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るろうに剣心
伝説の最期編

9/30鑑賞

 話がまずありえないくらいクソ。
 前半40分完全にムダ。
 この脚本書いた奴るろうに剣心の世界ナメてんのか。
 せっかくの十本刀キャラクター設定がまったく生かされず、最後ポンポンやられて終わりって
なんだそれ。
 アクションがメチャクチャ良かっただけに、前半が寝てしまいそうなくらい退屈で、まったく
面白くなかったです。
 剣心の覚醒に時間を割きたかったのはわかるけど、割きすぎ。ひたすら剣心が悩んで比古に
稽古つけてもらって、奥義授かるシーンはカット。何それ。
 あの、「持ち主の気持ちを汲んでくれる良い刀だ」のくだりカットとかありえん。

 京都大火編がアレンジされながらも良い出来だっただけに残念すぎる。
 翁も殺しちゃったし…。
 もし続編作るにしてもあのポジションは蒼紫でいいって意味なんでしょうけども、とにかく話の出来がひどい。
 私だったら、前半剣心が悩むシーン入れるのなら、京都の町を10本刀の鎌足とあと何人かでも
やってきてピンチになるシーンも一緒に入れますよ。比古なしで勝てるようにアレンジして。
 で、奥義会得した剣心がピンチを救いに来て、煉獄に乗り込む展開でいいじゃん、みたいな。
(その直前に蒼紫と対決、で)
 少なくとも志々雄がこの映画のように、「誰かに剣心を殺させようとする」ような器の小さい
男だったら、とっくに討ち取られてるでしょうよ。
 今回の話は本当に納得いかなかったなぁ…十本刀が数人しかメインのシーンないなら全員は
いらないじゃん、みたいな。
 何より出てくれた役者さんに失礼でしょう。
 なんだかなー…。
 
 さて冒頭は、剣心がまだ心太だった頃から。
 師匠、比古が彼を助けるために切り捨てた野党と、剣心が連れられていた人買いの死体が
転がってて、彼は一心に墓を作っていたわけですな。
 ちなみにこの頃は髪の毛短い設定でもいいと思うんだけど、剣心。
 んで比古がやってきて、俺は村にいって助けを求めろといったはずだが、と言いつつも、彼が
墓を作ってやっている心の優しさに、「俺の剣を教えてやる、そんかし今日からお前は剣心な」と
いうことになったのでありました。
 剣心は「死ねば同じ。ただの骸だ」と言ってたけどその瞬間、某リボーンさんとこの骸がクフフ…って
言ってるイメージが浮かんだわ。死んで全員六道骸になったらイヤすぎる。

 目覚めた剣心は、自分が比古の家に連れられてきたことを知る。
 薫を助けにいこうとするも、3日間寝てたから、もうその間に海でさまよっていたら助からないと
言われてガックリ。
 そういうわけで剣心は、比古に奥義を教えてくれと言うのですが、ここを出てから15年間どこで
何してたのか聞いてやるってなんかちょっとはぐらかされた。

 んで海辺の町では志々雄が漁村を襲ってた。
 何がしたいんだよおめーはよ。
 そこに居座るつもりだったんだろうと思うけど、焼き払ったらうまい魚が食えなくなるだろうがよ。

 比古は剣心に対して、飛天御剣流は権力には属さない流儀、それをお前は倒幕派について何
やってんだと咎める。
 剣心としては自分の考えなりに、人々を救おうとしてやったというのはあるんだろうけど、結局
その考えを不殺に変えるのなら最初からつくなって感じなんですかね、比古が言いたいのは。
 つーか龍馬vs以蔵って感じだなぁ(by龍馬伝)。

 志々雄の方では、剣心が生きているらしいことを知り、一計を案じる。
 それで、伊藤博文を呼びだして会食ですよ。
 いやあの…こんな砂浜でテーブル設置されても、すべての料理がじゃりじゃりした感じになりそう
なんだけども…。こんなとこで食べるの嫌だ。
 志々雄が伊藤に、さすがマナーうまいなみたいなのほめてますが、伊藤らは実は江戸時代末期、
幕府に咎められるのを覚悟で長州藩の命によりイギリスに留学してるんですな。(長州五傑)
 そこまで調べてるってことですよ。
 んで志々雄は伊藤に剣心を探し出してさらし首にしろと命じる。
 伊藤はあっさり引き受けるわけですよ。
 裏では一さんと策略めぐらせていたとはいえ、剣心を捨て駒扱いにしてたのは腹立ったなあ。
 どこまでも都合がいいんだな、みたいな。
 あとここのシーンで志々雄にガッカリしたよ。
 こんな、宿命の敵を他人任せで殺させるような人間じゃないだろと思って。
 本当に誰だよこの展開考えた奴は。
 CMで釣りたいとしか思えない。

 一さんも剣心の手配書を見て激おこ。そらそうでしょうなあ。
 伊藤は、剣心簡単に捕まらないだろうから、その間に煉獄に対して攻撃する準備を進めるんだ、
とか言ってるけど、大体こういうのがうまくいった試しがない。
 京都でも左之らはこの手配書のことを知り怒るけども、弥彦は、剣心は生きてるってことだ、と
喜ぶ。
 なるほどそういう考え方もありますか。
 そこに、病院からの知らせがきて、薫が収容されているというのがわかる。
 まあこれで一安心ですな。

 んで、葵屋では翁が目覚めたですよ。
 剣心が生きているというのなら、蒼紫の向かうところは一つとかいう翁。
 …つーかまだどこに向かうとかいうレベルじゃないんだけど、剣心。
 ちょっとシーン前後してやしませんかね。いいけど。
 最初はこれ見て、てっきり比古のとこに蒼紫来るものだと思ってたよ。それくらい調べてる
だろうなと思って。
 したら全然見当違いでがっかりした。

 比古は酒を飲んでて、四季を肴に酒を飲めばいい、それで酒がうまくないならそれは己の何かが
病んでいる証だという。
 そして、頬の傷はどうした、と剣心に尋ねる。
 剣心は、人斬りだったころ、何を飲んでも血の味しかしなかったと言う。
 自分はもう人は斬らないと。
 こいつもこいつで質問に答えないタイプだな…。

 命を捨てても奥義を会得しなければ、という剣心を比古はおろかなり、と言うのでありました。
 今の自分に欠けているものは何か、それを証明しろ、それがわからないならお前は
ここで死ぬ、と。
 そういうわけで翌朝、正装で現れた比古。
 このマントの説明とか一切ないしなあ。
 あれば面白かったのに。
 で、斬りあって剣心、ここで死ぬわけにはいかない、みたいな感じになって比古はそれが
お前に欠けていたものだ、とあっさり。
 命を捨てて戦おうとするのではなくて、生きようとする意志がなければ奥義は会得できない
というわけですな。
 己を犠牲にして守った者は、残された悲しみが残る、と。
 最遊記の三蔵の言葉思い出したわ。
 「誰かのためになんて死んでたまるか。残された誰かの痛みがわかるから。俺だけのために
生きて、俺だけのために死ぬ、それが俺の誇り」

 一方病院なんだけど、弥彦はなんか考え事してるらしくて、左之は病室に入っていって、
どっかり腰を下ろしたところで薫がいなくなってるのに気づいて大慌て。
 ここはちょっと笑いました。
 彼女は海岸にきてた。
 左之、心配したんだぞと怒鳴りつつ優しくて、この役者さんは左之をばっちりうまく演じていて
嬉しいなあと思いましたね。左之なら絶対こうするなと思って。
 薫は東京に行く、と言います。
 あれ?京での戦いは?
 つーかなんで唐突に、東京での戦いになったのか意味がわからんのだけど。
 京でも良かったじゃん、的な。

 あっさり奥義を会得した剣心のとこに、比古から知らせを受けたらしい操がやってきて、
薫は生きていることを告げます。
 ホッとする剣心。
 そうして彼は一旦葵屋に戻るのですが。
 つーか手配書回ってるのによく戻れたな。
 んで兄ちゃんが、御庭番衆が使っている抜け道を教えてくれる。
 これですぐに東京に戻れるはずなんだけど…翁が居ない。
 彼は、剣心を待ち伏せているであろう蒼紫のもとへいったのでした。
 …蒼紫一体いつから待ってたんだ…。iPhone6の発売を一週間前から並んで待つ人じゃないんだから。
 
 必ずこの道を通るってとこがあって、そこに翁いるんだけど、瀕死の重傷だから蒼紫にかなう
ハズもなく、そこに操らや剣心が到着、なし崩しに剣心と蒼紫の戦いに。
 ここのシーンは迫力あって良かったんだけどねぇ。
 翁が死ぬ展開はありえんわー…。
 あと蒼紫は剣心と戦う理由を、最強の称号を手に入れるためとかいってるけど、志々雄の方は
いいんですかね?
 この映画の蒼紫はちょいちょい間抜けな気がする。
 
 斬りあいで背中から切りつけようとした剣心に対し、刀で背中守る蒼紫はさすがだなぁ。
 あと、刀をちょいちょいそこらに刺しておいて、それを時々で使うという戦い方も、御庭番衆
らしさが出ていて良いと思う。
 これはこれで剣心にも志々雄にもできない戦い方だから。
 操を蹴り飛ばした蒼紫を見て剣心激怒、本気出しましたよーって感じで。
「お前が過去にどれだけの傷を負い、思いを背負ってきたのかはわからない。
 でも、目の前にあるものから目をそむけ、大切なものを欠いたお前の剣では俺は倒せん」
 …少し前に比古に言われたまんまのこと言ってるような気が。
 まあいいけど。
 大切なものを取り戻した時、それでも最強の称号が欲しいなら自分はいつでも相手になる、
という剣心。
 そういう話をしてたら翁が死んじゃって、操はいいから早く行け、と剣心に言った。
 いや行けも何も旅支度してないんだけど。
 路銀とか食い物は…途中で調達すんのか…。
 つーわけでグダグダのまま剣心、本当に身一つで旅立つハメに。
 かろうじて鞘は拾っていった。
 かわいそうすぎる!

 それと蒼紫が操を蹴るシーンは蛇足だと思います。
 彼はどんなに修羅の道に堕ちていても、そういうことをする人ではないと思うので。
(原作だと恵を脅すシーンはあったけど)
 
 はい皆さん、残り1時間ちょっとあります。
 ここからやっと面白くなります!

 剣心、東京目指してるんだけど、頬の傷隠せよ…。
 あと剣心に打ちのめされて目覚めた蒼紫は操に、翁の仇をとりたければとれと言ってたけど
操は、あなたには生きてもらう、とか。
 なんかちょっと違うんだよなぁ…。
 いやキャラがじゃなくて言わせるセリフがおかしいっていうか。

 さて神谷道場では恵さんがいるわけですけども、そこに剣心がしれっと帰ってくる。
 薫らはまだかよ…。
 で、恵が服を出してきてくれて剣心は着替えるんだけど、ここに警官隊が突入。
 いや一さん士気とらないのこれ?
 あと恵さんの啖呵がめっちゃかっこよかった。
 すげぇわここ。
 ほれぼれしますよ。
 剣心は抵抗せず捕まるんだけど、どう命令はき違えたのか、ボコボコにされてて可哀想
だったわ。
 やっぱ伊藤はダメだなぁ指揮官やらせると。

 志々雄らの方は方治に志々雄が唐突に、何分なら持つとか聞いてて、15分って方治が
答えてた。
 つまり、戦える時間って話です。
 ここちょっと唐突すぎるなぁ。
 
 一方捕まった剣心が連れて行かれると、そこには伊藤と苦々しい顔の一さんがいた。
 伊藤は志々雄は本当は交渉するつもりはないこと、明治政府が剣心や志々雄にやらせて
いたことを暴露されたら威信は地に落ちることをグダグダと話している。
 この時代、明治政府がクソだったのは国民もとっくに知ってんだよ。
 まあともかく剣心は、志々雄に近づきさえすれば勝機はある、と言うのでした。
 そういうわけである計画が遂行されることに。
 一さん終始無言だったから、伊藤の勝手な言い分に腹立ってたんだろうなあ。
 
 剣心が海辺に連れてこられるわけですが、そこには志々雄の姿はなく、方治がいた。
あと十本刀が少々。はっきりいってザコ扱いという酷い状態。
 それと、剣心が今までに斬った人の名が読み上げられてるけど最後、意味深に清里
さんの名が出ましたね。伏線っぽいなあ。
 んでいよいよ処刑されそうという時に。
 介錯人が一さんだったんですね。
 それで剣心のロープを切り、部下が刀を渡して戦闘になるんだけど、なんでギリまで
粘ったのかよくわからん。
 志々雄がいないんならとっとと倒して煉獄に乗り込めばいいじゃん、的な。
 いいけどさ…。
 ここのシーン、一さんが着物姿でかっこよかった。
 
 たちまち大乱闘になり、方治らは何かあった時の知らせとしてのろしというか、何弾って
言うんだっけ、ああいうの打ち上げてた。
 それと警官の一人がこれ十本刀の一人だと思うんだけどやられてて、「何故命を無駄に
する」と問われていた。
 その警官は「誰かがやらねば、新しい時代のために」って言ってて、いい事言うなぁと思った。
 その敵を一さんが切り捨てるんだけど、死にゆく警官に「御苦労だった」と一声かけて
あげてて、このシーンは割と好きですね。
 一さんいつの間に着替えたんだ。
(多分着物の下に着てたのではと思うんだけど)
 
 あと煉獄からの砲撃が雨のように降ってくる中、薫と弥彦は逃げずに剣心探してて、こいつら
馬鹿かとちょっと思いました。
 心配なのはわかるけどここでやられたらどうすんだよ。
 原作の薫はちゃんと待つ子だったよ!?

 んで左之と剣心らは煉獄へ乗り込みました。
 一方、一さんは宇水と対決してたけどあっさり。
 ここの牙突かっこよかったなぁ。
 かえすがえすも前半の余計なシーンのせいで、十本刀との対決がきちんと書かれなかった
のが残念です。

 左之の方は安慈と対決。
 左之のシーンこんなにとるなら一さんのシーンも考えてよ。まあスピードを見せたかったって
気持ちもわかるけどさ。
 ちなみにちょっと汚い勝ち方だぞ左之。
 二重の極みのクダリは時間的にカットしなければならなかったのはわかるけど、これは
ちょっとなぁ…。
 あと安慈によって、宗次郎とか由美さんとか志々雄の背景がかるーく語られていてこれで
終わりってのもなあ。
 それと、左之と剣心のバトルシーン交互に入れるとスピード感がそがれるので、それぞれの
バトルを一気に見せた方がいいと思いますよ。

 剣心の方はようやく出番きました、宗次郎との対決。
 ここはお互いにアクション頑張っててすごい。
 さすがです。
 時間的にも悪くなかった。
 宗次郎を斬り伏せた後剣心は、強さだけでは生きていけない、と言う。
 一度二度の戦いで真実が分かるのなら、誰も生き方を間違わない、と。
 宗次郎ぶっ壊れてたけど、この後のフォローがなんもないっていうのもなぁ…ううーん…。
 明らかに後半の展開が雑になってるなと思いましたよ。
 アクションに重きを置きすぎ。
 だって宗次郎の過去って安慈がいじめられて育ったって言っただけだから、ここまで
壊れた説得力がないでしょうよっていう。

 一方陸では、警官隊が用意した砲台からの砲撃を開始してた。
 中に剣心らがいようとも、志々雄もろともやっつけられればいいやみたいな、伊藤の命令
らしいです。
 とことんクズだな。
 剣心らが死んで志々雄らが生き残ったらどうするんだろうっていうか、それ考えてなさげ。
 
 さて剣心の方は志々雄との対決。
 ようやく会えたなとか志々雄言ってるけど、前作でも会いましたけど?
 てか殺せと命じたの君だよね。
 ボケてんの?

 ここの戦いちょっと気になったんだけど、赤いランプがついてるのってちょっとおかしくないですか。
スタジオのランプじゃないの?って思ったんだけども。
 まあさておき、ここで、剣心劣勢のところ、一さんがきたり、左之が転げ落ちてきたり、蒼紫がやって
きたりとなかなかかっこよかった。
 1vs4の戦いで遜色ないアクションが見れて迫力ありました。
 あ、方治が左之に対して「俺を倒してからいけ」みたいなこといってて、一発でのされたのは
笑った。
 つーか左之と蒼紫が始終志々雄に「誰だお前は」って言われててちょっと切なかった(笑)。
 蒼紫くらいはお前、調べてるだろうがよ!
 左之はつっかかるたびごとに言われてます。まあ誰って意味よりもしつこいって意味なんだろう
けども。
 ここの5人のバトル見てると藤原さんが、4人でくるので大変だった、というのもわかりますねぇ。
 
 由美が時計片手に心配していて、剣心の前に「もうやめて」と立ちふさがるのですが、志々雄は
彼女ごと剣心を刺す。
 このくだりは原作通りで良かったなぁ。
 由美が「初めて戦いの役に立てた」と言ってるとこも。
 
 そんで最後剣心は、もはや人斬りの生きる時代は終わった、と言い、奥義炸裂させるわけですが、
奥義出した後で名前言うのかよ…。
 天翔龍閃。
 この後志々雄は楽しい戦いだった、こんな楽しいのは幕末以来だ、国取りが控えてるんでな、これ
以上遊んでるヒマはねぇって燃えていきました。
 最後まで勝利宣言してんじゃねーよ中二病か。
 
 そんで一同命からがら脱出ですよ。
 一さんがこっそり蒼紫助けてあげてた。
 
 海辺につくと薫らが待っててくれて。
 そこに伊藤が来るんだけど、これで明治政府は安泰とか言ってて、本当に最後まで勝手なこと
言うなと思ってたら、もうこれで抜刀斉は死んだ、緋村剣心と言ったかとか言い出して、何最後に
いい話にしようとしてんだよてめぇ、ちょっと2、3発殴らせろと思いました。
 まあこの後「侍たちに敬礼!」ってやったから5発殴るので許したるわ。(増えてる、増えてる)

 一人敬礼がぐにゃぐにゃになってるのおったで。
 しかも画面にバッチリ映るとこ。
 おい…。

 道場にもどってきて剣心は、これからも季節の移ろいをともに見守って欲しい、みたいなことを
薫にいって、そこで終わるわけですが、どう見ても次回作につなげる気満々だよなぁこれ。
 いいけど縁編作るならもっとしっかりと話を作って欲しい。
 アクションはよくても話がアレだとすっきりしないものです。

 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→るろうに剣心 伝説の最期編