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300 <スリーハンドレッド>
〜帝国の進撃〜

6/24鑑賞

 んーとね。
 前作が思いがけずヒットしたからあわてて作った感ハンパない。
 映像は前と同じで良いんだけど逆に今度は、それを見せようとしすぎてしつこい演出が
繰り返されてるな、と感じました。
 申し訳ないけどこれは作る必要なかったでしょ、っていう。
 300人でもなんでもないし。
 言うなれば前作に関係あるの、ラスト5分やんっていう感じでした。
 まあいいや。

 さて預言者が、スパルタは敗れると予言したとおり、確かにスパルタは前作で敗れ、
ペルシアの炎が町を焼きつくした、と。
 でもアテナイ人は死なない。
 彼等には船がある。
 要するに、海軍の話でしょうかね。
 
 ここで、レオニダスの奥さん、ゴルゴ王妃が復讐の話をしているわけですが、もう名前から
して一撃必殺っぽいじゃないかこの奥さんは!
 
 10年前この戦いは始まった。
 ペルシア軍が上陸してきた時にアテナイ人は船旅でふらつく彼らを襲撃し、ものの見事に
打ち果たしたわけです。
 この時に、テミストクレスという一人のアテナイ人が矢を放った。
 はたしてそれは完全に油断していたペルシアの王の胸を貫いたのです。
 この瞬間テミストクレスは英雄になった。
 けれども彼は、王には息子がいて、それを殺しておけばよかったと後悔したんですな。
 復讐に来るにきまってるもんねぇ。
 で、この息子が前回鼻ピアスのパンイチ男のクセルクセス、現ペルシア王なわけですよ。

 彼がどうしてああなったのかがこの後語られます。
 クセルクセスの父には、右腕ともいえる女戦士がいた。
 その名はアルテミシア。アルテミスあたりから名づけられた名かな。
 彼女はペルシア王の胸に刺さっていた矢を引きぬいて王死なせましたよ。
 こぇぇ。
 実は王は、ギリシャはもうほっとけ、関わりあうな、奴らに勝てるのは神だけ、とクセルクセスに
話しかけていたのですが、彼女は矢を抜くことでそれを途中で打ち切らせた。
 つまりアルテミシアはクセルクセスに、復讐の為ギリシャを滅ぼせとそそのかしたわけです。
 父が言いたかったことはそれだと。
 こぇぇ。(再び。)
 そうしてさまざまな経過を経て彼女はクセルクセスを悪魔のように恐ろしい男に替えた、と。
 まあそれでなんであんなパンイチになるのかわかりませんが、ともかくそういうことになりました。
 アルテミシアの操り人形になったとか言ってる割には、なんか全然言う事聞いてなかった気も
するけどまあいいか。

 さてテミストクレスはペルシアとの戦いに備えて、スパルタに応援を頼みに行くわけですけども。
 ゴルゴは、応援なんて出せないというわけですな。
 実はこの時すでに、レオニダスらはあの壮絶な戦いに赴いていたからです。兵がいないんよ。
 後、ペルシアから一足先に服従を促す使者がきたそうですが、これは一蹴したっぽい。
そらそうでしょうな。
 つまり今作は、前作とリアルタイムでの裏、という感じの展開らしいです。
 前作は陸、今作は海というように。
 わかりづれーよ…。
 
 そういうわけで結局テミストクレスらは自分らのとこだけでペルシアと戦うことになります。
 この時ギリシャのそれぞれの都市はそれぞれでペルシアと戦っていて、団結ということを
してなかった。
 それが付け込まれる隙でもあったなかのと思います。

 そしてペルシア軍では、ギリシャのスパイが発見されてたけど、結局海に逃げたスパイが
どうなったのかは語られないという。
 この映画、伏線すべて投げっぱなしですのでご注意ください!

 このあと、アルテミシアの過去が語られます。
 彼女はギリシャ人でありながらなぜペルシア側で戦うのか。
 それは昔、ギリシャ国内で市民軍の暴走があり、彼女の両親が殺されたことから始まりました。
 彼女は奴隷として売られた先で酷い扱いを受け、道端に捨てられていたところをたまたま
ペルシア人が拾った。
 彼はどうやらペルシア前王の側近だったらしくて、彼女を一流の剣の使い手に育てあげ、
恩を感じた彼女は命令されるがままに、敵の首を取ってきたと。
 まあこういうことがあれば、ペルシアのもとで働くのも仕方ないけど、これは恐ろしい敵が
育ったもんですな。
 
 テミストクレスは仲間に、スパルタではレオニダスが300人の親衛隊とともに灼熱の門へ
向かったらしい、という話を。
 祭があるので最小限の人しか出さないらしい。
 なんだかなぁ…。
 あと、仲間の一人に、息子も戦場に出てる人がいるんだけど、その息子があぶなっかしい
みたいな感じで気になってはいるらしい。
 息子側は息子側で、俺はもう一人前だから!って気分らしいけど。こういうのが一番危ない。
 
 海では、ペルシア軍は嵐に遭遇しているようでした。
 皆が今のうちに叩けばとか言ってるけど、慎重なテミストクレスは、元の作戦に従うという。
 ある意味賢いっちゃ賢いですな。
 嵐にあっている中をやってくるかもしれない、とペルシア側は身構えているかもしれないし。
 
 夜明け。
 テミストクレスらの船を見たアルテミシア、めっちゃバカにしてる。
 まあ確かになんかいかだの進化系みたいな感じだった!
 でもこれが逆に小回りきいてて凄かった。
 海に精通してて強いってのもあるんだろうけど、テミストクレスらの舟に横から体当たりされた
ペルシアの船、あっさり沈んだ!
 そういうわけで今回はまず勝利でした。
 指揮をしてた将軍は重りつけて海に沈められてて、すげぇ制裁だなと思いました。
 失敗が許されないのは怖いですな…。
 戦国BASARAの、部下は捨て駒と言い張る人だってもう少しチャンスくれるよ…。←

 で、次の戦いですが。
 まんまと次もテミストクレスらにおびき出されて大変なことになってますがな。
 つーか地の利が向こうにある以上、慎重に行くとか考えないのかな、ペルシア側は。
 船が座礁に乗り上げたりしてメタメタになったところに、上から乗りこんでばったばったと薙ぎ払う
のがすごかった。
 あとあの戦場に出るのはまだ早いと言われた息子が、めっかって怒られてたのはちょっと笑いました。
 
 そういうわけで今回も負けたアルテミシア。
 休戦区域に入ってテミストクレスを呼び出す。
 本当に話し合いがしたかったのか、最初から色仕掛けやるつもりだったのかは知りませんが、
手勢が少ないながら作戦で翻弄する彼に興味がわいたのは確かでしょう。
 一人で舟に乗っていくテミストクレスも豪胆ですな。
 アルテミシアがテミストクレスに、ギリシャ人は神の子孫?とか聞いてた。ああ、まあギリシャ神話が
あるから…。
 パプペポン神殿はギリシャの出雲!(間違い過ぎててどこから突っ込んでいいのか)
 
 でまあ色仕掛けが成功したと思ったらテミストクレスに拒否されて、かわいさ余って憎さ100倍の
アルテミシアなんですが。
 なんというかこの後の展開を見る限り、好きな気持ちはあったのかな?と思わなくもなく。
 アルテミシアは、自分と手を組んでレオニダスと300人の精鋭を滅ぼして欲しいというつもり
だったらしいです。
 …手を下すまでもなく滅びましたけどね…裏切り者のせいで。
 で、アルテミシアを拒否したテミストクレス、素っ裸で放り出されました。あーあ。
 せめてパンツはくまで待ってやれよ。
 
 帰ってきてテミストクレス、次来るときは奴ら全力で来るぞって言ってたけど、そもそも
その原因を作ったのはあなたですから!
 
 で、その通り本当にすごい軍艦みたいなの出てきた。
 これ鉄かな。
 あとオイルみたいなのをふりまきながらやってきた。
 これはテミストクレスらの舟がぶつかったところでものともしませんな。
 さらに、海を潜ってゲリラ部隊みたいなのがやってきた。戦えもするし、いざという時は
背中に背負った爆薬で爆発もできるという、戦闘ゲームとかに登場したら扱いが面倒
くさいポジションだ!
 ここで一気に形勢が逆転し、テミストクレスらは大ピンチに。
 あとあのバカ息子の親御さんも矢にかかって重傷を負います。
 オイルに火を放たれて爆発が起き、船を失ったテミストクレスは海中に投げ出され、
魚のでっかいのが海を泳ぐ夢を見てたとこで目が覚める。
 んであの瀕死の重傷を負ったおやっさんに最後の言葉を託されるのだけど、それは
息子には伝えなかった。
 時が来れば伝える、と。

 ここであの、前作の裏切り者がテミストクレスの前に現れ、レオニダスの剣を届けに
きたと伝える。
 次はアテナイだ、とあのクセルクセスが伝えるように命じたかららしいです。
 そこで彼らは、この男の裏切りにより、スパルタの王と部隊が全滅したことを知る。
 で、テミストクレスはすべての都市にレオニダスの死を知らせろという。
 そうしたら町が心を一つにするからだと。
 彼は、すべての町が団結することが必要だと知ったんでしょうね。
 レオニダスの死は敗北ではなく、栄光の死であると。
 そんで裏切り者にはペルシアに戻り、サラミスで決着をつけると告げよ、と言う。
 あちこち伝言役に使われてるなこいつ。まあいいけども。
 そして自分はゴルゴに剣を届けに行く。
 届けにいった先で、海軍と船をあるだけ借りたいというけど、悲しみにくれる王妃は
それを拒否する。
 ただ彼女の性格上、このまま黙って引き下がらないだろうな、とも思いましたね。
 
 えー前回の戦いの爆発でテミストクレスが死んだと思ってるアルテミシアは、クセルクセスに
あいつ生きてたら世界支配できたのになぁとか言ってる。
 そこにあの裏切り者がやってきて、テミストクレスらはサラミスにいるようだ、叩くなら今だと
告げる。
 彼が生きていたことを知ったアルテミシアは当然、全海軍を率いて戦いに出ようとします。
 でもクセルクセスは許可しない。
 自分はレオニダスやぶったんだぞ、すごいだろ、みたいな。
 アルテミシアは、そのせいでレオニダスは殉死者になったと告げる。
 そしてクセルクセスが破壊したアテナイの町も美しいところだったと。
 要するに、クセルクセスのやり方は間違っている、と批判したわけですな。
 確かにそうですね。
 で、クセルクセスは彼女に手をあげるが、アルテミシアは誰のおかげでお前は王になれた、と
決別することに。
 これはちょっとギリシャ側にとっては有利な展開になってきました!

 つーか確かにクセルクセスの場合は、立ちふさがるものはすべて踏み潰していくって
感じだけどこれだと敵を増やすだけですからね。
 力が強いうちはいいけれど、少しでも弱体化すれば一気にひっくり返される。
 アルテミシアはそれなりに戦略を練って戦う方だから、そのようにしていった方が良かったんで
しょうなぁ。

 そういうわけで最後の戦いが幕を開けます。
 我々の戦いは数千年後まで語り継がれるだろう、と言うテミストクレス。
 まあ確かに歴史にいろいろ出てきて、覚えにくさに苦労してますが。(そういう意味ではない)
 ここでテミストクレスはあの息子に、父の最後の言葉をつげる。
「立派な戦士になった」と。
 いいですねぇ。
 んで最後の戦いが始まるわけだけども、船同士ぶつかり合ってあとはもうひたすら肉弾戦に
なるのですが。
 なんでここで馬連れてきたかわっかんねーなー…。
 いや船があちこちでぶつかってるから陸続きっていうのはわかるけど、それにしてもこの障害物が
多いとこで、馬がなんの役に立つかな、的な。
 ビジュアル的な演出でもってきたっぽいなあ。
 このあとテミストクレスとアルテミシアは一騎打ちになるのだけれど、彼等の目前に各都市から
応援がやってきた。
 さらにスパルタからも王妃が船を率いてやってきた。
 今こそギリシャの心は一つになったのです。
 そんな中でアルテミシアはテミストクレスに刺し貫かれて死亡。
 王妃とテミストクレスはともに剣を取り、また次の戦いへ、といったところで映画は終わります。
 史実ではこの戦いにギリシャ軍が勝利しました。

 つーわけでまあ迫力はあるんだけども、DVDで見てもいい内容かなぁ…もったいない。



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