多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ルパン三世


ルパン三世

9/10鑑賞

 ズバッというと、脚本がダメ。本気でクソ。
 多分制作サイドは、アニメルパン1期の雰囲気を想定してたと思う。
 まだよわっちい部分もあるルパン。そういうエピソードがあちこちに見えたから。
アニメスペシャルの生ぬるい感じを排除したかったんだろうなってのはわかります。
 でもその分、ルパンの華麗な活躍っていうのがなくてまったくスッキリしない。
 できればこの脚本は、シリーズ化して3本目くらいに持って来るべき内容だったと思う。
 過去編としてね。
 私としてはもう、3人がそろってて、不二子に振り回されてて、銭形警部が追ってくるという
「いつもの」展開で良かったんですよ。
 それこそカリオストロ城みたく唐突に始まる、的なので良かった。
 いきなりルパンが組織に所属してるとこから始まるとか、今回限りのキャラと「二人で完璧な泥棒」
と言わせるとかナニソレ状態。プリキュアじゃないんだから。
 これは話が残念だなぁ。
 ちなみにキャストに関しては私は皆さんすごく頑張ってたと思うし、これで良いと思います。
 一つ違和感あったのは銭形が名乗る時に「インターポールの銭形警部だ」って言ってたこと。
 とっつぁんは「インターポールの銭形だ」が定番かと。
 続編はあってもいいと思うけど、これでがっかりした人らは見に来ないだろうなぁ…。
 
 あっ、冒頭の映画泥棒がルパンバージョンになってて良かったです。
 ああいう風に、他の映画でも作ればいいのに。
 銀魂とか…(あれは映画の中でやっただろ!)。
 
 さてシンガポールのとある個人美術館に泥棒が侵入。
 目当ては古代オリンピックのメダル。
 どうやら泥棒の腕を競うために侵入してるらしいんだけど、不二子がピエールとかなんか
3人で潜入してて、メダルを手にしかけた瞬間、地下から爆薬しかけて床落としてメダルを
横取りしてったのがルパンでした。
 地下から床をブチ拭ける時点でここのセキュリティレベルどうなってんだ。
 あとピエールだったか、華麗に赤外線抜けてったけど、そうやって抜けられる箇所がある
時点でセキュリティレベルどうなって(以下略)。
 ちなみにこのピエールの声は小野賢章さんなので、多分スタスタ歩いていっても誰からも
気付かれなかったのでは?(ボクは影だ…。←それバスケにしか使えないミスディレクション!)

 そのルパンですが華麗にトンズラするも、マイケルという男に、渡さないと不二子がどう
なってもしらんよ、みたいな感じで横取りされてた。
 耳につけてた無線機に爆弾しかけてあるらしい。
 本気で脅してたのか、カマかけてたのかはわからんけど…なんか後のマイケルを見てると
なんかこのやり方もおかしいような。いいけども。
 あと不二子は警備員相手に格闘してたけど、ここはなんか新鮮な感じがしました。
 アニメの不二子は割と銃をぶっ放すことが多いイメージだけど、格闘もいけるんだよ、って
感じで。

 えーとそれで銭形警部が出てきて、彼はここで初めて、ルパンとか不二子、ピエール
とかを知るんだけど、この時点でルパンらは「ザ・ワークス」という泥棒組織に所属して
いるというのがわかる。
 そのトップがトーマスというじいさんで、今夜そこに一同が集まるようです。

 でもって、そのトーマスじいさんの屋敷に、しれっと次元がいるんですね。
 ボディガードか何かかな。
 そこらのエピソードが一切語られないという…。
 あと不二子はマイケルと仲良くしてて、ルパンは面白くない。
 トーマスは会合の席で、んでメダルもってんの誰?って言ったら、不二子が出してくるん
ですよ。
 つまり、ルパンがかっさらったのをマイケルが横取りして、それを不二子が手に入れた、と。
 なんのこっちゃ。
 あとこのメダルを手に入れたらザ・ワークスのトップに云々みたいな話が、この後
襲撃事件であやふやになったわけですが、結局何のフォローもされないというすごい
展開でした。
 ワークスがどうなったのかも語られないという。
 のちにバロックワークスになったとかくらい言えや!
(海賊王に俺はなる!ってルパンが言い出したらどうすんだよ!)

 トーマスは金庫をあけて中を皆に見せてくれるんだけど、えーと、クレオパトラの首飾りが、
なんでも本当は中心にルビーが入る予定だったんだけどそれは別のところにある、とか
言ってて。
 あとルパンとマイケルに、君ら二人が組めばすごいよとかいきなり今後の伏線になりそうな
こと言ってた。
 次元と組むならともかく、こういう、唐突な設定作ると嫌われるからなぁ。
 ぶっちゃけマイケルは死ぬんですけど、だったら組んだらすごいという話は今後どうなっちゃう
のかっていう。
 こういう、マイケルという人間を出すためのその場限りの設定っていうのは、漫画実写化とかには
嫌われるから気を付けた方がいいんですが。
 ともあれ、このクレオパトラの首飾り、ルビーそろったら完全なものになるんだけどなー、と完全に
チラッチラッな発言をしているところで。
 変な車が屋敷に突入してきた。
 トーマスらを逮捕しようとはりこんでいた警察もビックリ。
 銃撃戦になるけどまったくかなわず。
 いる意味あんのかお前ら。
 しかも屋敷の警備とかも、泥棒らのクセにてんで役に立たないという。
 何のための警備だよおい。

 実はマイケルは別のグループと組んでいて、トーマスにエドワード・ラムのことだとか
話しかけた。
 トーマスはいい男だっていうけどマイケルは、お前にラムは殺されたんだよ、的な。
 いや無駄な殺しを禁じてる奴がそんなことするかっていう。
 ここでルパンと次元が目配せして反撃するのはよかったなぁ。
 で、トーマスはルビーのありかを知っていたようなんですが、話をする前にマイケルの仲間
ロイヤルがトーマスを殺してしまう。
 驚くマイケル。
 なぜ撃ったとか言ってる。
 マイケルにとってはルビーを手に入れて、首飾りを完全なものにしたかったでしょうからねぇ。
 これは後になればどういう意味だったか分かります。
 あとマイケルは不二子も連れて行こうとしたけど、不二子は差し出された手をとらなかった。
まあそらそうや。

 トーマスの屋敷に花を供えにきたルパンは次元とともに、首飾りを取り返すことを決意。
不二子はまあ勝手にやるとは思いますが。
 あと、ピエールも呼ぶことにしました。
 役に立つらしいです。
 次元はルパンに、不二子は信用できない、と言いますが…。
 
 こっからルパンは次元と組んで、お宝盗み放題で名をあげていった。
 火に背から倒れる人のシーンがあったけど、倒れる瞬間に後ろ確認したらあかんやろ。
 ちょっともったいないぞ。
 あと、ルパンの使ってる車が小さいやつで、ここは昔のまんまの雰囲気だなぁと思いました。
 
 タイにて。
 不二子に呼びだされたルパンは、警告する次元に対して、裏切りは女のアクセサリー
だぜぇ、とか言いながらホイホイ出かけていくけど、やっぱり罠だったし。
 ですよねー。
 ここで銭形と初めて出会うルパン。
 でも銭形は逮捕してしょっ引いていくわけではなくて、トーマスがルパンに残していた
手帳を渡すんですね。
 彼が調べていた、ある人物のことが書かれていた。
 それは、ジ・アークという最高のセキュリティを誇る金庫持ってる人物で、裏の顔は武器商人
みたいな感じのプラムックという人間。
 証拠がないので、警察も手を出しあぐねているとか。
 さらに潜伏していたマイケルも、チャンと名前を変えて出てきたのだけど、プラムックに
接触している形跡があると。
 つまり首飾りのことでプラムックに接触してるわけですな。
 で、これをルパンが盗み出して、そこにたまたま銭形が居合わせて首飾りを手に入れる
という形にすれば、プラムックを逮捕できるというわけですか。
 そんなうまくいくわけないだろう!(映画後半の展開を全否定すんな)

 つーか銭形警部がこういう取引を持ちかけること自体、彼のイメージじゃなくてがっかり
ですよ。
 展開とするならば、銭形警部がプラムックを逮捕しようと四苦八苦していて、うとましく思った
プラムックが銭形暗殺計画でも立てて、それをルパンがこっそり、暗殺されて銭形が死んだことに
して乗り出してくる、とかなら良かったんですが。
 でも知り合って間もないという設定じゃ無理だろうなぁ。
 だからこそ最初からもうルパン一味と追いかける銭形ありき、の方が良かったんスよ。
 つくづくもったいない。

 手錠をまんまと外して立ち去ったルパンは隠れ家で、マイケルが現れたと皆に話す。
 次元が料理してて面白かった。
 で、それを食べて不二子が、ナツメグが強いわねって言ったら、次元が食べてみて
悔しそうな顔してるの面白い。
 不二子の舌は確かっぽいですね。さすがだわ。
 不二子は、クレオパトラの首飾りを私にくれたら、私はあなたのものよとかまたルパンを
ひっかけてますけども。
 不二子は自分は自分でうごく、みたいなこと言って、ピエールが苦戦してたルービックキューブを
揃えて立ち去った。すげえよこれ。
 
 その頃マイケルは、プラムックの秘書、ビーと会ってた。
 なかなかやり手の女性っぽいですなあこれ。
 
 銭形はプラムックを逮捕するために、タイの陸軍幹部であり旧知のナローンを訪ねるも、
ここではプラムックの名は下手に口にしない方がいい、と牽制される。
 ヴォルデモートかよ!
 陸軍らもどうにもならないんでしょうなぁ。下手につつくとつぶされそうだしね。

 ルパンの方は日本で、五ェ門を訪ねていた。
 うむ、この五ェ門はいいなぁ。
 てかルパンが五ェ門と旧知の仲で、次元とは初めて知りあうって原作と逆じゃねーかよ。
 次元は、銃には刀かなうわけないだろ、みたいなこと言ってて、二人やりあうわけですが、
ルパンが言ってもムダっぽいなーと最初からとめなかったのは良かったな。
 このお堂、賽銭箱あるのよかしてロケしてますよね。どうでもいいことですが。
 それと、団子土産に持ってきたって言われて態度変えてる五ェ門がかわいい。
 でも金交渉してるのはちょっとなぁ。
 こういうとこは五ェ門らしくない。
 
 タイでは、ビーに銭形が接触してるんだけど、それを、マイケルの仲間であるマリアが隠し撮り
してた。
 このマリアってキャラ、演じてる人なかなか良かったと思います。
 
 ルパンらは飛行機でタイかな、向かってた。
 でも笑ったのは、ここでCA役で山田優さんが出ること。
 これは面白かったなぁ。
 ルパンが鼻の下伸ばしてニヤニヤしてる演出も。
 
 マイケルとプラムックの、首飾り売買の取引は沢山人を集めて行うらしいです。
 あれだ、闇オークションを人集めてやって、最後の目玉がコレ、的な。
 ピエールが調べてきた、入場チェックの話を聞いてルパンが、自分としてはザルに
等しいセキュリティレベルっていうのは面白かった。
 一同、車で移動中だったんだけどここで、またあのマイケルの仲間が襲撃してくる
わけですよ。
 どうやって見つけたんだよって感バリバリなんですけど。
 ただここのカーチェイスが、結局何やりたいかがわからなくてすっごいムダな気がした。
 単に車避けて走ってるだけっていう。
 こういうカーチェイスはやっぱ、日本の演出はダメですね。
 私が一番かっこいいと思うのは、Redシリーズでしょうか。
 ターンする車から降りて銃を撃ってまた乗り込むのとか(1作目)、車が横滑りして
やってきて、女性が助手席にすばやく移動して、主役が車乗り込むとか(2作目)、
あのシリーズのカーチェイスはすごい。

 ともあれ、それで相手が撃ってきたので運転してたルパンが車に飛び乗ってあれこれ
やらかして、残された方はピエールがアクセルとブレーキ操作、後部座席の次元が
ハンドル操作、とワヤクチャになってたのは笑いました。
 ピエールが移動しろよおい。
 そして最終的には五ェ門が車を強制的に止めたんだけど、その割には真っ二つに
しなかったし、もどってきて「またつまらぬものを斬ってしまった」って何斬ったんだよっていう。
 ここはもうちょっと考えて欲しかったなぁ。
 五ェ門かっこいいからいいんですけどね。←
 
 不二子の方はマリアがきて、マイケルが会いたいんだってさぁ、って言ってたんだけど、
マリアが不二子に対して対抗意識バリバリで、戦闘になってて面白かった。
 まあ不二子が強いんですけどね。
 ルパンが「アチャー」って顔で見てたのは良かったなあ。
 不二子余裕で、マイケルに会いたかったからいってあげるわ、的な。

 マイケルと会った不二子は、トーマスをマイケルの仲間が殺したことを怒る。
 どうやら襲撃の話は聞いていたようですな。
 マイケルも、やるとは思ってなかったとか言ってますが。
 お前そんなのを仲間にすんなよ…。
 あと、ラムのことを聞いてるんですが、俺らの父とか言ってる。
 俺ら…?
 つまりマイケルと不二子は兄妹ってことですか?
 「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」ですか?(それ漫画)
 なんでも、ラムは昔トーマスと組んでいて、この首飾りを盗みにいった時に、ラムを撃って
死なせたということがあったらしいです。

 …あの、そんなことより(いや重要ですけど!?)ここ、映画デスノート前篇のラスト、詩織が
殺されてナオミも自殺して、その後月とLが初めて出会った場所に似てないですか?
 まあ海外ロケだそうだから違うだろうけど…。

 それでえーとなんですっけ、死神でしたっけ。
 あー、えーと首飾りをトーマスが持ち去ろうとしたけど、ドサマギにルビ―をプラムックが
盗んだと。
 それでマイケルはプラムックに対して取引を持ち掛け、首飾りにルビ―をはめこんで
完全な形にして、不二子の首にかけてあげたいらしい。
 やろうとしていることのわりに動機がくだらない!!!!

 ここで聞いてたルパンが、トーマスがラムを撃ったと思ってるならお前は何も理解
してないな、とか言ってて、どっちが首飾り手にいれようと頂くかんね、と宣言しました。
 
 そういうわけで取引の会場にやってきた不二子。
 隣に胡散臭い変装したルパンが座ってて笑った。
 それで、プラムックとマイケルの取引が始まるのですが。
 マイケルは首飾りの価格として、2億ドルを提示。
 これをプラムックが拒否するならルビーを2億ドルでマイケルに売り渡さないといけない
らしいです。逆に、プラムックが2億ドルで首飾りを買うなら、マイケルは渡さないといけない。
 わけわからんルールですな。
 売るか買うかしかないって。
 ここでプラムックはマイケルに、ラムを殺したのは自分だと明かす。
 トーマスを狙ったのをラムがかばったらしいです。
 で、トーマスも殺そうとしたけど奴は首飾りを持って逃げたから、ラムをトーマスが殺した
ように偽装したと。
 どんだけ騙されてんだよマイケル。
 まあそのトーマスもマイケルが殺してくれたからラッキー、てな具合らしいです。
 マイケルは、自分がボタンを押したら爆弾が爆発するぞってプラムックを脅すけど、なんと
それは、実はプラムックの手下であったロイヤルによって起爆装置を解除してあり、爆発
しなかったんですな。

 やっぱトーマス殺しは、事前にプラムックに指示されていたロイヤルが、言われた通り
口封じのために殺したんじゃないかなと思うんですが。
 あの時点でトーマスに、ラムはプラムックが殺し、ルビーを持ち去ったと言われたらやばいって
思ったんでしょう。マイケルがトーマスを出し抜こうとする動機がなくなられちゃ困るから。
首飾りも楽に手に入れたいし。
 そして表面的にはマイケルの仲間が殺した、つまりマイケルが殺したということになってるから
プラムックにはありがたい、と。
 ルパンは調べて、プラムックがラムを殺したんだろうという見当をつけてたんでしょうね。
 マイケルが後半につれて小物になってきて、もうちょっと何とかしてやれよって感じです。

 プラムックは富豪だから2億ドル払うくらいなんともない。
 こうしてマイケルは騙されて、まんまと首飾りを渡すことになってしまった。
 爆弾で脅せば何とでもなると考えて行動するとこうなるという見本ですな。
 ルパンなら二重三重にも考えてたと思うけど。
 つーかね、大体計画が1つしかない時点でお前馬鹿だろうって。

 で、マイケルは愕然としたまま残り、ルパンはお宝奪還計画を中止。
 なぜ彼が中止したのか。
 この場でプラムックから奪い取っても面白くもなんともない、奴の鼻を明かしてやれない、と
思ったからのようです。
 難攻不落の金庫から奪いとってこそ、と。
 これ結構ルパン本気で怒ってるな、と思いましたね。

 銭形は銭形で、首飾りを押収してプラムックも逮捕、ともくろんでいたのでしょうが、
令状がないからケースをあける義務はない、と拒否されてしまいました。
 そらそーや…。

 というわけでマイケルがルパンのアジトにやってきて、次元はこいつ信用できねぇ
みたいな感じで銃を突きつけるんだけど。
 ルパンがその銃を撃ち落とす。
 でも次元は次元で、弾をこめてないことを示してみせた。
 ここちょっとルパンの行動いらんよなぁ。
 マイケルに対して引き金ひいて、それが空砲で、弾を抜いてることを示す次元、で
充分だった。
 
 そういうわけで一同準備するんだけど、ピエールが、ものすごいコンピューター買ってた。
 通販で買ったとかそれはいいとして、価格が数百億単位とかケタが違うだろ!
 しかも不二子がかるーく、私が払っといたとか。
 すごすぎる!
 あと、誰?みたいな感じで一人の人がしれっといたのは笑った。
 天才プログラマーのヨゼフという人らしいです。
 このキャラ強烈だったなぁ。
 
 で、侵入するのにレーザーシステムがあって、まずそこを乗り越えないといけない
らしいんだけど、五ェ門が3日間かけて穴を見つけてくれました。ウワー。
 ここのシーンはクレージーな感じで、アニメの雰囲気あって面白かったなぁ。
 まあちょっと怖かったけど。
 ルパンはプラムックに、首飾りを盗むメッセージを送りました。
 この後、屋上で皆でバーベキューして和気藹々。
 今度は次元の料理に不二子も満足でした。
 えーとこれシャンパンかな。
 ルパンが、マイケルがついでくれたシャンパンを、マイケルが自分の分がないと
わかると、分けてあげてるシーンはまあ面白いなって感じでした。
 無言で進むのは良いなと思った。

 ここでピエールが、トーマスの手帳にルパンの本名が書いてあったよ!とか言ってて
ルパンがブーッてやるの笑った。
 五ェ門は知ってるらしいです。
 不二子は聞いて残念な感じとか言うとる。
 あとここになんかおっさんがきたんだけど誰これ。
 トーマスの秘書の人?
 この唐突な登場はちょっといらん気が。
 だってこの後登場しないし…。

 銭形がナローンとともにプラムックのところにやってきて、ルパンの予告状を見せる。
 ところがこれ、ウィルスが入っててコンピューターが一斉にダウン。
 銭形がルパンにしてやられたのか、と思ったらこの銭形とナローン自体がルパンと
マイケルの変装だった。
 かっけー。
 こっからピエールがヨゼフとともにネットワーク乗っ取りとかするんですな。
 まあ金庫のセキュリティシステムは独自に動いてるから、そっから切ったりとかはできない
みたいだけど。
 んで皆がそれぞれ突入してくるんだけど、こっからのアクションは一番見応えあってよかった
ですね。
 これをもうちょっと劇中でも何度か入れて欲しかったんだけども。
 しょぼいカーアクションではなく。
 五ェ門が扉を切って、ルパンかっこよく中に突入!
 と思ったら扉が分厚すぎてルパンが「いってぇー…」ってなってたの笑った。
 足で蹴って入りなさいよ。
 突入の前にケガしてどうすんだよ。
 マイケルと二人で力合わせて中に入ってました。

 この後それぞれの活躍はもうめっちゃかっこいいです。
 五ェ門のシーンもよかったし。
 次元とかも、残り2発になってロイヤルにおいつめらられるも、やられてた兵士の銃の引き金を
撃ってロイヤルに当てるとかめっちゃかっこいい。
 不二子はマリアと女同士の戦いなんだけど、肉弾戦と見せかけてあっさり撃つの良かったなぁ。
 不二子はやっぱそういうのが合うと思います。

 金庫に忍び込んだルパンとマイケルだけど、その中にあった金庫が旧型で、あーだこーだ
言いながら開けてて。
 しかも首飾りを手にしたら今度空気が吸い出されて真空になって二人ピンチ。
 ここの展開がね、メチャクチャしょぼい。
 ハッキリ言ってマイケルのために何とかひねり出した演出でしょっていうのが分かるから
すごいしょぼい。
 演出としては、ルパンと組んでたマイケルが冒頭でこの展開になって、何とか逃げたルパンは
プラムックに最終戦で復讐、みたいなののほうが面白かったと思うんだけど。
 しょぼい展開は冒頭にもってこいよ。

 えーとそれでルパンは、爆弾を扉に仕掛けたら脱出できるとフラフラになりながら言ってますが、
空気を吸い出している換気扇を破壊した方が考える余裕が出る、というのはわからなかったん
でしょうか?明らかにそっち破壊した方が早いじゃん。
 マイケルはルパンと首飾りを金庫のなかにぶち込んで、自分が爆弾を起動。
 これ金庫の後ろに隠れてたら絶対助かったよね。
 何から何までしょぼいなぁ。
 
 で、金庫から出てきて扉が破壊されてるのと、マイケルが死んでるのを発見したルパン。
 外に出ると、ビーがまってて、プラムックのとこに連れて行かれるんだけど、これが何故か
不自然に外。
 次元らもいるし。
 んでルパンが時計をチラッチラ見てるから展開は大体読めたけど、ここに銭形警部らが
駈けつけてきて、プラムックの方を逮捕。
 つーかさ、この他力本願的な解決の仕方ってどうよと思うんだけど。
 ルパンが時計みてて不意のカウントダウンして、金庫が轟音と共に崩れ落ちるだとか、
そういうの期待してたんだけどなぁ。
 ルパンならそれくらいするでしょ。
 まあともかく、ドンパチもなしで、プラムック側の警備はスタコラと逃げたし。
 なんじゃそらっていう。
 で、銭形はプラムックらを逮捕してヘリに乗せ、首飾りのケースも持ってヘリに乗りました。
 ルパンらを逮捕しなかったのは一応取引持ち掛けたからってのがあったんでしょうね。 
 このあたりもなぁ…。

 ヘリにのってから銭形がケース確認したらやっぱニセモンだった。

 一方ルパンらは。
 次元が「俺らどうやって帰るんだ?」と。
 このしまらない終わり方は良かったですけどねぇ。

 後日不二子に首飾りをあげるも、まんまと逃げられ。
 五ェ門はまたなって消えて。
 ルパンと次元は車に乗って逃走。ナンバーは る 1-33
 笑いながら車走ってたのはアニメOP彷彿とさせてよかったなあ。
 ジャケットが緑なのもね。
 あ、ちなみに不二子はマイケルに同情して、生き別れの妹のフリをしててあげたらしい。
 なんかそういう話もいらんなぁっていうか。
 不二子はもっとしたたかでいいと思うので。

 うーん…キャラが良かっただけに次回作あるとしたら、脚本をもっと練れと言いたいですね。
 そうじゃないと思うところが多すぎてなんとも。
 逆にいえば、脚本がしっかりすればものすごい良い作品になると思いますよ。
 小栗ルパンの第一声は本当に良かった。
「メダルは俺がいただく」ってのが。
 デスノートの脚本書いた人にこの実写ルパンの脚本書いていただきたい次第。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ルパン三世