敵を理解した瞬間、僕はその敵を愛しもする」
 というわけわからん言葉が。
 まあいいけど。
 で、地球はフォーミックという宇宙人の襲撃を受けており、人類最強の戦士と言われた
リヴァイ…じゃなくて、ラッカムという人が宇宙船ごと相手の母船に突っ込んでいった
ことにより、人類は絶滅を免れたらしいです。
 でも異星人はまた次の攻撃に備えているということで地球では、子供達にバトルの
シミュレーションゲームを与えて才能ある子を育成していたのでありました。
 んで主人公のエンダーが訓練中の相手とともにゲームしてるんだけど、エンダーは
ゲームの中の地形をうまく利用して勝つ。
 それを候補生を選んでいるハイラム大佐というおっさんが、彼は才能があるキラッ☆とか
言い出して、モニターを外した後の様子を見てみようとか言い出した。
 モニターを試験途中で外されるということは、適正がなかった、不合格ということになるの
だけど、そうなったら彼はどういう行動をとるか、が見たかったらしいです。
 それでエンダーはさっきバトってた相手に反則で勝ったと絡まれ、これを見事撃退
するんだけど、それを見てハイラムは決まりだ、と。
 
 エンダーの家庭はかなり冷めきってて、父親は厳格、兄は暴力者、姉バレンタインは
優しすぎ、という感じで、あとまったく説明がないのでわかりづらいんですが、エンダーは
3番目の子として生まれており、この時代、子供は二人しか生んじゃダメらしいです。
 そういう特殊な子なので友達もいないらしい。
 こういう、必要な情報説明がまったくないってのがこの映画の面白さを半減させてるんだと
思うんだけど。

 この家にハイラムとアンダースン大佐がやってくるのであります。
 気をつけろ、スミスが狙ってるぞ!(マトリックスはもう終わりました)
 彼らはエンダーの才能を認め、訓練校で兵士としての訓練をさせるという。
 彼がいじめっ子に反撃した後蹴り続けたのは、この先復讐されないためだと言ったのが
気に入ったらしいです。
 まあ地球としては今まさに、フォーミックがまたやってこないよう先に叩く、って感じだろうしね。
 ただそれが良いのかどうかはわからないですけども。

 そういうわけで彼は宇宙にある訓練施設に向かうのだけど、ロケットの中に入ると
訓練生が結構いたんですな。
 隣にいたビーンという子とちょっとだけ話をするけど、彼はあまり興味はなさげ。
 そこにハイラムが入ってくるんだけど、エンダーだけ笑ってる。
 彼はこの無重力になった状態で、ハイラムだけ平行だったのが面白い、自分らにとっては
垂直に当たるといい、皆はサッパリ(私もサッパリ)って感じなんだけど、ハイラムは気に入った
らしいです。
 つまりエンダーにはことごとく、指揮官たる才能があるというエピソードなんだ、と覚えておけば
よろしいかと。
 あと無重力が気持ち悪くてはいてたやつがいたけど、袋閉じないと口話した瞬間中身が
出るだろうがボケ、とはちょっと思いました。

 つーかエンダーだけ褒められたことで思い切り孤立したわけですけども、ハイラムと
しては、誰かに頼ることをせず、常に自分で考え、切り開いていくことを学んでほしい
みたいです。
 アホか。孤高の司令官ほど危険なものはねーわ。
 
 で、無重力状態でのゲームが始まる。
 失礼ながらこれは何の意味があるのかサッパリわかりませんでした。
 チームの結束力、指令系統とかまとめるためだったんだろうか?
 ともかく、このゲームでは銃で撃たれた箇所が凍って動けなくなるらしいんだけど、
手足なら1ポイント、体なら6ポイント入るらしいです。
 メンバーが何人そういうことになっても、一人無傷の人が敵のゲートをくぐれば問答無用で
くぐったもの勝ちという、それどれだけ点数入れてもスニッチ捕まえたら勝ちっていう、ハリポタの
クィディッチと同じじゃねーか、みたいな。
 まあともかくそんな中でエンダーは、地球にいくらメールを送っても返事が届かないことで
精神的な方で追い詰められていくわけですな。
 で、上官に聞いてみたけど怒られるだけだった。
 まあでも皆はエンダーに少しだけ打ち解けたようですね。
 アーライという子が嫌がらせされてた時もエンダーはこっそり機転で助けてたし。
(彼をからかったバーナードの方が孤立)

 この頃エンダーはあるゲームにはまっていた。
 巨人が提案する、どちらかのグラスを選べというもの。
 なぜかエンダーのはどちらを選んでも毒で死亡するという悲惨な状況ですわ。
 と思ったらアンダーソンらが心理を見るためにわざと、どちら選んでも死亡みたいな
ことにしてるらしい。
 ひどいな。
 それでエンダーは、巨人に飛びかかり目の中に入って巨人を倒すというなかなか
斬新な方法を選びました。
 どちらも選ばずそういう選択をするというのは面白いですな。
 ってか普通のゲームだとそういう行動の対処とかプログラミングされてないもんなあ。
ユーザーが予想外の行動をとった時に。
 エンダーは、ルールに従えば負け、暴力を振るえば勝ち、と。
 うーん…。
 で、これを見てまたまた感服したらしいハイラムがエンダーの転属を命じる。
 一つ上のランクに行くわけです。
 
 ここで彼はボンゾといういけ好かないリーダー気取りの奴に会う。
 リーダーとして采配振るってるけど小物だよなぁ。
 赤司君みたく背は低いけどカリスマ性があるってわけじゃない。
 本当に小物。
 このボンゾやってる声の人がヅラ(石田彰さん)に似ててビックリした。
 ヅラじゃない、内山さんだ!

 というわけで。
 あっあと、紅一点のペトラがいろいろエンダーに親切にしてくれます。
 それがボンゾには気に入らなかったようですね。うぜー。
 自由時間にペトラと練習すること禁止、とかものすっごい心狭い。アホやわこいつ。
 で、シミュレーションゲームでもエンダーを参加させない嫌がらせ。
 まあフォーメーション覚えてないから仕方ないにしても。
 エンダーはボンゾに対して、さっさと自分を別のチームのメンバーとトレードさせたい
というのなら、自由時間練習させてくれと言う。
 新人なんか誰も欲しがらない、ある程度戦えるようになってるならいい、という
意味ですわ。
 そんかし自由時間を奪うなと脅し。
 でもって、今日はボンゾの言うこと聞いといてやるから、明日気が変わった、エンダーを
自由に練習させると言えばボンゾの顔も立つというわけです。
 まあ交渉としては大変すばらしいでしょうなぁ。
 
 翌日、ボンゾが駆け足のための歌を……おいそれファミコンウォーズやないか!
 かぁちゃんたちには内緒だぞォー!
 
 このゲームの最中、ペトラが飛ばされて動けなくなったのをエンダーは助けに行く。
 そうしてうまいこと勢いつけて飛んで行って敵を撃ちまくるわけです。
 それを見ていたハイラムはめっちゃテンションあがった感じですが、エンダーはまだ
使えないからと出さなかったボンゾにしてみたら、ものの見事にメンツつぶされたわけで。
 
 その夜もエンダーはまたゲームをしているのだけど、巨人を倒した後、ガの成虫
みたいなのが現れる。
 何をして欲しいの、と語りかけるエンダーの前でなんとそれはバレンタインの姿になり、
どんどんゲームの中の背景を突き進んでいくんですな。
 地表が爆撃されて、城が崩れ、がれきになった中をバレンタインが進んでいく。
 これは後で説明されるけど実は実際に起きた出来事だったのであります。
(バレンタインは違う)
 そのがれきの中に入っていく過程で、プレーヤーとしてネズミだったエンダーが人間の
姿になったところで。
 おいこの3DCG再現率がアレだぞ!エンダーがちょっとイケメンになっとるやないか!

 絨毯がコブラに変わってエンダーがあわてて戦ったのはいいとして、何がなんだか
サッパリわからんなぁ。
 で、この様子をモニタリングしてたアンダースンらも、彼のゲームの中にバレンタインが
出てきたのはまったくわからないという。そういうプログラミングはないと。
 
 この後、ハイラムに呼び出されたエンダーは自分のチームを持つように言われます。
 ドラゴン隊というものらしい。
 チーム・ドラゴンか…朝田を呼べ!(来れんわ!)

 4年前に実際いた隊なんだけど、ゲームに勝てなかったからハイラムが取り潰しにしたと。
で、その名前を使うのはちょっと、とエンダーも言うのだけど、「だってユニフォームもったい
ないんだもん」的な。
 クソジジイめ。
 そういうわけでチームを持つようになると、新人の頃にはエンダーに対して厳しかった
上官が、身分としては下になったので丁寧に接しててちょっと笑いました。
 まあそれが軍隊ですわな。

 で、彼のもとにはビーンやらアーライやら仲間たちが集まってくるわけですよ。
 彼らもちゃんと訓練してあがってきたので才能はあるってことです。
 そして、アーライをバカにしていたバーナードもいる。
 エンダーが彼の才能を認めたからでした。
 エンダーは皆に、いいアイディアがあったらどんどん出してくれという。意見を言うのに
上下関係はない、ということですね。
「意見があったらどんどん言ってくれ。現場の君たちを信じる」
「室井さん!俺はあんたの命令を聞く!」
 …とまあ懐かしいネタをぶっこんだところで。
 
 深夜3時にエンダーらたたき起こされてシミュレーションゲームをすることになるんだけど、
敵は2チーム合同なわけですよ。
 ハイラムは適性を見たかったわけだ。
 ここの作戦もエンダーがうまく指揮をとって、ボンゾらが悔しがる中敵のゲートを潜り抜けて
勝利を収めていたのは良かったですね。
 あ、あと足をくじいた子のためにペトラが加わってました。
 ここの作戦はなかなか面白かった。

 ところがこれでボンゾとしては本当に面白くないというわけで、エンダーがシャワー中に
乗り込んでくるわけですよ。
 お前は変態か。(いや相手が一番無防備な時狙っただけだから!)
 ここでの戦いでもエンダーは、あの暴力的な兄から教わった戦い方を生かしてうまく
やっつけるのですが最後、ボンゾが飛びかかってきた時、思い切り蹴飛ばしてしまい、
彼は後頭部を打ちつけて植物人間のようになってしまう。

 すっかりショックを受けた彼はハイラムに脅しをかけて一旦地球に戻るんですな。
 バレンタインに会いたいと。
 これがさっきのゲームの中にバレンタインが登場したキーワードにもなっています。

 エンダーは相手の考えが分かったからいつも勝ってきたみたいなことを言ってます。
 で、相手理解すると愛着が生まれるけど、その瞬間には相手を叩きのめしていると。
 戦いを避けるという手は取らないのかよ…。
 まあ怖いからってのはわかるけど。
 バレンタインは、あなたがラッカムならいつまでも隠れてはいられない、何もしなかったら
人類は絶滅すると言い、エンダーは「やっぱ戦うわ」って言うのでありました。
 この時そのまま訓練校に戻るのかと思いきや戻らず、エンダーは敵との最前線基地に
行くことになりました。
 話が急展開すぎる!
 ここでは最終訓練をして、合格すればエンダーが全戦艦の指揮を取ることになるらしいです。
 エンダーはハイラムになぜ今戦争をするのかと聞く。
 したら、エンダーがいじめっ子を蹴り続けたことと同じだと言う。
 未来の戦争を食い止めるために、と。
 それはどうかなぁ。

 で、ここの基地は昔フォーミックが地球を攻めるための前線基地にしていたのを、人類が
攻撃して追い出し、乗っ取ったらしいです。
 それで施設をそのまま利用してるから、なんか蜂の巣みたいな気持ち悪い構造なわけか。
 んでエンダーがくつろいでいると変なおっさんがいた。
 メチャクチャ強いな。
 彼は名をラッカムと名乗りました。
 驚くエンダー。
 でもエンダーは驚きながらも、あなたが敵の母船に突っ込んでいくシーンで、敵を破壊した
後すぐ映像が途切れるのはどうしてですか、と質問しました。
 オメー立ち直りはぇぇよ!

 それでラッカムが編集されて無い映像を見せてくれる。
 彼は実は母船に飛び込む前脱出装置を使って脱出していた。
 まあそれ自体は悪い事ではないですわな。
 その母船が破壊された瞬間、敵機はすべて動きを止め落下していった。
 また、敵の配置などからエンダーは、母艦には女王となるものがおり、敵機はすべて働きアリの
ような、そういう社会構造ではないかという仮説を立てます。
 だから女王が死ぬと判断できなくなる、と。
 すごいね!時間ないからサクサク話が進むね!
 あと、奴らが地球を狙った理由は水だそうです。
 …他の文明でも水を必要とする生物いんのかよ…まあいいけどさ…。もっとこう別の生命
システムでもあるのかと。
 
 そういうわけでいよいよ本格的な実戦シミュレーションに臨むのだけど、ペトラが操縦
することになったリトル・ドクターという武器は当たれば分子構造をバラバラにし、それは
くっついていれば連鎖するという強力な武器でした。
 これが壊されたら人類は最大の武器を失うらしい。
 逆にこれがあれば、女王の場所が分からなくても破壊できる、と。
 ゲームの時間の中では使えるのは一度だけのようです。
 訓練は段々と複雑化していって、セリフをしゃべる方も大変だと思うのですが、そんな中で
エンダーは余裕がなくなっていって失敗してしまう。
 まあそういうのもたまにはあんじゃないの。
 実践なら死んでたっていうけど、たった2時間でここまで成長したら大したもんだよ!
(それ映画の時間)
 
 もう敵との抗争に次の指揮官候補を育てている時間はなく、エンダーで最後だという
ハイラムとラッカム。
 しかしエンダーは、フォーミックは話せば通じるかもしれない、テレパシーがあるかもしれない、
それでつながることが出来るかも、と言う。
 つまり戦わないための選択肢もあるのではというんだけど、皆もう戦いに向けて進んでる
って感じですな。

 そして最後のテストの日。
 お偉いさんらも集まってるわけですよ。
 そんな中でエンダーは最高の仲間とともに戦いに臨む。
 ここのシーンはなかなか迫力あって面白かった。
 画像も分かりやすかったし。
 しかしエンダーは最初対面した時、フォーミックが何もしてこないのを不思議に思うんですね。
ここで彼があのゲームのことを思い出していたら、また違った結末もあったかも知れないなぁ。

 そういうわけで彼らは見事「最終テスト」に勝利する。
 が、上官たちの様子がおかしい。
 皆なんかヒソヒソ話をしてるんですね。
 彼らの合格を喜ばずに。
 私ここのシーンはひょっとして、勝ったことで彼は失格だったのかなと思ったのですが、
展開はもっと最悪だった。

 実はこれはシミュレートなどではなく、実戦そのものだった。
 その真実を知ったエンダーは激しく抗議する。
 実は、ペトラに二発目を撃たせるために、輸送艦をいくつも犠牲にしてたんですけど、
それには生きた人間が乗ってたわけですよ。
 もしこれが本当の闘いだと知っていたらそんなことはしなかった、と。
 ハイラムは勝利のために彼等はわかってて犠牲になったというけど、そういう問題じゃ
なかろう。
 ゲームだから出来ることと実戦だからやれないことはあんだぞ。
 テメーの額に今すぐ肉って書いてやろうか!
 未来の戦いに我々は勝った、という上官ども。
 こいつらに一発ずつリトル・ドクターぶち込んだらダメですかね。
 エンダーが、僕は虐殺者として永久に歴史に残る、彼らが一人でも生き残っていれば
必ず復讐に来る、と言ってたのは当たってると思う。

 鎮静剤で眠らされたエンダー。
 彼を心配してペトラ達がやってきて、付き添っててもいいですか?って言うんだけど、
このあとビーンらが静かに眠らせてあげようって移動してて、お前らはわざわざ来たのに
何がしたいんだってちょっと思った。
 でも彼らも同じ被害者だよなぁ。彼等にはなんのケアもないんかい。

 エンダーは、フォーミックと話せていればと激しく航海していたのだけど、あることに
気付いてハッと飛び起き、外へ。
 ペトラがあわてて追いかけてきて装備を渡してくれます。
(外は酸素が薄いので危険)
 彼はゲームの中にあらわれた風景と外の風景がまったく同じだということに気付いたのです。
 あのゲームと、唯一この星で生き残っていた女王との波長がシンクロしたのだと。
(このゲームはエンダーの意識とコンピューターが組み合わされて展開する仕組み)
 つまり女王は、バレンタインというわかりやすい姿を使ってエンダーに語りかけようと
していた。
 これがもっと早くわかっていればなぁ…。
 
 そうしてエンダーは生き残りの女王と会い、彼女の死期が近い事、次の女王の卵が
今ここにあることを確認し、責任をもって新しい星を探すと約束するのでした。
 まあフォーミックを滅ぼし英雄となった彼には船と好き勝手に行動する権利と地位が
与えられたので、宇宙に向けて探しにいった、ということですか。
 
 えー…これどうしたらいいの。
 とりあえずマルコさん転生おめでとう!(違う、違う)←進撃の巨人、マルコの声役の
人がエンダーの吹き替え担当。
 
 てかさ、これ原作みたく何度か攻撃を受けてるからそれに備えてってのならともかく、
一度襲撃されて、50年何もなしで、やられる前にやろうぜってのは強引すぎる気も
するなぁ。
 それでいて結局エンダーの考えが正しかったのだし。
 そういう、モヤモヤしたものが残る映画でした。
 戦争、ダメ、絶対。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→エンダーのゲーム